JPH08172006A - 磁石用組成物および磁気治療器および生物の成長促進器 - Google Patents

磁石用組成物および磁気治療器および生物の成長促進器

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JPH08172006A
JPH08172006A JP6313655A JP31365594A JPH08172006A JP H08172006 A JPH08172006 A JP H08172006A JP 6313655 A JP6313655 A JP 6313655A JP 31365594 A JP31365594 A JP 31365594A JP H08172006 A JPH08172006 A JP H08172006A
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JP
Japan
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magnet
volume
far
ferromagnetic material
far infrared
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JP6313655A
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English (en)
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Junichi Tatsumi
純一 辰己
Yoji Kuze
陽司 久世
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GIKEN PARTS KK
Yamauchi Corp
Original Assignee
GIKEN PARTS KK
Yamauchi Corp
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Publication date
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  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Magnetic Treatment Devices (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気と遠赤外線の相乗作用による治療効果を
もたらす磁気治療器を提供する。 【構成】 強磁性材粉末と、遠赤外線放射材粉末と、バ
インダー用樹脂と、添加剤とを混合し、混練機で混練し
て、ペレタイズする。そして、熱風乾燥させたペレット
を射出成形機に入れ、磁場成形し、着磁機により着磁し
て、遠赤外線放射磁石体1を製造する。この磁石体1を
絆創膏7の中央部に配設し、磁気治療器100とする。 【効果】 一つの患部(あるいはツボ)に対して磁気と
遠赤外線の治療効果を同時に得られるので、それらの相
乗作用で治療効果を著しく高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁石用組成物および
磁気治療器および生物の成長促進器に関する。さらに詳
しくは、遠赤外線放射性を有する磁石用組成物に関す
る。また、磁気治療器用および生物の成長促進器用とし
て好適な磁石用組成物に関する。また、射出成形および
押出成形によってボンド磁石を成形する場合に、配向率
を向上させることが出来る磁石用組成物に関する。ま
た、磁気による治療効果に加えて遠赤外線による治療効
果も得ることが出来る磁気治療器に関する。また、磁気
と遠赤外線の両方によって生物の成長を促進する成長促
進器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁石用組成物としては、強磁性材
粉末からなる焼結磁石用組成物や、強磁性材粉末とバイ
ンダーとからなるボンド磁石用組成物が知られている。
従来の磁気治療器としては、柔軟性と粘着性をもつシー
ト状の基材の粘着面に1個または2個以上の磁石体を設
けてなる磁気治療器(特公昭57−53745号公報,
実開昭54−115191号公報)や、樹脂磁石を皮膚
に密着させうるシート状物とした磁気治療器(特公昭5
6−31986号公報,特公平3−21190号公報)
が知られている。また、遠赤外線治療器として、遠赤外
線放射板をベルトに取り付けたもの(実開昭61−21
551号公報)が知られている。また、従来、遠赤外線
によって植物の成長を促進できることが知られている
(「セラミックス遠赤外線放射体とその応用:高田紘
一,セラミックス 23 (1988)No4」)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼結磁石やボン
ド磁石は、遠赤外線放射性がほとんどなかった。そこ
で、この発明の第1の目的は、磁気による効果に加えて
遠赤外線放射による効果も有する磁石用の組成物を提供
することにある。
【0004】また、従来、射出成形および押出成形によ
ってボンド磁石を成形する場合、磁場中で成形した後、
脱磁する際に磁性粉末の配向率が下がってしまうため、
表面磁束密度に限界があった。そこで、この発明の第2
の目的は、射出成形および押出成形によってボンド磁石
を成形する場合に配向率を向上でき、それにより着磁し
たときの表面磁束密度を向上することが出来るボンド磁
石用の組成物を提供することにある。
【0005】また、従来の磁気治療器では、磁気による
治療効果を得ることは出来るが、遠赤外線による治療効
果を得ることはできなかった。逆に、従来の遠赤外線治
療器では、遠赤外線による治療効果を得ることは出来る
が、磁気による治療効果を得ることはできなかった。こ
の結果、1つの患部(あるいはツボ)に対して、磁気治
療または遠赤外線治療のいずれか一方しか適用できない
問題点があった。そこで、この発明の第3の目的は、磁
気と遠赤外線との相乗効果による治療効果を得ることが
出来る磁気治療器を提供することにある。
【0006】また、従来は、遠赤外線によって生物の成
長を促進することが提案されていたが、磁気による成長
促進効果を同時に得ることが出来ない問題点があった。
そこで、この発明の第4の目的は、遠赤外線に加えて磁
気による成長促進効果をも同時に得ることが出来る生物
の成長促進器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、強磁性材と遠赤外線放射材とを含むことを特徴と
する磁石用組成物を提供する。
【0008】第2の観点では、この発明は、強磁性材と
遠赤外線放射材とバインダーとを含むことを特徴とする
磁石用組成物を提供する。
【0009】第3の観点では、この発明は、強磁性材3
0〜95体積%と遠赤外線放射材5〜70体積%とを含
むことを特徴とする磁石用組成物を提供する。
【0010】第4の観点では、この発明は、強磁性材2
5〜75体積%と遠赤外線放射材5〜50体積%とバイ
ンダー20〜70体積%とを含むことを特徴とする磁石
用組成物を提供する。
【0011】第5の観点では、この発明は、柔軟性と粘
着性をもつシート状の基材の粘着面に1個または2個以
上の磁石体を設けてなる磁気治療器において、前記磁石
体が、強磁性材粉末と遠赤外線放射材粉末とを焼結成形
してなる焼結磁石であることを特徴とする磁気治療器を
提供する。
【0012】第6の観点では、この発明は、柔軟性と粘
着性をもつシート状の基材の粘着面に1個または2個以
上の磁石体を設けてなる磁気治療器において、前記磁石
体が、強磁性材粉末30〜95体積%と、遠赤外線放射
材粉末5〜70体積%とを焼結成形してなる焼結磁石で
あることを特徴とする磁気治療器を提供する。
【0013】第7の観点では、この発明は、柔軟性と粘
着性をもつシート状の基材の粘着面に1個または2個以
上の磁石体を設けてなる磁気治療器において、前記磁石
体が、強磁性材粉末と遠赤外線放射材粉末とをバインダ
ーにより結合してなるボンド磁石であることを特徴とす
る磁気治療器を提供する。
【0014】第8の観点では、この発明は、柔軟性と粘
着性をもつシート状の基材の粘着面に1個または2個以
上の磁石体を設けてなる磁気治療器において、前記磁石
体が、強磁性材粉末25〜75体積%と遠赤外線放射材
粉末5〜50体積%とをバインダー20〜70%体積に
より結合してなるボンド磁石であることを特徴とする磁
気治療器を提供する。
【0015】第9の観点では、この発明は、柔軟性をも
つシート状磁石体からなる磁気治療器において、前記磁
石体が、強磁性材粉末と遠赤外線放射材粉末とをバイン
ダーにより結合してなるボンド磁石であることを特徴と
する磁気治療器を提供する。
【0016】第10の観点では、この発明は、柔軟性を
もつシート状磁石体からなる磁気治療器において、前記
磁石体が、強磁性材粉末25〜75体積%と遠赤外線放
射材粉末5〜50体積%とをバインダー20〜70%体
積により結合してなるボンド磁石であることを特徴とす
る磁気治療器を提供する。
【0017】第11の観点では、この発明は、強磁性粉
末と遠赤外線放射材粉末とを生物に対向配置可能な形状
に焼結成形してなることを特徴とする生物の成長促進器
を提供する。
【0018】第12の観点では、この発明は、強磁性材
粉末30〜95体積%と、遠赤外線放射材粉末5〜70
体積%とを生物に対向配置可能な形状に焼結成形してな
ることを特徴とする生物の成長促進器を提供する。
【0019】第13の観点では、この発明は、強磁性材
粉末と遠赤外線放射材粉末とをバインダーにより結合
し、生物に対向配置可能な形状に成形してなることを特
徴とする生物の成長促進器を提供する。
【0020】第14の観点では、この発明は、強磁性材
25〜75体積%と遠赤外線放射材5〜50体積%とを
バインダー20〜70体積%により結合し、生物に対向
配置可能な形状に成形してなることを特徴とする生物の
成長促進器を提供する。
【0021】
【作用】上記第1ないし第4の観点の磁石用組成物によ
れば、強磁性材と遠赤外線放射材とを含んでいるので、
磁気による効果、例えば金属体への吸着効果や体液の流
動促進効果等に加えて、遠赤外線放射による効果、例え
ば生物の体温上昇促進効果等も有する磁石を得ることが
できる。従って、例えば磁石により金属体に容易に着脱
できるとともに遠赤外線を放射できる磁石を得ることが
できる。
【0022】また、上記第3の観点の磁石用組成物によ
れば、強磁性材30〜95体積%と遠赤外線放射材5〜
70体積%とを含んでいるので、磁気による効果と遠赤
外線放射による効果とを有効に兼ね備えた焼結磁石を得
ることができる。なお、磁性材が30体積%未満だと十
分な磁力が得られず、95体積%を越えると十分な量の
遠赤外線放射材を混入できなくなる。また、遠赤外線放
射材が5体積%未満だと十分な遠赤外線放射効果が得ら
れず、70体積%を越えると十分な量の磁性材を混入で
きなくなる。
【0023】上記第2および第4の観点の磁石用組成物
によれば、磁気による効果に加えて遠赤外線放射による
効果も有するボンド磁石を得ることができる。特に、第
4の観点の磁石組成物によれば、強磁性材25〜75体
積%と遠赤外線放射材5〜50体積%とバインダー20
〜70体積%と含んでいるので、磁気による効果と遠赤
外線による効果とを有効を兼ね備えたボンド磁石を得る
ことができる。なお、強磁性材が25体積%未満だと十
分な磁力が得られず、75体積%を越えると成形性が悪
くなる。また、遠赤外線放射材が5体積%未満だと十分
な遠赤外線放射効果が得られず、50体積%を越えると
成形性が悪くなる。また、バインダーが20体積%未満
だと成形性が悪くなり、70体積%を越えると十分な量
の強磁性材や遠赤外線放射材を混入できなくなる。上記
ボンド磁石は、射出成形法、押出成形法、圧縮加熱成形
法、カレンダー成形法等の公知の成形法で成形できる
が、中でも、射出成形および押出成形によってボンド磁
石を成形する場合、上記第2の観点および第4の観点の
磁石用組成物によれば、遠赤外線放射材を含んでいるこ
とにより成形時の結晶化が促進され、磁場中で成形した
後、脱磁する際に反対磁場を加えても配向した強磁性材
の配向率を下げることなく成形することができる。この
ため、着磁後は、表面磁束密度を向上することが出来
る。特に、上記第4の観点の磁石用組成物によれば、組
成物の配合割合を上記の範囲に設定することで表面磁束
密度を顕著に向上することが出来る。
【0024】上記強磁性材としてバリウムフェライト
系、ストロンチウムフェライト系、Sm−Co系、Nd
−Fe−B系等の強磁性粉末を用いることが出来る。
【0025】上記遠赤外線放射材としては、ジルコニ
ア、アルミナ、チタニア、コージライト、β−スポジュ
ーメン、チタン酸アルミニウム等の遠赤外線放射性セラ
ミックスを用いることが出来る。特に、4μm〜16μ
mの波長の遠赤外線を効率良く放射する微粒子が好まし
く、このようなものとしては、例えば、1μm以下の遠
赤外線放射性セラミックス微粒子の表面を0.001μ
m程度の超微粒子のアルミナ、シリカ等でマスキングし
たものなどが市販されている。
【0026】上記バインダーとしては、各種成形法に適
したものを選定するのが好ましい。例えば射出成形法、
押出成形法には、ポリアミド、ポリフェニレンサルファ
イドなどの熱可塑性樹脂が適している。圧縮加熱成形法
には、エポキシ、フェノールなどの熱硬化性樹脂が適し
ている。カレンダー成形法には、ニトリルゴム、クロロ
プレンゴム、ブチルゴム、塩素化ポリエチレンなどの可
撓性のゴムまたは樹脂が適している。
【0027】上記第5ないし第8の観点の磁気治療器で
は、柔軟性と粘着性をもつシート状の基材の粘着面に1
個または2個以上の磁石体を設けてなる磁気治療器にお
いて、磁石体として、強磁性体と遠赤外線とを含む磁石
用組成物により成形した磁石を用いている。第5および
第6の観点の磁気治療器では磁石体として焼結磁石を用
いており、第6の観点の磁気治療器で用いている焼結磁
石は上記第3の観点による磁石用組成物により成形した
ものである。また、第7および第8の観点の磁気治療器
では磁石体としてボンド磁石を用いており、第8の観点
の磁気治療器で用いているボンド磁石は上記第4の観点
による磁石用組成物により成形したものである。第5な
いし第8の観点の磁気治療器によれば、いずれも1つの
磁石体に強磁性材と遠赤外線放射材とを含んでいる。こ
の結果、1つの患部(あるいはツボ)に対して磁気によ
る作用と遠赤外線による作用とを集中できるため、磁気
と遠赤外線とによる相乗的な治療効果が期待できる。
【0028】上記第9および第10の観点の磁気治療器
では、柔軟性をもつシート状磁石体からなる磁気治療器
において、磁石体としてボンド磁石を用いている。第9
の観点の磁気治療器で用いているボンド磁石は上記第2
の観点による磁石用組成物により成形したものである。
また、第10の観点の磁気治療器で用いているボンド磁
石は上記第4の観点による磁石用組成物により成形した
ものである。上記第9および第10の観点の磁気治療器
によれば、いずれも1枚の磁気治療器に強磁性材と遠赤
外線放射材とを含んでいる。この結果、1つの患部(あ
るいはツボ)に対して磁気による作用と遠赤外線による
作用と集中できるため、磁気と遠赤外線とによる相乗的
な治療効果が期待できる。なお、第9および第10の観
点の磁気治療器は、通常、上記シート状磁石体の片面に
粘着剤層を設けるか、粘着テープあるいは粘着シートと
併用して使用するものである。
【0029】上記第11ないし第14の観点の生物の成
長促進器は、強磁性体と遠赤外線とを含む磁石用組成物
によって、磁石体を生物に対向配置可能な形状に成形し
たのである。第11および第12の観点の成長促進器で
は磁石体を焼結磁石で形成しており、第12の観点の成
長促進器で用いている焼結磁石は上記第3の観点による
磁石用組成物により成形したものである。また、第13
および第14の観点の成長促進器では磁石体をボンド磁
石で形成しており、第14の観点の成長促進器で用いて
いるボンド磁石は上記第4の観点による磁石用組成物に
より成形したものである。このため、磁気と遠赤外線と
による相乗の成長促進効果を得ることが出来るようにな
る。
【0030】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0031】実施例1 図1に、この発明の実施例1の磁性体を示す。この磁性
体は、強磁性材(ストロンチウムフェライト粉末、平均
粒径1.4μm、圧縮密度3.4)50体積%(700
重量部)、遠赤外線放射材(商品名セラジットAL−F
−9、オーケートレーディング株式会社製、平均粒径
0.5μm、見掛け比重0.7)13体積%(100重
量部)、バインダー用樹脂(12ナイロン、見掛け比重
0.4)35体積%(100重量部)および添加剤(ア
ミノシラン系カップリング剤)2体積%(6重量部)の
組成物からなっている。上記各材料をミキサーで混合
し、混練機で混練し、ペレタイズする。この材料ペレッ
トを、熱風乾燥(80℃で3時間)させた後、射出成形
機に投入して265℃の樹脂温度で所定の金型で磁場成
形(軸異方性)し、直径5mm×厚さ3mmの円板状の
磁性体を得た。更に、着磁機により10,000Oe
(796kA/m)の磁場で両面単極着磁し、磁石体1
とした。
【0032】〔配向率および表面磁束密度〕図2に、磁
石体1の配向率および表面磁束密度の測定結果を示す。
また、比較例として、遠赤外線放射材を配合しない磁石
体を同様にして製作し測定した結果を示す。この測定結
果から判るように、遠赤外線放射材を配合することで、
配向率および表面磁束密度を向上することが出来た。こ
れは、遠赤外線放射材粉末により強磁性材粉末の結晶化
が促進されるため、仮の脱磁の際に反対磁場を加えて
も、既に配向した強磁性材粉末の配向が保持されるため
と考えられる。また、遠赤外放射材粉末が球状粒子であ
るためコロの役割を果たし、強磁性材粉末の配向を助け
るためと考えられる。なお、Sm−Co系、Nd−Fe
−B系などの希土類系の強磁性材を用いれば、表面磁束
密度を1,500Gauss(0.15T)以上にする
ことが出来る。
【0033】〔配合割合による特性変化〕図3に、強磁
性材と遠赤外線放射材の配合割合に対する表面磁束密度
および遠赤外線放射率の測定結果を示す。この測定結果
から判るように、強磁性材の配合割合を増やすと表面磁
束密度を向上でき、遠赤外線放射材の配合割合を増やす
と遠赤外線放射率を向上できる。すなわち、目的に応じ
て配合割合を変えることで、表面磁束密度と遠赤外線放
射率の最適のバランスを得ることが出来る。
【0034】〔放射輝度〕図4に、放射輝度の測定結果
を示す。なお、放射輝度とは、放射源の微小面からある
方向への放射強度をその方向への正射影面積で除した値
である。曲線Mが磁石体1であり、曲線Lが遠赤外線放
射材を含まない磁石体であり、曲線Kが黒体である。温
度は35℃である。この測定結果から判るように、磁石
体1は、遠赤外線放射材を含まない磁石体に比べて、遠
赤外線の放射輝度が圧倒的に高い値を示している。
【0035】〔放射率〕図5に、放射率の測定結果を示
す。なお、放射率とは、黒体の放射強度に対する試料の
放射強度の比率である。
【0036】実施例2 実施例2の磁性体は、図1と同様の外観であるが、焼結
により成形される点が上記実施例1と異なる。この磁性
体は、強磁性材(ストロンチウムフェライト粉末、平均
粒径1.4μm、圧縮密度3.4)75体積%、遠赤外
線放射材(商品名セラジットAL−F−9、オーケート
レーディング株式会社製、平均粒径0.5μm、見掛け
比重0.7)23体積%および添加剤(アミノシラン系
カップリング剤)2体積%の組成物からなっている。上
記各材料をミキサーで混合し、金型で磁場中プレスした
後、1275℃の炉中で焼結し、直径5mm×厚さ3m
mの円板状の磁性体を得る。更に、着磁機により10,
000Oe(796kA/m)の磁場で両面単極着磁
し、磁石体とする。
【0037】実施例3 図6は、実施例3の遠赤外線放射磁石シートを示す斜視
図である。この遠赤外線放射磁石シート2は、強磁性材
(ストロンチウムフェライト粉末、平均粒径1.1μ
m、圧縮密度3.1)48体積%、遠赤外線放射材(商
品名セラジットAL−F−9、オーケートレーディング
株式会社製、平均粒径0.5μm、見掛け比重0.7)
13体積%、バインダー用樹脂(塩素化ポリエチレン)
35体積%および加硫剤等の添加剤4体積%の組成物か
らなっている。上記各材料をミキサーで混合し、混練機
で混練し、ペレタイズする。この材料ペレットを、熱風
乾燥(80℃で3時間)させた後、カレンダ成形し、裁
断し、30cm平方×厚さ3mmの柔軟性のある円板状
の磁性体を得た。更に、着磁機により両面着磁し、遠赤
外線放射磁石シート2とする。この遠赤外線放射磁石シ
ート2は、例えばスチールデスクの引出し底面に磁力で
貼着すると、足を保温する効果が得られる。
【0038】実施例4 図7は、この発明の実施例4の磁気治療器を示す斜視図
である。この磁気治療器100は、実施例1または実施
例2の粒状の磁石体1を、絆創膏11の粘着面12の中
心付近に配設した構造である。この磁気治療器100を
患部(あるいはツボ)に貼れば、磁気により患部の血行
が良くなる。また、遠赤外線により患部の温度を上昇さ
せることが出来る。このように一つの患部(あるいはツ
ボ)に対して磁気と遠赤外線の治療効果を同時に得られ
るので、それらの相乗作用で、治療効果を著しく高める
ことが出来るようになる。
【0039】実施例5 図8は、この発明の実施例5の磁気治療器を示す斜視図
である。この磁気治療器300は、実施例3の遠赤外線
放射磁石シートと同様であるが、皮膚に密着させうる絆
創膏としたものである。この磁気治療器300を患部
(あるいはツボ)に貼れば、磁気と遠赤外線の治療効果
を同時に得られるので、それらの相乗作用で、治療効果
を著しく高めることが出来る。
【0040】実施例6 図9は、この発明の実施例6の成長促進器を示す斜視図
である。この成長促進器400は、実施例1または実施
例2の磁石体1を、植木鉢41の内側に配設した構造で
ある。この成長促進器400で植物を栽培すると、磁気
により植物の細胞を刺激し、成長を促すことが出来る。
また、遠赤外線により植物の温度を上昇させることで、
成長を早めることが出来る。このように磁気と遠赤外線
の相乗作用によって植物の成長を一層促進することが出
来る。
【0041】実施例7 図10は、この発明の実施例7の成長促進器を示す斜視
図である。この成長促進器500は、実施例1または実
施例2の磁石体1と同様の組成の樹脂磁石または焼結磁
石を、半円筒状に成形した構造である。この成長促進器
500を植物の根元に置いたり、動物の飼育器の周りに
置くと、磁気と遠赤外線の相乗作用によって生物の成長
を促進することが出来る。
【0042】
【発明の効果】この発明の磁石用組成物によれば、磁気
による効果に加えて遠赤外線放射による効果も有する磁
石を得ることができる。したがって、例えばこの発明の
磁石用組成物によって成形した磁石は、磁力により金属
体に容易に着脱できるとともに遠赤外線を放射できる。
また、この発明の磁石用組成物によれば、射出成形およ
び押出成形によってボンド磁石を成形する場合に配向率
を向上でき、このため、着磁したときの表面磁束密度を
向上させることが出来る。
【0043】また、この発明の磁気治療器によれば、磁
気と遠赤外線との相乗効果によって著しい治療効果を得
ることが出来る。
【0044】また、この発明の生物の成長促進器によれ
ば、磁気と遠赤外線との相乗効果によって生物の成長を
一層促進することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の磁性体を示す斜視図であ
る。
【図2】配向率および表面磁束密度の測定結果の図表で
ある。
【図3】表面磁束密度と遠赤外線放射率の特性図であ
る。
【図4】放射輝度の特性図である。
【図5】放射率の特性図である。
【図6】この発明の実施例3の遠赤外線放射磁石シート
を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施例4の磁気治療器を示す斜視図
である。
【図8】この発明の実施例5の磁気治療器の使用状態説
明図である。
【図9】この発明の実施例6の成長促進器を示す斜視図
である。
【図10】この発明の実施例7の成長促進器を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 磁石体 2 遠赤外線放射磁石シート 100、300 磁気治療器 400、500 成長促進器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61N 2/08 5/06 A C04B 35/00 C04B 35/00 Z H01F 1/08 B

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性材と遠赤外線放射材とを含むこと
    を特徴とする磁石用組成物。
  2. 【請求項2】 強磁性材と遠赤外線放射材とバインダー
    とを含むことを特徴とする磁石用組成物。
  3. 【請求項3】 強磁性材30〜95体積%と遠赤外線放
    射材5〜70体積%とを含むことを特徴とする磁石用組
    成物。
  4. 【請求項4】 強磁性材25〜75体積%と遠赤外線放
    射材5〜50体積%とバインダー20〜70体積%とを
    含むことを特徴とする磁石用組成物。
  5. 【請求項5】 柔軟性と粘着性をもつシート状の基材の
    粘着面に1個または2個以上の磁石体を設けてなる磁気
    治療器において、 前記磁石体が、強磁性材粉末と遠赤外線放射材粉末とを
    焼結成形してなる焼結磁石であることを特徴とする磁気
    治療器。
  6. 【請求項6】 柔軟性と粘着性をもつシート状の基材の
    粘着面に1個または2個以上の磁石体を設けてなる磁気
    治療器において、 前記磁石体が、強磁性材粉末30〜95体積%と、遠赤
    外線放射材粉末5〜70体積%とを焼結成形してなる焼
    結磁石であることを特徴とする磁気治療器。
  7. 【請求項7】 柔軟性と粘着性をもつシート状の基材の
    粘着面に1個または2個以上の磁石体を設けてなる磁気
    治療器において、 前記磁石体が、強磁性材粉末と遠赤外線放射材粉末とを
    バインダーにより結合してなるボンド磁石であることを
    特徴とする磁気治療器。
  8. 【請求項8】 柔軟性と粘着性をもつシート状の基材の
    粘着面に1個または2個以上の磁石体を設けてなる磁気
    治療器において、 前記磁石体が、強磁性材粉末25〜75体積%と遠赤外
    線放射材粉末5〜50体積%とをバインダー20〜70
    %体積により結合してなるボンド磁石であることを特徴
    とする磁気治療器。
  9. 【請求項9】 柔軟性をもつシート状磁石体からなる磁
    気治療器において、前記磁石体が、強磁性材粉末と遠赤
    外線放射材粉末とをバインダーにより結合してなるボン
    ド磁石であることを特徴とする磁気治療器。
  10. 【請求項10】 柔軟性をもつシート状磁石体からなる
    磁気治療器において、 前記磁石体が、強磁性材粉末25〜75体積%と遠赤外
    線放射材粉末5〜50体積%とをバインダー20〜70
    %体積により結合してなるボンド磁石であることを特徴
    とする磁気治療器。
  11. 【請求項11】 強磁性粉末と遠赤外線放射材粉末とを
    生物に対向配置可能な形状に焼結成形してなることを特
    徴とする生物の成長促進器。
  12. 【請求項12】 強磁性材粉末30〜95体積%と、遠
    赤外線放射材粉末5〜70体積%とを生物に対向配置可
    能な形状に焼結成形してなることを特徴とする生物の成
    長促進器。
  13. 【請求項13】 強磁性材粉末と遠赤外線放射材粉末と
    をバインダーにより結合し、生物に対向配置可能な形状
    に成形してなることを特徴とする生物の成長促進器。
  14. 【請求項14】 強磁性材25〜75体積%と遠赤外線
    放射材5〜50体積%とをバインダー20〜70体積%
    により結合し、生物に対向配置可能な形状に成形してな
    ることを特徴とする生物の成長促進器。
JP6313655A 1994-12-16 1994-12-16 磁石用組成物および磁気治療器および生物の成長促進器 Pending JPH08172006A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2331516A (en) * 1997-11-10 1999-05-26 Lu Teng Hui Ceramic magnetic material and its applications
KR20000074481A (ko) * 1999-05-21 2000-12-15 조옥정 원적외선 방사 및 전자파 차단 조성물의 제조법
JP2005287449A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Kobayashi Shokai:Kk 植物活性用磁石
KR100536460B1 (ko) * 2002-12-11 2005-12-14 이호진 지르코니아를 이용한 소결체의 제조방법

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