JPH08171438A - バスシステム及びバスセンスアンプ - Google Patents

バスシステム及びバスセンスアンプ

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JPH08171438A
JPH08171438A JP6316641A JP31664194A JPH08171438A JP H08171438 A JPH08171438 A JP H08171438A JP 6316641 A JP6316641 A JP 6316641A JP 31664194 A JP31664194 A JP 31664194A JP H08171438 A JPH08171438 A JP H08171438A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリチャージを応用した高速・低消費電力型
バスシステムの実現。 【構成】 第1MOSトランジスタMNPのゲート電
極、ドレイン領域及びソース領域にそれぞれプリチャー
ジ信号入力線4、電源電位VDD及びバス1を、第2MO
SトランジスタMN1のゲート電極、ドレイン領域及び
ソース領域にそれぞれ電源電位VDD、ノードN1及びバ
ス1を、第3MOSトランジスタMP1のゲート電極、
ソース領域及びドレイン領域にそれぞれインバータ3を
介してプリチャージ信号入力線4、電源電位VDD及びノ
ードN1を接続する。プリチャージ期間中(PC=H)
は、バスBUSの電位は徐々に上昇して両トランジスタ
MNP,MN1はオフする。EVL期間(PC=L)
は、レジスタ6からデータが出力されると、バスBUS
の電位は低下し第2MOSトランジスタMN1はオンす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バスシステム又はバ
スセンスアンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21に、従来のバスセンスアンプを示
す。これは、1994年5月のCustomIntegrated Circu
its Conference におけるProceeding pp.637-640に開示
されたものである。このバスセンスアンプは、電流検出
型であり、データ・レジスタの出力にそのゲート電極が
接続されたNMOSトランジスタがオンして、ダイオー
ド接続されたPMOSトランジスタを流れる電流が上記
NMOSトランジスタを介してグランドへ流れると、こ
の電流をPMOSカレントミラーで高速に検出して電圧
に変換するものである。より正確には、データ・レジス
タ側のNMOSトランジスタのゲート幅をWとすると、
ゲート幅がWとW/2にそれぞれ対応する駆動力を有す
るトランジスタの両電流をPMOSカレント・ミラーで
比較していることになる。
【0003】よって、データレジスタの内容が0である
ときは、電流が幅WのNMOSトランジスタを介して流
れており、このときは、ゲート幅Wのトランジスタとゲ
ート幅W/2のトランジスタを流れる両電流を比較し
て、出力はLレベルとなる。それに対して、データレジ
スタの内容が1の場合では、入力側には電流が流れない
ため、電流無しとゲート幅W/2のトランジスタによる
電流とを比較して、出力はHレベルとなる。
【0004】このバスセンスアンプでは、バスBUSの
振幅はNMOSトランジスタによってプルアップされて
いるので、プリチャージ期間中、その振幅は(Vdd-
Vth)となって通常のCMOS回路のハイ・レベルで
あるVddまで上昇しない。よって、高速で且つ低消費
電力なバス・システムが実現されている。ここに、Vd
dは電源電圧、VthはNMOSトランジスタの閾値で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示した従来のバスセンスアンプの回路は、図21の右
側のパスに貫通電流が流れるという点と、更に、入力側
にも貫通電流が流れるという点により、BUS振幅を下
げて低消費電力化を図った点を打ち消してしまうという
問題点を有している。
【0006】具体的には、このPMOSカレントミラー
型バスセンスアンプによれば、レジスタ側から電流が引
かれると、EVL期間中にDC電流が流れる構造になっ
ているため、1アンプあたり、0.5mAの電流を消費
していた。
【0007】この発明は、かかる問題点を克服すべくな
されたものであり、その第1の目的は、高速動作かつ低
消費電力なバスシステムないしバスセンスアンプを実現
することにある。更に、その第2の目的は、電源ノイズ
による影響の少ない、高確度のバスシステムないしバス
センスアンプの実現を図ることである。加えて、その第
3の目的は、レイアウト面積の小さなバスシステムない
しバスセンスアンプを実現することにある。更にその第
4の目的は、プリチャージによって高められたバス電位
の安定性を図って、動作マージンを高めることにある。
更にその第5の目的は、複数のバスシステムを用いる場
合において、その一部分のバスシステムだけを動作可能
としうるバスシステムの構成を実現することにある。更
にその第6の目的は、バス振幅をさらに低減させてより
一層の低消費電力化を図ることにある。さらにその第7
の目的は、逆にプリディスチャージを利用して、低消費
電力・高速なバスシステムのノイズ・マージンを格段に
増大させることを目的とする。更にその第8の目的は、
バスセンスアンプ自身、様々な論理でセンスイネーブル
可能とすることにある。更にその第9の目的は、貫通電
流の発生を完全に防止可能なバスシステムを実現するこ
とである。更にその第10の目的は、ラッチ機能をも具
備したバスシステムを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
バスと、第1期間及び第2期間内はそれぞれ第1レベル
及び第2レベルにあり、前記第1期間と前記第2期間と
を交互に繰返すプリチャージ信号を入力するプリチャー
ジ信号入力線と、前記第2期間内にレベル変化を起こす
制御信号を入力する制御信号入力線と、前記バスと前記
制御信号入力線とに接続され、前記制御信号のレベル変
化に応じて、保持するデータ信号を出力して前記バスの
電位を前記第2レベルに変化させるデータ保持部と、出
力線と、前記第1レベルにある第1、第2及び第3電源
線と、そのゲート電極線、その一方の半導体領域及びそ
の他方の半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入
力線、第1電源線、バスに接続された第1MOSトラン
ジスタと、そのゲート電極、その一方の半導体領域及び
その他方の半導体領域がそれぞれ前記第2電源線、出力
線、バスに接続された第2MOSトランジスタと、その
ゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の半導
体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入力線、第3電
源線、出力線に接続された第3MOSトランジスタとを
備え、前記第1、第2及び第3MOSトランジスタは、
何れも対応する前記ゲート電極が前記第1レベルにある
ときには論理的にオン可能な特性を有する、バスシステ
ムである。
【0009】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
バスシステムにおける前記データ保持部が、前記データ
信号を保持するレジスタと、そのゲート電極及びその一
方の半導体領域がそれぞれ前記レジスタの出力及びバス
に接続された第4MOSトランジスタと、そのゲート電
極、その一方の半導体領域及びその他方の半導体領域が
それぞれ前記制御信号入力線、前記第4MOSトランジ
スタの他方の半導体領域及びグランド線に接続された第
5MOSトランジスタとを備えている。
【0010】請求項3に係る発明では、請求項1又は2
記載のバスシステムにおいて、前記プリチャージ信号入
力線と前記第3MOSトランジスタのゲート電極に接続
されたインバータとを更に備えており、前記第1及び第
2MOSトランジスタは第1チャネル型のMOSトラン
ジスタであり、前記第3MOSトランジスタは第2チャ
ネル型のMOSトランジスタである。
【0011】請求項4に係る発明では、請求項1乃至3
の何れかに記載のバスシステムにおいて、(前記第1M
OSトランジスタの閾値)≦(前記第2MOSトランジ
スタの閾値)の関係を成立させている。
【0012】請求項5に係る発明では、請求項1乃至3
の何れかに記載のバスシステムにおいて、前記第1MO
Sトランジスタと第2MOSトランジスタとをレイアウ
ト上隣接して配置している。
【0013】請求項6に係る発明では、請求項1記載の
バスシステムにおいて、その一端及び他端がそれぞれ前
記プリチャージ信号入力線及び前記バスに接続され、前
記第2期間内にのみ前記バスの電位を高めるブートスト
ラップ回路を更に備えたものである。
【0014】請求項7に係る発明では、請求項6記載の
バスシステムにおける前記ブートストラップ回路が、そ
の一端がインバータを介して前記プリチャージ信号入力
線に接続され、その他端が前記バスに接続された容量を
有することとしている。
【0015】請求項8に係る発明では、請求項1記載の
バスシステムにおける前記第2電源線が、その一端が前
記プリチャージ信号入力線に接続されたインバータと、
その一端が前記インバータの他端に接続された第1負荷
素子と、前記第1負荷素子の他端と前記第2MOSトラ
ンジスタのゲート電極とに接続された電圧線とを有して
おり、更に前記第1負荷素子の他端とグランド間とに接
続された第2負荷素子を備えたこととしている。
【0016】請求項9に係る発明では、請求項1記載の
バスシステムにおける前記第2電源線を、所定の期間の
み前記第1レベルにあるセンスイネーブル信号を入力す
る線としている。
【0017】請求項10に係る発明では、請求項1記載
のバスシステムにおける前記データ保持部が、前記デー
タ信号を保持するレジスタと、そのゲート電極及びソー
ス領域がそれぞれ前記制御信号入力線、前記バスに接続
されたpチャネルMOSトランジスタと、そのゲート電
極、その一方の半導体領域及びその他方の半導体領域が
それぞれ前記レジスタの出力、前記pチャネルMOSト
ランジスタのドレイン領域及びグランドに接続された第
4MOSトランジスタとを備えている。
【0018】請求項11に係る発明は、バスと、第1期
間及び第2期間内はそれぞれ第1レベル及び第2レベル
にあり、前記第1期間と前記第2期間とを交互に繰返す
プリチャージ信号を入力するプリチャージ信号入力線
と、前記第2期間内にレベル変化を起こす制御信号を入
力する制御信号入力線と、前記バスと前記制御信号入力
線とに接続され、前記制御信号のレベル変化に応じて保
持するデータ信号を出力し、これにより前記バスの電位
を前記第1レベルへ向けて変化させるデータ保持部と、
出力線と、そのゲート電極、その一方の半導体領域及び
その他方の半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号
入力線、前記バス及びグランド線に接続された第1MO
Sトランジスタと、そのゲート電極、その一方の半導体
領域及びその他方の半導体領域がそれぞれ前記バス、前
記出力線及び前記グランド線に接続された第2MOSト
ランジスタと、そのゲート電極、その一方の半導体領域
及びその他方の半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ
信号入力線、電源電位及び前記出力線に接続された第3
MOSトランジスタとを備えており、前記第1及び第2
MOSトランジスタは同一極性のチャネルを有してお
り、前記第1及び第3MOSトランジスタは前記第1レ
ベルにある前記プリチャージ信号の入力に対しては共に
オン可能な特性を有している。
【0019】請求項12に係る発明では、請求項11記
載のバスシステムにおける前記データ保持部が、前記デ
ータ信号を保持するレジスタと、そのゲート電極及びそ
の一方の半導体領域がそれぞれ前記レジスタの出力線及
び前記電源電位に接続された第5MOSトランジスタ
と、そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他
方の半導体領域がそれぞれ前記制御信号入力線、前記第
5MOSトランジスタの他方の半導体領域及び前記バス
に接続された第4MOSトランジスタとを備えている。
【0020】請求項13に係る発明では、請求項11又
は12記載のバスシステムにおける前記第3MOSトラ
ンジスタが、インバータを介して前記プリチャージ信号
入力線にそのゲート電極が接続されており、前記第1及
び第2MOSトランジスタとは異なる極性のチャネルを
有している。
【0021】請求項14に係る発明は、請求項13記載
のバスシステムにおいて、そのゲート電極、その一方の
半導体領域及びその他方の半導体領域がそれぞれ前記イ
ンバータの出力線、前記第2MOSトランジスタの前記
他方の半導体領域及び前記グランド線に接続され、前記
第1及び第2MOSトランジスタと同一極性のチャネル
を有する第6MOSトランジスタを更に備えている。
【0022】請求項15に係る発明は、請求項11記載
のバスシステムにおいて、前記第2MOSトランジスタ
の前記他方の半導体領域と前記グランド線との間に接続
され、複数のセンスイネーブル信号が入力するセンスイ
ネーブル手段を更に備えており、前記センスイネーブル
手段は、前記複数のセンスイネーブル信号の論理レベル
の組み合わせに応じて前記第2MOSトランジスタの前
記他方の半導体領域と前記グランド線とを導通させるも
のである。
【0023】請求項16に係る発明では、請求項15記
載のバスシステムにおける前記センスイネーブル手段
が、対応する前記センスイネーブル信号をそのゲート電
極に入力する複数のMOSトランジスタが直列に又は並
列に接続されたMOSツリーを有している。
【0024】請求項17に係る発明では、請求項11記
載のバスシステムにおいて、前記出力線に接続され、前
記プリチャージ信号が前記第2期間から前記第1期間に
移る際に当該第2期間に於ける前記出力線の電位をサン
プリングし、得られた前記出力線の電位を当該第1期間
中保持するラッチ手段を更に備えることとしたものであ
る。
【0025】請求項18に係る発明では、請求項17記
載のバスシステムにおける前記ラッチ手段が、そのゲー
ト電極及びその一方の半導体領域がそれぞれ前記出力線
及び前記電源電位に接続された第7MOSトランジスタ
と、そのゲート電極及びその一方の半導体領域がそれぞ
れ前記インバータの出力線及び前記第7MOSトランジ
スタの他方の半導体領域に接続された第8MOSトラン
ジスタと、そのゲート電極、その一方の半導体領域及び
その他方の半導体領域がそれぞれ前記出力線、前記第8
MOSトランジスタの他方の半導体領域及び前記グラウ
ンド線に接続された第9MOSトランジスタとを備えて
おり、前記第7MOSトランジスタは前記第1及び第2
MOSトランジスタと異なる極性のチャネルを有する一
方、前記第8及び第9MOSトランジスタは共に前記第
1及び第2MOSトランジスタと同一極性のチャネルを
有している。
【0026】請求項19に係る発明は、第1期間及び第
2期間内はそれぞれ第1レベル及び第2レベルにあり、
前記第1期間と前記第2期間とを交互に繰返すプリチャ
ージ信号を入力するプリチャージ信号入力線と、データ
信号を保持するレジスタの前記第2期間内の出力によっ
てその電位が前記第2レベルとされるバスとが入力する
バスセンスアンプにおいて、そのゲート電極及びその一
方の半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入力線
及び前記バスに接続され、前記第1レベルにある前記プ
リチャージ信号によってその導通が制御される第1極性
の第1MOSトランジスタと、その一方の半導体領域が
前記バスに接続され且つそのゲート電極にはオン可能な
レベルの電位が印加された、前記第1極性を有する第2
MOSトランジスタと、前記プリチャージ信号入力線に
接続されたインバータと、そのゲート電極、その一方の
半導体領域及びその他方の半導体領域がそれぞれ前記イ
ンバータの出力線、電源電位、及び前記第2MOSトラ
ンジスタの他方の半導体領域に接続され、前記第1極性
と異なる第2極性の第3MOSトランジスタとを、備え
たバスセンスアンプである。
【0027】請求項20に係る発明は、請求項19記載
のバスセンスアンプにおいて、前記第2MOSトランジ
スタのゲート電極の電位を前記第1期間に於ける前記第
1MOSトランジスタのゲート電極の電位よりも下げた
ものである。
【0028】請求項21に係る発明は、請求項19記載
のバスセンスアンプにおいて、前記第1レベルの電圧を
抵抗分割して得られるバイアスを前記第2MOSトラン
ジスタのゲート電極に印加するものである。
【0029】請求項22に係る発明は、請求項19記載
のバスセンスアンプにおいて、前記プリチャージ信号入
力線に接続された新たなインバータを介して抵抗分割に
より得られるバイアスを前記第2MOSトランジスタの
ゲート電極に印加したものである。
【0030】
【作用】請求項1に係る発明は、第1期間と第2期間と
では、それぞれ次の様な動作を行う。
【0031】(第1期間) この期間内は、プリチャー
ジ信号は第1レベルにあり、バスシステムはプリチャー
ジ状態となる。即ち、第1及び第3MOSトランジスタ
は、そのゲート電極に第1レベルのプリチャージ信号が
入力することによりオン状態となる。しかし、第1MO
Sトランジスタのバックゲート効果によって、第1MO
Sトランジスタの他方の半導体領域が接続したバスの電
位は、第1電源線のレベルから第1MOSトランジスタ
の閾値分を差し引いたレベルにまで上昇する。そして、
このバス電位の上昇は、第2MOSトランジスタをオフ
状態へと変化させ、その結果、出力線は浮遊状態となっ
てその出力レベルは第1レベルとなる。
【0032】(第2期間) この期間内に、データ信号
がバスシステムより出力される。即ち、第2期間に入っ
た後に制御信号がレベル変化を起こすと、データ保持部
がデータ信号を出力する。これによってデータ保持部は
バス電位を第1レベルへと変化させる。その結果、第2
MOSトランジスタは再びオン状態となる。他方、第1
及び第3MOSトランジスタはいずれもオフしている。
従って、出力線は、第2MOSトランジスタを介して第
2レベルにあるバスと導通し、出力線のレベルは第2レ
ベルとなる。
【0033】請求項2に係る発明では、第2期間におい
て制御信号がレベル変化を起こすと、その変化に応じて
第5MOSトランジスタがオン状態となる。しかも、第
4MOSトランジスタは、レジスタが出力するデータ信
号に応じてオン状態となっている。従って、上記制御信
号のレベル変化により、バスとグランド線とが導通し、
バス電位はグランドレベル、つまり第2レベルとなる。
【0034】請求項3に係る発明では、プリチャージ信
号が第1レベルにある第1期間では、第3MOSトラン
ジスタのゲート電極には第2レベルの電圧が印加される
こととなるので、第3MOSトランジスタは、そのゲー
ト電極には第1レベルの電圧が印加される第1MOSト
ランジスタと共にオン状態となる。他方、プリチャージ
信号が第2レベルにある第2期間では、第3MOSトラ
ンジスタのゲート電極には第1レベルの電圧が印加され
ており、第3MOSトランジスタは第1MOSトランジ
スタと共にオフしている。
【0035】請求項4に係る発明では、第1期間中に第
2MOSトランジスタのゲート電極(第1レベルにあ
る)とバスに接続された他方の半導体領域間に加わる電
圧は第1MOSトランジスタの閾値に相当する値であ
り、(第1MOSトランジスタの閾値)≦(第2MOS
トランジスタの閾値)の関係が成立しているので、第1
期間内に第2MOSトランジスタはオフ状態へと変化
し、そのオフ状態を維持する。
【0036】請求項5に係る発明では、第1及び第2M
OSトランジスタが隣接配置されているため、プリチャ
ージ期間中、バス電位は第2MOSトランジスタをカッ
トオフとするに十分なレベルにまで高められる。
【0037】請求項6に係る発明では、ブートストラッ
プ回路が第2期間中のバス電位を更に高めるので、オフ
状態にある第2MOSトランジスタがデータ信号の出力
とは無関係にかってにオン状態となるのが一層確実に防
止される。
【0038】請求項7に係る発明では、第1期間中、容
量は充電されず、ブートストラップ回路はバス電位に影
響を及ぼさない。これに対して、第2期間中では、容量
が充電される結果、当該容量において生じた電圧分だけ
バス電位は上昇する。
【0039】請求項8に係る発明では、第1期間内は、
インバータによって第2レベルの電圧が第1負荷素子の
一端に印加されるため、第1及び第2負荷素子に電流が
流れない。このため、プリチャージ信号を第1及び第2
負荷素子によって分圧して得られるバイアスはカットさ
れる。他方、第2期間内では、インバータによって第1
レベルの電圧が第1負荷素子の一端に印加され、第1及
び第2負荷素子による分圧によって得られたバイアスが
第2MOSトランジスタのゲート電極に電圧線を介して
印加される。
【0040】請求項9に係る発明では、センスイネーブ
ル信号が第1レベルにあるときにのみ、第2MOSトラ
ンジスタのゲート電位は第1レベルにあり、バスシステ
ムは動作可能となる。
【0041】請求項10に係る発明では、第2期間中、
レジスタの出力するデータ信号によって第4MOSトラ
ンジスタがオンし、更に制御信号のレベル変化に応じて
pチャネルMOSトランジスタがオンする。しかし、p
チャネルMOSトランジスタのバックゲート効果によっ
て、バス電位が当該pチャネルMOSトランジスタの閾
値にまで達するとpチャネルMOSトランジスタはオフ
状態となり、バス電位はもうこれ以上低下しない。これ
により、バス振幅は更に低下する。即ち、バス振幅は、
〔第1レベル−(第1MOSトランジスタの閾値)−
(pチャネルMOSトランジスタの閾値)〕で与えられ
る。
【0042】請求項11に係る発明では、バスシステム
は、第1期間および第2期間中、次の様に動作する。
【0043】(第1期間) プリチャージ信号が第1レ
ベルにあるため、第1及び第3MOSトランジスタはオ
ン状態となる。このとき、第1MOSトランジスタの他
方の半導体領域がグランド線に接続されているため、そ
の一方の半導体領域に接続されたバスの電位もグランド
レベルとなる。従って、第2MOSトランジスタもま
た、第1MOSトランジスタと同様にオフし、出力線の
レベルはHレベルとなる。
【0044】(第2期間) プリチャージ信号は第2レ
ベルとなり、第1及び第3MOSトランジスタはオフす
る。一方、第2MOSトランジスタは、データ保持部が
動作しない限りはオフしたままであり、出力線のレベル
もHレベルのままとなる。しかし、データ保持部が制御
信号のレベル変化に対応して保持するデータ信号を出力
し、これによってバス電位を第1レベルへ向けて上昇さ
せると、バス電位が第2MOSトランジスタの閾値にま
で上昇した段階で第2MOSトランジスタはオフからオ
ン状態へ変化する。これにより、出力線はグランド線と
導通して、そのレベルはグランドレベルとなる。
【0045】請求項12に係る発明では、第2期間中、
レジスタの出力を受けて第5MOSトランジスタはオン
状態となると共に、第4MOSトランジスタも制御信号
のレベル変化を受けてオンする。そうすると、第1期間
中グランドレベルにあったバス電位は、(電源電位−第
4MOSトランジスタの閾値)で与えられるレベルへ向
けて上昇する。
【0046】請求項13に係る発明では、第1期間にお
いて第2レベルの信号が第3MOSトランジスタのゲー
ト電極に入力され、第3MOSトランジスタは第1及び
第2MOSトランジスタとは異なる極性のチャネルを有
するため、第3MOSトランジスタはオン状態となる。
他方、第2期間においては、そのゲート電極に第1レベ
ルの信号が入力されるため、第3MOSトランジスタは
オフ状態となる。
【0047】請求項14に係る発明では、第6MOSト
ランジスタは、第1期間中はオフ状態にある。そのた
め、グランドレベルへバス電位をプルダウンさせるのに
時間がかかり、第1及び第2MOSトランジスタが同時
にオン状態にあるときでも、第2MOSトランジスタを
介してグランドへ電流が流れることはない。他方、第2
期間では、第6MOSトランジスタはオンしており、出
力線とグランド線とは導通状態にある。
【0048】請求項15に係る発明では、センスイネー
ブル手段は、複数のセンスイネーブル信号の論理レベル
の組合わせに応じて、第2期間中、出力線とグランド線
とを導通させる。
【0049】請求項16に係る発明では、MOSツリー
を構成する複数のMOSトランジスタの各々のオン・オ
フ動作によって、センスイネーブル機能が実現される。
【0050】請求項17に係る発明では、ラッチ手段
は、第2期間から第1期間へ移る際に出力線の電位をサ
ンプリングして保持する。
【0051】請求項18に係る発明では、第1期間経過
後にバス電位がグランドレベルにあったときには、それ
に引き続く当該第2期間ではラッチ手段の出力電位は第
2レベルとなる。そして、その次の第1期間でも、第8
MOSトランジスタがオフするので、出力は依然第2レ
ベルのままとなる。更に次の第2期間で、レジスタが出
力するデータ信号によってバス電位が第1レベルへと変
化すると、出力線のレベルは第2レベルとなり、第7及
び第8MOSトランジスタがオンする一方、第9MOS
トランジスタはオフするので、ラッチ手段の出力レベル
は第1レベルへと変化する。このように、第1期間前の
第2期間における出力レベルが、当該第1期間中保持さ
れている。
【0052】請求項19に係る発明では、プリチャージ
信号が第1期間内にあるときは第1レベルにあり、この
ようなプリチャージ信号が入力すると第1MOSトラン
ジスタはオンするが、そのバックゲート効果によってバ
ス電位は上昇し、その後第1MOSトランジスタはオフ
する。これによって、第2MOSトランジスタは、その
ゲート電極にオン可能なレベルの電位が印加されている
にもかかわらず、オフ状態となる。又、第3MOSトラ
ンジスタのゲート電極にはインバータによって第2レベ
ルの信号が印加されるため、第2極性の第3MOSトラ
ンジスタはオン状態にある。従って、第1期間中は、第
3MOSトランジスタの他方の半導体領域及び第2MO
Sトランジスタの他方の半導体領域のレベルは第1レベ
ルにある。
【0053】他方、第2期間ではプリチャージ信号は第
2レベルにあり、この時レジスタよりバスへデータ信号
が出力されると、バス電位は第2レベルへ低下し、第2
MOSトランジスタはオフからオンへ変化する。この場
合、第1及び第3MOSトランジスタはオフしている。
従って、第2及び第3MOSトランジスタの他方の半導
体領域のレベルは第2レベルとなる。
【0054】請求項20に係る発明では、第2MOSト
ランジスタのゲート電位は常に第1期間中の第1MOS
トランジスタのゲート電位よりも低く設定されているの
で、オフにある第2MOSトランジスタがデータ信号と
は無関係にオンに変化するのを防止するためのマージン
が、当該低下した分だけ増大する。
【0055】請求項21に係る発明では、第1レベルの
電圧よりも抵抗分割した分だけ低い電圧が第2MOSト
ランジスタのゲート電極に印加されており、従って、上
記低下分だけ、動作マージンが増大する。
【0056】請求項22に係る発明では、第1期間中
は、インバータの存在によって抵抗分割中に電流が流れ
ないので、バイアスの印加がダイナミックにカットされ
る。
【0057】
【実施例】
(実施例1) 図1は、この発明の第1実施例としての
バスシステム10の構成を示す回路図である。同図に示
す通り、バスシステム10は、バス1(BUSとも記
す)と、バス1に接続された複数のデータ保持部14
(14’)と、バスセンスアンプ2とに大別される。各
部2,14(14’)の構成は、次の通りである。
【0058】先ず、プリチャージ信号入力線4は、プリ
チャージ信号PCをバスセンスアンプ2に入力する。こ
こに、プリチャージ信号PCは、第1期間(プリチャー
ジ期間)内ではHighレベル(第1レベル:以後Hレ
ベルと略す)にあり、それに引き継ぐ第2期間(EVL
期間)内ではLowレベル(第2レベル:以後Lレベル
と略す)にある信号であり、第1期間と第2期間、従っ
てHレベルとLレベルとを交互に繰り返す信号である。
【0059】バスセンスアンプ2は、ノードN0におい
てプリチャージ信号入力線4に接続されたインバータ3
と、そのインバータ3の出力線がゲート電極線となるp
チャネルMOSトランジスタMP1(第2チャネル型な
いし第2極性のMOSトランジスタに該当)と、そのゲ
ート電極がノードN0において直接プリチャージ信号入
力線4に接続されたソースフォロアのnチャネルMOS
トランジスタMNP(第1チャネル型ないし第1極性の
MOSトランジスタ)と、nチャネルMOSトランジス
タMN1とを有する。そして、nチャネルMOSトラン
ジスタMNP(以後、第1MOSトランジスタと称す)
については、そのドレイン領域(一方の半導体領域)が
電源電位VDDにある第1電源線13aに、他方の半導体
領域であるソース領域がバス1に、各々接続されてい
る。又、nチャネルMOSトランジスタMN1(以後、
第2MOSトランジスタと称す)については、そのゲー
ト電極が第2電源線13bに、そのドレイン領域がノー
ドN1を介して出力線12に、そのソース領域がバス1
に、各々接続されている。このように、第2MOSトラ
ンジスタMN1のゲート電極には、オン可能なレベルの
電位が印加されていると言える。更に、pチャネルMO
SトランジスタMP1(以後、第3MOSトランジスタ
と称す)については、そのソース領域(一方の半導体領
域)が第3電源線13Cに、そのドレイン領域がノード
N1を介して出力線12に、各々接続されている。
【0060】尚、インバータ3と第3MOSトランジス
タMP1との組合わせに代えて、nチャネルMOSトラ
ンジスタを直接第3MOSトランジスタとして用いても
良い。この場合は、上記nチャネルMOSトランジスタ
のゲート電極線はノードNOにおいて直接にプリチャー
ジ信号入力線4に、そのドレイン領域(一方の半導体領
域)は第3電源線13Cに、そのソース領域はノードN
1を介して出力線12に、各々接続されることとなる。
【0061】他面、図1で用いられている第3MOSト
ランジスタMP1のゲート電極線は、インバータ3を包
含したゲート電極線として理解することもできる。この
ように理解した場合には、第1〜第3MOSトランジス
タは、いずれも、プリチャージ信号入力線4がHレベル
にあるときに論理的にオン可能なタイプのMOSトラン
ジスタとして把握することができる。
【0062】又、第1〜第3電源線13a〜13cは、
いずれも外部電源電位VDD(第1レベルに相当)に接続
されており、第1レベルにある電位をそれぞれ第1〜第
3MOSトランジスタMNP,MN1,MP1のゲート
電極に供給する。
【0063】一方、データ保持部14(14’)は、デ
ータ信号を保持するレジスタ6(6’)(その出力は、
インバータ付)と、そのゲート電極が当該レジスタ6
(6’)の出力に、ドレイン領域(一方の半導体領域)
がバス1に各々接続されたnチャネルMOSトランジス
タ7(7’)(第4MOSトランジスタ)と、そのゲー
ト電極が制御信号入力線5(5’)に、そのドレイン領
域(一方の半導体領域)が第4MOSトランジスタ7
(7’)のソース領域に、そのソース領域がグランド
に、各々接続されたnチャネルMOSトランジスタ8
(8’)(第5MOSトランジスタ)とを有する。上述
の制御信号入力線5,5’は、各々、上記第2期間中に
LレベルからHレベルへのレベル変化を起こす制御信号
CNT1,CNT2(両者を総称して、制御信号CNT
として表わす)を、第5MOSトランジスタ8,8’の
ゲート電極に入力する。
【0064】又、容量9,11は、いずれもAl配線に
よるバス1の浮遊容量である。
【0065】図1に示したバスセンスアンプ2は、プリ
チャージによるハイインピーダンスと、NMOSトラン
ジスタによるレベルシフトを併用したものである。以
下、図2に示すタイミングチャートを基に、バスシステ
ム10の動作を説明する。
【0066】〔1.プリチャージ信号PCがHレベルの
ときのプリチャージ状態〕 図2において、時刻t0
らt1までの第1期間はプリチャージ状態であり、プリ
チャージ信号PCがHレベルにある。このとき、第1及
び第3MOSトランジスタMNP及びMP1は共にオン
し、しかも、第1MOSトランジスタMNPにおけるバ
ックゲート効果によって、バス1上の電位は(VDD−V
th(MNP))で与えられる電位までプルアップされ
る。ここで、Vth(MNP)は、第1MOSトランジス
タMNPの閾値である。例えば、VDD=3.3Vの電源
では、バックゲート効果により、バスBUSの電位は約
2Vとなり、低振幅に抑えられる。
【0067】これにより、第2MOSトランジスタMN
1はオフし、フローティングノードN1(単にノードN
1と称す)の電位は、第3MOSトランジスタMP1の
オン状態によって、Hレベルたる電源電位VDDまでつり
上げられ、容量11はチャージされる。従って、出力線
12の電位ないし出力信号OUTはHレベルとなる。
【0068】〔2:プリチャージ信号PCがLレベルの
EVL状態且つデータ無しの場合〕ここでは、時刻t1
でプリチャージ信号PCがLレベルとなりEVL状態と
なった場合でも、各レジスタ6,6’…にデータが保持
されていない場合を考える。
【0069】このときは、バス1の電位が下がらないた
め第2MOSトランジスタMN1はカットオフされたま
まであり、ノードN1の電位は電位VDD(Hレベル)を
維持する。よって、出力線12ないし出力信号OUTは
Hレベルのままである(図2の波形C1,C3参照)。
【0070】〔3:プリチャージ信号PCがLレベルに
あるEVL状態且つデータ有りの場合〕 時刻t2でプ
リチャージ信号PCがHレベルからLレベルへと変化す
ると、EVL状態(第2期間)となる。バス1上にデー
タ値を読み出すためには、バス1に接続されている各デ
ータ保持部14内のレジスタ6の内で、データ信号を保
持しているものの制御信号CNTのレベルをLレベルか
らHレベルに立上げ、そのレジスタ6の出力によってバ
ス1をグランド線に接続する。ここでは、一例として、
図1のレジスタ6がLレベルのデータ信号を保持してい
るものとする。
【0071】時刻t2において制御信号CNT1がHレ
ベルへ変化すると、バス1の電位は電位(VDD−V
th(MNP))から徐々に電圧降下を開始し、それまで
カットオフされていた第2MOSトランジスタMN1が
導通状態になる。このとき、第3MOSトランジスタM
P1はオフ状態にある。
【0072】その結果、それまでフローティング状態に
あったノードN1の電位は、第2MOSトランジスタM
N1経由で流れる、対応するレジスタ6のセルが引き抜
く電流によって、電圧降下をはじめる。これにより、容
量11の電荷はディスチャージされる。よって、出力線
12ないし出力信号OUTのレベルがLレベルに下が
り、レジスタ6に保持されていたデータ信号がバスシス
テム10よりリードアウトされたこととなる(図2の波
形C2,C4参照)。
【0073】このバスシステム10の特徴は、以下の通
りである。
【0074】1:第1MOSトランジスタMNPによ
り、バスBUSの電位<VDDにある。これにより、BU
S振幅が小さく抑えられ、低消費電力化が図られる。
【0075】2:ノードN1はプリチャージ後、フロー
ティング状態になるため、高速動作が可能となる。しか
も、本システム10では、外部電源電圧VDDに依存して
いない。このシステム10では、従来技術における電流
の引き合いが全くないため、その動作速度は、同等かそ
れ以上である。
【0076】3:基本的に、DCパスがなく、定常電流
が流れない。よって、本バスシステム10では低消費電
力である。
【0077】4:プリチャージ期間中、ソースフォロア
である第1MOSトランジスタMNP及び第2MOSト
ランジスタMN1のON→OFFへの動作変化がなだら
かなため、本バスシステム10は低電源ノイズのシステ
ムであるといえる。
【0078】5:従来技術と比較して部品点数が少な
く、従って、本バスシステム10では、レイアウト面積
が小さいというメリットがある。
【0079】上述した通り、本バスセンスアンプ2は、
プリチャージされたノードN1をレジスタ6に保持され
たデータ信号の内容に応じてディスチャージする事によ
り動作する。ここで、DCゲインをG=R*Iで定義す
るならば、プリチャージノードN1の抵抗Rは無限大で
あるので、DCゲインも無限大となる。従って、このバ
スセンスアンプ2は非常に敏感である。
【0080】そして、本バスシステム10で用いられる
各MOSトランジスタのサイズは、次段の負荷をドライ
ブするのに十分な大きさが有ればよい。この点、トラン
ジスタのサイズを大きくすれば高速になるというもので
もない。従って、本システム10では、上記トランジス
タサイズは、通常、最小のサイズか、それともWp/W
n=6(μm)/3(μm)(ゲート長Lが0.5μm
のとき)で与えられる程度で十分である。よって、レイ
アウト面積も小さくできることとなる。
【0081】ここで、本システム10は、バス1がプリ
チャージされるタイプのものであるため、バスBUSの
電位がHigh-インピーダンス状態になっているEV
L期間では、ノイズに対する注意が必要となる。そのた
め、レジスタ6側の制御信号CNTをNMOSトランジ
スタ直列の内の上側のMOSトランジスタのゲート電極
に入力するか、あるいは下側のMOSトランジスタのゲ
ート電極に入力するかの検討が必要となる。バス1をバ
ス自体として使用するのなら、同時にONするトランジ
スタゲートの個数は高々1個とみなされるが、バス1を
ORゲートとして用いる場合には、複数のトランジスタ
ゲートがONし得るため、これによるチャージカップリ
ングの影響(EVL期間中、レジスタ6のデータ無しの
ときに図1の容量9に流れ込む電流の発生)を防止する
ことが必要となる。この場合に、EVL期間中にレジス
タ6の保持データ内容が変化しないのならば、図1に示
しているように、BUS制御を行う制御信号CNTをG
ND側の第5MOSトランジスタ8のゲート電極に入力
するべきである。
【0082】図2に示した動作が正常に行われるために
は、第1MOSトランジスタMNPと第2MOSトラン
ジスタMN1の閾値Vth(MNP),Vth(MN1)の
マッチングが保証されているか、あるいは、Vth(MN
P)<Vth(MN1)の関係が成立していることが好ま
しい。即ち、Vth(MNP)≦Vth(MN1)であれば
良い。
【0083】この関係は、バス1のプリチャージレベル
が第2MOSトランジスタMN1をカットオフするのに
十分高いレベルになっている必要があることから成立す
る。換言するならば、マージン無しに論理閾値ぎりぎり
に設定されたバスセンスアンプになっているとも考えら
れる。よって、少なくとも第1MOSトランジスタMN
Pと第2MOSトランジスタMN1とをレイアウト上隣
接して配置すべきである。この点は、従来例の資料には
開示されていない。
【0084】尚、第1〜第3MOSトランジスタMN
P,MN1,MP1の極性(nチャネル又はpチャネ
ル)を、全て図1に示したものとは逆にしても(n→
p,p→n)、同様な動作が得られる。ただし、Vdd
とグランドの接続も逆にすること。
【0085】(実施例1の変形例) 図3は、実施例1
のバスセンスアンプ2の出力線12に、更にバッファ回
路部2’を設けたものである。バッファ回路部2’は、
nMOSトランジスタMN2とpMOSトランジスタM
P2とから成るインバータとインバータ3’とを有す
る。
【0086】PC=Hのプリチャージ状態では、ノード
N2はnMOSトランジスタMN2によってGNDレベ
ル(第2レベル)までプルダウンし、よって出力信号O
UTはHレベルとなる。
【0087】これに対し、PC=LのEVL状態でレジ
スタ6にデータ信号有りの場合には、ノードN1の電圧
降下によってpMOSトランジスタMP2が徐々に導通
し、フローティング状態のノードN2に生じる浮遊容量
(図示せず)をチャージアップする。よって出力信号O
UTはLレベルに下がる。
【0088】又、PC=LのEVL状態でレジスタ6に
データ信号無しの場合には、pMOSトランジスタMP
2はカットオフしたままで、ノードN2の電位もGND
レベルを維持し、出力信号OUTはHレベルのままであ
る。
【0089】尚、図3のバッファ回路部2’をバスセン
スアンプ2の出力側に設けるときには、第3MOSトラ
ンジスタMP1の極性はpチャネルとするのが好まし
い。
【0090】そのほか、実施例1のバスシステム10を
より一層設計的に保証しようとすれば、以下に示す各実
施例を採用するのがより好ましい。以下、そのような変
形例を順次に説明する。
【0091】(実施例2) これは、ブートストラップ
(Boot−Strap)方式を応用したものであり、
その構成を図4に、その動作を図5のタイミングチャー
トに、各々示す。
【0092】図4のバスシステムが図1のそれと異なる
点は、ブートストラップ回路4を設けた点であり、この
ブートストラップ回路4は、プリチャージ信号入力線4
に接続されたインバータ16と、その一端がインバータ
16の出力に、その他端がバス1にそれぞれ接続された
容量Cbstとから成る。このブートストラップ回路4を
設けるのは、後述する通り、EVL期間(第2期間)中
に、データの読出しとは無関係にバスBUSの電位が低
下して、第2MOSトランジスタMN1がオフ状態から
オン状態へ遷移するのを防止するためである。
【0093】図4のようにブートストラップ回路15を
付加すれば、プリチャージ期間中はインバータ16の存
在により容量Cbstは充電されないが、EVL期間中は
容量Cbstが充電される結果、EVL期間中のバス1の
プリチャージレベルを、第1MOSトランジスタMNP
によるプルアップで得られる値(VDD−Vth(MN
P))より若干高め(増大値は、少なくとも250mV
程度)に設定することができる。図5では、時刻t3
4のプリチャージ期間中のバスBUSの電位が、時刻
4においてEVL状態に移ると、容量Cbstの電圧分だ
け若干増加している。尚、図5中、EVL期間(t4
5)のBUS波形C5,C6は、それぞれ、レジスタ
6のデータ無し、データ有りの場合を示している。
【0094】これによって、第2MOSトランジスタM
N1のカットオフが保証される。即ち、EVL期間中の
バスBUSの電位のアップにより、データ無しの場合
に、ノイズ等によって第1MOSトランジスタMN1が
オン状態になるのをより一層防止できる。
【0095】尚、ブートストラップ用の容量Cbstは、
好ましくは、トランジスタのゲートとソース又はドレイ
ン間などで実現される。
【0096】両容量CbstとCbusとの比によって、上記
バスBUSの電位の増大分たるブートストラップ電圧は
調整される。
【0097】以上の通り、実施例2では、プリチャージ
信号PCを用いたブートストラップ方式によって、バス
1のプリチャージレベルをあげている。これにより、よ
り一層、設計保証レベルが向上する。
【0098】(実施例3) 実施例3では、実施例1に
対してゲート電圧制御方式を適用したものである。
【0099】適当なバイアスがあれば、図1に示した第
2MOSトランジスタMN1のゲートを電源電圧VDD
下の電圧線に接続するという方法も考えられる。この方
法は、特別にハードウェアを設ける必要がない利点を有
するが、通常、バイアス生成にはDC電流がつきもので
あるため、消費電力が増す可能性が大きく、低消費電力
化という本願の目的にそぐわない。そこで、その点をも
考慮した方法が求められるところであり、そのような回
路例を図6に示す。
【0100】図6のバスシステムが図1のそれと相違す
る点は、ダイナミックバイアス回路17を設け、そのノ
ード20に接続された電圧線19を第2MOSトランジ
スタMN1Aのゲート電極に接続したことである。従っ
て、図1における第2電源線13bが、図6の本実施例
3では、プリチャージ信号入力線4とインバータ18の
入力とをつなぐ線と、インバータ18と、インバータ1
8の出力と第1負荷素子R1の入力とをつなぐ線と、第
1負荷素子R1と、電圧線19とからなる電源線に置き
変ったこととなる。しかも、第2MOSトランジスタM
N1Aの当該ゲート電極線は、EVL期間中にのみ第1
レベルに相当する電位にある。
【0101】実施例3のバスシステムの特徴の一つは、
プリチャージ期間中は、バイアスをダイナミックにカッ
トする点にある。即ち、ダイナミックバイアス回路17
にはインバータ18が設けられているため、プリチャー
ジ期間中は第1及び第2負荷素子R1,R2に電流は流
れない。
【0102】一方、EVL期間中は第1及び第2負荷素
子R1,R2に電流が流れるので、第2MOSトランジ
スタMN1Aのゲート電位は電源電位VDDから第1負荷
素子R1での電圧降下分を差し引いた値となる。その具
体的な設定値は、電源電位VDDから250mV程度低い
値となるので、第1及び第2負荷素子R1,R2の抵抗
比は、R1:R2=0.075:0.925程度に設定
される。
【0103】第1及び第2負荷素子R1,R2として
は、ポリシリコン等の配線を利用したものでも良く、
又、MOSFETを用いたものでも良い。後者の一例
を、図7に示す。
【0104】これによって、バスセンスアンプ2Aの動
作マージンを稼ぐことができる。即ち、図6では、第2
MOSトランジスタMN1Aがオン状態になりうるの
は、上記第1負荷素子R1による電圧降下をαとして表
わせば、そのソース領域の電位が(VDD−α−Vth(M
N1A))以下の場合であり、従って、EVL期間中で
あってデータ無しの場合において、ノイズ等の何らかの
影響により第2MOSトランジスタがオフ状態からオン
状態へと移ってしまうという不都合の発生をより一層防
止することができるわけである。というのは、上記場合
では、バスBUSの電位は(VDD−Vth(MNP))で
あり、Vth(MNP)≦Vth(MN1A)の関係が成立
しているからである。
【0105】以上より、本実施例3の構成を要約すれ
ば、そのポイントは、第2MOSトランジスタMN1A
のゲート電位を第1MOSトランジスタMNPのゲート
電位よりも下げる点、抵抗分割で第2MOSトランジス
タMN1Aのバイアスを供給する点、バイアスをプリチ
ャージ信号PCを用いてダイナミックにカットする点に
ある。
【0106】(実施例4) 実施例1における第1及び
第2MOSトランジスタMNP,MN1の各閾値V
th(MNP),Vth(MN1)を製造プロセス中で異な
る値に設定する。
【0107】例えば、0.5μmCMOSプロセスのオ
プションで用意されている5V系I/O用のトランジス
タなど、作りの異なるトランジスタによる、異なる閾値
thを利用するのでもよい。つまり、Vth(MNP)<
th(MN1)となるように第1及び第2MOSトラン
ジスタを選ぶことで、動作マージンをかせぐことができ
る。
【0108】(実施例5) この実施例5は、図1の第
2MOSトランジスタMN1の別の利用方法に関するも
のであり、この場合のバスシステムを図8に示す。
【0109】ここでは、第2MOSトランジスタMN1
Bのゲート電極線として、センスイネーブル信号SEを
入力するセンスイネーブル信号入力線21を用いてい
る。センスイネーブル信号SEは、プリチャージ信号P
Cの一周期又はそれ以上の長い期間(所定の期間)中、
第1又は第2レベルにある信号である。
【0110】センスイネーブル信号SEが第1レベル、
つまりHレベルにあるときは、バスセンスアンプ2は、
実施例1で説明した動作通りに動作する。これに対し
て、センスイネーブル信号SEがLレベルにあるとき
は、第2MOSトランジスタMN1Bはオフしており、
バスセンスアンプ2Bはセンス動作を行わず、出力信号
OUTは常にHレベルとなる。これによって、バスシス
テムが動作してほしくない場合の制御が可能になる。
【0111】例えば、図9に示すように、複数のバスセ
ンスアンプSA1〜SA4を用いてその内の一つのバス
センスアンプしか動作させない場合などに、この実施例
5は有効である。図9の例では、センスイネーブル信号
SE2のみがHレベルにあるので、バスセンスアンプS
A2の出力のみがLレベルとなり、その出力がOR回路
40によって選択出力される。これによって、バスセン
スアンプの機能が増す。
【0112】(実施例6) 実施例6は、実施例5の引
き抜きトランジスタの極性をn型からp型へと変更した
ものである。これにより、引き抜きトランジスタをバス
側に設けることができ、バスBUSの電位のLレベルの
下限をOV(GNDレベル)よりも高めて、バスBUS
の電位の振幅をより一層小さくすることができる。
【0113】動作速度に余裕がある場合には、データ保
持部のレジスタの引き抜きトランジスタ(図8では、第
5MOSトランジスタ8に該当)をN型MOSトランジ
スタからP型MOSトランジスタに替えて、ソースフォ
ロアとして構成しても良い。この一例を、図10に示
す。
【0114】図10のバスシステムが図8のそれと相違
する点は、データ保持部14,14’の構成にある。即
ち、データ保持部14(14’)は、レジスタ6
(6’)と、レジスタ6が保持するデータ信号をバス1
上に出力するための引き抜きトランジスタとしてのpチ
ャネルMOSトランジスタ22(22’)と、レジスタ
6(6’)の出力線によってその動作が制御されるnチ
ャネルMOSトランジスタ23(23’)(第4MOS
トランジスタ)とを有する。5(5’)は制御信号入力
線、CNT1,CNT2は制御信号である。pチャネル
MOSトランジスタ22(22’)のソース領域は、バ
ス1に接続されており、制御信号CNT1(CNT2)
がHレベルからLレベルへ変化することにより、それに
応じてpチャネルMOSトランジスタ22(22’)は
オン状態となる。
【0115】この構成を用いれば、BUS振幅がさらに
低下して、その振幅は(VDD−Vth(MNP))から|
th(p)|を差し引いた値となり、消費電力が一段と
下がるというメリットがある。この点を、図11に示
す。Vth(p)は、pチャネルMOSトランジスタ22
の閾値である。
【0116】尚、実施例6では実施例5の変形例として
その構成を説明したが、その技術的思想、つまり図10
のデータ保持部14の構成を今まで述べてきた各実施例
1〜5にもそのまま適用できることは明白であり、その
場合にも、一層の低振幅化、それによる一層の低消費電
力化を実現することができる。
【0117】(実施例7) この実施例7は、それまで
の各実施例1〜6では第2MOSトランジスタMN1が
ソース入力のものであったのに代えて、バスのプリチャ
ージレベルをGNDにとる場合である。
【0118】バスBUSの電位の振幅を低減するという
意味では、プリチャージレベルをGNDレベルとし、レ
ジスタのプルアップレベルを(VDD−Vth(MNP))
に設定するようにしても良い。この場合には、バスシス
テムの構成例は、図12に示したような回路構成とな
る。
【0119】同図に示す通り、データ保持部50(5
0’)は、データを保持するレジスタ6(6’)と、そ
のゲート電極がレジスタ6(6’)の出力に、そのソー
ス領域が電源電位VDDに各々接続されたpチャネルMO
Sトランジスタ24(第5MOSトランジスタ)と、そ
のゲート電極が制御信号入力線5に、そのドレイン領域
が第5MOSトランジスタ24のドレイン領域に、その
ソース領域がバス1に各々接続されたnチャネルMOS
トランジスタ25(第4MOSトランジスタ)とを有す
る。尚、第5MOSトランジスタ24としては、nチャ
ネルMOSトランジスタを用いても良い。これにより、
論理を反転することができる。また、第4及び第5MO
Sトランジスタ25、24の配列位置を逆にしても良
い。ここでのデータ保持部50(50’)の特徴ないし
機能は、後述する通り、EVL期間において、レジスタ
6(6’)のデータ出力によりバスBUSの電位をグラ
ンドレベル(第2レベル)から第1レベルへ向けて徐々
に変化させることである。
【0120】一方、バスセンスアンプ2Cは、n型の第
1MOSトランジスタMNPC、n型の第2MOSトラ
ンジスタMN1C、インバータ3、及びp型の第3MO
SトランジスタMP1を有している。又、容量11は、
容量Cbusと共に、Al配線による浮遊容量である。第
1MOSトランジスタMNPCのゲート電極はプリチャ
ージ信号入力線4に、そのドレイン領域はバス1に、そ
のソース領域はグランドに、それぞれ接続されている。
又、第2MOSトランジスタMN1Cのゲート電極はバ
ス1に、そのドレイン領域はノードN1を介して出力線
12に、各々接続されている。又、第3MOSトランジ
スタMP1は、図1の対応する第3MOSトランジスタ
である。従って、第3MOSトランジスタMP1とイン
バータ3とに代えて、nチャネルMOSトランジスタを
第3MOSトランジスタとして用いても良い。
【0121】本バスシステムないしバスセンスアンプ2
Cの動作を、図13に示すタイミングチャートに基づき
説明する。
【0122】まず、時刻t6〜t7のプリチャージ期間
(ここでは、実質的にはプリディスチャージ期間といえ
る。)(PC信号のレベルはHレベル(第1レベル))
では、第1MOSトランジスタMNPCはオン状態にあ
るため、バスBUSの電位は0V(グランドレベル)に
ある。このため、第2MOSトランジスタMN1Cはオ
フする。一方、第3MOSトランジスタMP1はオン
し、従って、ノードN1の電位はHレベルとなって、出
力信号OUTはHレベルとなる。
【0123】時刻t7〜t12までのEVL期間の動作
は、次の通りである。先ず、時刻t7で制御信号CNT
がLレベルからHレベルへと立上がるものとする。ここ
では、レジスタ6にLレベルのデータ信号が保持されて
おり、CNT=CNT1であるものとする。
【0124】時刻t8において、制御信号CNT1のレ
ベル変化に応じて第4MOSトランジスタ25がオン
し、バスBUSの電位は0Vから電位(VDD−Vth(2
5))まで徐々に上昇する。ここでVth(25)は、第
4MOSトランジスタ25の閾値である。
【0125】そして、第2MOSトランジスタMN1C
の閾値Vth(MN1C)は、例えば0.7Vに設定され
ているので、バスBUSの電位がVth(MN1C)にま
で上昇した時刻t9において、第2MOSトランジスタ
MN1Cはオフ状態からオン状態に変わり、浮遊容量1
1はディスチャージする結果、フローティングノードN
1の電位はLレベルへと変化する。よって、レジスタ6
のデータに対応する出力信号OUTが出力線12上に出
力される。その後、バスBUSの電位が(VDD−V
th(25))に到達すると、第4MOSトランジスタ2
5はオフする。
【0126】時刻t10,t11,t12における動作は、上
述した動作の逆である。
【0127】この様に、本バスシステムでは、NMOS
ソースフォロアによるバス電位のプルアップ方式を用い
ているので、電流波形にノイズが生じにくい。この点
は、今まで述べたバスシステムと同じである。また、図
12の回路においてもDC電流を流さずに、低振幅なバ
ス信号に対応した出力信号OUTのレベルをCMOSト
ランジスタのフルレベルまで回復させることができる。
バスBUSの電位の判定閾値は、前述の通り、Vtn(M
N1C)=0.7Vとなり、動作速度はやや遅くなろう
が、その反面、ノイズ・マージンは増大するというメリ
ットが、このバスシステムにはある。
【0128】尚、図12に示した各MOSトランジスタ
の極性(Pチャネル,Nチャネル)をそっくり逆に入れ
替えた回路も、同様に動作する。
【0129】(実施例7の変形例) また、図12の第
2MOSトランジスタMN1Cのソース領域側にNMO
Sツリーでロジックを組むことで、バスセンスアンプは
様々な論理でセンスイネーブルすることが可能になる。
この場合のバスセンスアンプ2Eの構成例を、図14に
示す。
【0130】NMOSツリー27には、n本のセンスイ
ネーブル信号SE1〜SEnが入力する。そして、NM
OSツリー27の上部には、電荷再配分で誤動作しない
ようにするため、pMOSトランジスタ28を設けてノ
ード29の電位をHレベルに保持し続けることで、念の
ためプリチャージがなされている。
【0131】例えば、図15に示す様に、NMOSツリ
ー27を2つの直列のNMOSトランジスタで構成すれ
ば、それらのNMOSトランジスタのゲート電極に入力
されるセンスイネーブル信号SE1,SE2の論理積で
センスイネーブルしたことになるし、又、図16に示す
様に、2つのNMOSトランジスタの並列接続でNMO
Sツリー27が構成されるならば、本バスセンスアンプ
2Dは論理和でセンスイネーブルすることになる。
【0132】(実施例8) 本実施例8は貫通電流の低
減を図ったものであり、この場合のバスセンスアンプ2
Eの構成例を図17に示す。
【0133】図17の例では、図12に示した基本回路
と比べて、第6MOSトランジスタMNCが付加されて
いる。これは、次の理由による。
【0134】即ち、バス1には通常多くの負荷が接続さ
れており、このためバスBUSの電位をプリチャージ
(この場合は、GNDレベルにディスチャージすること
に該当する。)するのにもある程度の時間がかかる。そ
こで、第6MOSトランジスタMNCを第2MOSトラ
ンジスタMN1Eのソース領域とグランド間に挿入する
ことで、プリチャージ信号PCが入力すると同時に第3
MOSトランジスタMP1をONさせる一方、第6MO
SトランジスタMNCをオフさせることとしている。こ
れによって、たとえバス1の電位をHレベルからGND
レベルにまで第1MOSトランジスタMNPEによって
引き抜くのに時間がかかり、その結果、第2MOSトラ
ンジスタMN1Eと第3MOSトランジスタMP1とが
同時にONしているような場合があっても、第6MOS
トランジスタMNCがオフしているため、貫通電流が流
れるのを防ぐことが可能になる。この点は、低消費電力
化につながる大きなメリットである。
【0135】参考として、第6MOSトランジスタMN
Cを設けなかった場合の問題点を指摘する動作タイミン
グを、図18に示す。
【0136】なお、図17では、レジスタ6(6’)の
出力をバス1に接続するために、2個の直列のNMOS
トランジスタ31,32(31’,32’)を使用して
いる。これらの第5及び第4MOSトランジスタ31,
32(31’,32’)に関しては、前者のソースと後
者のドレインとを共用したレイアウトとすることが可能
であるので、図14などのP型MOSトランジスタとN
型MOSトランジスタとの組み合わせよりも、レイアウ
ト効率が良いというメリットがある。
【0137】(実施例9) 本実施例9は、バスセンス
アンプの出力側に更にラッチ回路を付加したものであ
る。
【0138】いままで述べてきた各バスシステムの回路
はセンスアンプとして機能するものであるが、一般的に
は、バスセンスアンプの出力線OUTは更に外部のラッ
チに接続されている。そこで、センスアンプとラッチと
を一体化できれば、電力的にもレイアウト面積的にもメ
リットが大きいと考えられる。
【0139】これを実現した構成例を図19に示す。同
図に示す通り、ノードN1にそれらのゲート電極が接続
されたpチャネルMOSトランジスタMP2(第7MO
Sトランジスタ)及びnチャネルMOSトランジスタM
N3(第9MOSトランジスタ)と、そのゲート電極が
インバータ3の出力線に接続され、そのドレイン領域が
第7MOSトランジスタMP2のドレイン領域に、その
ソース領域が第9MOSトランジスタMN3のドレイン
領域にそれぞれ接続されたnチャネルMOSトランジス
タMN2(第8MOSトランジスタ)とが新たに付加さ
れている。又、同図中の容量CFはAl配線による浮遊
容量である。尚、第6MOSトランジスタMNCは、本
実施例9では必須の要素ではないので、なくても構わな
い。
【0140】また、図19の回路の動作タイミングを図
20に示す。以下、両図19,20に基づき、動作を説
明する。
【0141】まず、時刻t13〜t14のプリチャージ期間
経過後は、バスBUSの電位がLレベルであったものと
する。例えば、制御信号CNT1がHレベルへ変化した
が、レジスタ6にはデータがなかった場合である。この
ときは、ノードN1はHレベルのままであり、第8及び
第9MOSトランジスタMN2,MN3がオン状態とな
る結果、出力信号OUTはLレベルとなる(時刻t14
15)。
【0142】その次のプリチャージ期間(時刻t15〜t
16)には、第7及び第8MOSトランジスタMP2,M
N2が共にオフ状態となり、出力信号OUTをディスチ
ャージする経路が絶たれるので、出力信号OUTはHレ
ベルのままをラッチしていることになる。
【0143】次に、その後のEVL期間(時刻t16〜t
17)では、仮に制御信号CNT2がLレベルからHレベ
ルへ変化してレジスタ6’内のデータ信号がバス1に出
力されたものとすると、バスBUSの電位はHレベルへ
徐々に上昇し、その結果、ノードN1の電位はLレベル
へと、それに応じて出力信号OUTもHレベルへと徐々
に上昇し、Hレベルに達する。そして、時刻t17以後の
更なるプリチャージ期間では、ノードN1の電位がHレ
ベルに変わるので、出力信号OUTは時刻t16〜t17
EVL期間中のHレベルをそのまま維持する。
【0144】このように、図19のバスシステムは、プ
リチャージ前のEVL期間内のデータをプリチャージ信
号PCによってサンプリングして、当該プリチャージ期
間中はそのデータを保持しており、従ってセンスアンプ
に加えて、正にダイナミック・ラッチとしても機能して
いる。
【0145】このようにして、小数のトランジスタによ
る構成だけで以て、バス信号BUSの増幅機能とラッチ
機能とを兼ね備えることが可能となる。よって、レイア
ウト面積が小さくなるというメリットがある。
【0146】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、バス振幅
が小さく且つDCパスがないので、低消費電力なバスシ
ステムを実現でき、しかも出力線はプリチャージ後はフ
ローティング状態となるために、高速なバスシステムを
実現できるという効果がある。加えて、プリチャージに
よるバス電位の変化がなだらかに行われるので、低電源
ノイズ特性を有するバスシステムを実現できる効果もあ
る。更に部品点数を少なくすることができるので、レイ
アウト面積の縮小化を図れる効果もある。
【0147】請求項2に係る発明によれば、グランド側
の第5MOSトランジスタが制御信号によって制御され
るので、バスがハイインピーダンス状態となっている第
2期間においても、チャージカップリング等のノイズの
影響を受けないバスシステムを実現することができる。
【0148】請求項3に係る発明によれば、出力線の外
部に更にMOSインバータ回路等を設けても、高速・低
消費電力で以て正確に動作可能なバスシステムを実現で
きる。
【0149】請求項4に係る発明によれば、バスのプリ
チャージレベルを、第2MOSトランジスタをカットオ
フするのに十分なレベルにまで設定することが可能とな
り、バスシステムの動作マージンの確保を実現できる。
【0150】請求項5に係る発明によれば、バスシステ
ムの動作マージンを確保することができる効果がある。
【0151】請求項6に係る発明によれば、第2期間中
のバス振幅を増加させることができるため、第2MOS
トランジスタのカットオフの実現を保証することができ
る。
【0152】請求項7に係る発明によれば、第2期間中
のバス振幅を増加させることができるため、第2MOS
トランジスタのカットオフの実現を保証することができ
る。
【0153】請求項8に係る発明によれば、消費電力の
増大を防止しつつ、第2MOSトランジスタのカットオ
フを保証させてシステムの動作マージンの増大を実現す
ることができる。
【0154】請求項9に係る発明によれば、複数のバス
システムの内のいくつかを動作させたくないような応用
例に、高速・低消費電力という特徴を生かしつつ適用す
ることができる効果がある。
【0155】請求項10に係る発明によれば、バス振幅
をさらに一段と低下させることができるので、高速性を
維持しつつ消費電力を一段と下げることができる効果が
ある。
【0156】請求項11に係る発明によれば、低消費電
力化、高速性を実現することができると共に、ノイズ・
マージンを格段に増大させることができる効果がある。
又、部品点数も少なく、レイアウト面積を小さくするこ
ともできる効果がある。
【0157】請求項12に係る発明によれば、ノイズマ
ージンの大きなバスシステムを実現することができる。
【0158】請求項13に係る発明によれば、出力線の
外部にMOSインバータ等の回路を更に設けても、バス
システムを正確に動作可能としうる効果がある。
【0159】請求項14に係る発明によれば、第1期間
中に貫通電流が流れるのを防止することができ、これに
より更に一層低消費電力化を実現することができる効果
がある。
【0160】請求項15に係る発明によれば、様々な論
理の組合わせでセンスイネーブル可能なバスシステムを
実現できる効果がある。
【0161】請求項16に係る発明によれば、様々な論
理の組合わせでセンスイネーブル可能なバスシステムを
実現できる効果がある。
【0162】請求項17に係る発明によれば、センスア
ンプとラッチの両機能を具備したバスシステムを少ない
部品点数で以て実現することができ、消費電力及びレイ
アウト面積の低減を図ることができる効果がある。
【0163】請求項18に係る発明によれば、センスア
ンプとラッチの両機能を具備したバスシステムを少ない
部品点数で以て実現することができ、消費電力及びレイ
アウト面積の低減を図ることができる効果がある。
【0164】請求項19に係る発明によれば、第1期間
経過後は、バスセンスアンプの出力はフローティング状
態となり、又、バス振幅が小さくかつ定常電流が流れな
いので、処理速度が高速でかつ低消費電力なバスセンス
アンプを実現することができる。しかも、バス電位の上
昇、従って第2MOSトランジスタのオンからオフ状態
への変化がなだらかに行なわれるため、本発明は、電源
ノイズによる影響も受けにくいという低電源ノイズ特性
を実現することができる。又、部品点数も少なくてす
み、レイアウト面積の小さなバスセンスアンプを実現す
ることができる。
【0165】請求項20に係る発明によれば、第2期間
中、第2MOSトランジスタがノイズ等の影響を受けて
オフからオン状態へと変化して誤動作するのを防止する
ことができる。この意味で、本発明は、請求項19のバ
スセンスアンプの動作マージを高めることができる。
【0166】請求項21に係る発明によれば、抵抗分割
によって簡単に動作マージンを向上させることができ
る。
【0167】請求項22に係る発明によれば、第1期間
中バイアスをダイナミックにカットしうるので、消費電
力を増大させることなく動作マージンを容易に向上させ
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るバスシステムの回
路図である。
【図2】 図1の回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【図3】 実施例1の変形例に係るバスシステムの回路
図である。
【図4】 実施例2に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図5】 図4の回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【図6】 実施例3に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図7】 ダイナミックバイアス回路の第1及び第2負
荷素子の一例を示す回路図である。
【図8】 実施例4に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図9】 実施例4のバスシステムの適用例を示す図で
ある。
【図10】 実施例5に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図11】 実施例5の動作を説明する図である。
【図12】 実施例6に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図13】 図12の回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図14】 実施例7に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図15】 NMOSツリーの一例を示す回路図であ
る。
【図16】 NMOSツリーの一例を示す回路図であ
る。
【図17】 実施例8に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図18】 問題点を指摘するタイミングチャートであ
る。
【図19】 実施例9に係るバスシステムの回路図であ
る。
【図20】 図19の回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図21】 従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 バス、2 バスセンスアンプ、4 プリチャージ信
号入力線、5 制御信号入力線、6 レジスタ、7 第
4MOSトランジスタ、8 第5MOSトランジスタ、
10 バスシステム、12 出力線、BUS バス、N
0,N1 ノード、14 データ保持部、MNP 第1
MOSトランジスタ、MN1 第2MOSトランジス
タ、MP1 第3MOSトランジスタ、VDD 電源電
位、PC プリチャージ信号、CNT1,CNT2 制
御信号、13a 第1電源線、13b第2電源線、13
c 第3電源線、OUT 出力信号、15 ブート・ス
トラップ回路、17 ダイナミックバイアス回路、R1
第1負荷素子、R2 第2負荷素子、19 電源線、
SE センスイネーブル信号、21 センスイネーブル
信号入力線、22 第4MOSトランジスタ、23 第
5MOSトランジスタ、27 NMOSツリー、MNC
第6MOSトランジスタ、MP2 第7MOSトラン
ジスタ、MN2 第8MOSトランジスタ、MN3 第
9MOSトランジスタ。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスと、 第1期間及び第2期間内はそれぞれ第1レベル及び第2
    レベルにあり、前記第1期間と前記第2期間とを交互に
    繰返すプリチャージ信号を入力するプリチャージ信号入
    力線と、 前記第2期間内にレベル変化を起こす制御信号を入力す
    る制御信号入力線と、 前記バスと前記制御信号入力線とに接続され、前記制御
    信号のレベル変化に応じて、保持するデータ信号を出力
    して前記バスの電位を前記第2レベルに変化させるデー
    タ保持部と、 出力線と、 前記第1レベルにある第1、第2及び第3電源線と、 そのゲート電極線、その一方の半導体領域及びその他方
    の半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入力線、
    第1電源線、バスに接続された第1MOSトランジスタ
    と、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記第2電源線、出力線、バスに
    接続された第2MOSトランジスタと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入力線、第
    3電源線、出力線に接続された第3MOSトランジスタ
    とを備え、 前記第1、第2及び第3MOSトランジスタは、何れも
    対応する前記ゲート電極が前記第1レベルにあるときに
    は論理的にオン可能な特性を有する、バスシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバスシステムにおいて、 前記データ保持部は、 前記データ信号を保持するレジスタと、 そのゲート電極及びその一方の半導体領域がそれぞれ前
    記レジスタの出力及びバスに接続された第4MOSトラ
    ンジスタと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記制御信号入力線、前記第4M
    OSトランジスタの他方の半導体領域及びグランド線に
    接続された第5MOSトランジスタとを、備えたことを
    特徴とする、バスシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のバスシステムにお
    いて、 前記プリチャージ信号入力線と前記第3MOSトランジ
    スタのゲート電極に接続されたインバータとを更に備
    え、 前記第1及び第2MOSトランジスタは第1チャネル型
    のMOSトランジスタであり、 前記第3MOSトランジスタは第2チャネル型のMOS
    トランジスタであることを特徴とする、バスシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載のバスシ
    ステムにおいて、 (前記第1MOSトランジスタの閾値)≦(前記第2M
    OSトランジスタの閾値)の関係が成立することを特徴
    とする、バスシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3の何れかに記載のバスシ
    ステムにおいて、 前記第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタ
    とがレイアウト上隣接して配置されていることを特徴と
    する、バスシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のバスシステムにおいて、 その一端及び他端がそれぞれ前記プリチャージ信号入力
    線及び前記バスに接続され、前記第2期間内にのみ前記
    バスの電位を高めるブートストラップ回路を、更に備え
    たことを特徴とするバスシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のバスシステムにおいて、 前記ブートストラップ回路は、 その一端がインバータを介して前記プリチャージ信号入
    力線に接続され、その他端が前記バスに接続された容量
    を有することを特徴とする、バスシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のバスシステムにおいて、 前記第2電源線は、 その一端が前記プリチャージ信号入力線に接続されたイ
    ンバータと、 その一端が前記インバータの他端に接続された第1負荷
    素子と、 前記第1負荷素子の他端と前記第2MOSトランジスタ
    のゲート電極とに接続された電圧線とを有し、 更に前記第1負荷素子の他端とグランド間とに接続され
    た第2負荷素子を備えたことを特徴とする、バスシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のバスシステムにおいて、 前記第2電源線は、所定の期間のみ前記第1レベルにあ
    るセンスイネーブル信号を入力する線であることを特徴
    とする、バスシステム。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のバスシステムにおい
    て、 前記データ保持部は、 前記データ信号を保持するレジスタと、 そのゲート電極及びソース領域がそれぞれ前記制御信号
    入力線、前記バスに接続されたpチャネルMOSトラン
    ジスタと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記レジスタの出力、前記pチャ
    ネルMOSトランジスタのドレイン領域及びグランドに
    接続された第4MOSトランジスタとを、備えたことを
    特徴とする、バスシステム。
  11. 【請求項11】 バスと、 第1期間及び第2期間内はそれぞれ第1レベル及び第2
    レベルにあり、前記第1期間と前記第2期間とを交互に
    繰返すプリチャージ信号を入力するプリチャージ信号入
    力線と、 前記第2期間内にレベル変化を起こす制御信号を入力す
    る制御信号入力線と、 前記バスと前記制御信号入力線とに接続され、前記制御
    信号のレベル変化に応じて保持するデータ信号を出力
    し、これにより前記バスの電位を前記第1レベルへ向け
    て変化させるデータ保持部と、 出力線と、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入力線、前
    記バス及びグランド線に接続された第1MOSトランジ
    スタと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記バス、前記出力線及び前記グ
    ランド線に接続された第2MOSトランジスタと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記プリチャージ信号入力線、電
    源電位及び前記出力線に接続された第3MOSトランジ
    スタとを備え、 前記第1及び第2MOSトランジスタは同一極性のチャ
    ネルを有しており、前記第1及び第3MOSトランジス
    タは前記第1レベルにある前記プリチャージ信号の入力
    に対しては共にオン可能な特性を有する、バスシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のバスシステムにおい
    て、 前記データ保持部は、 前記データ信号を保持するレジスタと、 そのゲート電極及びその一方の半導体領域がそれぞれ前
    記レジスタの出力線及び前記電源電位に接続された第5
    MOSトランジスタと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記制御信号入力線、前記第5M
    OSトランジスタの他方の半導体領域及び前記バスに接
    続された第4MOSトランジスタとを、備えたことを特
    徴とする、バスシステム。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載のバスシステ
    ムにおいて、 前記第3MOSトランジスタは、インバータを介して前
    記プリチャージ信号入力線にそのゲート電極が接続され
    ており、前記第1及び第2MOSトランジスタとは異な
    る極性のチャネルを有することを特徴とする、バスシス
    テム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のバスシステムにおい
    て、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記インバータの出力線、前記第
    2MOSトランジスタの前記他方の半導体領域及び前記
    グランド線に接続され、前記第1及び第2MOSトラン
    ジスタと同一極性のチャネルを有する第6MOSトラン
    ジスタを更に備える、バスシステム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のバスシステムにおい
    て、 前記第2MOSトランジスタの前記他方の半導体領域と
    前記グランド線との間に接続され、複数のセンスイネー
    ブル信号が入力するセンスイネーブル手段を更に備え、 前記センスイネーブル手段は、前記複数のセンスイネー
    ブル信号の論理レベルの組み合わせに応じて前記第2M
    OSトランジスタの前記他方の半導体領域と前記グラン
    ド線とを導通させることを特徴とする、バスシステム。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のバスシステムにおい
    て、 前記センスイネーブル手段は、 対応する前記センスイネーブル信号をそのゲート電極に
    入力する複数のMOSトランジスタが直列に又は並列に
    接続されたMOSツリーを有することを特徴とする、バ
    スシステム。
  17. 【請求項17】 請求項11記載のバスシステムにおい
    て、 前記出力線に接続され、前記プリチャージ信号が前記第
    2期間から前記第1期間に移る際に当該第2期間に於け
    る前記出力線の電位をサンプリングし、得られた前記出
    力線の電位を当該第1期間中保持するラッチ手段を、更
    に備えることを特徴とする、バスシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のバスシステムにおい
    て、 前記ラッチ手段は、 そのゲート電極及びその一方の半導体領域がそれぞれ前
    記出力線及び前記電源電位に接続された第7MOSトラ
    ンジスタと、 そのゲート電極及びその一方の半導体領域がそれぞれ前
    記インバータの出力線及び前記第7MOSトランジスタ
    の他方の半導体領域に接続された第8MOSトランジス
    タと、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記出力線、前記第8MOSトラ
    ンジスタの他方の半導体領域及び前記グラウンド線に接
    続された第9MOSトランジスタとを備え、 前記第7MOSトランジスタは前記第1及び第2MOS
    トランジスタと異なる極性のチャネルを有する一方、 前記第8及び第9MOSトランジスタは共に前記第1及
    び第2MOSトランジスタと同一極性のチャネルを有す
    ることを特徴とする、バスシステム。
  19. 【請求項19】 第1期間及び第2期間内はそれぞれ第
    1レベル及び第2レベルにあり、前記第1期間と前記第
    2期間とを交互に繰返すプリチャージ信号を入力するプ
    リチャージ信号入力線と、データ信号を保持するレジス
    タの前記第2期間内の出力によってその電位が前記第2
    レベルとされるバスとが入力するバスセンスアンプにお
    いて、 そのゲート電極及びその一方の半導体領域がそれぞれ前
    記プリチャージ信号入力線及び前記バスに接続され、前
    記第1レベルにある前記プリチャージ信号によってその
    導通が制御される第1極性の第1MOSトランジスタ
    と、 その一方の半導体領域が前記バスに接続され且つそのゲ
    ート電極にはオン可能なレベルの電位が印加された、前
    記第1極性を有する第2MOSトランジスタと、 前記プリチャージ信号入力線に接続されたインバータ
    と、 そのゲート電極、その一方の半導体領域及びその他方の
    半導体領域がそれぞれ前記インバータの出力線、電源電
    位、及び前記第2MOSトランジスタの他方の半導体領
    域に接続され、前記第1極性と異なる第2極性の第3M
    OSトランジスタとを、備えたバスセンスアンプ。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のバスセンスアンプに
    おいて、 前記第2MOSトランジスタのゲート電極の電位を前記
    第1期間に於ける前記第1MOSトランジスタのゲート
    電極の電位よりも下げたことを特徴とする、バスセンス
    アンプ。
  21. 【請求項21】 請求項19記載のバスセンスアンプに
    おいて、 前記第1レベルの電圧を抵抗分割して得られるバイアス
    を前記第2MOSトランジスタのゲート電極に印加する
    ことを特徴とする、バスセンスアンプ。
  22. 【請求項22】 請求項19記載のバスセンスアンプに
    おいて、 前記プリチャージ信号入力線に接続された新たなインバ
    ータを介して抵抗分割により得られるバイアスを前記第
    2MOSトランジスタのゲート電極に印加することを特
    徴とする、バスセンスアンプ。
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