JPH08169972A - フォーム形成時および発泡製品の製造時に生じる揮発性物質放出の減少方法 - Google Patents

フォーム形成時および発泡製品の製造時に生じる揮発性物質放出の減少方法

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JPH08169972A
JPH08169972A JP7245071A JP24507195A JPH08169972A JP H08169972 A JPH08169972 A JP H08169972A JP 7245071 A JP7245071 A JP 7245071A JP 24507195 A JP24507195 A JP 24507195A JP H08169972 A JPH08169972 A JP H08169972A
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コリンスキー マイケル
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リッヒヴァール スティーヴン
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    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
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Abstract

(57)【要約】 完全硬化フォーム製造時にフォーム形成組成物から発生
する放出物質を植物油と接触させることを含む、完全硬
化フォーム製造時にフォーム形成組成物から発生する放
出物質の量を減少させる方法。更なる態様として温間加
工時にフォームから発せられる放出物質と植物油を接触
させることを包むフォームの温間加工時に、完全に成形
したフォームから発せられる放出物質の量を減少させる
方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、フォーム製造時お
よび発泡製品の二次加工時に生じる揮発性放出物質を減
少させる方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】フォームを製造する際には、環境および
それに曝される人の両方にとって有害な数多くの原料を
使う必要がある。更に懸念されるのは、製造後これらの
フォームを加熱する際、例えば、発泡製品の製造時に発
生する放出物質である。
【0003】例えば、ポリウレタンフォーム製造時に
は、フォームが製造される組成物はイソシアネートや他
の多種の有害な有機成分を含有する。それ故、フォーム
形成工程が(組成物を基質上に置くことによって)始ま
った時から、組成物周辺の空気が揮発性で、蒸気質の有
機成分で汚染される。その上、フォームが形成されるに
つれ、フォーム形成成分の幾つかの反応から生成する新
しい化合物が、大気中に放出される。また更に、組成物
が完全に隆起し、自己支持形態(self−susta
ining configuration)に到達する
につれ、フォームから煙が発生し、更に周辺環境を汚染
することになる。
【0004】フォーム製造時のこのような煙の発生、お
よびその一般的な含有物は、当業者によく知られ、理解
されている。一般的に煙は、目に見える蒸気および平均
直径が約5ミクロンまでの粒子物質および、ある種の目
に見えない蒸気および気体、例えば、トルエンジイソシ
アネート、水分、および二酸化炭素を含有している。正
確に煙が何を含有しているかは勿論よく知られているよ
うに、製造される特定のフォームによって変化する。
【0005】フォームが完全に形成された後、該フォー
ムは更に加工されて発泡製品が提供される。そのような
製品を提供する為に代表的に用いられるそのような工程
の例としては、フレームラミネーション、熱圧縮、熱線
カッティング、ヒートスキンニング、およびヒートラミ
ネーションがある。これらの工程の全てにおいて、フォ
ームに熱を加える必要がある。しかしながら、そのよう
な熱を加えることは、一酸化炭素、アルデヒド類、炭化
水素類を含む有害な放出物質が発生する結果となる。該
有害放出物質の正確な組成は、予想されるように、加工
される特定のフォームおよび加工条件によって変化する
が、その幾つかはフォーム製造時に発生する煙中に存在
する放出物質と類似している。例として、ポリウレタン
フォームの場合、フォーム製造時および二次加工時に発
生する放出物質中に、イソシアネート類および酸化防止
剤がおそらく存在すると思われる。
【0006】フォーム製造時における、フォーム生産設
備内の空気の質を維持するために、代表的に行われるフ
ォーム生産ラインをその上部と側部に沿って少なくとも
部分的に封鎖することである。次いで排気流(exha
ust air stream)を、フォーム生産時に
フォームから発生する放出物質を収集するために該ライ
ン上に引く。次いで、この排気流は、直接大気中に放出
されるか、または大気中に入る放出物質の濃度を低くす
るために処理される。
【0007】フォーム製造時に放出される微粒子物質お
よび蒸気を、排気流から除去することを目的として提案
された方法、およびそれに関連した装置は、米国特許第
5,123,936号明細書に記載されている。より詳
細には、該方法および装置は、フォーム製造のある特定
の段階、つまりフォームの“急速冷却”時に発生する粒
子物質および蒸気を含有する排流を処理するためである
ということである。該急速冷却の工程は、フォームの物
理的特性の熱劣化を避け、均一性を改善するために、フ
ォーム形成反応の最後で行われる。該処理は、排気流中
の不純物の濃度が減少するように作用する極めて小さい
水滴の噴霧、および可湿的機械濾過(water−we
tted mechanical filtratio
n)システムを用いて行われる。
【0008】米国特許第5,223,552号明細書に
は、発生した粒子物質および蒸気をフォームが完全に隆
起後、フォームの冷却を促進する際に除去するためのも
う1つの方法、および関連した装置が提供されている。
該方法は、フォーム製造の前記段階で発生して、排気流
中にある放出物質を収集し、次いでその気流から放出物
質を除去するために、活性炭、または薬用炭を含有する
少なくとも1つの床を通して、その気流を通すことを含
む。該方法および装置に固有の問題点は、水分が存在す
ると活性化された床の操作に悪影響を及ぼすということ
である。このため、もしその空気中の水分が濃縮される
のなら、処理床へ気流を導入する前に水分を空気から除
去しなければならないことになる。
【0009】米国特許第4,966,920号明細書に
は、気流中の汚染物質の濃度を減少させるためのさらに
別の手段が開示されている。しかしながら、該方法は天
然または合成ポリマー原料を燃焼させる際に、これらか
ら典型的に発生する煙およびガスの生成を抑制すること
に関する。該方法はイソシアネート成分を含有する原
料、例えば、ポリウレタンフォームを燃焼させる際に、
特に適切であるということである。該方法自体は、フォ
ーム製造時において、ウレタン結合を含有する可燃性原
料と、煙および有毒ガス抑制剤として特定の種類のポリ
エステルとを組み合わせることを包含する。該ポリエス
テルはそれだけで、それらのポリエステルを用いて製造
したフォームの燃焼時に放出される煙およびガスの量を
抑制する作用をするということである。この抑制を行う
ために他の成分を加える必要はない。
【0010】前記に鑑みて、本発明の目的はフォーム形
成組成物からフォームを製造する際に、そのような組成
物より発する放出物質の量を減少させる方法を提供する
ことである。
【0011】本発明の他の目的は、そのようなフォーム
を温間加工する際に、完全に形成されたフォームから発
する放出物質の量を減少させる方法を提供することにあ
る。本発明の更なる目的は、該放出物質の減少を比較的
低コストで行うことにある。本発明の更に別の目的は、
それらの原料と密接に働く人または環境に対し有害でな
い原料を用いて該放出物質を減少させることにある。更
に本発明の目的は、そのような放出物質を減少させる方
法であって、放出物質を担持する大気中に水分が存在す
ることで影響を受けない方法を提供することにある。
【0012】本発明のこれらの、またその他の目的およ
び利点、および発明のさらに別の特徴は、ここに示され
る発明の記載から明らかになろう。
【0013】
【発明の要旨】本発明は、完全に形成されたフォームの
製造時にフォーム形成組成物から発する放出物質の量お
よび、完全に形成されたフォームを高温、例えば、温間
加工に付した際に該フォームから発する放出物質の量を
植物オイルが、減少させることができるという発見に基
づいている。特に、それらの放出物質が植物オイルと接
触する時、フォームの製造および加工に共通して伴う放
出物質の濃度は、意外なことに、かなり低下する。好都
合なことに、この接触は植物オイルを含有する多孔性構
造を通して、そのような放出物質を含む排気流を通すこ
とにより行われる。
【0014】本発明の方法のひとつの利点は、容易に入
手でき且つ比較的低コストの原料を用いて放出物質の減
少が行えることである。更に、また重要なことだが、本
発明の態様で植物オイルを用いることにより、この方法
の使用者または環境に対し有害な原料を用いることな
く、それらの放出物質で満たされた流出ガスの純度を増
加させることができる手段が提供される。
【0015】本発明の1つの態様に従って、完全に形成
されたフォームの製造時に、フォーム形成組成物から発
する放出物質の減少方法が提供される。該方法は、該放
出物質を植物オイルに接触させることを包む。
【0016】本発明の別の態様は、フォームの温間加工
時、完全に形成されたフォームから発する放出物質を減
少させる方法を提供する。この方法もまた、該放出物質
を植物オイルに接触させることを包む。
【0017】
【好ましい実施態様の記載】本発明の方法は、説明のた
めに2つの態様に分割するのが好都合かもしれない。第
一の態様は、完全に硬化したフォームがフォーム形成組
成物から製造される間にその組成物から発する放出物質
の量を減少させる方法を提供する。第二の態様は、該フ
ォームを温間加工する間に完全に形成されたフォームか
ら発する放出物質の量を減少させる方法を提供する。該
放出物質が発生する特定の時間に関わらず、つまり、フ
ォーム製造時でも、またはフォームが完全に形成された
後に、そのようなフォームから製品を製造する間でも、
それらの工程の間に発生する放出物質の量は、放出物質
を植物オイルに接触させることで減らせることが発見さ
れた。現在のところ、植物オイルがどのように、また何
故、これらの放出物質を除去する機能を有するかという
ことは正確には知られておらず、ただそのようなオイル
が実際そのように機能するということが知られているだ
けである。本発明の方法において、ある種の物理学的特
性を有する植物オイルがよりすぐれた効果を示すという
ことが更に発見された。有利なことにそのようなオイル
には充分に高い熱安定性を有しているものもあり、フォ
ーム製造時に、フォームによって発生する温度(約17
0℃−180℃)に曝された時、または放出物質を含有
する排気流の温度(約130℃−140℃)に曝された
時に蒸気質の成分に分解しない。オイルの熱安定性は、
周知の方法、例えば、示差熱分析、熱重量分析、示差走
査熱量測定の等を1またはそれ以上用いて決定されう
る。
【0018】好ましくは、本発明の方法において用いら
れるオイルはさらに、沸点が少なくとも約200℃、蒸
気圧が約5mmHg未満、および少なくとも約260℃
の熱安定性を有しうる。前述した沸点、蒸気圧、および
熱安定性の条件を満たし、好適に本発明の方法に用いら
れるオイルの例としては、少なくとも大豆油、エポキシ
化された大豆油、エポキシ化された亜麻仁油、エポキシ
化されたオクチルソイエート、亜麻仁油およびそれらの
混合物が挙げられる。
【0019】本方法のそれぞれの態様においては、植物
オイルと接触できるように何らかの方法で放出物質を収
集し送る必要がある。当業者にはたやすく理解されるで
あろうが、通常の装置または方法の何れでもこの目的を
達成するのに用いてよい。例えば、フォームの製造時、
フォーム生産ラインをその上部と側部に沿って少なくと
も部分的に封鎖してもよい。次いで、排気流は、フォー
ム製造時、つまりフォーム形成組成物が基質上に置かれ
てからフォームが最終的に硬化させられるまでの間にフ
ォーム形成配合物から発生するどんな放出物質をも収集
するために、そのライン上に引かれる。勿論、排気流は
フォーム生産ラインの全体、またはどんな部分の上でも
引かれうる。例えば、組成物が基質上に析出している
が、まだ隆起し始めていないラインの部分の上、フォー
ムが隆起する部分の上、および/またはフォームが完全
に隆起し、硬化している部分の上に、である。ラインの
どの部分を少なくとも部分的にカバーするのか、または
ライン全体をカバーすべきかに関する選択は、もちろ
ん、周辺大気に求められる特定の純度の程度に依存す
る。フォームがある場所に置かれ、隆起し、その隆起を
完了するが、その後別の場所に移されて、硬化される状
況において、同タイプのシステムが利用されうる。
【0020】放出物質を含有する排気はいったん収集さ
れると、何らかの適切な方法によりオイルと接触させら
れる。そのような方法は、濾過媒体を用いる方法がそれ
らのうちのひとつであるが、当業者にはよく知られてい
る。
【0021】しかしながら、有利なことに植物オイル
は、オイルを含有する多孔性エレメントに、放出物質を
通すことによって放出物質と接触しうる。適切な多孔性
エレメントの例としては、布、織ったファイバー、接着
されたファイバー、紙、ファイバーグラス、展伸金物、
およびフォームが挙げられる。しかしながら、多孔性成
分として好ましくは、連続気ほうフォームであり、例え
ば、ポリウレタン、ユリア ホルムアルデヒド、および
フェノールホルムアルデヒドのフォーム、最も好ましく
はポリウレタンフォームである。
【0022】一般的に、濾過媒体を用いる場合、最大除
去効率を確保するために少なくとも以下の原則に固執す
べきである:フィルター媒体を通る排気の層流を確実に
する、媒体の全表面を通り抜けて渡る気流を確実に均一
にする、媒体を通り抜けての実際の圧力低下が最小とな
るようにする、実現可能な媒体接触面積を最大にする、
および媒体を通じて空気の線速度が最小となるようにす
る。
【0023】多孔性エレメントがオイルの担体として用
いられるばあいは、オイルを何らかの好適な手段、例え
ば、浸せき(soaking,dipping)、また
はエレメントにオイルを噴霧することでエレメント中に
導入してもよい。エレメントがフォームのばあいは有利
であるが、その代わりに、オイル存在下でフォーム形成
成分を反応させることによって、オイルをフォームに導
入してもよい。フォーム中にオイルを導入する該方法
は、オイルを含有する多孔性フィルター媒体フォームを
製造する際に、オイル中にフォームを浸せきする、とい
う余計なステップがなくて済むため好ましい。
【0024】この方法を用いるばあいは、エポキシ化さ
れた植物オイル、好ましくはエポキシ化された大豆油の
使用に制限されることが分かった。他の植物オイルを用
いると、安定したフォーム製品が得られない。しかしな
がら、適切なオイルを用いると、安定したフォーム製品
が得られるだけでなく、少なくとも透過性に関して、実
証可能な優れた結果を有するフォームが得られる。この
ようにエポキシ化された植物オイルを用いること、およ
びそのようなオイルの使用からもたらされるこの、また
他の利点のより完全な記載は、1994年7月14日出
願の米国特許出願第08/275,122号明細書に明
らかにされている。
【0025】オイルを多孔性エレメントに導入する方法
に関わらず充分な量のオイルをエレメント中に含ませる
べきである。それによりエレメントの強度を著しく劣化
させたり、エレメントを通る気流を妨げることなしに、
フィルターの寿命が最大限化される。それに関連して、
仮にあまりに少量のオイルしか加えなかったとすると、
そのエレメントの性能は制限され、エレメントをひんぱ
んにとりかえる必要がある。対照的に、もしオイルをあ
まりに多量に加えたとすると、エレメントに粘性が生
じ、詰まることもある。更に、オイルの幾らかが排気流
中に混入することもある。それ故、このような両極端は
避けるべきである。
【0026】前述の考慮に鑑みて、オイルは、排気中の
放出物質の濃度を(未処理の排気と比較して)、少なく
とも70%減少させる量で存在しうるのが有利であり、
最も有利なのは該濃度を少なくとも約90%減少させる
ような量で存在しうることである。このような濃度を達
成するために、オイルは多孔性エレメントおよびオイル
の合計重量の約5重量%から約25重量%の量で存在し
うるのが有利である。最も好ましくは、オイルがフォー
ムおよびオイルの合計重量の約8重量%から約15重量
%を有していてもよい。
【0027】フォーム製造時、つまり、フォーム形成組
成物が基質上に置かれてから、それが隆起する時間を経
て、それが固化し、自己保持(self−suppor
ting)し、およびその隆起が完了するまで、および
それが冷却され、最終的に硬化されるまでに発生する放
出物質は、当業者によく知られている。一般的に、基質
上にフォーム形成組成物を置くことによってフォーム形
成工程が開始する時から、そして反応が進み、フォーム
が隆起し始めるにつれて、組成物中に存在する揮発性成
分、およびそれらのフォーム形成成分、例えば、イソシ
アネート、酸化防止剤、およびそれらの劣化生成物、ア
ミン、発泡剤、難燃添加剤、可塑剤、不純物、および溶
媒のいくつかの反応で生成された新しい化合物が周辺の
大気に入る。
【0028】組成物がその隆起を完了し、自己支持形
態、つまりフォームが仮に静置されても自重で崩壊しな
い点、に達するにつれ、それは微粒子および蒸気を含む
煙を更に発するのが典型的である。この煙の放出は、一
般的に短時間、約1分かそこらの間しか続かない。しか
しながら、前述した煙を含む微量の放出物質は、その後
数時間の間、つまりすぐあとに続く、フォームの冷却お
よび硬化の間中、大気中へ放出され続ける。
【0029】煙を構成する不可視及び可視の蒸気および
微粒子の一般的な組成は、当業者によく知られている。
まさに用いられたフォーム形成組成物によって変化する
が、その微粒子および蒸気は少なくともフォーム自身の
粒子、およびフォーム内に残っている未反応成分、例え
ば、フォーム発泡剤および触媒、およびフォーム形成組
成物の反応時に形成された副生成物を含む。典型的に、
粒子は約5ミクロンまでの平均直径を有する。
【0030】同様に、当業者は完全に形成された、つま
りフォームが硬化された後で大体室温のフォームの温間
加工時に発生する放出物質の性質の一般的な知識を有し
ている。これらの成分が発生する温度は、加工されてい
る特定のフォームによって変化するが、そのような放出
物質の発生はフォームがその約融点を越えるが、その燃
焼温度を越えない範囲の温度に付される際に一般的に起
こる。このような温度は、一般的に約130℃から約4
00℃の範囲であると考えられている。そのような放出
物質を含有する成分の例としては、イソシアネート、炭
化水素、アルデヒド、二酸化炭素、難燃剤の劣化生成
物、煙などが挙げられる。
【0031】フォームは製造加工時に、そのような放出
物質発生温度に曝されるのが典型的である。そのような
放出物質発生温度にフォームを曝すことによって、完全
に形成されたフォームからの前述の放出物質の発散を生
じさせるであろう製造加工例としては、ヒートシーリン
グ、熱線カッティング、熱圧縮、ヒートラミネーショ
ン、表面融解(例えば、エンボシング)、およびフレー
ムラミネーションが挙げられる。これらの工程は全て、
当業者によく知られている。これらの放出物質は典型的
には、フォームが熱せられている間持続するが、熱源が
除去された後は比較的速く止まる。
【0032】本発明の方法は、他の排気精製装置および
方法を除外して用いてもよく、1つまたはそれ以上のこ
れらの装置および方法を組み合わせて使ってもよい。仮
に本発明の方法を少なくとも1つのそのような装置、例
えば、カーボン床を含有する2番目のフィルターを組み
合わせて使うと、該第2フィルターの上流にある、放出
物質を含む排気流に対して、該方法は有利に実施されう
る。この配置において、本発明の方法は第2フィルター
に入る前に空気を前もって濾過する機能を有する。この
ことにより、第2フィルターの寿命が延びることとな
り、空気濾過の全体のコストを減少させる結果となる。
これは、下流のフィルターが、取りかえるには比較的高
価な時に特に重要となる。
【0033】本発明の方法は、“急速冷却”工程と共に
発生する排気流を処理する際に、特に有用であるかもし
れない。それらの工程の例は、米国特許第3,061,
885号、第3,890,414号、第4,537,9
12号、第、5,128,379号および第5,22
3,552号明細書に開示されている。本発明の方法
は、活性剤、つまりオイルが排気流中の水分の存在によ
って影響されないので、そのような工程と共に用いるの
が有利である。前記に明らかにされたように、本発明の
方法は“急速冷却”工程から発生する排気流を処理する
のに用いられる如何なる装置および/または方法の代わ
りに、またはそれに加えて用いてもよい。
【0034】以下に挙げる実施例は、更に本発明を説明
するものであるが、決して発明の範囲を制限するもので
はないことは言うまでもない。
【0035】実施例1 本実施例はポリウレタンフォームを“急速冷却”に付す
間にそのフォームから発生する放出物質の量を減少させ
る際の、エポキシ化された大豆油(FerroChem
icalから入手可能であるPLAS−CHEK 77
5)に浸された多孔質フォームの性能を評価するもので
ある。可とう性のポリウレタンフィルターフォーム(V
elve▲R▼フォーム、General Foam)
を準備した。そのフィルターフォーム(24・1/2×
24・1/2×1)の4片を、フォーム中のオイルの量
がフォームおよびオイルの合計重量に対し12重量%と
なるように、エポキシ化された大豆油に浸した。オイル
に浸された4つのフィルターフォームを、フィルターボ
ックスに4つ連続して入れた。
【0036】実験A 密度が約0.9 1b/ftで、30 IFD(AS
TM D 3574−91に定義されている、フォーム
の硬さつまり荷重耐久能力の測定値)を有する3500
フォーム(ペンシルバニア州、HazletonのGe
neral Foamより入手可能なポリエーテルフォ
ーム)のブロックを用意し、米国特許第3,890,4
14号明細書に記載の“急速冷却”工程に付した。35
00フォームのブロックが室温に戻るまでの冷却時間は
3分24秒であった。“急速冷却”の間、このフォーム
から発生する放出物質をオイルに浸されたフィルターフ
ォームを含むフィルターボックスに通した。フィルター
ボックスから出てくる空気中の放出物質の量を観察し、
記録した。“急速冷却”工程の間、フィルターボックス
から出てくるのが観察された煙の量は:最初の45秒間
は煙は観察されず、次の75秒間は非常に薄い煙が、そ
の次の30秒間は薄い煙が観察され、それから煙は消え
た。
【0037】実験B 実験Aで記載したのと同様の方法で、3500フォーム
の2番目のブロックを用意し、“急速冷却”工程に付し
た。3500フォームのこのブロックが室温に戻るまで
の冷却時間は4分45秒であった。しかしながら、この
実験ではフィルターフォームの4片はフィルターボック
スに入れる前に、オイルに浸さなかった。再び、フィル
ターボックスから出てくる空気中の放出物質の量を観察
し、記録した。“急速冷却”工程時、最初の50秒間
は、フィルターボックスから非常に濃い煙が出てくるの
が観察された。次の40秒間は薄い煙が観察された。次
の20秒間ではごく少量の煙しか観察されず、それから
煙は消えた。フィルターフォームだけ(実験B)を用い
た場合と比較すると、オイルを含んだフィルターフォー
ム(実験A)を用いたフィルターボックスから出てくる
空気の煙の漢度は、可視煙の量とその持続時間との両方
を組み合わせた肉眼での評価に基づくと、約90%〜9
5%の範囲で相対的に減少していた。
【0038】実施例2 本実施例はポリウレタンフォームを“急速冷却”に付す
間、そのフォームから発生する放出物質の量を減少させ
る際の、エポキシ化された大豆油を含有するフォーム形
成組成物の現場(in situ)反応によって製造さ
れた多孔性ポリウレタンフォームの性能を評価するもの
である。
【0039】可とう性ポリウレタンフィルターフォーム
を、表Aに記載されている成分を含有するフォーム形成
組成物の現場反応によって製造した。
【0040】 TDI 80/20は、トルエンジイソシアネート
の2,4−異性体80%、および2,6−異性体20%
の混合物である。 Indexは、用いられた実際のイソシアネートの
化学量論的に必要とされるイソシアネートに対する比率
である。 L560(OSI Chemical)は、ポリエ
ーテルシリコーン界面活性剤である。 UL−5(Witco Chemical Com
pany)は、ジ(2−エチルヘキシルフタレート)
(50%)中のジブチルスズジラウレート(50%)で
ある。 1100−220(Inolex)は、低分子量の
ポリエステルである。該ポリエステルはMillike
n Chemicalから入手可能な黄色染料(“Ye
llow”)の希釈剤として用いられる。 C−232(Air Products & Ch
emicals)は、ジプロピレングリコール中のビス
(2−ジメチルアミノエチル)エーテル70%3部、お
よびプロピレングリコール67%中のジエチレン−トリ
アミン33%1部の混合物を含有する第三級アミン触媒
である。 P−775(Ferro Chemical)は、
エポキシ化された大豆油である。 F−53(Foamrez F−53,Witco
Chemical)は、ポリエステルポリオールであ
る。
【0041】得られたフィルターフォームを4片(各々
24・1/2×24・1/2×1)に切り分け、フィル
ターボックスに4つ連続して入れた。
【0042】実験C 実施例1と同様の方法で、3500フォームのブロック
を用意し、“急速冷却”工程に付した。3500フォー
ムの該ブロックが室温に戻るまでの冷却時間は4分30
秒であった。“急速冷却”時に該フォームから発せられ
た放出物質を、オイルを含んだフィルターフォームを含
むフィルターボックスに通した。フィルターボックスを
出てくる空気中の放出物質の量を観察し、記録した。
【0043】“急速冷却”工程時、最初の60秒間はフ
ィルターボックスから出てくる可視煙は観察されなかっ
た。次の90秒間はごく少量の煙が観察された。その次
の30秒間で煙は僅かに濃くなり、次の30秒間は煙は
ごく少量に減り、それから煙は消えた。
【0044】実験D 実験Cと同様の方法で、3500フォームの2番目のブ
ロックを用意し、“急速冷却”工程に付した。この35
00フォームのブロックが室温に戻るまでの冷却時間は
4分45秒であった。しかしながら、この実験ではフィ
ルターボックスにはどんな型のフィルターも入れなかっ
た。再び、“急速冷却”工程時にフィルターボックスか
ら出てくる空気中の放出物質の量を観察し、記録した。
“急速冷却”工程時、最初の50秒間はフィルターボッ
クスから非常に濃い煙が出てくるのが観察された。次の
30秒間は薄い煙が観察された。次の30秒間ではごく
少量の煙が観察され、それから煙は消えた。フィルター
フォームを用いなかった(実験D)場合と比較すると、
現場工程で作成された、オイルを含んだフィルターフォ
ーム(実験C)を用いたフィルターボックスから出てく
る空気の煙の濃度は、約90%〜95%の範囲で相対的
に減少していた。
【0045】実施例3 実施例1に記載されている手順を繰り返した。しかしな
がら、本実施例の実験Eにおいては、多孔質フォームを
エポキシ化された大豆油の代わりに、エポキシ化された
オクチルソイエート(Elf Atochemから入手
可能なVIKOFLEX 4050)に浸した。フォー
ム中のソイエートの量は、フォームおよびオイルの合計
重量に対し、約11重量%であった。実験Fでは、フィ
ルターボックスにはどんな型のフィルターも入れなかっ
た。
【0046】実験E 3500フォームのブロックを約5分で室温に冷却し
た。該3500フォームの“急速冷却”時、最初の30
秒間はフィルターボックスから出てくる可視煙は観察さ
れなかった。次の20秒間はごく少量の煙が観察され
た。その次の70秒間は煙は非常に薄くなり、次の30
秒間は煙がごく少量に減少し、それから煙は消えた。
【0047】実験F 3500フォームの2番目のブロックを約5分で室温に
冷却した。このブロックの“急速冷却”工程時、最初の
50秒間はフィルターボックスから非常に濃い煙が出て
いるのが観察された。次の20秒間は薄い煙が観察さ
れ、その次の20秒間はごく少量の煙しか観察されず、
それから煙は消えた。フィルターフォームを全く用いな
かった(実験F)場合と比較すると、ソイエートを含む
フィルターフォーム(実験E)を用いたフィルターボッ
クスから出てくる空気の煙の濃度は、約90%〜95%
の範囲で相対的に減少していた。
【0048】実施例4 実施例1に記載されている手順を繰り返した。しかしな
がら、本実施例の実験Gにおいては、多孔質フォームを
エポキシ化された大豆油の代わりに、エポキシ化された
亜麻仁油(Elf Atochemから入手可能なVI
KOFLEX7190)に浸した。フォーム中の亜麻仁
油の量は、フォームおよびオイルの合計重量に対し、約
11重量%であった。実験Hでは、フィルターボックス
にはどんな型のフィルターも入れなかった。
【0049】実験G 3500フォームのブロックを約6分でおよそ室温に冷
却した。該3500フォームの“急速冷却”時、最初の
15秒間はフィルターボックスから可視煙が出てくるの
は観察されなかった。次の15秒間はごく少量の煙が観
察された。その次の15秒間は煙は非常に薄くなり、次
の30秒間は中位のうすさになり、15秒間は中位の濃
度となり、次の45秒間は煙がうすくなり、次の45秒
間は痕跡まで減少し、それから煙は消えた。
【0050】実験H 3500フォームの2番目のブロックを約6分でおよそ
室温に冷却した。このブロックの“急速冷却”時、最初
の55秒間は非常に濃い煙がフィルターボックスから出
てくるのが観察された。次の10秒間は中位の濃度の煙
が観察された。次の15秒間は薄い煙だけが観察され、
その次の20秒間はごく少量の煙が残り、それから煙は
消えた。フィルターフォームを全く用いなかった(実験
H)場合と比較すると、エポキシ化された亜麻仁油を含
んだフィルターフォーム(実験G)を用いたフィルター
ボックスから出てくる空気の煙の濃度は、約75%が相
対的に減少していた。
【0051】実施例5 実施例1に記載されている手順を繰り返した。しかしな
がら、本実施例の実験Iにおいては、多孔質フォームを
エポキシ化された大豆油の代わりに、大豆油に浸した。
フォーム中の大豆油の量は、フォームおよびオイルの合
計重量に対し、約11重量%であった。実験Jでは、実
験Iで用いたのと同じ多孔質フォームを使用した。
【0052】実験I 3500フォームのブロックを約5分でおよそ室温に冷
却した。該3500フォームの“急速冷却”時、最初の
20秒間はフィルターボックスから可視煙が出てくるの
は観察されなかった。次の100秒間は非常に薄い煙が
観察され、それから煙は消えた。
【0053】実験J 3500フォームの2番目のブロックを約5分でおよそ
室温に冷却した。このブロックの“急速冷却”時、最初
の20秒間はフィルターボックスから可視煙が出てくる
のは観察されなかった。次の70秒間は非常に薄い煙が
観察され、次の30秒間ではごく少量の煙が残り、それ
から煙は消えた。2度目に同じフィルターフォーム(実
験J)を用いて達成された減少と比較すると、大豆油を
含んだフィルターフォーム(実験I)を用いたフィルタ
ーボックスから出てくる空気の煙の濃度は、非常に類似
した相対的減少を示した。大豆油の使用は、テストした
オイルの中で最も良い結果をもたらした。
【0054】実施例6 実施例1に記載されている手順を繰り返した。しかしな
がら、本実施例の実験Kにおいては、多孔質フォームを
実施例1で用いたオイル供給元とは異なった供給元から
得られたエポキシ化された大豆油(Elf Atoch
emから入手可能なVIKOFLEX 7170)に浸
した。フォーム中のエポキシ化された大豆油の量は、フ
ォームおよびオイルの合計重量に対し、約11重量%で
あった。実験Lでは、フィルターボックス中にはどんな
型のフィルターも入れなかった。
【0055】実験K 3500フォームのブロックを約6分でおよそ室温に冷
却した。該3500フォームの“急速冷却”時、最初の
30秒間はフィルターボックスから可視煙が出てくるの
は観察されなかった。次の30秒間はごく少量の煙が観
察された。その次の100秒間は煙は非常に薄くなり、
次の30秒間にごく少量の煙に減り、それから煙は消え
た。
【0056】実験L 3500フォームの2番目のブロックを約6分でおよそ
室温に冷却した。このブロックの“急速冷却”時、最初
の55秒間は非常に濃い煙がフィルターボックスから出
てくるのが観察された。次の20秒間は薄い煙だけが観
察され、次の15秒間は非常に薄い煙が観察され、その
次の30秒間はごく少量の煙が観察され、それから煙は
消えた。フィルターフォームを全く用いなかった(実験
L)場合と比較すると、エポキシ化された大豆油を含ん
だフィルターフォーム(実験K)を用いたフィルターボ
ックスから出てくる空気の煙の濃度は、約80%の相対
的減少を示した。
【0057】実施例8 実験Mでは合成ファイバー(Newtron)を含み、
エポキシ化された大豆油(PLAS−CHEK 77
5)20gでフィルターの両側を被覆した一つの24”
×20”×2”のエアフィルターをフィルターボックス
に入れるという点を除いて、実施例1に記載の手順を繰
り返した。フォーム中の該オイルの量は、前述の実施例
でフォームサンプルに染み込ませるのに用いたオイルの
量とほぼ等しかった。実験Nでは、フィルターボックス
にはどんな型のフィルターも入れなかった。
【0058】実験M 3500フォームのブロックを約4分で室温に“急速冷
却”した。この“急速冷却”時、最初の40秒間は非常
に濃い煙が見え、次の30秒間は低濃度の煙が観察さ
れ、次の40秒間はごく少量の煙が観察され、それから
煙は消えた。
【0059】実験N 3500フォームの2番目のブロックを約5分で室温に
“急速冷却”した。該“急速冷却”時、最初の55秒間
は非常に濃い煙がフィルターボックスから出ているのが
観察され、次の15秒間は中程度の薄さの煙が観察さ
れ、次の40秒間はごく少量の煙が観察され、それから
煙は消えた。フィルターフォームを全く用いなかった
(実験N)場合と比較すると、エポキシ化された大豆油
を被覆したフィルター(実験M)を用いたフィルターボ
ックスから出てくる空気の煙の濃度の減少は、相対的に
非常に僅かであることが分かった。フィルターを越えて
圧力降下が過度に増加しそうなため、被覆したフィルタ
ーの面積や数を増加することでその性能を向上させるこ
とはできないと考えられる。
【0060】比較例1 実施例1に記載の手順を繰り返した。しかしながら、本
比較例の実験Oでは、多孔性フォームを合成的な非植物
オイル、より詳細には、フェノールのアルキルスルホン
酸エステル(Milesより入手可能なMESAMO
L)に浸した。フォーム中の該オイルの量は、フォーム
およびオイルの合計重量に対し、約11重量%であっ
た。実験Pでは、フィルターボックスにはどんな型のフ
ィルターも入れなかった。
【0061】実験O 3500フォームのブロックを約5分で室温に“急速冷
却”した。この“急速冷却”時、最初の20秒間はフィ
ルターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなか
った。次の20秒間はごく少量の煙が観察され、次の2
0秒間では煙は非常に薄くなり、次の20秒間は非常に
ごく薄くなり、次の20秒間では薄くなり、次の40秒
間では中位の薄さとなり、次の30秒間はごく少量の煙
になり、それから煙は消えた。
【0062】実験P 3500フォームの2番目のブロックを約4分で室温ま
で“急速冷却”した。該“急速冷却”時、最初の55秒
間は非常に濃い煙がフィルターボックスを出てくるのが
観察され、次の10秒間は中位の薄さの煙だけが観察さ
れ、次の10秒間は薄い煙が、次の20秒間ではごく少
量の煙が観察され、それから煙は消えた。フィルターフ
ォームを全く用いなかった(実験P)場合と比較する
と、メサモール(MESAMOL)油を含んだたフィル
ターフォーム(実験O)を用いたフィルターボックスか
ら出てくる空気の煙の濃度は、約80%の相対的減少を
示した。
【0063】比較例2 実施例1に記載の手順を繰り返した。しかしながら、本
比較例の実験Qでは、多孔性フォームを軽鉱油(Wit
coから入手可能なKAYDOL)に浸した。フォーム
中の該オイルの量は、フォームおよびオイルの合計重量
に対し、約11重量%であった。実験Rでは、フィルタ
ーボックスにはどんな型のフィルターも入れなかった。
【0064】実験Q 3500フォームのブロックを約6分で室温まで“急速
冷却”した。この“急速冷却”時、最初の15秒間はフ
ィルターボックスから可視煙がでてくるのは観察されな
かった。次の25秒間は薄い煙が観察された。次の50
秒間では煙が中位の濃度となり、次の40秒間は中位か
ら高濃度になり、次の20秒間は薄い濃度となり、次の
40秒間はごく少量に減り、それから煙は消えた。
【0065】実験R 3500フォームの2番目のブロックを約6分で室温に
“急速冷却”した。該“急速冷却”時、最初の55秒間
は非常に濃い煙がフィルターボックスを出てくるのが観
察され、次の15秒間は中位の濃度の煙のみが観察さ
れ、次の10秒間は中位の薄さの煙が、次の10秒間で
は、薄い煙が、次の15秒間ではごく少量が観察され、
それから煙は消えた。フィルターフォームを全く用いな
かった(実験R)場合と比較すると、軽鉱油を含んだフ
ィルターフォーム(実験Q)を用いたフィルターボック
スから出てくる空気の煙の濃度の減少は相対的に有意で
はなかった。煙は単に比較的長い時間に渡って放散され
ただけで、量は僅かに減少しただけのようであった。
【0066】比較例3 実施例1に記載の手順を繰り返した。しかしながら、本
実施例の実験Sでは、多孔性フォームを非植物オイル、
ジイソノニルフタレート(BASFから入手可能なDI
NP)に浸した。フォーム中のフタレートの量は、フォ
ームおよびフタレートの合計重量に対し、約11重量%
であった。実験Tでは、フィルターボックスにはどんな
型のフィルターも入れなかった。
【0067】実験S 3500フォームのブロックを約5.5分で室温まで
“急速冷却”した。この“急速冷却”時、最初の10秒
間はフィルターボックスから可視煙が出てくるのは観察
されなかった。次の10秒間は薄い濃度の煙が観察され
た。次の20秒間では煙が中位の濃度となり、次の50
秒間は中位から高濃度になり、次の30秒間は濃くな
り、次の30秒間は薄い濃度となり、次の30秒間はご
く少量に減り、それから煙は消えた。
【0068】実験T 3500フォームの2番目のブロックを約4分で室温ま
で“急速冷却”した。該“急速冷却”時、最初の50秒
間は非常に濃い煙がフィルターボックスからでてくるの
が観察され、次の15秒間は中位の濃度の煙のみが観察
され、次の20秒間は薄い煙が、次の30秒間では、ご
く少量が観察され、それから煙は消えた。フィルターフ
ォームを全く用いなかった(実験T)場合と比較する
と、フタレートを含んだフィルターフォーム(実験S)
を用いたフィルターボックスから出てくる空気の煙の濃
度の減少は、相対的に有意ではなかった。
【0069】実施例9 大豆油を含んだフィルターの寿命を測るために、実施例
1に記載の手順を何回も繰り返した。本実施例で用いら
れたフィルターフォームは、ここで用いられた植物オイ
ルがエポキシ化された大豆油とは異なり、大豆油である
という点を除いて、実施例1で用いられたフォームと同
一であった。
【0070】フィルターの寿命を測るために、1セット
のフィルターを本実施例に記載されている方法で製造
し、フィルターボックスに入れた。一連の3500フォ
ーム片を連続して“急速冷却”に付している間は、該フ
ィルターはボックスに入れたままであった。4番目から
14番目までのフォーム片の冷却を行う間にフィルター
ボックスから出てくる放出物質の量の観察を記録した。
【0071】本実施例で用いられた1セットのフィルタ
ーは、実施例1と同様にエポキシ化された大豆油を用い
る代わりに、大豆油に多孔質フォームを浸して作成し
た。浸漬後のフォーム中の大豆油の量は、フォームおよ
びオイルの合計重量に対し、約11重量%であった。
【0072】実験U:4回の“急速冷却”サイクルに付
されたフィルターフォーム “急速冷却”手順を、それから生じる排気流をフィルタ
ーフォームを含むフィルターボックスに通して、4回行
った。生産ラインからフォームを除去して、約15分後
に4回目の“急速冷却”を開始した。フォームを約5分
以内に室温まで冷却した。冷却開始後最初の20秒間
は、フィルターボックスから可視煙が出てくるのは観察
されなかった。次の25秒間は、ごく少量の煙が観察さ
れた。次の35秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の
50秒間は薄い濃度を有し、次の50秒間ではごく少量
に減り、それから消えた。煙量減少の結果は、始めに実
験した3回程良好ではなかったが、フィルターを挿入し
なかったコントロールの実験と比較すると、非常に有意
(約90%)であった。
【0073】実験V:5回の“急速冷却”サイクルに付
されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約22分後に5回目
の“急速冷却”を開始した。フォームを約4分以内で室
温まで冷却した。冷却開始後最初の20秒間は、フィル
ターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなかっ
た。次の15秒間は、ごく少量の煙が観察された。次の
25秒間では、煙は薄い濃度を有し、次の20秒間で僅
かに濃くなり、次の40秒間は低位から中位の濃度にな
り、次の10秒間では非常に薄い濃度になり、次の50
秒間ではごく少量になり、それから消えた。4サイクル
が行われた後に、観察された量よりも煙の量は僅かに増
加していたが、この5番目のサイクルの間の煙の減少
は、フィルターを使用せずに発せられるのが観察された
煙のレベルと比較すると有意であった。
【0074】実験W:6回の“急速冷却”サイクルに付
されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約19分後に6回目
の“急速冷却”を開始した。フォームを約5分以内で室
温まで冷却した。冷却開始後最初の25秒間は、フィル
ターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなかっ
た。次の20秒間はごく少量の煙が観察された。次の3
0秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の45秒間は薄
い濃度を有し、次の70秒間ではごく少量になり、それ
から消滅した。煙の濃度および持続時間は、第3サイク
ルの間に観察されたものと類似していた。
【0075】実験X:7回の“急速冷却”サイクルに付
されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約19分後に7回目
の“急速冷却”を開始した。フォームを約5分以内で室
温まで冷却した。冷却開始後最初の25秒間は、フィル
ターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなかっ
た。次の15秒間は、ごく少量の煙が観察された。次の
20秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の20秒間で
は、薄い濃度を、次の40秒間は低位から中位の濃度を
有し、次の40秒間では、ごく少量になり、それから消
滅した。前のサイクルの間に観察された煙の濃度と比較
すると煙の濃度が増加しているが、フィルターを使用せ
ずに観察した濃度よりは有意に少なかった。
【0076】実験Y:8回の“急速冷却”サイクルに付
されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約30分後に第8回
目の“急速冷却”を開始した。フォームを約5分以内で
室温まで冷却した。冷却開始後最初の25秒間は、フィ
ルターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなか
った。次の15秒間は、ごく少量の煙が観察された。次
の60秒間では、煙は非常に薄い濃度を有し、次の20
秒間では、ごく少量に減り、それから消滅した。煙の濃
度は、第6および第7サイクルと比較して全体的に減少
した。これは急速冷却を開始する前に、フォームが硬化
できる時間が増加した(約30分対約19分)ことによ
るものであった。
【0077】実験Z:9回の“急速冷却”サイクルに付
されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約6分後に第9回目
の“急速冷却”を開始した。フォームを約4分以内で室
温まで冷却した。冷却開始後最初の15秒間は、フィル
ターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなかっ
た。次の20秒間は、ごく少量の煙が観察された。次の
15秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の55秒間は
低位から中位の濃度を、次の20秒間では非常に薄い濃
度を有し、次の45秒間ではごく少量になり、それから
消滅した。煙の濃度は第6サイクルの間に観察されたも
のと比較すると増加しているが、フィルターを使用せず
に観察した濃度よりは有意に少なかった。
【0078】実験AA:10回の“急速冷却”サイクル
に付されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約20分後に10回
目の“急速冷却”を開始した。フォームを約4分以内で
室温まで冷却した。冷却開始後最初の20秒間は、フィ
ルターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなか
った。次の15秒間は、ごく少量の煙が観察された。次
の20秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の15秒間
では薄い濃度を、次の50秒間は低位から中位の濃度
を、次の40秒間では非常に薄い濃度を有し、次の40
秒間はごく少量になり、それから消えた。煙の濃度は9
回目のサイクルで観察されたものと類似していた。
【0079】実験BB:11回の“急速冷却”サイクル
に付されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約30分後に11回
目の“急速冷却”を開始した。フォームを約5分以内で
室温まで冷却した。冷却開始後最初の30秒間は、フィ
ルターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなか
った。次の15秒間は、ごく少量の煙が観察された。次
の15秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の45秒間
は低位から中位の濃度を有し、次の15秒間はごく少量
になり、それから消滅した。煙の量が第9および第10
サイクルの間に観察された量より減少したのは、少なく
とも一部には生産ラインからのフォームの除去と“急速
冷却”の開始の間の時間の長さによるものであった。
【0080】実験CC:12回の“急速冷却”サイクル
に付されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約6分後に12回目
の“急速冷却”を開始した。フォームを約4分以内で室
温まで冷却した。冷却開始後最初の10秒間は、フィル
ターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなかっ
た。次の20秒間は、ごく少量の煙が観察された。次の
15秒間では、煙は非常に薄い濃度を、次の60秒間は
薄い濃度を有し、次の55秒間ではごく少量になり、そ
れから消滅した。煙の濃度は第9サイクルで観察された
濃度より、僅かに高かった。これはおそらく実験と実験
の間でフィルターチェンバーが一掃されたせいかもしれ
ない。
【0081】実験DD:13回の“急速冷却”サイクル
に付されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約18分後に13回
目の“急速冷却”を開始した。フォームを約4分以内で
室温まで冷却した。冷却開始後最初の15秒間は、フィ
ルターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなか
った。次の10秒間は、ごく少量の煙が観察された。次
の15秒間では、煙は薄い濃度を、次の65秒間は中位
の濃度を有し、次の55秒間はごく少量になり、それか
ら消滅した。煙の濃度は第12回目のサイクルで観察さ
れたものと類似していたが、その持続時間が僅かに短か
った。
【0082】実験EE:14回の“急速冷却”サイクル
に付されたフィルターフォーム 生産ラインからフォームを除去して約30分後に14回
目の“急速冷却”を開始した。フォームを約4分以内で
室温まで冷却した。冷却開始後最初の25秒間は、フィ
ルターボックスから可視煙が出てくるのは観察されなか
った。次の10秒間は、ごく少量の煙が観察された。次
の55秒間では、煙は薄い濃度を有し、次の35秒間は
ごく少量になり、それから消滅した。煙の濃度は、フォ
ームを生産ラインから除去して約30分間後に“急速冷
却”を行った以前のテストの間に観察されたものと類似
していた。煙除去効率が14サイクルのテストに渡って
徐々に低下しているのがわかったが、たとえ14サイク
ル後でも、大豆油を含浸するフィルターフォームは“急
速冷却”の間に発せられる煙の量を減少させるのに効果
があった。
【0083】ここに挙げられているすべての参考文献、
特許、および適用例は言及したことでその全体がそのま
まここに包含されるものである。本発明は好ましい態様
を強調して記載したが、好ましい生成物および方法を変
更して用いてもよいということ、またここに詳細に記載
されているのとは異なった態様で発明を実施してもよい
ということは当業者にとっては自明である。従って、本
発明は以下の請求項により定義される発明の精神、およ
び範囲内に含まれるあらゆる変更を包含するものであ
る。
【0084】本発明の実施態様例を以下に示す。 (1)完全硬化フォーム製造時にフォーム形成組成物か
ら発生する放出物質を植物オイルと接触させることを含
む、完全硬化フォーム製造時に該フォーム形成組成物か
ら発生する放出物質の量を減少させる方法。 (2)前記植物オイルが、沸点が少なくとも約200℃
であり、蒸気圧が約5mmHg未満であり、熱安定性が
少なくとも約260℃である上記(1)記載の方法。 (3)前記植物オイルが大豆油、エポキシ化された大豆
油、エポキシ化された亜麻仁油、エポキシ化されたオク
チルソイエート、亜麻仁油およびそれらの混合物からな
る群から選択される上記(2)記載の方法。
【0085】(4)オイルを含有する多孔質エレメント
を通して、放出物質を通過させることにより前記植物オ
イルを放出物質と接触させる上記(1)記載の方法。 (5)前記多孔質エレメントが、多孔質フォームである
上記(4)記載の方法。 (6)前記オイルを含有する多孔質フォームが、オイル
中にフォームを浸すことにより製造される上記(5)記
載の方法。 (7)前記オイルを含有する多孔質フォームが、オイル
存在下でフォーム形成成分を反応させることにより製造
される上記(5)記載の方法。
【0086】(8)前記オイルが、放出物質の濃度を少
なくとも約70%減少するのに十分な量で存在する上記
(4)記載の方法。 (9)前記オイルが、フォームおよびオイルを合わせた
重量に対し、約5重量%から約25重量%の量で存在す
る上記(4)記載の方法。 (10)前記オイルが、放出物質の濃度を少なくとも約
90%減少するのに十分な量で存在する上記(4)記載
の方法。 (11)前記オイルが、フォームおよびオイルを合わせ
た重量に対し、約8重量%から約15重量%の量で存在
する上記(4)記載の方法。
【0087】(12)前記組成物が隆起する前に組成物
から発せられる放出物質が、植物オイルと接触させられ
る上記(1)記載の方法。 (13)前記組成物が隆起する間に組成物から発せられ
る放出物質が、植物オイルと接触させられる上記(1)
記載の方法。 (14)前記組成物から形成したフォームから発せられ
る放出物質が、フォームが硬化する間に植物オイルと接
触させられる上記(1)記載の方法。
【0088】(15)温間加工時、フォームから発せら
れる放出物質を植物オイルと接触させることを包む、フ
ォームの温間加工時に、完全に形成されたフォームから
発せられる放出物質の量を減少させる方法。 (16)前記植物オイルが、沸点が少なくとも約200
℃であり、蒸気圧が約5mmHg未満であり、熱安定性
が少なくとも約260℃である上記(15)記載の方
法。 (17)前記植物オイルが大豆油、エポキシ化された大
豆油、エポキシ化された亜麻仁油、エポキシ化されたオ
クチルソイエート、亜麻仁油およびそれらの混合物から
なる群から選択される上記(16)記載の方法。 (18)オイルを含有する多孔質エレメントを通して、
放出物質を通過させることにより前記植物オイルを放出
物質と接触させる上記(15)記載の方法。
【0089】(19)前記多孔質エレメントが、多孔質
フォームである上記(18)記載の方法。 (20)前記オイルを含有する多孔質フォームが、オイ
ル中にフォームを浸すことにより製造される上記(1
9)記載の方法。 (21)前記オイルを含有する多孔質フォームが、該オ
イル存在下でフォーム形成成分を反応させることにより
製造される上記(19)記載の方法。 (22)前記オイルが、放出物質の濃度を少なくとも約
70%減少するのに十分な量で存在する上記(18)記
載の方法。 (23)前記オイルが、フォームおよびオイルを合わせ
た重量に対し、約5重量%から約25重量%の量で存在
する上記(18)記載の方法。
【0090】(24)前記オイルが、放出物質の濃度を
少なくとも約90%減少するのに十分な量で存在する上
記(18)記載の方法。 (25)前記オイルが、フォームおよびオイルを合わせ
た重量に対し、約8重量%から約15重量%の量で存在
する上記(18)記載の方法。 (26)前記温間加工が、フレームラミネーション、熱
圧縮、熱線カッティング、ヒートスキンニング、または
ヒートラミネーションである上記(15)記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴン リッヒヴァール アメリカ合衆国、18221 ペンシルヴァニ ア州、ドリフトン、セイント ジェイムズ ドライヴ(番地なし) (72)発明者 ハーマン ストーン アメリカ合衆国、18201 ペンシルヴァニ ア州、ヘイゼルトン、ロバーツ アヴェニ ュー、1330

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完全硬化フォーム製造時にフォーム形成
    組成物から発生する放出物質を植物オイルと接触させる
    ことを含む、完全硬化フォーム製造時にフォーム形成組
    成物から発生する放出物質の量を減少させる方法。
  2. 【請求項2】 前記植物オイルが、沸点が少なくとも約
    200℃であり、蒸気圧が約5mmHg未満であり、熱
    安定性が少なくとも約260℃である請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記植物オイルが大豆油、エポキシ化さ
    れた大豆油、エポキシ化された亜麻仁油、エポキシ化さ
    れたオクチルソイエート、亜麻仁油およびそれらの混合
    物からなる群から選択される請求項2記載の方法
  4. 【請求項4】 オイルを含有する多孔質エレメントを通
    して放出物質を通過させることにより前記植物オイルを
    放出物質と接触させる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記オイルが、フォームおよびオイルの
    合計重量に対し、約5重量%から約25重量%の量で存
    在する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 温間加工時にフォームから発せられる放
    出物質を植物オイルに接触させることを含む、フォーム
    の温間加工時に、完全に形成したフォームから発せられ
    る放出物質の量を減少させる方法。
  7. 【請求項7】 前記植物オイルが、沸点が少なくとも約
    200℃であり、蒸気圧が約5mmHg未満であり、熱
    安定性が少なくとも約260℃である請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記植物オイルが大豆油、エポキシ化さ
    れた大豆油、エポキシ化された亜麻仁油、エポキシ化さ
    れたオクチルソイエート、亜麻仁油およびそれらの混合
    物からなる群から選択される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 オイルを含有する多孔質エレメントを通
    して放出物質を通過させることにより前記植物オイルを
    放出物質と接触させる請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記オイルが、フォームおよびオイル
    の合計重量に対し、約5重量%から約25重量%の量で
    存在する請求項9記載の方法。
JP7245071A 1994-08-17 1995-08-17 フォーム形成時および発泡製品の製造時に生じる揮発性物質放出の減少方法 Pending JPH08169972A (ja)

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