JPH08169688A - ワイヤロープ断線検出装置 - Google Patents

ワイヤロープ断線検出装置

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JPH08169688A
JPH08169688A JP31514394A JP31514394A JPH08169688A JP H08169688 A JPH08169688 A JP H08169688A JP 31514394 A JP31514394 A JP 31514394A JP 31514394 A JP31514394 A JP 31514394A JP H08169688 A JPH08169688 A JP H08169688A
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JP
Japan
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wire rope
magnetic
severance
spacer
detection device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31514394A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Korenaga
俊仁 是永
Saburo Yamaguchi
三郎 山口
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤロープの断線を容易にかつ正確に検出
する。 【構成】 磁極2と、該磁極2に巻き付けられ磁束を発
生するとともに、そのインピーダンス変化を検出するた
めのコイル1と、該コイル1を収納しワイヤロープ14
を前記磁極2に近接しかつ磁力線の方向に導く貫通孔を
有する磁性体収納函体4とからなるワイヤロープ断線検
出装置において、前記収納函体貫通孔のワイヤロープ1
4入側および出側に、通過中のワイヤロープ14の磁極
2からの距離を一定値以内に保つ樹脂製の円筒状スペー
サ5を設けるとともに、入側円筒状スペーサ5の入側お
よび出側円筒状スペーサ5の出側に、円筒状スペーサ5
に向かって縮径された鋼製ラッパ状ガイド6を設けたワ
イヤロープ断線検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤロープの断線点
検方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば、ロープ懸垂式クレーンの
ワイヤロープの断線の点検は、クレーン運転手の目視点
検が主体であったが、これでは個人差が入りやすいた
め、機器を用いて断線を検出する方法が採用されつつあ
る。
【0003】一例として、特開平2−56397号公報
に「クレーンのワイヤロープ点検装置」が提案され、ワ
イヤロープの断線の検出方法が記載されている。
【0004】ここではドラムを回転してワイヤロープを
巻取り繰り出しする巻き上げ装置を備えたクレーンに、
撮像手段とその映像信号の解析手段を設け、映像解析デ
ータからワイヤロープの摩耗量、素線の断線、腐食等を
検出するものである。
【0005】しかし、この方法では、検出器の取付け取
外しに多大な工数を要するとともに、装置が高価なもの
となるため、それぞれのクレーンに常設し固定使用する
わけにはいかないので、頻繁に定期診断を繰り返すこと
が困難である。
【0006】そこで、本発明者等は、特願平5−286
747号において、ロープ懸垂式クレーンの固定シーブ
巻付けワイヤ部に磁気検出器を取付け、前記クレーンの
フックが昇降動作するときに検出されるワイヤロープの
磁気信号から、ワイヤロープの異常の有無を判定するロ
ープ懸垂式クレーンのワイヤロープ点検方法を提案して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特願平5−286747号に開示されたロープ懸垂式
クレーンのワイヤロープ点検方法には、次のような問題
点があった。
【0008】すなわち、ワイヤロープが、前記電磁石を
収納した磁性体収納函体の一面に設けた貫通孔から、前
記電磁石により形成される磁力線の方向に導き入れら
れ、同じ磁性体収納函体の対向する他面に設けた貫通孔
から出ていくときに、ワイヤロープが必ずしも両貫通孔
に対して直交する方向に導き入れられないので、ワイヤ
ロープと電磁石および磁気センサとの間の距離が一定に
保たれることがない。従って、断線等の欠陥が無くても
電磁石と磁気センサの磁気的結合が変化し、疑似信号が
発生することがある。即ち、断線検出は確実にできるの
であるが、断線状態でなくても疑似信号が発生するため
に、たびたび設備を停止して点検を行なわなければなら
ないという問題点があった。
【0009】この発明は従来技術の上述のような問題点
を解消するためになされたものであり、疑似信号の発生
を防止し、より信頼性の高いワイヤロープ断線検出装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るワイヤロ
ープ断線検出装置は、ワイヤロープの断線を電磁気的に
検出するワイヤロープ断線検出装置において、検出器を
収納する収納函体のワイヤロープ入側および出側に、ワ
イヤロープが通過可能な円筒状スペーサを設けるととも
に、入側円筒状スペーサの入側および出側円筒状スペー
サの出側に、円筒状スペーサに向かって縮径されたラッ
パ状ガイドを設けたものである。
【0011】
【作用】本発明に係るワイヤロープ断線検出装置におい
ては、前記収納函体のワイヤロープ入側および出側にワ
イヤロープが通過可能な円筒状スペーサが設けられてい
るので、通過中のワイヤロープの検出器からの距離が一
定に保たれる。よって、ワイヤロープに欠陥が無い場合
に疑似信号が発生することが防止される。ワイヤロープ
は、ラッパ状ガイドによって、無理なく円筒状スペーサ
に導かれる。円筒状スペーサが検出器の特性に影響を与
えないようにするためには、円筒状スペーサを非磁性体
とすることが好ましい。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。図1
は本発明のワイヤロープ断線検出装置の一実施例を示す
図であり、(a)は断線検出装置の平面図、(b)は
(a)のA−A矢視図である。
【0013】1は、磁束を発生し、かつそのインピーダ
ンース変化を検出するための渦流式検出装置のコイル、
2は磁極、3はスリーブ、4はブラケット、5は樹脂製
円筒状スペーサ、6は鋼製のラッパ状ガイドである。コ
イル1と磁極2が検出器を構成している。4のブラケッ
トは、(b)のA−A矢視図から判るように、直径部か
ら2つ割りにしてワイヤロープ14を貫通させている。
これによって、本検出装置の取付け、取外しを容易にし
ている。これは一つの検出装置を多数のクレーンに持ち
回って点検する場合、検出装置の取付け取外しが簡単に
できるという効果がある。しかし、固定式であれば、必
ずしも2つ割りにしなくともよい。また、渦流式検出装
置は、断線ないし摩耗によって磁気回路の変化が現れる
磁気検出装置であればよい。例えば漏洩磁束式検出装置
も適用できる。
【0014】本検出装置においては、鋼製のスリーブ3
に樹脂製円筒状スペーサを取付け、さらに樹脂製円筒状
スペーサ5に鋼製ラッパ状ガイド6を取付けているの
で、ワイヤロープと磁極2との間の距離を一定に保つこ
とができる。
【0015】また、図1(b)において、磁極1および
コイル2は2組しか見えないが、磁極1およびコイル2
は同心円状に6組配置してあり、その中心をワイヤロー
プが通過する構造となっている。
【0016】図2に本発明の断線検出装置1Aをロープ
懸垂式クレーンの固定シーブ巻付けワイヤ部に取り付け
た概略図を示す。図2において、16はクラブであり、
14は点検対象のワイヤロープ、15は固定シーブ、1
7が移動シーブである。この図は検出装置の取付け取外
しが容易なように、クラブ下にチェーンで吊り下げる方
式としている。その他の取付け方式としては、クラブ1
6の下方に、チャネルを設け、ブラケットにより本検出
装置がワイヤロープ14を貫通させて固定する方式でも
よい。本検出装置の大きさの概略は、Φ150×100
〔mm〕程度であるので、このように、測定場所を選ば
ず適宜取付け可能である。
【0017】図3に本発明の断線検出装置を使用して断
線検出を行う場合の回路を示す。図3において、13は
電源装置である。ワイヤロープ14と検出装置の磁極間
の磁気結合状態の変化をコイル1により検出し、増幅器
7により検出した信号を増幅する。8は10Hzのロー
パスフィルタであり、9は100Hzのハイパスフィル
タである。両者は増幅器7の出力に並列に接続されてお
り、それぞれのフィルタから出力された信号は、それぞ
れのコンパレータ10、11を介することによりワイヤ
ロープの異常の有無として信号が判別される。フィルタ
の濾波周波数は、ワイヤロープの昇降速度から経験的に
定めている。ここで、もし、ワイヤロープに異常ありと
判断された場合は、警報装置12により警報が発せられ
る。
【0018】図4は本発明の検出器により検出した信号
の状態を示す図である。(a)は、摩耗と断線が発生し
ている直径20mmのワイヤロープから得られた信号で
あり、増幅器7の出力部分における波形の一例を表して
いる。(b)は、その低周波部分を強調したフィルタ8
の出力部分の波形であり、しきい値より高めのレベルと
なっている信号部がある。これは、ワイヤロープの摩耗
部分と対応する。これまでの実施結果では、0.01m
m以上の摩耗が検出できることが確認されている。ただ
し、ワイヤロープの摩耗は、ワイヤロープの新品部分の
径を基準としなければ判断できないので、新品部のリフ
トオフに合わせて点検まえに増幅度としきい値を校正す
る必要がある。(c)は、高周波部分を強調したフィル
タ9の出力部分の波形であり、信号の一部が鋭いピーク
を示していて、しきい値を越えている。これは、ワイヤ
ロープの素線の断線を示している。
【0019】
【発明の効果】本発明のワイヤロープ断線検出装置を使
用すると、ワイヤロープとセンサーとの距離が一定に保
たれるので、検出精度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤロープ断線検出装置の一実施例
を示す図であり、(a)は断線検出装置の正面図、
(b)は同平面図、(c)は同側面図である。
【図2】本発明の1実施例のワイヤロープ断線検出装置
を固定シーブ巻付けワイヤ部に取り付けた概略図であ
る。
【図3】本発明のワイヤロープ断線検出装置で断線を検
出する場合の概略回路図の1例である。
【図4】本発明の検出装置により検出した信号の状態の
例を示す図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 磁極 3 スリーブ 4 取付け用のブラケット 5 樹脂製円筒状スペーサ 6 鋼製ラッパ状ガイド 7 増幅器 8 ローパスフィルタ 9 ハイパスフィルタ 10、11 コンパレータ 12 警報装置 13 電源装置 14 ワイヤロープ 15 固定シーブ 16 クラブ 17 移動シーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤロープの断線を電磁気的に検出す
    るワイヤロープ断線検出装置において、検出器を収納す
    る収納函体のワイヤロープ入側および出側に、ワイヤロ
    ープが通過可能な円筒状スペーサを設けるとともに、入
    側円筒状スペーサの入側および出側円筒状スペーサの出
    側に、円筒状スペーサに向かって縮径されたラッパ状ガ
    イドを設けたことを特徴とするワイヤロープ断線検出装
    置。
JP31514394A 1994-12-19 1994-12-19 ワイヤロープ断線検出装置 Withdrawn JPH08169688A (ja)

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JP31514394A JPH08169688A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 ワイヤロープ断線検出装置

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JPH08169688A true JPH08169688A (ja) 1996-07-02

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ID=18061934

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456638B1 (ko) * 2002-06-05 2004-11-10 이권순 크레인용 와이어 로프 결함 감지장치
JP2020169096A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 エンキア カンパニー リミテッド 捲揚装置に設置されるワイヤー診断装置
CN112642973A (zh) * 2020-10-12 2021-04-13 南通大学 一种环形钢丝检测器

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Effective date: 20020305