JPH08168652A - 排ガス脱硝装置 - Google Patents

排ガス脱硝装置

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JPH08168652A
JPH08168652A JP6314883A JP31488394A JPH08168652A JP H08168652 A JPH08168652 A JP H08168652A JP 6314883 A JP6314883 A JP 6314883A JP 31488394 A JP31488394 A JP 31488394A JP H08168652 A JPH08168652 A JP H08168652A
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JP
Japan
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catalyst
exhaust gas
gas
gap
flow
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Application number
JP6314883A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Konishi
智之 小西
Yoshirou Inatsune
芳郎 稲恒
Tomihisa Ishikawa
富久 石川
Seiji Morii
政治 森井
Masato Mukai
正人 向井
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱硝触媒層におけるガスリークによる脱硝性
能の低下量を少なくする排ガス脱硝装置を提供する。 【構成】 パラレルフロー型触媒ユニット2を排ガスの
流れに対し並列配置し、並列配置の触媒ユニット2を排
ガスの流れ前後方向に複数段に設置し、並列配置の触媒
ユニット2の側面間の間隙の後端部に、間隙にリークし
たガスの流れを阻止し流れを触媒ユニット2側に変える
ユニット間シール4を設けて触媒ブロック3を構成し、
さらに触媒ブロック3を、上記同様、並列にかつ複数段
に設置し、並列配置の触媒ブロック3の側面間の間隙の
後端部に、この間隙にリークしたガスの流れを阻止し流
れを触媒ブロック3側に変えるブロック間シール5を設
けて排ガス脱硝装置を構成し、各シール4,5によりガ
スリークを低減すると共に、リークしたガスと脱硝され
たガスとの混合を行い次段の間隙にリークするガスのN
Ox濃度を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、還元剤及び触媒を用い
る排ガス脱硝装置に係り、特に装置内でガスが触媒に接
触しないで排出されるガスリークを防止して、脱硝作用
を高める脱硝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脱硝触媒層の従来技術を図面に基づいて
説明する。図13は従来技術の脱硝触媒層を構成する触
媒ブロックの斜視図である。板状又はハニカム状の触媒
エレメント1を複数個、板を立てた状態で積層して触媒
ユニット2を構成し、さらに該触媒ユニット2を複数個
を触媒ブロック枠体7内に、一辺が約1〜3mの範囲と
なるように縦横、高さ方向に配列して触媒ブロック3を
形成している。図14に示すように、脱硝触媒層は多数
の触媒ブロック3を反応器ダクト15内に一面に敷き詰
め、さらに複数段に積重ねて形成した構造となってい
る。また、反応器ダクト15の内壁と触媒ブロック3の
間の間隙には、ガスリークを減少させるためにガス入口
側あるいは、ガス出口側にシールプレート17を設置し
ている。
【0003】排ガスは触媒ユニット2内で隣接する触媒
エレメント1の間を流れ、この触媒エレメント1により
脱硝されるが、隣接する触媒ブロック3間又は隣接する
触媒ユニット2間に間隙が生じると、この間隙を脱硝さ
れずに通過するリークガスが発生する。またシールプレ
ート17が反応器ダクト15の内部支柱16と触媒ブロ
ック3との間に溶接されているが、触媒ブロック3とシ
ールプレート17は断続溶接(点溶接)で接合されてい
る為、溶接されていない部分からもリークガスが発生す
る。触媒ブロック3間の隙間、触媒ユニット2間の間
隙、およびシールプレート17を経て反応器ダクト/触
媒ブロック間の間隙を通過するリークガスは、触媒エレ
メント1を通ることなく反応器ダクト15出口へと未処
理ガスとして排出されるために、リークガスに含まれる
NOxがそのままの濃度でダクト15出口へと排出され
脱硝率を低下させることとなる。
【0004】上記のように、リークするガスが、そのま
ま脱硝されないで触媒ブロックを通過した場合、例えば
全排ガス量の1%のガスがリークすると、80%の脱硝
率のものが79%の脱硝率にまで低下することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、脱硝触
媒層内で互いに隣接する触媒ブロック間の間隙および互
いに隣接する触媒ユニット間の間隙を流れるガスリーク
について配慮がされておらず、また触媒ブロックと反応
器ダクトの内壁間の間隙に設置されたシールプレート部
分よりリークするガスについて配慮がされておらず、脱
硝触媒層の脱硝性能低下の問題があった。
【0006】本発明の目的は、脱硝触媒層におけるガス
リークによる脱硝性能の低下量を少なくする排ガス脱硝
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の排ガス脱硝装置は、ハニカム状また
は板状の触媒エレメントを積層して枠体内に収納してな
るパラレルフロー型触媒ユニットを、排ガスの流れに対
して並列に配置し、この並列配置の触媒ユニットを排ガ
スの流れ前後方向に複数段に設置した装置であって、前
後に隣合う段の触媒ユニット間に間隙空間を設け、また
並列配置で隣接する触媒ユニットの側面間に生じる間隙
の後端部に、この間隙に流入した排ガスの流れを阻止し
流れを触媒ユニット側に変える抵抗体を設けたことを特
徴とする。
【0008】また本発明の第2の排ガス脱硝装置は、上
記パラレルフロー型触媒ユニットを集積してなる触媒ブ
ロックを、排ガスの流れに対して並列に配置し、かつ並
列配置の触媒ブロックを排ガスの流れ前後方向に複数段
に設置した装置であって、前後に隣合う段の触媒ブロッ
ク間に間隙空間を設け、かつ並列配置で隣接する触媒ブ
ロックの側面間に生じる間隙の後端部に、この間隙に流
入した排ガスの流れを阻止し流れを触媒ブロック側に変
える抵抗体を設けたことを特徴とする。
【0009】そして第1、第2の排ガス脱硝装置で用い
る抵抗体として、触媒ユニット、触媒ブロック間に生じ
る間隙および近傍に対向する板部とこの間隙に嵌入する
脚部とから構成し、T字形またはY字形断面を有する部
材が好ましい。
【0010】さらに本発明の第3の排ガス脱硝装置は、
上記パラレルフロー型触媒ユニットを集積してなる触媒
ブロックを、排ガスダクト内に、排ガスの流れに対して
並列に配置し、かつ並列配置の触媒ブロックを排ガスの
流れ前後方向に複数段に設置した装置であって、前後に
隣合う段の触媒ブロック間に間隙空間を設け、かつ各段
で触媒ブロックと排ガスダクト内壁間に生じる間隙にシ
ールプレートを設け、さらにこの触媒ブロックと排ガス
ダクト内壁間の間隙の後端ないしその近傍に、この間隙
に流入したリークガスを触媒ブロック間の間隙空間方向
に変える転向板を設置したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の第1(又は第2)の排ガス脱硝装置に
おいて、ガス流れ方向に並列配置で隣接する触媒ユニッ
ト間(又は触媒ブロック間)に生じる間隙の後流側にガ
ス抵抗体を設置することにより、触媒ユニット間(又は
触媒ブロック間)のガスリークを低減すると共に、リー
クしたガスを間隙から触媒ユニット(又は触媒ブロッ
ク)の方向へ流れを変更して抵抗体の後流に出来る渦に
より、リークしたガスと触媒エレメントに接して脱硝さ
れたガスとの混合効果が高まり、次段の触媒ユニット
(又は触媒ブロック)に導入される時には、触媒ユニッ
ト間(又は触媒ブロック間)の間隙に入るガスはNOx
濃度が下がることになり、リークガスによる脱硝率の低
下量を低減でき、脱硝触媒層の脱硝性能を高めることが
できる。
【0012】また本発明の第3の排ガス脱硝装置におい
て、転向板は、シールプレートから洩れ触媒ブロック/
排ガスダクト内壁間の間隙に流入してきたリークガス
を、前後に隣接する段の触媒ブロック間に設けた間隙空
間へと流れを変え、そして間隙空間はガスのミキシング
ゾーンとして機能し、ここでリークガスと、触媒ブロッ
クから出たきた脱硝ガスとを混合させ、この混合したガ
スは次の段の触媒ブロックに進入すると共にシールプレ
ートからリークするので、リークガスのNOx濃度は下
がることになる。このようにして、リークガスの濃度は
各段ごとに低くなり、最終的に反応器出口でのリークガ
スによる脱硝率の低下量を低減でき、脱硝装置としての
脱硝性能を高めることができる。
【0013】
【実施例】本発明による排ガス脱硝装置の実施例を図面
に基づいて説明する。排ガスは、従来の技術の項で述べ
たように、触媒ユニット2間の間隙から、触媒ブロ
ック3間の間隙から、及び触媒ブロック3と反応器ダ
クト15間に断続溶接されたシールプレート17の非溶
接部から、それぞれリークする。この項では、まず、
におけるリークガスに対策を講じた排ガス脱硝装置に
ついて説明し、後ににおけるリークガスに対策を講じ
た排ガス脱硝装置について説明する。
【0014】図1は本発明の第1実施例における触媒ブ
ロックの斜視図、図2は複数の触媒ブロックからなる脱
硝触媒層の斜視図、図3は触媒ブロック間に設けられた
シール板の構造を示す平面図、図4は触媒ユニット間に
設けられたシール板の構造を平面図である。
【0015】本実施例では、図1に示すように、多数の
板状触媒エレメント1が積層されてパラレルフロー型の
触媒ユニット2を形成し、さらに複数個の触媒ユニット
2が、縦、横、上下に配列され、一辺が約1m〜3mの
範囲になるようにブロック枠体7内に充填されて触媒ブ
ロック3を形成している。触媒エレメント1は、その板
面が触媒ブロック3内を流れるガスの方向と平行になる
ように設置されている。そして図2に示すように、反応
器ダクト(図14参照)内に多数の触媒ブロック3を一
面に敷き詰め、さらにそれを複数段に積み重ねることに
よって脱硝触媒層が形成される。
【0016】本実施例では、隣接する触媒ブロック3の
側面間に生じる間隙の後端(ガス流れの下流側)に、図3
に示すように、T字形断面を有するブロック間シール板
5を設置し、また隣接する触媒ユニット2の側面間に生
じる間隙の後端に、図4に示すように、T字形断面を有
するユニット間シール板4を設置している。ブロック間
シール板5およびユニット間シール板4は、それぞれ間
隙全長にわたって、T字形の横棒から立ち下がる脚部を
間隙に差し込んでいる。
【0017】以上の脱硝触媒層の構造より、従来の技術
では脱硝されずに触媒ブロック3間及び触媒ユニット2
間の間隙を流れていた未処理の排ガスは、ブロック間シ
ール板5及びユニット間シール板4により流れが抑止さ
れ、ガスリークが減少する。さらに各シール板4,5
は、触媒ブロック3間、触媒ユニット2間の各間隙に流
入した排ガスを触媒エレメント1のある側に方向を転じ
させて、触媒エレメント1を通って脱硝されたガスと混
合させる。この混合ガスは次の段階で脱硝されるので、
結局、各シール板4,5は脱硝触媒層出口でのNOxや
NH3を低減させ、触媒層の脱硝性能を向上させること
になる。
【0018】以下に具体的に数値を示し、効果状況を述
べる。上記実施例で、入口NOx濃度が100ppm、
脱硝率がリークが無い場合で80%と考えた場合を図5
に示す。ここでは触媒層をガスの流れ方向に3つのセグ
メントに分離して3段階に配置し、各セグメントでの脱
硝状況を示している。各触媒層セグメント14の脱硝率
は41.5%であり、排ガスに含まれる100ppmの
NOxは1段目のセグメントを通過すると、41.5%
減じて58.5ppmに、そして2段目のセグメントを
通過すると、58.5ppmの41.5%が減じて34.
2ppmに、最終の3段目のセグメントを通過して3
4.2ppmの41.5%減じて、20ppmとなる。
【0019】触媒ブロック3間および触媒ユニット2間
に上記のようなシール板4,5のごとき抵抗体を設置し
ない場合、リークガス量が全体の1%あるとする。リー
クガスは途中ほとんど混合せず、反応器ダクト入口から
流入したガスがそのまま排出される。したがって、出口
NOx濃度は、触媒エレメント1に接して各セグメント
を通過したガス(全体の99%)に含まれる100pp
m×0.99×0.2=19.8ppmに、リークしたガ
ス(全体の1%)に含まれるNOxが100ppm×
0.01=1ppm加わり、結局20.8ppmのNO
x濃度となる。
【0020】一方、ブロック間シール板5、ユニット間
シール板4なる抵抗体を設置した場合、ガスリークは減
少し、かつ抵抗体の後流に出来る渦により、リークした
ガスの混合効果が高まり、リークしたガスは、各触媒層
セグメント毎に混合する。ここで抵抗体の設置によりガ
スリークが半減してガス全体の0.5%になるとする。
その結果、常に触媒エレメント1に接して触媒層を通過
するガスが99.5%で、残りリークガスが0.5%と
なる。したがって最終のセグメントから出るリークガス
のNOx濃度は最終セグメント入口でのNOx濃度とな
るため、出口でのNOxは、99.5×0.2=19.9
ppmに、リークしたガスによるNOx濃度増加分を加
えたものとなる。すなわち、リーク量が抵抗体を設置し
たことにより、設置しない場合の1%から半分の0.5
%に減少することも合わせて、最終のリークガスのNO
x濃度は0.5×0.342=0.17ppmとなり、触
媒層の出口NOx濃度は、合計19.9+0.17=2
0.07ppmとなる。これは抵抗体の無い場合の濃度
20.8ppmに比べて低く、つまり、脱硝性能が向上
したことになる。
【0021】なお、ここで抵抗体がT字形断面を有し、
T字の横棒に当たる部分が触媒ユニット2側に張り出し
ていることによる効果を図4で説明する。図4は図1に
示す触媒ユニット2を水平方向に切断した断面図であ
る。触媒ユニット2に導入されたガスはユニット枠体6
の内側を通り、その時、触媒エレメント1の働きにより
脱硝され、排出される。しかし、触媒ユニット2,2間
の間隙13にユニット間シール板(抵抗体)4を設置し
ても、抵抗体は完全にシール溶接されていないので、一
部のガスはリークする。このリークガス10は、T字の
抵抗体4の横棒部分が触媒ユニット2側に張り出してい
るので、向きを90°変えられ、この時、脱硝されたガ
ス11と衝突し、リークガス10と脱硝されたガス11
が混合する。更に、抵抗体4の後流側に渦ができ、混合
が進む。これにより、NOx濃度の高いリークガスも脱
硝されたガスで希釈されることになり、次の触媒ユニッ
ト入口面では触媒ユニット枠間のリーク部に入るガスの
NOx濃度も下がる。
【0022】次に本発明の第2実施例を図6、図7を用
いて説明する。図6は触媒ブロック間に設けたブロック
間シール板の変型(Y字状)を示す平面図、図7は触媒
ユニット間に設けるユニット間シール板の変型(Y字
状)を示す平面図である。
【0023】触媒ブロック3,3間にY字状のブロック
間シール板9を設置し、触媒ユニット2間には同じくY
字状のユニット間シール板8を設置したものである。
【0024】次に第2実施例の効果を説明する。第2実
施例も前記の第1実施例と同様の効果を持つが、本実施
例は第1実施例のT字状のシール板にくらべ、くさび型
となっていることにより、ガスの流れがスムースにな
り、ガスからでるダストの堆積が少ない。主としてダス
トを含むガスの場合に用いることができる。
【0025】次に本発明の第3の実施例を図面を参照し
て説明する。本実施例は、前述の触媒ブロック3と反
応器ダクト15間におけるリークガスに対策を講じた排
ガス脱硝装置である。図8は第3実施例の反応器ダクト
内部の構造を示す平面図、図9は該反応器ダクト内部の
構造を示す斜視図である。
【0026】脱硝反応器ダクト15内に触媒ブロック3
が配列され、ガス流れ方向に複数段の触媒層セグメント
14を形成している。各触媒セグメント14は、互いの
間に、リークしたガスと脱硝されたガスが混合されるの
に十分な間隙空間21をもって設けられ、また各触媒層
セグメントには、図9に示すように、シールプレート1
7が脱硝反応器ダクト15の内壁と触媒ブロック3間の
間隙20を塞ぐように設けられている。シールプレート
17は、反応器ダクト15の内部支柱16と触媒ブロッ
ク3に溶接されている。さらに反応器ダクト15と触媒
ブロック3間の間隙20内でセグメントの後端より下流
となる位置に、混合板18(転向板)がサポート19を
介して反応器ダクト15に溶接で取付けられている。
【0027】以上のように、触媒層セグメント14,1
4間に間隙空間21を設け、それぞれのセグメント14
にシールプレート17を設置し、さらに脱硝反応器ダク
ト15と触媒ブロック3間の間隙20内に混合板18を
設置することにより、第1のセグメントでリークしたガ
スは、第2のセグメント入口では第1のセグメントの触
媒ブロック3を通り脱硝されたガスと混合し、第2のセ
グメントの触媒ブロック3に入って脱硝される。そし
て、第2のセグメントの触媒ブロック3をリークしたガ
スはNOx濃度が低くなり、第1のセグメントにおける
と同様に、脱硝されたガスと混合し、次の触媒ブロック
3に入っていく。このようにしてリークガスの濃度は各
触媒層セグメント14ごとに低くなり、最終的に反応器
ダクト15出口でのNOx濃度を低減させ脱硝性能を向
上させることが出来る。
【0028】以下具体的に数値を示し効果状況を述べ
る。第3実施例では、反応器ダクトの入口NOx100
ppm、リークを無視した場合の脱硝率80%(触媒層
セグメント当りの脱硝率41.5%)と考える。
【0029】比較のため図10に従来の方法による状況
を示す。シールプレート17よりリークガスを全体の1
%、触媒ブロック3を通過するガスを全体の99%と考
えると、入口でリークしたガスは、そのまま出口へと排
出されるため出口NOx濃度は触媒ブロック3を通過し
たガス20ppmとリークしたガス100ppmとを全
体のガス量で平均した20×0.99+100×0.01
=20.8(ppm)となる。
【0030】しかし、図11に示すように、触媒ブロッ
ク3を、ガス流れ方向に順次第1〜第3の3つの触媒層
セグメント14を形成するように配列し、触媒層セグメ
ント14,14間には、リークしたガスと脱硝されたガ
スとが混合されるに十分な間隙空間21を設け、各触媒
層セグメント14ごとにシールプレート17を設置し、
さらに各セグメントのガス流れ後流側に混合板18を設
置することにより、未処理のガスと脱硝された処理ガス
は各層ごとに混合される。リークガスを触媒層入口のガ
スの1%、触媒層を通過するガスを触媒層入口のガスの
99%と考えると、第1のセグメントをガスが通過する
と、第1のセグメント出口のNOx濃度は触媒層を通過
したガスに含まれる58.5ppmとリークガスに含ま
れる100ppmとを第1のセグメント入口ガス量で平
均した58.5×0.99+100×0.01=58.9p
pmとなる。
【0031】これが第2のセグメント入口のNOx濃度
となり、第1のセグメントと同様に、触媒層を通過し脱
硝されたガスに含まれるNOx34.5ppmとリーク
したガスに含まれるNOx58.9ppmとを第2のセ
グメント入口ガス量で平均した34.7ppmが第2の
セグメント出口NOx濃度となる。
【0032】これが第3のセグメント入口のNOx濃度
となり、最終的にリークガスに含まれるNOx34.7
ppmに脱硝されたガスに含まれるNOx20.3pp
mを第3のセグメント入口ガス量で平均した20.4p
pmが出口NOx濃度となるので従来の方式と比べ脱硝
性能を高めることが出来る。
【0033】本発明の第4実施例を図12に示す。反応
器ダクトの構造上、触媒ブロック3の後側に内部支柱1
6がある場合、触媒ブロック3の前側にシールプレート
17を設置すると、反応器ダクト15の内壁に直接溶接
する構造となるためシールプレート17の形状をダクト
内壁まで伸す必要がありコストアップや強度上の問題が
でてくる。
【0034】そこで、このような反応器ダクトの構造の
場合には、シールプレート17を図12に示すように触
媒ブロック3の後ろ側に設置することによりシールプレ
ート17の形状を延ばす必要が無くなり、しかも触媒ブ
ロック3の前側に設置する場合と同様の脱硝性能を得る
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれは、第1の排ガス脱硝装置
を、パラレルフロー型触媒ユニットを排ガスの流れに対
して並列配置し、この並列配置の触媒ユニットを排ガス
の流れ前後方向に複数段に設置し、また並列配置で隣接
する触媒ユニット間に生じる間隙の後端部に、リークガ
スに対する抵抗体を設けて構成したので、抵抗体により
触媒ユニット間のガスリークを低減すると共に、リーク
ガスを間隙から触媒ユニットの方向へ流れを変更して、
間隙空間で抵抗体の後流にできる渦により、リークした
ガスと触媒ユニットで脱硝されたガスとの混合効果が高
まり、次段の触媒ユニット間の間隙にリークするガスの
NOx濃度が下がり、リークガスによる脱硝率の低下量
を低減でき、脱硝触媒層の脱硝性能を高めることができ
る。
【0036】また本発明によれば、第2の排ガス脱硝装
置を、パラレルフロー型触媒ユニットを集積してなる触
媒ブロックを、排ガスの流れに対して並列に配置し、か
つ並列配置の触媒ブロックを排ガスの流れ前後方向に複
数段に設置し、並列配置で隣接する触媒ブロック間に生
じる間隙の後端部に、この間隙へのリークガスに対する
抵抗体を設けて構成したので、第1の排ガス脱硝装置お
けると同じように、抵抗体によりガスリークを低減する
と共に、間隙空間でリークしたガスと脱硝されたガスと
の混合効果が高まり、次段の触媒ユニット間の間隙にリ
ークするガスのNOx濃度が下がり、リークガスによる
脱硝率の低下量を低減でき、脱硝触媒層の脱硝性能を高
めることができる。
【0037】本発明によれば、第3の排ガス脱硝装置
は、パラレルフロー型触媒ユニットを集積してなる触媒
ブロックを、排ガスダクト内に、排ガスの流れに対して
並列に配置し、かつ並列配置の触媒ブロックを排ガスの
流れ前後方向に複数段に設置し、前後に隣合う段の触媒
ブロック間に間隙空間を設け、かつ各段で触媒ブロック
と排ガスダクト内壁間に生じる間隙にシールプレートを
設け、さらに触媒ブロックと排ガスダクト内壁間の間隙
の後端部に、この間隙に流入したリークガスを前後に隣
合う段の触媒ブロック間の間隙空間方向に変える転向板
を設置して構成したので、間隙空間はガスのミキシング
ゾーンとして働き、ここでリークガスと、触媒ブロック
から出たきた脱硝ガスとを混合させ、この混合したガス
は次の段シールプレートからリークするので、リークガ
スのNOx濃度は各段ごとに低くなり、リークガスによ
る脱硝率の低下量を低減でき、脱硝装置としての脱硝性
能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる触媒ブロックの斜視図である。
【図2】本発明にかかる触媒ブロックを集積してなる脱
硝触媒層の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例におけるブロック間シール
板の構造を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施例におけるユニット間シール
板の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例における脱硝率の算定を説
明する図である。
【図6】本発明の第2実施例におけるブロック間シール
板の構造を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施例におけるユニット間シール
板の構造を示す平面図である。
【図8】本発明の第3実施例の排ガス脱硝装置の構成を
示す平面図を示す。
【図9】本発明の第3実施例の排ガス脱硝装置の構成を
示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例と比較するため、従来の
排ガス脱硝装置における脱硝率の算定を説明する図であ
る。
【図11】本発明の第3実施例の排ガス脱硝装置におけ
る脱硝率の算定を説明する図である。
【図12】本発明の第4実施例の排ガス脱硝装置の構成
を示す平面図である。
【図13】従来技術の脱硝触媒層を構成する触媒ブロッ
クの斜視図である。
【図14】従来の脱硝反応装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 触媒エレメント 2 触媒ユニット 3 触媒ブロック 4 ユニット間シール板 5 ブロック間シール板 6 ユニット枠体 7 ブロック枠体 8 ユニット間シール板 9 ブロック間シール板 10 リークガス 11 脱硝されたガス 14 触媒層セグメント 15 反応器ダクト 16 内部支柱 17 シールプレート(ダクト・ブロック間) 18 混合板 19 サポート 21 間隙空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 35/04 301 A (72)発明者 森井 政治 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立エンジ ニアリング株式会社内 (72)発明者 向井 正人 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカム状または板状の触媒エレメント
    を積層して枠体内に収納してなるパラレルフロー型触媒
    ユニットを、排ガスの流れに対して並列に配置し、該並
    列配置の触媒ユニットを排ガスの流れ前後方向に複数段
    に設置した排ガス脱硝装置において、前後に隣合う段の
    触媒ユニット間に間隙空間を設け、また並列配置で隣接
    する触媒ユニットの側面間に生じる間隙の後端部に、該
    間隙に流入した排ガスの流れを阻止し該流れを触媒ユニ
    ット側に変える抵抗体を設けたことを特徴とする排ガス
    脱硝装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗体は、前記間隙および近傍に対
    向する板部と前記間隙に嵌入する脚部とから構成され
    る、T字形またはY字形断面を有する部材であることを
    特徴とする請求項1記載の排ガス脱硝装置。
  3. 【請求項3】 ハニカム状または板状の触媒エレメント
    を積層して枠体内に収納してなるパラレルフロー型触媒
    ユニットを集積してなる触媒ブロックを、排ガスの流れ
    に対して並列に配置し、かつ並列配置の触媒ブロックを
    排ガスの流れ前後方向に複数段に設置した排ガス脱硝装
    置において、前後に隣合う段の触媒ブロック間に間隙空
    間を設け、かつ並列配置で隣接する触媒ブロックの側面
    間に生じる間隙の後端部に、該間隙に流入した排ガスの
    流れを阻止し該流れを触媒ブロック側に変える抵抗体を
    設けたことを特徴とする排ガス脱硝装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗体は、前記間隙および近傍に対
    向する板部と前記間隙に嵌入する脚部とから構成され
    る、T字形またはY字形断面を有する部材であることを
    特徴とする請求項3記載の排ガス脱硝装置。
  5. 【請求項5】 ハニカム状または板状の触媒エレメント
    を積層して枠体内に収納してなるパラレルフロー型触媒
    ユニットを集積してなる触媒ブロックを、排ガスダクト
    内に、排ガスの流れに対して並列に配置し、かつ並列配
    置の触媒ブロックを排ガスの流れ前後方向に複数段に設
    置した排ガス脱硝装置において、前後に隣合う段の触媒
    ブロック間に間隙空間を設け、かつ各段で触媒ブロック
    と排ガスダクト内壁間に生じる間隙にシールプレートを
    設け、さらに該触媒ブロックと排ガスダクト内壁間の間
    隙の後端ないしその近傍に、該間隙に流入したリークガ
    スを触媒ブロック間の間隙空間方向に変える転向板を設
    置したことを特徴とする排ガス脱硝装置。
JP6314883A 1994-12-19 1994-12-19 排ガス脱硝装置 Pending JPH08168652A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224456A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Babcock Hitachi Kk 脱硝装置
WO2014156426A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 ヤンマー株式会社 排気浄化装置
WO2023136137A1 (ja) * 2022-01-14 2023-07-20 三菱重工業株式会社 脱硝装置及びボイラ並びに脱硝装置の設置方法
WO2023171823A1 (ja) * 2022-03-11 2023-09-14 三菱重工業株式会社 脱硝触媒構造体

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