JPH0816860B2 - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JPH0816860B2
JPH0816860B2 JP22106389A JP22106389A JPH0816860B2 JP H0816860 B2 JPH0816860 B2 JP H0816860B2 JP 22106389 A JP22106389 A JP 22106389A JP 22106389 A JP22106389 A JP 22106389A JP H0816860 B2 JPH0816860 B2 JP H0816860B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、CADやパソコン等において入力座標位置を
検出するために用いられるものであって、対向配置され
た2枚の抵抗膜シートがタッチペンの押圧によって接触
し、その接触点の座標位置に応じたレベルの信号を出力
するように構成された感圧式のタブレットにおいて、出
力信号のレベルに基づいて接触点の座標位置を検出する
座標検出装置に関する。
<従来の技術> 一般的な感圧式ダブレットの概略的構成を第3図に示
し、以下に説明する。
この感圧式タブレットAにおいては、y座標検知抵抗
膜シート1とx座標検知抵抗膜シート2とが微小間隙を
隔てて平行に対向配置されている。y方向において、y
座標検知抵抗膜シート1の一端が定電流電源3に接続さ
れ、他端が電流検出抵抗R1を介して定電流電源3に接続
されている。電流検出抵抗R1の両端は差動増幅器4の二
入力端子に接続され、その出力端子からy方向座標検出
信号Oyを出力するようになっている。
x方向において、x座標検知抵抗膜シート2の両端ど
うしが電流検出抵抗R2を介して接続されている。電流検
出抵抗R2の両端は差動増幅器5の二入力端子に接続さ
れ、その出力端子からx方向座標検出信号Oxを出力する
ようになっている。x座標検知抵抗膜シート2の一端と
電流検出抵抗R2との接続点とグランドとの間に電圧検出
抵抗R3が接続され、この電圧検出抵抗R3の両端電圧をペ
ンアップ/ダウン信号Oiとして出力するようになってい
る。
2枚の抵抗膜シート1,2をタッチペンで押すことによ
り、両抵抗膜シート1,2を任意の一点Pで接触させる。
接触点Pからy座標検知抵抗膜シート1の両端までの各
距離をy1,y2、定電流電源3の供給電流をi0、電流検出
抵抗R1に流れる電流をi1とすると、 となり、i0、(y1+y2)が一定であるから、接触点Pの
y方向座標位置y1は、電流検出抵抗R1を流れる電流i1
比例する。差動増幅器4から出力されるy方向座標検出
信号Oyの大きさは、R1×i1となるから、y方向座標検出
信号Oyによって接触点Pのy方向座標位置y1を検出する
ことができる。
また、接触点Pからx座標検知抵抗膜シート2の両端
までの各距離をx1,x2、電流検出抵抗R2に流れる電流をi
2とすると、 となり、i0、(x1+x2)が一定であるから、接触点Pの
x方向座標位置x1は、電流検出抵抗R2を流れる電流i2
比例する。差動増幅器5から出力されるx方向座標検出
信号Oxの大きさは、R2×i2となるから、x方向座標検出
信号Oxによって接触点Pのx方向座標位置x1を検出する
ことができる。
さらに、電圧検出抵抗R3の両端には、eo=R3×ioの一
定電圧が現れるが、タッチペンの押圧を解除して電流が
流れなくなると、電圧が0になることから、電圧検出抵
抗R3の両端電圧をペンアップ/ダウン信号Oiとして取り
出すことにより、タッチペンのアップ/ダウンを検出す
ることができる。
タッチペンをダウンして両抵抗膜シート1,2を接触さ
せた状態で、タッチペンを移動させると、各信号Oi,Ox,
Oyは、理想的には第4図(a)のようになるはずであ
る。なお、従来例においては、ペンアップ/ダウン信号
Oiが“H"レベルの期間に、x方向座標検出信号Oxおよび
y方向座標検出信号Oyをサンプリングする。
ところが、実際にはタッチペンを持っている手のぶれ
や押圧力の変動が避けられず、両抵抗膜シート1,2が微
小な時間間隔で接触と非接触とを繰り返すチャタリング
が生じるために、同図(b)のような乱れた波形とな
る。すなわち、タッチペンをダウンしているにもかかわ
らず、チャタリングによって検出信号が“0"レベルにな
るために、アップ状態であると誤検出したり、接触点P
がx軸上やy軸上にない状態であるにもかかわらず、x
軸上やy軸上にあると誤検出してしまう。
このチャタリングノイズを除去するため、従来の座標
検出装置においては、第5図に示すように、入力ペンア
ップ/ダウン信号Oiを積分回路6と比較回路7を通して
出力ペンアップ/ダウン信号Oi′として取り出し、入力
x方向座標検出信号Ox,入力y方向座標検出信号Oyをそ
れぞれ積分回路8,9を通して出力x方向座標検出信号
Ox′,出力y方向座標検出信号Oy′として取り出すよう
に構成してある。
チャタリングによって信号が“0"レベルになる期間で
も、入力座標検出信号Ox,Oyのレベルを直前のレベルに
維持する必要から、積分回路8,9の積分時定数τ2
を充分に大きく設定している。これらの積分時定数τ2,
τは、タッチペン移動時のぶれ等によって生じるオー
バーシュートや高周波ノイズを防止して、出力座標検出
信号Ox′,Oy′が良好に平滑化されるように適当に決め
られる。
また、出力ペンアップ/ダウン信号Oi′を、出力座標
検出信号Ox′,Oy′に対する読み込みタイミング信号と
して用いている関係から、積分回路6の積分時定数τ
も大きく設定している。この積分時定数τは、想定さ
れるチャタリングの最大間隔に対応できるように適当に
決められる。
<発明が解決しようとする課題> ところが、積分時定数を大きく設定してあると、次の
ような問題が新たに生じてくる。
(i)積分回路8,9の積分時定数τ2を大きく設定
しているために、第6図(a)のように入力座標検出信
号Ox,Oyに急激なレベル変化が生じたときには、これに
良好に追従することができず、出力座標検出信号Ox′,O
y′に大幅な応答遅れ(時間T1)が生じる。その結果、
出力座標検出信号Ox′,Oy′が示している座標データが
実際にタッチペンが現在タッチしている座標位置と一致
しなくなる。
(ii)チャタリングに対して出力座標検出信号Ox′,
Oy′を平滑化するために積分時定数τ2を大きく設
定しているにもかかわらず、第6図(b)のようにチャ
タリングが長く続き入力座標検出信号Ox,Oyが“0"レベ
ルとなる合計時間が長くなると、出力座標検出信号
Ox′,Oy′のレベルが次第に低下していき、正規のレベ
ルからずれてしまうため、前記同様に検出座標データと
タッチペンの現在座標位置とが不一致となる。
(iii)積分回路6の積分時定数τを大きく設定して
いるために、第6図(c)のようにタッチペンのダウン
時の積分出力(破線参照)の立ち上がりが遅く、比較回
路7で設定された基準レベルVref0に達して出力ペンア
ップ/ダウン信号Oi′の出力開始までの時間が長ぐかか
る。この応答遅れ(時間T2)のため、もし、ダウン直後
からタッチペンを移動させた場合には、前記同様に検出
座標データとタッチペンの現在座標データとが不一致と
なる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、チャタリングによる悪影響を良好に排除しながら
も、応答性の向上と誤検出の防止とを実現化することを
目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、このような目的を達成するために、次のよ
うな構成をとる。
すなわち、本発明の座標検出装置は、感圧式タブレッ
トからの入力ペンアップ/ダウン信号を積分する第1の
積分回路と、その積分出力を、チャタリングを除去する
値に定められた基準レベルと比較して基準レベル以上の
ときにペンアップ/ダウン信号を出力する第1の比較回
路と、前記感圧式タブレットからの入力x方向座標検出
信号を積分して出力する積分時定数の小さな第2の積分
回路と、前記感圧式タブレットからの入力y方向座標検
出信号を積分して出力する積分時定数の小さな第3の積
分回路とを備えた座標検出装置において、前記第2,第3
の積分回路の積分時定数よりも大きな積分立上り時定数
をもつとともに実質的にゼロに定められた積分立下り時
定数をもち、前記感圧式タブレットからの入力ペンアッ
プ/ダウン信号を積分する第4の積分回路と、この第4
の積分回路の積分出力に対する基準レベルとして前記出
力x方向座標検出信号および出力y方向座標検出信号が
立ち上がりを完了して安定した後に前記積分出力を通過
させるように定められた基準レベルをもち、前記積分出
力をこの基準レベルと比較して基準レベル以上のときに
前記出力x方向座標検出信号および出力y方向座標検出
信号に対する読み込みタイミング信号を出力する第2の
比較回路とを備えたことを特徴とするものである。
<作用> 本発明の上記構成による作用は、次のとおりである。
第1の比較回路からの出力ペンアップ/ダウン信号
は、感圧式タブレットに対してタッチペンがアップされ
たかダウンされたかを識別する信号としてのみ使用さ
れ、読み込みタイミング信号としては使用されない。
出力x方向座標検出信号,出力y方向座標検出信号に
対する読み込みタイミング信号は、第4の積分回路と第
2の比較回路によって生成される。第4の積分回路の積
分立上り時定数は、第2,第3の積分回路の積分時定数よ
りも大きく定められ、第2の比較回路の基準レベルは、
出力x方向座標検出信号および出力y方向座標検出信号
の立ち上がり完了後に第4の積分回路の積分出力を読み
込みタイミング信号として通過させるように定められて
いる。したがって、この読み込みタイミング信号が出力
されたときには、前記両出力座標検出信号は、タッチペ
ンのダウンによる立ち上がりの場合もチャタリングによ
る立り上がりの場合も、すでにその立ち上がりを完了し
て安定した状態となっている。また、第4の積分回路の
積分立下り時定数が実質的にゼロに定められているか
ら、チャタリングによる両出力座標検出信号の立ち下が
り時には、その立ち下がりの開始瞬間において読み込み
タイミング信号は無くなっている。
以上のように、読み込みタイミング信号は、両出力座
標検出信号が安定している期間においてのみ生成されて
いるから、出力座標検出信号にチャタリングによる影響
が入ってきても、読み込みタイミング信号に基づいて読
み込まれた出力座標検出信号にはチャタリングの影響が
含まれないことになる。
そして、このことから第2,第3の積分回路からの出力
座標検出信号としてはチャタリングによる影響が入って
きてもよいものとなり、その結果、第2,第3の積分回路
の積分時定数を充分に小さなものとしてもよいことにな
る。
<実施例> 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は実施例の座標検出装置の主要部を示すブロッ
ク図である。
第3図に示した感圧式タブレットAのペンアップ/ダ
ウン信号Oiの出力端子に第1の積分回路10が接続され、
この積分回路10の出力端子に第1の比較回路11が接続さ
れ、この比較回路11の出力端子から出力ペンアップ/ダ
ウン信号Oi′が取り出されるようになっている。また、
感圧式タブレットAのx方向座標検出信号Oxの出力端子
に第2の積分回路12が接続され、この積分回路12の出力
端子から出力x方向座標検出信号Ox′が取り出されるよ
うになっている。同様に、感圧式タブレットAのy方向
座標検出信号Oyの出力端子に第3の積分回路13が接続さ
れ、この積分回路13の出力端子から出力y方向座標検出
信号Oy′が取り出されるようになっている。
以上の構成は従来例と同一である。ただし、各積分回
路10,12,13の積分時定数τ′,τ′,τ′が従来
例よりも充分小さく設定されている。すなわち、τ
τ、τ′ τ、τ′ τであり、また、
τ′=τ′である。
本実施例において特徴をなす部分は、感圧式タブレッ
トAのペンアップ/ダウン信号Oiの出力端子に第4の積
分回路14が接続され、この積分回路14の出力端子に第2
の比較回路15が接続され、この比較回路15から読み込み
タイミング信号OAが出力されるように構成されている点
である。
第4の積分回路14は、その積分時定数が立ち上がり時
と立ち下がり時とで異なり、積分立上り時定数τは第
2,第3の積分回路12,13の積分時定数τ′,τ′よ
りも大きく設定され、また、積分立下り時定数τは実
質的にゼロに設定されている。すなわち、τ>τ
=τ′、τ0である。なお、積分立上り時定数τ
は、τ′,τ′よりも大きいとはいっても、従来
例のτ2に比べると充分に小さい時定数である。
以上の各信号Oi′,OA,OX′,Oy′の出力端子は、図示
しないマイクロコンピュータに接続されている。
次に、この実施例の座標検出装置の動作を第2図のタ
イムチャートに基づいて説明する。
時刻t0において、感圧式タブレットAにタッチペンが
ダウンされたとする。すると、電圧検出抵抗R3の両端間
に生じる電圧e0によって、図(a)に示す入力ペンアッ
プ/ダウン信号Oiが同時刻t0において急峻に立ち上が
り、第1の積分回路10と第4の積分回路14とに同時に入
力されるとともに、図(f),(h)に示す差動増幅器
5,4からの入力x方向座標検出信号Oxおよび入力y方向
座標検出信号Oyが同時刻t0において急峻に立ち上がり、
それぞれ第2の積分回路12、第3の積分回路13に入力さ
れる。
図(a)の入力ペンアップ/ダウン信号Oiは、図
(b)に示すように第1の積分回路10において積分時定
数τ′で積分されて次第に上昇していき、その積分出力
が第1の比較回路11の基準レベルVref1達した時点で第
1の比較回路11の出力が“H"レベルとなる。これが図
(c)に示す出力ペンアップ/ダウン信号Oi′である。
このペンアップ/ダウン信号Oi′は、タッチペンのアッ
プ/ダウンの検出のみに利用され、従来例のように読み
込みタイミング信号としては利用されない。
図(a)の入力ペンアップ/ダウン信号Oiは、図
(d)に示すように第4の積分回路14において積分立上
り時定数τで積分されて次第に上昇していき、第2の
比較回路15の基準レベルVref2に達した時刻t2において
第2の比較回路15の出力が“H"レベルとなる。これが図
(e)に示す読み込みタイミング信号OAである。この読
み込みタイミング信号OAは、図(g),(i)に示す出
力x方向座標検出信号Ox′,出力方向座標検出信号
Oy′の読み込みタイミングを決定するものである。
図(f)の入力x方向座標検出信号Oxは、図(g)に
示すように第2の積分回路12において積分時定数τ
で積分されて出力x方向座標検出信号Ox′となり、図
(h)の入力y方向座標検出信号Oyは、図(i)に示す
ように第3の積分回路13において積分時定数τ′で積
分されて出力y方向座標検出信号Oy′となる。
ここで着目すべきことは、第2,第3の積分回路12,13
の積分時定数τ′,τ′が第4の積分回路14の積分
立上り時定数τよりも小さいために(τ′=τ
<τ)、第4の積分回路14の積分出力が基準レベルVr
ef2に達して読み込みタイミング信号OAが立ち上がる時
刻t2よりも、出力x方向座標検出信号Ox′,出力y方向
座標検出信号Oy′が立ち上がりを完了して安定を開始す
る時刻t1の方が早いということである。換言すれば、出
力座標検出信号Ox′,Oy′の読み込みは、この出力座標
検出信号Ox′,Oy′が安定した後から行われるようにな
っているということである。
感圧式タブレットAにタッチした状態のままタッチペ
ンを移動させると、ぶれ等によってチャタリングが発生
する。チャタリングの発生が時刻t3から始まったとする
と、図(a)の入力ペンアップ/ダウン信号Oiに“0"レ
ベルの状態が出現する。このチャタリングによって図
(b)に示す第1の積分回路10の積分出力は少し低下す
るが、基準レベルVref1までは低下しないため、第1の
比較回路11から出力される図(c)の出力ペンアップ/
ダウン信号Oi′は“H"レベルを維持する。すなわち、チ
ャタリング発生にもかかわらず、出力ペンアップ/ダウ
ン信号Oi′は、そのチャタリングノイズを排除してい
る。
なお、これに対して、時刻t4からの入力ペンアップ/
ダウン信号Oiの“L"レベルへの移行はタッチペンのアッ
プによるもので、このときは第1の積分回路10の積分出
力が基準レベルVref1よりも低くなり、図(c)の出力
ペンアップ/ダウン信号Oi′が“L"レベルに反転する。
すなわち、マイクロコンピュータは、出力ペンアップ/
ダウン信号Oi′によりタッチペンのアップ/ダウンのみ
を監視し、チャタリング発生の有無は監視しない。
さて、時刻t3の段階に戻って説明を続ける。チャタリ
ングによって図(a)の入力ペンアップ/ダウン信号Oi
に“0"レベルの状態が出現すると、第4の積分回路14に
おいては、これに鋭敏に反応する。すなわち、積分立下
り時定数τがほぼゼロであるから、図(d)の積分出
力は急峻に立ち下がる。したがって、第2の比較回路15
から出力される図(e)の読み込みタイミング信号OA
同時刻t3で急峻に立ち下がる。
図(f),(h)に示す入力座標検出信号Ox,Oyもチ
ャタリングによって同時刻t3で急峻に立ち下がり、第2,
第3の積分回路12,13の出力である図(g),(i)に
示す出力座標検出信号Ox′,Oy′も、その積分時定数τ
′,τ′が比較的小さいために比較的速く立ち下が
る。図例の場合は“0"レベルまで低下している。
しかし、出力座標検出信号Ox′,Oy′が立ち下がりつ
つある段階では、図(e)の読み込みタイミング信号OA
が直前の時刻t3ですでに“0"レベルとなっているから、
立ち下がり途中にある出力座標検出信号Ox′,Oy′の読
み込みは行われない。読み込みタイミング信号OAによっ
て出力座標検出信号Ox′,Oy′が読み込まれるのは、出
力座標検出信号Ox′,Oy′が安定しているときに限られ
る。
その結果、積分時定数τ′,τ′が小さいことか
ら出力座標検出信号Ox′,Oy′にチャタリングによる影
響が現れても、この影響が排除され誤検出を生じるおそ
れはない。したがって、第2,第3の積分回路12,13の積
分時定数τ′,τ′は充分に小さくてもよく、タッ
チペンのダウン時の出力座標検出信号Ox′,Oy′の立ち
上がりを応答性の非常に良いものとして急峻に立ち上げ
ることできるとともに、タッチペンの急速な移動に伴う
入力座標検出信号Ox,Oyの急激なレベル変化に対して
も、これに敏速に追従することができる。
第2,第3の積分回路12,13は専ら、入力座標検出信号O
x,Oyの立ち上がり時、立ち下がり時にオーバーシュート
や高周波ノイズが発生するのを防止するために設けられ
ている。
従来例では、出力ペンアップ/ダウン信号Oi′を読み
込みタイミング信号として使用していたために、出力ペ
ンアップ/ダウン信号Oi′が“H"レベルの期間において
は出力座標検出信号Ox′,Oy′にチャタリングによる影
響が現れてはならず、そのために積分回路7,8の積分時
定数τ2を充分に大きくしておかなければならなか
ったのであり、その結果として応答性,追従性が低下し
ていたのである。
なお、時刻t3においてチャタリングのために図(e)
の読み込みタイミング信号OAが“L"レベルに反転したに
もかかわらず、図(c)の出力ペンアップ/ダウン信号
Oi′が“H"レベルを維持していることから、マイクロコ
ンピュータでは、読み込みタイミング信号OAの“H"レベ
ルへの反転はタッチペンのアップによるものではなく、
チャタリングによるものであることを判別できるのであ
る。
<発明の効果> 本発明によれば、次の効果が発揮される。
第4の積分回路と第2の比較回路とにより、第2,第3
の積分回路からの出力x方向座標検出信号および出力y
方向座標検出信号が安定している期間においてのみ読み
込みタイミング信号を生成しているから、出力座標検出
信号にチャタリングによる影響が含まれていても、この
影響を排除した状態で出力座標検出信号を読み込むこと
ができ、誤検出を防止できる。
また、チャタリングが長く続いて出力座標検出信号が
“0"レベルとなる合計時間が長くなっても、前述のとお
りチャタリングの影響は排除されているから、読み込ま
れた出力座標検出信号のレベルは正規のレベルと一致す
ることになり、正確な座標位置検出を行うことができ
る。
出力座標検出信号にチャタリングによる影響が含まれ
ていてもよいことから、第2,第3の積分回路の積分時定
数を充分に小さなものとすることができ、座標検出信号
の急激な変化やタッチペンダウン時の立ち上がりに対し
て敏速に追従することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例に係り、第1図
は座標検出装置のブロック図、第2図は動作説明に供す
るタイムチャートである。第3図は実施例と従来例とに
共通な感圧式タブレットの概略構成図、第4図は感圧式
タブレットの正常時およびチャタリング時の出力波形図
である。第5図および第6図は従来例に係り、第5図は
座標検出装置のブロック図、第6図は問題点を指摘する
ための波形図である。 A……感圧式タブレット、10……第1の積分回路、11…
…第1の比較回路、12……第2の積分回路、13……第3
の積分回路、14……第4の積分回路、15……第2の比較
回路、Oi……入力ペンアップ/ダウン信号、Oi′……出
力ペンアップ/ダウン信号、Ox……入力x方向座標検出
信号、Ox′……出力x方向座標検出信号、Oy……入力y
方向座標検出信号、Oy′……出力方向座標検出信号、OA
……読み込みタイミング信号、τ′……第1の積分回
路の積分時定数、τ′……第2の積分回路の積分時定
数、τ′……第3の積分回路の積分時定数、τ……
第4の積分回路の積分立上り時定数、τ……第4の積
分回路の積分立下り時定数、Vref1……第1の比較回路
の基準レベル、Vref2……第2の比較回路の基準レベ
ル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感圧式タブレットからの入力ペンアップ/
    ダウン信号を積分する第1の積分回路と、 その積分出力を、チャタリングを除去する値に定められ
    た基準レベルと比較して基準レベル以上のときにペンア
    ップ/ダウン信号を出力する第1の比較回路と、 前記感圧式タブレットからの入力x方向座標検出信号を
    積分して出力する積分時定数の小さな第2の積分回路
    と、 前記感圧式タブレットからの入力y方向座標検出信号を
    積分して出力する積分時定数の小さな第3の積分回路 とを備えた座標検出装置において、 前記第2,第3の積分回路の積分時定数よりも大きな積分
    立上り時定数をもつとともに実質的にゼロに定められた
    積分立下り時定数をもち、前記感圧式ダブレットからの
    入力ペンアップ/ダウン信号を積分する第4の積分回路
    と、 この第4の積分回路の積分出力に対する基準レベルとし
    て前記出力x方向座標検出信号および出力y方向座標検
    出信号が立ち上がりを完了して安定した後に前記積分出
    力を通過させるように定められた基準レベルをもち、前
    記積分出力をこの基準レベルと比較して基準レベル以上
    のときに前記出力x方向座標検出信号および出力y方向
    座標検出信号に対する読み込みタイミング信号を出力す
    る第2の比較回路 とを備えたことを特徴とする座標検出装置。
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