JPH08167704A - 半導体集積回路装置の製造方法、半導体製造装置および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法、半導体製造装置および半導体集積回路装置

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JPH08167704A
JPH08167704A JP6311065A JP31106594A JPH08167704A JP H08167704 A JPH08167704 A JP H08167704A JP 6311065 A JP6311065 A JP 6311065A JP 31106594 A JP31106594 A JP 31106594A JP H08167704 A JPH08167704 A JP H08167704A
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JP
Japan
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insulating film
integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
manufacturing
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JP6311065A
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Akira Okawa
章 大川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2層電極構造を有する半導体集積回路装置に
おいて、その2層電極の電荷のリークを防止する。 【構成】 多結晶シリコン膜からなるフローティングゲ
ート電極5dとコントロールゲート電極5fとを絶縁膜
5eを介して積み重ねてなる2層電極を半導体基板2上
に設けてなる半導体集積回路装置を製造する際に、半導
体基板2上に酸化シリコンからなる絶縁膜5e1 をCV
D法によって堆積する工程と、半導体基板2上に窒化シ
リコンからなる絶縁膜5e2 をCVD法によって堆積す
る工程とを交互に堆積する工程を繰り返すことにより絶
縁膜5eを形成する工程と、絶縁膜5eを被覆するよう
に多結晶シリコン膜を堆積した後、その多結晶シリコン
膜をパターニングすることにより、コントロールゲート
電極5fを形成する工程とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造方法、半導体製造装置および半導体集積回路装置技
術に関し、特に、2層電極構造を有する半導体集積回路
装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体集積回路装置として、例
えばEPROM(Erasable Programmable ROM )または
EEPROM(Electrically Erasable Programmable R
OM)等のようなPROM(Programmable ROM)がある。
【0003】これらの半導体集積回路装置において、情
報を記憶するメモリセルは、2層の多結晶シリコン膜か
らなる2層電極構造を有している。すなわち、半導体基
板上に絶縁膜を介して配置されたフローティングゲート
電極と、その上層に絶縁膜を介して配置されたコントロ
ールゲート電極とを有する構造である。
【0004】そして、本発明者の検討した2層電極構造
を有するEEPROMによれば、フローティングゲート
電極とコントロールゲート電極との間に介在される絶縁
膜が以下のように構成されている。
【0005】すなわち、その絶縁膜は、フローティング
ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜を熱酸化するこ
とによって形成された二酸化シリコン(SiO2)からな
る第1絶縁膜と、低圧CVD(Chemical Vapor Deposit
ion)法によって形成された窒化シリコン(SiN)から
なる第2絶縁膜と、この第2絶縁膜を熱酸化することに
よって形成されたSiO2 からなる第3絶縁膜とを下層
から順に堆積することによって構成されている。
【0006】なお、EEPROMについては、例えば株
式会社オーム社、昭和59年11月30日発行、「LS
Iハンドブック」P520,P521に記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記2層電
極構造を有する半導体集積回路装置技術においては、以
下の問題があることを本発明者は見い出した。
【0008】すなわち、フローティングゲート電極上に
熱酸化法によって形成した第1絶縁膜の膜厚が、フロー
ティングゲート電極上面の段差等に起因して局所的に薄
くなる(シンニング現象)ことにより、その部分におい
てフローティングゲート電極に蓄積された電荷がリーク
してしまう問題がある。
【0009】このため、そのメモリセルにデータを記憶
する際に、そのフローティングゲート電極に対して低電
圧で充分な電荷を蓄積することができない問題がある。
また、初期は正常に動作するが、リーク電流の増加に伴
い書換え回数が増えるため、動作中にデータを正常に記
憶することができなくなる、いわゆるデータリテンショ
ン不良が発生し、半導体集積回路装置が誤動作する結
果、半導体集積回路装置の信頼性および歩留りが著しく
低下する問題がある。
【0010】本発明の目的は、2層電極構造を有する半
導体集積回路装置において、その2層電極の電荷のリー
クを防止することのできる技術を提供することにある。
【0011】本発明の目的は、半導体集積回路装置の性
能を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0012】本発明の目的は、半導体集積回路装置の信
頼性を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0013】本発明の目的は、半導体集積回路装置の歩
留りを向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0016】すなわち、本発明の半導体集積回路装置の
製造方法は、半導体基板上に形成された多結晶シリコン
膜を被覆する所定の絶縁膜を形成する際に、前記半導体
基板上に酸化シリコンからなる第1絶縁膜をCVD法に
よって堆積した後、前記第1絶縁膜を被覆するように窒
化シリコンからなる第2絶縁膜をCVD法によって堆積
する処理を1回または複数回繰り返すことにより、前記
所定の絶縁膜を形成するものである。
【0017】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、多結晶シリコン膜からなる第1電極と第2電極
とを所定の絶縁膜を介して積み重ねた2層電極を半導体
基板上に設けてなる半導体集積回路装置を製造する際
に、以下の工程を有するものである。
【0018】(a)前記半導体基板上に酸化シリコンか
らなる第1絶縁膜をCVD法によって堆積した後、前記
第1絶縁膜を被覆するように窒化シリコンからなる第2
絶縁膜をCVD法によって堆積する処理を1回または複
数回繰り返すことにより、前記所定の絶縁膜を形成する
工程。
【0019】(b)前記所定の絶縁膜を被覆するように
第2電極用の多結晶シリコン膜を堆積した後、その多結
晶シリコン膜をパターニングすることにより、前記第2
電極を形成する工程。
【0020】
【作用】上記した本発明の半導体集積回路装置によれ
ば、第1絶縁膜をCVD法によって形成することによ
り、第1絶縁膜を下地の形状に沿って均一に被着するこ
とができるので、第1電極を形成する多結晶シリコン膜
の上面に起伏があったとしても、第1絶縁膜の膜厚をほ
ぼ均等にすることができる。すなわち、第1電極を被覆
する絶縁膜におけるシンニング現象を防止することがで
きるので、そのシンニング現象に起因する2層電極間に
おける電荷のリークを防止することが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る半導体集積回路装置の要部断面図、図2は図1の半導
体集積回路装置のメモリセルにおける拡大断面図、図3
は図1の半導体集積回路装置の製造に用いる半導体製造
装置の説明図、図4は図3の半導体製造装置のIV−I
V線の断面図、図5〜図7は図1の半導体集積回路装置
の製造工程中における半導体基板の要部断面図である。
【0023】図1および図2に示す本実施例1の半導体
集積回路装置1aは、例えばデータの消去および書き込
みを電気的に行うことが可能なフラッシュメモリ(EE
PROM)である。なお、図2は、図1のメモリセル領
域MCを拡大した図であり、半導体基板2をゲート長に
平行(図1の紙面に対して垂直な方向)に切断した場合
の断面を示している。
【0024】半導体基板2は、例えばp- 形のシリコン
(Si)単結晶等からなり、その上層部には、pウエル
3pおよびnウエル3nが形成されている。半導体基板
2の主面上には、例えば二酸化ケイ素(SiO2)からな
る素子分離用のフィールド絶縁膜4が形成されている。
【0025】なお、フィールド絶縁膜4の下層における
pウエル3pの上部には、チャネルストッパ領域CSが
形成されている。チャネルストッパ領域CSには、例え
ばp形不純物のホウ素が導入されている。
【0026】メモリセル領域MCには、複数のメモリセ
ル5が形成されている。メモリセル5は、pウエル3p
の上部に形成された一対の半導体領域5a,5bと、半
導体基板2上に形成されたゲート絶縁膜5cと、ゲート
絶縁膜5c上に形成されたフローティングゲート電極5
dと、フローティングゲート電極5d上に絶縁膜5e
(図1には図示せず・図2参照)を介して形成されたコ
ントロールゲート電極5fとを有している。
【0027】半導体領域5aは、半導体領域5a1 とそ
の内部に形成された半導体領域5a2 とによって形成さ
れている。半導体領域5a1 には、例えばn- 形不純物
のリン等が導入され、半導体領域5a2 には、例えばn
+ 形不純物のAs等が導入されている。
【0028】一方のメモリセル5の半導体領域5aと、
他方のメモリセル5の半導体領域5aとは、半導体基板
2の上面を被覆する絶縁膜6aに穿孔された接続孔7a
を通じて第1層配線8a1 と電気的に接続されており、
第1層配線8a1 によって互いに電気的に接続されてい
る。絶縁膜6aは、例えばSiO2 からなる。また、第
1層配線8a1 は、例えばアルミニウム(Al)−Si
−銅(Cu)合金からなる。
【0029】また、半導体領域5bは、半導体領域5b
1 とその内部に形成された半導体領域5b2 とによって
形成されている。半導体領域5b1 には、例えばp+
不純物のホウ素等が導入され、半導体領域5b2 には、
例えばn+ 形不純物のAs等が導入されている。
【0030】ゲート絶縁膜5cは、例えばSiO2 から
なる。フローティングゲート電極5dおよびコントロー
ルゲート電極5fは、例えばn形不純物のリンが導入さ
れてなる低抵抗ポリシリコンからなる。
【0031】絶縁膜5eは、例えば4つの絶縁膜5e1
〜5e4 が下層から順に堆積されて構成されている。絶
縁膜(第1絶縁膜)5e1 は、例えばCVD法によって
形成された厚さ100Å以下のSiO2 からなる。
【0032】その上の絶縁膜(第2絶縁膜)5e2 は、
例えばCVD法によって形成された厚さ50Å以下のS
3 4 からなる。
【0033】その上の絶縁膜(第1絶縁膜)5e3 は、
例えばCVD法によって形成されたSiO2 からなる。
【0034】さらに、その上の絶縁膜(第2絶縁膜)5
e4 は、例えばCVD法によって形成されたSi3 4
からなる。
【0035】このように、本実施例1においては、絶縁
膜5eをCVD法によって形成したことにより、絶縁膜
5eを下地の形状に沿って均一に被着することができる
ので、フローティングゲート電極5dの被覆性を良好に
することが可能となっている。
【0036】すなわち、絶縁膜5eの一部に膜厚が薄く
なるような箇所が形成されないので、フローティングゲ
ート電極5dとコントロールゲート電極5fとの間での
電荷のリークを低減することができ、フローティングゲ
ート電極5dの電荷蓄積容量を増加させることが可能と
なっている。このため、例えば半導体集積回路装置1を
低電圧動作で長時間使用したとしてもデータリテンショ
ン不良が発生しないようにすることが可能となってい
る。
【0037】したがって、半導体集積回路装置の性能を
向上させることが可能となっている。また、リーク電流
による半導体集積回路装置の誤動作を抑制することがで
きるので、半導体集積回路装置の信頼性および歩留りを
向上させることが可能となっている。
【0038】一方、周辺回路領域Aには、例えばnチャ
ネル形のMOS・FET(以下、単にnMOSと略す)
9Nおよびpチャネル形のMOS・FET(以下、単に
pMOSと略す)9Pが形成されている。
【0039】nMOS9Nは、pウエル3pの上部に形
成された一対の半導体領域9Na,9Nbと、半導体基
板2上に形成されたゲート絶縁膜9Ncと、ゲート絶縁
膜9Nc上に形成されたゲート電極9Ndとを有してい
る。この半導体領域9Na,9Nbには、例えばn形不
純物のリンが導入されている。
【0040】pMOS9Pは、nウエル3nの上部に形
成された一対の半導体領域9Pa,9Pbと、半導体基
板2上に形成されたゲート絶縁膜9Pcと、ゲート絶縁
膜9Pc上に形成されたゲート電極9Pdとを有してい
る。この半導体領域9Pa,9Pbには、例えばp形不
純物のホウ素が導入されている。
【0041】nMOS9Nの半導体領域9Naと、pM
OS9Pの半導体領域9Paとは、絶縁膜6aに穿孔さ
れた接続孔7bを通じて第1層配線8a2 と電気的に接
続され、この第1層配線8a2 によって互いに電気的に
接続されており、これによってCMOS(Complementar
y Metal Oxide Semiconductor)回路が構成されている。
第1層配線8a2 は、例えばAl−Si−Cu合金から
なる。
【0042】半導体基板2上には、例えばBPSG(Bo
ro Phospho Silicate Glass)からなる絶縁膜6bが堆積
されている。これによって第1層配線8a1 ,8a2 が
被覆されている。絶縁膜6b上には、例えばAl−Si
−Cu合金からなる第2層配線8b1 〜8b4 が形成さ
れている。第2層配線8b3 は、絶縁膜6bに穿孔され
た接続孔7bを通じて第1層配線8a2 と電気的に接続
されている。
【0043】絶縁膜6b上には、例えばSiO2 からな
る絶縁膜6cが堆積されており、これによって第2層配
線8b1 〜8b4 が被覆されている。絶縁膜6c上に
は、表面保護膜6dが堆積されている。
【0044】次に、本実施例1の半導体集積回路装置1
を製造する際に用いる半導体製造装置を図3および図4
によって説明する。なお、図4は、図3のIV−IV線
の断面図である。
【0045】半導体製造装置10は、中央の搬送チャン
バ(搬送室)10aと、その外周に設置された2つのカ
セット室10bと、搬送チャンバ10aの外周に設置さ
れた複数のプロセスチャンバ10c〜10fとを備える
マルチチャンバ構造の半導体製造装置である。なお、搬
送チャンバ10aとカセット室10bおよびプロセスチ
ャンバ10c〜10fとの間にはゲートバルブ10gが
介在されている。
【0046】搬送チャンバ10aは、半導体基板2をカ
セット室10bおよびプロセスチャンバ10c〜10f
に搬送するためのチャンバであり、半導体基板2を保持
し搬送するための搬送アーム(図示せず)が設置されて
いる。
【0047】カセット室10bは、複数枚の半導体基板
2を収容するとともに、半導体基板2を半導体製造装置
10の内外に搬入搬出するための機構部である。
【0048】プロセスチャンバ10cは、半導体基板2
の表面に形成された自然酸化膜等を、例えば三フッ化塩
素(ClF3)ガス、塩素(Cl)ガスまたは希釈したフ
ッ酸蒸気中において除去するための前処理室である。
【0049】プロセスチャンバ(第1反応室)10d
は、例えばSiO2 からなる絶縁膜5e1 ,5e3 (図
2参照)を低圧CVD法によって形成するためのホット
ウォール形のCVD処理部である。なお、プロセスチャ
ンバ10dの構造は後述するプロセスチャンバ10eの
構造と同一である。
【0050】プロセスチャンバ(第2反応室)10e
は、例えばSi3 4 からなる絶縁膜5e2 ,5e4
(図2参照)を低圧CVD法によって形成するためのホ
ットウォール形のCVD処理室である。
【0051】プロセスチャンバ10eの反応室10e1
内には、図4に示すように、例えば2枚の半導体基板2
を載置するサセプタ10e2 が設置されている。また、
半導体基板2の上下左右には、半導体基板2を所定温度
に加熱するためのヒータ(加熱部)10e3 が設置され
ている。
【0052】さらに、プロセスチャンバ10eには、反
応室10e1 内に所定の反応ガスを導入するためのガス
導入管10e4 と、反応室10e1 内のガスを排出する
ための排気管10e5 とが設置されている。
【0053】プロセスチャンバ10fは、処理後の半導
体基板2を冷却するための冷却室である。
【0054】次に、本実施例1の半導体集積回路装置1
の製造方法を図2〜図7によって説明する。
【0055】図5は製造工程中におけるメモリセルの断
面図である。半導体基板2は、例えばp形Si単結晶か
らなり、その上層部には、例えばp形不純物のホウ素が
導入されてなるpウエル3pが形成されている。
【0056】半導体基板2の上部においてフィールド絶
縁膜4に囲まれた素子形成領域には、ゲート絶縁膜5c
が形成されている。フィールド絶縁膜4は、素子分離用
の絶縁膜であり、その下層には、例えばp形不純物のホ
ウ素が導入されてなるチャネルストッパ領域CSが形成
されている。なお、フィールド絶縁膜4およびゲート絶
縁膜5cは、例えばSiO2 からなる。
【0057】ゲート絶縁膜5c上には、一部フィールド
絶縁膜4上に重なるようにフローティングゲート電極5
dが形成されている。フローティングゲート電極5d
は、例えばn形不純物のリンが導入されてなる低抵抗ポ
リシリコンからなる。
【0058】まず、この段階まで形成されている半導体
基板2を、例えば純水で2%以下に希釈したフッ酸液に
浸漬した後、純水によって洗浄し、さらに、例えばイソ
プロピルアルコール蒸気中で乾燥する。
【0059】続いて、その乾燥処理が終了した複数枚の
半導体基板2をカセット(図示せず)に収容した後、そ
のカセットを図3に示したカセット室10b内に収容す
る。
【0060】その後、搬送チャンバ10a内を窒素(N
2)ガスまたはアルゴン(Ar)ガス等のような不活性ガ
ス雰囲気とした後、カセット室10b内の半導体基板2
を搬送チャンバ10a内に設置された搬送アームによっ
て取り出し、プロセスチャンバ10c内に搬入する。
【0061】プロセスチャンバ10cにおいては、その
処理室内を、例えば大気圧または0.01Torr〜10
Torr程度の低圧状態とした後、半導体基板2の表面
に形成された自然酸化膜を、例えば三フッ化塩素(Cl
3)ガス、塩素(Cl)ガスまたは希釈したフッ酸蒸気
を用いて除去する。ただし、この自然酸化膜の除去処理
は、半導体基板2を半導体製造装置10内に搬入する前
に行っても良い。
【0062】次いで、搬送チャンバ10a内をN2 ガス
またはアルゴン(Ar)ガス等のような不活性ガス雰囲
気とした状態で、プロセスチャンバ10c内の半導体基
板2を搬送アームによって取り出し、大気に曝すことな
く、続くプロセスチャンバ10d内に搬入する。
【0063】続いて、プロセスチャンバ10dにおいて
は、例えば水素(H2)ガス雰囲気のような酸素(O2)を
還元する雰囲気中において、例えば700℃〜1000
℃程度の熱処理を半導体基板2に対して施した後、例え
ばTEOS(Tetraethoxysilane)ガスとN2 ガスとO2
ガスとの混合ガスを用いた低圧CVD法によって、図6
に示すように、例えば厚さ100Å以下のSiO2 から
なる絶縁膜5e1 をフローティングゲート電極5dを被
覆するように半導体基板2上に形成する。
【0064】このように、本実施例1においては、絶縁
膜5e1 をCVD法によって形成するので、フローティ
ングゲート電極5dを良好に被覆することができるよう
になっている。すなわち、絶縁膜5e1 の一部に膜厚が
薄くなるような箇所が生じない。
【0065】この際のTEOSガス分圧と全圧との比
は、製品によっても異なるので一概には言えないが、処
理時間を考慮すると、例えば0.0001〜1の範囲が良
い。
【0066】また、圧力は、製品によっても異なるので
一概には言えないが、絶縁膜5e1の均一性および処理
時間を考慮すると、例えば0.01〜10Torr程度が
良い。例えば圧力が0.01Torr以下とすると処理時
間が長くなってしまう。圧力が10Torr以上とする
と処理時間を短くすることはできるが、膜厚が不均一と
なってしまう。
【0067】さらに、処理温度は、製品によっても異な
るので一概には言えないが、絶縁膜5e1 の均一性およ
び処理時間を考慮すると、例えば650℃〜780℃の
範囲である。例えば処理温度が650℃以下とすると処
理時間が長くなってしまう。処理温度が780℃以上と
すると処理時間を短くすることはできるが、膜厚が不均
一となってしまう。
【0068】その後、搬送チャンバ10a内をN2 ガス
またはArガス等のような不活性ガス雰囲気とした状態
で、プロセスチャンバ10d内の半導体基板2を搬送ア
ームによって取り出し、大気に曝すことなく、続くプロ
セスチャンバ10e内に搬入する。
【0069】次いで、プロセスチャンバ10eにおいて
は、例えばアンモニアガスまたはアミン類ガスを用いた
低圧CVD法によって、図6に示すように、絶縁膜5e
1 上に、例えばSi3 4 からなる絶縁膜5e2 を形成
する。
【0070】続いて、搬送チャンバ10a内をN2 ガス
またはArガス等のような不活性ガス雰囲気とした後、
プロセスチャンバ10e内の半導体基板2を取り出し、
大気に曝すことなく、続くプロセスチャンバ10d内に
搬入する。
【0071】その後、プロセスチャンバ10dにおいて
は、上記と同様の低圧CVD法等によって、絶縁膜5e
2 上に、例えばSiO2 からなる絶縁膜5e3 を形成し
た後、搬送チャンバ10a内をN2 ガスまたはArガス
等のような不活性ガス雰囲気とした状態で、プロセスチ
ャンバ10d内の半導体基板2を取り出し、大気に曝す
ことなく、続くプロセスチャンバ10e内に搬入する。
【0072】次いで、プロセスチャンバ10eにおいて
は、上記と同様の低圧CVD法等によって、図6に示す
ように、絶縁膜5e3 上に、例えばSi3 4 からなる
絶縁膜5e4 を形成することにより、絶縁膜5eを形成
する。
【0073】続いて、半導体基板2上に、例えばp形不
純物のリンが導入された低抵抗ポリシリコンからなる導
体膜を堆積した後、その導体膜をフォトリソグラフィ技
術およびエッチング技術によってパターニングすること
により、図7に示すように、絶縁膜5e4 上にコントロ
ールゲート電極5fを形成する。
【0074】その後、半導体集積回路装置の通常の製造
プロセスに従って図1および図2に示した半導体集積回
路装置1aを製造する。
【0075】このように、本実施例1によれば、以下の
効果を得ることが可能となる。
【0076】(1).絶縁膜5eをCVD法によって形成し
たことにより、フローティングゲート電極5dの被覆性
を向上させることができ、フローティングゲート電極5
dの上面に起伏があったとしても、絶縁膜5e1 の膜厚
がほぼ均等になりシンニング現象を防止することができ
るので、そのシンニング現象に起因する2層電極間にお
ける電荷のリークを防止することが可能となる。
【0077】(2).上記(1) により、2層電極間における
電荷のリークに起因するデータリテンション不良を防止
することが可能となる。
【0078】(3).上記(1),(2) により、半導体集積回路
装置1aの性能、信頼性および歩留りを向上させること
が可能となる。
【0079】(4).半導体製造装置10をマルチチャンバ
構造としたことにより、製造装置の大幅な変更を伴うこ
となく、フローティングゲート電極5dとコントロール
ゲート電極5fとの間の絶縁膜5eを良好に形成するこ
との可能な半導体製造装置10を提供することが可能と
なる。
【0080】(実施例2)図8は本発明の他の実施例で
ある半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0081】図8に示す本実施例2の半導体集積回路装
置1bは、例えばDRAM(Dynamic RAM)である。な
お、図8はDRAMのメモリセル11を示している。
【0082】メモリセル11は、例えば1つのnMOS
12とキャパシタ13とから構成されている。nMOS
12は、半導体基板2の上部に形成された一対の半導体
領域12a,12bと、半導体基板2上に形成されたゲ
ート絶縁膜12cと、ゲート絶縁膜12c上に形成され
たゲート電極12dとを有している。
【0083】nMOS12の一対の半導体領域12a,
12bには、例えばn形不純物のリンまたはAsが導入
されている。
【0084】一方の半導体領域12aは、絶縁膜5e1
,5e2 ,6eに穿孔された接続孔7cを通じて、例
えば低抵抗ポリシリコンからなる引出し電極14と電気
的に接続されている。また、他方の半導体領域12b
は、半導体基板2上の絶縁膜5e1 ,5e2 に穿孔され
た接続孔7dを通じてキャパシタ13の下部電極13a
と電気的に接続されている。
【0085】絶縁膜5e1 ,5e2 は、前記実施例1と
同一材料からなり、その形成方法も前記実施例1と同じ
方法である。本実施例2においては、この最下層(半導
体基板2の直上層またはそれに最も近い層)の絶縁膜を
絶縁膜5e1 ,5e2 の積層膜によって構成したことに
より、接続孔7c,7dの形状をテーパの少ないほぼ垂
直に形成することが可能となっている。その理由は、下
層の絶縁膜5e1 と上層の絶縁膜5e2 とでエッチング
レートが異なるためオーバーエッチを抑制できるからで
ある。これにより、微細な接続孔7c,7dを良好に形
成することが可能となっている。
【0086】ゲート絶縁膜12cは、例えばSiO2
らなる。ゲート電極12dは、低抵抗ポリシリコンから
なる導体層12d1 上にタングステンシリサイド等のよ
うなシリサイド層12d2 が積層されて構成されてい
る。なお、ゲート電極12dの側面には、サイドウォー
ル15が形成されている。これにより、nMOS12が
LDD(Lightly Doped Drain)構造を構成するようにな
っている。
【0087】キャパシタ13は、上記した下部電極13
aと、それを被覆する容量絶縁膜13bと、それを被覆
する上部電極13cとから構成されている。下部電極1
3aおよび上部電極13cは、共に、例えば低抵抗ポリ
シリコンからなる。容量絶縁膜13bは、例えば5酸化
タンタル(Ta2 5)からなる。
【0088】絶縁膜6e上には、例えばBPSG等から
なる絶縁膜6fが堆積されている。絶縁膜6f上には、
例えばタングステンからなる第1層配線8a3 が形成さ
れている。この第1層配線8a3 は、絶縁膜6fに穿孔
された接続孔7eを通じて上記した引出し電極14と電
気的に接続されている。また、絶縁膜6f上には、例え
ばSiO2 からなる絶縁膜6gが堆積されており、これ
により、第1層配線8a3 が被覆されている。
【0089】このように、本実施例2によれば、以下の
効果を得ることが可能となる。
【0090】(1).CVD法によって形成されたSiO2
からなる絶縁膜5e1 上にCVD法によって形成された
Si3 4 からなる絶縁膜5e2 を堆積してなる積層膜
に接続孔7c,7dを形成したことにより、接続孔7
c,7dの側面のオーバエッチングを抑制することが可
能となる。
【0091】(2).上記(1) により、テーパの少ない微細
な接続孔7c,7dを形成することが可能となる。
【0092】(3).上記(1) により、接続孔7c,7d形
成時におけるオーバーエッチに起因する絶縁不良を抑制
することができるので、半導体集積回路装置の信頼性お
よび歩留りを向上させることが可能となる。
【0093】(実施例3)図9は本発明の他の実施例で
ある半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0094】図9に示す本実施例3の半導体集積回路装
置1cは、例えばSRAM(StaticRAM)である。な
お、図9にはSRAMのメモリセルを構成するドライバ
MOS・FET16とトランスファMOS・FET17
が示されている。
【0095】ドライバMOS・FET16は、半導体基
板2の上部に形成された一対の半導体領域16a,16
bと、半導体基板2上に形成されたゲート絶縁膜16c
と、ゲート絶縁膜16c上に形成されたゲート電極16
dとを有している。
【0096】ドライバMOS・FET16の一対の半導
体領域16a,16bには、例えばn形不純物のリンま
たはAsが導入されている。一方の半導体領域16a
は、絶縁膜6hに穿孔された接続孔7fを通じてトラン
スファMOS・FET17のソース・ドレインおよびチ
ャネルを構成するための導体層17aと電気的に接続さ
れている。
【0097】ゲート絶縁膜16cは、例えばSiO2
らなる。ゲート電極16dは、図示はしないが、低抵抗
ポリシリコンからなる導体層上にタングステンシリサイ
ド等のようなシリサイド層が積層されて構成されてい
る。なお、ゲート電極16dの側面には、サイドウォー
ル15が形成されている。これにより、ドライバMOS
・FET16がLDD構造を構成するようになってい
る。
【0098】トランスファMOS・FET17は、上記
した導体層(第1電極)17aと、導体層17a上に形
成された絶縁膜5e1 ,5e2 と、絶縁膜5e1 ,5e
2 上に形成された導体層(第2電極)17bとから構成
されている。
【0099】導体層17aは、例えば低抵抗ポリシリコ
からなり、上記したようにソース・ドレインおよびチャ
ネルを形成するための層である。なお、図9はチャネル
長に沿って切断した図なので、チャネルのみが示されて
いる。
【0100】絶縁膜5e1 ,5e2 は、前記実施例1,
2と同じ材料からなり、その形成方法も前記実施例1と
同じ方法である。絶縁膜5e1 ,5e2 のうち、導体層
17a,17bに挟まれている部分は、トランスファM
OS・FET17のゲート絶縁膜として機能している。
すなわち、本実施例3においては、トランスファMOS
・FET17のゲート絶縁膜が、例えば低圧CVD法に
よって形成されたSiO2 からなる絶縁膜5e1 と、例
えば低圧CVD法によって形成されたSi3 4 からな
る絶縁膜5e2 との積層膜によって構成されている。
【0101】これにより、導体層17aに起伏があった
としてもそれを被覆する絶縁膜5e1 の厚さをほぼ均一
にすることができ、絶縁膜5e1 の一部に薄い箇所が形
成されるシンニング現象を防止することができるので、
そのシンニング現象に起因するトランスファMOS・F
ET17のしきい値電圧の変動等を防止することが可能
となっている。
【0102】導体層17bは、例えば低抵抗ポリシリコ
ンからなり、トランスファMOS・FET17のゲート
電極として機能している。絶縁膜5e2 上には、例えば
CVD法等によって形成されたSiO2 からなる絶縁膜
6iが堆積されており、これにより、導体層17bが被
覆されている。
【0103】このように、本実施例3によれば、以下の
効果を得ることが可能となる。
【0104】(1).トランスファMOS・FET17のゲ
ート絶縁膜を、例えば低圧CVD法によって形成された
SiO2 からなる絶縁膜5e1 と、例えば低圧CVD法
によって形成されたSi3 4 からなる絶縁膜5e2 と
の積層膜によって形成することにより、トランスファM
OS・FET17の導体層17aに起伏があったとして
もそれを被覆する絶縁膜5e1 の厚さをほぼ均一にする
ことができ、絶縁膜5e1 の一部に薄い箇所が形成され
るシンニング現象を防止することができるので、そのシ
ンニング現象に起因するトランスファMOS・FET1
7のしきい値電圧の変動等を防止することが可能とな
る。
【0105】(2).上記(1) により、半導体集積回路装置
1cの性能、信頼性および歩留りを向上させることが可
能となる。
【0106】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
1〜3に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0107】例えば前記実施例1においては、2層電極
間にSiO2 膜とSi3 4 膜とをそれぞれ2層ずつ交
互に重ねて形成した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく種々変更可能であり、SiO2
とSi3 4 膜とをそれぞれ3層ずつあるいはそれ以上
ずつ交互に重ねて形成しても良い。そして、このSiO
2 膜とSi3 4 膜との積層順序を逆にしても良い。
【0108】また、前記実施例1においては、2層電極
間の絶縁膜をSiO2 膜とSi3 4 膜とした場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、例え
ば絶縁膜中にTa2 5 からなる絶縁膜、PZT(Pb
ZrTiO3)からなる絶縁膜またはBZT(Bax Zn
y Tiz O)からなる絶縁膜を介在させても良い。この
場合も、所定の絶縁膜の形成行程からそれに続く所定の
絶縁膜の形成工程の間において半導体基板を、N2 ガス
やArガス等のような不活性ガス雰囲気中において大気
に曝すことなく搬送させるようにする。
【0109】また、前記実施例2,3においてはSiO
2 膜とSi3 4 膜とを形成した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えばSiO2 膜とSi3 4 膜とを2層ずつある
いはそれ以上ずつ交互に重ねて形成しても良い。そし
て、このSiO2 膜とSi3 4 膜との積層順序を逆に
しても良い。
【0110】前記実施例1〜3においては、SiO2
を形成するためのCVD処理の際に、TEOSガスとN
2 ガスとO2 ガスとの混合ガスを用いた場合について説
明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能
であり、例えばTEOSガスのみでも良いし、TEOS
ガスとN2 ガスとの混合ガスまたはTEOSガスとO2
ガスとの混合ガスを用いても良い。
【0111】また、SiO2 膜をCVD法で形成するた
めの原料ガスとしては、例えばSiH2 Cl2 ガスとN
2 Oガスとの混合ガス、SiH2 Cl2 ガスとNOガス
との混合ガス、SiH4 ガスとN2 Oガスとの混合ガ
ス、SiH4 ガスとNOガスとの混合ガス、あるいはこ
れら混合ガスとN2 ガスまたはH2 ガスとの混合ガスを
用いても良し、水素を含まないSi−C−O(シリカカ
ーボナイト)系ガスを用いても良い。
【0112】前記実施例1〜3においては、絶縁膜の形
成に用いるプロセスチャンバをホットウォール形のCV
D処理部とした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えばCVD処理に際して半導体基
板のみを加熱する、いわゆるコールドウォール形のCV
D処理部としても良い。
【0113】また、前記実施例1〜3においては、Si
2 膜とSi3 4 膜とをそれぞれ異なるプロセスチャ
ンバで形成した場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば1つのプロセスチャンバ内で
SiO2 膜とSi3 4 膜とを形成するようにしても良
い。この場合は、形成する膜に応じて反応ガスを変えれ
ば良い。
【0114】また、前記実施例1〜3においては、絶縁
膜をSiO2 膜とSi3 4 膜との積層構造とした場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
例えばその絶縁膜の一層または全部を酸化窒素ケイ素膜
で構成するようにしても良い。この場合は、同一処理室
内に、SiH4 ガスまたはSiH2 Cl2 ガスと、アン
モニアまたはアミン類と、酸化窒素ガスとの混合ガスを
流し、その混合比を切り換えることにより形成すれば良
い。
【0115】また、前記実施例3においては、トランス
ファMOS・FETのゲート絶縁膜を、CVD法によっ
て形成されたSiO2 膜と、CVD法によって形成され
たSi3 4 膜とで形成した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例
えば半導体基板上に形成されるキャパシタの容量絶縁膜
をCVD法によって形成されたSiO2 膜と、CVD法
によって形成されたSi3 4 膜とで形成するようにし
ても良い。この場合も容量絶縁膜の厚さをほぼ均一にで
き、所定箇所において膜厚が薄くなるのを防止できるの
で、キャパシタの上下電極間の電荷のリークを防止で
き、キャパシタの電荷蓄積容量を増加させることが可能
となる。
【0116】また、前記実施例1においては、SiO2
からなる絶縁膜を堆積するのに先立って、SiO2 を形
成するためのプロセスチャンバ内をO2 を還元する雰囲
気とした状態で半導体基板に対して熱処理を施した場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
熱処理用のプロセスチャンバを用意し、そのチャンバ内
で熱処理を施すようにしても良い。
【0117】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるEEP
ROM、DRAMまたはSRAMに適用した場合につい
て説明したが、これに限定されず種々適用可能であり、
例えばゲートアレイ等のような論理回路、論理付きEE
PROMまたは論理付きSRAM等のような他の半導体
集積回路装置の製造方法に適用することも可能である。
【0118】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0119】本発明の半導体集積回路装置の製造方法に
よれば、第1絶縁膜をCVD法によって形成することに
より、第1絶縁膜を下地の形状に沿って均一に被着する
ことができるので、第1電極を形成する多結晶シリコン
膜の上面に起伏があったとしても、第1絶縁膜の膜厚を
ほぼ均等にすることができる。すなわち、第1電極を被
覆する絶縁膜におけるシンニング現象を防止することが
できるので、そのシンニング現象に起因する2層電極間
における電荷のリークを防止することが可能となる。こ
のため、例えば本発明をEEPROMに適用した場合に
は、2層電極における電荷のリークに起因するデータリ
テンション不良を防止することが可能となる。したがっ
て、半導体集積回路装置の性能、信頼性および歩留りを
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
要部断面図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置のメモリセルにおけ
る拡大断面図である。
【図3】図1の半導体集積回路装置の製造に用いる半導
体製造装置の説明図である。
【図4】図3の半導体製造装置のIV−IV線の断面図
である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る半導体基板の要部断面図である。
【図6】図1の半導体集積回路装置の図5に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の図6に続く製造工
程中における半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の要部断面図である。
【符号の説明】
1a〜1c 半導体集積回路装置 2 半導体基板 3p pウエル 3n nウエル 4 フィールド絶縁膜 5 メモリセル 5a,5b 半導体領域 5a1 ,5a2 ,5b1 ,5b2 半導体領域 5c ゲート絶縁膜 5d フローティングゲート電極(第1電極) 5e 絶縁膜 5e1 絶縁膜(第1絶縁膜) 5e2 絶縁膜(第2絶縁膜) 5e3 絶縁膜(第1絶縁膜) 5e4 絶縁膜(第2絶縁膜) 5f コントロールゲート電極(第2電極) 6a〜6c,6f〜6i 絶縁膜 6d 表面保護膜 7a〜7f 接続孔 8a1 〜8a3 第1層配線 8b1 〜8b4 第2層配線 9N nチャネル形のMOS・FET 9Na,9Nb 半導体領域 9Nc ゲート絶縁膜 9Nd ゲート電極 9P pチャネル形のMOS・FET 9Pa,9Pb 半導体領域 9Pc ゲート絶縁膜 9Pd ゲート電極 10 半導体製造装置 10a 搬送チャンバ(搬送室) 10b カセット室 10c〜10f プロセスチャンバ 10e1 反応室 10e2 サセプタ 10e3 ヒータ(加熱部) 10e4 ガス導入管 10e5 排気管 10g ゲートバルブ 11 メモリセル 12 nチャネル形のMOS・FET 12a,12b 半導体領域 12c ゲート絶縁膜 12d ゲート電極 12d1 導体層 12d2 シリサイド層 13 キャパシタ 13a 下部電極 13b 容量絶縁膜 13c 上部電極 14 引出し電極 15 サイドウォール 16 ドライバMOS・FET 16a,16b 半導体領域 16c ゲート絶縁膜 16d ゲート電極 17 トランスファMOS・FET 17a 導体層(第1電極) 17b 導体層(第2電極) A 周辺回路領域 CS チャネルストッパ領域 MC メモリセル領域

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された多結晶シリコ
    ン膜を被覆する所定の絶縁膜を形成する際に、前記半導
    体基板上に酸化シリコンからなる第1絶縁膜をCVD法
    によって堆積する工程と、前記半導体基板上に窒化シリ
    コンからなる第2絶縁膜をCVD法によって堆積する工
    程とを有し、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜とを交互
    に堆積する工程を1回または複数回繰り返すことによ
    り、前記所定の絶縁膜を形成することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 多結晶シリコン膜からなる第1電極と第
    2電極とを所定の絶縁膜を介して積み重ねた2層電極を
    半導体基板上に設けてなる半導体集積回路装置を製造す
    る際に、以下の工程を有することを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。 (a)前記半導体基板上に酸化シリコンからなる第1絶
    縁膜をCVD法によって堆積する工程。 (b)前記半導体基板上に窒化シリコンからなる第2絶
    縁膜をCVD法によって堆積する工程。 (c)前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜とを交互に堆積
    する工程を1回または複数回繰り返すことにより、前記
    所定の絶縁膜を形成する工程。 (d)前記所定の絶縁膜を被覆するように第2電極用の
    多結晶シリコン膜を堆積した後、その多結晶シリコン膜
    をパターニングすることにより、前記第2電極を形成す
    る工程。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、前記第1絶縁膜の堆積のため
    の工程と、前記第2絶縁膜の堆積のための工程との移行
    に際して、前記半導体基板を大気に曝すことなく真空中
    において移行することを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記所定の絶縁膜の堆積工程と、前記
    第2電極用の多結晶シリコン膜の堆積工程との移行に際
    して、前記半導体基板を大気に曝すことなく真空中にお
    いて移行することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された酸化シリコン
    からなる第1絶縁膜上に、窒化シリコンからなる第2絶
    縁膜をCVD法によって堆積する工程と、前記半導体基
    板を大気中に曝すことなく真空中で別の反応室に搬送す
    る工程と、前記半導体基板上に酸化シリコンからなる第
    1絶縁膜をCVD法によって堆積する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法において、前記第1絶縁膜
    または前記第2絶縁膜を堆積する工程に先立って、前記
    半導体基板を、純水によって2%以下に希釈されたフッ
    酸液に浸漬することにより洗浄した後、その半導体基板
    をイソプロピルアルコール蒸気中で乾燥する工程を有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記乾燥工程後、前記半導体基板の表
    面に形成された自然酸化膜を、希釈したフッ酸蒸気中で
    除去する工程を有することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記乾燥工程後、前記半導体基板の表
    面に形成された自然酸化膜を、大気圧または低圧下にお
    いて三フッ化塩素ガスまたは塩化水素によって除去する
    工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、前記自然酸化膜を除去した
    後、前記半導体基板を大気に曝すことなく不活性ガス雰
    囲気中を搬送させて所定の絶縁膜を堆積するための反応
    室に搬入する工程を有することを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1絶縁
    膜を堆積する際に、モノシランガスまたはジクロルシラ
    ンガスのいずれか一方のガスと、二窒化酸素ガスまたは
    窒化酸素ガスのいずれか一方のガスとの混合ガスあるい
    はその混合ガスに窒素ガスおよび水素ガスの少なくとも
    一方のガスを混合してなるガスを用いることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1絶
    縁膜を堆積する際に、テトラエトキシシランガスまたは
    テトラエトキシシランガスと、酸素ガスおよび窒素ガス
    の少なくとも一方のガスとの混合ガスを用いることを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、テトラエトキシシランガス分圧と
    全圧との比を0.0001〜1の範囲とし、圧力を0.01
    〜0.10Torrとし、温度を650℃〜780℃の範
    囲とすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2絶
    縁膜を堆積する際に、アンモニアガスまたはアミン類ガ
    スを用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法において、前記所定の
    絶縁膜の少なくとも一層に、5酸化タンタル、PZTま
    たはBZTからなる絶縁膜を形成する工程を有すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板上に所定の絶縁膜を堆積す
    るための半導体製造装置であって、酸化シリコンからな
    る第1絶縁膜をCVD法によって堆積するための第1反
    応室と、窒化シリコンからなる第2絶縁膜をCVD法に
    よって堆積するための第2反応室と、前記第1反応室お
    よび前記第2反応室に半導体基板を搬送する際に真空状
    態を確保する搬送室とを備え、前記第1反応室および前
    記第2反応室は、反応室内全体を加熱する加熱部を設け
    てなるホットウォール形の反応室であることを特徴とす
    る半導体製造装置。
  16. 【請求項16】 半導体基板上に所定の絶縁膜を堆積す
    るための半導体製造装置であって、酸化シリコンからな
    る第1絶縁膜をCVD法によって堆積するための第1反
    応室と、窒化シリコンからなる第2絶縁膜をCVD法に
    よって堆積するための第2反応室と、前記第1反応室お
    よび前記第2反応室に半導体基板を搬送する際に真空状
    態を確保する搬送室とを備え、前記第1反応室および前
    記第2反応室は、反応室内に収容された半導体基板を加
    熱する加熱部を設けてなるコールドウォール形の反応室
    であることを特徴とする半導体製造装置。
  17. 【請求項17】 半導体基板上に所定の絶縁膜を堆積す
    るための半導体製造装置であって、酸化シリコンからな
    る第1絶縁膜と、窒化シリコンからなる第2絶縁膜とを
    導入ガスの切り換えによって同一室内で半導体基板上に
    堆積するための反応室と、前記反応室に半導体基板を搬
    送する際に真空状態を確保する搬送室とを備えることを
    特徴とする半導体製造装置。
  18. 【請求項18】 多結晶シリコン膜からなる第1電極と
    第2電極とを所定の絶縁膜を介して積み重ねてなる2層
    電極を半導体基板上に設けてなる半導体集積回路装置で
    あって、前記所定の絶縁膜がCVD法によって堆積され
    た酸化シリコンからなる第1絶縁膜と、CVD法によっ
    て堆積された窒化シリコンからなる第2絶縁膜とを有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100466190B1 (ko) * 2002-06-29 2005-01-13 주식회사 하이닉스반도체 플래시 메모리 소자의 제조방법
KR101321880B1 (ko) * 2010-05-25 2013-10-28 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 반도체 장치의 제조 방법 및 기판 처리 장치

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KR100466190B1 (ko) * 2002-06-29 2005-01-13 주식회사 하이닉스반도체 플래시 메모리 소자의 제조방법
KR101321880B1 (ko) * 2010-05-25 2013-10-28 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 반도체 장치의 제조 방법 및 기판 처리 장치

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