JPH08167418A - 発電プラント制御方法および該方法を用いる燃料電池発電プラント制御装置 - Google Patents

発電プラント制御方法および該方法を用いる燃料電池発電プラント制御装置

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JPH08167418A
JPH08167418A JP6307250A JP30725094A JPH08167418A JP H08167418 A JPH08167418 A JP H08167418A JP 6307250 A JP6307250 A JP 6307250A JP 30725094 A JP30725094 A JP 30725094A JP H08167418 A JPH08167418 A JP H08167418A
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compressor
generating
fuel cell
power plant
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Nobuyuki Kusama
伸行 草間
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラント全体の規模を拡大することなく、コ
ンプレッサの故障時および停止時におけるバックアップ
機能を備える発電プラント制御方法および該方法を用い
る燃料電池発電プラント制御装置を提供する。 【構成】 制御装置100は、計装用空気生成部101
と不活性ガス生成部102、およびコントロールループ
115を含む。前記生成部101と102は配管103
と調整弁104により連係される。前記生成部101と
102は、逆止弁113と114を取り付けたコンプレ
ッサ105と109、本体106と110、レシーバタ
ンク107と110、圧力計108と112をそれぞれ
含む。前記コントロールループ115は、前記コンプレ
ッサ105および109、前記調整弁104、前記圧力
計108および112に、それぞれ接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンプレッサによって
生成される加圧空気を使用する発電プラント制御方法お
よび該方法を用いる燃料電池発電プラント制御装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発電プラントにおいて燃料を
電気エネルギーへ変換する技術に関しては、多くの改良
および研究開発が進められている。その中でも、特に、
燃料の有する化学的エネルギーを直接電気的エネルギー
に変換する燃料電池は、周囲の環境に与える問題が少な
く、負荷変動に対する応答性も良い。このため、近年で
は、この燃料電池を、特に都市部における発電プラント
へ適用するための研究が進められている。
【0003】このような燃料電池を使用して発電を行う
燃料電池発電プラントについては、一般に、図2に示す
ような構成を有するものが知られている。図2の燃料電
池発電プラント20において、燃料処理装置21には、
化石燃料が連続的に供給されている。燃料処理装置21
は、この化石燃料を改質し、主に水素および一酸化炭素
から成る反応性の高い物質(反応物質)を生成して、燃
料電池本体22へ送る。燃料電池本体22に送られた前
記反応物質は、電極反応によって電気エネルギーに変換
され、直流電流を発生する。発生した直流電流は、電力
変換装置23に送られ、ここで交流電流に変換調整され
て出力される。
【0004】一方、燃料処理装置21での化石燃料の改
質や、燃料電池本体22における電極反応の際に発生し
た熱は廃熱として、廃熱回収装置24に連続的に送ら
れ、リサイクル可能な形態に変換処理される。また、こ
の際、同時に発生した水蒸気は、再び燃料処理装置21
に送られ、改質されて電気エネルギー生成に使用され
る。このようなエネルギー生成のサイクル内で、制御装
置25は、上記の燃料処理装置21、燃料電池22およ
び電力変換装置23の各装置に対して、その動作に関す
る設定や指示を与え、前記各装置を自動制御している。
【0005】この制御装置25による自動制御の具体的
な例としては、前記プラント内の前記各装置内で多数用
いられる制御弁が挙げられる。制御弁は、前記各装置内
で使用される配管の出入り口などに設けられ、エネルギ
ー変換の各過程で必要とされる各物質の流量が、常に、
制御装置25により設定された適正範囲内であるように
調整する。
【0006】制御弁には、調整弁やON/OFF弁など
の種類があり、これらは通常、電気あるいは空気圧によ
って作動している。しかし、電気によって作動するON
/OFF弁は、その口径がおよそ50Aまでと制限され
るのに加え、配管内のスケール等の影響によっては、弁
自体が動作不良を起こし、電源部を損傷させる危険性が
ある。また、電気によって作動する調整弁については、
まだ一般産業上での実用化に至っていない。
【0007】このような事情から、現状の燃料電池発電
プラントにおいては、これらの制御弁を作動させるのに
加圧空気を用いるのが一般的である。このため、従来よ
り、燃料電池発電プラントでは、これらの制御弁を作動
させるための加圧空気(以下、計装用空気)を生成する
機能を有している。
【0008】[計装用空気生成機能]前記計装用空気と
しては、一般に、圧力が7〜8Kg/cm2g、露点が
およそ−20〜−30℃であり、オイルを含有しない加
圧乾燥空気が使用される。このような加圧空気は、オイ
ルフリー型コンプレッサによって生成されるが、このオ
イルフリー型コンプレッサは、その構造上、周動部にお
けるオイル潤滑がなく、このため同部分における磨耗を
生じやすい。そこで、現状では、年に1回の定期点検を
行うことによって、オイルフリー型コンプレッサの信頼
性を維持している。
【0009】さらに、前記オイルフリー型コンプレッサ
が、燃料電池発電プラントの運転中に故障した場合に
は、弁類を作動させる空気が喪失した状態となるため
に、各プロセス量が調整できなくなり、プラント全体を
停止する必要が生じる。そこで、従来より、計装用空気
を生成するプラント内の部位には、2台のオイルフリー
型コンプレッサが設置され、一方のコンプレッサの停止
時には、他方のコンプレッサがバックアップを行うこと
で、プラントを完全停止させないように工夫されてい
る。
【0010】[不活性ガス生成機能]燃料電池発電プラ
ントの運転中には、廃熱以外にも、電極反応によって生
成する可燃性ガスや酸素等、不要な物質が発生する。従
来より、これらの不要な物質を、電力系統外へ排出(パ
ージ)するために、パージガスと呼ばれる不活性ガスが
使用されている。また、パージガスは、この他にも、プ
ラントの起動時にはプラント全系の昇圧のために、さら
に、プラントの停止時にはプラント内のN2 置換のため
に用いられている。
【0011】上記のようなパージガスとしては一般に、
液体窒素を使用する方法が知られている。しかし、液体
窒素はその性質上、貯蔵量が法的に制約されるのに加
え、タンクローリーによって運搬されるために、交通事
情によって燃料の調達に大きな支障をきたすおそれがあ
る。また、運搬用のタンクローリーを停車させるための
広いスペースも確保しなければならない。これらの理由
から、渋滞が頻発するとともに、広いスペースの確保が
困難である都市部への設置を前提とする燃料電池発電プ
ラントにおいて、パージガスとして液体窒素を使用する
ことは困難である。
【0012】そこで、最近では、燃料電池発電プラント
内に、パージ用の不活性ガスを生成するための装置を備
えることが要求されている。このような装置では、一般
に、加圧空気を原料とする化学反応によって不活性ガス
を生成する新たな手法が利用されている。すなわち、樹
脂によって加圧空気中の酸素を吸着するPSA法、膜に
よって加圧空気中の酸素を透過させる分離膜法、触媒に
よって加圧空気中の酸素を燃焼させる触媒燃焼法などで
ある。
【0013】上記のような新たな手法において、適切な
化学反応を生じさせるためには、オイルを含有しない加
圧空気を原料として使用する必要がある。そこで、現状
では、不活性ガス生成を生成するプラント内の部位にお
いて、加圧空気を製造するために、前記計装用空気を生
成するのと同様にオイルフリー型コンプレッサを2台使
用し、年に1回の定期点検によって、その信頼性を維持
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、燃料電池発電プラント内に計装用空気生成機能
と不活性ガス生成機能の両方を組み込むと、加圧空気の
生成という同一の目的のために、前記の各機能につき2
台ずつ、合計4台ものオイルフリー型コンプレッサが必
要になる。この結果、燃料電池発電プラントの規模が大
きくなり、設置面積におけるスペース効率が落ちるとと
もに、コスト的にも負担が大きかった。また、4台のオ
イルフリー型コンプレッサを個別に定期点検しなければ
ならず、保守性の面でも効率が良くなかった。
【0015】本発明は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、プラ
ント全体の規模を拡大することなく、コンプレッサの故
障時および停止時におけるバックアップ機能を備えた発
電プラント制御方法を提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、燃料電池発電プラ
ントにおいて、加圧空気を使用する特定の部位間で、よ
りスペース効率の良いコンプレッサのバックアップ機能
を備える発電プラント制御方法を提供することにある。
【0017】本発明の第3の目的は、前記第2の目的を
達成する具体的手段を備えた燃料電池発電プラント制御
装置を提供することにある。
【0018】本発明の第4の目的は、コンプレッサ故障
時または停止時におけるバックアップ作業を自動的かつ
効率的に行う燃料電池発電プラント制御装置を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するための手段として、請求項1記載の発明では、発電
プラント制御方法において、発電プラントに含まれる機
能的部所のうち、加圧空気を利用する複数の異なる機能
的部所において、前記複数の異なる機能的部所間をそれ
ぞれ連係し、前記複数の異なる機能的部所の各々には、
少なくとも1台の加圧空気生成用のコンプレッサをそれ
ぞれ設置して、前記複数の異なる機能的部所のうちの少
なくとも1つの部所内のコンプレッサにより加圧空気を
生成し、生成された加圧空気を、当該部所と連係された
他の機能的部所へ転送可能に制御することを特徴とす
る。
【0020】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発電プラント制御方法において、前記複数の異なる機能
的部所の各々において、加圧空気生成用のコンプレッサ
をそれぞれ1台ずつ設置したことを特徴とする。
【0021】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の発電プラント制御方法において、前記複数の異
なる機能的部所が、燃料電池発電プラントにおける流量
制御用の部材を駆動するための計装用空気を生成する部
所と、プラント内で使用されるパージガスとしての不活
性ガスを生成する部所とであることを特徴とする。
【0022】請求項4記載の発明では、燃料電池発電プ
ラント制御装置において、第1のコンプレッサによって
生成された加圧空気から計装用空気を生成する第1の生
成手段と、第2のコンプレッサによって生成された加圧
空気からパージガスとしての不活性ガスを生成する第2
の生成手段とを備える燃料電池発電プラント制御装置に
おいて、前記第1の生成手段と前記第2の生成手段とを
連係する連係手段と、前記連係手段の中途に設けられ、
連係手段を介してなされる前記加圧空気の転送を調整す
る調整手段と、前記第1の生成手段および前記第2の生
成手段において、加圧空気を生成するために必要とされ
る諸条件を設定あるいは変更することによって、前記加
圧空気の生成量を制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0023】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
燃料電池発電プラント制御装置において、前記制御手段
が、前記第1の生成手段における計装用空気の吐出口で
の圧力値と、前記第2の生成手段における不活性ガスの
吐出口での圧力値とを常時それぞれ監視し、これらの圧
力値のいずれか一方が一定値を下回る場合には、前記調
整手段により、前記連係手段の中途における1地点を
「開」として、加圧空気を通過させるように構成された
ことを特徴とする。
【0024】請求項6記載の発明では、請求項4または
5記載の燃料電池発電プラント制御装置において、前記
制御手段が、前記第1のコンプレッサの運転状態と、前
記第2のコンプレッサの運転状態とを常時それぞれ監視
し、これら2つのコンプレッサのうちのいずれか一方が
停止の状態にある場合には、前記調整手段により、前記
連係手段の中途における1地点を「開」として、加圧空
気を通過させるように構成されたことを特徴とする。
【0025】
【作用】上記のような手段を有する本発明の作用につい
て、以下に述べる。初めに、請求項1記載の発明によれ
ば、加圧空気を利用する発電プラント内のある機能的部
所に設置されたコンプレッサにより生成される加圧空気
を、当該部所と連係された他の各部所に転送する。これ
により、発電プラント内の複数の異なる機能的部所間に
おいて、コンプレッサの加圧空気の生成機能を相互に補
い合うことができる。しかも、従来のように、各機能的
部所毎にコンプレッサのバックアップを行う必要が無く
なる。
【0026】さらに、請求項2記載の発明によれば、従
来では各機能的部所毎に2台ずつ必要であったコンプレ
ッサの数を1台ずつに減らして設置することができる。
このように、プラント全体の規模を拡大することなく、
しかも従来と同様の高い信頼性を有する発電プラントを
得ることができる。
【0027】請求項3記載の発明によれば、燃料電池発
電プラント内で、特に流量制御用の弁類を作動させるた
めの計装用空気を生成する計装用空気生成部と、プラン
ト内で使用されるパージガスとしての不活性ガスを生成
する不活性ガス生成部との間に、前述した請求項1およ
び2の発明による作用を得ることができる。すなわち、
前記2つの生成部において、コンプレッサの加圧空気生
成機能を相互にバックアップする。また、各生成部に設
置するコンプレッサの数は1台ずつで済むので、スペー
ス効率に優れる燃料発電プラントを得ることができる。
【0028】請求項4記載の発明によれば、燃料電池発
電プラント内の複数の異なる機能的部所間で、コンプレ
ッサの加圧空気生成機能を相互にバックアップする作業
を自動化する仕組みを得ることができる。すなわち、連
係手段が、計装用空気を生成する第1の生成部と、パー
ジガス用の不活性ガスを生成する第2の生成部とを連係
する。この連係手段により、前記2つの生成部のうちの
一方の生成部から他方の生成部へ加圧空気を転送する経
路を得ることができる。この際、前記連係手段の中途に
設けられた調整手段が、前記連係手段を介する前記バッ
クアップ用の加圧空気の転送を調整する。
【0029】一方、制御手段は、第1および第2の生成
部内のコンプレッサの稼働状況を常時監視しており、前
記2つの生成部のうちの一方において、生成された加圧
空気の圧力が低下したり、コンプレッサが作動不良とな
った場合には、他方のコンプレッサによる加圧空気生成
機能のバックアップ作業を行う。
【0030】請求項5記載の発明によれば、前記制御手
段は、前記第1または第2の生成部のいずれか一方の生
成部に設置されたコンプレッサが故障した場合に、前記
調整手段によって、前記連係手段に中途における1地点
を「開」とし、前記連係手段を介してバックアップ用の
加圧空気が当該生成部へと転送されるようにする。
【0031】また、請求項6記載の発明によれば、前記
制御手段はさらに、前記第1または第2の生成部のいず
れか一方の生成部に設置されたコンプレッサが停止した
場合に、前記調整手段によって、前記連係手段に中途に
おける1地点を「開」とし、前記連係手段を介して、バ
ックアップ用の加圧空気が当該生成部へと転送されるよ
うにする。
【0032】上述したような作用により、燃料電池発電
プラント内の複数の異なる部位間で、コンプレッサの加
圧空気生成機能を相互にバックアップする作業を自動化
する仕組みを得ることができる。
【0033】
【実施例】
1.本実施例の構成 以下に、本発明を適用した一実施例について、図面を用
いて説明する。図1に、本実施例において燃料電池発電
プラント内に設置される加圧空気生成用の制御装置10
0の構成を示す。同図において、前記制御装置100
は、計装用空気生成部101(請求項4:第1の生成手
段)、不活性ガス生成部102(請求項4:第2の生成
手段)、および加圧空気の生成を制御するためのコント
ロールループ115(請求項4:制御手段)を含んでい
る。前記2つの生成部101および102の間には、配
管103(請求項4:連係手段)が設けられており、こ
の配管103の中途には調整弁104(請求項4:調整
手段)が取り付けられている。
【0034】計装用空気生成部101は、所定の設定に
基づいて大気を加圧するオイルフリー型の空気コンプレ
ッサ105(請求項4:第1のコンプレッサ)、前記空
気コンプレッサ105により加圧された大気から計装用
空気を生成する除湿器から成る本体106、本体106
において生成された計装用空気を格納するレシーバタン
ク107、およびレシーバタンク107の吐出口に設け
られた圧力計108により構成されており、プラント内
の流量を調整する調整弁やON/OFF弁等の計装品を
作動させるための空気を生成する。
【0035】一方、不活性ガス生成部102は、大気を
所定の設定に基づいて加圧するオイルフリー型の空気コ
ンプレッサ109(請求項4:第2のコンプレッサ)、
前記空気コンプレッサ109により加圧された大気から
PSA法によって不活性ガスを生成する本体110、本
体110において生成された不活性ガスを格納するレシ
ーバタンク111、およびレシーバタンク111の吐出
口に設けられた圧力計112により構成されており、プ
ラントの起動時には全系の昇圧を、プラントの運転中に
は燃料電池による電極反応により発生した可燃物やO2
の系統外へのパージを、プラントの停止時にはプラント
内のN2 置換を、それぞれ行うために使用されるプラン
トパージガスを生成する。
【0036】なお、前記2つの生成部101および10
2に設置された空気コンプレッサ105および109
は、ともに同圧・同容量の等しい加圧空気製造能力を有
しているものとし、各々のコンプレッサの吐出部には、
逆止弁113および114がそれぞれ取り付けられてい
る。
【0037】また、前記コントロールループ115は、
前記2つの空気コンプレッサ105および109と、前
記配管103の中途に設けられた調整弁104と、前記
レシーバタンク107および111の吐出部に設けられ
た圧力計108および112とに、それぞれ接続されて
いる。
【0038】調整弁104は、開閉制御によって前記配
管103における流量を調整している。この調整弁10
4は、燃料電池発電プラントの通常運転時には、「閉」
に設定されており、生成部101および生成部102
は、それぞれ独立して動作している。また、これらの生
成部において製造された計装用空気および不活性ガスが
燃料電池発電プラント内に供給される際の圧力値は、圧
力計108および112によってそれぞれ計測されてい
る。そして、計測された前記圧力値が、常時、伝送信号
として前記コントロールループ115に与えられてい
る。
【0039】2.本実施例における作用および効果 2-1. 本実施例の作用 以下に、本実施例の制御装置100の動作例を説明す
る。前記コントロールループ115では、前記伝送信号
に基づき、大気を加圧するために必要となる諸条件を設
定あるいは調整して空気コンプレッサ105および10
9に与え、加圧空気の生成作業を制御する。また同時
に、コントロールループ115では、前記空気コンプレ
ッサ105および109の運転状態を監視する。
【0040】ここで、万一、計装用空気生成部101あ
るいは不活性ガス生成部102のうちのいずれか一方の
空気コンプレッサが故障した場合、当該生成部における
圧力計から、コントロールループ115に対して圧力の
低下を知らせる信号が伝送される。コントロールループ
115は、前記信号を受信すると配管103の中途にあ
る調整弁104を「開」とすることによって、前記連係
手段を介して加圧空気が通過できるようにする。(請求
項5)。さらに、コントロールループ115は、故障し
ていない空気コンプレッサに対する諸設定を変更して、
このコンプレッサによって十分な加圧空気を生成させ
る。前記加圧空気は、配管103を介して、故障してい
る空気コンプレッサを有する生成部内の本体部分へ転送
され、計装用空気あるいは不活性ガスに編成される。
【0041】このように、故障していない空気コンプレ
ッサを有する生成部の空気加圧機能を用いて、故障して
いる空気コンプレッサを有する生成部の空気加圧機能を
バックアップすることができる。
【0042】上記のようなバックアップ機能は、定期点
検等、やむをえぬ事情により空気コンプレッサを停止す
る必要がある場合にも同様に適用される。すなわち、コ
ントロールループ115は、計装用空気生成部101あ
るいは不活性ガス生成部102のいずれか一方の空気コ
ンプレッサの運転状態が「停止」となったことを認識す
ると、前記調整弁104を「開」とすることによって、
前記連係手段を介して加圧空気が通過できるようにす
る。(請求項6)。そして、停止していない空気コンプ
レッサに対する諸設定を変更して、このコンプレッサに
よって十分な加圧空気を生成させる。前記加圧空気は、
配管103を介して、停止している空気コンプレッサを
有する生成部内の本体部分へ転送され、計装用空気ある
いは不活性ガスに編成される。
【0043】上記のようにして編成された計装用空気お
よび不活性ガスは、この後、燃料電池発電プラント内の
燃料系配管、空気系配管、電池本体容器へと転送され、
それぞれの用途に応じて使用される。
【0044】2-2. 本実施例の効果 以上、述べたように、本実施例においては、空気コンプ
レッサを使用して加圧空気を生成する2つの生成部10
1および102の間に配管103および調整弁104を
備え、必要に応じてこれらの生成部101および102
を連係する。そして、前記空気コンプレッサ105およ
び109の間に相互バックアップの機能を持たせるよう
に制御する。すなわち、空気コンプレッサのバックアッ
プ機能を、同一の生成部内でではなく、異なる生成部と
の間で相互に行う(請求項1および3)。
【0045】これにより、同一生成部内で、従来のよう
にコンプレッサを二重化する必要が無くなるので、プラ
ント全体がコンパクト化され(請求項2)、低コスト化
を図ることができる。この際、本実施例のように、前記
2つのコンプレッサ105および109が、同等の加圧
空気製造能力を有していれば、切り替え時の圧力変動が
少なくて済むために、切り替え運転が容易になり、一層
効率性が増す。しかも、2つの空気コンプレッサ105
および109のうちのいずれか一方が、故障あるいは停
止した場合に、他方の空気コンプレッサの機能を流用す
るため、系統全体の安全性や信頼性は損なわれない。
【0046】例えば、10MW級の燃料電池発電プラン
トにおいて本実施例の制御装置100の構成を適用し
て、従来の二重化された空気コンプレッサを排除したと
する。この場合、加圧空気生成のために使用される大気
の量は、計装用空気生成あるいは不活性ガス生成のいず
れの目的においても、従来における通常運転時での大気
の最大使用量の1/2以下に減少する。また、設置面積
としては、プラント全体の約1.5%を節約することが
できる。さらに、15年間運転した場合の消費電力費お
よび定期点検等のメンテナンス費を考慮すると、従来に
おける全運転費用を1%以上削減することができる。
【0047】3.他の実施例 なお、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、
適宜態様を変更して適用することができる。例えば、本
実施例では、加圧された大気から計装用空気を生成する
ために除湿器106を使用したが、計装用空気が適切に
生成される方法であれば、これ以外の方式を採用しても
構わない。同様に、不活性ガス生成部102内の本体1
10において、不活性ガスを生成する方式に関しても、
本実施例で用いられたPSA法以外に、分離膜法や触媒
燃焼法等を用いることが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
プラント内で加圧空気を利用する異なる複数の部位に、
それぞれ1台ずつのコンプレッサを設置し、前記複数の
部位間で、これらのコンプレッサのバックアップ作業を
行う。これにより、高い信頼性を維持しつつ、プラント
全体の規模を縮小して低コスト化を実現する発電プラン
ト制御方法および当該方法を用いる燃料電池発電プラン
ト制御装置を提供することができる。さらに、設置する
コンプレッサの数を減らせるため、定期点検を行う際の
負担が軽減するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における制御装置の構成を表す
図。
【図2】燃料電池発電プラントの一般的な構成を表す
図。
【符号の説明】
100…加圧空気用制御装置 101…計装用空気生成部 102…不活性ガス生成部 103…配管 104…調整弁 105…空気コンプレッサ 106…本体(除湿器) 107…レシーバタンク 108…圧力計 109…空気コンプレッサ 110…本体 111…レシーバタンク 112…圧力計 113、114…逆止弁 115…コントロールループ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電プラントに含まれる機能的部所のう
    ち、加圧空気を利用する複数の異なる機能的部所におい
    て、前記複数の異なる機能的部所間をそれぞれ連係し、
    前記複数の異なる機能的部所の各々には、少なくとも1
    台の加圧空気生成用のコンプレッサをそれぞれ設置し
    て、前記複数の異なる機能的部所のうちの少なくとも1
    つの部所内のコンプレッサにより加圧空気を生成し、生
    成された加圧空気を、当該部所と連係された他の機能的
    部所へ転送可能に制御することを特徴とする発電プラン
    ト制御方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の異なる機能的部所の各々にお
    いて、加圧空気生成用のコンプレッサをそれぞれ1台ず
    つ設置したことを特徴とする請求項1記載の発電プラン
    ト制御方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の異なる機能的部所が、燃料電
    池発電プラントにおける流量制御用の部材を駆動するた
    めの計装用空気を生成する部所と、燃料電池発電プラン
    ト内でパージガスとして使用される不活性ガスを生成す
    る部所とであることを特徴とする請求項1または2記載
    の発電プラント制御方法。
  4. 【請求項4】 第1のコンプレッサによって生成された
    加圧空気から計装用空気を生成する第1の生成手段と、
    第2のコンプレッサによって生成された加圧空気からパ
    ージガスとして使用される不活性ガスを生成する第2の
    生成手段とを備える燃料電池発電プラント制御装置にお
    いて、 前記第1の生成手段と前記第2の生成手段とを連係する
    連係手段と、 前記連係手段の中途に設けられ、連係手段を介してなさ
    れる前記加圧空気の転送を調整する調整手段と、 前記第1の生成手段および前記第2の生成手段におい
    て、加圧空気を生成するために必要とされる諸条件を設
    定あるいは変更することによって、前記加圧空気の生成
    量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする燃
    料電池発電プラント制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記第1の生成手段に
    おける計装用空気の吐出口での圧力値と、前記第2の生
    成手段における不活性ガスの吐出口での圧力値とを常時
    それぞれ監視し、これらの圧力値のいずれか一方が一定
    値を下回る場合には、前記調整手段により、前記連係手
    段の中途における1地点を「開」として、加圧空気を通
    過させるように構成されたことを特徴とする請求項4記
    載の燃料電池発電プラント制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記第1のコンプレッ
    サの運転状態と、前記第2のコンプレッサの運転状態と
    を常時それぞれ監視し、これら2つのコンプレッサのう
    ちのいずれか一方が停止の状態にある場合には、前記調
    整手段により、前記連係手段の中途における1地点を
    「開」として、加圧空気を通過させるように構成された
    ことを特徴とする請求項4または5記載の燃料電池発電
    プラント制御装置。
JP6307250A 1994-12-12 1994-12-12 発電プラント制御方法および該方法を用いる燃料電池発電プラント制御装置 Pending JPH08167418A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111180759A (zh) * 2018-11-12 2020-05-19 势加透博(北京)科技有限公司 一种多电堆并联燃料电池空气供给系统及其控制方法
JP2020087583A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム

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