JPH08166758A - ホログラム記録フィルム及びその複製方法 - Google Patents
ホログラム記録フィルム及びその複製方法Info
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- JPH08166758A JPH08166758A JP4307795A JP4307795A JPH08166758A JP H08166758 A JPH08166758 A JP H08166758A JP 4307795 A JP4307795 A JP 4307795A JP 4307795 A JP4307795 A JP 4307795A JP H08166758 A JPH08166758 A JP H08166758A
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Abstract
ラム記録フィルムに、格別の工程を加えることなく機械
的に読み取り可能なマークが記録でき、また、複製部を
切り出したり、不要部をスリットする場合に、記録され
ているマークを読み取ることで、切り出し、スリット精
度を上げる。 【構成】 ホログラム19が飛び飛びに記録されている
ホログラム記録フィルム15において、各ホログラム1
9近傍の一定の対応位置に、一定の入射角で一定の波長
の照明光を予め定めた方向へ回折する所定形状のホログ
ラムマーク20が、本体ホログラム19の複製と同時に
記録されてなる。
Description
ム及びその複製方法に関し、特に、ホログラムを周期的
に複製記録したホログラム記録フィルムの各ホログラム
に対応して設けた位置検知マーク、及び、そのフィルム
の両側あるいは片側の不要部分(ミミ)をスリットする
のに対応して設けたスリットラインに関する。
態のホログラム記録フィルムとを飛び飛びに密着させ、
レーザー光を照射して、原版からの回折光と入射光とを
密着された記録フィルム中で干渉させて、原版のホログ
ラム像を記録フィルム中に周期的に記録することが行わ
れている。この場合、複製後の後工程で、複製部を連続
的に切り出したり、打ち抜いたりする必要があるが、そ
の際の位置出しのため、 ホログラム記録フィルムをエンコーダ利用して1 ピッ
チずつ送って位置出しする、 ホログラム記録時にホログラムに対応する一定位置に
別途検知用シールを貼り、この検知用シールを機械的に
読み取って位置出しする、 ホログラム記録時にホログラムに対応する一定位置に
検知用のマークを印字して、この印字マークを機械的に
読み取って位置出しする、 ホログラム記録時にホログラムに対応する一定位置に
検知用の穴を開けて、この検知用穴を機械的に読み取っ
て位置出しする、 作業員がホログラムを肉眼で読み取り、手作業で位置
出しする、 等を行う必要がある。
の両側あるいは片側の不要部分のスリットを行う必要が
あるが、その際の位置出しのため、 ′ホログラム記録時にホログラムに対応する一定位置
に別途スリットシールを貼り、このスリットシールを機
械的に読み取って位置出しする、 ′ホログラム記録時にホログラムに対応する一定位置
にスリット用のマークを印字して、この印字マークを機
械的に読み取って位置出しする、 ′作業員が手作業で位置出しする、 等を行う必要がある。
中、の場合、エンコーダでは累積誤差が出やすいの
で、複製部の打ち抜き等の精度が高くなく、〜のシ
ール等では貼着等の別途1工程加える必要があり、さら
には、の場合、手作業では作業効率が非常に悪いもの
となってしまう。特に、との場合は、先頭の複製部
の加工に対しては、肉眼による確認が不可欠となるが、
複製されたホログラムは肉眼では見難く、正確な位置出
しは困難である。
別途1工程加える必要があり、さらには、′の場合、
手作業では作業効率が非常に悪いものとなってしまう。
みてなされたものであり、その目的は、周期的にホログ
ラムが複製されている巻き取り形態のホログラム記録フ
ィルムに、格別の工程を加えることなく機械的に読み取
り可能な位置検知マーク、スリット用マークが記録で
き、また、複製部を切り出したり打ち抜いたり、複製品
の不要部分をスリットしたりする場合に、記録されてい
る位置検知マーク、スリット用マークを読み取ること
で、切り出し・打ち抜き精度、及び、スリット精度を上
げることが可能なホログラム記録フィルム及びその複製
方法を提供することである。
明のホログラム記録フィルムは、ホログラムが飛び飛び
に記録されているホログラム記録フィルムにおいて、各
ホログラム近傍の一定の対応位置に、一定の入射角で一
定の波長の照明光を予め定めた方向へ回折する所定形状
のホログラムマークが記録されてなることを特徴とする
ものである。
トポリマーから構成することができる。また、飛び飛び
に記録されている各ホログラムとしては、例えばホログ
ラムコンバイナーがある。
は、第1の、飛び飛びに記録されている各ホログラムの
位置を検知するための位置検知用マークがあげられる。
さらに、フィルムの不要部分をスリットするのに対応し
て設けたスリットラインがあげられる。
連続的に記録されている場合と、フィルムに飛び飛びに
記録されている場合とがある。また、スリットラインは
フィルムの片側もしくは両側に記録することができる。
連続的に記録されている場合は、スリットラインに加え
て、飛び飛びに記録されている各ホログラムの位置を検
知するための位置検知用マークとしてのホログラムマー
クも記録することが望ましい。
ルムの複製方法は、ホログラム記録フィルムをホログラ
ム原版に直接もしくは透明体を介して密着させ、レーザ
ー光を入射させて前記ホログラム記録フィルム内で入射
光と前記ホログラム原版からの回折光を干渉させて、前
記ホログラム原版を飛び飛びに複製するホログラム記録
フィルムの複製方法において、前記ホログラム原版の被
複製ホログラムの近傍に反射領域を設けて、この反射領
域に前記被複製ホログラムを複製するためのレーザー光
を同時に照射するか、そのレーザー光とは別のレーザー
光を照射して、前記反射領域に対応するホログラムマー
クも前記ホログラム記録フィルムに記録することを特徴
とする方法である。
ムの複製方法は、ホログラム記録フィルムをホログラム
原版に直接もしくは透明体を介して密着させ、レーザー
光を入射させて前記ホログラム記録フィルム内で入射光
と前記ホログラム原版からの回折光を干渉させて、前記
ホログラム原版を飛び飛びに複製するホログラム記録フ
ィルムの複製方法において、前記ホログラム原版の被複
製ホログラムの近傍に別のホログラム原版を設けて、こ
の別のホログラム原版に前記被複製ホログラムを複製す
るためのレーザー光を同時に照射するか、そのレーザー
光とは別のレーザー光を照射して、前記別のホログラム
原版に対応するホログラムマークも前記ホログラム記録
フィルムに記録することを特徴とする方法である。
録されているホログラム記録フィルムにおいて、各ホロ
グラム近傍の一定の対応位置に、一定の入射角で一定の
波長の照明光を予め定めた方向へ回折する所定形状のホ
ログラムマークが、本体ホログラムの複製と同時に記録
されてなるので、複製部を連続的に切り出したり、打ち
抜いたりする場合、あるいは、複製品の不要部分をスリ
ットする場合、正確な位置出しが可能になり、複製部の
打ち抜き、複製品の不要部分のスリット等の精度が高く
なる。このようなホログラムマークを本体ホログラムの
複製と同時に何ら別の工程を付加しないで記録すること
ができ、その製造が容易である。
その複製方法の実施例を図面を参照しながら説明する。 〔実施例1〕図1にこの実施例に用いる反射型ホログラ
ム原版11の模式図を示す。反射型ホログラム原版11
は、リップマンホログラムからなる被複製用反射型ホロ
グラム12(この例では、ホログラムとして、ヘッドア
ップディスプレイ用のホログラムコンバイナーを想定し
ている。)がその中央領域に記録されており、その周辺
の非ホログラム領域に、アルミ反射ミラー13が位置検
知マーク用原版として設けられている。このアルミ反射
ミラー13の設置位置は、原版11複製の際にレーザー
光18(図2)の入射角が45°になる位置を選んであ
る。ミラー13のサイズは、被複製用反射型ホログラム
12の寸法にも依存するが、0.5〜5cmの四角形も
しくは円形のものが望ましい。
光学配置により、記録フィルム15にホログラムの複製
を行った。すなわち、反射型ホログラム原版11に、光
学密着液(キシレン等)14を介して、ホログラム記録
フィルム(例えば、デュポン社製オムニデックス352
等)15を密着させ、アルゴンレーザー(波長514.
5nm)16からの光を光学系17により発散光18に
変換して、これを記録フィルム15側から入射させて露
光し、反射型ホログラム12からの反射回折光と入射光
を干渉させてホログラム複製を行った。このとき、発散
光18は、原版11のアルミ反射ミラー13に45°の
入射角で入射し、その反射ミラー13からの反射光と入
射光が干渉して位置検知マークも記録された。
ィルム15の長手方向に周期的に行うことにより、図3
に示すように、記録フィルム15に飛び飛びに複製ホロ
グラム19とそれに対応した検知用ホログラム20が記
録されたフィルムが巻き取られた。この記録フィルム1
5の検知用ホログラム20に中心波長575nmの緑色
発光ダイオード21からの光を入射角θ=14.7°で
照射すると、入射角と同じθ=14.7°で回折され、
この回折光を受光器22で検知し、その出力を位置検出
装置23に入力して、検知用ホログラム20が対応する
複製ホログラム19の位置出しが行われた。なお、図3
の場合、検知用ホログラム20を照明する発光ダイオー
ド21は、位置検出装置23により発光制御が行われる
ようになっている。
録用の波長と再生用の波長が異なるため、記録光18の
入射角(45°)と再生照明光の入射角(14.7°)
が異なることになる。なお、リップマンホログラムにお
いて、記録された縞の間隔をd、記録された縞に対する
再生照明光の入射角をθ、記録フィルム15の平均屈折
率をn、再生波長をλとすると、ブラッグの条件から、 2dcos{sin-1(sinθ/n)}=λ/n と近似されるので、この式から再生用の光の入射角及び
回折角が決まる。
用ホログラム20を記録するために原版11にアルミ反
射ミラー13を設けたが、この実施例は、その代わりに
ホログラムを用いる例である。まず、図4に示すような
配置で、位置検知用ホログラム20のための反射型ホロ
グラム原版(1cm×1cm)を、ホログラム記録フィ
ルム(例えば、デュポン社製オムニデックス352等)
24の両側から図示のような角度でアルゴンレーザー
(波長514.5nm)の光25、25’を入射・干渉
させて、作成する。原版サイズは、被複製用反射型ホロ
グラム12の寸法にも依存するが、0.5〜5cmの四
角形もしくは円形のものが望ましい。これを図5に示す
ように、反射型ホログラム原版11の中央領域の被複製
用反射型ホログラム12周辺の非ホログラム領域に、原
版11複製の際にレーザー光18(図2)の入射角が6
0°になる位置を選んで張り付けた。この代わりに、反
射型ホログラム原版11作成時に、位置検知用ホログラ
ムのための反射型ホログラム原版を一体に記録するよう
にしてもよい。
光学配置により、記録フィルム15にホログラムの複製
を行った。ホログラム記録フィルム15の材料、光学密
着液14、レーザー16等は実施例1と同じものを用い
た。この場合、発散光18は、原版11の検知マーク用
原版ホログラム24への入射角が60°であり、その検
知マーク用原版ホログラム24からの回折光と入射光が
干渉して位置検知マークも記録された。
ィルム15の長手方向に周期的に行うことにより、図6
に示すように、記録フィルム15に飛び飛びに複製ホロ
グラム19とそれに対応した検知用ホログラム20が記
録されたフィルムが巻き取られた。この記録フィルム1
5の検知用ホログラム20に中心波長575nmの緑色
発光ダイオード21からの光を入射角θ=23.5°で
照射すると、その垂直上方に回折され、この回折光を受
光器22で検知し、その出力を位置検出装置23に入力
して、検知用ホログラム20が対応する複製ホログラム
19の位置出しが行われた。なお、図6の場合も、検知
用ホログラム20を照明する発光ダイオード21は、位
置検出装置23により発光制御が行われるようになって
いる。
複製の際、その複製用のレーザー光18によって同時に
検知マーク用原版ホログラム24も複製するものであっ
たが、この実施例は、検知マーク用原版ホログラム26
は別の光源からのレーザー光で複製する例である。ま
ず、図7に示すような配置で、位置検知用ホログラム2
0のための反射型ホログラム原版(1cm×1cm)
を、ホログラム記録フィルム(例えば、デュポン社製オ
ムニデックス706等)26の両側から図示のような角
度でクリプトンレーザー(波長647.1nm)の光2
7、27’を入射・干渉させて、作成する。原版サイズ
は、被複製用反射型ホログラム12の寸法にも依存する
が、0.5〜5cmの四角形もしくは円形のものが望ま
しい。これを図8に示すように、反射型ホログラム原版
11の中央領域の被複製用反射型ホログラム12周辺の
非ホログラム領域の適当な位置に張り付けた。この代わ
りに、反射型ホログラム原版11作成時に、位置検知用
ホログラムのための反射型ホログラム原版を一体に記録
するようにしてもよい。
光学配置により、記録フィルム15’にホログラムの複
製を行った。すなわち、反射型ホログラム原版11に、
光学密着液(キシレン等)14’を介して、ホログラム
記録フィルム(例えば、デュポン社製オムニデックス7
06等)15’を密着させ、クリプトンレーザー(波長
647.1nm)16’からの光を光学系17’により
発散光18’に変換して、これを記録フィルム15’側
から入射させて露光し、反射型ホログラム12からの反
射回折光と入射光を干渉させて反射型ホログラム12の
複製を行った。そして、反射型ホログラム12複製用と
は別にもう1つのクリプトンレーザー(波長647.1
nm)16”を配置し、これからの光を光学系17”に
より発散光28に変換して、検知マーク用原版ホログラ
ム26に向けて入射角5.2°で入射させ、検知マーク
用原版ホログラム26からの反射回折光と入射光を干渉
させてこの原版ホログラム26の複製を別に同時に行っ
た。
ィルム15’の長手方向に周期的に行うことにより、図
10に示すように、記録フィルム15’に飛び飛びに複
製ホログラム19とそれに対応した検知用ホログラム2
0が記録されたフィルムが巻き取られた。この記録フィ
ルム15’の検知用ホログラム20に中心波長575n
mの緑色発光ダイオード21からの光を入射角θ1 =6
0で照射すると、回折角θ2 =30°で回折され、この
回折光を受光器22で検知し、その出力を位置検出装置
23に入力して、検知用ホログラム20が対応する複製
ホログラム19の位置出しが行われた。なお、図10の
場合も、検知用ホログラム20を照明する発光ダイオー
ド21は、位置検出装置23により発光制御が行われる
ようになっている。
反射型ホログラム原版31の模式図を示す。反射型ホロ
グラム原版31は、リップマンホログラムからなる被複
製用反射型ホログラム32(この例では、ホログラムと
して、ヘッドアップディスプレイ用のホログラムコンバ
イナーを想定している。)がその中央領域に記録されて
おり、その周辺の非ホログラム領域に、アルミ反射ミラ
ー33がスリットマーク用原版として設けられている。
このアルミ反射ミラー33の設置位置は、原版31複製
の際にレーザー光38(図12)の入射角が45°にな
る位置を選んである。ミラー33のサイズは、幅0.5
mm以上(望ましくは、1mm以上)、長手方向は、被
複製用反射型ホログラム32の寸法にも依存するが、少
なくともレーザー光38の露光エリア以上の長さ(被複
製用反射型ホログラム32の長手方向の長さ以上、ホロ
グラム原版31以下の長さ)の四角形が望ましい。
な光学配置により、記録フィルム35にホログラムの複
製を行った。すなわち、反射型ホログラム原版31に、
光学密着液(キシレン等)34を介して、ホログラム記
録フィルム(例えば、デュポン社製オムニデックス35
2等)35を密着させ、アルゴンレーザー(波長51
4.5nm)36からの光を光学系37により発散光3
8に変換して、これを記録フィルム35側から入射させ
て露光し、反射型ホログラム32からの反射回折光と入
射光を干渉させてホログラム複製を行った。このとき、
発散光38は、原版31のアルミ反射ミラー33に45
°の入射角で入射し、その反射ミラー33からの反射光
と入射光が干渉してスリットマークも記録された。
ィルム35の長手方向に周期的に行うことにより、図1
3に示すように、記録フィルム35に飛び飛びに複製ホ
ログラム39が記録され、かつ、フィルムの片側に連続
したスリット用ホログラム40が記録されたフィルムが
巻き取られた。この記録フィルム35のスリット用ホロ
グラム40に中心波長575nmの緑色発光ダイオード
41からの光を入射角θ=14.7°で照射すると、入
射角と同じθ=14.7°で回折され、この回折光を受
光器42で検知し、その出力を位置検出装置43に入力
して、記録フィルム35の片側の不要部分(ミミ)の位
置出しが行われた。なお、図13の場合、スリット用ホ
ログラム40を照明する発光ダイオード41は、位置検
出装置43により発光制御が行われるようになってい
る。
の記録用の波長と再生用の波長が異なるため、記録光3
8の入射角(45°)と再生照明光の入射角(14.7
°)が異なることになる。なお、リップマンホログラム
において、記録された縞の間隔をd、記録された縞に対
する再生照明光の入射角をθ、記録フィルム35の平均
屈折率をn、再生波長をλとすると、ブラッグの条件か
ら、 2dcos{sin-1(sinθ/n)}=λ/n と近似されるので、この式から再生用の光の入射角及び
回折角が決まる。
原版としてのアルミ反射ミラー33は被複製用反射型ホ
ログラム32の片側にのみ設けて、複製した記録フィル
ム35の片側に連続したスリット用ホログラム40を記
録するようにしたが、これを対向する両側に設けるよう
にしてもよい。その場合は、複製した記録フィルム35
の両側に連続したスリット用ホログラム40が記録され
る。
方向に周期的に行う際、アルミ反射ミラー33を複製し
たスリット用ホログラム40が相互に連なって図13に
示すように連続した1本のスリット用ホログラム40に
なるようにしたが、図21に示すように、飛び飛びに複
製された複製ホログラム39の片側あるいは両側の一定
の対応位置に飛び飛びに記録するようにしてもよい。こ
の場合は、このスリット用ホログラム40は、フィルム
に沿う片側あるいは両側の不要領域をカットするための
マークとしてだけではなく、例えば各スリット用ホログ
ラム40の長手方向端部を検出して対応する複製ホログ
ラム39を切り出したり、打ち抜くための実施例1〜3
と同様な位置検知マークとしても利用できる。以下の実
施例5、6においても同様である。
用ホログラム40を記録するために原版31にアルミ反
射ミラー33を設けたが、この実施例は、その代わりに
ホログラムを用いる例である。まず、図14に示すよう
な配置で、スリット用ホログラム40のための反射型ホ
ログラム原版(1cm×25cm)を、ホログラム記録
フィルム(例えば、デュポン社製オムニデックス352
等)44の両側から図示のような角度でアルゴンレーザ
ー(波長514.5nm)の光45、45’を入射・干
渉させて、作成する。これを図15に示すように、反射
型ホログラム原版31の中央領域の被複製用反射型ホロ
グラム32周辺の非ホログラム領域に、原版31複製の
際にレーザー光38(図12)の入射角が60°になる
位置を選んで張り付けた。この代わりに、反射型ホログ
ラム原版31作成時に、スリット用ホログラムのための
反射型ホログラム原版を一体に記録するようにしてもよ
い。
な光学配置により、記録フィルム35にホログラムの複
製を行った。ホログラム記録フィルム35の材料、光学
密着液34、レーザー36等は実施例4と同じものを用
いた。この場合、発散光38は、原版31のスリットマ
ーク用原版ホログラム44への入射角が60°であり、
そのスリットマーク用原版ホログラム44からの回折光
と入射光が干渉してスリットマークも記録された。
ィルム35の長手方向に周期的に行うことにより、図1
6に示すように、記録フィルム35に飛び飛びに複製ホ
ログラム39が記録され、かつ、フィルムの片側に連続
したスリット用ホログラム40が記録されたフィルムが
巻き取られた。この記録フィルム35のスリット用ホロ
グラム40に中心波長575nmの緑色発光ダイオード
41からの光を入射角θ=23.5°で照射すると、そ
の垂直上方に回折され、この回折光を受光器42で検知
し、その出力を位置検出装置43に入力して、記録フィ
ルム35の片側の不要部分(ミミ)の位置出しが行われ
た。なお、図16の場合も、スリット用ホログラム40
を照明する発光ダイオード41は、位置検出装置43に
より発光制御が行われるようになっている。
複製の際、その複製用のレーザー光38によって同時に
スリットマーク用原版ホログラム44も複製するもので
あったが、この実施例は、スリットマーク用原版ホログ
ラム46は別の光源からのレーザー光で複製する例であ
る。まず、図17に示すような配置で、スリット用ホロ
グラム40のための反射型ホログラム原版(1cm×2
5cm)を、ホログラム記録フィルム(例えば、デュポ
ン社製オムニデックス706等)46の両側から図示の
ような角度でクリプトンレーザー(波長647.1n
m)の光47、47’を入射・干渉させて、作成する。
これを図18に示すように、反射型ホログラム原版31
の中央領域の被複製用反射型ホログラム32周辺の非ホ
ログラム領域に張り付けた。この代わりに、反射型ホロ
グラム原版31作成時に、スリット用ホログラムのため
の反射型ホログラム原版を一体に記録するようにしても
よい。
な光学配置により、記録フィルム35’にホログラムの
複製を行った。すなわち、反射型ホログラム原版31
に、光学密着液(キシレン等)34’を介して、ホログ
ラム記録フィルム(例えば、デュポン社製オムニデック
ス706等)35’を密着させ、クリプトンレーザー
(波長647.1nm)36’からの光を光学系37’
により発散光38’に変換して、これを記録フィルム3
5’側から入射させて露光し、反射型ホログラム32か
らの反射回折光と入射光を干渉させて反射型ホログラム
32の複製を行った。そして、反射型ホログラム32複
製用とは別にもう1つのクリプトンレーザー(波長64
7.1nm)36”を配置し、これからの光を光学系3
7”により発散光48に変換して、スリットマーク用原
版ホログラム46に向けて入射角5.2°で入射させ、
スリットマーク用原版ホログラム46からの反射回折光
と入射光を干渉させてこの原版ホログラム46の複製を
別に同時に行った。
ィルム35’の長手方向に周期的に行うことにより、図
20に示すように、記録フィルム35’に飛び飛びに複
製ホログラム39が記録され、かつ、フィルムの片側に
連続したスリット用ホログラム40が記録されたフィル
ムが巻き取られた。この記録フィルム35’のスリット
用ホログラム40に中心波長575nmの緑色発光ダイ
オード41からの光を入射角θ1 =60°で照射する
と、回折角θ2 =30°で回折され、この回折光を受光
器42で検知し、その出力を位置検出装置43に入力し
て、記録フィルム35’の片側の不要部分(ミミ)の位
置出しが行われた。なお、図20の場合も、スリット用
ホログラム40を照明する発光ダイオード41は、位置
検出装置43により発光制御が行われるようになってい
る。
フィルム35又は35’の片側あるいは両側に連続した
スリット用ホログラム40を記録する場合には、同時に
同様の方法で、図22に示すように、実施例1〜3と同
様な位置検知マークとしての検知用ホログラム20を記
録するようにすることができる。
びその複製方法を実施例に基づいて説明してきたが、本
発明はこれら実施例に限定されず、種々の変形が可能で
ある。例えば、検知用ホログラム20、スリット用ホロ
グラム40を別に作成しておき、これを被複製用反射型
ホログラム12又は32が複製された記録フィルム1
5、15’、35又は35’の所定の対応位置にシール
として貼り付けるようにすることもできる。
のホログラム記録フィルム及びその複製方法によると、
ホログラムが飛び飛びに記録されているホログラム記録
フィルムにおいて、各ホログラム近傍の一定の対応位置
に、一定の入射角で一定の波長の照明光を予め定めた方
向へ回折する所定形状のホログラムマークが、本体ホロ
グラムの複製と同時に記録されてなるので、複製部を連
続的に切り出したり、打ち抜いたりする場合、あるい
は、複製品の不要部分をスリットする場合、正確な位置
出しが可能になり、複製部の打ち抜き、複製品の不要部
分のスリット等の精度が高くなる。このようなホログラ
ムマークを本体ホログラムの複製と同時に何ら別の工程
を付加しないで記録することができ、その製造が容易で
ある。
版の模式図である。
る。
位置検出のための配置を示す図である。
型ホログラム原版を記録する配置を示す図である。
図である。
位置検出のための配置を示す図である。
型ホログラム原版を記録する配置を示す図である。
図である。
る。
の位置検出のための配置を示す図である。
原版の模式図である。
ある。
のスリットのための位置検出をする配置を示す図であ
る。
射型ホログラム原版を記録する配置を示す図である。
式図である。
のスリットのための位置検出をする配置を示す図であ
る。
射型ホログラム原版を記録する配置を示す図である。
式図である。
ある。
のスリットのための位置検出をする配置を示す図であ
る。
ているホログラム記録フィルムを示すための図である。
ホログラムが記録されているホログラム記録フィルムを
示すための図である。
ー 17、17’、17”、37、37’、37”…光学系 18、18’、28、38、38’、48…発散光 19、39…複製ホログラム 20…検知用ホログラム 21、41…発光ダイオード 22、42…受光器 23、43…位置検出装置 24、26…ホログラム記録フィルム(検知マーク用原
版ホログラム) 25、25’、27、27’…検知マーク用原版ホログ
ラム記録用の光 40…スリットマーク用ホログラム 44、46…ホログラム記録フィルム(スリットマーク
用原版ホログラム) 45、45’、47、47’…スリットマーク用原版ホ
ログラム記録用の光
Claims (11)
- 【請求項1】 ホログラムが飛び飛びに記録されている
ホログラム記録フィルムにおいて、各ホログラム近傍の
一定の対応位置に、一定の入射角で一定の波長の照明光
を予め定めた方向へ回折する所定形状のホログラムマー
クが記録されてなることを特徴とするホログラム記録フ
ィルム。 - 【請求項2】 前記ホログラム記録フィルムがフォトポ
リマーからなることを特徴とする請求項2記載のホログ
ラム記録フィルム。 - 【請求項3】 前記の飛び飛びに記録されている各ホロ
グラムがホログラムコンバイナーであることを特徴とす
る請求項1又は2記載のホログラム記録フィルム。 - 【請求項4】 前記ホログラムマークが前記の飛び飛び
に記録されている各ホログラムの位置を検知するための
位置検知用マークであることを特徴とする請求項1から
3の何れか1項記載のホログラム記録フィルム。 - 【請求項5】 前記ホログラムマークがフィルムの不要
部分をスリットするのに対応して設けたスリットライン
であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記
載のホログラム記録フィルム。 - 【請求項6】 前記スリットラインがフィルムに連続的
に記録されていることを特徴とする請求項5記載のホロ
グラム記録フィルム。 - 【請求項7】 前記スリットラインがフィルムに飛び飛
びに記録されていることを特徴とする請求項5記載のホ
ログラム記録フィルム。 - 【請求項8】 前記スリットラインがフィルムの片側も
しくは両側に記録されていることを特徴とする請求項6
又は7記載のホログラム記録フィルム。 - 【請求項9】 前記スリットラインに加えて、前記の飛
び飛びに記録されている各ホログラムの位置を検知する
ための位置検知用マークとしてのホログラムマークも記
録されていることを特徴とする請求項6記載のホログラ
ム記録フィルム。 - 【請求項10】 ホログラム記録フィルムをホログラム
原版に直接もしくは透明体を介して密着させ、レーザー
光を入射させて前記ホログラム記録フィルム内で入射光
と前記ホログラム原版からの回折光を干渉させて、前記
ホログラム原版を飛び飛びに複製するホログラム記録フ
ィルムの複製方法において、前記ホログラム原版の被複
製ホログラムの近傍に反射領域を設けて、この反射領域
に前記被複製ホログラムを複製するためのレーザー光を
同時に照射するか、そのレーザー光とは別のレーザー光
を照射して、前記反射領域に対応するホログラムマーク
も前記ホログラム記録フィルムに記録することを特徴と
するホログラム記録フィルムの複製方法。 - 【請求項11】 ホログラム記録フィルムをホログラム
原版に直接もしくは透明体を介して密着させ、レーザー
光を入射させて前記ホログラム記録フィルム内で入射光
と前記ホログラム原版からの回折光を干渉させて、前記
ホログラム原版を飛び飛びに複製するホログラム記録フ
ィルムの複製方法において、前記ホログラム原版の被複
製ホログラムの近傍に別のホログラム原版を設けて、こ
の別のホログラム原版に前記被複製ホログラムを複製す
るためのレーザー光を同時に照射するか、そのレーザー
光とは別のレーザー光を照射して、前記別のホログラム
原版に対応するホログラムマークも前記ホログラム記録
フィルムに記録することを特徴とするホログラム記録フ
ィルムの複製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4307795A JPH08166758A (ja) | 1994-10-11 | 1995-03-02 | ホログラム記録フィルム及びその複製方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24512894 | 1994-10-11 | ||
JP6-245128 | 1994-10-11 | ||
JP4307795A JPH08166758A (ja) | 1994-10-11 | 1995-03-02 | ホログラム記録フィルム及びその複製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166758A true JPH08166758A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=26382826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4307795A Pending JPH08166758A (ja) | 1994-10-11 | 1995-03-02 | ホログラム記録フィルム及びその複製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08166758A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11126012A (ja) * | 1997-08-06 | 1999-05-11 | Hsm Holographic Syst Muenchen Gmbh | 書類の秘密保持用の個々のホログラムの作製装置 |
JP2003058027A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 付加情報の付いたホログラム記録フィルム及びその記録方法 |
US7229720B2 (en) * | 1998-03-09 | 2007-06-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Hologram film having identification information recorded thereon and method for manufacturing the same |
JP2009192738A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Sony Corp | 真贋証明用ラベル及び真贋証明用ラベルの流用防止方法 |
JP2010160519A (ja) * | 2010-04-05 | 2010-07-22 | Sony Corp | 真贋証明用ラベルの流用防止方法 |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP4307795A patent/JPH08166758A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4650589B2 (ja) * | 2010-04-05 | 2011-03-16 | ソニー株式会社 | 真贋証明用ラベルの流用防止方法 |
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