JP2005049675A - 付加情報の付いたホログラム記録フィルム、及び、その記録方法とその真偽判定方法 - Google Patents

付加情報の付いたホログラム記録フィルム、及び、その記録方法とその真偽判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 同一の体積ホログラム感光材料中に、立体模型等の立体物の像と平面の文宇・画像等のパターンを個別情報として重畳記録されてホログラム記録フィルム及びその記録方法において、平面付加情報の二重像が再生されず、ホログラム面の前方あるい後方のみに平面付加情報が再生するように記録されている。
【解決手段】 反射型で体積ホログラムからなるホログラム記録フィルム22において、体積ホログラムからの再生像I’、I”に重畳して、平面付加情報B’がホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録され、ホログラム面にはその平面付加情報の影像A’が再生しないように記録されている付加情報の付いたホログラム記録フィルム。
【選択図】 図8

Description

本発明は、付加情報の付いたホログラム記録フィルム、及び、その記録方法とその真偽判定方法に関し、特に、立体物等が記録された反射型の体積ホログラムに平面の文字・画像等のパターンを各ホログラムの個別情報(可変情報)として重畳記録したホログラム記録フィルム、及び、その記録方法とその真偽判定方法に関するものである。
反射型体積ホログラムを作成するには、通常、フォトポリマー等の体積ホログラム感光材料を被複製用の反射型体積ホログラム原版に密着あるいは近接して配置し、ホログラム感光材料側から複製用の照明光を入射させ、反射型ホログラム原版からの反射回折光と入射光とをそのホログラム感光材料中で干渉させることにより、反射型ホログラム原版と同一特性の反射型体積ホログラムを複製記録している。
この場合に、複製されるホログラム個々に通し番号等の可変情報を追加する場合、従来は、例えば特許文献1に開示されているように、被写体像を結像する反射型体積ホログラム原版に対して距離をおいてホログラム感光材料を配置し、そのホログラム感光材料の反射型体積ホログラム原版と反対側に平面付加情報パターンが記録された透明シートを配置し、その透明シート側から反射型体積ホログラム原版を複製するための複製照明光を照射して、反射型体積ホログラム原版からの回折光とその複製照明光とをホログラム感光材料中で干渉させることにより記録する方法が提案されている。
特開2003−29607号公報
上記の特許文献1で提案されている透明シートに記録した個別情報あるいは可変情報を重畳記録する方法では、体積ホログラムからの再生像に重畳して、同一パターンで同一色の平面付加情報がホログラム面とホログラム面の前方あるい後方に同時に再生可能に記録されているので、このような平面付加情報がホログラム面には再生せず、ホログラム面の前方あるいは後方のどちらかのみに再生するようにすることは不可能であり、必ず二重像が再生されてしまう欠点があった。
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、同一の体積ホログラム感光材料中に、立体模型等の立体物の像と平面の文宇・画像等のパターンを個別情報として重畳記録されてホログラム記録フィルム及びその記録方法において、平面付加情報の二重像が再生されず、ホログラム面の前方あるい後方のみに平面付加情報が再生するホログラム記録フィルムとその記録方法、及び、その真偽判定方法を提供することである。
上記目的を達成する本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルムは、反射型で体積ホログラムからなるホログラム記録フィルムにおいて、前記体積ホログラムからの再生像に重畳して、平面付加情報がホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録され、ホログラム面にはその平面付加情報の影像が再生しないように記録されていることを特徴とするものである。
この場合に、その体積ホログラムは2波長以上で記録されたホログラムからなるものとすることができる。
また、その平面付加情報はカラーパターンとして再生可能に記録されているものとすることができる。
本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルムの記録方法は、付加情報の付いたホログラム記録フィルムの記録方法において、被写体像を結像する反射型体積ホログラム原版に対して距離をおいてホログラム感光材料を配置し、前記ホログラム感光材料の前記反射型体積ホログラム原版と反対側に平面付加情報パターンが記録された透明シートを配置し、前記透明シート側から前記反射型体積ホログラム原版を複製するための複製照明光を前記ホログラム感光材料の面の法線に対して斜め方向から照射して、前記反射型体積ホログラム原版からの回折光と前記複製照明光とを前記ホログラム感光材料中で干渉させることにより記録し、記録されたホログラム記録フィルムのホログラム面に再生される前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンの部分を切断除去し、ホログラム面の前方あるい後方にのみ前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンが再生されるようにすることを特徴とする方法である。
この場合に、その記録されたホログラム記録フィルムにおいて、ホログラム面に再生される平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンは正面から観察したときに画面の相対的に周辺部に、ホログラム面の前方あるい後方に再生される平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンは正面から観察したときに画面の相対的に中心部に再生されるように記録されており、正面から観察したときに、ホログラム面に再生される平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンと、ホログラム面の前方あるい後方に再生される平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンとの間の位置で画面の周辺部を切断除去することが望ましい。
また、透明シートが前記ホログラム感光材料の透明保護シートからなり、平面付加情報パターンをレーザーマーカー、インクジェットプリンター、昇華転写、印刷又はレーザープリンター等の電子写真方式を用いて透明保護シート上に記録することができる。
本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルムの真偽判定方法は、体積ホログラムからの再生像に重畳して、平面付加情報がホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録され、ホログラム面にはその平面付加情報の影像が再生しないように記録されている付加情報の付いたホログラム記録フィルムの真偽判定方法において、ホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録されている平面付加情報のホログラム面からの距離をdとし、正面方向から見た場合の前記平面付加情報からホログラムの画面の端部までの距離をsとし、前記体積ホログラムからの再生像の再生に係わる照明光の入射角をαとするとき、s≦d・tanαの関係の成立の有無によってその真偽を判定することを特徴とする方法である。
以下の実施の形態の説明から明らかなように、本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルム、及びその記録方法と真偽判定方法によると、体積ホログラムからの再生像に重畳して、平面付加情報がホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録され、ホログラム面にはその平面付加情報の影像が再生しないように記録されているので、ホログラム毎に個別情報として異なる平面付加情報を重畳記録する場合でも、原版に何ら手を加えずに、従来のホログラム複製記録方法の配置に対して格別の変更を必要とせず、また、格別の設備等を要しない簡単な配置で、特別の付加工程も必要とせずに、平面付加情報を記録することができるものであり、その場合に再生される平面付加情報は目障りなの二重像として再生されない。したがって、平面付加情報のパターン形状、及び、色で目視判別が容易に可能となり、さらに、再生される平面付加情報のホログラムの画面の端部に対する位置関係から真偽判定が可能となり、偽造が困難なホログラム記録フィルムを提供することが可能となる。
以下、本発明による付加情報の付いたホログラム記録フィルムをその記録方法に従って説明する。なお、その記録方法の前半は特許文献1に開示された方法と同じであるが、本発明全体を分かりやすくするために詳細に説明する。
図1は、本発明に基づいて、反射型ホログラム原版からそれと略同一特性の反射型体積ホログラムを複製記録する際に、複製されるホログラム個々に通し番号等の可変情報を追加する基本配置を示す図である。図中、符号1は反射型の体積ホログラム原版であり、立体模型等の立体物の像がホログラム記録されている。この反射型ホログラム原版1の上に一定厚の透明板3が貼り付けてあり、その透明板3の上に、表面に透明保護シート4が貼り付けられたフォトポリマー等の体積ホログラム感光材料2が貼り付けられており、その透明保護シート4の表面の適当な位置に、通し番号等の可変情報5が書き込まれる。
この可変情報5としては、レーザーマーカー、インクジェットプリンター、昇華転写、印刷、レーザープリンター等の電子写真方式によるプリンター等の、文宇・画像等のカラーあるいは白黒パターンを書き込みできる手段により記録されるものであれば何れでもよい。
このような配置で、通常の反射型ホログラムのホログラム複製記録方法と同様に、反射型ホログラム原版1作製時の照明光の入射方向と反対方向から、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)3色の光を同時にあるいは任意の順で複製照明光6として体積ホログラム感光材料2の側から入射させると、複製照明光6は透明保護シート4上の可変情報5を介して透明保護シート4、体積ホログラム感光材料2、透明板3を透過して反射型ホログラム原版1に入射し、反射型ホログラム原版1から回折光7が反射方向に生じ、その反射回折光7と入射光(複製照明光)6とが体積ホログラム感光材料2中で干渉することにより、反射型ホログラム原版1と略同一特性の反射型体積ホログラムが体積ホログラム感光材料2中に複製記録されるが、この際、透明保護シート4表面に記録された可変情報5が同時にホログラフィックに重畳記録される。複製記録後に、体積ホログラム感光材料2を透明板3から剥離し、また、その上の透明保護シート4も剥離分離することにより、付加情報の付いたホログラム記録フィルムが得られる。
この体積ホログラム感光材料2中に重畳記録される付加情報の形態は、可変情報5を通過する色と同じ色の影像を伴った意匠性、表現性の豊かなものであり、しかも、図1の配置から明らかなように、従来のホログラム複製記録方法の配置に対して格別の変更を必要とせず、また、格別の設備等を要しない簡単な配置で、特別の付加工程も必要とせずに記録できるものである。
以下、体積ホログラム感光材料2中に複製記録された立体物の像と共に重畳記録される付加情報の形態について説明する。
図2は、反射型体積ホログラム原版1をデニシュークホログラムとして記録する際の配置を示す図であり、立体模型等の立体被写体Oを用意し、それからある程度の距離をおいて体積ホログラム感光材料11を配置する。この場合には、体積ホログラム感光材料11として、R、G、B3色に感度を持ちホログラムの重畳記録が可能な体積ホログラム感光材料を用いているが、R、G、B3色それぞれに感度を持つ感光層を積層してなる3層構成の体積ホログラム感光材料を用いてもよい。このような配置で、所定の入射角で同時にあるいはR、G、B3色の光を任意の順で照明光12として体積ホログラム感光材料11側から入射させると、照明光12は体積ホログラム感光材料11を透過して立体被写体Oに入射し、被写体Oから反射方向に散乱光13が生じる。この散乱光13と照明光12が体積ホログラム感光材料11中で干渉して、立体被写体Oのフルカラーの反射型ホログラム1が記録される。この反射型ホログラム1が反射型体積ホログラム原版1(図1、図3)として用いられる。
図3は、図2の配置で記録した反射型体積ホログラム原版1を、図1の配置で可変情報5と共に複製記録する際の光路を示す図であり、図1の配置とは上下を反転しており、かつ、透明板3の図示を省いてある。図2の反射型ホログラム原版1作製時の照明光12の入射方向と反対方向から複製照明光6を透明保護シート4と体積ホログラム感光材料2を介して反射型ホログラム原版1に入射させると、反射型ホログラム原版1からの反射回折光7により、反射型ホログラム原版1記録時の立体被写体Oの位置にその被写体Oの像I(被写体Oの表側のみの像)が結像される。
この被写体Oの像Iを結像する回折光7と入射光(複製照明光)6とが体積ホログラム感光材料2中で干渉することにより、反射型ホログラム原版1と略同一特性の反射型体積ホログラムが複製記録される。
ここで、透明保護シート4上の可変情報5が例えばR光のみを透過する透明インクで記録されているとして(もちろん、他の色の光を透過するものでもよいし、色を通さない黒でもよい。)、可変情報5の部分に当たった照明光6はR光のみとなり、体積ホログラム感光材料2の可変情報5の影になる領域Aと、反射型ホログラム原版1の可変情報5の影になる領域Bには、照明光6中のR光のみしか入射しない。
体積ホログラム感光材料2と反射型ホログラム原版1のそれ以外の領域には、通常、R光だけでなく、G光もB光も入射している。したがって、反射型ホログラム原版1の領域BからはR光だけしか回折されず、また、体積ホログラム感光材料2の領域Aには、R光の干渉縞しか記録されない。これに対して、反射型ホログラム原版1の領域B以外の領域からは、像Iを結像する通常のR、G、Bの光が当たり回折される。また、体積ホログラム感光材料2の領域A以外の領域には、像Iを結像する通常のR、G、Bの光の干渉縞が記録される。
図4は、図3(図1)のようにして体積ホログラム感光材料2中に複製記録された体積ホログラム22から記録像を再生する際の光路を示す図であり、その複製記録時の複製照明光6の入射方向と反対方向から白色照明光23を体積ホログラム22に入射させると、回折光は体積ホログラム22の面近傍に立体被写体Oの像Iの像I’(被写体Oの表側のみの像)を再生する。それと共に、図3の領域Aに対応する体積ホログラム22の領域A’にはR光の干渉縞しか記録されていないので、可変情報5と同一パターンの領域A’は赤の回折光24のみを回折することになり、観察者の眼Eには赤い第1の付加情報パターンA’として観察される。他方、図3の反射型ホログラム原版1の領域Bに対応する体積ホログラム22の前方の空間中の領域B’には、体積ホログラム22からR光の回折光しか入射しないので、可変情報5と同一パターンの空間領域B’からは赤の回折光25のみしか出ないことになり、観察者の眼Eには赤い第2の付加情報パターンB’として観察される。2つの同じ色の第1の付加情報パターンA’と第2の付加情報パターンB’は空間中に固定されて見えるので、眼Eの移動に伴って相互の位置は変化するものとなる。
図3は、反射型ホログラム原版1に対して、それから再生される被写体Oの像Iの面が反射型ホログラム原版1に向いている場合に、付加情報パターンA’、B’が重畳して見えるように記録する場合であったが、次の例として、反射型ホログラム原版1に対して、それから再生される被写体Oの像I’の面が反射型ホログラム原版1とは反対側に向いている場合について説明する。
図5は、まずそのような反射型ホログラム原版1の記録方法の1例を説明するための図であり、図5(a)は、図2の場合と同じで、被写体Oからある程度の距離をおいて体積ホログラム感光材料11を配置し、所定の入射角で照明光12を体積ホログラム感光材料11側から入射させる。被写体Oから散乱光13と照明光12を体積ホログラム感光材料11中で干渉させて、立体被写体Oのフルカラーの反射型ホログラム31(図5(b))を記録する。
この反射型ホログラム31を中間ホログラム原版として、図5(b)の配置で、反射型ホログラム原版1を記録する。そのためには、図5(b)に示すように、記録時の立体被写体Oに対して中間ホログラム原版31と反対側に体積ホログラム感光材料32を配置し、図5(a)の中間ホログラム原版31作製時の照明光12の入射方向と反対方向から照明光6’を体積ホログラム感光材料32を介して中間ホログラム原版31に入射させると、中間ホログラム原版31からの反射回折光7’により、中間ホログラム原版31記録時の立体被写体Oの位置にその被写体Oの像I(被写体Oの表側のみの像)が結像される。この被写体Oの像Iを結像する回折光7’と入射光(照明光)6’とが体積ホログラム感光材料32中で干渉することにより、別の反射型体積ホログラムが体積ホログラム感光材料32に記録される。この反射型体積ホログラムを反射型体積ホログラム原版1(図6)とするが、この反射型ホログラム原版1は、図5(c)に示すように、図5(b)の記録時の照明光6’の入射方向と反対方向から照明光6を入射させると、それからの反射回折光7により、被写体Oの像I(被写体Oの表側のみの像)の位置に、その像Iの像I’、すなわち、被写体Oの像I’を結像再生するが、被写体Oの像I’の面が反射型ホログラム原版1とは反対側に向いているものとなる。
このような反射型体積ホログラム原版1を用いて、図6のような図3と同様の配置で、反射型ホログラム原版1と略同一特性の反射型体積ホログラムを複製記録すると共に、透明保護シート4上の可変情報5を同時にホログラフィックに重畳記録する。ただし、図6の配置は、図3の配置と上下を反転しており、図1の配置と同じである。図3と同様に、図6では透明板3の図示を省いてある。
図6において、図5(b)の反射型ホログラム原版1作製時の照明光6’の入射方向と反対方向から複製照明光6を透明保護シート4と体積ホログラム感光材料2を介して反射型ホログラム原版1に入射させると、反射型ホログラム原版1からの反射回折光7により、反射型ホログラム原版1記録時の被写体Oの像Iの位置にその被写体Oの像I’(被写体Oの表側のみの像)が結像される。この被写体Oの像I’を結像する回折光7と入射光(複製照明光)6とが体積ホログラム感光材料2中で干渉することにより、反射型ホログラム原版1と略同一特性の反射型体積ホログラムが複製記録される。
ここで、透明保護シート4上の可変情報5が例えばR光のみを透過する透明インクで記録されているとして(もちろん、他の色の光を透過するものでもよいし、色を通さない黒でもよい。)、可変情報5の部分に当たった照明光6はR光のみとなり、体積ホログラム感光材料2の可変情報5の影になる領域Aと、反射型ホログラム原版1の可変情報5の影になる領域Bには、照明光6中のR光のみしか入射しない。
体積ホログラム感光材料2と反射型ホログラム原版1のそれ以外の領域には、通常、R光だけでなく、G光もB光も入射している。したがって、反射型ホログラム原版1の領域BからはR光だけしか回折されず、また、体積ホログラム感光材料2の領域Aには、R光の干渉縞しか記録されない。これに対して、反射型ホログラム原版1の領域B以外の領域からは、像Iを結像する通常のR、G、Bの光が当たり回折される。また、体積ホログラム感光材料2の領域A以外の領域には、像Iを結像する通常のR、G、Bの光の干渉縞が記録される。
図7は、図6(図1)のようにして体積ホログラム感光材料2中に複製記録された体積ホログラム22から記録像を再生する際の光路を示す図であり、その複製記録時の複製照明光6の入射方向と同じ方向(図4の場合は、反対方向)から白色照明光23を体積ホログラム22に入射させると、回折光は体積ホログラム22の面近傍に立体被写体Oの像Iの像I’の像I”(被写体Oの表側のみの像)を再生する。それと共に、図6の領域Aに対応する体積ホログラム22の領域A’にはR光の干渉縞しか記録されていないので、可変情報5と同一パターンの領域A’は赤の回折光24のみを回折することになり、観察者の眼Eには赤い第1の付加情報パターンA’として観察される。他方、図6の反射型ホログラム原版1の領域Bに対応する体積ホログラム22の後方(図4の場合は、前方)の空間中の領域B’には、体積ホログラム22からR光の回折光の延長線しか入射しないので、可変情報5と同一パターンの空間領域B’からは赤の回折光25のみしか出ないのと同じ状態になり、観察者の眼Eには赤い第2の付加情報パターンB’として観察される。2つの同じ色の第1の付加情報パターンA’と第2の付加情報パターンB’は空間中に固定されて見えるので、眼Eの移動に伴って相互の位置は変化するものとなる。
ここで、図4の付加情報の付いたホログラム記録フィルムと図7の付加情報の付いたホログラム記録フィルムとでは、ホログラム面から離れて再生される第2の付加情報パターンB’の位置がホログラム面の前方であるか(図4)、後方であるか(図7)の違いがあるが、再生される立体被写体Oの像I’とI”は同じで違いはない。また、第1の付加情報パターンA’は、何れの場合も、ホログラム面に再生されることになる。
なお、以上の説明では、可変情報5としては、R光のみを透過するものとしたが、他の単色あるいは複数の色の光を透過するものであってよいし、色を通さない黒であってもよい。また、付加情報パターンA’、B’の色については、その再生される位置の背景に対応する色がない場合には、必ずしも可変情報5の透過色と同じ色で再生されない。この傾向は、特に第1の付加情報パターンA’において現れやすい。
さて、本発明に基づいて、以上のような可変情報5の同一パターンの二重像として記録された付加情報パターンA’、B’の中、ホログラム面に再生される第1の付加情報パターンA’をなくしてホログラム面の前方(図4)又は後方(図7)に第2の付加情報パターンB’のみが再生されるように、複製記録された体積ホログラム22を加工する方法について説明する。
図8は、そのために付加情報パターンA’、B’が同時に再生される複製記録された体積ホログラム22をトリミングする方法を示している。図8(a)、(b)はそれぞれ図4、図7に対応する図であるが、図8(a)においては、付加情報パターンA’、B’は立体被写体Oの像I”の頭上でなく足元に記録されている点で若干異なる。
通常、反射型ホログラム原版1作製時の照明光(参照光)12のホログラム面への入射角は90°以外の斜め方向から所定の入射角αで入射させるため、複製照明光6、6’の入射角、立体被写体Oの像I’とI”の再生に係わる白色照明光23の入射角も同じαとなる。そのため、第1の付加情報パターンA’と第2の付加情報パターンB’の位置関係は、図8(a)(図4)の場合は、白色照明光23の入射方向に付加情報パターンB’が、その影位置に付加情報パターンA’が位置し、図8(b)(図7)の場合は、白色照明光23の入射方向に付加情報パターンA’が、その影位置に付加情報パターンB’が位置し、何れも斜め方向に整列して相互に離間して位置している。したがって、付加情報パターンA’、B’を観察者の眼Eが正面方向から観測した場合には、付加情報パターンA’とB’は重なるのではなく相互に分離した二重像として見える。
そこで、図4のケースでは、可変情報5を斜めに入射する複製照明光6の入射側とは反対側に位置する端部近傍に配置して、その可変情報5の付加情報パターンA’、B’を斜めに入射する再生に係わる白色照明光23の入射側とは反対側に位置する端部近傍に記録すると、図8(a)に示すように、ホログラム面の前方に再生される第2の付加情報パターンB’は体積ホログラム22の画面のより中心に近い位置に再生され、ホログラム面に再生される第1の付加情報パターンA’は体積ホログラム22の画面のより周辺側の位置に再生される位置関係になる。
そこで、付加情報パターンA’、B’を正面方向から観測した場合に、付加情報パターンA’とB’の間で、かつ、可能な限り付加情報パターンA’に近い位置で切断線33によって体積ホログラム22の周辺部22’を切り落とす(トリミングする)と、残りの体積ホログラム22からは付加情報パターンA’は見えず、ホログラム面の前方にのみ第2の付加情報パターンB’が再生されるようになり、付加情報の二重像は解消される。したがって、このようにしてトリミングした体積ホログラム22からは、白色照明光23を入射させると、体積ホログラム22の面近傍に立体被写体Oの像Iの像I’(被写体Oの表側のみの像)が再生されると共に、体積ホログラム22の前方の空間中に可変情報5と同一パターンの第2の付加情報パターンB’が固定されて再生され、観察者の眼Eの移動に伴って立体被写体Oの像I’と付加情報パターンB’の相互の位置は変化するものとなる。
また、図7のケースでは、可変情報5を斜めに入射する複製照明光6の入射側に位置する端部近傍に配置して、その可変情報5の付加情報パターンA’、B’を斜めに入射する再生に係わる白色照明光23の入射側に位置する端部近傍に記録すると、図8(b)に示すように、ホログラム面の後方に再生される第2の付加情報パターンB’は体積ホログラム22の画面のより中心に近い位置に再生され、ホログラム面に再生される第1の付加情報パターンA’は体積ホログラム22の画面のより周辺側の位置に再生される位置関係になる。
したがって、この場合も、付加情報パターンA’、B’を正面方向から観測した場合に、付加情報パターンA’とB’の間で、かつ、可能な限り付加情報パターンA’に近い位置で切断線33によって体積ホログラム22の周辺部22’を切り落とす(トリミングする)と、残りの体積ホログラム22からは付加情報パターンA’は見えず、ホログラム面の後方にのみ第2の付加情報パターンB’が再生されるようになり、付加情報の二重像は解消される。したがって、このようにしてトリミングした体積ホログラム22からは、白色照明光23を入射させると、体積ホログラム22の面近傍に立体被写体Oの像Iの像I’の像I”(被写体Oの表側のみの像)が再生されると共に、体積ホログラム22の後方の空間中に可変情報5と同一パターンの第2の付加情報パターンB’が固定されて再生され、観察者の眼Eの移動に伴って立体被写体Oの像I”と付加情報パターンB’の相互の位置は変化するものとなる。
ところで、図8(a)、(b)において、切断線33は、付加情報パターンA’とB’を正面方向から観測した場合に、最も画面の外側に位置させたとしても、付加情報パターンA’に接する線でしか切断できない。そのように切断すると、正面方向から見た場合の付加情報パターンB’の切断線33(ホログラムの画面の端部)から画面内側に入った距離sは、ホログラム面から付加情報パターンB’までの距離をdとして、d・tanα以下になる。すなわち、s≦d・tanαの関係が成り立つ。
ここで、αは、上記のように、立体被写体Oの像I’又はI”の再生に係わる白色照明光23の入射角であるため、体積ホログラム22自身から計測できる。また、ホログラム面から付加情報パターンB’までの距離dも、体積ホログラム22を用いて三角測量の原理等で計測できる。
ところで、本発明のような方法で複製記録された体積ホログラム22を偽造する場合に、付加情報パターンB’に対応する付加情報パターンを最終的な体積ホログラム22のホログラム面から離れた位置に記録しようとするとき、上記のs≦d・tanαの関係を満たして記録することは必ずしも容易ではない。一般的に、付加情報パターンからホログラムの画面の端部までの距離sをより長くとろうとするのが通常であるので、真偽を判定すべき付加情報の付いたホログラム記録フィルムの付加情報パターンに関する上記のsを計測し、そのsがs≦d・tanαの関係を満たすか否かを検討することによって、その付加情報パターンからホログラムフィルムの真偽を判定することができる。
なお、本発明において、通し番号等の可変情報5は、図1の配置の透明板3の上に貼り付ける前の体積ホログラム感光材料2の透明保護シート4の表面に、レーザーマーカー、インクジェットプリンター、昇華転写、印刷、レーザープリンター等を用いて予め書き込んでおいてもよいし、透明板3の上に貼り付けてから上記のような複製記録の前にそのような書き込み手段で書き込むようにしてもよい。また、液晶表示素子のような光スイッチング可能な光透過シャッターを透明保護シート4に重ね合わせ、その光透過シャッターに可変情報5を表示させながら複製記録するようにしてもよい。
以下、図面を参照にして本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルム、及び、その記録方法とその真偽判定方法の実施例を説明する。
図6は、この実施例に用いる反射型体積ホログラム原版1の模式図である。反射型体積ホログラム原版1は、その上方(像I’の頭上方向)に追加情報(可変情報)5を記録するスペースが配置されている。
反射型体積ホログラム原版1と複製するホログラム感光材料2の距離を10mmとして、ホログラム記録フィルム2(例えば、デュポン社製フォトポリマー、オムニデックス801フィルム)を反射型体積ホログラム原版1に透明板3を介して密着させ、透明保護フィルム4(例えば、ホログラム記録フィルム2の表面保護用PETフィルム)に追加情報5を天地方向の長さを5mmとして(例えば、インクジェットプリンターで)記録し、クリプトンレーザー(波長647.1nm)、レーザーダイオード励起ヤグレーザー(波長532nm)、アルゴンレーザ(波長457.9nm)を発振させ、これらを記録フィルム2側から複製照明光6として入射角45°で入射させて露光し、被複製用反射型ホログラム原版1からの反射回折光と入射光とをホログラム記録フィルム2中で干渉させてホログラム複製を行った。このとき、2つの付加情報パターンは天地方向に10mmずれて記録されていた。付加情報パターンの天地方向の長さは5mmのため、付加情報パターンA’(図7、図8(b))の天地方向の下部0mmの位置で切断除去することにより、2つの付加情報A’、B’が同時に再生されることはなく付加情報パターンB’のみが再生されるホログラム記録フィルムが作製された。
得られたホログラム記録フィルムにおいて再生された付加情報パターンB’のホログラム面からの距離を測ったところ、d≒10mmであり、また、正面方向から見た場合の付加情報パターンB’の天地方向の下部のホログラム記録フィルムの上側端からの距離は、s≒10mmであり、さらに、そのホログラム記録フィルムに記録された立体物の像を歪みなく再生させるための照明光の入射角は、α≒45であったので、s≦d・tanαの関係を満足することが分かり、真偽判定の結果、真のホログラム記録フィルムと判定された。
以上、本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルム、及び、その記録方法とその真偽判定方法を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されず種々の変形が可能である。なお、本発明による付加情報パターンB’は、ホログラム感光材料面に対し浮いた位置あるいは沈んだ位置に見える像なので、図1の透明板3の厚みによっては蛍光灯下では視認性が悪くぼけた像となるが、スポットライト下では視認性の良い潜像的な像として得ることができるものである。
本発明に基づいて反射型ホログラム原版から反射型体積ホログラムを複製記録する際に複製されるホログラム個々に可変情報を追加する基本配置を示す図である。 反射型体積ホログラム原版をデニシュークホログラムとして記録する際の配置を示す図である。 図2の配置で記録した反射型体積ホログラム原版を図1の配置で可変情報と共に複製記録する際の光路を示す図である。 図3の配置で複製記録された体積ホログラムから記録像を再生する際の光路を示す図である。 別の実施例に用いる反射型ホログラム原版の記録方法の1例を説明するための図である。 図5による反射型体積ホログラム原版を図1の配置で可変情報と共に複製記録する際の光路を示す図である。 図6の配置で複製記録された体積ホログラムから記録像を再生する際の光路を示す図である。 図4、図7に対応する場合に、2つの付加情報パターンが同時に再生される複製記録された体積ホログラムをトリミングする方法を示すための図である。
符号の説明
1…反射型体積ホログラム原版
2…体積ホログラム感光材料
3…透明板
4…透明保護シート
5…可変情報
6…複製照明光
6’…照明光
7…反射回折光
7’…反射回折光
11…体積ホログラム感光材料
12…照明光
13…散乱光
22…体積ホログラム(トリミング前の本発明の付加情報の付いたホログラム記録フィルム)
23…白色照明光
24…回折光
25…回折光
31…反射型ホログラム(中間ホログラム原版)
32…体積ホログラム感光材料
33…切断線
O…立体被写体
I…被写体の像
I’…被写体の像の像
I”…被写体の像の像の像
E…観察者の眼
A…体積ホログラム感光材料の可変情報の影になる領域
B…反射型ホログラム原版の可変情報の影になる領域
A’…領域Aに対応する体積ホログラムの領域(第1の付加情報パターン)
B’…領域Bに対応する体積ホログラム前方(後方)空間中の領域(第2の付加情報パターン)

Claims (7)

  1. 反射型で体積ホログラムからなるホログラム記録フィルムにおいて、前記体積ホログラムからの再生像に重畳して、平面付加情報がホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録され、ホログラム面にはその平面付加情報の影像が再生しないように記録されていることを特徴とする付加情報の付いたホログラム記録フィルム。
  2. 前記体積ホログラムは2波長以上で記録されたホログラムからなることを特徴とする請求項1記載の付加情報の付いたホログラム記録フィルム。
  3. 前記平面付加情報はカラーパターンとして再生可能に記録されていることを特徴とする請求項1又は2記載の付加情報の付いたホログラム記録フィルム。
  4. 付加情報の付いたホログラム記録フィルムの記録方法において、被写体像を結像する反射型体積ホログラム原版に対して距離をおいてホログラム感光材料を配置し、前記ホログラム感光材料の前記反射型体積ホログラム原版と反対側に平面付加情報パターンが記録された透明シートを配置し、前記透明シート側から前記反射型体積ホログラム原版を複製するための複製照明光を前記ホログラム感光材料の面の法線に対して斜め方向から照射して、前記反射型体積ホログラム原版からの回折光と前記複製照明光とを前記ホログラム感光材料中で干渉させることにより記録し、記録されたホログラム記録フィルムのホログラム面に再生される前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンの部分を切断除去し、ホログラム面の前方あるい後方にのみ前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンが再生されるようにすることを特徴とする付加情報の付いたホログラム記録フィルムの記録方法。
  5. 前記の記録されたホログラム記録フィルムにおいて、ホログラム面に再生される前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンは正面から観察したときに画面の相対的に周辺部に、ホログラム面の前方あるい後方に再生される前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンは正面から観察したときに画面の相対的に中心部に再生されるように記録されており、正面から観察したときに、ホログラム面に再生される前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンと、ホログラム面の前方あるい後方に再生される前記平面付加情報パターンに対応した付加情報パターンとの間の位置で画面の周辺部を切断除去することを特徴とする請求項4記載の付加情報の付いたホログラム記録フィルムの記録方法。
  6. 前記透明シートが前記ホログラム感光材料の透明保護シートからなり、前記平面付加情報パターンをレーザーマーカー、インクジェットプリンター、昇華転写、印刷又はレーザープリンター等の電子写真方式を用いて前記透明保護シート上に記録することを特徴とする請求項4又は5記載の付加情報の付いたホログラム記録フィルムの記録方法。
  7. 体積ホログラムからの再生像に重畳して、平面付加情報がホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録され、ホログラム面にはその平面付加情報の影像が再生しないように記録されている付加情報の付いたホログラム記録フィルムの真偽判定方法において、ホログラム面の前方あるい後方に再生可能に記録されている平面付加情報のホログラム面からの距離をdとし、正面方向から見た場合の前記平面付加情報からホログラムの画面の端部までの距離をsとし、前記体積ホログラムからの再生像の再生に係わる照明光の入射角をαとするとき、s≦d・tanαの関係の成立の有無によってその真偽を判定することを特徴とする付加情報の付いたホログラム記録フィルムの真偽判定方法。
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