JPH08166281A - 感振センサ - Google Patents

感振センサ

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JPH08166281A
JPH08166281A JP7972794A JP7972794A JPH08166281A JP H08166281 A JPH08166281 A JP H08166281A JP 7972794 A JP7972794 A JP 7972794A JP 7972794 A JP7972794 A JP 7972794A JP H08166281 A JPH08166281 A JP H08166281A
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JP
Japan
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case
vibration
magnetic
sensing
lead wire
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7972794A
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English (en)
Inventor
Satoshi Sugimoto
聡 杉本
Yoshimoto Odakawa
良基 小田川
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TDK Corp
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
TDK Corp
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】リード線が感振部の動作、特性に対して悪影響
を与えないようにする。 【構成】感振部1はケース2の内部に吊り下げられ、吊
り下げられたとき底部側となる側に出力端125、12
6を有している。リード線31、32は感振部1の出力
端125、126から導かれ、ケース2の下部側からケ
ース2の外部に導出されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感振センサに関し、更
に詳しくは、各種振動、地震波による振動またはこれら
の振動に伴う加速度を感知する感振センサに係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、感震器または感震センサでは、
傾斜状態での特性変化を回避する手段として自動水平保
持機能を持たせることが多い。例えば、実開平3ー30
833号公報は、吊り下げ軸体の下部側で、感震ケース
との間に位置して感震ケースに自動水平機能を持たせる
高粘性流体を設けたダンパー型の水平保持機構を開示し
ている。
【0003】特開平3ー11513号公報は、支持棒に
固定されたスプリングを介して感震器ケースに固定され
た支持ピンにより、感震機能部を回動自在に保持し、小
さな角度偏差に対して、鉛直を保つようにした感震器を
開示している。
【0004】更に、特開平3ー59425号公報はケー
ス本体内に環状の感震用永久磁石リングを、吊糸を介し
て水平状態に、かつ、揺動自在に吊り下げた感震センサ
を開示している。
【0005】吊り下げ構造を採る場合、可動部分である
感震部からの感震信号を、リード線を通して外部(固定
側)に導出することが必要である。この種の感震センサ
は、地震に伴って感震部に生じた加速度を感知するもの
であるため、リード線が感震部の加速度感知動作に悪影
響を与えないような構造を採ることが重要である。前述
した先行技術文献においては、リード線に弛みを持たせ
てケースの上方に導出し、ケース上部側に設けられた端
子導体に接続する等の構造を採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
感震センサは、リード線が比較的長い経路で引き回され
るため、感震部の加速度感知動作に対するかなりの負荷
となっている。特に、感震部の信号出力端が底部側にあ
る場合には、リード線がケースの内部を底部側から上面
側に向かって引き出される長い配線経路となるため、感
震部に対するリード線の負荷が大きくなる傾向にある。
また、ケースの内部を底部から上面側に向かって走るリ
ード線が、時として感震部の動作領域内に入り込み、感
震部に動作障害を与えることもある。
【0007】本発明の課題は、新規なリード線引き出し
構造を有する感振センサを提供することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、感振部の動作
及び特性に対して悪影響を与えない新規なリード線引き
出し構造を有する感振センサを提供することである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、感振部に対す
る負荷を軽減したリード線引き出し構造を有する感振セ
ンサを提供することである。
【0010】本発明のもう一つの課題は、感振部に動作
障害を与えることのないリード線引き出し構造を有する
感振センサを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る感振センサは、感振部と、ケースと、
リード線とを含んでおり、前記感振部は、吊り下げ手段
により前記ケースの内部に吊り下げられ、吊り下げられ
たとき底部側となる側に出力端を有しており、前記リー
ド線は、前記感振部の前記出力端から導かれ、前記ケー
スの下部側から前記ケースの外部に導出されている。
【0012】一つの実施例では、前記ケースは、筒状部
材と、底部材とを有し、前記底部材が前記筒状部材の軸
方向の一端部に接合されて前記筒状部材の底部を構成し
ており、前記リード線は、前記筒状部材と前記底部材と
の接合境界を通って、前記ケースの外部に導出されてい
る。
【0013】好ましくは、前記ケースは、制動流体を収
納しており、前記感振部は、一部が前記制動流体の中に
あって、前記制動流体による制動を受ける。
【0014】別の好ましい例では、前記吊り下げ手段
は、球状体と、受け部とを有しており、前記球状体及び
受け部は前記感振部及び前記ケースに分配して取り付け
られ、前記球状体が前記受け部によって受けられて相互
間に可動接触面を形成している。
【0015】更に別の好ましい実施例では、前記感振部
は、可動体と、磁気感応素子と、非磁性ケースとを含ん
でおり、前記可動体は、マグネットを含み、前記マグネ
ットが前記非磁性ケース内に配置され、磁性流体によっ
て支持されて前記非磁性ケースの底部の内面上に浮上し
ており、前記磁気感応素子は、前記非磁性ケースの前記
底部の外部に配置され、前記マグネットの漏洩磁界に感
応する。
【0016】
【作用】感振部はケースの内部に吊り下げているから、
ケースが傾斜した場合、感振部が、傾斜にかかわらず、
傾斜前の水平状態を保つ。このため、傾斜による特性変
化を回避することができる。
【0017】感振部は、吊り下げられたとき底部側とな
る側に出力端を有しており、リード線は感振部の出力端
から導かれ、ケースの下部側からケースの外部に導出さ
れているから、ケース内におけるリード線の配線長が、
ケースの上側から外部に導出する従来の場合と比較し
て、半分以下に縮小される。このため、感振部の動作及
び特性に対して悪影響を与えない新規なリード線引き出
し構造を実現できる。具体的には、まず、リード線の配
線長が短くなるため、感振部に対するリード線の負荷が
軽減される。また、リード線の配線経路が感振部の動作
領域外に設定される。従って、リード線が感振部の動作
領域内に入り込むことがないので、感振部に動作障害を
与えることもない。
【0018】ケースは、底部材が筒状部材の軸方向の一
端部に接合されて筒状部材の底部を構成しており、リー
ド線は筒状部材と底部材との接合境界を通って、ケース
の外部に導出されている場合は、感振部をケース内に組
み込む前に、リード線を感振部の出力端から外部に導出
しておき、次に感振部をケースの筒状部材内に組み込
み、その際、リード線を筒状部材の底部側からその外部
に出るように配置し、次にリード線を挟み込むようにし
て、筒状部材の底部に底部材を接合する工程をとること
ができる。このため、リード線の引き出し及び組立作業
が極めて容易になる。
【0019】ケースが制動流体を収納していて、感振部
の一部が制動流体の中にあり、感振部が制動流体による
制動を受ける構造の場合は、感振部に円滑な運動性及び
適度の粘性による減衰作用を与えることができる。この
ため、検出対象外の周波数領域での振動もしくはレベル
の変動、例えば傾斜、周期の長い振動もしくは微小な振
動には感応せず、検出対象となっている周波数領域にお
ける振動、レベル変動または加速度に応答し、これを確
実に検知できる。
【0020】球状体と、受け部とを含む吊り下げ手段を
有し、球状体及び受け部が感振部及びケースに分配して
取り付けられ、球状体が受け部によって受けられて相互
間に可動接触面を形成している構造を採用した場合、ケ
ースの傾斜に対応して、球状体及び受け部との間に形成
された可動接触面において、球状体と受け部との間に、
全方位にわたって、三次元的滑動動作を可能とし、これ
によって感振部が傾斜前の水平状態を保つ。このため、
傾斜による特性変化を、球状体と受け部との間に発生す
る三次元的滑動動作によって回避する吊り下げ手段を有
する感振センサが得られる。
【0021】吊り下げ手段は、球状体及び受け部を、感
振部及びケースに分配して取り付け、球状体が受け部に
よって受けられて相互間に可動接触面を形成する構造で
あるから、簡素な構造になると共に、可動接触面での全
方位にわたる三次元的滑動動作により安定した水平保持
機能を確保することができる。
【0022】感振部において、可動体は、マグネットを
含み、マグネットがケース内に配置され磁性流体によっ
て支持されてケースの底部の内面上に浮上している例で
は、地震波到来等によって加振された場合、マグネット
が磁性流体による軸受け作用を受けながら、ケースの底
部の内面上を、極めてスムーズに移動する。
【0023】磁気感応素子は、ケースの底部の外部に配
置され、マグネットの漏洩磁界に感応するから、可動体
がケースの底部内面上を移動した場合、その移動位置に
応じた感知動作、例えばスイッチ動作をする。この磁気
感応素子の動作よって、地震等が感知される。
【0024】
【実施例】図1は本発明に係る感振センサの構成を示す
図である。図示の感振センサは、感振部1と、ケース2
と、リード線31、32とを有する。感振部1はケース
2の内部に吊り下げられ、吊り下げられたとき底部側と
なる側に出力端125、126を有している。5は吊り
下げ機構である。リード線31、32は感振部1の出力
端125、126から導かれ、ケース2の下部側からケ
ース2の外部に導出されている。
【0025】上述のように、感振部1はケース2の内部
に吊り下げているから、ケース2が傾斜した場合、感振
部1が、傾斜にかかわらず、傾斜前の水平状態を保つ。
このため、傾斜による特性変化を回避することができ
る。
【0026】感振部1は、吊り下げられたとき底部側と
なる側に出力端125、126を有しており、リード線
31、32は一端が感振部1の出力端125、126に
接続され、ケース2の下部側からケース2の外部に導出
されているから、ケース2内におけるリード線31、3
2の配線長が、ケース2の上側から外部に導出する従来
の場合と比較して、半分以下に縮小される。このため、
感振部1の動作に対して悪影響を与えない新規なリード
線引き出し構造を実現できる。具体的には、まず、リー
ド線31、32の配線長が短くなるため、感振部1に対
するリード線31、32の負荷が軽減される。また、リ
ード線31、32の配線経路が感振部1の動作領域外に
設定できる。従って、リード線31、32が感振部1の
動作領域内に入り込むことがないので、感振部1に動作
障害を与えることもない。
【0027】図1に示す例では、リード線31、32は
ケース2の底部23から外部に導出されている。ケース
2内に制動流体4を収納する構造の場合は、リード線3
1、32の導出部20は制動流体4の漏れ留めのための
封止構造を構成する。
【0028】リード線31、32は、例えば図2に示す
ように、一つの導出部20を共用して導出してもよい
し、或いは図3に示すように、ケース2の筒状部材21
を通して、外部に導出してもよい。
【0029】図4は本発明に係る感振センサの更に具体
的な実施例を示す部分断面図である。ケース2は筒状部
材21と底部材23とを有し、底部材23が筒状部材2
1の軸方向の一端部に接合されて筒状部材21の底部を
構成している。リード線31は一端が感振部1の出力端
125、126に接続され、筒状部材21と底部材23
との接合境界を通って、ケース2の外部に導出されてい
る。
【0030】上述のように、感振部1はケース2の内部
に吊り下げており、ケース2が傾斜した場合、感振部1
が、傾斜にかかわらず、傾斜前の水平状態を保つ。この
ため、傾斜による特性変化を回避することができる。
【0031】感振部1は、吊り下げられたとき底部側と
なる側に出力端125、126を有しており、リード線
31、32は一端が感振部1の出力端125、126に
接続され、ケース2の筒状部材21と底部材23との接
合境界を通って、ケース2の外部に導出されている。こ
れにより、ケース2内におけるリード線31、32の配
線長が短くなる。このため、感振部1の動作に対して悪
影響を与えない新規なリード線引き出し構造を実現でき
る。具体的には、前述したように、リード線31、32
の配線長が短くなるため、感振部1に対するリード線3
1、32の負荷が軽減される。また、リード線31、3
2は一端が感振部1の出力端125、126に接続さ
れ、ケース2の筒状部材21と底部材23との接合境界
を通って、ケース2の外部に導出されているから、その
配線経路が感振部1の動作領域外に設定される。従っ
て、リード線31、32が感振部1の動作領域内に入り
込むことがないので、感振部1に動作障害を与えること
もない。
【0032】更に、ケース2は、底部材23が筒状部材
21の軸方向の一端部に接合されて筒状部材21の底部
を構成しており、リード線31、32は筒状部材21と
底部材23との接合境界を通って、ケース2の外部に導
出されているから、感振部1をケース2内に組み込む前
に、リード線31、32を感振部1の出力端125、1
26に接続し、その後に感振部1をケース2の筒状部材
21内に組み込み、その際、リード線31、32を筒状
部材21の底部側から外部に出るように配置し、次にリ
ード線31、32を挟み込むようにして、筒状部材21
の底部に底部材23を接合する工程を採ることができ
る。このため、リード線31、32の引き出し及び組立
作業が極めて容易になる。
【0033】筒状部材21と底部材23との組み合わせ
構造及びリード線31、32の引き出し構造は、図4の
他に、図5にも図示されている。底部材23は外面の中
央部に凹部231を有すると共に、凹部231の左右に
底部材23の肉厚部を貫通する貫通孔232、232を
設けてある。この貫通孔232、232の内部を、それ
ぞれ矢印a1またはa2の如く貫通するようにして、凹
部213の内部に端子導体33、34を差し込む。そし
て、端子導体33、34の先端部にリード線31、32
を半田付け等の手段によって接続してある。筒状部材2
1及び底部材23は、リード線31、32を接続する端
子導体33、34の先端部に対応する位置に凹部23
3、234を有しており、リード線31、32はこの凹
部233、234によって形成されたスペースを利用し
て、端子導体33、34の先端部に接続されている。
【0034】リード線31、32は、細く軽い線材、例
えば0.08mmφのウレタン被覆線等を用い、弛みを
もって配線する。実施例では、感振部1の出力端12
5、126を金属板等の導体板として形成し、リード線
31、32をこの出力端125、126に半田付け等の
手段によって接続した構成となっているが、このような
出力端125、126を有することなく、リード線3
1、32を感振部1から直接に引き出す構造であっても
よい。ケース2は底部と対向する上面側が蓋部材22に
よって閉じられている。筒状部材21と底部材23及び
蓋部材22の接合境界は、超音波溶着等によって密封す
る。
【0035】実施例において、ケース2は、制動流体4
を収納しており、感振部1は一部が制動流体4の中にあ
って、制動流体4による制動を受ける。この構造の場合
は、感振部1に円滑な運動性及び適度の粘性減衰作用を
与え、地震波を確実に検知できる。制動流体4は、好ま
しくは500〜15000C.P.、更に好ましくは1
000〜10000C.P.の粘度を有する液体、例え
ばシリコンオイルである。その他、水、油等を用いるこ
ともできる。
【0036】更に、実施例に示す感振センサは、吊り下
げ機構となる吊り下げ手段5とを有する。吊り下げ手段
5は、球状体51と、受け部52とを有しており、球状
体51及び受け部52は感振部1及びケース2に分配し
て取り付けられ、球状体51が受け部52によって受け
られて相互間に可動接触面を形成し、感振部1をケース
2を吊り下げている。実施例において、球状体51は、
連結部53を通して、蓋部材18と一体化されている。
【0037】感振部1はケース2の内部に収納されてお
り、吊り下げ手段5は感振部1をケース2に吊り下げて
いるから、ケース2が傾斜した場合、吊り下げ手段5の
水平保持機能により、感振部1が、傾斜にかかわらず、
傾斜前の水平状態を保つ。このため、傾斜による特性変
化を回避することができる。
【0038】吊り下げ手段5は、球状体51と、受け部
52とを有しており、球状体51及び受け部52は感振
部1及びケース2に分配して取り付けられ、球状体51
が前記受け部52によって受けられて相互間に可動接触
面を形成しているから、ケース2が傾斜した場合、球状
体51及び受け部52との間に形成された可動接触面に
おいて、球状体51と受け部52との間に、全方位にわ
たる三次元的滑動動作を可能とし、これによって感振部
1が傾斜前の水平状態を保つ。このため、傾斜による特
性変化を球状体51と受け部52との間に発生する三次
元的滑動動作によって回避する吊り下げ手段5を有する
感振センサが得られる。
【0039】吊り下げ手段5は、球状体51及び受け部
52を、感振部1及びケース2に分配して取り付け、球
状体51が受け部52によって受けられて相互間に可動
接触面を形成してあるから、簡素な構造になると共に、
可動接触面での三次元的滑動動作により安定した水平保
持機能を確保することができる。
【0040】球状体51及び受け部52の相互間に形成
される可動接触面は、球面状であってもよいし、受け部
52の形成する平面と球状体51の球状外周面との接触
による点状または線状接触面であってもよい。
【0041】図示実施例では、ケース2はプラスチック
等の電気絶縁材料で構成されている。ケース2は、更に
蓋部材22を有し、蓋部材22に受け部52が取り付け
られている。蓋部材22と筒状部材21との接触面は、
信頼性向上のために、超音波溶着等の手段によって封止
するのが望ましい。
【0042】また、球状体51が感振部1に取り付けら
れ、受け部52がケース2の蓋部材22の下面に取り付
けられているが、これとは逆に球状体51がケース2の
蓋部材22の下面に取り付けられ、受け部52が感振部
1に取り付けられていてもよい。
【0043】感振部1は、可動体11と、磁気感応素子
12と、非磁性ケース13とを含んでいる。可動体11
はマグネット111を含んでいる。マグネット111は
非磁性ケース13内に配置され、磁性流体112によっ
て支持されて、非磁性ケース13の底部131の内面1
32上に浮上している。磁気感応素子12は非磁性ケー
ス13の底部131の外部に配置され、マグネット11
1の漏洩磁界に感応する。
【0044】上述のように、可動体11は、マグネット
111が非磁性ケース13内に配置され磁性流体112
によって支持されて非磁性ケース13の底部131の内
面132上に浮上しているから、地震波が到来した場
合、マグネット111が磁性流体112による軸受け作
用を受けながら、非磁性ケース13の底部131の内面
132上を、極めてスムーズに移動する。
【0045】磁気感応素子12は、非磁性ケース13の
底部131の外部に配置され、マグネット111の漏洩
磁界に感応するから、可動体11が加振作用によって非
磁性ケース13の底部131の内面132上を移動した
場合、その移動位置に応じた検知動作をする。この磁気
感応素子12の動作によって、地震等に起因する振動ま
たは加速度が感知される。
【0046】磁気感応素子12は、非磁性ケース13の
底部131の外部において、非磁性ケース13に対し
て、所望の動作特性が得られる固定した関係となるよう
に配置され、非磁性ケース13が傾斜していないとき、
マグネット111の直下に位置するように配置されてい
る。
【0047】磁気感応素子12としては、リードスイッ
チ、MR素子またはホール素子等を用いることができ
る。非磁性ケース13を構成する底部131の内面13
2の形状は、磁気感応素子12の種類に応じて選択す
る。実施例は、磁気感応素子12としてリードスイッチ
を用いた場合を示し、非磁性ケース13の底部131の
内面132はほぼ平面または大きな半径を持つ凹面とな
っている。磁気感応素子12がリードスイッチでなる場
合、リードスイッチとマグネット111との間で磁気的
吸引力Fを生じる。このため、非磁性ケース13を構成
する底部131の内面132の形状を平面状または半径
の大きな凹面状とした場合、加振作用を受けない定常状
態で、磁気感応素子12とマグネット111との間に働
く磁気的吸引力Fによって、可動体11を非磁性ケース
13の底部131の内面上のほぼ中央に静止させること
ができる。かかる構造の下では、地震波の振動周波数−
加速度特性に適合する動作特性を十分に満たすことがで
きる。マグネット111の着磁方向は、上下方向または
水平方向のいずれでも良い。
【0048】磁気感応素子12として、MR素子または
ホール素子等を用いた場合は、非磁性ケース13を構成
する底部131の内面132の形状を、磁気感応素子1
2としてリードスイッチを用いた場合よりも小さな半径
の凹面状とすることにより、加振作用を受けない定常状
態で、可動体11を非磁性ケース13の底部131の内
面上のほぼ中央に静止させることができる。
【0049】磁性流体112は、コバルト、鉄、ニッケ
ル等の微粒子磁性粉を比較的粘性の低い液体、例えばケ
ロシン、水等に分散させたものであって、一般には界面
活性剤を微粒子に吸着させ、安定分散させてある。非磁
性ケース13はアルミニュウム、銅またはプラスチック
等の非磁性材料を用いて構成する。
【0050】14は支持部材、15はプラスチック等の
非磁性電気絶縁物によって構成されたホルダ、16はバ
イアス用マグネット、17はシールド部材、18は蓋で
ある。
【0051】支持部材14は非磁性ケース13と同様の
材料を用いて、有底筒状に形成され、底部が非磁性ケー
ス13の底部131の外面に取り付けられている。ホル
ダ15は支持部材14の内部に取り付けられ、磁気感応
素子12及びバイアス用マグネット16を支持してい
る。支持部材14及びホルダ15は互いの相対位置を可
変調整できるように組み立てるのが望ましい。これによ
って、可動体11を内蔵する非磁性ケース13と磁気感
応素子12との間の距離が可変調整され、それによって
動作特性が調整される。支持部材14とホルダ15との
間の結合調整手段の具体例はカシメ結合または接着固定
手段である。磁気感応素子12の上下位置の調整が不要
である場合は、支持部材14及びホルダ15は一体化で
きる。ホルダ15の下部には受部151が形成されてお
り、この受部151の内部に磁気感応素子12が取り付
けられている。磁気感応素子12のリード導体121、
122はホルダ15に埋設された端子導体でなる出力端
125、126に接続されている。出力端125、12
6は、リード線31、32によって端子導体33、34
に接続されている。
【0052】バイアス用マグネット16はリング状であ
って、ホルダ15に接着剤などを用いて固定されてい
る。シールド部材17は、筒状であって、ケース2の内
面を覆うように密着して取り付けられている。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)新規なリード線引き出し構造を有する感振センサ
を提供できる。 (b)感振部の動作及び特性に対して悪影響を与えない
新規なリード線引き出し構造を有する感振センサを提供
できる。 (c)感振部に対する負荷を軽減したリード線引き出し
構造を有する感振センサを提供できる。 (d)感振部に動作障害を与えることのないリード線引
き出し構造を有する感振センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感振センサの構成を概略的に示す
図である。
【図2】本発明に係る感振センサの別の例を概略的に示
す図である。
【図3】本発明に係る感振センサの別の例を概略的に示
す図である。
【図4】本発明に係る感振センサの正面部分断面図であ
る。
【図5】図4に示した感振センサの部分分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 感振部 2 ケース 31、32 リード線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感振部と、ケースと、リード線とを含む
    感振センサであって、 前記感振部は、吊り下げ手段により前記ケースの内部に
    吊り下げられ、吊り下げられたとき底部側となる側に出
    力端を有しており、 前記リード線は、前記感振部の前記出力端から導かれ、
    前記ケースの下部側から前記ケースの外部に導出されて
    いる感振センサ。
  2. 【請求項2】 前記ケースは、筒状部材と、底部材とを
    有し、前記底部材が前記筒状部材の軸方向の一端部に接
    合されて前記筒状部材の底部を構成しており、 前記リード線は、前記筒状部材と前記底部材との接合境
    界を通って、前記ケースの外部に導出されている請求項
    1に記載の感振センサ。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、制動流体を収納してお
    り、 前記感振部は、一部が前記制動流体の中にあって、前記
    制動流体による制動を受ける請求項1または2に記載の
    感振センサ。
  4. 【請求項4】 前記吊り下げ手段は、球状体と、受け部
    とを有しており、前記球状体及び受け部は前記感振部及
    び前記ケースの間に取り付けられ、前記球状体が前記受
    け部によって受けられて相互間に可動接触面を形成し、
    前記感振部を前記ケースに吊り下げている請求項1、2
    または3に記載の感振センサ。
  5. 【請求項5】 前記感振部は、可動体と、磁気感応素子
    と、非磁性ケースとを含んでおり、 前記可動体は、マグネットを含み、前記マグネットが前
    記非磁性ケース内に配置され、磁性流体によって支持さ
    れて前記非磁性ケースの底部の内面上に浮上しており、 前記磁気感応素子は、前記非磁性ケースの前記底部の外
    部に配置され、前記マグネットの漏洩磁界に感応する請
    求項1、2、3または4に記載の感振センサ。
JP7972794A 1994-03-26 1994-03-26 感振センサ Withdrawn JPH08166281A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112710381A (zh) * 2020-12-18 2021-04-27 重庆理工大学 一种垂向振动检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112710381A (zh) * 2020-12-18 2021-04-27 重庆理工大学 一种垂向振动检测装置
CN112710381B (zh) * 2020-12-18 2022-09-30 重庆理工大学 一种垂向振动检测装置

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