JPH0816559B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0816559B2
JPH0816559B2 JP1162133A JP16213389A JPH0816559B2 JP H0816559 B2 JPH0816559 B2 JP H0816559B2 JP 1162133 A JP1162133 A JP 1162133A JP 16213389 A JP16213389 A JP 16213389A JP H0816559 B2 JPH0816559 B2 JP H0816559B2
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pressure
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賢治 宮田
昌弘 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷房専用の空気調和機に関し、特に、圧縮
機起動時の異常停止を防ぐ対策に関するものである。
(従来の技術) 今日、空気調和機においては、消費電力を低減して省
エネルギーを達成できることから、その圧縮機に容量可
変の容易なインバータ付圧縮機を使用することが注目さ
れている。ところが、反面、このインバータ付圧縮機は
起動トルクが小さいので、起動可能な高低圧差が小さ
く、停止時には圧縮機吐出側と吸込側との間を連通させ
て両者間の圧力を均圧化する必要がある。
この均圧化を行う方法として、従来、例えば実開昭49
−46349号公報等に示されるように、圧縮機の吐出側と
吸込側とをバイパス配管で接続するとともに、該バイパ
ス配管を開閉する電磁弁を設け、この電磁弁を開弁させ
ることで、圧縮機吐出側と吸込側との間を連通させて、
両者間の圧力を均圧にするものがある。
(発明が解決しようとする課題) ところで、圧縮機の停止時に上記のような均圧化を行
う場合、以下に説明する問題が生じる。すなわち、圧縮
機吐出側及び吸込側間の冷媒圧力の均圧化に伴い、高圧
側圧力が急激に低下するので、液冷媒中に気泡が発生し
て高圧ラインでの容積が増大し、この容積の増大によ
り、圧縮機の停止状態で凝縮器や受液器に溜まっていた
液冷媒がガス連絡配管を通って圧縮機側に移動する。そ
して、この液冷媒が油分離器に溜って油分離器が閉塞
し、起動時、圧縮機保護用の高圧圧力開閉器が作動して
圧縮機が停止したり、或いは吐出側に溜った液冷媒が圧
縮機からの高温の吐出ガスとの接触により加熱されて急
速に膨張し、この圧力上昇により圧縮機がオーバーロー
ドになり、インバータに過電流が流れて圧縮機が停止し
たりする。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、上記凝縮器周辺の配管系の構造
を改良することにより、圧縮機の停止時に高圧ラインの
液冷媒が圧縮機吐出側に戻らないようにし、よって圧縮
機起動のために均圧化を行ってもその吐出側に液冷媒が
溜らないようにして、圧縮機の起動を良好に行い得るよ
うにすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的の達成のため、請求項(1)記載の発明の
解決手段は、蒸発器直上流側の冷媒配管に気液分離器を
配設し、この気液分離器によって液冷媒の戻りを防止す
る。
具体的には、この発明では、第1図に示す如く、冷媒
を圧縮する圧縮機(1)、液冷媒を膨張させる膨張手段
(3)及び該膨張手段(3)で膨張した冷媒を蒸発させ
る蒸発器(4)を有する室内機(A)と、上記圧縮機
(1)で圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器(12)を
有する室外機(B)とを備え、上記各機器が閉回路に接
続されてなり、上記圧縮機(1)の停止時、圧縮機
(1)の吐出側と吸込側とを連通させて均圧させるよう
にした空気調和機が前提である。
そして、上記室外機(B)の凝縮器(12)と閉鎖弁
(15)との間のガスライン(23b)に、上記圧縮機
(1)の吐出側及び吸込側の均圧に伴い凝縮器(12)内
の液冷媒が圧縮機(1)の吐出側に戻るのを阻止する気
液分離器(18)を配設したことを特徴としている。
また、請求項(2)記載の発明では、凝縮器(12)で
液化された液冷媒を溜める受液器(13)を備えている場
合、その受液器(13)内の液冷媒が圧縮機(1)の吐出
側に逆流するのを防ぐために、凝縮器(12)及び受液器
(13)の各冷媒入口の高さ位置を異ならせ、凝縮器(1
2)の冷媒入口を受液器(13)よりも高くする。
すなわち、この発明では、第1図〜第4図に示す如
く、冷媒を圧縮する圧縮機(1)、液冷媒を膨張させる
膨張手段(3)及び該膨張手段(3)で膨張した冷媒を
蒸発させる蒸発器(4)を有する室内機(A)と、上記
圧縮機(1)で圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器
(12)と、液冷媒を溜める受液器(13)とを有する室外
機(B)とを備え、上記各機器が閉回路に接続されてな
り、上記圧縮機(1)の停止時、圧縮機(1)の吐出側
と吸込側とを連通させて均圧させるようにした空気調和
機において、上記凝縮器(12)の冷媒入口部を受液器
(13)の冷媒入口部よりも高い位置に配置し、上記圧縮
機(1)の吐出側及び吸込側の均圧に伴い少なくとも受
液器(13)内の液冷媒が凝縮器(12)側に戻るのを阻止
するように構成する。
さらに、請求項(3)記載の発明では、上記請求項
(1)記載の発明との相乗効果を得るようにするため
に、上記請求項(2)記載の発明において、室外機
(B)の凝縮器(12)と閉鎖弁(15)との間のガスライ
ン(23b)に気液分離器(18)を配設する。
また、請求項(4)記載の発明では、上記圧縮機
(1)をインバータ付圧縮機で構成する。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)記載の発明では、圧
縮機(1)の停止時、圧縮機(1)の吐出側と吸込側と
が連通されて均圧され、この均圧化に伴い、起動時、圧
縮機(1)のモータの負荷が小さくなって圧縮機(1)
が起動される。
その場合、上記冷媒圧力の均圧化に伴う高圧側圧力の
急激な低下により発生した液冷媒中の気泡により容積が
増大し、上記凝縮器(12)や受液器(13)に溜まってい
た液冷媒が圧縮機(1)側に移動しようとしても、この
液冷媒は閉鎖弁(15)と凝縮器(12)との間のガスライ
ン(23b)の冷媒配管(22b)における気液分離器(18)
により止められ、液冷媒が圧縮機(1)の吐出側に溜ま
るのが阻止される。このため、油分離器(2)の液冷媒
の溜りによる閉塞、或いは吐出側に溜った液冷媒が圧縮
機(1)からの高温の吐出ガスとの接触により加熱され
て急速に膨張する圧力上昇等により、圧縮機(1)のオ
ーバーロードになるのを防ぐことができ、圧縮機(1)
が起動不能になるのを防止することができる。
また、請求項(2)記載の発明では、凝縮器(12)の
冷媒入口部が受液器(13)の冷媒入口部よりも高い位置
に配置されているので、少なくとも受液器(13)に溜ま
っている液冷媒が凝縮器(12)側つまり圧縮機(1)側
に逆流するのが阻止される。しかも、上記凝縮器(12)
内の液冷媒のうち、冷媒入口部よりも低い高さ位置に溜
っている液冷媒の逆流をも防止でき、よって上記圧縮機
(1)吐出側への液冷媒の溜りに起因する圧縮機(1)
の起動不能を防ぐことができる。
さらに、請求項(3)記載の発明では、上記請求項
(2)記載の発明において、室外機(B)の凝縮器(1
2)と閉鎖弁(15)との間のガスライン(23b)に気液分
離器(18)が配設されているので、上記請求項(1)及
び(2)記載の発明の各々の作用効果が同時に発揮さ
れ、圧縮機(1)吐出側への液冷媒の戻りをより一層有
効に防止することができる。
また、請求項(4)記載の発明では、上記圧縮機
(1)が冷媒圧力の均圧化が要求されるインバータ付圧
縮機であるので、より顕著な効果を得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る冷房専用型空気調和機
の冷媒配管系統を示し、(A)は室内機、(B)は該室
内機(A)に液連絡配管(22c)及びガス連絡配管(22
d)によって接続された室外機である。上記室内機
(A)の内部には冷媒を圧縮する容量可変な圧縮機
(1)が内蔵されている。この圧縮機(1)は、出力周
波数を例えば10Hz毎に可変に切り換え得るインバータ
(図示せず)により容量が調整されるインバータ付きの
スクロール型の第1圧縮機(1a)及び同様の第2圧縮機
(1b)を並列に接続して構成されており、この両圧縮機
(1a),(1b)は各々のドーム内の潤滑油量をバランス
させる均油管(1c)で連通されている。また、室内機
(A)には、上記第1及び第2圧縮機(1a),(1b)か
ら吐出されるガス中の潤滑油をそれぞれ分離する油分離
器(2)と、液冷媒を絞り作用により膨張させる膨張手
段としての1対の並列な電子膨張弁(3),(3)と、
該膨張弁(3),(3)でそれぞれ膨張した冷媒を蒸発
させる室内熱交換器としての蒸発器(4)及び該蒸発器
(4)に付設された2台の室内ファン(4a),(4a)
と、液化した冷媒を貯蔵する受液器(5)(レシーバ)
と、アキュムレータ(6)とが主要機器として内蔵され
ており、以上の各機器(1)〜(6)は各々室内冷媒配
管(22a)により冷媒の流通可能に接続されている。
一方、上記室外機(B)は、上記圧縮機(1)で圧縮
された冷媒を凝縮液化する室外熱交換器として凝縮器
(12)及びそのファン(12c),(12c)と、液化した冷
媒を貯蔵する受液器(13)とを備え、これら各機器(1
2),(13)は室外冷媒配管(22b)により冷媒の流通可
能に接続されている。そして、上記室内機(A)及び室
外機(B)の受液器(5),(13)はそれぞれ液側手動
閉鎖弁(7),(14)に接続され、この両閉鎖弁
(7),(14)同士は上記液連絡配管(22c)によって
接続されている。また、室内機(A)の油分離器(2)
及び室外機(B)の凝縮器(12)はそれぞれガス側手動
閉鎖弁(8),(15)に接続され、この両閉鎖弁
(8),(15)同士はガス連絡配管(22d)によって接
続されている。よって、以上の各機器は冷媒配管(22)
により冷媒の流通可能に閉回路に接続されており、これ
らにより室外空気との熱交換により得た熱を室内空気に
放出するようにした冷媒回路(23)が構成されている。
そして、上記室外機(B)の凝縮器(12)から受液器
(13)、液連絡配管(22c)、室内機(A)の受液器
(5)、膨張弁(3)を経て蒸発器(4)までは液ライ
ン(23a)とされ、蒸発器(4)から圧縮機(1)、ガ
ス連絡配管(22d)を経て凝縮器(12)まではガスライ
ン(23b)とされている。
上記室外機(B)の凝縮器(12)から室内機(A)の
蒸発器(4)までの液ライン(23a)において、室外機
(B)の受液器(13)と液側閉鎖弁(14)との間の室外
冷媒配管(22b)には、凝縮器(12)から膨張弁(3)
側への液冷媒の流通を許容しその逆の流通は阻止する逆
止弁(16)が配設されている。また、上記室外冷媒配管
(22b)には上記逆止弁(16)をパイパスするバイパス
配管(22e)が接続され、該バイパス配管(22e)には、
逆止弁(16)と膨張弁(3)との間の液ライン(23a)
の圧力が所定圧力以上に上昇したときに開く圧力調整弁
(17)が配設されている。
また、室内機(A)の液ライン(23a)において上記
液側閉鎖弁(7)と受液器(5)との間の室内冷媒配管
(22a)と、アキュムレータ(6)直上流側の同配管(2
2a)とはバイパス配管(22f)によって接続されてい
る。また、このバイパス配管(22f)には同配管(22f)
を開閉する常時閉の電磁弁(SV1)が配設されており、
この電磁弁(SV1)を開いたときには、室外機(B)か
ら流れる液冷媒を膨張弁(3)及び蒸発器(4)をバイ
パスさせて直接圧縮機(1)吸込側に戻すようにしてい
る。
さらに、上記油分離器(2)直下流側の室内冷媒配管
(22a)と、上記電磁弁(SV1)よりもアキュムレータ
(6)側のバイパス配管(22f)とは均圧用のバイパス
配管(22g)によって接続され、このバイパス配管(22
g)には同配管(22g)を開閉する電磁弁(SV2)が配設
されており、圧縮機(1)の停止時、この電磁弁(S
V2)を開くことにより、圧縮機(1)吐出側と吸込側と
を連通させて高低圧力差の小さい均圧状態とし、圧縮機
(1)の起動を容易に行わせるようにしている。
また、上記室外機(B)内のガスライン(23b)にお
いて、ガス側閉鎖弁(15)と凝縮器(12)との間の冷媒
配管(22b)には、上記電磁弁(SV2)の開弁による圧縮
機(1)の吐出側及び吸込側の均圧に伴い凝縮器(12)
内の液冷媒が圧縮機(1)の吐出側に戻るのを阻止する
ための1対の気液分離器(18),(18)が並列に配設さ
れている。そして、第3図〜第5図に示すように、この
各気液分離器(18)は、両端が開放された銅管等の両端
部を絞ってなる密閉円筒状で、例えば外径が80mm、高さ
(長さ)が600mmのものである。
さらに、上記凝縮器(12)は室外機(B)のケーシン
グ(11)内に斜めに配置され、その下方には上記受液器
(13)及び気液分離器(18),(18)が並んで設置され
ている。上記凝縮器(12)の左右一側にはガス冷媒を流
入させる入口管(12a)が、また他側には凝縮された液
冷媒を流出させる出口管(12b)がそれぞれ付設され、
上記入口管(12a)と冷媒配管(22b)との接続位置は、
受液器(13)入口側に対する冷媒配管(22b)の接続位
置よりも所定高さhだけ高くされており、上記電磁弁
(SV2)の開弁による圧縮機(1)の吐出側及び吸込側
の均圧に伴い、少なくとも受液器(13)内の液冷媒が凝
縮器(12)側に戻るのを高さの差によって阻止するよう
にしている。
尚、第1図中、(22h)は室内機(A)における受液
器(5)上部とアキュムレータ(6)直上流側の冷媒配
管(22a)とを接続するバイパス配管であって、このバ
イパス配管(22h)には同配管(22h)を開閉する電磁弁
(SV3)及びキャピラリ(9)が配設されており、この
電磁弁(SV3)を開くことにより、液ライン(23a)の途
中でガス化したガス冷媒を受液器(5)に溜め、それを
キャピラリ(9)で調整しながら直接圧縮機(1)吸込
側に戻して、膨張弁(3)にガス冷媒が流れないように
している。
また、室外機(B)には、凝縮器(12)から受液器
(13)に至る冷媒配管(22b)の途中に、2つの電動弁
(19),(19)及び電磁弁(20),(20)が並列に配設
されている。この電動弁(19),(19)は、冬季の運転
時、外気温度が低いときには冷媒の高圧側圧力が低下し
て膨張弁(3)での冷媒流量が減少するので、この高圧
側圧力を上げるために、液冷媒を凝縮器(12)に溜めて
その見掛上の熱交換面積を小さくするためのものであ
る。また、電磁弁(20),(20)は、上記電動弁(1
9),(19)の全開時に冷媒流量を最大に確保するため
のものである。
さらに、(10)は、上記油分離器(2)で分離された
潤滑油をキャピラリ(10a)で調整しながら圧縮機
(1)吸込側に戻す油戻し管である。また、(21)はフ
ィルタである。
この空気調和機には多くのセンサ類が配置されてい
る。すなわち、(PL)は冷媒圧力の低圧圧力LP(蒸発圧
力相当飽和温度)を検出する低圧センサ、(PH)は冷媒
圧力の高圧圧力を検出する高圧センサである。(LPS)
は圧縮機保護用の低圧圧力開閉器、(HPS)は同高圧圧
力開閉器である。また、図示しないが、この他、各室内
温度を検出する室温サーモスタット、室内熱交換器の液
側側配管における冷媒の温度を検出する室内液温セン
サ、同ガス側配管における冷媒の温度を検出する室内ガ
ス温センサ、圧縮機(1)の吐出管温度を検出する吐出
管センサ、室外熱交換器の空気吸込口に配置されて吸込
空気温度を検出する外気温センサ等が配設されている。
尚、(GP)はゲージポートである。
上記各電磁弁及びセンサ類は各主要機器と共にマイク
ロコンピュータを内蔵した制御ユニット(30)に信号線
で接続されており、この制御ユニット(30)からの制御
信号を受けて作動制御されるようになされている。すな
わち、例えば制御ユニット(30)において、圧縮機
(1)の起動時から所定時間(例えば3分間)が経過す
るまでの間、上記低圧センサ(PL)によって検出された
冷媒圧力の低圧圧力LPを上限設定値(1.5kg/cm2)及び
下限設定値(1.0kg/cm2)と比較し、低圧圧力LPが下限
設定値よりも低いときに上記電磁弁(SV1)を開弁し、
圧力LPが上限設定値(1.5kg/cm2)よりも上昇したとき
に電磁弁(SV1)を閉じるように制御する。
次に、上記実施例の作動について説明する。
空気調和機の通常の冷房運転状態では、圧縮機(1)
で圧縮された冷媒が凝縮器(12)で凝縮されて液冷媒と
なり、この液冷媒は液ライン(23a)を経て室内機
(A)に送られる。この室内機(A)では、液冷媒は電
子膨張弁(3)で減圧され、その後、蒸発器(4)で蒸
発してガス状態に戻り、圧縮機(1)に吸入されて再圧
縮されるように循環する。
そして、冬季等において、空気調和機の使用停止に伴
って圧縮機(1)が長時間に亘り停止され、その間、外
気温度が低下すると、上記蒸発器(4)ないし液ライン
(23a)における冷媒が室内機(A)から室外機(B)
側に移動しようとする。しかし、この実施例の場合、上
記液ライン(23a)に、室内機(A)から室外機(B)
側への液冷媒の流通を阻止する逆止弁(16)が配設され
ているため、上記液冷媒の移動は逆止弁(16)によって
阻止され、その逆止弁(16)よりも室内機(A)側の液
ライン(23a)における液冷媒はそのまま同ライン(23
a)に保持されることとなり、室内機(A)側の冷媒量
が確保される。このため、圧縮機(1)が再起動されて
も、その圧縮機(1)吸込側が負圧状態になることはな
く、よって低圧圧力開閉器(LPS)が作動して圧縮機
(1)が異常停止したり、冷媒による冷却不足により圧
縮機(1)の焼付きやモータの損傷が発生するのを有効
に回避することができる。特に、この実施例のように圧
縮機(1)が摺動部面積の大きいスクロール型圧縮機で
あっても、その冷却作用の確保により焼付きを確実に防
止して、圧縮機(1)を正常に作動させることができ
る。
その際、上記逆止弁(16)が室外機(B)側の液ライ
ン(23a)に配設されているので、室内機(A)と室外
機(B)との液連絡配管(22c)の長さが変化し、或い
は液ライン(23a)のレイアウトが室内機(A)及び室
外機(B)で種々に異なっていても、液ライン(23a)
を通って室外機(B)に流入しようとする液冷媒に関す
る限り確実に止めることができ、よって室外機(B)へ
の液冷媒の移動を常に安定して阻止でき、上記効果を安
定して得ることができる。
また、上記逆止弁(16)をパイパスするバイパス配管
(22e)が設けられ、このバイパス配管(22e)に圧力調
整弁(17)が配設されているので、圧縮機(1)の停止
に伴って膨張弁(3)が全閉し、この閉状態にある膨張
弁(3)と逆止弁(16)との間の液ライン(23a)に閉
じ込められた液冷媒の圧力が外気温度上昇等、何等かの
原因によって所定温度以上に上昇したときには、上記圧
力調整弁(17)が開いて液ライン(23a)内の液冷媒が
圧力調整弁(17)を通って排出されることとなり、液冷
媒の排出路が確保されて液ライン(23a)の損傷等を防
止することができる。
さらに、上記の如き圧縮機(1)の再起動時、その起
動時点から3分間が経過するまでの間、低圧センサ
(PL)によって検出された圧縮機(1)吸込側の低圧圧
力LPが制御ユニット(30)において設定値と比較され、
吸込側圧力LPが下限設定値(1.0kg/cm2)よりも低下し
たときには、電磁弁(SV1)が開かれてバイパス配管(2
2f)が開放され、液ライン(23a)を通って室内機
(A)側に流れる液冷媒は膨張弁(3)及び蒸発器
(4)を通らずに直接圧縮機(1)の吸込側に吸い込ま
れる。このため、液ライン(23a)でガス状態から気液
混合状態を経て液状態に変化しながら室内機(A)に達
する冷媒のうち、気液混合状態の冷媒が膨張弁(3)を
通過するのが回避され、その抵抗が小さくなって冷媒は
早期に室内機(A)側に移動し、その循環量が素早く増
加して圧縮機(1)吸込側の圧力が上昇する。このこと
により、上記の逆止弁(16)による液冷媒の保持効果と
相俟って、低圧圧力開閉器(LPS)の作動による圧縮機
(1)の異常停止や冷却不足による圧縮機(1)の焼付
き、モータの損傷等をより一層効果的に防止することが
できる。尚、上記低圧圧力LPが上限設定値(1.5kg/c
m2)を越えて上昇したとき、又は圧縮機(1)の起動時
から3分間が経過したときは、上記電磁弁(SV1)は閉
じられ、通常の制御が行われる。
また、上記圧縮機(1)の停止時には、電磁弁(S
V2)が開弁され、圧縮機(1)の吐出側と吸込側とがバ
イパス配管(22g)によって連通され、高低圧力の差が
小さくなって均圧される。このことから、圧縮機(1)
が起動トルクの小さいインバータ付圧縮機であっても、
そのモータの負荷が小さくなり、圧縮機(1)が起動不
能に至るのを回避することができる。
そして、この圧縮機(1)吐出側及び吸込側間の冷媒
圧力の均圧化に伴い、高圧圧力が急激に低下するので、
液冷媒中に気泡が発生し、それに起因する容積の増大に
より、上記圧縮機(1)の停止状態で凝縮器(12)や受
液器(13)に溜まっていた液冷媒がガス連絡配管(22
d)を通って圧縮機(1)側に移動しようとする。しか
し、この実施例では、上記室外機(B)においてガス側
閉鎖弁(15)と凝縮器(12)との間の冷媒配管(22b)
に気液分離器(18),(18)が配設されているので、上
記圧縮機(1)側に移動しようとする液冷媒を気液分離
器(18),(18)で止めて、液冷媒が圧縮機(1)の吐
出側の冷媒配管(22b)に溜まるのを阻止することがで
きる。このため、油分離器(2)の液冷媒の溜りによる
閉塞、或いは吐出側に溜った液冷媒が圧縮機(1)から
の高温の吐出ガスとの接触により加熱されて急速に膨張
する圧力上昇等により、圧縮機(1)がオーバーロード
になるのを防ぐことができ、インバータに過電流が流れ
て圧縮機(1)が起動不能になるのをも防止することが
できる。
しかも、上記凝縮器(12)の入口管(12a)と冷媒配
管(22b)とが、受液器(13)の入口側に対する冷媒配
管(22b)の接続位置よりも所定高さhだけ高い位置で
接続されているので、少なくとも受液器(13)に溜まっ
ている液冷媒が凝縮器(12)側つまり圧縮機(1)側に
逆流するのを防止できるとともに、凝縮器(12)内の液
冷媒のうち、入口配管(12a)よりも低い高さ位置に溜
っている液冷媒の逆流をも防止でき、よって上記圧縮機
(1)吐出側への液冷媒の溜りに起因する圧縮機(1)
の起動不能をより一層確実に防ぐことができる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)記載の発明によれ
ば、圧縮機の停止時、その吐出側と吸込側とを連通して
冷媒圧力の均圧化を行うようにした空気調和機におい
て、凝縮器直上流側に、上記均圧化に伴い凝縮器内の液
冷媒が圧縮機吐出側に戻るのを阻止する気液分離器を配
設したことにより、上記冷媒圧力の均圧化に伴う高圧圧
力の急激な低下により液冷媒中に気泡が発生し、容積の
増大により凝縮器や受液器の液冷媒が圧縮機側に逆流す
るのを気液分離器により抑えて液冷媒が圧縮機の吐出側
に溜まるのを阻止でき、よって油分離器の閉塞や、液冷
媒の圧縮機からの高温の吐出ガスとの接触による膨張に
よる圧力上昇等を防止して、圧縮機を確実に起動させる
ことができる。
また、請求項(2)記載の発明によると、室外機にお
ける凝縮器の冷媒入口部を受液器の冷媒入口部よりも高
い位置に配置したことにより、上記の如き均圧時に受液
器に溜まっている液冷媒が凝縮器側つまり圧縮機側に逆
流するのを防止できるとともに、凝縮器内の液冷媒のう
ち、冷媒入口部よりも低い高さ位置に溜っている液冷媒
の逆流をも防止でき、よって上記と同様に、圧縮機吐出
側への液冷媒の逆流に起因する圧縮機の起動不能を防ぐ
ことができる。
さらに、請求項(3)記載の発明によれば、上記請求
項(2)記載の発明において、室外機の凝縮器と閉鎖弁
との間のガスラインに気液分離器を配設したものである
ので、上記請求項(1)及び(2)記載の発明の各々の
作用効果を相乗的に得ることができ、圧縮機吐出側への
液冷媒の戻りをより一層有効に防止することができる。
また、請求項(4)記載の発明によると、圧縮機をイ
ンバータ付圧縮機とした場合に、より顕著な効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は空気調和機の冷
媒回路図、第2図は制御系の要部を概略的に示すブロッ
ク図、第3図は室外機における配管系統を示す概略図、
第4図は室外機の詳細構造を示す一部破断正面図、第5
図は同側面図である。 (A)……室内機 (1)……圧縮機 (2)……油分離器 (3)……電子膨張弁(膨張手段) (4)……蒸発器 (B)……室外機 (12)……凝縮器 (12a)……入口管 (13)……受液器 (15)……ガス側閉鎖弁 (16)……逆止弁 (17)……圧力調整弁 (18)……気液分離器 (22)……冷媒配管 (22e),(22f)……バイパス配管 (23a)……液ライン (23b)……ガスライン (30)……制御ユニット (SV1),(SV2)……電磁弁 (PL)……低圧センサ (LPS)……低圧圧力開閉器 LP……低圧圧力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒を圧縮する圧縮機(1)、液冷媒を膨
    張させる膨張手段(3)及び該膨張手段(3)で膨張し
    た冷媒を蒸発させる蒸発器(4)を有する室内機(A)
    と、 上記圧縮機(1)で圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮
    器(12)を有する室外機(B)とを備え、 上記各機器が閉回路に接続されてなり、 上記圧縮機(1)の停止時、圧縮機(1)の吐出側と吸
    込側とを連通させて均圧させるようにした空気調和機に
    おいて、 上記室外機(B)の凝縮器(12)と閉鎖弁(15)との間
    のガスライン(23b)に、上記圧縮機(1)の吐出側及
    び吸込側の均圧に伴い凝縮器(12)内の液冷媒が圧縮機
    (1)の吐出側に戻るのを阻止する気液分離器(18)が
    配設されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】冷媒を圧縮する圧縮機(1)、液冷媒を膨
    張させる膨張手段(3)及び該膨張手段(3)で膨張し
    た冷媒を蒸発させる蒸発器(4)を有する室内機(A)
    と、 上記圧縮機(1)で圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮
    器(12)及び液冷媒を溜める受液器(13)を有する室外
    機(B)とを備え、 上記各機器が閉回路に接続されてなり、 上記圧縮機(1)の停止時、圧縮機(1)の吐出側と吸
    込側とを連通させて均圧させるようにした空気調和機に
    おいて、 上記凝縮器(12)の冷媒入口部が受液器(13)の冷媒入
    口部よりも高い位置に配置されていて、上記圧縮機
    (1)の吐出側及び吸込側の均圧に伴い少なくとも受液
    器(13)内の液冷媒が凝縮器(12)側に戻るのを阻止す
    るように構成されていることを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】室外機(B)の凝縮器(12)と閉鎖弁(1
    5)との間のガスライン(23b)に気液分離器(18)が配
    設されていることを特徴とする請求項(2)記載の空気
    調和機。
  4. 【請求項4】圧縮機(1)は、インバータ付圧縮機であ
    ることを特徴とする請求項(1),(2)又は(3)記
    載の空気調和機。
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