JPH08164736A - 車両用窓 - Google Patents
車両用窓Info
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- JPH08164736A JPH08164736A JP6307347A JP30734794A JPH08164736A JP H08164736 A JPH08164736 A JP H08164736A JP 6307347 A JP6307347 A JP 6307347A JP 30734794 A JP30734794 A JP 30734794A JP H08164736 A JPH08164736 A JP H08164736A
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- Japan
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- repellent
- glass
- rubber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 長期間撥水性能が維持され、優れた視認性を
ワイパーの使用下においても長期間維持できるような車
両用窓を提供すること。 【構成】 外側に撥水被膜を有する車両用窓ガラスと、
潤滑剤を添加したゴム材料で成形したワイパーゴムを有
するワイパーとを備えた車両用窓である。
ワイパーの使用下においても長期間維持できるような車
両用窓を提供すること。 【構成】 外側に撥水被膜を有する車両用窓ガラスと、
潤滑剤を添加したゴム材料で成形したワイパーゴムを有
するワイパーとを備えた車両用窓である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用等の車両用窓、
特にワイパーを使用するガラスを通して視野を確保した
車両用窓に関する。
特にワイパーを使用するガラスを通して視野を確保した
車両用窓に関する。
【0002】
【従来の技術】雨天走行中の自動車の窓ガラスの内から
外方の視野を確保するための方法として、単にワイパー
を使用するのみならず、窓ガラス表面を親水性処理する
方法および、窓ガラス表面を撥水性処理をする方法が知
られている。親水性処理は界面活性剤等を含有するウィ
ンドウォッシャー液とワイパーとを併用することで、均
一な薄い水膜を形成させ、水による視野の妨げを防ぐも
のである。一方、撥水性処理は窓ガラスの表面に撥水膜
を被覆することにより、雨水のガラスへの付着を抑え、
ガラス表面から容易に水が流れ落ちるようにするもので
ある。
外方の視野を確保するための方法として、単にワイパー
を使用するのみならず、窓ガラス表面を親水性処理する
方法および、窓ガラス表面を撥水性処理をする方法が知
られている。親水性処理は界面活性剤等を含有するウィ
ンドウォッシャー液とワイパーとを併用することで、均
一な薄い水膜を形成させ、水による視野の妨げを防ぐも
のである。一方、撥水性処理は窓ガラスの表面に撥水膜
を被覆することにより、雨水のガラスへの付着を抑え、
ガラス表面から容易に水が流れ落ちるようにするもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の親水性処理によ
る方法では、大雨の際には走行時に風圧によりガラス上
の水膜が流れるようになるため視野確保が十分できなか
ったり、ガラス上の界面活性剤成分は雨水により容易に
流され易く均一な水膜を維持し難いなどの欠点がある。
また、撥水性処理による方法では、ワイパーによる摩擦
のためガラス上の撥水膜が摩耗して劣化し易いという欠
点があった。
る方法では、大雨の際には走行時に風圧によりガラス上
の水膜が流れるようになるため視野確保が十分できなか
ったり、ガラス上の界面活性剤成分は雨水により容易に
流され易く均一な水膜を維持し難いなどの欠点がある。
また、撥水性処理による方法では、ワイパーによる摩擦
のためガラス上の撥水膜が摩耗して劣化し易いという欠
点があった。
【0004】また高耐久性を有する撥水被膜を得るに
は、フルオロアルキルシラン化合物を使用することで比
較的高耐久性の撥水被膜が得られるが、ワイパーの実使
用に耐えるものではなかった。
は、フルオロアルキルシラン化合物を使用することで比
較的高耐久性の撥水被膜が得られるが、ワイパーの実使
用に耐えるものではなかった。
【0005】本発明は上記課題を解決して、優れた視認
性を、ワイパーの使用下においても長期間維持できるよ
うな車両用窓を提供することを目的とするものである。
性を、ワイパーの使用下においても長期間維持できるよ
うな車両用窓を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、外側
に撥水被膜を有する車両用窓ガラスと、潤滑剤を添加し
たゴム材料で成形したワイパーゴムを有するワイパーと
を備えた車両用窓である。
に撥水被膜を有する車両用窓ガラスと、潤滑剤を添加し
たゴム材料で成形したワイパーゴムを有するワイパーと
を備えた車両用窓である。
【0007】本発明において、車両用窓ガラスの外側表
面に被覆された撥水被膜は、フルオロアルキルシラン化
合物が含有されていることが好ましい。フルオロアルキ
ルシラン化合物はガラス表面のシラノール基と結合を作
り易いので、比較的高耐久性を有する撥水被膜が得られ
る。
面に被覆された撥水被膜は、フルオロアルキルシラン化
合物が含有されていることが好ましい。フルオロアルキ
ルシラン化合物はガラス表面のシラノール基と結合を作
り易いので、比較的高耐久性を有する撥水被膜が得られ
る。
【0008】フルオロアルキルシラン化合物としては、
シリコン原子を中心とし、フルオロアルキル基、0〜2
個のアルキル基、及び少なくとも1個の官能基を有する
ものであり、具体的には下記化学式で示されるフルオロ
アルキルシラン化合物が好ましい。 RfSi(CH3)p(Z)3-p ただし、Rf:炭素数が3〜20のフルオロアルキル基 Z:−OCH3,−OC2H5,−OCOCH3,−OCO
C2H5,−Cl,または−OH p:0,1または2
シリコン原子を中心とし、フルオロアルキル基、0〜2
個のアルキル基、及び少なくとも1個の官能基を有する
ものであり、具体的には下記化学式で示されるフルオロ
アルキルシラン化合物が好ましい。 RfSi(CH3)p(Z)3-p ただし、Rf:炭素数が3〜20のフルオロアルキル基 Z:−OCH3,−OC2H5,−OCOCH3,−OCO
C2H5,−Cl,または−OH p:0,1または2
【0009】フルオロアルキルシラン化合物は、例えば
CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3、CF3(C
F2)7(CH2)2Si(OCH3)3、CF3(CF2)7
(CH2)2SiCH3Cl2、CF3(CF2)7(CH2)
2SiCH3(OCH3)2 などが挙げられ、好ましくは
CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3、CF3(CF2)
7(CH2)2Si(OCH3)3がよい。
CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3、CF3(C
F2)7(CH2)2Si(OCH3)3、CF3(CF2)7
(CH2)2SiCH3Cl2、CF3(CF2)7(CH2)
2SiCH3(OCH3)2 などが挙げられ、好ましくは
CF3(CF2)7(CH2)2SiCl3、CF3(CF2)
7(CH2)2Si(OCH3)3がよい。
【0010】本発明において、前記撥水被膜の形成方法
として、例えばフルオロアルキルシラン化合物をフッ化
炭素(例えばC6F14、C8F18)のような有機溶媒に1
0-5〜10-3モル/リットルの濃度で溶解した溶液を液
相吸着方法でガラスの表面に化学結合させることにより
得られる。この場合、撥水被膜の厚みは、約0.5〜3
nmである。
として、例えばフルオロアルキルシラン化合物をフッ化
炭素(例えばC6F14、C8F18)のような有機溶媒に1
0-5〜10-3モル/リットルの濃度で溶解した溶液を液
相吸着方法でガラスの表面に化学結合させることにより
得られる。この場合、撥水被膜の厚みは、約0.5〜3
nmである。
【0011】また、本発明において、前記撥水被膜の例
として、前述のフルオロアルキルシラン化合物をシリコ
ン、チタン、ジルコニウムなどの金属のアルコキシド系
や、アセチルアセトネート系などの化合物と、溶媒、
水、および酸または塩基とを混合した溶液を調製し、ガ
ラス表面に塗布、焼成により形成させる方法でもよい。
この場合では撥水被膜の厚みは通常200〜1000n
mである。
として、前述のフルオロアルキルシラン化合物をシリコ
ン、チタン、ジルコニウムなどの金属のアルコキシド系
や、アセチルアセトネート系などの化合物と、溶媒、
水、および酸または塩基とを混合した溶液を調製し、ガ
ラス表面に塗布、焼成により形成させる方法でもよい。
この場合では撥水被膜の厚みは通常200〜1000n
mである。
【0012】本発明において、前記撥水被膜を有するガ
ラス表面を摺動させるワイパーのゴム部材として、潤滑
剤を添加したゴム材料で成形したものを使用する。潤滑
剤としては、ポリジメチルシロキサンのようなシリコー
ンオイルなどを挙げることができる。特に分子量が30
0〜5000のポリジメチルシロキサンのようなシリコ
ーンオイルは撥水性能をも有しているので特に好まし潤
滑剤である。ジメチルシロキサンとしては、その側鎖や
主鎖末端に水酸基、アミノ基、カルボキシル基などを導
入したものを用いてもよい。潤滑剤はゴム原料の配合時
に3〜30重量%添加してワイパーゴムを押出し成形
し、撥水剤入りワイパーゴムを作製する。
ラス表面を摺動させるワイパーのゴム部材として、潤滑
剤を添加したゴム材料で成形したものを使用する。潤滑
剤としては、ポリジメチルシロキサンのようなシリコー
ンオイルなどを挙げることができる。特に分子量が30
0〜5000のポリジメチルシロキサンのようなシリコ
ーンオイルは撥水性能をも有しているので特に好まし潤
滑剤である。ジメチルシロキサンとしては、その側鎖や
主鎖末端に水酸基、アミノ基、カルボキシル基などを導
入したものを用いてもよい。潤滑剤はゴム原料の配合時
に3〜30重量%添加してワイパーゴムを押出し成形
し、撥水剤入りワイパーゴムを作製する。
【0013】本発明において、雨天時にワイパーを作動
させたとき、ワイパーゴム部材内に存在する潤滑剤は、
ゴムの表面ににじみ出てきて、雨水存在下におけるワイ
パーゴム部材とガラス表面との摩擦を減少させるように
働き、その結果ガラス表面に被覆された撥水膜の摩耗速
度が小さくなって、長期間撥水性能が維持される。
させたとき、ワイパーゴム部材内に存在する潤滑剤は、
ゴムの表面ににじみ出てきて、雨水存在下におけるワイ
パーゴム部材とガラス表面との摩擦を減少させるように
働き、その結果ガラス表面に被覆された撥水膜の摩耗速
度が小さくなって、長期間撥水性能が維持される。
【0014】ジメチルシロキサンのような撥水性能をも
有する潤滑剤を用いた場合には、ワイパーゴム部材とガ
ラス表面との摩擦の際に、ガラス表面の撥水膜がこすら
れて、ワイパーゴム部材からのジメチルシロキサンが撥
水膜表面に付着して撥水性能を補完するので、撥水性能
の劣化速度を更に小さくすることができるので好まし
い。
有する潤滑剤を用いた場合には、ワイパーゴム部材とガ
ラス表面との摩擦の際に、ガラス表面の撥水膜がこすら
れて、ワイパーゴム部材からのジメチルシロキサンが撥
水膜表面に付着して撥水性能を補完するので、撥水性能
の劣化速度を更に小さくすることができるので好まし
い。
【0015】なお、ワイパーゴムに潤滑剤を添加する代
わりに、例えばウィンドウォッシャー液に撥水剤を含有
させておき、前記撥水被膜を有するガラス表面に撥水剤
を噴霧または塗布することによっても、ある程度撥水性
能の劣化速度を小さくすることができる。しかし、潤滑
剤を混入したゴム材料で成形したワイパーゴムを有する
ワイパーを使用し、かつ前記撥水被膜を有するガラス表
面に撥水性を有する液体を噴霧または塗布することによ
り、常時、潤滑剤をガラス表面とワイパー間に供給する
ことができ、撥水性能の劣化速度を更に小さくすること
ができる。この撥水剤としては、市販のガラス表面を親
水性処理するもの、例えばシリコーン系撥水剤スーパー
レインX(unelco社製)を使用することができ、
またジメチルシロキサンも使用することができる。ジメ
チルシロキサンの溶媒としては、水溶性有機溶媒がよ
く、アルコール類、ケトン類、エーテル類、グリコール
エーテル類などで、例えば、メタノール、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、アセトン、2−
メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メ
トキシ−2−プロパノール、エチレングリコール、グリ
セリンなどが挙げられ、またこれらの溶媒を混合したも
のでもよい。
わりに、例えばウィンドウォッシャー液に撥水剤を含有
させておき、前記撥水被膜を有するガラス表面に撥水剤
を噴霧または塗布することによっても、ある程度撥水性
能の劣化速度を小さくすることができる。しかし、潤滑
剤を混入したゴム材料で成形したワイパーゴムを有する
ワイパーを使用し、かつ前記撥水被膜を有するガラス表
面に撥水性を有する液体を噴霧または塗布することによ
り、常時、潤滑剤をガラス表面とワイパー間に供給する
ことができ、撥水性能の劣化速度を更に小さくすること
ができる。この撥水剤としては、市販のガラス表面を親
水性処理するもの、例えばシリコーン系撥水剤スーパー
レインX(unelco社製)を使用することができ、
またジメチルシロキサンも使用することができる。ジメ
チルシロキサンの溶媒としては、水溶性有機溶媒がよ
く、アルコール類、ケトン類、エーテル類、グリコール
エーテル類などで、例えば、メタノール、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、アセトン、2−
メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メ
トキシ−2−プロパノール、エチレングリコール、グリ
セリンなどが挙げられ、またこれらの溶媒を混合したも
のでもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明により、ガラス表面に被覆された
撥水膜の摩耗速度が小さくなって、長期間撥水性能が維
持され、車両用窓ガラスとして、優れた視認性を、長期
間維持することができる。
撥水膜の摩耗速度が小さくなって、長期間撥水性能が維
持され、車両用窓ガラスとして、優れた視認性を、長期
間維持することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 <実施例1>まず、以下の方法で撥水処理ガラスを作製
した。厚みが3.4mmで70cm×120cmの寸法
のフロート板ガラスを、洗浄液(化成品興業製、ニップ
ール液)を純水で5倍に希釈した洗浄液中で、超音波を
あてながら10分間浸漬した後、純水に超音波をあてな
がら10分間浸漬し、洗浄した。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 <実施例1>まず、以下の方法で撥水処理ガラスを作製
した。厚みが3.4mmで70cm×120cmの寸法
のフロート板ガラスを、洗浄液(化成品興業製、ニップ
ール液)を純水で5倍に希釈した洗浄液中で、超音波を
あてながら10分間浸漬した後、純水に超音波をあてな
がら10分間浸漬し、洗浄した。
【0018】ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラ
ン5gを100リットルの C8F18溶媒に溶解し、上記
洗浄済みのフロート板ガラスを30分浸漬し、引き上げ
て撥水処理ガラスを作製した。撥水処理ガラス表面にお
いて、ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランは、
そのSi−Cl基とガラス表面のSi−OH基との脱塩
化水素反応により、単分子層を形成していると考えられ
る。この撥水処理ガラス表面の水の接触角を、協和界面
科学製接触角測定装置(CA−D型)を用いて測定した
結果、105度であった。
ン5gを100リットルの C8F18溶媒に溶解し、上記
洗浄済みのフロート板ガラスを30分浸漬し、引き上げ
て撥水処理ガラスを作製した。撥水処理ガラス表面にお
いて、ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシランは、
そのSi−Cl基とガラス表面のSi−OH基との脱塩
化水素反応により、単分子層を形成していると考えられ
る。この撥水処理ガラス表面の水の接触角を、協和界面
科学製接触角測定装置(CA−D型)を用いて測定した
結果、105度であった。
【0019】次に潤滑剤を混入したゴム材料で成形した
ワイパーゴムを以下のように製造した。成形前のエチレ
ンプロピレンジエンポリマーに平均分子量1700のポ
リジメチルシロキサンを10重量%添加し、ワイパーゴ
ムを押出し成形し、撥水剤入りワイパーゴム(長さ60
mm)を作製した。このワイパーゴムよりソックスレー抽
出を行ったところ、7.9重量%のポリジメチルシロキ
サンが検出された。
ワイパーゴムを以下のように製造した。成形前のエチレ
ンプロピレンジエンポリマーに平均分子量1700のポ
リジメチルシロキサンを10重量%添加し、ワイパーゴ
ムを押出し成形し、撥水剤入りワイパーゴム(長さ60
mm)を作製した。このワイパーゴムよりソックスレー抽
出を行ったところ、7.9重量%のポリジメチルシロキ
サンが検出された。
【0020】上記撥水処理ガラスの表面に、上記の撥水
剤入りワイパーゴムを用いて、120gの荷重をかけ、
水滴を滴下しながら往復3万回の摺動を行った。
剤入りワイパーゴムを用いて、120gの荷重をかけ、
水滴を滴下しながら往復3万回の摺動を行った。
【0021】この後、ガラス表面の水の接触角を、協和
界面科学製接触角測定装置(CA−D型)を用いて測定
した結果、91度であり、初期接触角に比して接触角の
減少は約14度と小さく、撥水性の低下がごく小さいこ
とを示している。
界面科学製接触角測定装置(CA−D型)を用いて測定
した結果、91度であり、初期接触角に比して接触角の
減少は約14度と小さく、撥水性の低下がごく小さいこ
とを示している。
【0022】また、ポリジメチルシロキサン(Petrach
社製PS140)5gをエタノール60g、イソプロパノー
ル35gに溶解した液を混合攪拌後、水で5倍に希釈し
撥水液とし、上記の撥水剤入りワイパーゴム摺動試験を
行う際に、摺動100回毎に上記の撥水液を5滴ずつ滴
下し、この後、ガラス表面の水の接触角を測定した結
果、98度であり、初期接触角に比して接触角の減少は
約7度と小さく、撥水性の低下が少なくなっていること
を示している。
社製PS140)5gをエタノール60g、イソプロパノー
ル35gに溶解した液を混合攪拌後、水で5倍に希釈し
撥水液とし、上記の撥水剤入りワイパーゴム摺動試験を
行う際に、摺動100回毎に上記の撥水液を5滴ずつ滴
下し、この後、ガラス表面の水の接触角を測定した結
果、98度であり、初期接触角に比して接触角の減少は
約7度と小さく、撥水性の低下が少なくなっていること
を示している。
【0023】<実施例2>特開平4−33817の実施
例[1]と同様に以下の方法で撥水被膜を作製した。 (1)溶液調製工程 テトラエトキシシラン 20000g ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン (CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)3) 546g エタノール 42650g を容器中で20分間攪拌混合する。そしてさらに 水 8300g 0.1N 塩酸水溶液 10400g を加えて混合し、2時間攪拌する。ついでこの溶液を密
封容器にいれ、25℃で24時間放置する。
例[1]と同様に以下の方法で撥水被膜を作製した。 (1)溶液調製工程 テトラエトキシシラン 20000g ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン (CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)3) 546g エタノール 42650g を容器中で20分間攪拌混合する。そしてさらに 水 8300g 0.1N 塩酸水溶液 10400g を加えて混合し、2時間攪拌する。ついでこの溶液を密
封容器にいれ、25℃で24時間放置する。
【0024】(2)塗布工程 上記で得られた溶液中に、実施例1と同様の方法で洗浄
したフロート板ガラスを浸漬し、引き上げ速度30mm/m
inで引き上げてウェット塗膜を形成した。
したフロート板ガラスを浸漬し、引き上げ速度30mm/m
inで引き上げてウェット塗膜を形成した。
【0025】(3)焼成工程 上記のウェット塗膜をもつガラス基板を120℃で20
分間保持して水及びエタノールを乾燥させて、ついで大
気下、250℃にて1時間焼成して撥水被膜を形成し
た。
分間保持して水及びエタノールを乾燥させて、ついで大
気下、250℃にて1時間焼成して撥水被膜を形成し
た。
【0026】この撥水処理ガラス表面の水の接触角を、
協和界面科学製接触角測定装置(CA−D型)を用いて
測定した結果、104度であった。
協和界面科学製接触角測定装置(CA−D型)を用いて
測定した結果、104度であった。
【0027】次に上記の撥水処理ガラスの表面に、実施
例1の撥水剤入りワイパーゴムを用いて、同様にワイパ
ー摺動試験を行ったところ、ガラス表面の水の接触角は
93度であり、初期接触角に比して接触角の減少は約1
1度と小さく、撥水性の低下がごく小さいことを示して
いる。
例1の撥水剤入りワイパーゴムを用いて、同様にワイパ
ー摺動試験を行ったところ、ガラス表面の水の接触角は
93度であり、初期接触角に比して接触角の減少は約1
1度と小さく、撥水性の低下がごく小さいことを示して
いる。
【0028】<比較例1>実施例1と同様の方法で作製
した撥水処理ガラスの表面に、60mmのワイパーブレー
ド(ボッシュ社製、ワイパー替えゴム)に120gの荷
重をかけ、水を滴下しながら、往復3万回の摺動を行っ
た。この後、ガラス表面の水の接触角を測定した結果、
55度であり、初期接触角に比して接触角の減少は約5
0度と大きく、撥水性の低下が非常に大きいことを示し
ている。
した撥水処理ガラスの表面に、60mmのワイパーブレー
ド(ボッシュ社製、ワイパー替えゴム)に120gの荷
重をかけ、水を滴下しながら、往復3万回の摺動を行っ
た。この後、ガラス表面の水の接触角を測定した結果、
55度であり、初期接触角に比して接触角の減少は約5
0度と大きく、撥水性の低下が非常に大きいことを示し
ている。
Claims (3)
- 【請求項1】 外側に撥水被膜を有する車両用窓ガラス
と、潤滑剤を添加したゴム材料で成形したワイパーゴム
を有するワイパーとを備えた車両用窓。 - 【請求項2】 前記潤滑剤はジメチルシロキサンを含有
する請求項1記載の車両用窓。 - 【請求項3】 前記撥水被膜がフルオロアルキルシラン
化合物を含有する請求項1記載の車両用窓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6307347A JPH08164736A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 車両用窓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6307347A JPH08164736A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 車両用窓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164736A true JPH08164736A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17968020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6307347A Pending JPH08164736A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 車両用窓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164736A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1036820A (ja) * | 1996-07-26 | 1998-02-10 | Cci Corp | 撥水処理剤及び撥水処理方法 |
WO1998012085A1 (fr) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Nippon Wiper Blade Co., Ltd. | Balai d'essuie-glace et procede de production associe |
KR100501764B1 (ko) * | 2002-07-19 | 2005-07-18 | 가부시키가이샤 소프트 규규 코포레이션 | 와이퍼 블레이드 |
JP2020192916A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | 株式会社デンソー | ワイパ装置 |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP6307347A patent/JPH08164736A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1036820A (ja) * | 1996-07-26 | 1998-02-10 | Cci Corp | 撥水処理剤及び撥水処理方法 |
WO1998012085A1 (fr) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Nippon Wiper Blade Co., Ltd. | Balai d'essuie-glace et procede de production associe |
KR100501764B1 (ko) * | 2002-07-19 | 2005-07-18 | 가부시키가이샤 소프트 규규 코포레이션 | 와이퍼 블레이드 |
JP2020192916A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | 株式会社デンソー | ワイパ装置 |
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