JPH08164443A - 金型鋳造用中子 - Google Patents
金型鋳造用中子Info
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- JPH08164443A JPH08164443A JP31091294A JP31091294A JPH08164443A JP H08164443 A JPH08164443 A JP H08164443A JP 31091294 A JP31091294 A JP 31091294A JP 31091294 A JP31091294 A JP 31091294A JP H08164443 A JPH08164443 A JP H08164443A
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- Japan
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- core
- mold
- cavity
- casting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型取付板に装着され且つ金型の中子挿通孔
を挿通してキャビティ内に突出する中子の脱着を容易化
する。 【構成】 可動金型7の中子挿通孔7aを挿通し先端部
がキャビティ8内に臨み、基端部が可動金型取付板5に
取り付けられる金属中子16において、該金属中子16
の基端側を細くして中子挿通孔7aに対してキャビティ
8側から脱着可能にする。また、金属中子16の先端側
からボルト24を挿入して可動金型取付板5に締結す
る。また、金属中子16に一対の冷却通路25a、25
bを設け、この冷却通路25a、25bをV字形状にし
て先端部の手前で交差させる。
を挿通してキャビティ内に突出する中子の脱着を容易化
する。 【構成】 可動金型7の中子挿通孔7aを挿通し先端部
がキャビティ8内に臨み、基端部が可動金型取付板5に
取り付けられる金属中子16において、該金属中子16
の基端側を細くして中子挿通孔7aに対してキャビティ
8側から脱着可能にする。また、金属中子16の先端側
からボルト24を挿入して可動金型取付板5に締結す
る。また、金属中子16に一対の冷却通路25a、25
bを設け、この冷却通路25a、25bをV字形状にし
て先端部の手前で交差させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造用のキャビティ内
に臨む中子であって基端部が金型取付板に装着される中
子に関する。
に臨む中子であって基端部が金型取付板に装着される中
子に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造用金型の金型取付板に金属製中子を
装着し、この中子を金型の中子挿通孔を通してキャビテ
ィ内に突出させるようにした鋳造装置が従来から知られ
ている。例えば実開平4−47842号公報には、この
ようなタイプの中子が開示されている。即ち、図7に示
すように、固定金型取付板101に取り付けた固定金型
102と、可動金型取付板103に取り付けた可動金型
104を型合わせしてキャビティ105を形成するとと
もに、固定金型取付板101には中子106を装着し、
この中子106を固定金型102の中子挿通孔102a
を通してキャビティ105内に突出させている。そし
て、この中子106は固定金型102の裏側から中子挿
通孔102aに挿通させた後、固定金型102といっし
ょに固定金型取付板101に取り付けるようにしてお
り、固定金型取付板101と固定金型102によって挟
み込むようにして固定している。また、可動金型取付板
103側にも同様な構成による中子107を装着し、各
中子106、107の前面同士を当接させるようにして
いる。
装着し、この中子を金型の中子挿通孔を通してキャビテ
ィ内に突出させるようにした鋳造装置が従来から知られ
ている。例えば実開平4−47842号公報には、この
ようなタイプの中子が開示されている。即ち、図7に示
すように、固定金型取付板101に取り付けた固定金型
102と、可動金型取付板103に取り付けた可動金型
104を型合わせしてキャビティ105を形成するとと
もに、固定金型取付板101には中子106を装着し、
この中子106を固定金型102の中子挿通孔102a
を通してキャビティ105内に突出させている。そし
て、この中子106は固定金型102の裏側から中子挿
通孔102aに挿通させた後、固定金型102といっし
ょに固定金型取付板101に取り付けるようにしてお
り、固定金型取付板101と固定金型102によって挟
み込むようにして固定している。また、可動金型取付板
103側にも同様な構成による中子107を装着し、各
中子106、107の前面同士を当接させるようにして
いる。
【0003】また、これら中子106、107には冷却
機構が設けられることがあり、このような冷却機構は、
例えば中子106の基端部から先端部に向けて2本の平
行な冷却水通路孔108、109を形成するとともに、
これら冷却水通路孔108、109の先端に連通孔11
0を形成し、この連通孔110に盲栓111をする方法
が一般的である。
機構が設けられることがあり、このような冷却機構は、
例えば中子106の基端部から先端部に向けて2本の平
行な冷却水通路孔108、109を形成するとともに、
これら冷却水通路孔108、109の先端に連通孔11
0を形成し、この連通孔110に盲栓111をする方法
が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した先行
技術にあっては、中子106が摩耗して交換する必要が
生じた時、或いは中子の径を変更するような時に中子1
06だけを交換することができず、一旦固定金型102
を外さなければならない。また、冷却水通路孔108、
109を連通させるため、連通孔110を加工しなけれ
ばならず、加工の手間がかかると同時に盲栓111等の
余分な部品が必要になる。
技術にあっては、中子106が摩耗して交換する必要が
生じた時、或いは中子の径を変更するような時に中子1
06だけを交換することができず、一旦固定金型102
を外さなければならない。また、冷却水通路孔108、
109を連通させるため、連通孔110を加工しなけれ
ばならず、加工の手間がかかると同時に盲栓111等の
余分な部品が必要になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、中子の基端側即ち金型取付板に装着される側
を先端側または中間部よりも細くし、中子挿通孔に対し
てキャビティ側から中子を脱着可能にし、且つ中子の先
端側からボルトを挿入して金型取付板に締結するように
した。尚、金型の中子挿通孔に耐摩耗性に優れ且つ耐熱
性を備えたスリーブを設けるようにしてもよい。また、
中子には一対の冷却通路を設け、この冷却通路を、基端
側から先端側に向けて斜めに延出し先端部の手前で交差
するV字形状としてもよい。
本発明は、中子の基端側即ち金型取付板に装着される側
を先端側または中間部よりも細くし、中子挿通孔に対し
てキャビティ側から中子を脱着可能にし、且つ中子の先
端側からボルトを挿入して金型取付板に締結するように
した。尚、金型の中子挿通孔に耐摩耗性に優れ且つ耐熱
性を備えたスリーブを設けるようにしてもよい。また、
中子には一対の冷却通路を設け、この冷却通路を、基端
側から先端側に向けて斜めに延出し先端部の手前で交差
するV字形状としてもよい。
【0006】
【作用】中子の基端側を先端側または中間部に比べて細
くし、且つキャビティ側からボルトを挿入して中子を金
型取付板に締結しているので、金型取付板から金型を外
すことなく中子を交換できる。
くし、且つキャビティ側からボルトを挿入して中子を金
型取付板に締結しているので、金型取付板から金型を外
すことなく中子を交換できる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明に係る中子その一部で適用した
鋳造システム全体を示す構成図、図2は鋳造装置のキャ
ビティ部の縦断面図、図3は図2のA−A方向から見た
可動型の正面図である。
説明する。図1は本発明に係る中子その一部で適用した
鋳造システム全体を示す構成図、図2は鋳造装置のキャ
ビティ部の縦断面図、図3は図2のA−A方向から見た
可動型の正面図である。
【0008】本発明の金型の位置決め機構は、例えば図
1に示すような自動車の構成部品であるステアリングナ
ックルを全自動で鋳造するシステムの鋳造金型に適用さ
れ、このシステムでは、熱伝導率の高い銅金型によって
溶湯の表層に殻状の凝固層を形成し、内部が未凝固の段
階で型開きして払い出すいわゆるQC(クイック・キャ
スチング)プロセスを採用している。
1に示すような自動車の構成部品であるステアリングナ
ックルを全自動で鋳造するシステムの鋳造金型に適用さ
れ、このシステムでは、熱伝導率の高い銅金型によって
溶湯の表層に殻状の凝固層を形成し、内部が未凝固の段
階で型開きして払い出すいわゆるQC(クイック・キャ
スチング)プロセスを採用している。
【0009】上記の鋳造システムの略中央には鋳造装置
1が配置され、この鋳造装置1は固定金型2と可動金型
3から構成され、また鋳造装置1の上流側には固定金型
2と可動金型3とを閉じた際に形成される製品キャビテ
ィ内に溶湯を注湯するための注湯ステーション40を設
けている。
1が配置され、この鋳造装置1は固定金型2と可動金型
3から構成され、また鋳造装置1の上流側には固定金型
2と可動金型3とを閉じた際に形成される製品キャビテ
ィ内に溶湯を注湯するための注湯ステーション40を設
けている。
【0010】この注湯ステーション40は加圧注湯炉4
1、ロードセル42、及び加圧注湯炉41から出湯する
溶湯を受け取って鋳造装置1に該溶湯を注湯する取り鍋
43を備え、ロードセル42によって取り鍋43内の溶
湯量を一定量にセットした後、取り鍋43を鋳造装置1
上に移動させ、湯口から製品キャビティ内に注湯するよ
うにしている。
1、ロードセル42、及び加圧注湯炉41から出湯する
溶湯を受け取って鋳造装置1に該溶湯を注湯する取り鍋
43を備え、ロードセル42によって取り鍋43内の溶
湯量を一定量にセットした後、取り鍋43を鋳造装置1
上に移動させ、湯口から製品キャビティ内に注湯するよ
うにしている。
【0011】また、前記加圧注湯炉41には、更に上流
側に配置した溶解炉44で生成した溶湯を搬送取り鍋4
5で供給するようにしている。更に、鋳造装置1の上方
には、黒鉛を球状化させるマグネシウム等の添加剤を溶
湯に添加するための添加剤計量装置50が設けられ、ま
た、この添加剤計量装置50に隣接して、キャビティ面
に離型剤を塗布するブロースモーク装置51が上下移動
自在に設けられている。
側に配置した溶解炉44で生成した溶湯を搬送取り鍋4
5で供給するようにしている。更に、鋳造装置1の上方
には、黒鉛を球状化させるマグネシウム等の添加剤を溶
湯に添加するための添加剤計量装置50が設けられ、ま
た、この添加剤計量装置50に隣接して、キャビティ面
に離型剤を塗布するブロースモーク装置51が上下移動
自在に設けられている。
【0012】また、鋳造装置1の下流側上方には、型開
きした金型から鋳造品を取り出すワーク取出ロボット5
2が水平方向に移動自在に設けられ、取り出した鋳造品
を矯正・切断装置53に移送する。
きした金型から鋳造品を取り出すワーク取出ロボット5
2が水平方向に移動自在に設けられ、取り出した鋳造品
を矯正・切断装置53に移送する。
【0013】そしてこの矯正・切断装置53でトリミン
グ等を行った後、移載ロボット54で熱処理炉55に向
けて移送する。尚、図中、56はフィルタ交換装置であ
り、湯道の途中に配設したスラグ等除去用のフィルタを
例えば毎ショットごとに交換する。
グ等を行った後、移載ロボット54で熱処理炉55に向
けて移送する。尚、図中、56はフィルタ交換装置であ
り、湯道の途中に配設したスラグ等除去用のフィルタを
例えば毎ショットごとに交換する。
【0014】前記固定型2と可動型3は図2に示すよう
に、夫々の金型取付板4、5にクランプ保持された金型
6、7を備え、金型取付板4、5は鋳鉄製又は鋼製であ
り、金型6、7は熱伝導性の良い銅合金製としている。
そして、固定型2と可動型3が型締めされると、各金型
6、7の型合わせ面にキャビティ8を形成するようにし
ている。
に、夫々の金型取付板4、5にクランプ保持された金型
6、7を備え、金型取付板4、5は鋳鉄製又は鋼製であ
り、金型6、7は熱伝導性の良い銅合金製としている。
そして、固定型2と可動型3が型締めされると、各金型
6、7の型合わせ面にキャビティ8を形成するようにし
ている。
【0015】このキャビティ8は、図3に示すように、
中央に設けられた方案部8aと、両サイドに設けられた
一対の製品部8b、8bからなり、方案部8aは湯口1
0に連なる湯溜まり11及び縦湯道12と、この縦湯道
12の底部から左右に分離する横湯道13、13と、各
横湯道13、13の端部に連なる連通湯道14、14か
らなる。また、横湯道13、13の途中には溶湯の不純
物を取り除くフィルタ15、15が設置される。
中央に設けられた方案部8aと、両サイドに設けられた
一対の製品部8b、8bからなり、方案部8aは湯口1
0に連なる湯溜まり11及び縦湯道12と、この縦湯道
12の底部から左右に分離する横湯道13、13と、各
横湯道13、13の端部に連なる連通湯道14、14か
らなる。また、横湯道13、13の途中には溶湯の不純
物を取り除くフィルタ15、15が設置される。
【0016】また、製品部8bはステアリングナックル
の製品形状に合せて成形され、この製品部8b内には、
図2に示すように、製品形状の一部に貫通孔を形成する
ための金属中子16及び鋳抜きコア17が臨んでいる。
そして、金属中子16は可動金型取付板5に固定されて
可動金型7の中子挿通孔7aを挿通するとともに、鋳抜
きコア17はシリンダユニット18によって製品部8b
内に出没自在にされている。また、各金型取付板4、5
にはキャビティ8側に向けて進退自在な押出しピン2
0、21が設けられ、且つ各金型6、7内には、図3に
示すような冷却水路22…が設けられている。
の製品形状に合せて成形され、この製品部8b内には、
図2に示すように、製品形状の一部に貫通孔を形成する
ための金属中子16及び鋳抜きコア17が臨んでいる。
そして、金属中子16は可動金型取付板5に固定されて
可動金型7の中子挿通孔7aを挿通するとともに、鋳抜
きコア17はシリンダユニット18によって製品部8b
内に出没自在にされている。また、各金型取付板4、5
にはキャビティ8側に向けて進退自在な押出しピン2
0、21が設けられ、且つ各金型6、7内には、図3に
示すような冷却水路22…が設けられている。
【0017】次に、図4乃至図6に基づき金属中子16
の構成の細部について説明する。ここで、図4は金属中
子の取付構造を示す図2の部分拡大図、図5は図4のB
方向から見た正面図、図6は図4の分解図である。金属
中子16は、製品部8b内に突出する前部16aと、大
径の中間部16bと、小径の後部16cからなり、後部
16cの一部が可動金型取付板5の嵌合凹部5aに嵌合
できるようにされている。そして、例えば製品部8b内
に突出する前部16aの径だけを異ならせ、中間部16
bと後部16cの形状を同一にしたものを数種類準備し
ておくことも可能である。また、可動金型7の中子挿通
孔7aには、耐摩耗性に優れ且つ耐熱性を有する耐熱
鋼、耐熱合金等のスリーブ23が嵌着され、前記金属中
子16は、図6に示すように、スリーブ23に対して製
品部8b側から挿入或いは抜き出し可能とされている。
の構成の細部について説明する。ここで、図4は金属中
子の取付構造を示す図2の部分拡大図、図5は図4のB
方向から見た正面図、図6は図4の分解図である。金属
中子16は、製品部8b内に突出する前部16aと、大
径の中間部16bと、小径の後部16cからなり、後部
16cの一部が可動金型取付板5の嵌合凹部5aに嵌合
できるようにされている。そして、例えば製品部8b内
に突出する前部16aの径だけを異ならせ、中間部16
bと後部16cの形状を同一にしたものを数種類準備し
ておくことも可能である。また、可動金型7の中子挿通
孔7aには、耐摩耗性に優れ且つ耐熱性を有する耐熱
鋼、耐熱合金等のスリーブ23が嵌着され、前記金属中
子16は、図6に示すように、スリーブ23に対して製
品部8b側から挿入或いは抜き出し可能とされている。
【0018】そして、この金属中子16は、製品部8b
側から挿入される複数(実施例では3本)のボルト24
…にて可動金型取付板5に締結されており、このボルト
24…は、図5に示すように、正面視で略二等辺三角形
の頂点に位置させることで、常に金属中子16と可動金
型取付板5の位相を合わせた状態で締結できるようにし
ている。そして、ボルト24…を正三角形等に配置して
いないのは、以下に述べる可動金型取付板5の冷却通路
27a、27bと金属中子16の冷却通路25a、25
bの位置を合わせるためである。
側から挿入される複数(実施例では3本)のボルト24
…にて可動金型取付板5に締結されており、このボルト
24…は、図5に示すように、正面視で略二等辺三角形
の頂点に位置させることで、常に金属中子16と可動金
型取付板5の位相を合わせた状態で締結できるようにし
ている。そして、ボルト24…を正三角形等に配置して
いないのは、以下に述べる可動金型取付板5の冷却通路
27a、27bと金属中子16の冷却通路25a、25
bの位置を合わせるためである。
【0019】すなわち、金属中子16には、基端側から
先端側に向けて斜めに2本の冷却通路25a、25bが
穿設され、この2本の冷却通路25a、25bは、先端
部の手前で交差してV字形状をなしている。また、基端
側には、各冷却通路25a、25bに対して直交する接
続通路26a、26b(図6)が設けられ、この接続通
路26a、26bが可動金型取付板5の冷却通路27
a、27bに連通するようにされるとともに、金属中子
16の冷却通路25a、25bの開口端部には盲栓3
0、30をしている。勿論、このような接続通路26
a、26bとか盲栓30は、冷却構造全体からの要請に
よる構成であり、これらを設けることなく冷却通路25
a、25bをそのまま後方に延出させてもよい。
先端側に向けて斜めに2本の冷却通路25a、25bが
穿設され、この2本の冷却通路25a、25bは、先端
部の手前で交差してV字形状をなしている。また、基端
側には、各冷却通路25a、25bに対して直交する接
続通路26a、26b(図6)が設けられ、この接続通
路26a、26bが可動金型取付板5の冷却通路27
a、27bに連通するようにされるとともに、金属中子
16の冷却通路25a、25bの開口端部には盲栓3
0、30をしている。勿論、このような接続通路26
a、26bとか盲栓30は、冷却構造全体からの要請に
よる構成であり、これらを設けることなく冷却通路25
a、25bをそのまま後方に延出させてもよい。
【0020】以上のような中子の作用について説明す
る。図2に示すように固定型2と可動型3を型締めし、
キャビティ8内に溶湯を充填して鋳造するが、金属中子
16と鋳抜きコア17によって製品に貫通孔を形成す
る。この際、金属中子16等は直接溶湯に晒されて熱損
傷を受けやすく、また、固定金型6との接触によって摩
耗が生じやすい。また、金属中子16によって形成する
製品の穴径を変える必要が生じることもある。そこで、
金属中子16を交換する必要がある時は型開きしてキャ
ビティ8面側から行う。
る。図2に示すように固定型2と可動型3を型締めし、
キャビティ8内に溶湯を充填して鋳造するが、金属中子
16と鋳抜きコア17によって製品に貫通孔を形成す
る。この際、金属中子16等は直接溶湯に晒されて熱損
傷を受けやすく、また、固定金型6との接触によって摩
耗が生じやすい。また、金属中子16によって形成する
製品の穴径を変える必要が生じることもある。そこで、
金属中子16を交換する必要がある時は型開きしてキャ
ビティ8面側から行う。
【0021】すなわち、図6に示すように金属中子16
の前面から3本のボルト24…を取り外し、金属中子1
6を引き抜けば中子挿通孔7aから抜け出る。そこで、
新しい金属中子16、又は前部16aの径の異なる金属
中子16をキャビティ8面側から位相を合せて挿入し、
再びボルト24…を挿入して締め付ければ簡単に交換作
業が完了する。また、スリーブ23を交換する時は従来
と同様の手順によって可動金型7を取り外して行うが、
スリーブ23の耐久性を上げているため交換頻度は少な
くて済む。
の前面から3本のボルト24…を取り外し、金属中子1
6を引き抜けば中子挿通孔7aから抜け出る。そこで、
新しい金属中子16、又は前部16aの径の異なる金属
中子16をキャビティ8面側から位相を合せて挿入し、
再びボルト24…を挿入して締め付ければ簡単に交換作
業が完了する。また、スリーブ23を交換する時は従来
と同様の手順によって可動金型7を取り外して行うが、
スリーブ23の耐久性を上げているため交換頻度は少な
くて済む。
【0022】また、金属中子16には冷却通路25a、
25bの一方側から冷却水を導入して冷やした後、他方
側から排出するが、かかる冷却通路25a、25bの連
通は、格別に連通路等の加工を必要としない。従って、
連通路に設ける盲栓も不必要である。
25bの一方側から冷却水を導入して冷やした後、他方
側から排出するが、かかる冷却通路25a、25bの連
通は、格別に連通路等の加工を必要としない。従って、
連通路に設ける盲栓も不必要である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の中子は、金型の中
子挿通孔に対してキャビティ側から中子の脱着ができる
ようにしたため、摩耗或いは成形穴径を変えるため中子
を交換する作業が極めて簡単にできる。そしてこの際、
スリーブの耐久性を向上させることで、中子だけを交換
すれば足りる。また、一対の冷却通路をV字形状にして
連通させることで、別途、連通孔等を形成する加工を廃
止できる。
子挿通孔に対してキャビティ側から中子の脱着ができる
ようにしたため、摩耗或いは成形穴径を変えるため中子
を交換する作業が極めて簡単にできる。そしてこの際、
スリーブの耐久性を向上させることで、中子だけを交換
すれば足りる。また、一対の冷却通路をV字形状にして
連通させることで、別途、連通孔等を形成する加工を廃
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中子をその一部で適用した鋳造シ
ステム全体を示す構成図
ステム全体を示す構成図
【図2】本発明に係る中子を組込んだ鋳造装置のキャビ
ティ部を断面にした縦断面図
ティ部を断面にした縦断面図
【図3】図2のA−A方向から見た可動型の正面図
【図4】中子の取付構造を示す図1の部分拡大図
【図5】図4のB方向から見た正面図
【図6】中子を取付ける前の状態を示す図
【図7】従来の中子の取付構造を説明した図
1…鋳造装置、5…可動金型取付板、7…可動金型、7
a…中子挿通孔、8…キャビティ、16…金属中子、2
3…スリーブ、24…ボルト、25a・25b…冷却通
路。
a…中子挿通孔、8…キャビティ、16…金属中子、2
3…スリーブ、24…ボルト、25a・25b…冷却通
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 幸雄 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 本田 技研工業株式会社埼玉製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 金型取付板に装着される金型の挿通孔を
通して先端部がキャビティ内に臨む金型鋳造用の中子に
おいて、前記中子をキャビティ側から脱着可能にするた
めに中子の基端側を先端側または中間部よりも細くし、
更に中子の先端側からボルトを挿入して金型取付板に締
結するようにしたことを特徴とする金型鋳造用中子。 - 【請求項2】 請求項1に記載の金型鋳造用の中子にお
いて、前記金型の中子挿通孔には、耐摩耗性に優れ且つ
耐熱性を備えたスリーブが設けられていることを特徴と
する金型鋳造用中子。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の金型鋳造
用の中子において、前記中子には一対の冷却通路が設け
られ、この冷却通路は、基端側から先端側に向けて斜め
に向けて延出し先端部の手前で交差するV字形状である
ことを特徴とする金型鋳造用中子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31091294A JPH08164443A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 金型鋳造用中子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31091294A JPH08164443A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 金型鋳造用中子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164443A true JPH08164443A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18010889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31091294A Withdrawn JPH08164443A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 金型鋳造用中子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164443A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101406348B1 (ko) * | 2013-03-15 | 2014-06-13 | 동서공업주식회사 | 엔진피스톤의 오일갤러리 형성용 코어의 제조장치 |
KR101404441B1 (ko) * | 2013-03-15 | 2014-06-13 | 이석기계 (주) | 엔진피스톤의 오일갤러리 형성용 코어의 제조장치 |
KR102100198B1 (ko) * | 2018-12-14 | 2020-05-19 | 주식회사 일진 | 압축 성형용 금형 및 이를 이용한 차량용 부품의 제조 방법 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP31091294A patent/JPH08164443A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101406348B1 (ko) * | 2013-03-15 | 2014-06-13 | 동서공업주식회사 | 엔진피스톤의 오일갤러리 형성용 코어의 제조장치 |
KR101404441B1 (ko) * | 2013-03-15 | 2014-06-13 | 이석기계 (주) | 엔진피스톤의 오일갤러리 형성용 코어의 제조장치 |
KR102100198B1 (ko) * | 2018-12-14 | 2020-05-19 | 주식회사 일진 | 압축 성형용 금형 및 이를 이용한 차량용 부품의 제조 방법 |
WO2020122296A1 (ko) * | 2018-12-14 | 2020-06-18 | 주식회사 일진 | 압축 성형용 금형 및 이를 이용한 차량용 부품의 제조 방법 |
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