JPH0816426A - 故障診断装置及び故障診断方法 - Google Patents

故障診断装置及び故障診断方法

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JPH0816426A
JPH0816426A JP6146374A JP14637494A JPH0816426A JP H0816426 A JPH0816426 A JP H0816426A JP 6146374 A JP6146374 A JP 6146374A JP 14637494 A JP14637494 A JP 14637494A JP H0816426 A JPH0816426 A JP H0816426A
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address
microprocessor
control device
circuit
bus
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JP6146374A
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Shinobu Kameoka
忍 亀岡
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御装置の原因究明の困難な障害発生時にお
いて、障害の原因推定を容易にする。 【構成】 ターゲットとなる制御装置の外面に、内部の
バス信号コネクタを設け、そこに、活線状態で着脱自在
に故障診断装置を取り付けられる様にし、故障診断装置
にはMPU、表示・操作部、ターゲット側制御装置の信
号を取り込める回路を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御装置の故障診断装
置に係わり、特に原因究明の困難な障害発生時における
障害の原因推定を容易にする技術に関するものである。
とりわけ、再現性の低い難解な、ハードウエア故障やソ
フトウエアのバグに関して、その原因を種々の角度から
探り、障害原因を追及するためのヒントを与える機能を
持たせた、制御装置に付加することのできる簡易型故障
診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、制御装置を数値制御装置とした場
合の従来例について説明する。一般に、数値制御装置の
再現性の低い難解な、ハードウエア故障やソフトウエア
のバグに関し、障害原因を追及する方法として、2つの
方法がある。
【0003】ひとつは、ロジックアナライザを使用する
方法であり、もうひとつの方法はインサーキットエミュ
レータ(以下ICEと云う)を使用する方法である。図
15において、10はカードバスケット方式の制御ユニ
ット、101は制御ユニットに挿入されるプリント板の
一種であるCPUボード、1001は延長ボード、10
11はCPUボード101上のMPU、1019はIC
である。障害発生時には、調査者はCPUボード101
を、延長ボード1001のコネクタ1018AとCPU
ボード101背面のマザーボード(図示せず)に接続さ
れるコネクタ1018を嵌合させる形で制御ユニット1
0の前面側に引き出す。
【0004】ロジックアナライザを使用する場合は、M
PU1011やIC1019にロジックアナライザのプ
ローブを接続して調査を行う。ICEを使用する場合に
は、MPU1011をソケットより取り外し、代わりに
ICEのプローブを接続して調査を行う。
【0005】こうした方法が現在行われている障害原因
追及の普通の方法であり、また最も確実な方法でもあ
る。しかし、これらの方法を使うためには、MPU10
11やIC1019にプローブが接続できることが前提
条件であることはいうまでもない。さて、昨今の半導体
技術の進歩は著しく、電子部品が高集積化され数値制御
装置においても従来のカードスロット方式からたとえば
図16に見られる実装形態が現れるようになってきた。
また、ICのピン間ピッチも従来の2.54mmピッチ
から急速に狭いピッチのパッケージが使用されるように
なった。
【0006】図16は最近の制御ユニットの外形図であ
る。図17はこの制御ユニットに内蔵される制御プリン
ト板を開いた図である。図18はこの制御プリント板の
ブロック図である。図において、10Aは制御ユニッ
ト、12はMPU1011を搭載したメインボード、1
3は数値制御装置のシステムソフトウエアとRAMを搭
載したメモリボード、14は接続コネクタを中心とした
部品を搭載した前面コネクタボード、15は12、1
3、14を接続するためのフレキシブルケーブル、14
1は操作ボード等とケーブル接続するために設けられた
接続コネクタ、129は制御ユニット10Aの左側にオ
プションプリント板を収納した拡張ユニット(図示せ
ず)を取り付けるための拡張コネクタである。
【0007】このように構成された制御ユニット10A
を工作機械本体の制御盤(図示せず)に実装した状態で
障害原因を追及する場合の従来の障害原因追及方法を以
下に示す。 (1)コネクタ141に接続されている外部ケーブルを
外す。 (2)制御ユニット10Aを制御盤に取り付けているネ
ジ(図示せず)を緩め、制御ユニットを制御盤より取り
外す。 (3)制御ユニット10Aを分解し、制御ユニット10
Aより3種のプリント板、すなわちメインボード12、
メモリボード13、コネクタボード14を取り外す。 (4)障害個所、または障害解決の糸口となる個所を推
定し、ロジックアナライザのトリガポイントと測定個所
を決めその個所に半田付けをしジャンパ線を引き出す。
そして、そのジャンパ線の先にプローブを接続する。 (5)上記(3),(2),(1)項の逆の作業をし、
制御ユニット10Aを制御盤に取り付ける。 (6)不具合現象が再現するまで根気よく待つ。 以上の操作により、うまくトリガがかかればさらにポイ
ントを絞り、上記(1)〜(6)の作業を繰り返す。ト
リガがかからなかった場合、上記(4)を再考して、同
じく(1)〜(6)を繰り返す。
【0008】以上はロジックアナライザを使用する場合
であるが、ICEを使用する場合は制御ユニット10A
の左側板を外し、MPU1011をソケットより取り外
し、このソケットにICEのプローブを取り付け、障害
原因を追及する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように工作機械
本体の制御盤に実装した状態で障害原因を追及しようと
した場合、従来の方法の困難な点を下記に列挙する。 (1)この制御ユニットはカードスロット方式でないた
め、プリント板を外部に引き出すことができない。 (2)ICは狭ピッチであるため、ロジックアナライザ
のプローブを接続するためにはICにジャンパ線を半田
付けをしなければならない。この作業は数時間から場合
によっては一日以上かかる作業である。また、ICが
0.5mm以下のピッチの場合には現実問題として不可
能に近い内容となる。 (3)MPU1011がコスト上の理由でQFP(Qu
ad Flat Package:四方にピンを有する
表面実装用フラットパッケージ)等の場合でプリント板
に直付けしてある場合や、制御ユニット10Aの左側に
拡張ユニットがある場合にはICEを接続することがで
きない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の故障診断装置
は、診断される側の制御装置のマイクロプロセッサがア
クセスするアドレスを保持するラッチと前記マイクロプ
ロセッサがアクセスするアドレス領域を設定するレジス
タとラッチで保持されたアドレスがレジスタで設定され
たアドレス領域内にあるか否かを判断する比較回路とを
有する不正アドレス検出回路を備え、制御装置の外面に
コネクタを介して着脱自在としたものである。
【0011】また、本発明の故障診断装置は、診断され
る側の制御装置のマイクロプロセッサがアクセスするア
ドレスを保持するラッチと前記マイクロプロセッサより
の書込可能アドレス領域を設定するレジスタとラッチで
保持されたアドレスがレジスタで設定されたアドレス領
域内にあるか否かを判断する比較回路とを有する不正ア
ドレス書込検出回路を備え、制御装置の外面にコネクタ
を介して着脱自在としたものである。
【0012】さらに、本発明の故障診断装置は、診断さ
れる側の制御装置のマイクロプロセッサがアクセスする
アドレスを順次記憶するメモリ回路とメモリ回路の記憶
アドレスを指定するポインタと前記マイクロプロセッサ
のアドレス有効信号が発生されるたびにポインタを更新
する回路とアドレスエラー信号が発生したらポインタを
停止する回路と操作部の操作によりポインタを更新する
回路とを有するマイクロプロセッサのアドレス履歴回路
を備え、制御装置の外面にコネクタを介して着脱自在と
したものである。
【0013】また、本発明の故障診断方法は、診断され
る側の制御装置の各種エラー条件とトリガ条件を故障診
断装置側の操作部により設定し、制御装置のエラーを検
出すると、制御装置側のマイクロプロセッサをホールト
し、故障診断装置側のマイクロプロセッサのバスを制御
装置側のマイクロプロセッサのバスに結合し、故障診断
装置側のマイクロプロセッサの制御により、制御装置の
表示部にエラー情報を出力することを特徴とするもので
ある。
【0014】また、本発明の故障診断方法は、診断され
る側の制御装置の各種エラー条件とトリガ条件を制御装
置に接続された設定装置により設定し、制御装置のエラ
ーを検出すると、制御装置側のマイクロプロセッサをホ
ールトし、故障診断装置側のマイクロプロセッサのバス
を制御装置側のマイクロプロセッサのバスに結合し、故
障診断装置側のマイクロプロセッサの制御により、制御
装置に接続された表示装置にエラー情報を出力すること
を特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明の故障診断装置によれば、制御装置の外
面にコネクタを介して着脱自在の故障診断装置に備えら
れたラッチは診断される側の制御装置のマイクロプロセ
ッサがアクセスするアドレスを保持する。故障診断装置
に備えられたレジスタは、前記マイクロプロセッサがア
クセスする事が許されるアドレス領域を設定する。そし
て、比較回路は前記マイクロプロセッサのアクセスする
アドレスが更新される度に、ラッチに保持された現在の
アドレスと、レジスタで保持された有効アドレスを比較
し、前記マイクロプロセッサのアクセスするアドレスが
正常な領域内にあるか否かを判断する。
【0016】また、本発明の故障診断装置によれば、制
御装置の外面にコネクタを介して着脱自在の故障診断装
置に備えられたラッチは診断される側の制御装置のマイ
クロプロセッサがアクセスするアドレスを保持する。故
障診断装置に備えられたレジスタは、前記マイクロプロ
セッサが書き込みを許されるアドレス領域を設定する。
そして、比較回路は前記マイクロプロセッサのアクセス
するアドレスが更新される度に、ラッチに保持された現
在のアドレスと、レジスタで保持された有効アドレスを
比較し、前記マイクロプロセッサの書き込みをするアド
レスが正常な領域内にあるか否かを判断する。
【0017】さらに、本発明の故障診断装置によれば、
制御装置の外面にコネクタを介して着脱自在の故障診断
装置に備えられたアドレス履歴回路に備えられたメモリ
回路は診断される側の制御装置のマイクロプロセッサの
アクセスするアドレスを順次記憶する。前記アドレス履
歴回路に備えられたポインタは、前記マイクロプロセツ
サのアドレス有効信号が発生する度に更新され、前記メ
モリ回路の記憶アドレスを指定する。前記アドレス履歴
回路に備えられたポインタ停止回路は、請求項1、請求
項2の方法で発生されたアドレスエラー信号により、ポ
インタ更新を停止する。ポインタ更新停止後は、前記故
障診断装置に備えられた操作部による操作により、ポイ
ンタ更新を実施し前記マイクロプロセッサのアクセスア
ドレス履歴が、前記故障診断装置に備えられた表示装置
に表示される。
【0018】また、本発明の故障診断方法によれば、故
障診断装置に備えられたトリガ条件発生回路は、診断さ
れる側の制御装置の各種信号を前記故障診断装置に取り
込み、故障診断装置の操作部によりこれらの信号の組み
合わせによりトリガ条件を設定する。このトリガ条件は
ロジックアナライザやオシロスコープのトリガ条件とし
て利用できる。前記故障診断装置は、発生されたアドレ
スエラー信号等の各種エラー信号によりどの信号を利用
するか操作部により設定し、その選択されたエラー信号
により制御装置側のマイクロプロセッサをホールトし、
故障診断装置側のマイクロプロセッサのバスを制御装置
側のマイクロプロセッサのバスに結合し、故障診断装置
側のマイクロプロセッサの制御により、制御装置の表示
部にエラー情報を出力し表示する。
【0019】また、本発明の故障診断方法によれば、故
障診断装置に備えられたトリガ条件発生回路は、診断さ
れる側の制御装置の各種信号を前記故障診断装置に取り
込み、制御装置の操作部によりこれらの信号の組み合わ
せによりトリガ条件を設定する。このトリガ条件はロジ
ックアナライザやオシロスコープのトリガ条件として利
用できる。前記故障診断装置は、発生されたアドレスエ
ラー信号等の各種エラー信号によりどの信号を利用する
か制御装置側の操作部により設定し、その選択されたエ
ラー信号により制御装置側のマイクロプロセッサをホー
ルトし、故障診断装置側のマイクロプロセッサのバスを
制御装置側のマイクロプロセッサのバスに結合し、故障
診断装置側のマイクロプロセッサの制御により、制御装
置側の表示装置にエラー情報を出力し表示する。
【0020】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の実施例1に係る故障診断装置を表すブロ
ック図である。10Bはターゲットとなる数値制御装置
の制御ユニットであり、1011はマイクロプロセッサ
MPU1、10111はMPU1にアドレスバス、デー
タバス、コントロール信号等よりなるMPU1用の入出
力バスである。142、143は故障診断装置を接続す
るために新たに設けられたコネクタである。11は制御
ユニット10Bに内蔵される安定化電源(以下AVRと
云う)、815AはAC入力コネクタである。8は故障
診断装置であり、801は故障診断装置8を制御するマ
イクロプロセッサであるMPU2、8011はアドレス
バス、データバス、コントロール信号等よりなるMPU
2用の入出力バスであるる
【0021】1011AはMPU1用のソケットで、I
CEのプローブを接続しプログラムをトレースしたり、
アダプタ(図示せず)を介してロジックアナライザのプ
ローブやオシロスコープのプローブを接続し波形観測を
する。802は不正アドレスアクセス検知回路で、数値
制御装置が思いがけない使われ方をされたりソフトウエ
アのバグ等で、MPU1が本来ありえないメモリアドレ
スやI/Oアドレスをアクセスした場合、これを検出す
るものである。803は不正アドレス書込検知回路で、
数値制御装置が思いがけない使われ方をされたりソフト
ウエアのバグ等で、MPU1が本来ありえないメモリア
ドレスやI/Oアドレスに誤って書き込みをした場合、
例えば、割り込みテーブルの入っている領域を書き込ん
だ場合等に、これを検出するものである。
【0022】804はIC不良やハードウエアのタイミ
ングマージン不足等で、MPU1がある領域をアクセス
しても確認信号(以下ACK信号という)が返らない場
合とか、そもそもアドレスマップ上で割り付けてない領
域をアクセスしてACK信号が返らない場合、これを検
出するACK信号時間監視回路である。アクセスアドレ
ス履歴回路805は上述のようにソフトウエアのバグや
ハードウエア故障が発生する直前の、MPU1のアクセ
スしたアドレスを記憶するアクセスアドレス履歴回路で
ある。806は単にMPU1用バス10111信号をM
PU2側で観測するためのバッファである。807はロ
ジックアナライザやオシロスコープでの観測用のトリガ
を作成するトリガ条件作成回路であり、80701はト
リガ端子である。810はMPU2のプログラムが入っ
ているROM、811はRAM、812は表示・操作部
である。
【0023】808、809、813、814は若干高
度な用途に使用されるものであり、808はMPU1の
バス信号10111の波形測定のために設けられ、表示
・操作部812と共にディジタルオシロスコープ機能を
構成するバス波形検出回路である。809は障害発生時
のAC入力波形を記憶する電源モニタ回路である。81
3は障害がソフトウエアに起因する場合において数値制
御装置の制御ユニット10Bのシステムソフトウエアを
変更するとき、新規ソフトウエアが入っているICカー
ドを装着するためのICカードインタフェース(以下I
CカードI/Fと云う)である。814は障害が発生し
た場合の障害原因追及のヒントを提供するために設けら
れた周囲温度検出回路である。815BはAC入力用コ
ネクタである。
【0024】図2は図1の不正アドレスアクセス検知回
路802の具体例を示すブロック図である。8021は
現在アクセスしているアドレスを保持するラッチ、80
22A、8022Bは比較器たるコンパレータである。
8023Aと8023Bはアドレス領域を設定するため
のレジスタで、8023Aは上限レジスタ、8023B
は下限レジスタである。ここでは説明を簡単にするた
め、上限レジスタと下限レジスタを各1個としたが、一
般的には複数個存在する。8024はOR回路、802
5はフリップフロップ回路、8026はバッファであ
る。
【0025】図3は図1の不正アドレス書込検知回路8
03の具体例を示すブロック図である。8031は現在
アクセスしているアドレスを保持するラッチ回路、80
32A、8032Bは比較器たるコンパレータである。
8033Aと8033Bはアドレス領域を設定するため
のレジスタで、8033Aは上限レジスタ、8033B
は下限レジスタである。ここでは説明を簡単にするた
め、上限レジスタと下限レジスタを各1個としたが、一
般的には複数個存在する。8034はNAND回路、8
035はフリップフロップ回路、8036はバッファ、
8037はOR回路である。
【0026】図4は図1のMPU1のアクセスアドレス
履歴回路805の具体例を示すブロック図である。80
51はアクセスアドレスを記憶するためのRAMであ
る。8052はRAM8051のデータがMPU1側か
ら書き込まれると共に、MPU2側から読み出されるた
め、データの競合を防ぐ目的で設けられたバッファであ
る。8053はRAM8051のアドレスを発生するた
めのカウンタである。8054はOR回路、8056は
AND回路である。8057はエラーが発生した場合に
アドレス履歴を続ける事を停止する条件のために設けら
れたOR回路である。8058はMPU2側からRAM
8051に記憶保持されたMPU1のアクセスアドレス
を読み出すために設けられたパルス発生回路である。8
059はインバータである。
【0027】図5は図1のトリガ条件作成回路807の
具体例を示すブロック図である。8071はMPU1よ
りの信号線の内一つの信号S1をトリガ条件として適用
するか否かを決定する1信号トリガ条件決定回路であ
る。80711は、S1のトリガ条件として、High
を適用するか、Lowを適用するか、トリガ条件にしな
いかをMPU2側で決定するためのラッチ回路である。
80712、80713はAND回路、80714はイ
ンバータである。8071はMPU1よりの信号線の個
数に対応してn個ある。80715はOR回路である。
【0028】図6は本発明の実施例1に係る制御ユニッ
ト10Bの外形図である。
【0029】図7は故障診断装置8を制御ユニット10
Bの外面たる前面に主にコネクタを介して活線状態で着
脱自在に取り付けた状態を示す図である。8121は表
示画面、8122はKEYである。
【0030】図8は本発明の実施例1に係る制御ユニッ
ト10Bのブロック図である。従来例の図18に対し
て、MPU1用ソケット1011Aと故障診断装置用コ
ネクタ142がコネクタボード14に増設されている。
128はロータリスイッチである。
【0031】図9は数値制御装置を使用したシステムの
一般的な構成を説明するブロック図である。1は数値制
御装置、20は操作ボード、30はサーボAMP、40
は機械、401はモータ、402は接点入力、403は
接点出力、51はRS−232/422入出力機器、5
2は2次メモリ、53は計算機、54はシーケンサ、5
5はネットワーク上の各種機器である。
【0032】図10は難解な障害の代表的な要因を示す
表である。図11はターゲット状態表示画面である。図
12は設定メニュー画面である。
【0033】次に動作について説明する。数値制御装置
1が通常運転中に突然システムダウンしたとする。そし
て、システムダウンの頻度が極めて低く、制御ユニット
10Bを持ち帰って調査してもその障害となる現象が再
現できないとする。持ち帰り調査で再現出来ない理由
は、ハードウエア要因の場合、制御ユニット10Bの置
かれる環境条件が、機械に組み込まれた状態と持ち帰っ
た場所の状態とで異なること、ソフトウエア要因の場
合、操作ボード20の操作や接点入力402の入力条件
に関して持ち帰った場所では全く同じ条件が再現できな
い事、持ち帰った場所で作成する加工プログラムは障害
となる現象が発生しない場合があること等による。
【0034】ソフトウエア要因であれ、ハードウエア要
因であれ、先ず、障害発生時における情報入手が必要で
ある。具体的には、制御ユニット10Bにおける信号線
がどういう状態であるかという事を把握する必要があ
る。調査者は、故障診断装置8を制御ユニット10Bの
接続コネクタ142、143に取り付ける。この時、コ
ネクタ143の方が142より先に接続されるような構
造になっているものとする。すると、信号線よりグラウ
ンドが先に接続されるため活線状態でも故障診断装置8
を取り付けることができる。そして、故障診断装置8の
リセットキー(図示せず)を押し、故障診断装置8を動
作させる。すると、故障診断装置8を動作させるプログ
ラムが入っているROM810がRUNする。
【0035】MPU2は、図1のバッファ806を介し
て、コネクタ142にて接続されているターゲット側の
信号線の状態をReadする。この信号線中の信号とは
MPU1のアドレス信号、データ信号、割り込み信号で
あるIT1、IT2、IT3等、コントロール信号であ
るRD信号、WR信号、ACK信号等、他にクロック信
号、リセット信号等である。要するに、障害が発生した
場合に障害原因追及の手がかりになる信号すべてをコネ
クタ142に接続しておけばよい。そして、表示・操作
部812の表示画面に図11の「1.信号状態表示」に
示すように表示する。
【0036】次いで、MPU2は不正アドレス検知回路
802、不正アドレス書き込み検知回路803、ACK
信号時間監視回路805にアクセスし、エラーが発生し
てないかチェックするが、今の場合はリセット直後であ
るから、エラー発生はないため、図11の「2.Err
or表示」に示すように、“なし”と表示する。
【0037】次いで、MPU2はアクセスアドレス履歴
回路805にアクセスするが、同じくリセット直後のた
め、「3.アクセスアドレス履歴」に示すように“$0
000”と表示する。
【0038】次いで、MPU2は電源モニタ回路809
にアクセスし、「4.AC入力表示」に示すように、現
在のAC電圧とリセット直後から現在までの最大サージ
電圧を表示する。
【0039】次いで、MPU2は周囲温度検出回路81
4をアクセスし、「5.周囲温度」に示すように現在の
周囲温度を表示する。
【0040】ところで、今の場合、ターゲット側で障害
が発生した後に故障診断装置8を取り付けたのであるか
ら、図11で意味のある表示は「1.信号状態表示」の
みである。この情報だけでも、一応システムダウンした
状態がどうなっているかわかる。そして、存在するアド
レスをアクセスしているにも関わらずACK信号が返っ
てこない場合は、9:1位の割合でハードウエアを疑
う。存在しないアドレスをアクセスした場合は7:3位
の割合でソフトウエアを疑う。
【0041】先ず、ソフトウエア要因と考えられる場合
の追跡調査の方法を示す。ソフトウエア要因は色々考え
られ、代表的な例を図10に示すが、例えば、割り込み
テーブルへ不正にデータが書き込まれ、割り込みが発生
した場合に全く誤ったアドレスにジャンプした場合が考
えられる。また、ソフトウエアのバグで、不正アドレス
をRead、Writeしたり、不正アドレスへジャン
プしたりした場合が考えられる。
【0042】表示・操作部812の特定のキーを押すと
図12の設定メニュー画面になる。不正アドレスアクセ
スを検出するため、「1.不正アドレスアクセス」の下
限1の所へカーソルを移動させ、存在するアドレスの下
限を入力する。次ぎに、上限を入力する。存在するアド
レス領域は連続領域とは限らないため、下限2、上限2
等等、全ての領域を入力する。
【0043】ここでは、簡単のため、存在するアドレス
領域が連続しているとする。図2において、下限レジス
タ8023Bと上限レジスタ8023Aに前記の数値が
書き込まれる。たとえば、アドレス存在領域が$0番地
から$7FFF番地とすると、下限は0、上限は7FF
Fである。設定後、数値制御装置1を立ち上げ直し、通
常運転する。勿論、数値制御装置1の運転状態で設定し
てもよい。そして、障害が発生して、図8のRAM13
2に入っている割り込みテーブルを壊してしまって、存
在しないアドレスへ飛んでいったとする。図2のラッチ
8021には、MPU1のアドレスバス信号が入力され
常に最新のMPU1アドレスが保持される。例えば、こ
のアドレスが上限を越えたとするとコンパレータ802
2AのA>B端子はHとなりOR8024を通ってフリ
ップフロップ8025をONする。すると、不正アドレ
スアクセスエラーが出力されバッファ8026を介して
MPU2が読み込み、あるいは割り込みにてMPU2が
割り込みルーティンに入り、図11の「2.Error
表示」に、”不正アドレスアクセスError”と表示
される。同時に図1のアクセスアドレス履歴回路805
に入力され、これ以上アドレスを履歴するのを停止す
る。
【0044】図4においては、MPU1のアドレスバス
信号がバッファ8052を介して、メモリ回路たるRA
M8051のデータ端子に入力され、アドレス確定信号
ALE信号によってRAM8051にWriteされ
る。この時RAM8051のどのアドレスに書き込まれ
るかは、ポインタたるカウンタ8053により決まり、
このカウンタ8053はALE信号が来る度にUPし、
次々に上位アドレスにMPU1のアクセスアドレスが記
憶される。この履歴が停止されるのはOR8057へ不
正アドレスアクセスエラー、不正アドレス書込エラー、
ACK信号タイムアウトエラーの何れかの信号が入力さ
れた場合である。このアクセスアドレスは図11の
「3.アクセスアドレス履歴」に例えば、“$900
0”と表示される。
【0045】これより前のアドレスは、KEY8122
の操作により表示することができる。前アドレスに対応
したKEY8122を押すと図4のDOWNパルスがパ
ルス発生回路8058より出力され、カウンタ8053
をカウントダウンし、現在の一つ前のMPU1のアクセ
スアドレスをMPU2のデータバスに出力し、図11の
表示画面8121の「3.アクセスアドレス履歴」に表
示する。後アドレスについても同様である。このアクセ
スアドレス履歴をプログラムリストと照合すれば、どの
メモリ番地まで正しく動作し、どこからおかしくなった
かわかる。勿論これだけで、プログラムの不正個所が判
明するわけではないが、大きな手がかりとなる。
【0046】次いで、不正アドレス書込み検出について
説明する。不正アドレス書込みを検出するためには、数
値制御装置1を通常運転開始した後、設定を行う。その
理由は、通常、割り込みテーブルは通常図8のRAM1
32に数値制御装置1の立ちあげ後にシステムROM1
31から転送されるためである。
【0047】不正アドレス書込みを検出するため、図1
2の「2.不正アドレス書込」の下限1の所へカーソル
を移動させ、書き込み保護するアドレスの下限を入力す
る。次ぎに、上限を入力する。書き込み保護するアドレ
ス領域は連続領域とは限らないため、下限2、上限2等
等、全ての領域を入力する。ここでは、説明を簡単にす
るため、書き込み保護するアドレス領域が連続している
とする。図3において、下限レジスタ8033Bと上限
レジスタ8033Aに前記の数値が書き込まれる。そし
て、不具合が発生して、図8のRAM132に入ってい
る割り込みテーブルを壊したとする。
【0048】図3のラッチ8031には、MPU1のア
ドレスバス信号が入力され常に最新のMPU1アドレス
が保持される。例えば、このアドレスが下限レジスタ8
033Bと上限レジスタ8033Aの間とするとコンパ
レータ8032AのA≦B端子はH、コンパレータ80
32BのA≧B端子もHとなりNAND8034、OR
8037を通ってフリップフロップ8035をONす
る。すると、不正アドレスアクセスエラーが出力されバ
ッファ8036を介して図11の「2.Error表
示」に、“不正アドレス書き込みError”と表示さ
れる。同時に図1のアクセスアドレス履歴回路805に
入力され、これ以上アドレスを履歴するのを停止する。
後は、アドレスアクセスエラーが発生した場合と同様、
アドレスアクセス履歴とプログラムリストを照合して、
プログラムの障害個所を探す。
【0049】次いで、ハードウエア要因と推定される場
合の障害原因追及について説明する。部品不良または部
品の使い方のマージン不足に関しては温度依存性が大き
いが、再現性の低い難解な障害の場合、要因はこれだけ
ではなく、特定のアドレスから特定のアドレスをアクセ
スした場合のみ大きくなる信号線のクロストーク、リン
ギング、反射等の要因が入り混じっており、ひとつの要
因だけの場合は少ない。従って、障害の発生した制御ユ
ニットを持ち帰って再現させようと思っても、環境条件
も異なるし、機械に組込まれた状態と同様のプログラム
は入っていないし、電源事情も異なるし、等々の理由に
よりなかなか障害を再現させることは出来ない。
【0050】先ず、簡単な例として、部品不良により、
ICをアクセスした時の応答信号が返ってこない、ある
いは非常に遅れて返ってくる場合を想定した障害原因追
及について説明する。表示・操作部812のKEY81
22を押して図12の設定メニュー画面を表示させ、
「3.ACK信号タイムアウト時間設定」にカーソルを
移動させ、設定時間を越えてもACK信号が返らないと
エラーにする時間を設定する。図1にて、例えば周囲温
度が上昇しすぎて、ICの内部回路が誤動作してACK
信号が返らないか、温度が下がるまで返らないとする。
すると、ACK信号時間監視回路804がACK信号タ
イムアウトエラーを出力し、アクセスアドレス履歴回路
805の動作を停止する。そして、MPU2は図11の
「2.Error表示」に「ACK信号タイムアウトE
rror」と表示する。勿論、「4.AC入力表示」、
「5.周囲温度表示」も同時に表示される。このエラー
表示とアクセスアドレス履歴より、どのICをアクセス
したときに障害が発生したか判断できる。
【0051】次に、部品不良でなくクロストークの場合
においても、これらの情報は役立つ。もし、ACK信号
が返らなければ、「1.信号状態表示」は障害発生時の
状態をそのまま保持しているので、そのICをアクセス
した状態がReadであるかWriteであるか、また
書き込みまたは読みだしデータが何であるかわかる。ク
ロストークは、バス幅が広く、同時に多くのbitが同
一状態に変化した場合に最も発生しやすい。従って、
「1.信号状態表示」のデータが、“FFFFFFF
F”とか、“00000000”のような場合や、それ
に近い状態の場合、クロストークは大いに考えられる。
【0052】実施例1では、図1にてアクセスアドレス
履歴回路805のみで、データアクセス履歴回路は入っ
てないが、同様の回路で構成できる。図4におけるMP
U1アドレスバスの代わりにMPU1データバスとし、
MPU1 ALE信号の代わりにWR信号とRD信号を
ORしたものにすればよい。そうすれば、データが、
“00000000”から、“FFFFFFFF”に変
化したとき、不具合が発生したらクロストークの可能性
は極めて濃厚になる。
【0053】最後に、以上の方法で原因を推定したとし
ても、原因を確定させるのには、やはり、ロジックアナ
ライザやオシロスコープが必要になる。ところが、従来
例で示したように、狭ピッチの面実装ICを使用した、
カードスロット方式でない小型の制御ユニットにおい
て、例えば、MPU1に32bitMPUを使用した場
合とか、64bitMPUを使用した場合などは、ロジ
ックアナライザのプローブを接続することは不可能に近
い。こうした場合でも、トリガ条件さえ与えてやれば見
たい信号は数本で済ませられることも多い。図1のトリ
ガ条件作成回路807はこの目的で使用される。
【0054】図5において、MPU1よりの信号線S1
からSnのそれぞれに対して、MPU2よりトリガ条件
を設定する。S1からSnは実際には、アドレスバス信
号、データバス信号、割り込み信号IT1、IT2、I
T3、RD信号、WR信号、ACK信号等である。図1
2の「4.トリガ条件設定」にカーソルを移動し、上記
アドレスバス信号、データバス信号、割り込み信号IT
1、IT2、IT3、RD信号、WR信号、ACK信号
等にHで有効な場合は、“1”をLで有効な場合は、
“0”を、考慮しない場合は、“X”をインプットす
る。すると、図5において、信号線一本一本の単位でラ
ッチ80711に入力される。
【0055】S1、S2、S3、S4が有効でそれ以外
は無効で、トリガ条件がLHLHとすると、S1ラッチ
80711には、‘0’がHとなり、S2ラッチには、
“1”が、S3ラッチには、“0”が、S4ラッチには
“1”が、それ以外のラッチには、“X”がHとなる。
すると、S1、S2、S3、S4がLHLHの時のみA
ND8072の出力がHとなり、図1のトリガ端子80
71にHighレベルの信号が出力される。この信号を
ロジックアナライザやオシロスコープのトリガ入力とし
て使用すればよい。
【0056】次に、バス波形検出回路808の動作につ
いて説明する。バス波形検出回路808の内部は、高速
A/D変換器(図示せず)、高速メモリ(図示せず)、
トリガ回路(図示せず)よりなるいわゆるディジタルオ
シロスコープの論理回路部である。表示・操作部812
と共にディジタルオシロスコープを構成する。
【0057】次に、ソフトウエアの原因において、障害
個所が分かり、システムROM131に入っているソフ
トウエアを更新する方法について述べる。簡単のためシ
ステムROM131は電気的に書換可能なEEPROM
かフラッシュROMとする。新規ソフトウエア(以下S
/W1と云う)とROMカスタマイザー用ソフトウエア
(以下S/W2と云う)の入ったICカード(図示せ
ず)をICカードI/F813に挿入し、ロータリスイ
ッチ128を通常のシステム運転と別の位置に設定し、
制御ユニット10Bを再度立ち上げる。すると、MPU
1 1011はICカードI/F813をアクセスしS
/W1とS/W2を読み込みRAM132に一旦蓄え
る。そして、読み込み完了後、制御をRAM132に入
っているS/W2に渡し、まずシステムROM131を
消去する。次いで、RAM132に入っているS/W1
をシステムROM131に書き込む。ROM131への
書き込み終了後、ロータリスイッチ128を元に戻し、
数値制御装置1を再度立ち上げ通常のシステム運転を実
施する。
【0058】実施例2 制御装置は通常、機械の強電盤に納められ、ドアインタ
ロック装置のついている場合も多く、作業者の安全対策
のため電源を落とさなければ扉を開くことができない場
合がある。実施例1では設定と表示に故障診断装置の表
示・操作部812を使用したが、実施例2ではエラーの
発生した場合における表示に関して制御装置の操作ボー
ドを使用する。
【0059】図13は、本発明の実施例2に係る故障診
断装置を表すブロック図である。ここで簡単のためMP
U2とMPU1は同一種類のマイクロプロセッサとす
る。817はMPU2のバス信号線をMPU1用バス1
0111に出力するためのバッファ、818はMPU1
をホールトしMPU1よりのバスをトライステイトにす
ると共に、バッファ817をイネイブルにするためのH
ALT信号である。
【0060】不正アドレスアクセスエラー、不正アドレ
ス書込エラー、ACK信号タイムアウトエラーが発生す
るとOR819を介してMPU2に割り込みをかける。
この割り込みによりMPU2はMPU1にHALT信号
を出力しMPU1をホールトしバスをトライステイトに
すると同時に、バッファ817をイネイブルにしMPU
2のバスをMPU1用バス10111に結合させる。そ
して、ターゲット状態表示を図9の操作ボード20にて
表示する。
【0061】実施例3 実施例1及び実施例2では故障診断装置に表示・操作部
を有しているが、実施例3では、全ての操作において制
御装置付属の操作ボード20を使用する。図14は、本
発明の実施例3に係る故障診断装置を表すブロック図で
ある。ここで説明を簡単にするためMPU2とMPU1
は同一種類のマイクロプロセッサとする。817はMP
U2のバス信号線をMPU1用バス10111に出力す
るためのバッファ、818はMPU1をホールトしMP
U1よりのバスをトライステイトにすると共に、バッフ
ァ817をイネイブルにするためのHALT信号であ
る。
【0062】802A、803A、804A、805A
はそれぞれ図1の802、803、804、805に相
当するものであるが、設定をMPU2側より行うのでは
なくMPU1側より行う点が異なる。例えば、図2にお
いては上限レジスタ8023A、下限レジスタ8023
BはMPU2データバスに接続されMPU2側より設定
していたが、実施例3ではMPU1側に接続する。
【0063】不正アドレスアクセスエラー、不正アドレ
ス書き込みエラー、ACK信号タイムアウトエラーが発
生するとOR819を介してMPU2に割り込みをかけ
る。この割り込みによりMPU2はMPU1にHALT
信号を出力しMPU1をホールトしバスをトライステイ
トにすると同時に、バッファ817をイネイブルにしM
PU2のバスをMPU1用バス10111にぶつける。
そして、ターゲット状態表示を図9の操作ボード20に
て表示する。尚、上記実施例では制御装置を数値制御装
置としたが、これに限るものではない。
【0064】
【発明の効果】本発明の故障診断装置によれば、制御装
置に特別の回路を付加することなく、あるいは制御装置
を分解して測定機器を制御装置に接続することなく、容
易な方法で不正アドレスアクセスが検出でき、障害原因
追及のてがかりを得ることが可能になる。
【0065】また、本発明の故障診断装置によれば、制
御装置に特別の回路を付加することなく、あるいは制御
装置を分解して測定機器を制御装置に接続することな
く、容易な方法で不正アドレス書き込みが検出でき、障
害原因追及のてがかりを得ることが可能になる。
【0066】さらに、本発明の故障診断装置によれば、
制御装置に特別の回路を付加することなく、あるいは制
御装置を分解して測定機器を制御装置に接続することな
く、容易な方法でアドレスアクセス履歴が検出でき、ト
ラブルシューティングのてがかりを得ることが可能にな
る。
【0067】また、本発明の故障診断方法によれば、不
具合発生時の表示に制御装置の操作ボードを使用するの
で、制御装置の収納された、安全対策のため通常ドアイ
ンタロック装置のついた強電盤の扉を開く必要がない。
【0068】また、本発明の故障診断方法によれば、設
定と不具合発生時の表示に制御装置の操作ボードを使用
するので、制御装置の収納された、安全対策のため通常
ドアインタロック装置のついた強電盤の扉を開く必要が
ない事に加え、故障診断装置が小型かつ安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る故障診断装置を表すブ
ロック図である。
【図2】不正アドレスアクセス検知回路の具体例を示す
ブロック図である。
【図3】不正アドレス書き込み検知回路の具体例を示す
ブロック図である。
【図4】アクセスアドレス履歴検知回路の具体例を示す
ブロック図である。
【図5】トリガ条件作成回路の具体例を示すブロック図
である。
【図6】本発明の実施例1に係る制御ユニットの外形図
である。
【図7】故障診断装置を制御ユニットに取り付けた状態
を示す図である。
【図8】本発明の実施例1に係る制御ユニットのブロッ
ク図である。
【図9】数値制御装置を使用したシステムの一般的構成
を説明するブロック図である。
【図10】難解な不具合の代表的な障害要因を示す表で
ある。
【図11】ターゲット状態表示画面である。
【図12】設定メニュー画面である。
【図13】本発明の実施例2に係る故障診断装置を表す
ブロック図である。
【図14】本発明の実施例3に係る故障診断装置を表す
ブロック図である。
【図15】通常の障害原因追及方法を説明する図であ
る。
【図16】最近の制御ユニットの外形図である。
【図17】制御ユニットに内蔵される制御プリント板を
開いた図である。
【図18】制御プリント板のブロック図である。
【符号の説明】
1 数値制御装置 8 故障診断装置 10 制御ユニット 11 AVR 12 メインボード 13 メモリボード 14 前面コネクタボード 15 フレキシブルケーブル 20 操作ボード 30 サーボAMP 40 機械 51 RS−232/422入出力機器 52 2次メモリ 53 計算機 54 シーケンサ 55 ネットワーク上の各種機器 101 CPUボード 128 ロータリスイッチ 129 拡張コネクタ 131 システムROM 132 RAM 141 コネクタ 142 コネクタ 143 コネクタ 401 モータ 402 接点入力 403 接点出力 801 MPU2 802 不正アドレスアクセス検知回路 803 不正アドレス書き込み検知回路 804 ACK信号時間監視回路 805 アクセスアドレス履歴回路 806 バッファ 807 トリガ条件作成回路 808 BUS波形検出回路 809 電源モニタ回路 810 ROM 811 RAM 812 表示・操作部 813 ICカードI/F 814 周囲温度検出回路 817 バッファ 818 HALT信号 819 OR回路 1001 延長ボード 1011 MPU1 1018 コネクタ 1019 IC 8011 MPU2用BUS 8021 ラッチ 8024 OR回路 8025 フリップフロップ 8026 バッファ 8031 ラッチ 8034 NAND回路 8035 フリップフロップ 8036 バッファ 8037 OR回路 8051 RAM 8052 バッファ 8053 カウンタ 8054 OR回路 8056 AND回路 8057 OR回路 8058 パルス発生回路 8059 インバータ 8071 1信号トリガ条件決定回路 8072 AND回路 8121 表示画面 8122 KEY 10111 MPU1用BUS 80701 トリガ端子 80711 ラッチ 80712 AND回路 80713 AND回路 80714 インバータ 80715 OR回路 1011A MPU1用ソケット 1018A コネクタ 10A 制御ユニット 10B 制御ユニット 8022A コンパレータ 8022B コンパレータ 8023A 上限レジスタ 8023B 下限レジスタ 802A 不正アドレスアクセス検知回路 8032A コンパレータ 8032B コンパレータ 8033A 上限レジスタ 8033B 下限レジスタ 803A 不正アドレス書き込み検知回路 804A ACK信号時間監視回路 805A アクセスアドレス履歴回路 815A AC入力コネクタ 815B AC入力コネクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断される側の制御装置のマイクロプロ
    セッサがアクセスするアドレスを保持するラッチと前記
    マイクロプロセッサがアクセスするアドレス領域を設定
    するレジスタとラッチで保持されたアドレスがレジスタ
    で設定されたアドレス領域内にあるか否かを判断する比
    較回路とを有する不正アドレス検出回路を備え、制御装
    置の外面にコネクタを介して着脱自在の故障診断装置。
  2. 【請求項2】 診断される側の制御装置のマイクロプロ
    セッサがアクセスするアドレスを保持するラッチと前記
    マイクロプロセッサよりの書込可能アドレス領域を設定
    するレジスタとラッチで保持されたアドレスがレジスタ
    で設定されたアドレス領域内にあるか否かを判断する比
    較回路とを有する不正アドレス書込検出回路を備え、制
    御装置の外面にコネクタを介して着脱自在の故障診断装
    置。
  3. 【請求項3】 診断される側の制御装置のマイクロプロ
    セッサがアクセスするアドレスを順次記憶するメモリ回
    路とメモリ回路の記憶アドレスを指定するポインタと前
    記マイクロプロセッサのアドレス有効信号が発生される
    たびにポインタを更新する回路とアドレスエラー信号が
    発生したらポインタを停止する回路と操作部の操作によ
    りポインタを更新する回路とを有するマイクロプロセッ
    サのアドレス履歴回路を備え、制御装置の外面にコネク
    タを介して着脱自在の故障診断装置。
  4. 【請求項4】 診断される側の制御装置の各種エラー条
    件とトリガ条件を故障診断装置側の操作部により設定
    し、制御装置のエラーを検出すると、制御装置側のマイ
    クロプロセッサをホールトし、故障診断装置側のマイク
    ロプロセッサのバスを制御装置側のマイクロプロセッサ
    のバスに結合し、故障診断装置側のマイクロプロセッサ
    の制御により、制御装置の表示部にエラー情報を出力す
    ることを特徴とする故障診断方法。
  5. 【請求項5】 診断される側の制御装置の各種エラー条
    件とトリガ条件を制御装置に接続された設定装置により
    設定し、制御装置のエラーを検出すると、制御装置側の
    マイクロプロセッサをホールトし、故障診断装置側のマ
    イクロプロセッサのバスを制御装置側のマイクロプロセ
    ッサのバスに結合し、故障診断装置側のマイクロプロセ
    ッサの制御により、制御装置に接続された表示装置にエ
    ラー情報を出力することを特徴とする故障診断方法。
JP6146374A 1994-06-28 1994-06-28 故障診断装置及び故障診断方法 Pending JPH0816426A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149855A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Hitachi Ltd 電子回路装置および電子回路装置の動作検証支援方法
JP2013037550A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Okuma Corp バス診断機能を備えた制御装置

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