JPH08164162A - 棒状吸収具 - Google Patents

棒状吸収具

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JPH08164162A
JPH08164162A JP6334008A JP33400894A JPH08164162A JP H08164162 A JPH08164162 A JP H08164162A JP 6334008 A JP6334008 A JP 6334008A JP 33400894 A JP33400894 A JP 33400894A JP H08164162 A JPH08164162 A JP H08164162A
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JP
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rod
main body
absorption
shaped
absorbent
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Application number
JP6334008A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kawai
厚 河合
Migaku Suzuki
磨 鈴木
Hiroaki Fukui
博章 福井
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Tomey Technology Corp
Original Assignee
Tomey Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収速度及び吸収容量がいずれも大きく、か
つ複数回の処理にも連続して使用可能な棒状吸収具を提
供する。 【構成】 棒状吸収具1は、接触吸収部5と吸収本体部
3とを備える。接触吸収部5は、繊維形成物もしくはス
ポンジ状形成物のいずれか、又は両者の複合体により形
成され、その先端部5aにおいて液状物質と接触し、該
液状物質を吸収する。吸収本体部3は、少なくともその
一部が繊維形成物もしくはスポンジ状形成物のいずれか
又は両者の複合体により形成され、かつ少なくともその
一方の端部に接触吸収部5が一体的に形成されるととも
に、液状物質を接触吸収部5を介して吸収・保持する。
そして、接触吸収部5は、吸収本体部3の軸に対し所定
角度傾斜して設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛生用の吸収具、特に
眼科、耳鼻科、脳外科等の手術に際し、血液や生理食塩
水、還流液等の液状物質を速やかに吸収するための吸収
具に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような吸収具としては、従来、下
記のようなのものが考案されている。 実公昭60−7706及び7707号公報 ビスコース素材を加熱圧搾して得られた圧搾板に、ポリ
エチレン等の合成樹脂フィルムをラミネートし、これを
裁断して鋭角部を有する吸収細片とする。この鋭角部を
液状物質と接触させ、液状物質を吸収・保持させる。 実公昭56−51852号公報 ビスコースレーヨン等の吸収性材料で薄紙状物を作り、
この薄紙状物を棒状にまとめてその外周を該薄紙状物で
囲み、先端に液状物質と接触させるための鋭角状の吸収
端部を形成する。 実公昭59−102014号公報 連続気泡を有する合成樹脂発泡素材を加圧圧搾して得ら
れた吸収材を、透明又は半透明の合成樹脂チューブに挿
入し、一部分をチューブから突出させて、その先端に裁
断により鋭角部を形成する。
【0003】しかしながら、上記従来の吸収具には次の
ような欠点がある。の吸収具については、吸収性がや
や不十分で、しかも細片状に形成されているため1個当
りの吸収容量が小さい。例えば眼科手術等においては吸
収材を頻繁に(例えば10回以上)交換する必要が生ず
るため面倒である。また、素材が圧縮されているので、
液状物質の吸収に伴い吸収材が膨らみ、手術中に視野を
遮ったりして操作性が低下する問題がある。の吸収具
については、吸収材が薄紙状に形成されているため、液
状物質と接触させてこれを吸収させるときに先端部がほ
ぐれ、ほぐれた部分が顕微鏡の視野を遮ったりするの
で、手術時等における操作性が低下する。の吸収具に
ついては、合成樹脂素材を使用しているため吸収速度に
やや劣る難点がある。また、一回液状物質と接触した部
分は吸収性が低下することもあり、次の使用時にはこれ
を切断して新しい部分を出さなければならず面倒であ
る。また、水分の吸収に伴い膨張して顕微鏡の視野を遮
ったりする問題が生じうる。
【0004】本発明の課題は、吸収速度及び吸収容量が
いずれも大きく、かつ複数回の処理にも連続して使用可
能な棒状吸収具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明の
棒状吸収具は、接触吸収部と吸収本体部とを備える。接
触吸収部は、繊維形成物もしくはスポンジ状形成物のい
ずれか、又は両者の複合体により形成され、その先端部
において液状物質と接触し、該液状物質を吸収する。吸
収本体部は、少なくともその一部が繊維形成物もしくは
スポンジ状形成物のいずれか又は両者の複合体により形
成され、かつ少なくともその一方の端部に接触吸収部が
一体的に形成されるとともに、液状物質を接触吸収部を
介して吸収・保持する。そして、接触吸収部は、吸収本
体部の軸に対し所定角度傾斜して設けられる。
【0006】接触吸収部は、吸収性に優れた繊維形成物
あるいはスポンジ状形成物により構成されているので、
液状物質を速やかに吸収して吸収本体部まで搬送する。
また、吸収本体部は繊維形成物又はスポンジ状形成物に
より形成されており、吸収された液状物質は長さ方向と
同時に径方向にも移動するので、吸収具は全体として高
い吸収速度を継続して維持することができる。また、接
触吸収部は、吸収本体部の軸に対し所定角度傾斜して設
けられているので、吸収本体部をほぼ水平に保持した状
態で液状物質を吸収することができる。これにより、液
状物質は吸収本体部に吸収される際に重力の影響を受け
にくくなるので、速やかに大量の液状物質を吸収するこ
とができる。また、吸収本体部の長さを大きくしても吸
収速度が低下しにくく、容量の大きい吸収具が得られ
る。
【0007】接触吸収部と吸収本体部との接続部におい
ては、毛管現象等による液体の移動が妨げられないよう
に、なるべく不連続な折り目をつけないことが望まし
い。この点において特に望ましい態様としては、接触吸
収部と吸収本体部との接続部を、所定の曲率で湾曲した
ものとして形成する態様を例示することができる。
【0008】接触吸収部は、前記吸収本体部に対し角度
可変に設けることができる。その具体的な構成例とし
て、接触吸収部と吸収本体部との接続部を外側から覆
い、かつ任意の角度に曲げられた状態を維持可能な蛇腹
部を設けることにより、両者の角度を可変とする構成を
挙げることができる。
【0009】ここで、接触吸収部と吸収本体部とのなす
角度は、吸収本体部の軸線の接触吸収部側への延長と接
触吸収部の軸線とがなす角度で見た場合に、10〜90
°の範囲とすることが望ましい。角度が10°未満とな
ると、液状物質に接触吸収部の先端を当てる際に吸収本
体部を前方側に大きく傾けなければならず、重力の影響
を受けて吸収速度が低下しやすくなる。また、90°を
超えると、接触吸収部が吸収本体部に向けて鋭角的に折
れ曲がることとなり操作性が低下するほか、その折り目
の形成により液状物質の吸収が妨げられる問題も生じう
る。上記角度は、望ましくは30〜85°の範囲内で設
定するのがよい。
【0010】吸収本体部を繊維形成物で構成する場合
は、表面が水で濡れやすい親水性の繊維で形成すること
が望ましく、ビスコースレーヨン、キュプラ(商品名:
ベンベルグ)等の再生セルロース繊維の他、木綿繊維、
木材パルプ繊維、セルロースアセテート繊維、アクリロ
ニトリル系繊維等、及びそれらの混合物からなる形成物
を使用することができる。このうち特に再生セルロース
繊維は、毛管現象による液吸収効果に優れるほか、繊維
自身の保水性も大きいので本発明に好適に使用すること
ができる。
【0011】上記繊維形成物は、例えば乾式法、湿式
法、スパンボンド法等によりシート状に形成されたもの
を使用することができる。この場合、疎水性の接着剤を
使用して繊維を結合したものも使用できるが、接着剤の
使用量は形成物の吸水性を低下させない範囲内で調整す
るのがよい。また、疎水性の接着剤を全く使用しない繊
維形成物は、吸収具の吸水性を高める上でより有利であ
るといえる。シート状の繊維形成物は、繊維の方向がラ
ンダムな不織布状のものとすることができるが、繊維の
一部又は全部が特定方向に整列したものであってもよ
い。例えば、水流を使用して繊維を整列させたもの、さ
らには網状に交絡させたものを使用することができる。
また、シート状のものに限らず、例えば繊維を一方向に
揃えて棒状に形成したものであってもよい。
【0012】上記のような繊維形成物の市販品として
は、例えば再生セルロース繊維系の太閤TCF(二村化
学工業(株)製、商品名)、ベンリーゼ(旭化成工業
(株)製、商標名)等を使用することができる。
【0013】吸収本体部を形成する繊維形成物の密度
は、大きすぎると、吸収される液状物質と繊維形成物内
の空気との置換が進みにくくなって、吸収速度の低下を
招く。逆に、小さすぎると、単位体積当りの繊維形成物
の量が少なくなり、液状物質の保持能力が低下すること
につながる。例えば繊維形成物として市販品の太閤TC
Fを使用する場合、その密度は0.04〜0.10g/c
m3、好ましくは0.06〜0.09g/cm3の範囲内で設
定することが望ましい。
【0014】また、スポンジ状形成物を使用する場合に
は、例えばセルローススポンジをはじめとして、ポリビ
ニルアルコールスポンジ(PVAスポンジ)、ポリウレ
タンスポンジ等の、吸水性の高いものを使用することが
できる。このうち、特にセルローススポンジを好適に使
用することができる。この場合、液状物質の吸収容量が
小さくなり過ぎず、また吸収速度が低下し過ぎないよう
に、スポンジ状形成物の密度及びその気孔の平均径を設
定することが望ましい。この場合、下式で定義される密
度Dの範囲を0.030〜0.040望ましくは0.0
34〜0.037とするのがよい: D=W/V(単位:g/cm3)() W:乾燥状態における重量(単位:g)、 V:吸収可能な水の総量の50%を吸収した状態におけ
るスポンジの体積(単位:cm3)。 また、その気孔の平均径の範囲は0.8〜1.6mm、望
ましくは1.0〜1.4mmとするのがよい。また、最大
孔径は2.3mm以下、望ましくは2mm以下とするのがよ
い。スポンジ状形成物の市販品としては、東レセルロー
ススポンジ(東レファインケミカル(株)製、商品
名)、スポンテックスセルローススポンジ(スポンテッ
クス社製、商品名)等のセルローススポンジ、ルビーセ
ルA(トーヨーポリマー(株)製、商品名)等のポリウ
レタンスポンジ、カネボウPVAスポンジ(鐘紡(株)
製、商品名)等のPVAスポンジ等が使用できる。な
お、吸収本体部は、スポンジ状形成物と繊維形成物の複
合体により形成することもでき、例えばそれぞれシート
状に形成されたスポンジ状形成物と繊維形成物とを積層
して使用することができる。
【0015】また、吸収本体部の一部を高吸水性ポリマ
ー部とすることができる。これにより、吸収容量をさら
に高めることができる。この場合、接触吸収部を吸収本
体部の一方の端部側に形成し、高吸水性ポリマー部を吸
収本体部の他方の端部側に形成することができる。ま
た、高吸水性ポリマー部を、吸収本体部の外周部に形成
することもできる。ここで高吸水性ポリマーは、例えば
架橋ポリアクリル酸塩、澱粉−アクリル酸塩グラフト共
重合体架橋物、カルボキシメチルセルロース系ポリマー
等の顆粒体ないし粉末状のものが使用できる。また、予
めシート状に形成されたものを使用することもできる。
なお、高吸水性ポリマー部は、繊維形成物シートと積層
されるシート状ないし層状に形成することもできるが、
これについては後述する。
【0016】高吸水性ポリマーの市販品としては、粉末
状のものとして、アラソープ(荒川化学(株)製、商品
名)、ポイズ(花王(株)製、商品名)、サンウェット
(三洋化成工業(株)製、商品名)、スミカゲル(住友
化学(株)製、商品名)、アロンザップ(東亜合成化学
(株)製、商品名)、アクアリザーブ(日本合成化学
(株)製、商品名)、アクアリック(日本触媒(株)
製、商品名)、ダイヤウェット(三菱化学(株)製、商
品名)等を使用することができる。シート状の高吸水性
ポリマーとしては、例えば不織布状に形成されたものを
使用することができ、その市販品としては、ベルオアシ
ス(鐘紡(株)製、商品名)、ランシール(東洋紡
(株)製、商品名)、CMC化テクセル(新王子製紙
(株)製、商品名)等が使用できる。
【0017】接触吸収部は吸収本体部よりも小さな径で
形成することができる。接触吸収部を小径に形成するこ
とで、狭いスペースにおいても接触吸収部を操作しやす
くなり、きめ細かく液状物質を吸収することができる。
また、接触吸収部を繊維形成物により形成する場合、親
水性の繊維により形成することができる。その材質は、
基本的に吸収本体部と同じものが適用可能である。繊維
形成物の密度は、例えば再生セルロース系の繊維形成物
として、市販品の太閤TCFを使用する場合、0.05
〜0.30g/cm3、望ましくは0.07〜0.10g/c
m3の範囲内で設定することが望ましい。また、接触吸収
部と吸収本体部とをいずれも繊維形成物で形成する場合
には、両者を同材質の繊維形成物で形成しても、異材質
のもので形成してもいずれでもよい。また、接触吸収部
は、撥水性を示すものでなければ必ずしも親水性のもの
を採用する必要はなく、例えばアクリル繊維系、ポリエ
ステル繊維系等の素材の使用も可能である。この場合、
繊維としては生体適合性を有し、また適度に柔らかいも
のを使用することが望ましい。また、接触吸収部をスポ
ンジ状形成物で形成する場合は、吸収本体部に適用可能
なスポンジ状形成物と同材質のものを使用することがで
きる。また、吸収本体部又は接触吸収部のいずれか一方
を繊維形成物で構成し、他方をスポンジ状形成物で構成
することもできる。
【0018】吸収本体部の長さはは自由に設定すること
ができるが、おおむね50〜150mmとすることが望ま
しい。吸収本体部の長さが50mm以下となると吸収容量
が不足し、150mmを超えると、吸収具を構成する繊維
形成物ないしスポンジ状形成物の内部に存在する空気
と、吸収される液状物質との置換が進みにくくなり、吸
収速度の低下を招く。吸収本体部の長さは、より望まし
くは60〜140mmの範囲内で設定するのがよい。ま
た、吸収本体部の径は、吸収具の操作性と吸収容量とを
考慮して適宜設定され、例えば6〜30mm、より望まし
くは8〜20mmの範囲内で設定するのがよい。接触吸収
部の長さは、適度な操作性を維持しつつ、かつ吸収速度
の低下を招かないように設定するのがよく、例えば10
〜50mm、望ましくは20〜40mm程度とすることがで
きる。
【0019】次に、本発明の吸収具のより具体的な構成
として、吸収本体部内においてその長手方向に、繊維形
成物又はスポンジ状形成物のいずれかにより形成された
棒状の芯部を配置し、その芯部の一方の端部側を吸収本
体部の端部から所定長さ突出させ、その突出部を接触吸
収部とすることができる。上記芯部は、接触吸収部が形
成されない側の端部が吸収本体部の他端部近傍まで延び
たものとして構成することができるが、吸収本体部の中
間で途切れていてもよい。また、吸収本体部は、棒状に
まとめられた繊維形成物のシート材を含むものとし、そ
のまとめられたシート材中に上記芯部を保持させること
ができる。また、吸収本体部の長手方向に、少なくとも
一端が吸収本体部の端部に開放する孔部又は切込部を設
け、その孔部又は切込部に上記芯部を挿入することがで
きる。
【0020】芯部を備えた構成においては、接触吸収部
と吸収本体部との角度を可変にするために、次のような
態様が可能となる。芯部の接触吸収部が形成されない側
の端部を、吸収本体部の対応する端部側から突出させ、
かつ吸収本体部に対し長手方向にこれをスライド可能な
ものとする。また、接触吸収部の外周面にその一端が固
定され、他端側が吸収本体部の側面に固定される突張部
材を設ける。そして、芯部の、吸収本体部の上記端部側
から突出している部分を保持して、芯部を吸収本体部に
対しスライドさせることにより、接触吸収部の吸収本体
部からの突出量が変化し、上記突張部材は、その突出量
に応じて接触吸収部と吸収本体部とのなす角度を変化さ
せる。
【0021】なお、芯部の材質は、接触吸収部に使用さ
れる材質と同一であるので、説明は省略する。
【0022】また、芯部の外周面の少なくとも一部を、
シート状の繊維形成物により形成された芯部被覆部によ
り被覆することができる。この芯部被覆部は、繊維形成
物により不織布状に形成することができる。芯部被覆部
は、撥水性を示さない繊維形成物により形成することが
望ましく、撥水性を示さないものであれば親水性のもの
でも疎水性のものでもいずれでもよい。なお、吸収本体
部の少なくとも一部が繊維形成物により形成される場合
には、芯部被覆部をこれと同一の繊維形成物で構成して
も、異なる繊維形成物で構成してもいずれでもよい。こ
のような芯部被覆部を使用することにより、芯部から繊
維屑等が脱落することが防止されるほか、液状物質を吸
収する際に芯部の強度(いわゆる腰)を強くすることが
でき、操作性が向上する。
【0023】一方、芯部の中心部に、芯部の長手方向に
沿って延びる補強材を配置することにより、芯部の腰を
強くすることができる。補強材は、内部が満たされた又
は中空のプラスチック棒で形成することができる。ま
た、補強材は、圧縮されたスポンジ状形成物により棒状
に形成することもできる。補強材を圧縮されたスポンジ
状形成物により形成した場合、補強材は液状物質の吸収
に伴い周囲に配置された芯部の構成物(繊維形成物ない
しスポンジ状形成物)を押し広げながら膨張し、この時
の膨張力によって芯部の強度が向上する。ここで、芯部
の外周面が芯部被覆部により被覆されていれば、補強材
の膨張に対し適度な拘束力が付与され、上記効果はさら
に顕著となる。
【0024】一方、吸収本体部は、棒状に巻かれた繊維
形成物のシート材を含むものとし、その少なくとも一方
の端面においてその中心部が突出するように、上記シー
ト材の縁部を螺旋を描くように巻き、その突出部を接触
吸収部とすることができる。
【0025】シート状の繊維形成物を使用する場合に
は、シート状又は層状に形成された高吸水性ポリマー部
を、繊維形成物のシート材と積層することができる。積
層の方法としては、シート状の高吸水性ポリマー部を繊
維形成物のシートと積層する態様を例示することができ
る。また、別の態様としては、繊維形成物シート上に前
述の顆粒状ないし粉末状の高吸水性ポリマーを散布し、
その上に別の繊維形成物シートを重ねて積層体を作り、
この積層体を巻き上げるようにしてもよい。この場合、
繊維形成物シートに噴霧等により適量の水分を吸収させ
てから上記高吸水性ポリマーを散布したり、あるいは高
吸水性ポリマーを散布した後にポリマーに対し水分を噴
霧することにより、高吸水性ポリマーに水分を吸収させ
ることができる。これにより、高吸水性ポリマーは膨潤
するとともに粘着性を生じ、積層体の巻上げ時等におい
て、顆粒状ないし粉末状の高吸水性ポリマーが脱落・飛
散することが防止ないし抑制される。また、予めシート
状に形成された高吸水性ポリマー、例えば前述のベルオ
アシス、CMC化テクセル等を使用することもできる。
【0026】吸収本体部の表面には、その全部又は一部
を覆うように、防水被覆部を設けることができる。この
防水被覆部は、接触吸収部の先端部を除く部分にも形成
することができる。防水被覆部を設けることにより、吸
収本体部ないし接触吸収部に吸収された液状物質の、吸
収本体部表面からの漏洩が防止ないし抑制され、吸収具
の取り扱いが容易になる。また、手術中等において、吸
収された液状物質が滴り落ちたりすることも防止ないし
抑制される。
【0027】防水被覆部は、吸収本体部の外周面を覆う
防水性の樹脂フィルム部とすることができる。この場
合、樹脂フィルム部を一端又は両端が開放した筒状体
(ないしチューブ体)として形成し、その筒状体の内側
に吸収本体部を収容することができる。上記筒状体ない
しチューブ体は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレ
ン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、塩
化ビニル樹脂等により形成することができる。また、樹
脂フィルム部は、吸収本体部の周囲に巻き付けられる樹
脂シートとしてもよい。この場合、樹脂シートはポリエ
ステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、エチレン酢酸ビニル樹脂等で構成することができ
る。
【0028】上記樹脂フィルム部には、厚さ方向に貫通
する複数の孔部を形成することができる。孔部を形成す
ることにより、吸収本体部に保持されていた空気が吸収
された液状物質と置換される際に、その空気が上記孔部
から逃げることができるので、吸収速度を高めることが
できる。
【0029】防水被覆部は、疎水性の繊維を主体とする
繊維形成物シートとすることもできる。使用される繊維
形成物シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の樹脂繊維により不織布状に形成し
たものを好適に使用することができ、スパンボンド不織
布を特に好ましく使用することができる。このような繊
維形成物シートは通気性を有するので、孔部を有する樹
脂フィルムを用いた場合と同様に、吸収本体部から空気
が逃げやすく吸収速度を高めることができる。なお、上
記のような繊維形成物シートを使用する場合は、シート
に防水処理を施しておくことが望ましい。この場合の防
水処理は、パラフィンワックス、シリコーン類、フルオ
ロアルキル化アクリル酸エステルないしフルオロアルキ
ル化メタクリル酸エステル、ピリジニウム塩類、長鎖ア
ルキル置換エチレン尿素等の疎水性化合物を含有する撥
水化剤をシート面に塗布する方法、水や空気を透過しな
いゴムあるいはラテックス等で繊維形成物内に形成され
ている空隙を部分的に塞ぐ方法等が使用できる。また、
フッ素系樹脂の多孔質膜を繊維形成物シートにラミネー
トする方法を用いてよく、このような多孔質膜が予めラ
ミネートされた繊維形成物シートの市販品(例えばゴア
テックス等)を使用してもよい。
【0030】防水被覆部は、樹脂塗料を吸収本体部ない
し接触吸収部表面に塗布し、その後樹脂成分を固化させ
ることにより形成することもできる。
【0031】また、防水被覆部は、例えば吸収本体部の
表面の全体を覆うように形成してもよいが、一部のみを
覆う構成、例えば手等で保持する部分のみに形成する構
成も可能である。また、吸収本体部のほぼ全体を覆う場
合においては、その表面の一部において、防水被覆部を
形成せずに吸収本体部の表面を露出させておけば、繊維
形成物ないしスポンジ状形成物中に保持されていた空気
が液状物質と置換される際に、置換された空気がその露
出部から外部に逃げることができるので、液状物質の吸
収速度を高めることができる。このような露出部の形成
は、例えば吸収本体部の末端部に形成することができ
る。
【0032】接触吸収部は、少なくともその先端部表面
を水に実質的に不溶かつ親水性のポリマーによりコーテ
ィングすることができる。これにより、液状物質の吸収
に伴い、先端部の繊維形成物ないしスポンジ状形成物が
ほぐれたり膨らんだりすることが防止ないし抑制され、
ひいては手術中等においてもその視野が遮られることが
なく、良好な操作性を維持することができる。また、繊
維形成物を構成する繊維の屑等の脱落を防止ないし抑制
することができる。また、例えば棒状の芯部の先端部を
曲げることにより、吸収本体部に対し所定角度傾斜した
接触吸収部を形成する場合においては、芯部の先端部を
曲げた状態に付勢しつつ、上記高吸水性ポリマーを被覆
ないし含浸させれば、該ポリマーにより芯部は曲げられ
た状態で補強され、付勢を解除した後もその曲げ状態を
維持することができるようになる。
【0033】上記親水性ポリマーの具体的な例として
は、例えば2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2H
EMA)あるいは2−ヒドロキシエチルアクリレートの
重合体、もしくは2−ヒドロキシエチルメタクリレート
あるいは2−ヒドロキシエチルアクリレートを主成分と
する共重合体を好ましく使用することができる。
【0034】また、上記モノマーに、メタクリル酸又は
アクリル酸のうちの少なくとも一方を合計で15mol%
以下(好ましくは10mol%以下)の範囲内で添加・共
重合させることにより、ポリマー被膜の含水率が向上
し、ひいては被膜の柔軟性を向上させることができる。
なお、上記効果を十分得るためには、添加量を2mol%
以上、望ましくは5mol%以上とするのがよい。
【0035】また、酢酸ビニルを50mol%以下、望ま
しくは40mol%以下の範囲内で添加することにより、
さらに柔軟な被膜を得ることができる。酢酸ビニルは、
前述の範囲内のメタクリル酸又はアクリル酸等と共添加
することもできる。柔軟化の効果を十分に得るために
は、添加量を20mol%以上、望ましくは30mol%以上
とするのがよい。
【0036】また酢酸ビニルに代えて、メタクリル酸の
メチルエステルを30mol%以下、望ましくは20mol%
以下の範囲内で添加することもできる。この場合は、被
膜に適度な強度が付与され、いわゆる腰の強い接触吸収
部を得ることができる。上記効果を十分得るためには、
添加量は10mol%以上、望ましくは15mol%以上とす
るのがよい。ここで、メタクリル酸のメチルエステルに
代えて、メタクリル酸の芳香族エステル又はシクロアル
キルエステルを使用しても同様の効果を得ることができ
る。この場合、それらの添加量は1〜10mol%、望ま
しくは2〜5mol%の範囲内で設定するのがよい。な
お、上記エステル類は複合添加することもできる。
【0037】また、親水性ポリマーとしては、鹸化度が
15〜50mol%のポリビニルアルコールを使用するこ
ともできる。鹸化度が15mol%未満になると親水性が
低下し、接触吸収部における吸収速度の低下を招く。ま
た、鹸化度が50mol%を超えるとポリマー被膜が水に
溶解しやすくなり、繰り返し使用することができなくな
る。それゆえ、鹸化度は上述の範囲内で設定される。こ
の場合、鹸化度は、望ましくは20〜45mol%、さら
に望ましくは25〜40mol%の範囲内で設定するのが
よい。
【0038】上記のような親水性ポリマーをコーティン
グする方法としては、所定量のポリマーをエタノール、
消毒用エタノール、メタノール等の溶剤に溶解し、その
溶液に接触吸収部を浸漬して溶液を含浸させ、その後溶
媒を蒸発させる方法を例示することができる。この場
合、溶液中のポリマー濃度は0.05〜10重量%の範
囲内で設定することが望ましい。ポリマー濃度が0.0
5重量%未満となると、樹脂の含浸量が不十分となり所
期の効果が達成されなくなる。一方、10重量%を超え
ると、樹脂の含浸量が過剰となり吸収速度の低下を招
く。ポリマー濃度は望ましくは0.1〜5重量%、さら
に望ましくは0.2〜3%の範囲内で設定するのがよ
い。
【0039】なお、上記親水性ポリマーコーティングは
接触吸収部の全体、さらには吸収本体部の一部又は全体
に施すこともできる。
【0040】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例及び実験例
を図面に基づいて説明する。 (実施例1)図1(a)は、本発明の棒状吸収具の一例
を示す斜視図である。棒状吸収具1は、横長棒状の吸収
本体部3と、その一端に一体的に、かつ吸収本体部3の
軸に対し所定角度傾斜して設けられた接触吸収部5とを
備える。吸収本体部3は、後端面3cを除く表面のほぼ
全体が、ポリプロピレン製のチューブにより構成された
防水被覆層4により覆われている。さらに、接触吸収部
5と吸収本体部3との接続部5bは、上記防水被覆層4
と一体の防水被覆層4bにより覆われている。
【0041】図2に示すように、吸収本体部3は、横長
の長方形状に裁断された繊維形成物シート3aを複数枚
積層し、これをセルローススポンジにより形成された棒
状の芯部2に巻き付けることにより円筒状に形成されて
いる。芯部2は、その一方の端部が吸収本体部3の端部
から所定長さ突出して接触吸収部5を形成している。こ
こで、吸収本体部3の軸線の接触吸収部5側への延長と
接触吸収部5の軸線とがなす角度(以下、単に吸収本体
部3と接触吸収部5のなす角度等という)θは約60°
とされている。また、接触吸収部5の吸収本体部3との
接続部5bは、所定の曲率で湾曲したものとされてお
り、その外側を覆う防水被覆層4bにより補強されて上
記湾曲状態を維持している。一方、芯部2の他方の端部
は吸収本体部3の後端面とほぼ一致する位置まで延びて
いる。また、接触吸収部5の先端部5aは、斜めに切り
落とされて鋭角状に形成されている。この先端部5a
は、円錐状ないし角錐状等、他の形状に形成することも
できる。
【0042】接触吸収部5の先端部5aは、親水性ポリ
マーによりコーティングされている。上記コーティング
は、例えば先端部5aを親水性ポリマー(例えばポリ2
−ヒドロキシエチルメタクリレート等)を所定量(例え
ば2重量%)含有するエタノール溶液に浸漬後、エタノ
ールを蒸発・乾燥させることにより行うことができる。
なお、親水性ポリマーのコーティング状態であるが、接
触吸収部5の表面にポリマー層が被膜状に形成される場
合、ポリマーが接触吸収部5を構成するスポンジ状形成
物内に含浸される場合、及び両者が複合される場合等、
各種態様があり得る。
【0043】上記の棒状吸収具1の使用方法であるが、
吸収本体部3をほぼ水平か、ないしは後方側へ少し傾け
た状態で保持し、接触吸収部5の先端部5aを、例えば
眼科手術等において手術部に供給される生理食塩水や還
流液、あるいは血液等の液状物質と接触させる。これに
より液状物質は、接触吸収部5(芯部2)内へ主に毛管
現象に基づいて吸収される。芯部2は、吸収速度の大き
いスポンジ状形成物により形成されているので、吸収本
体部3の末端部まで速やかに搬送される。さらに、芯部
2からの液状物質は、吸収本体部3内へ吸収される。吸
収本体部3は、吸収速度及び吸収容量が共に大きい繊維
形成物により形成されていので、大量の液状物質を速や
かに吸収・保持することができる。また、吸収本体部3
は、ほぼ水平に保持された状態で液状物質を吸収するの
で重力の影響を受けにくく、吸収速度の大きい状態を長
時間持続できる。また、接触吸収部5の先端部5aは親
水性ポリマーによりコーティングされているので、屑等
が脱落することが防止ないし抑制される。
【0044】なお、吸収本体部3は、複数のシート3a
の積層体とせずに、1枚の長尺のシート3aを巻き上げ
て形成してもよい。また、図1(b)に示すように、シ
ート3aを不規則に折り畳んで棒状にまとめ上げ、その
中に芯部2を保持させるようにしてもよい。これらの実
施例においては、芯部2と吸収本体部3とはいずれもほ
ぼ円形の断面を有するように形成されているが、円筒以
外の断面、例えは三角形、四角形、六角形等の多角形、
あるいは長円形ないし楕円形など、各種形状に形成する
ことができる。
【0045】(実施例2)図3は、吸収本体部3の一部
を高吸水性ポリマー部で構成した棒状吸収具の例を示し
ている。図3に示した棒状吸収具11においては、例え
ば実施例1と同様に、セルローススポンジで形成した芯
部2に繊維形成物シートが巻き付けられて、吸収本体部
3の一部を構成する繊維形成物部43と接触吸収部5と
が形成されている。そして、繊維形成物部43の外側に
シート状の高吸水性ポリマー(例えばCMC化テクセ
ル)が巻き付けられて高吸水性ポリマー部40が形成さ
れ、さらにその外側がポリエステルフィルムで形成され
た防水被覆層4で覆われている。すなわち、繊維形成物
部43、及び高吸水性ポリマー部40とが吸収本体部3
を形成している。また、接触吸収部5と吸収本体部3に
対し、一端が接触吸収部5の外周面に、他端が吸収本体
部3(防水被覆層4)の側面に固定される突張部材12
が設けられている。芯部2は、吸収本体部3に対し長さ
方向に沿ってスライド可能とされ、接触吸収部5と反対
側の端部が吸収本体部3の端部から突出して、突出部2
dを形成している。
【0046】上記構成においては、吸収本体部3に吸収
された液状物質は、その外側に拡散して高吸水性ポリマ
ー部40に吸収される。高吸水性ポリマー部40は、繊
維形成物と比較して吸収容量が3〜50倍程度大きく、
吸収具11全体の吸収容量を高めると共に、繊維形成物
部43が吸収した液状物質を吸い取ることにより、繊維
形成物部43の吸収効率を良好な状態に維持する働きを
する。さらに、芯部2の突出部2dを保持して、芯部2
を吸収本体部3に対しスライドさせることにより、図3
に破線で示すように、接触吸収部5の吸収本体部3から
の突出量が変化し、その突出量に応じて、上記突張部材
12により接触吸収部3と吸収本体部5とのなす角度を
変化させることができる。
【0047】(実施例3)図4は、吸収本体部3の一部
が高吸水性ポリマー部により構成される別の例を示すも
のである。まず、図5に示すように、繊維形成物シート
43に軽く水を噴霧してこれを湿らせ、その上に粉末状
の高吸水性ポリマーを散布して層状の高吸水性ポリマー
部40を散布し、その上にさらに別の繊維形成物シート
43を重ねて圧着することにより積層体49を作る。高
吸水性ポリマー部40はシート43の水分を吸収して膨
潤すると共に、繊維形成物シート43との間で粘着力を
生じ、上記圧着に伴いシート43と一体化するので、高
吸水性ポリマー粉末が脱落しにくくなる。この積層体4
9をセルローススポンジ(ないし繊維形成物製)で形成
した芯部2に巻き付けて吸収本体部3を形成し、さらに
その外側を防水被覆層4で覆うことにより棒状吸収具2
1を得る。また、実施例2と同様に、芯部2が吸収本体
部3に対しスライド可能とされるとともに突張部材12
が設けられ、接触吸収部5の角度が可変に構成されてい
る。
【0048】なお、粉末状の高吸水性ポリマーに代え
て、高吸水性ポリマーシートを使用することもできる。
この場合、高吸水性ポリマーシートが繊維形成物シート
と積層され、芯部2の周囲に巻き付けられて吸収本体部
3が形成されることとなる。また、重ね合わされた複数
枚(例えば2枚)の繊維形成物シートに対し、高吸水性
ポリマーシートを1枚だけ積層したり、両者共に複数枚
ずつ重ね合わせたものを交互に積層することも可能であ
る。
【0049】(実施例4)図6に示す棒状吸収具41に
おいては、繊維形成物のシートを芯部2の周囲に巻きつ
けて円筒状の繊維形成物部43を形成する一方、高吸水
性ポリマーシートを巻き上げて作った高吸水性ポリマー
部40が、繊維形成物部43の接触吸収部5が形成され
ない端部側に隣接して配置されている。
【0050】(実施例5)本発明の棒状吸収具は、下記
のように構成することもできる。まず、繊維形成物シー
トを棒状に巻き上げて、その一方の端部を斜めに切り落
とし、さらに適当な治具を用いてその端部を所定角度傾
斜した状態に付勢しつつ、実施例1等と同様の方法によ
り、その端部に親水性ポリマーをコーティングして乾燥
し、図7に示すような先端側が傾斜した芯部2を作製す
る。次に、繊維形成物シートを円筒状に巻き上げて作っ
た吸収本体部3に対し、その一方の端部側から長さ方向
に沿ってその中間部まで切込部6を形成する。この切込
部6に対して芯部2を、その先端部5a側が所定長さ突
出するように挿入して切込部6の両側を粘着テープ7等
で止めるか、あるいは糸、紐等の可橈性部材で縛ること
により、図8に示すような、傾斜した接触吸収部5を有
する棒状吸収具51を得ることができる。
【0051】(実施例6)図9は、芯部を用いずに接触
吸収部を形成する吸収具の例を示すものである。図9
(a)に示すように、横長の長方形状に裁断した繊維形
成物シート3aを複数枚重ね合わせ、これをその長さ方
向に対し少し傾斜した方向に巻き上げて縁部を粘着テー
プ7等で止めることにより、(b)に示すように、シー
ト材3aの縁部が螺旋を描くように巻かれた棒状物51
aを形成する。この場合、上記螺旋を描く部分の中心部
が突出して接触吸収部15を形成し、他の部分が吸収本
体部13とされる。そして、(c)に示すように、この
棒状物51aを、両端が開放し、かつ先端側が傾斜した
防水樹脂チューブ54内に収容することにより、上記接
触吸収部15が吸収本体部13に対し所定角度傾斜した
棒状吸収具51(図9(d)を得ることができる。
【0052】(実施例7)図10は、多層構造の芯部を
有する吸収具の例を示すものである。吸収具91の芯部
2は、例えば東レセルローススポンジSS(東レファイ
ンケミカル(株)製)のプレス圧縮品を棒状に裁断し、
これを補強材2bとして外側に再生セルロース系の繊維
形成物シート2a(例えばTCF703WJ)を巻き、
さらにその外側を同じ繊維形成物シートで構成した芯部
被覆部2cで覆うことにより形成されている。この芯部
2に対し、再生セルロース系の繊維形成物シートを巻き
付けて吸収本体部3を形成し、さらにその外側が防水被
覆部としてのポリエステルフィルム4aで被覆されてい
る。芯部2の先端部は吸収本体部3の一端から突出して
傾斜した接触吸収部5を形成し、その先端部5aは斜め
に裁断されている。
【0053】なお、芯部2は、図11(a)に示すよう
に、棒状のスポンジ状形成物2dの周囲を芯部被覆部2
cで覆って2層構造としたり、(b)に示すように、そ
の中心部にプラスチックで形成した補強材2bを配置し
た3層構造とすることもできる。
【0054】(実験例1)TCF4025WJシートを
長方形状に裁断して巻き上げることにより、長さ160
mm、直径5mmの棒状物を形成した。図12に示すよう
に、この棒状物70を内径5mm、長さ150mmの塩化ビ
ニル樹脂製のチューブ74内に収容し、突出した先端を
斜めに切り落として棒状吸収具71を形成した。その先
端部5aには、実施例1等に記した方法により親水性ポ
リマーのコーティングを施した。チューブ74は、その
先端側から60mmの位置に形成された切込部74cによ
り長短2つの部分に分割されており、棒状物70の、長
尺部74a内に収容された部分が吸収本体部3、短尺部
74b内に収容された部分が接触吸収部5とされてい
る。そして、接触吸収部5と吸収本体部3とは、上記切
込部74cにおいて互いにその角度を変化させることが
できるようになっている。
【0055】生理食塩水をシャーレ76に入れ、先端部
5aを生理食塩水内に浸漬するとともに、吸収本体部3
を、ほぼ垂直な状態(図12(a))、ほぼ水平な状態
(図12(b))、及び末端部を下方へ傾斜させた状態
(図12(c))でそれぞれ保持し、吸収具71に吸収
された生理食塩水の量の時間変化を測定した。図13に
その結果を示すように、吸収本体部5を水平に保持する
場合((b))の方が、垂直に保持する場合((a))
よりも吸収量が大きく、末端部を下方へ傾斜させて保持
すると吸収量がさらに大きくなることがわかる。
【0056】(実験例2)高密度セルローススポンジ
(スポンテックスセルローススポンジ:スポンテックス
社製、商品名)を幅10mm、長さ115mmに裁断して巻
き上げ、これを棒状物70として実験例1と同様の構成
の吸収具71(図12)を構成し、生理食塩水の吸収実
験を行った。結果を図14に示す。吸収本体部5を水平
に保持する場合((b))の方が、垂直に保持する場合
((a))よりも吸収量が大きいことがわかる。
【0057】(実験例3)実施例3と同様の構成の吸収
具を下記のようにして作製した(以下、図4及び図5を
引用する)。まず、実験例2で使用したものと同じ高密
度セルローススポンジを幅15mm、長さ170mmに裁断
し、これを幅方向に棒状に巻いて一方の端部を斜めに切
り落とすことにより先端部5aが形成された芯部2を得
た。
【0058】上記先端部5aに、実施例1と同様の方法
により親水性ポリマーのコーティングを行った。次に、
繊維形成物シートとしてTCF4025WJ(二村化学
工業(株)製、単位面積当りの重量25g/m2)を所定
寸法に裁断して軽く水で湿らせ、その上に高吸水性ポリ
マー粉末としてサンウェットIM−6320(三洋化成
工業(株)製)を約4gほぼ均一に散布した。そして、
さらにその上に上記と同一寸法のTCF4025WJシ
ートを配置し、加圧して積層体49を作製した。
【0059】この積層体を幅60mm、長さ120mmに裁
断し、同寸法に裁断したTCF4025WJシート4枚
と重ねた後、これを上記芯部2に対し巻き付けて長さ1
20mm、直径18mmの吸収本体部3を形成した。また、
接触吸収部5の長さは50mmとした。吸収本体部の外周
面はポリエステルフィルム4で覆った。またポリエステ
ルフィルムを短冊状に裁断して突張部材12を作製し、
図4に示すように取り付けて棒状吸収具31を得た。こ
こで、接触吸収部5と吸収本体部3とがなす角度は約8
0°とした。
【0060】上記吸収具31の吸収本体部3をほぼ水平
に保持し、接触吸収部5の先端部5aを生理食塩水に浸
漬してこれを吸収させた。時間の経過に伴う食塩水の吸
収量の変化を表1に示す。吸収具31は、短時間で大量
の生理食塩水を吸収できることがわかる。
【0061】
【表1】
【0062】(実験例4)繊維形成物シート(TCF4
03WJ)を縦150mm、横180mmに裁断したものを
2枚重ね合わせ、横方向に巻き上げて直径7mmの芯部2
を作製し、これを用いて実験例3と同様の構成の吸収具
31(図4)を作製した。なお、積層体49と共に芯部
2に巻き付けられるTCF4025WJシートの枚数は
3枚とした。そして、実験例3と同様に、接触吸収部5
の先端部5aを生理食塩水に浸漬してこれを吸収させ
た。時間の経過に伴う食塩水の吸収量の変化を表2に示
す。芯部2をセルローススポンジで構成した場合と同様
に、吸収具31は短時間で大量の生理食塩水を吸収でき
ることがわかる。
【0063】
【表2】
【0064】(実験例5)繊維形成物としてTCF70
25WJ(二村化学工業(株)製、単位面積当りの重量
25g/m2)を縦150mm、横180mmに裁断したもの
を横方向に巻き上げて直径9mmの棒状物を作製した。図
15に示すように、この棒状物80を、前方寄りに蛇腹
部84aが形成された樹脂チューブ84内に収容して、
棒状吸収具81を作製した。棒状物80の、上記蛇腹部
84aよりも前方側が接触吸収部5、後方側が吸収本体
部3とされ、蛇腹部84aに対応する部分が両者の接続
部となっている。なお、接触吸収部5はその長さが約4
0mmで、その先端が鋭角に切り落とされている。また、
吸収本体部の長さは約100mm、蛇腹部84aで覆われ
た接続部の長さは約10mmである。そして、上記蛇腹部
84aは任意の角度に曲げられた状態を維持可能なもの
とされ、接触吸収部5と吸収本体部3との角度θを自由
に調整できるようになっている。この角度θを30°と
し、吸収本体部3をほぼ水平になるように保持し、接触
吸収部5から生理食塩水を吸収させた。時間の経過に伴
う食塩水の吸収量の変化を表3に示す。吸収具81は、
短時間で大量の生理食塩水を吸収できることがわかる。
【0065】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の棒状吸収具を示す斜視図。
【図2】図1の側面断面図。
【図3】実施例2の棒状吸収具を示す側面断面図。
【図4】実施例3の棒状吸収具を示す側面断面図。
【図5】繊維形成物と高吸水性ポリマーとの積層体の断
面図。
【図6】実施例4の棒状吸収具を示す側面断面図。
【図7】実施例5の棒状吸収具の分解斜視図。
【図8】図7の組立状態を示す斜視図。
【図9】実施例6の棒状吸収具をその製造方法と共に示
す図。
【図10】実施例7の吸収具を示す側面断面図。
【図11】実施例7の吸収具の芯部の変形例を示す側面
断面図。
【図12】実験例1に使用した棒状吸収具を実験条件と
共に示す模式図。
【図13】実験例1の結果を示すグラフ。
【図14】実験例2の結果を示すグラフ。
【図15】実験例5に使用した棒状吸収具の側面図。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、71、81、91
棒状吸収具 2 芯部 12 突張部材 3 吸収本体部 4、54、74、84 防水被覆層 5、15、接触吸収部 5a 先端部 26 切込部 40 高吸水性ポリマー部

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維形成物もしくはスポンジ状形成物の
    いずれか、又は両者の複合体により形成され、その先端
    部において液状物質と接触し、該液状物質を主に毛管現
    象に基づいて吸収する接触吸収部と、 少なくともその一部が繊維形成物もしくはスポンジ状形
    成物のいずれか又は両者の複合体により形成され、かつ
    少なくともその一方の端部に前記接触吸収部が一体に形
    成されるとともに、前記液状物質を前記接触吸収部を介
    して吸収・保持する吸収本体部と、 を含み、 前記接触吸収部は、前記吸収本体部の軸に対し所定角度
    傾斜して設けられていることを特徴とする棒状吸収具。
  2. 【請求項2】 前記接触吸収部と前記吸収本体部との接
    続部は、所定の曲率で湾曲して形成されている請求項1
    記載の棒状吸収具。
  3. 【請求項3】 前記接触吸収部は、前記吸収本体部に対
    し角度可変に設けられている請求項1又は2に記載の棒
    状吸収具。
  4. 【請求項4】 前記接触吸収部と前記吸収本体部との接
    続部を外側から覆い、かつ任意の角度に曲げられた状態
    を維持可能な蛇腹部が設けられている請求項3記載の棒
    状吸収具。
  5. 【請求項5】 前記接触吸収部は前記吸収本体部よりも
    小さな径で形成されている請求項1ないし4のいずれか
    に記載の棒状吸収具。
  6. 【請求項6】 前記吸収本体部は、少なくともその一部
    が繊維形成物により形成されている請求項1ないし5の
    いずれかに記載の棒状吸収具。
  7. 【請求項7】 前記繊維形成物は再生セルロース繊維形
    成物である請求項1ないし6のいずれかに記載の棒状吸
    収具。
  8. 【請求項8】 前記スポンジ状形成物はセルローススポ
    ンジ、ポリビニルアルコールスポンジ又はウレタンスポ
    ンジのいずれかである請求項1ないし7のいずれかに記
    載の棒状吸収具。
  9. 【請求項9】 前記吸収本体部の一部が高吸水性ポリマ
    ー部とされている請求項1ないし8のいずれかに記載の
    棒状吸収具。
  10. 【請求項10】 前記高吸水性ポリマー部は前記吸収本
    体部の外周部に形成されている請求項9に記載の棒状吸
    収具。
  11. 【請求項11】 前記接触吸収部は前記吸収本体部の一
    方の端部側に形成され、前記高吸水性ポリマー部は前記
    吸収本体部の他方の端部側に形成されている請求項9又
    は10に記載の棒状吸収具。
  12. 【請求項12】 前記吸収本体部内においてその長手方
    向に、繊維形成物又はスポンジ状形成物により形成され
    た棒状の芯部が配置され、その芯部の一方の端部側が前
    記吸収本体部の端部から所定長さ突出するとともに、そ
    の突出部が前記接触吸収部とされている請求項1ないし
    11のいずれかに記載の棒状吸収具。
  13. 【請求項13】 前記吸収本体部の長手方向に沿って、
    少なくとも一端が該吸収本体部の端部に開放する孔部又
    は切込部が形成されるとともに、その孔部又は切込部に
    前記芯部が挿入されている請求項12記載の棒状吸収
    具。
  14. 【請求項14】 前記芯部は、その接触吸収部が形成さ
    れない側の端部が前記吸収本体部の他端部近傍まで延び
    ている請求項12又は13に記載の棒状吸収具。
  15. 【請求項15】 前記芯部の外周面の少なくとも一部
    が、シート状の繊維形成物により形成された芯部被覆部
    により被覆されている請求項12ないし14のいずれか
    に記載の棒状吸収具。
  16. 【請求項16】 前記芯部被覆部は不織布状の繊維形成
    物により形成されている請求項15記載の棒状吸収具。
  17. 【請求項17】 前記芯部の中心部に、該芯部の長手方
    向に沿って延びる補強材が配置されている請求項12な
    いし16のいずれかに記載の棒状吸収具。
  18. 【請求項18】 前記補強材は、内部が満たされた又は
    中空のプラスチック棒である請求項17記載の棒状吸収
    具。
  19. 【請求項19】 前記補強材は、圧縮されたスポンジ状
    形成物により棒状に形成されている請求項17記載の棒
    状吸収具。
  20. 【請求項20】 前記芯部は、その接触吸収部が形成さ
    れない側の端部が前記吸収本体部の対応する端部側から
    突出し、かつ該吸収本体部に対し長手方向にスライド可
    能とされる一方、前記接触吸収部の外周面にその一端が
    固定され、他端側が前記吸収本体部の側面に固定される
    突張部材が設けられ、 前記芯部の、前記吸収本体部の前記端部側から突出して
    いる部分を保持して、該芯部を前記吸収本体部に対しス
    ライドさせることにより、前記接触吸収部の前記吸収本
    体部からの突出量が変化させられると共に、前記突張部
    材はその突出量に応じて前記接触吸収部と前記吸収本体
    部とのなす角度を変化させるものとされる請求項12な
    いし19のいずれかに記載の棒状吸収具。
  21. 【請求項21】 前記吸収本体部は、棒状にまとめられ
    た前記繊維形成物のシート材を含み、そのまとめられた
    繊維形成物のシート材中に前記芯部が保持されている請
    求項12ないし20のいずれかに記載の棒状吸収具。
  22. 【請求項22】 前記吸収本体部は棒状に巻かれた前記
    繊維形成物のシート材を含み、その少なくとも一方の端
    面においてその中心部が突出するように、前記シート材
    の縁部が螺旋を描くように巻かれ、その突出部が前記接
    触吸収部を形成するものとされる請求項1ないし11の
    いずれかに記載の棒状吸収具。
  23. 【請求項23】 前記繊維形成物のシート材は不織布状
    に形成されたものである請求項21又は22に記載の棒
    状吸収具。
  24. 【請求項24】 シート状又は層状に形成された高吸水
    性ポリマー部が、前記繊維形成物のシート材と積層され
    ている請求項21ないし23のいずれかに記載の棒状吸
    収具。
  25. 【請求項25】 前記吸収本体部の表面の全部又は一部
    を覆うように、防水被覆部が設けられている請求項1な
    いし24のいずれかに記載の棒状吸収具。
  26. 【請求項26】 前記防水被覆部は、前記接触吸収部の
    前記先端部を除く部分にも形成されている請求項25記
    載の棒状吸収具。
  27. 【請求項27】 前記防水被覆部は、前記吸収本体部の
    外周面を覆う樹脂フィルム部を含む請求項25又は26
    に記載の棒状吸収具。
  28. 【請求項28】 前記樹脂フィルム部は一端又は両端が
    開放した筒状体として形成され、その筒状体の内側に前
    記吸収本体部が収容されている請求項27記載の棒状吸
    収具。
  29. 【請求項29】 前記樹脂フィルム部には、該樹脂フィ
    ルム部を厚さ方向に貫通する複数の孔部が形成されてい
    る請求項27又は28に記載の棒状吸収具。
  30. 【請求項30】 前記防水被覆部は疎水性の繊維を主体
    とする繊維形成物シートである請求項25又は26に記
    載の棒状吸収具。
  31. 【請求項31】 前記接触吸収部は、少なくともその先
    端部表面が実質的に水に不溶かつ親水性のポリマーによ
    りコーティングされている請求項1ないし30のいずれ
    かに記載の棒状吸収具。
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