JPH08163077A - 通信システム - Google Patents
通信システムInfo
- Publication number
- JPH08163077A JPH08163077A JP6305812A JP30581294A JPH08163077A JP H08163077 A JPH08163077 A JP H08163077A JP 6305812 A JP6305812 A JP 6305812A JP 30581294 A JP30581294 A JP 30581294A JP H08163077 A JPH08163077 A JP H08163077A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- transmission
- serial
- communication system
- band
- Prior art date
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- Pending
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 数100kbps程度の電灯線データ伝送を実現
する。 【構成】 送信データ1は、畳込み符号器2で符号化さ
れ、インターリーバ3でインターリーブを施され、シリ
アルパラレル変換器4にて4ビットごとのデータに振り
分けられる。n本のパラレル信号がそれぞれn個のスタ
ー16QAM変調器5-1〜5-nに入力されると、それぞ
れ異なるキャリアで変調された信号は、加え合わされた
のち、帯域通過フィルタ6を介して送信される。受信機
では、キャリア間の干渉を除去するため、変調信号の帯
域に合わせた適当な帯域通過フィルタ7で各キャリアの
信号に分離されたのち、多シンボル遅延検波復調回路8
-1〜8-nにて復調され、パラレルシリアル変換器9にお
いてシリアルデータに変換され、デインターリーバ10
に入力され、更にビタビ復号器11で復号されて受信デ
ータ12として出力される。
する。 【構成】 送信データ1は、畳込み符号器2で符号化さ
れ、インターリーバ3でインターリーブを施され、シリ
アルパラレル変換器4にて4ビットごとのデータに振り
分けられる。n本のパラレル信号がそれぞれn個のスタ
ー16QAM変調器5-1〜5-nに入力されると、それぞ
れ異なるキャリアで変調された信号は、加え合わされた
のち、帯域通過フィルタ6を介して送信される。受信機
では、キャリア間の干渉を除去するため、変調信号の帯
域に合わせた適当な帯域通過フィルタ7で各キャリアの
信号に分離されたのち、多シンボル遅延検波復調回路8
-1〜8-nにて復調され、パラレルシリアル変換器9にお
いてシリアルデータに変換され、デインターリーバ10
に入力され、更にビタビ復号器11で復号されて受信デ
ータ12として出力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信システムに関し、
より詳細には、電灯線データ伝送を実現した通信システ
ムに関する。
より詳細には、電灯線データ伝送を実現した通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信システムについて記載した公
知文献としては、例えば、特開平4−86132号公
報がある。この公報に記載されている従来のスペクトル
拡散通信方式のものは、雑音の影響を軽減し、あるいは
秘話性を保持しつつ符号伝送速度を高めることには限界
があることに着目し、所定の疑似雑音符号系列を送信デ
ータで変調して送信し、受信側では前記符号列と同一の
符号列と受信信号との相関を検出することによりデータ
を復調する。このシステムを雑音の多い電灯線に使用す
ることで、ノイズの軽減や秘話性の保持を行っている。
知文献としては、例えば、特開平4−86132号公
報がある。この公報に記載されている従来のスペクトル
拡散通信方式のものは、雑音の影響を軽減し、あるいは
秘話性を保持しつつ符号伝送速度を高めることには限界
があることに着目し、所定の疑似雑音符号系列を送信デ
ータで変調して送信し、受信側では前記符号列と同一の
符号列と受信信号との相関を検出することによりデータ
を復調する。このシステムを雑音の多い電灯線に使用す
ることで、ノイズの軽減や秘話性の保持を行っている。
【0003】また、「並列組合SS通信」(朱 近康
外1名 電子情報通信学会 スペクトル拡散技術とその
応用研究会,SSTA 90-23)のものは、直交ゴールド符号
系列集合n個からr個の拡散系列を並列に組み合わせて
同時に送信し、受信側でn個の拡散系列復調器のr個か
ら送信系列に対する信号を同時に出力する通信方式が開
示されており、1シンボルでr+log2[nCr]ビットの
情報を送ることができるものである。
外1名 電子情報通信学会 スペクトル拡散技術とその
応用研究会,SSTA 90-23)のものは、直交ゴールド符号
系列集合n個からr個の拡散系列を並列に組み合わせて
同時に送信し、受信側でn個の拡散系列復調器のr個か
ら送信系列に対する信号を同時に出力する通信方式が開
示されており、1シンボルでr+log2[nCr]ビットの
情報を送ることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
通信システムにおいては、電灯線を使ったデータ伝送で
は、新たに通信ケーブルを敷設しなくてよいという利点
がある反面、接続機器の影響により伝送路特性が急激に
変化する場合があり、極めて劣悪な環境でのデータ通信
を実現しなくてはならない。さらに、通信路となる電灯
線の帯域が10kHz〜450kHzほどに制限されているた
め、データの高速化も困難である。
通信システムにおいては、電灯線を使ったデータ伝送で
は、新たに通信ケーブルを敷設しなくてよいという利点
がある反面、接続機器の影響により伝送路特性が急激に
変化する場合があり、極めて劣悪な環境でのデータ通信
を実現しなくてはならない。さらに、通信路となる電灯
線の帯域が10kHz〜450kHzほどに制限されているた
め、データの高速化も困難である。
【0005】電灯線通信に用いる方式としては、直接ス
ペクトル拡散方式を用いるシステムがあるが、拡散利得
の限界から伝送速度の上限は9.6kbps程度と低速であ
る(前記文献)。また、並列組合せスペクトル拡散方
式を用いて伝送速度を64kbpsまで高速化するシステム
(前記文献)があるが、同期がとりにくいという問題
点を有する。
ペクトル拡散方式を用いるシステムがあるが、拡散利得
の限界から伝送速度の上限は9.6kbps程度と低速であ
る(前記文献)。また、並列組合せスペクトル拡散方
式を用いて伝送速度を64kbpsまで高速化するシステム
(前記文献)があるが、同期がとりにくいという問題
点を有する。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、数100kbps程度の電灯線データ伝送を実現
し、かつシステムの簡易性を持たせるために、マルチキ
ャリア伝送方式とスター16QAM変調方式と多シンボ
ル遅延検波による復調方式を用いた電灯線通信システム
を提供することを目的としている。
たもので、数100kbps程度の電灯線データ伝送を実現
し、かつシステムの簡易性を持たせるために、マルチキ
ャリア伝送方式とスター16QAM変調方式と多シンボ
ル遅延検波による復調方式を用いた電灯線通信システム
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)既設の電灯線を通信路としてデー
タ伝送を行う電灯線通信システムにおいて、送信するシ
リアルデータを誤り訂正符号で符号化し、インターリー
ブを施した後、シリアルパラレル変換し、4ビットごと
異なる複数のキャリアに割り当て、それぞれのキャリア
をその割り当てられた4ビットでスター16QAM変調
して送信する送信機と、該送信機で送信されたデータを
受信し、送信に使用された各キャリアの信号ごとに分離
し、多シンボル遅延検波により各キャリアごとに4ビッ
トに復調し、復調後の信号をパラレルシリアル変換した
後、デインタリーブを施し、さらに復号化することで送
信データを復元する受信機とで構成されること、更に
は、(2)使用するキャリアの数を15から30の間の
いずれかに選んだことを特徴としたものである。
決するために、(1)既設の電灯線を通信路としてデー
タ伝送を行う電灯線通信システムにおいて、送信するシ
リアルデータを誤り訂正符号で符号化し、インターリー
ブを施した後、シリアルパラレル変換し、4ビットごと
異なる複数のキャリアに割り当て、それぞれのキャリア
をその割り当てられた4ビットでスター16QAM変調
して送信する送信機と、該送信機で送信されたデータを
受信し、送信に使用された各キャリアの信号ごとに分離
し、多シンボル遅延検波により各キャリアごとに4ビッ
トに復調し、復調後の信号をパラレルシリアル変換した
後、デインタリーブを施し、さらに復号化することで送
信データを復元する受信機とで構成されること、更に
は、(2)使用するキャリアの数を15から30の間の
いずれかに選んだことを特徴としたものである。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明の通信システムは、既
設の電灯線を通信路としてデータ伝送を行う電灯線通信
システムであり、(1)送信するシリアルデータを誤り
訂正符号で符号化し、インターリーブを施した後、シリ
アルパラレル変換し、4ビットごと異なる複数のキャリ
アに割り当て、それぞれのキャリアを、その割り当てら
れた4ビットでスター16QAM変調して送信する送信
機と、該送信機で送信されたデータを受信し、送信に使
用された各キャリアの信号ごとに分離し、多シンボル遅
延検波により各キャリアごとに4ビットに復調し、それ
らをパラレルシリアル変換した後、デインターリーブを
施し、さらに復号化することで送信データを復元する受
信機とで構成されているので、電灯線を通信路に用いた
データ伝送において、簡易な通信システムながら、数1
00kbpsという高速な情報伝送速度が得られる。 (2)使用するキャリアの数を15から30の間のいず
れかに選んだので、通信システムで電灯線通信を行う
際、ビット誤り率を最小にすることができる。
設の電灯線を通信路としてデータ伝送を行う電灯線通信
システムであり、(1)送信するシリアルデータを誤り
訂正符号で符号化し、インターリーブを施した後、シリ
アルパラレル変換し、4ビットごと異なる複数のキャリ
アに割り当て、それぞれのキャリアを、その割り当てら
れた4ビットでスター16QAM変調して送信する送信
機と、該送信機で送信されたデータを受信し、送信に使
用された各キャリアの信号ごとに分離し、多シンボル遅
延検波により各キャリアごとに4ビットに復調し、それ
らをパラレルシリアル変換した後、デインターリーブを
施し、さらに復号化することで送信データを復元する受
信機とで構成されているので、電灯線を通信路に用いた
データ伝送において、簡易な通信システムながら、数1
00kbpsという高速な情報伝送速度が得られる。 (2)使用するキャリアの数を15から30の間のいず
れかに選んだので、通信システムで電灯線通信を行う
際、ビット誤り率を最小にすることができる。
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による通信システムの一実施例を
説明するための構成図で、図中、1は送信データ、2は
畳込み符号器、3はインターリーバ、4はS/P(シリ
アルパラレル変換器)、5-1〜5-nはスター16QAM
(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)
変調器、6はBPF(Band Pass Filter:帯域通過フィ
ルタ)、7-1〜7-nはBPF(Band Pass Filter)、8
-1〜8-nは多シンボル遅延検波復調回路、9はP/S
(パラレルシリアル変換器)、10はデインターリー
バ、11はビタビ復号器、12は送信データである。
する。図1は、本発明による通信システムの一実施例を
説明するための構成図で、図中、1は送信データ、2は
畳込み符号器、3はインターリーバ、4はS/P(シリ
アルパラレル変換器)、5-1〜5-nはスター16QAM
(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)
変調器、6はBPF(Band Pass Filter:帯域通過フィ
ルタ)、7-1〜7-nはBPF(Band Pass Filter)、8
-1〜8-nは多シンボル遅延検波復調回路、9はP/S
(パラレルシリアル変換器)、10はデインターリー
バ、11はビタビ復号器、12は送信データである。
【0010】誤り訂正符号としては、ブロック符号や畳
込み符号など何を用いてもよく、復号器も誤り訂正符号
に応じたものを使用すればよいが、図1の実施例では、
符号器として畳込み符号器を用い、復号器としては畳込
み符号を復号するためのビタビ復号器を用いている。
込み符号など何を用いてもよく、復号器も誤り訂正符号
に応じたものを使用すればよいが、図1の実施例では、
符号器として畳込み符号器を用い、復号器としては畳込
み符号を復号するためのビタビ復号器を用いている。
【0011】送信データ1は、畳込み符号器2で符号化
され、冗長ビットが加えられたのち、インターリーバ3
でインターリーブを施され、シリアルパラレル変換器4
にて4ビットごとのデータに振り分けられる。マルチキ
ャリアとしてn本のキャリアを用いる時は、n本のパラ
レル信号がそれぞれn個のスター16QAM変調器5-1
〜5-nに入力される。
され、冗長ビットが加えられたのち、インターリーバ3
でインターリーブを施され、シリアルパラレル変換器4
にて4ビットごとのデータに振り分けられる。マルチキ
ャリアとしてn本のキャリアを用いる時は、n本のパラ
レル信号がそれぞれn個のスター16QAM変調器5-1
〜5-nに入力される。
【0012】該スター16QAM変調器5は、16値差
動振幅位相変調を行う変調器であり、4ビットの変調シ
ンボルのうち、3ビット(例えば最初から3ビット)を
位相差、1ビット(例えば最後の1ビット)を振幅比と
して送信する。したがって、信号点配置図は、差動符号
化8相PSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)と
差動符号化2値ASKにより構成され、図2のような信
号点配置(Signal Constellation)図になる。
動振幅位相変調を行う変調器であり、4ビットの変調シ
ンボルのうち、3ビット(例えば最初から3ビット)を
位相差、1ビット(例えば最後の1ビット)を振幅比と
して送信する。したがって、信号点配置図は、差動符号
化8相PSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)と
差動符号化2値ASKにより構成され、図2のような信
号点配置(Signal Constellation)図になる。
【0013】n個のスター16QAM変調器5におい
て、それぞれ異なるキャリアで変調された信号は、加え
合わされたのち、帯域通過フィルタ6によって伝送路と
なる電灯線の帯域に制限され(本実施例では10〜45
0kHz)送信される。この時、同時にnシンボルのデー
タが異なる周波数のキャリアで伝送路に送信されること
になる。
て、それぞれ異なるキャリアで変調された信号は、加え
合わされたのち、帯域通過フィルタ6によって伝送路と
なる電灯線の帯域に制限され(本実施例では10〜45
0kHz)送信される。この時、同時にnシンボルのデー
タが異なる周波数のキャリアで伝送路に送信されること
になる。
【0014】受信機では、キャリア間の干渉を除去する
ため、変調信号の帯域に合わせた適当な帯域通過フィル
タ7-1〜7-nで各キャリアの信号に分離されたのち、多
シンボル遅延検波復調回路8-1〜8-nにて復調され、4
ビットの信号として出力される。多シンボル遅延検波
は、スター16QAM変調信号の復調方法として一般に
使われる方式であり、差動符号化8相PSK信号の復調
(位相部の復調)と差動符号化2値ASK信号の復調
(振幅部の復調)を別々に行う方法である。各復調回路
からのn本のビット列は、パラレルシリアル変換器9に
おいてシリアルデータに変換され、デインターリーバ1
0に入力され、更にビタビ復号器11で復号されて受信
データ12として出力される。
ため、変調信号の帯域に合わせた適当な帯域通過フィル
タ7-1〜7-nで各キャリアの信号に分離されたのち、多
シンボル遅延検波復調回路8-1〜8-nにて復調され、4
ビットの信号として出力される。多シンボル遅延検波
は、スター16QAM変調信号の復調方法として一般に
使われる方式であり、差動符号化8相PSK信号の復調
(位相部の復調)と差動符号化2値ASK信号の復調
(振幅部の復調)を別々に行う方法である。各復調回路
からのn本のビット列は、パラレルシリアル変換器9に
おいてシリアルデータに変換され、デインターリーバ1
0に入力され、更にビタビ復号器11で復号されて受信
データ12として出力される。
【0015】本発明の通信システムの誤り率特性につい
て説明する。伝送路の条件は、電灯線にTV(テレビジ
ョン)などのサイリスタを含む機器が接続され、電源周
波数に同期して急激に伝送路特性が変化するような通信
環境である。通信システムの条件は図3に示すような設
定とした。ここで、観測シンボル数とは、多シンボル遅
延検波に必要なパラメータであり、naは振幅部の復調
において観測するシンボルの数、nbは位相部の復調に
おいて観測するシンボルの数を表す、符号化率や拘束長
は、畳込み符号化のパラメータである。
て説明する。伝送路の条件は、電灯線にTV(テレビジ
ョン)などのサイリスタを含む機器が接続され、電源周
波数に同期して急激に伝送路特性が変化するような通信
環境である。通信システムの条件は図3に示すような設
定とした。ここで、観測シンボル数とは、多シンボル遅
延検波に必要なパラメータであり、naは振幅部の復調
において観測するシンボルの数、nbは位相部の復調に
おいて観測するシンボルの数を表す、符号化率や拘束長
は、畳込み符号化のパラメータである。
【0016】図5は、誤り率特性の一例を示す図であ
る。図5に示す特性は、図4のような伝送路特性のもと
での実験結果である。図4は50サイクルの電力信号を
表すが、伝送路特性は電灯線につながる機器のオンオフ
などにより、この電力信号に同期した形で変化する。こ
の例では、区間2と区間1で伝送路特性が変化してい
る。実験に用いた伝送路特性は、接続機器がテレビの場
合の一般的な例(電子情報通信学会技術報告 SSTA 89-7
電灯線通信(データ伝送)に記載)を用いている。
る。図5に示す特性は、図4のような伝送路特性のもと
での実験結果である。図4は50サイクルの電力信号を
表すが、伝送路特性は電灯線につながる機器のオンオフ
などにより、この電力信号に同期した形で変化する。こ
の例では、区間2と区間1で伝送路特性が変化してい
る。実験に用いた伝送路特性は、接続機器がテレビの場
合の一般的な例(電子情報通信学会技術報告 SSTA 89-7
電灯線通信(データ伝送)に記載)を用いている。
【0017】このときの各キャリア(20キャリア)に
おけるビット誤り率を示したのが図5である。区間1と
区間2において、各キャリアにおける誤り率特性が異な
ることがわかる(各キャリアの変調レートは10kボー
(Baud))。これは、区間2の3msec間と区間1の7msec
間それぞれで伝送路環境が異なり、その結果、伝送路の
周波数特性も異なってくるからである。この結果から、
単一キャリアで送信した場合、伝送路特性の変化の影響
で広帯域を必要とする高速データ伝送が難しいことがわ
かる。
おけるビット誤り率を示したのが図5である。区間1と
区間2において、各キャリアにおける誤り率特性が異な
ることがわかる(各キャリアの変調レートは10kボー
(Baud))。これは、区間2の3msec間と区間1の7msec
間それぞれで伝送路環境が異なり、その結果、伝送路の
周波数特性も異なってくるからである。この結果から、
単一キャリアで送信した場合、伝送路特性の変化の影響
で広帯域を必要とする高速データ伝送が難しいことがわ
かる。
【0018】図6は、キャリア数を20として本発明の
通信システムを用い、情報伝送速度200kbpsおよび4
00kbpsでデータの送受信を行った場合のビット誤り率
を示す図である。この結果から、電灯線通信において、
従来のスペクトル拡散通信方式(SS方式)に比べて3
〜6倍程度情報伝送速度を上げることができる。
通信システムを用い、情報伝送速度200kbpsおよび4
00kbpsでデータの送受信を行った場合のビット誤り率
を示す図である。この結果から、電灯線通信において、
従来のスペクトル拡散通信方式(SS方式)に比べて3
〜6倍程度情報伝送速度を上げることができる。
【0019】このように、本発明の通信システムを用い
ることで、電灯線通信において数100kbpsのデータ通
信が可能となり、かつ従来のSS方式に比べて簡易なシ
ステム(遅延検波)での通信が可能となる。なお、前記
実験には、接続機器をTVとした場合の一般的な伝送路
特性を用いた結果であるが、他の方式についても同じ伝
送路特性において検討が行われており(例えば、電子情
報通信学会技術報告 SSTA 91-32 並列組合せSS通信
方式を用いた電灯線音声伝送システムなど)、本発明の
方式は、それらに比較して同じSNR(SN比)および
ビット誤り率において、より高速なデータ伝送が可能で
あることが証明されている。また、伝送路特性が前記以
外のものでも、他の方式に比べて同様の効果があること
は本実施例の実験結果からも明白である。
ることで、電灯線通信において数100kbpsのデータ通
信が可能となり、かつ従来のSS方式に比べて簡易なシ
ステム(遅延検波)での通信が可能となる。なお、前記
実験には、接続機器をTVとした場合の一般的な伝送路
特性を用いた結果であるが、他の方式についても同じ伝
送路特性において検討が行われており(例えば、電子情
報通信学会技術報告 SSTA 91-32 並列組合せSS通信
方式を用いた電灯線音声伝送システムなど)、本発明の
方式は、それらに比較して同じSNR(SN比)および
ビット誤り率において、より高速なデータ伝送が可能で
あることが証明されている。また、伝送路特性が前記以
外のものでも、他の方式に比べて同様の効果があること
は本実施例の実験結果からも明白である。
【0020】請求項1記載の通信システムは、伝送路の
帯域が制限されているため、同一の情報伝送速度を実現
する際に、同時に送信するキャリアの数とそれぞれのキ
ャリアでの変調レート(ボーレート)により、誤り率特性
が異なってくる。図7の条件のもとで、測定時間におけ
る平均SNR(信号電力対雑音電力比)に対するビット
誤り率特性をキャリア数を変えたときに求めた結果を図
8に示す。さらに、平均SNR=40dBのときのキャリ
ア数と復調ビット誤り率の関係を図9に示す。図8及び
図9より、本システムを電灯線通信に適用する場合、キ
ャリア数15〜30のいずれかに設定したとき、誤り率
特性が最も小さくなることがわかる。
帯域が制限されているため、同一の情報伝送速度を実現
する際に、同時に送信するキャリアの数とそれぞれのキ
ャリアでの変調レート(ボーレート)により、誤り率特性
が異なってくる。図7の条件のもとで、測定時間におけ
る平均SNR(信号電力対雑音電力比)に対するビット
誤り率特性をキャリア数を変えたときに求めた結果を図
8に示す。さらに、平均SNR=40dBのときのキャリ
ア数と復調ビット誤り率の関係を図9に示す。図8及び
図9より、本システムを電灯線通信に適用する場合、キ
ャリア数15〜30のいずれかに設定したとき、誤り率
特性が最も小さくなることがわかる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:本通信システムを用い
ることで、電灯線を通信路に用いたデータ伝送において
簡易なシステムながら、数100kbpsという高速な情報
伝送速度が得られる。 (2)請求項2に対応する効果:請求項1の通信システ
ムで電灯線通信を行う際、ビット誤り率を最小にするこ
とができる。
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:本通信システムを用い
ることで、電灯線を通信路に用いたデータ伝送において
簡易なシステムながら、数100kbpsという高速な情報
伝送速度が得られる。 (2)請求項2に対応する効果:請求項1の通信システ
ムで電灯線通信を行う際、ビット誤り率を最小にするこ
とができる。
【図1】 本発明による通信システムの一実施例を説明
するための構成図である。
するための構成図である。
【図2】 本発明におけるスター16QAMの信号点配
置図である。
置図である。
【図3】 本発明の実験における通信システムの条件を
示す図である。
示す図である。
【図4】 本発明の実験における伝送路特性を示す図で
ある。
ある。
【図5】 本発明における各キャリアのビット誤り率を
示す図である。
示す図である。
【図6】 本発明の通信システムのビット誤り率を示す
図である。
図である。
【図7】 本発明の実験における通信システムの条件を
示す図である。
示す図である。
【図8】 本発明における各キャリア数の復調ビット誤
り率特性を示す図である。
り率特性を示す図である。
【図9】 本発明におけるキャリア数と復調ビット誤り
率の関係を示す図である。
率の関係を示す図である。
1…送信データ、2…畳込み符号器、3…インターリー
バ、4…S/P(シリアルパラレル変換器)、5-1〜5
-n…スター16QAM(Quadrature Amplitude Modulat
ion:直交振幅変調)変調器、6…BPF(Band Pass F
ilter:帯域通過フィルタ)、7-1〜7-n…BPF(Ban
d Pass Filter)、8-1〜8-n…多シンボル遅延検波復
調回路、9…P/S(パラレルシリアル変換器)、10
…デインターリーバ、11…ビタビ復号器、12…送信
データ。
バ、4…S/P(シリアルパラレル変換器)、5-1〜5
-n…スター16QAM(Quadrature Amplitude Modulat
ion:直交振幅変調)変調器、6…BPF(Band Pass F
ilter:帯域通過フィルタ)、7-1〜7-n…BPF(Ban
d Pass Filter)、8-1〜8-n…多シンボル遅延検波復
調回路、9…P/S(パラレルシリアル変換器)、10
…デインターリーバ、11…ビタビ復号器、12…送信
データ。
Claims (2)
- 【請求項1】 既設の電灯線を通信路としてデータ伝送
を行う電灯線通信システムにおいて、送信するシリアル
データを誤り訂正符号で符号化し、インターリーブを施
した後、シリアルパラレル変換し、4ビットごと異なる
複数のキャリアに割り当て、それぞれのキャリアをその
割り当てられた4ビットでスター16QAM変調して送
信する送信機と、該送信機で送信されたデータを受信
し、送信に使用された各キャリアの信号ごとに分離し、
多シンボル遅延検波により各キャリアごとに4ビットに
復調し、復調後の信号をパラレルシリアル変換した後、
デインタリーブを施し、さらに復号化することで送信デ
ータを復元する受信機とで構成されることを特徴とする
通信システム。 - 【請求項2】 使用するキャリアの数を15から30の
間のいずれかに選んだことを特徴とする請求項1記載の
通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6305812A JPH08163077A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6305812A JPH08163077A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08163077A true JPH08163077A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17949670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6305812A Pending JPH08163077A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08163077A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998012850A1 (en) * | 1996-09-21 | 1998-03-26 | Daewoo Telecom Ltd. | Method and apparatus for constant envelope quadrature amplitude modulation |
JPH10190614A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-21 | Y R P Ido Tsushin Kiban Gijutsu Kenkyusho:Kk | スペクトラム拡散伝送方法および送信受信装置 |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP6305812A patent/JPH08163077A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998012850A1 (en) * | 1996-09-21 | 1998-03-26 | Daewoo Telecom Ltd. | Method and apparatus for constant envelope quadrature amplitude modulation |
JPH10190614A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-21 | Y R P Ido Tsushin Kiban Gijutsu Kenkyusho:Kk | スペクトラム拡散伝送方法および送信受信装置 |
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