JPH08162973A - データ処理方法および装置、ならびにこのデータ処理装置を用いた情報システム - Google Patents

データ処理方法および装置、ならびにこのデータ処理装置を用いた情報システム

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JPH08162973A
JPH08162973A JP30591994A JP30591994A JPH08162973A JP H08162973 A JPH08162973 A JP H08162973A JP 30591994 A JP30591994 A JP 30591994A JP 30591994 A JP30591994 A JP 30591994A JP H08162973 A JPH08162973 A JP H08162973A
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JP
Japan
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huffman
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Application number
JP30591994A
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English (en)
Inventor
Koichi Tamura
公一 田村
Takashi Shudo
隆 首藤
Hitoshi Asano
仁 浅野
Keiji Ito
圭史 伊藤
Hiroshi Takeyama
寛 竹山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Yonezawa Electronics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Yonezawa Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ圧縮/伸張技術において、ハフマン復
号化を行う際に、使用するメモリの容量を極力減らし、
実用的な処理性能が得られるデータ処理方法および装置
ならびに情報システムを提供する。 【構成】 ハフマン方式を用いてデータ圧縮/伸張を行
うデータ処理装置であって、データ圧縮側に、内部処理
されたデータを圧縮処理する圧縮前処理部1と、この処
理されたデータを符号化して転送するハフマン符号化部
2が設けられ、データ伸張側に、転送されてきたデータ
を受け取って復号化するハフマン復号化部3と、この復
号化されたデータを内部処理のために処理する伸張後処
理部4が設けられ、ハフマン復号化時にハフマンテーブ
ルを生成することなく、ハフマン復号化部3によりハフ
マン符号化のデータフォーマットに含まれるハフマンテ
ーブル生成情報をもとに直接ハフマン復号化が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ圧縮/伸張技術
を扱うシステムに利用される技術に関し、特にJPEG
(Joint Photographic Expert Group)方式を応用した静
止画像伝送装置、デジタルスチルカメラ、画像ファイリ
ングシステム、カラーファクシミリなどのデータ圧縮/
伸張処理を行うシステムを対象としたデータ処理方法お
よび装置、ならびにこのデータ処理装置を用いた情報シ
ステムに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、JPEG方式を応用した静止
画像伝送装置などのデータ圧縮/伸張処理を行うシステ
ムにおいては、伝送における伝送時間の短縮ならびに伝
送バンド幅の削減のためにハフマン方式が用いられてい
る。このハフマン方式によるデータ圧縮/伸張技術は、
たとえばCQ出版社、平成3年12月1日発行の「イン
タフェース 1991年12月号」P129〜P217
などに記載されている。
【0003】以下において、公知とされたものではない
が、本発明者が検討した技術として、まずデータ圧縮/
伸張処理を行うシステムの構成を示し、その後データの
圧縮におけるハフマン符号化の概要、さらに圧縮データ
の伸張におけるハフマン復号化の方式を説明する。
【0004】(データ圧縮/伸張処理システム)このデ
ータ圧縮/伸張処理システムは、たとえば図10に示す
ように、データ圧縮側に圧縮前処理部21、ハフマン符
号化部22、ハフマンテーブル23が備えられ、一方デ
ータ伸張側には、ハフマンテーブル生成部24、ハフマ
ン復号化部25、伸張後処理部26、ハフマンテーブル
27が備えられ、データ圧縮側においてハフマン符号化
されたデータをデータ伸張側で復号する際には、ハフマ
ンテーブル生成情報からハフマンテーブル27を一旦生
成し、その後ハフマン復号化が行われる。
【0005】(ハフマン符号化の概要)このハフマン符
号化は基本的なデータ圧縮方式であり、その方式の基本
的な手順を以下に説明する。
【0006】(1).圧縮しようとするデータの特徴、たと
えばよく出てくるデータなどの特徴を調べる。
【0007】(2).特徴を利用してハフマンテーブルを作
る。このハフマンテーブルとは、データとハフマン符号
の対応表である。
【0008】(3).ハフマンテーブルを用いて、データを
ハフマン符号に置き換える。
【0009】次に、実際にハフマン符号を行っていく様
子を図11により具体的に説明する。ここでは、あるメ
モリにASCII(American Standard Code for Infor
mation Interchange)コードで文字データが100文字
記憶され、すなわちデータ容量が100byteある
(図11(a) )。これから、このデータをハフマン符号
化する。
【0010】(1).データの特徴を調べる。たとえば、各
文字の出現確率、すなわち割合を調べたところ、6種類
の文字が含まれており、図11(b) に示すような出現率
であった。
【0011】(2).ハフマンテーブルを作る。まず、ハフ
マン符号は図11(c) の符号の木を用いて作り、その後
出現確率の高い文字からbit数の少ない符号を割り当
てていき、テーブルを作る。
【0012】(3).ハフマンテーブルを用いて、符号化を
行う。たとえば、“AAABBBCCCD”という文字
列を図11(d) のハフマンテーブルで符号化すると、
“110110110010101101101101
100”となり、符号化前に10byte、すなわち8
0bitあったデータが符号化後は27bitになり、
データが圧縮される。
【0013】次に、従来のハフマン復号の方式を2つ挙
げ、以下、便宜上、それぞれの方式をコードスキャン方
式、メモリアクセス方式と呼び、順に説明する。
【0014】(コードスキャン方式)このコードスキャ
ン方式の処理概要は、ハフマンテーブル生成情報からハ
フマンテーブルを作成し、復号したいデータ列と一致す
る符号語をハフマンテーブルから検索し、この検索して
いく順番は発生頻度の高い順から行っていくという方式
である。
【0015】次に、このコードスキャン方式の処理手順
を以下に説明する。
【0016】(1).ハフマンテーブルから検索する符号語
のビット数を定め、少ないビット数、すなわち発生頻度
の高い順から始める。
【0017】(2).ビット数の符号語が何個あるかをテー
ブルから取り出し、たとえば1つ以上あれば検索を行
い、個数が0の場合は検索するビット数を1プラスし
(2) の処理を繰り返す。
【0018】(3).符号化データからデータをビット数だ
け取り出す。
【0019】(4).ハフマンテーブルから一致する符号を
検索し、一致している場合には復号化を行い、次のデー
タ列の復号をする。その後(1) の処理に戻る。
【0020】(5).現在検索しているビット数で一致する
符号語がなければ、ビット数を増やして(2) の処理に戻
る。
【0021】このコードスキャン方式の処理内容のモデ
ル例としては、たとえば図12のように示すことができ
る。ここでは、ハフマン符号化の概要で作った符号を復
号するものとする。
【0022】このようなコードスキャン方式における特
徴としては、ハフマンテーブルの生成が必要である上
に、検索回数が非常に多くなって処理時間がかかり、最
悪のケースでは符号の個数分だけ検索が必要となるなど
の欠点がある。
【0023】(メモリアクセス方式)このメモリアクセ
ス方式の処理概要は、予めハフマンテーブルで示される
符号をアドレスとして、それらのアドレスに復号情報を
書き込んでおく。つまり、符号データをアドレスとして
メモリにアクセスすると、復号データが出力されるので
1回のメモリアクセスで1符号の検索が可能となる。
【0024】ここで、復号情報のメモリ構成について、
ハフマン符号化の概要で作った符号を例として図13に
示し、この復号情報のメモリ構成は復号文字データ、符
号長、未使用部分から構成され、このような復号情報を
メモリに書き込んでおく。
【0025】次に、このメモリアクセス方式の処理手順
を以下に説明する。
【0026】(1).復号化情報の入っているメモリに符号
化データを与え、復号化情報を取り出す。
【0027】(2).復号化情報に従い、復号化を行う。
【0028】(3).復号化された符号化データをシフト
し、次の符号化データをメモリに与える。
【0029】(4).符号化データがなくなるまで、上記の
処理を繰り返す。
【0030】このメモリアクセス方式の処理内容のモデ
ル例としては、たとえば図14のように示すことができ
る。
【0031】このようなメモリアクセス方式における特
徴としては、予めハフマンテーブルの符号に対応するメ
モリのアドレスに復号情報を書き込んでおく必要があ
り、また1回のメモリアクセスで1符号の検索が可能で
あるが、以下のようにハフマンテーブルに使用するメモ
リ容量が多いという欠点がある。
【0032】メモリ容量[bit]=2n ×m 但し、nは最大符号長、mは復号情報に必要なbit数
である。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な圧縮データの伸張技術において、たとえばコードスキ
ャン方式では、ハフマンテーブルに使用するメモリ容量
は少ないものの、処理速度が遅いため、高速性能が要求
されるシステムに対しては実用的ではない。
【0034】また、メモリアクセス方式は、1回のメモ
リアクセスで復号できるので非常に高速ではあるが、使
用する全メモリエリアに符号情報を予め書き込まなけれ
ばならないことと、使用メモリの容量がコードスキャン
方式に比べて非常に多いため、専用のメモリエリアが必
要となり、機器への組み込み化を考えた場合に低価格
化、高密度実装化を妨げる原因となる。
【0035】そこで、本発明の目的は、データ圧縮/伸
張技術においてハフマン復号化を行う際に、使用するメ
モリの容量を極力減らし、実用的な処理性能を得ること
ができるデータ処理方法および装置、ならびにこのデー
タ処理装置を用いた情報システムを提供することにあ
る。
【0036】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0037】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0038】すなわち、本発明のデータ処理方法は、ハ
フマン方式を用いてデータ圧縮およびデータ伸張を行う
データ処理に適用されるものであり、データ圧縮側でデ
ータのハフマン符号化を行い、このハフマン符号化が行
われたデータをデータ伸張側でハフマン復号化を行う場
合に、ハフマン符号化のデータフォーマットに含まれる
ハフマンテーブル生成情報をもとに、ハフマンテーブル
を生成することなく直接ハフマン復号化を行うものであ
る。
【0039】この場合に、ハフマンテーブル生成情報の
中には、各符号長の符号語の個数を示す情報と、発生頻
度順に並べた符号化要素を示す情報とを含むようにした
ものである。
【0040】そして、ハフマン符号化を行う場合には、
同じビット長の符号を作るときには前の符号に+1して
いき、またビット長が変わるときには前の符号を+1し
て増えるビット数だけ左シフトする処理を繰り返して行
うようにしたものである。
【0041】一方、ハフマン復号化を行う場合には、指
定されたビット数の符号データを持ってきて、この符号
データが符号語として存在するか否かの判定を行い、符
号語として存在する場合にはこの符号語の符号化要素を
求める処理を繰り返して行うようにしたものである。
【0042】また、本発明のデータ処理装置は、データ
圧縮側でデータのハフマン符号化を行う符号化手段と、
この符号化手段によりハフマン符号化が行われたデータ
を直接データ伸張側でハフマン復号化を行う復号化手段
とを有するものである。
【0043】さらに、本発明の情報システムは、前記デ
ータ処理装置を用い、JPEG方式を応用した静止画像
伝送装置、デジタルスチルカメラ、画像ファイリングシ
ステム、カラーファクシミリなどのデータ圧縮/伸張処
理を行う機器に用いるものである。
【0044】
【作用】前記したデータ処理方法および装置、ならびに
このデータ処理装置を用いた情報システムによれば、デ
ータのハフマン符号化を行う符号化手段と、このハフマ
ン符号化が行われたデータを直接ハフマン復号化を行う
復号化手段とを有することにより、データ伸張側でハフ
マン復号化を行う場合に、ハフマンテーブルを生成する
ことなく、ハフマン符号化のデータフォーマットに含ま
れるハフマンテーブル生成情報をもとに直接ハフマン復
号化を行うことができる。
【0045】この場合には、ハフマンテーブル生成情報
の中に、たとえばJPEGで使用されるハフマンテーブ
ル生成情報として、図1に示すような各符号長の符号
語の個数を示す情報と、発生頻度順(符号長の短い方
から)に並べた符号化要素を示す情報とが含まれ、デー
タ圧縮時に任意にハフマンテーブルを変えることができ
るようになっていることが望ましい。
【0046】これは、仮にハフマンテーブルが固定の場
合には、圧縮側と伸張側でそれぞれハフマンテーブルを
予め持っていればよいことなので、ハフマンテーブルを
生成する処理自体が不要となり、本方式には適用されな
いことになるためである。なお、図1において、JPE
Gでは4種類のハフマンテーブルを使用するが、ここに
示したものは輝度成分、差分DC係数と呼ばれるハフマ
ンテーブル生成情報の一例である。
【0047】そして、ハフマン符号化を行う場合には、
従来のように同じビット長、変わるビット長に対して処
理を繰り返して行い、一方ハフマン復号化を行う場合に
は、指定されたビット数の符号データが符号語として存
在する場合に、この符号語の符号化要素を求める処理を
繰り返して行うことにより、実用的なデータの復号化を
可能とすることができる。
【0048】これにより、ハフマンテーブルを展開する
ためのメモリ容量を節約することができ、さらにハフマ
ンテーブル生成情報によるハフマンテーブルを生成する
際の規則性を利用して符号の検索回数を減らすことがで
きる。
【0049】たとえば、従来のコードスキャン方式、メ
モリアクセス方式と比較すると、本発明の復号化方式は
3つの方式の中で最も使用メモリを少なくして、比較的
安価なシステムを構築することができ、また処理速度に
関しては、1回のメモリアクセスで1符号の検索が可能
であるメモリアクセス方式には及ばないものの、処理速
度も極端に遅いわけではないので、リアルタイムな性能
が要求されず、システム安価、コンパクト化を目的とし
たシステムに選ばれ、特にJPEG方式を応用した静止
画像伝送装置、デジタルスチルカメラ、画像ファイリン
グシステム、カラーファクシミリなどに良好に適用する
ことができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0051】図2は本発明の一実施例であるデータ処理
装置の要部を示す概略構成図、図3は本実施例におい
て、データ符号化時のハフマンテーブル生成情報の一例
を示す説明図、図4はハフマンテーブルの生成処理を示
すフローチャート、図5はハフマンテーブル生成時のバ
ッファ内容を示す説明図、図6はデータ復号化時のハフ
マンテーブルの一例を示す説明図、図7はテーブルレス
ハフマンの復号化処理を示すフローチャート、図8は本
実施例による方式と従来方式とのハフマン復号化の比較
結果を示す説明図、図9は本実施例のデータ処理装置を
用いたファクシミリ装置を示す構成図である。
【0052】まず、図2により本実施例のデータ処理装
置の要部構成を説明する。
【0053】本実施例のデータ処理装置は、たとえばハ
フマン方式を用いてデータ圧縮およびデータ伸張を行う
データ処理装置とされ、データ圧縮側に、内部処理され
たデータをデータ圧縮のために処理する圧縮前処理部
1、およびこの処理されたデータの符号化を行って転送
するハフマン符号化部2(符号化手段)が設けられ、デ
ータ伸張側に、転送されてきたデータを受け取って復号
化を行うハフマン復号化部3(復号化手段)、およびこ
の復号化されたデータを内部処理のために処理する伸張
後処理部4が設けられて構成されている。
【0054】すなわち、本実施例のデータ処理装置にお
いては、データ伸張側において従来のハフマンテーブル
生成部が削除され、ハフマン復号化時にハフマンテーブ
ルを生成することなく、ハフマン復号化部3によりハフ
マン符号化のデータフォーマットに含まれるデータ圧縮
側のハフマンテーブル5を生成した際のハフマンテーブ
ル生成情報をもとに直接ハフマン復号化が行われるよう
になっている。
【0055】次に、本実施例の作用について、ハフマン
符号化時のハフマンテーブル5を生成する際の規則性、
さらにハフマン復号化時に、ハフマンテーブルを使用し
ないでハフマン復号を行う処理を順に説明する。
【0056】始めに、ハフマンテーブル5を生成する際
の規則性は、符号の検索回数を減らすために重要な要素
となるものであり、以下にその規則性について説明す
る。
【0057】ここでは、例としてハフマン符号化の概要
で使ったハフマンテーブル5を挙げ、この例に用いてい
るハフマンテーブル生成情報は図3のようになる。この
生成情報をもとにハフマンテーブル5を生成していく様
子を、図4のフローに基づいて図5により説明する。
【0058】(ハフマンテーブル5の作り方) (1).最初に、バッファに“0”、すなわち符号で最も発
生頻度の高い値を入れておく(ステップ401)。
【0059】(2).1bitの符号長が存在しないため、
2bit長にするために左にシフトする(ステップ40
2,403,407)。
【0060】(3).2bit長が2個存在するので、今の
符号“00”を符号確定とする(ステップ404)。
【0061】(4).今の符号に+1する(ステップ40
5)。
【0062】(5).2bit長がもう存在しないので、3
bit長にするために“01”に+1をして左シフトす
る(ステップ406,407)。この+1するのは、
“01”で始まる符号が既に存在しているためである。
【0063】(6).3bit長は4個存在するので、まず
“100”を符号確定とする(ステップ408,40
9,404)。
【0064】(7).3bit長の残り3個は今の符号に+
1していく(ステップ405)。
【0065】このように、発生頻度順に並べた符号化要
素に対応する符号を、各符号長の符号語の数を示すテー
ブルを用いて作る。
【0066】(ハフマンテーブル生成時の規則性)以上
のようなハフマンテーブル5の作り方からハフマンテー
ブル生成時の規則性として言えることは、 (1).同じbit長の符号を複数作る場合、前の符号に+
1していく。
【0067】(2).bit長が変わる場合、前の符号を+
1して増えるbit数だけ左シフトを行う。
【0068】ということである。
【0069】続いて、ハフマンテーブルを使用しない
で、ハフマン復号を行う処理内容を以下に説明する。
【0070】このハフマン復号を行う処理の概要は、ハ
フマンテーブル生成時の規則性を利用して復号していく
方式であり、指定されたbit数の符号データを持って
きて、そのデータが符号語として存在するかという判定
を繰り返して復号していく。
【0071】例として、ハフマン符号化の概要で使った
図6に示すテーブルを挙げて、図7のフローに基づいて
処理内容を説明する。
【0072】(1).比較データの初期化のために初期設定
を行う(ステップ701)。
【0073】CMP=0(2).符号語は、tableAに
示すように2bit〜3bit長が存在するので、まず
復号するデータ列(1101101100101011
01101101100)から上位2bit持ってくる
(ステップ702〜704)。
【0074】ロードデータ:B’11 (3).tableAから2bit長の符号は2個あり、符
号語はB’00,B’01と考えれる。ここで、ロード
データが符号語として存在するかの判定式は、 ロードデータ(B’11)<{CMP+2} で行う(ステップ705)。なお、{CMP+2}の値
は2で、この結果はCMPに代入しておく。
【0075】この場合、判定式の結果は偽なので、2b
itの符号でB’11は存在しないと言える。
【0076】(4).次に、データ列(110110110
010101101101101100)から3bit
データを持ってくる(ステップ706,707,702
〜704)。
【0077】ロードデータ:B’110 (5).tableAから3bit長の符号は4個ある。判
定式は、 ロードデータ(B’110)<{(CMP≪1)+4} で行う(ステップ705)。なお、{(CMP≪1)+
4}の値は8である。
【0078】この場合、判定式の結果は真なので、3b
it長の符号でB’110は存在する。
【0079】(6).次に、この符号語の符号化要素を求め
る(ステップ708〜710)。
【0080】今、CMPには3bit長の符号の最大値
+1の値(8)が入っている。
【0081】{Dif}=CMP−ロードデータ(6) なお、{Dif}の値は2である。
【0082】{Access}=C[3−1]−Dif なお、{Access}の値は4である。配列Cのアク
セス先はbit長で決まり、−1するのは配列が0から
始まるためである。
【0083】{符号化要素}=B[Access] なお、{符号化要素}は復号されるべき“A”が取り出
される。
【0084】以上の処理を繰り返し、テーブルレスハフ
マン復号を行っていく。なお、配列の数え方は0から数
え始め、Rei[3]というのは、Rei[0],Re
i[1],Rei[2]という構成となる。
【0085】以上の本方式は、JPEGの評価プログラ
ムに取り入れて、実際にパーソナルコンピュータとマイ
クロコンピュータで動作確認を行い、従来の方式と比較
して図8に示すような結果が得られた。
【0086】この比較において、JPEGのハフマン符
号はDC成分、AC成分と呼ばれるハフマン符号が2種
類あり、各成分とも2個ずつ設定が可能となっており、
DC成分は符号の個数が最大16個で最大符号長は16
bit、AC成分は符号の個数が最大256個で最大符
号長は16bitであるものとする。
【0087】たとえば、ハフマンテーブルに使用するメ
モリ容量について考えると、従来のコードスキャン方式
が2176byte、メモリアクセス方式が512Kb
yteであるのに対して、本発明によるテーブルレス方
式では64byteとなり、3つの方式の中で1番使用
メモリを少なくすることができる。
【0088】また、1つの符号を見つけるための検索回
数および処理速度については、従来のコードスキャン方
式が256回で低速、メモリアクセス方式が1回で高速
であるのに対して、本発明によるテーブルレス方式では
16回で中速となり、3つの方式の中で中間の位置を得
ることができる。
【0089】従って、本実施例のデータ処理装置によれ
ば、データ伸張側に、データ圧縮側から転送されてきた
データを受け取って直接復号化を行うハフマン復号化部
3が備えられることにより、ハフマン復号化時にハフマ
ンテーブルを生成することなく、ハフマン復号化部3に
よりハフマン符号化のデータフォーマットに含まれるハ
フマンテーブル生成情報、すなわち各符号長の符号語の
個数を示す情報と、発生頻度順に並べた符号化要素を示
す情報をもとに直接ハフマン復号化を行うことができる
ので、ハフマンテーブルを展開するためのメモリ容量を
節約することができ、さらにハフマンテーブル生成情報
によるハフマンテーブルを生成する際の規則性を利用し
て符号の検索回数を減らすことができる。
【0090】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0091】たとえば、本実施例のデータ処理装置は、
JPEG方式を応用した静止画像伝送装置、デジタルス
チルカメラ、画像ファイリングシステム、カラーファク
シミリなどのデータ圧縮/伸張処理を行う機器としての
情報システムに用いることができ、一例としてファクシ
ミリ装置に適用した場合の概略構成を図9により説明す
る。
【0092】図9において、ファクシミリ装置の送信側
には、送信原稿6を電気信号に変換する光電変換部7
と、この変換された情報をハフマン符号化により変調し
て受信部に伝送する変調部8と、これらの送信動作を制
御する伝送制御部9などが設けられ、また受信側には、
送信側から伝送されてきた情報をハフマン復号化により
再生する復調部10と、この再生された情報を記録して
受信原稿11として出力する記録部12と、これらの受
信動作を制御する伝送制御部13などが設けられ、送信
側と受信側との間は送信走査部14と受信走査部15に
より同期がとられて制御されるようになっている。
【0093】このファクシミリ装置においても、送信側
の変調部8に本発明の特徴となるハフマン符号化におけ
るハフマンテーブル生成時の規則性が適用され、また受
信側の復調部10にはハフマンテーブルを使用しない
で、ハフマン復号化を行う処理が適用されることによっ
て、使用するメモリの容量を極力減らし、実用的な処理
性能を得ることができる。
【0094】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその利用分野であるデータ処理装置、
これを用いたファクシミリ装置に適用した場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、JPEG
方式を応用した静止画像伝送装置、デジタルスチルカメ
ラ、画像ファイリングシステム、さらにJPEG方式の
みならず、ハフマン符号を利用したデータ圧縮方式で、
かつ伸張時にハフマンテーブル作成情報を参照できるデ
ータフォーマットであれば広く適用可能である。
【0095】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0096】(1).データ圧縮側でデータのハフマン符号
化を行う符号化手段と、この符号化手段によりハフマン
符号化が行われたデータを直接データ伸張側でハフマン
復号化を行う復号化手段とを有することにより、データ
伸張側でハフマン復号化を行う場合に、ハフマンテーブ
ルを生成することなく、ハフマン符号化のデータフォー
マットに含まれるハフマンテーブル生成情報をもとに直
接ハフマン復号化を行うことができる。
【0097】(2).前記(1) において、ハフマンテーブル
生成情報の中に、各符号長の符号語の個数を示す情報
と、発生頻度順に並べた符号化要素を示す情報とが含ま
れ、ハフマン符号化を行う場合には、同じビット長の符
号を作るときには前の符号に+1していき、ビット長が
変わるときには前の符号を+1して増えるビット数だけ
左シフトする処理を繰り返して行い、またハフマン復号
化を行う場合には、指定されたビット数の符号データを
持ってきて、この符号データが符号語として存在するか
否かの判定を行い、符号語として存在する場合にはこの
符号語の符号化要素を求める処理を繰り返して行うこと
により、実用的なデータの復号化を可能とすることがで
きる。
【0098】(3).前記(1) および(2) により、データ圧
縮/伸張技術において、ハフマン復号化を行う際に、ハ
フマンテーブルを展開するためのメモリ容量を節約する
ことができるので、従来の方式を含めた3つの方式の中
で最も使用メモリを少なくして、比較的安価なシステム
を構築することができる。
【0099】(4).前記(1) および(2) により、データ圧
縮/伸張技術において、ハフマン復号化を行う際に、ハ
フマンテーブルを生成する際の規則性を利用して符号の
検索回数を減らすことができるので、処理速度も極端に
遅いわけではないので、リアルタイムな性能が要求され
ず、システム安価、コンパクト化を目的としたシステム
に良好に適用することができる。
【0100】(5).前記(1) 〜(4) により、特にJPEG
方式を応用した静止画像伝送装置、デジタルスチルカメ
ラ、画像ファイリングシステム、カラーファクシミリな
どに用い、データ量の多いデータ圧縮/伸張処理を行う
機器に良好に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるデータ符号化時のハフマンテー
ブル生成情報を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例であるデータ処理装置の要部
を示す概略構成図である。
【図3】本実施例において、データ符号化時のハフマン
テーブル生成情報の一例を示す説明図である。
【図4】本実施例において、ハフマンテーブルの生成処
理を示すフローチャートである。
【図5】本実施例において、ハフマンテーブル生成時の
バッファ内容を示す説明図である。
【図6】本実施例において、データ復号化時のハフマン
テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】本実施例において、テーブルレスハフマンの復
号化処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施例による方式と従来方式とのハフマン復
号化の比較結果を示す説明図である。
【図9】本実施例のデータ処理装置を用いたファクシミ
リ装置を示す構成図である。
【図10】従来技術の一例であるデータ処理装置の要部
を示す概略構成図である。
【図11】従来技術の一例であるデータ処理装置におい
て、ハフマン符号化の概要を示す説明図である。
【図12】従来技術の一例であるデータ処理装置におい
て、ハフマン復号化のコードスキャン方式の処理内容を
示す説明図である。
【図13】従来技術の一例であるデータ処理装置におい
て、ハフマン復号化のメモリアクセス方式のメモリ構成
を示す説明図である。
【図14】従来技術の一例であるデータ処理装置におい
て、ハフマン復号化のメモリアクセス方式の処理内容を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮前処理部 2 ハフマン符号化部(符号化手段) 3 ハフマン復号化部(復号化手段) 4 伸張後処理部 5 ハフマンテーブル 6 送信原稿 7 光電変換部 8 変調部 9 伝送制御部 10 復調部 11 受信原稿 12 記録部 13 伝送制御部 14 送信走査部 15 受信走査部 21 圧縮前処理部 22 ハフマン符号化部 23 ハフマンテーブル 24 ハフマンテーブル生成部 25 ハフマン復号化部 26 伸張後処理部 27 ハフマンテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 首藤 隆 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 浅野 仁 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 伊藤 圭史 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 竹山 寛 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハフマン方式を用いてデータ圧縮および
    データ伸張を行うデータ処理方法であって、前記データ
    圧縮側でデータのハフマン符号化を行い、このハフマン
    符号化が行われたデータを前記データ伸張側でハフマン
    復号化を行う場合に、前記ハフマン符号化のデータフォ
    ーマットに含まれるハフマンテーブル生成情報をもと
    に、ハフマンテーブルを生成することなく直接ハフマン
    復号化を行うことを特徴とするデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理方法であっ
    て、前記ハフマンテーブル生成情報の中に、各符号長の
    符号語の個数を示す情報と、発生頻度順に並べた符号化
    要素を示す情報とが含まれていることを特徴とするデー
    タ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデータ処理方法であっ
    て、前記ハフマン符号化を行う場合に、同じビット長の
    符号を作るときには前の符号に+1していき、またビッ
    ト長が変わるときには前の符号を+1して増えるビット
    数だけ左シフトする処理を繰り返して行うことを特徴と
    するデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のデータ処理方法であっ
    て、前記ハフマン復号化を行う場合に、指定されたビッ
    ト数の符号データを持ってきて、この符号データが符号
    語として存在するか否かの判定を行い、符号語として存
    在する場合にはこの符号語の符号化要素を求める処理を
    繰り返して行うことを特徴とするデータ処理方法。
  5. 【請求項5】 ハフマン方式を用いてデータ圧縮および
    データ伸張を行うデータ処理装置であって、前記データ
    圧縮側でデータのハフマン符号化を行う符号化手段と、
    この符号化手段によりハフマン符号化が行われたデータ
    を直接前記データ伸張側でハフマン復号化を行う復号化
    手段とを有し、前記復号化手段が前記ハフマン符号化の
    データフォーマットに含まれるハフマンテーブル生成情
    報をもとに、ハフマンテーブルを生成することなく直接
    ハフマン復号化を行うことを特徴とするデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデータ処理装置を用いた
    情報システムであって、JPEG方式を応用した静止画
    像伝送装置、デジタルスチルカメラ、画像ファイリング
    システム、カラーファクシミリなどのデータ圧縮/伸張
    処理を行う機器に用いることを特徴とする情報システ
    ム。
JP30591994A 1994-12-09 1994-12-09 データ処理方法および装置、ならびにこのデータ処理装置を用いた情報システム Pending JPH08162973A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345374A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Oki Electric Ind Co Ltd データ符号化装置,データ復号装置,データ符号化方法およびデータ復号方法
JP2012249280A (ja) * 2011-04-14 2012-12-13 Fujitsu Ltd データ処理システム及びデータ処理方法

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JP2006345374A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Oki Electric Ind Co Ltd データ符号化装置,データ復号装置,データ符号化方法およびデータ復号方法
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