JPH08161545A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最大販売数が定められている商品において、
その最大販売数までしか販売できない自動販売機を提供
する。 【構成】 商品の最大販売数を記憶し、この最大販売数
から販売済の数を差引いて現実に販売できる販売可能数
を算出し、算出した販売可能数に応じたまとめ買いスイ
ッチのみを操作可能となし、販売可能数が０個の場合に
は販売を中止するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例として映画館の入場
券や食堂の食券等等の券を販売する自動販売機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、映画館や食堂等で入場券や食
券等の券を利用に先立って購入し、購入した利用者のみ
が映画館に入場できたり、食堂でのサービスを受けられ
るようにしている場合がある。

【０００３】ここで、映画館における指定席部分、ある
いは全席指定の映画館では収容可能な人員の総数が予め
定められており、また、食堂においては所定の品目の販
売可能な枚数の総数が予め定められている。したがっ
て、券を販売する自動販売機においては、販売する券の
枚数に制限を加える必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動販
売機は、操作ボタンが押された段階で券を印刷して販売
するため、上記のような販売制限がなく、無制限に販売
できる。また、自動販売機においては、一度の操作で複
数枚の券を購入できるまとめ買いスイッチが設けられて
いる場合があり、この場合に、そのまとめ買いスイッチ
が押されて、販売可能制限数を超える場合がある。

【０００５】具体的には、映画館の収容人員が１５０人
とした場合に、１４８人分まで販売されている時には、
残り２人分の入場券は販売可能である。しかし、４枚の
まとめ買いボタンが操作されて４枚の入場券が販売され
た場合には、販売数が１５０人を２人超えることとな
り、その２人は入場できないという問題が生じる。

【０００６】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、最大
販売数が定められている商品において、その最大販売数
までしか販売できない自動販売機を提供するものであ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
商品をまとめ買いをするために、１〜ｎ個のそれぞれの
まとめ買いが可能なまとめ買いスイッチを有する自動販
売機であって、前記商品の最大販売数を記憶する最大販
売数記憶手段と、前記最大販売数記憶手段に記憶した最
大販売数から、販売済みの数を差し引いて、現実に販売
できる数を算出する販売可能数算出手段と、前記販売可
能数算出手段によって算出した販売可能数が、ｎ個以上
の場合には、全てのまとめ買いスイッチを操作可能とな
し、前記販売可能数算出手段によって算出した販売可能
数が、ｎ個未満のｍ個の場合には、ｍ個のまとめ買いが
できるまとめ買いスイッチまで操作可能となし、前記販
売可能数算出手段によって算出した販売可能数が、０個
の場合には、販売を中止する制御手段と、前記制御手段
により操作可能な前記まとめ買いスイッチの中で、操作
されたまとめ買いスイッチのそのまとめ買い数に応じた
商品を販売する販売手段とよりなるものである。

【０００８】

【作 用】上記構成の自動販売機について説明する。

【０００９】最大販売数記憶手段は、予め商品の最大販
売数を記憶しておく。

【００１０】販売可能数算出手段は、最大販売数記憶手
段に記憶した最大販売数から、販売済の数を差し引い
て、現実に販売できる数を常に算出しておく。

【００１１】制御手段は、販売可能算出手段によって算
出した販売可能数によって、まとめ買いスイッチの操作
を変化させる。すなわち、販売可能数がｎ個以上の場合
には全てのまとめ買いスイッチを操作可能とする。ま
た、販売可能数がｎ個未満のｍ個の場合には、ｍ個のま
とめ買いができるまとめ買いスイッチまで操作可能とす
る。さらに、販売可能数が０個の場合には、自動販売機
の販売を中止する。

【００１２】販売手段は、制御手段により操作可能なま
とめ買いスイッチの中で、操作されたまとめ買いスイッ
チのまとめ買い数に応じた商品を販売する。

【００１３】この自動販売機であると、最大販売数に応
じた現在販売可能なまとめ買いスイッチのみ操作可能で
あるため、販売数が最大販売数を超えることがない。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１５】図１は、本発明の一実施例の券の自動販売
機１０の電気的構成を説明するブロック図である。

【００１６】この自動販売機１０は、全席指定の映画館
の入場券を販売するものである。

【００１７】符号１２〜１８は、自動販売機１０の正面
に設けられた入場券を購入するための発券スイッチであ
る。発券スイッチ１２は、入場券を１枚購入するための
ものであり、発券スイッチ１４は、２枚をまとめ買いす
るためのものであり、発券スイッチ１６は、３枚をまと
め買いするためのものであり、発券スイッチ１８は、４
枚をまとめ買いするためのものである。

【００１８】符号２０は、自動販売機１０の正面に設け
られた販売中止表示装置である。この販売中止表示装置
２０は、入場券の販売が中止された場合にその旨を表示
する。

【００１９】符号２２は、紙幣取扱い装置であって、ビ
ルバリ等の紙幣の取扱いを行う装置である。

【００２０】符号２４は、コインメックであって、硬貨
の取扱いを行う装置である。

【００２１】符号２６は、入場券を印刷するためのプリ
ンタである。

【００２２】符号２８は、自動販売機１０の制御装置で
あって、発券スイッチ１２〜１８、販売中止表示装置２
０、紙幣取扱い装置２２、コインメック２４およびプリ
ンタ２６が接続されている。そして、この制御装置２８
には、入場可能な人員の枚数である最大販売数Ａが記憶
されている。

【００２３】以下、上記構成の自動販売機１０の動作状
態について、図２のフローチャートに基づいて説明す
る。

【００２４】ステップ１において、最大販売数Ａから、
現在の販売数Ｂを引いて、現在販売できる入場券の数で
ある販売可能数ｎを算出する。そしてステップ２に進
む。

【００２５】ステップ２において、販売可能数ｎが０枚
であれば、ステップ３に進み、ｎが１以上であればステ
ップ４に進む。

【００２６】ステップ３において、入場券の販売できる
数が０枚であるため、自動販売機の販売を中止し、販売
中止表示装置２０を使用して、自動販売機１０が販売中
止であることを客に表示する。

【００２７】ステップ４において、客からコインメック
２４または紙幣取扱い装置２２からお金が投入された場
合には、その投入金額を検知する。そして、ステップ５
に進む。

【００２８】ステップ５において、投入金額が販売可能
数ｎ以上の金額か否かを判断し、販売可能数ｎ以上の金
額であればステップ６に進み、そうでなければステップ
７に進む。

【００２９】ステップ６において、投入された金額が販
売可能数ｎ以上であるため、販売できる入場券の数であ
る販売可能数ｎに応じた発券スイッチのみを操作可能と
する。そして、ステップ８に進む。

【００３０】ステップ７において、その投入金額に応じ
た発券スイッチを操作可能とし、ステップ８に進む。

【００３１】ステップ８において、販売操作を行いステ
ップ１に戻る。

【００３２】ステップ９において、前回の販売数Ｂに今
回の販売数Ｃを加えて、新たな販売数Ｂとしステップ１
に戻る。

【００３３】上記フローチャートの流れを具体例に基づ
いてさらに説明する。

【００３４】入場券の値段が１，０００円であり、最大
販売数Ａが１５０人の場合について説明する。

【００３５】まず、ステップ１において、最大販売数Ａ
（１５０人）から現在の販売可能数ｎを算出して、ステ
ップ２において、その販売可能数が０枚か否かを判断す
る。０枚の場合には、入場券の販売が全くできないた
め、ステップ３に進む。

【００３６】ステップ３において、販売中止であるた
め、販売中止表示装置２０を使用して、自動販売機１０
が販売中止であることを客に表示する。

【００３７】０枚以上の場合には入場券の販売が可能で
あるため販売動作を続ける。

【００３８】ステップ４において、客からお金が投入さ
れたと判断した場合には、ステップ５において、その投
入金額が販売可能数ｎ以上の金額か否かを判断する。例
えば、投入金額が、１０，０００円の場合で、販売可能
数ｎが１１枚の場合には、その金額に応じた入場券は全
て発券できるためステップ７に進み、販売可能数ｎが２
枚の場合には、ステップ６に進む。

【００３９】ステップ６においては、販売可能数ｎに応
じた発券スイッチを操作可能とする。上記の例において
は、１０，０００円が投入されている状態でも、販売可
能数は２枚であるため、１枚の発券スイッチ１２と２枚
の発券スイッチ１４とのみを操作可能とし、３枚の発券
スイッチ１６と４枚の発券スイッツチ１８は、販売中止
の状態とする。

【００４０】ステップ７においては、入場券が投入金額
に応じて販売できるため、全ての発券スイッチ１２〜１
８を操作可能とする。

【００４１】ステップ８において、操作された発券スイ
ッチ１２〜１８の数に応じて、プリンタ２６で入場券を
発行し、ステップ９において、前回の販売数Ｂに今回の
販売数Ｃを加えて、新たな販売数Ｂとし、ステップ１に
戻り、ステップ１において再び販売可能数ｎを算出す
る。

【００４２】上記構成の自動販売機１０であると、常に
販売可能数ｎを算出して、それに応じた発券スイッチの
みを操作可能とするため、最大販売数を超えて入場券を
販売することがない。

【００４３】なお、販売中止表示装置２０を使用しなく
ても、コインメック２４、紙幣取扱い装置２２に硬貨や
貨幣の投入ができないようにして販売中止であることを
示してもよい。

【００４４】また、上記実施例の自動販売機１０におい
ては、１個の自動販売機において入場券を販売する場合
について説明したが、複数の自動販売機を用いる場合に
は、中央制御装置を置いて、ここで一括して最大販売数
を管理し、この中央制御装置はそれぞれの自動販売機で
販売された入場券の数に応じて販売可能数を計算し、そ
の販売可能数を各自動販売機に出力して、各自動販売機
はこの販売可能数に応じて入場券を販売できるようにし
てもよい。

【００４５】

【発明の効果】本発明の自動販売機であると、販売可能
な数のまとめ買いスイッチのみが操作可能となるため、
最大販売数を超えて商品を販売することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動販売機のブロック
図である。

【図２】制御装置のフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 自動販売機 １２ 発券スイッチ １４ 発券スイッチ １６ 発券スイッチ １８ 発券スイッチ ２０ 販売中止表示装置 ２２ 紙幣取扱い装置 ２４ コインメック ２６ プリンタ ２８ 制御装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品をまとめ買いをするために、１〜ｎ個
   のそれぞれのまとめ買いが可能なまとめ買いスイッチを
   有する自動販売機であって、 前記商品の最大販売数を記憶する最大販売数記憶手段
   と、 前記最大販売数記憶手段に記憶した最大販売数から、販
   売済みの数を差し引いて、現実に販売できる数を算出す
   る販売可能数算出手段と、 前記販売可能数算出手段によって算出した販売可能数
   が、ｎ個以上の場合には、全てのまとめ買いスイッチを
   操作可能となし、 前記販売可能数算出手段によって算出した販売可能数
   が、ｎ個未満のｍ個の場合には、ｍ個のまとめ買いがで
   きるまとめ買いスイッチまで操作可能となし、 前記販売可能数算出手段によって算出した販売可能数
   が、０個の場合には、販売を中止する制御手段と、 前記制御手段により操作可能な前記まとめ買いスイッチ
   の中で、操作されたまとめ買いスイッチのそのまとめ買
   い数に応じた商品を販売する販売手段とよりなることを
   特徴とする自動販売機。