JPH08161529A - 三次元図形表示装置及びその方法 - Google Patents

三次元図形表示装置及びその方法

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JPH08161529A
JPH08161529A JP29813794A JP29813794A JPH08161529A JP H08161529 A JPH08161529 A JP H08161529A JP 29813794 A JP29813794 A JP 29813794A JP 29813794 A JP29813794 A JP 29813794A JP H08161529 A JPH08161529 A JP H08161529A
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light sources
dimensional display
illuminance
light source
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JP29813794A
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Tooru Sakaihara
徹 酒井原
Toshiyuki Kuwana
利幸 桑名
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】複数光源の強度の変更表示を高速に行って、大
域照明に基づく図形表示を行える三次元図形表示装置及
びその方法の提供。 【構成】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属
性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するための視
点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入力す
る入力手段55と、これで入力された情報に基づいて、
三次元表示図形の各部において各光源又は各光源の集合
毎に、各光源又は各光源の集合毎の強度と三次元表示図
形の各部における照度との関係を算出して関係テーブル
として記憶手段53に記憶させる関係テーブル作成手段
51を有し、これに基づいて三次元表示図形の各部にお
いて光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を算
出し、算出された三次元表示図形の各部における光源又
は光源の集合別の照度を合算して照度を算出する計算手
段51と、これで計算された三次元表示図形の各部にお
ける照度に基づいて表示する表示手段57、58とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度変更を可能にした
複数光源における大域照明に基づく三次元図形を表示す
る三次元図形表示装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、三次元図形表示においては、
仮想的な光源を設定し、光の反射モデルにより図形の各
部の照度を求め、陰影感のある自然に近い表示が行われ
ている。この方法としては、図形単体と光源との関係で
のみで照度を算出する局所照明表示法と、光源と図形に
加えて、図形間での光の授受まで考慮した大域照明表示
法の2つの方法がある。局所照明表示としては、光源か
らの直接光と一様に与えられる周囲光により表示物体の
各部の照度を求めて表示するスムーズシェーディング法
がある。大域照明表示法としては、図形間の拡散反射を
考慮するラジオシティ法、および、図形間の鏡面反射を
考慮するレイトレーシング法が代表的なものである。
【0003】上記スムーズシェーディング法において
は、特開平4−31980号公報「陰影表示の光源設定
方式」に記載されているように、光源を変更しながら、
その結果をリアルタイムで表示し、光源を設定すること
が知られていた。これは、最近の三次元グラフィックス
表示ハードウェアの進歩により、光源を変更しながら、
その結果をリアルタイムで表示することが可能となった
めである。
【0004】一方、大域照明表示、例えば、特開平3−
222078号公報「グラフィック表示装置」において
は、光源の設定法に関しては記載されていない。
【0005】この他の光源設定法としては、特開平5−
101194号公報「図形処理における点光源の指定方
法」に、光源をオブジェクト座標系で指定する方法、例
えば、スタンドのように光源がスタンド本体に取り付け
られている場合に、スタンド本体を移動した場合、光源
位置を改めて指定する必要をなくす方法が記載されてい
る。
【0006】なお、三次元図形の上記表示方法、すなわ
ち、スムーズシェーディング法、ラジオシティ法および
レイトレーシング法についての詳細は、フォーリ他著、
「コンピュータグラフィックス:プリンシパルズアンド
プラクティス」、1990年、アディソンウェスリ社刊
の第16章、イルミネーションアンドシェーディング
(Foley," Computer Graphics : Principales and Prac
tice ", 1990, AddisonWesley, Chapter 16 , Illumina
tion andShading )を参照されたい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術におい
て、スムーズシェーディング法は、表示に時間を要する
という課題を有していた。
【0008】また前記従来技術において、特に、ラジオ
シティ法やレイトレーシング法といった、光源からの直
接光のみならず、表示物体での光の反射まで考慮する大
域照明表示では、表示結果の陰影感の予測がつきにくい
ため、試行錯誤的に光源の位置や照明強度の設定、表示
確認を繰り返す必要があり、所望の陰影感の表示を得る
までに多大な時間を要するという課題を有していた。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、所定の照明強度を有する複数の光源による照
明環境下において、所望の陰影感の三次元図形の表示を
高速かつ簡素に得ることができるようにした三次元図形
表示装置及びその方法を提供することにある。
【0010】また本発明の他の目的は、照明強度を容易
に、且つ迅速に変更できる複数の光源による照明環境下
において、所望の陰影感の三次元図形の表示を高速かつ
簡素に得ることができるようにした三次元図形表示装置
及びその方法を提供することにある。
【0011】また本発明の他の目的は、三次元表示図形
の所定部分の照度を所望の値にする複数の光源による照
明環境下において、所望の陰影感の三次元図形の表示を
高速かつ簡素に得ることができるようにした三次元図形
表示装置及びその方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、三次元表示図形に関する幾何学情報(各
エレメント(多角形)の頂点座標及び頂点法線ベクト
ル)及び表示属性情報(各エレメント(多角形)の材質
に基づく拡散反射係数又は鏡面反射係数又は屈折率)並
びに表示時の状況を仮想的に設定するための視点及び複
数の光源又は光源の集合に関する情報(視点座標、光源
個数(複数)、各光源位置、各光源照明強度、(必要に
応じて光源種別))を入力する入力手段と、該入力手段
で入力された三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の
集合に関する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各
部において各光源又は各光源の集合毎に該各光源又は各
光源の集合毎の強度I(s)と前記三次元表示図形の各部
における照度(B(i,s)又はL(r,s))との関係を算
出して関係テーブルとして記憶手段に記憶させる関係テ
ーブル作成手段を有し、該関係テーブル作成手段で算出
されて記憶手段に記憶された関係テーブルに基づいて前
記三次元表示図形の各部において光源又は光源の集合別
に光源強度に応じた照度を算出し、該算出された三次元
表示図形の各部における光源又は光源の集合別の照度を
合算して照度(B(i)又はL(r))を算出する計算手段
と、該計算手段で計算された三次元表示図形の各部にお
ける照度に基づいて複数の光源からの照明環境に基づく
三次元表示図形を表示する表示手段とを備えたことを特
徴とする三次元図形表示装置である。
【0013】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報(各エレメント(多角形)の頂点座標及び頂点
法線ベクトル)及び表示属性情報(各エレメント(多角
形)の材質に基づく拡散反射係数又は鏡面反射係数又は
屈折率)並びに表示時の状況を仮想的に設定するための
視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報(視点
座標、光源個数(複数)、各光源位置、各光源照明強
度、(必要に応じて光源種別))を入力する入力手段
と、該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間にお
ける相互反射処理(未放射ラジオシティの放射処理又は
拡散反射による照度の加算)を施して各光源又は各光源
の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度I(s)と前
記三次元表示図形の各部における照度(B(i,s)又は
L(r,s))との関係(例えば、k(i,s))を算出して
関係テーブルとして記憶手段に記憶させる関係テーブル
作成手段を有し、該関係テーブル作成手段で算出されて
記憶手段に記憶された関係テーブルに基づいて前記三次
元表示図形の各部において光源又は光源の集合別に光源
強度に応じた照度を算出し、該算出された三次元表示図
形の各部における光源又は光源の集合別の照度を合算し
て照度(B(i)又はL(r))を算出する計算手段と、該
計算手段で計算された三次元表示図形の各部における照
度に基づいて複数の光源からの照明環境に基づく三次元
表示図形を表示する表示手段とを備えたことを特徴とす
る三次元図形表示装置である。
【0014】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報(各エレメント(多角形)の頂点座標及び頂点
法線ベクトル)及び表示属性情報(各エレメント(多角
形)の材質に基づく拡散反射係数又は鏡面反射係数又は
屈折率)並びに表示時の状況を仮想的に設定するための
視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報(視点
座標、光源個数(複数)、各光源位置、各光源照明強
度、(必要に応じて光源種別))を入力する入力手段
と、該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間にお
ける相互反射処理(未放射ラジオシティの放射処理又は
拡散反射による照度の加算)を施して各光源又は各光源
の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度I(s)と前
記三次元表示図形の各部における照度(B(i,s)又は
L(r,s))との関係(例えば、k(i,s))を算出して
関係テーブルとして記憶手段に記憶させる関係テーブル
作成手段を有し、該関係テーブル作成手段で算出されて
記憶手段に記憶された関係テーブルに基づいて前記三次
元表示図形の各部において光源又は光源の集合別に光源
強度に応じた照度を算出し、該算出された三次元表示図
形の各部における光源又は光源の集合別の照度を合算し
て大域照明による照度(B(i)又はL(r))を算出する
計算手段と、該計算手段で計算された三次元表示図形の
各部における大域照明による照度に基づいて複数の光源
からの照明環境に基づく三次元表示図形を表示する表示
手段とを備えたことを特徴とする三次元図形表示装置で
ある。
【0015】本発明は、三次元表示図形に関する幾何学
情報(各エレメント(多角形)の頂点座標及び頂点法線
ベクトル)及び表示属性情報(各エレメント(多角形)
の材質に基づく拡散反射係数又は鏡面反射係数又は屈折
率)並びに表示時の状況を仮想的に設定するための視点
及び複数の光源又は光源の集合に関する情報(視点座
標、光源個数(複数)、各光源位置、各光源照明強度、
(必要に応じて光源種別))を入力する入力手段と、該
入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学情
報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複数
の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表示
図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における相
互反射処理(未放射ラジオシティの放射処理又は拡散若
しくは鏡面反射による照度の加算処理)及び相互透過処
理(透過による照度の加算処理)を施して各光源又は各
光源の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度I(s)
と前記三次元表示図形の各部における照度(B(i,s)
又はL(r,s))との関係(例えば、k(i,s))を算出
して関係テーブルとして記憶手段に記憶させる関係テー
ブル作成手段を有し、該関係テーブル作成手段で算出さ
れて記憶手段に記憶された関係テーブルに基づいて前記
三次元表示図形の各部において光源又は光源の集合別に
光源強度に応じた照度を算出し、該算出された三次元表
示図形の各部における光源又は光源の集合別の照度を合
算して照度(B(i)又はL(r))を算出する計算手段
と、該計算手段で計算された三次元表示図形の各部にお
ける照度(B(i)又はL(r))に基づいて複数の光源か
らの照明環境に基づく三次元表示図形を表示する表示手
段とを備えたことを特徴とする三次元図形表示装置であ
る。
【0016】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力する入力手段と、該入力手段で入力さ
れた三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情
報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関
する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各部おいて
大域照明法に基づく処理を施して各光源又は各光源の集
合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度I(s)と前記三
次元表示図形の各部における照度(B(i,s)又はL
(r,s))との関係を算出して関係テーブルとして記憶
手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、該関係
テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶された関
係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部におい
て光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を算出
し、該算出された三次元表示図形の各部における光源又
は光源の集合別の照度を合算して照度(B(i)又はL
(r))を算出する計算手段と、該計算手段で計算された
三次元表示図形の各部における照度(B(i)又はL
(r))に基づいて複数の光源からの照明環境に基づく三
次元表示図形を表示する表示手段とを備えたことを特徴
とする三次元図形表示装置である。
【0017】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力し、更に光源又は光源の集合別に光源
強度を設定する入力手段と、該入力手段で入力された三
次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情報並び
に視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関する情
報に基づいて、前記三次元表示図形の各部において各光
源又は各光源の集合毎に該各光源又は各光源の集合毎の
(暫定)強度I(s)と前記三次元表示図形の各部におけ
る照度(B(i,s)又はL(r,s))との関係(例えば、
k(i,s))を算出して関係テーブルとして記憶手段に
記憶させる関係テーブル作成手段を有し、該関係テーブ
ル作成手段で算出されて記憶手段に記憶された関係テー
ブルに基づいて前記三次元表示図形の各部において前記
入力手段により光源又は光源の集合別に設定された光源
強度I(s)に応じた照度(B(i,s)又はL(r,s))を
算出し、該算出された三次元表示図形の各部における光
源又は光源の集合別の照度を合算して照度(B(i)又は
L(r))を算出する計算手段と、該計算手段で計算され
た三次元表示図形の各部における照度(B(i)又はL
(r))に基づいて複数の光源からの照明環境に基づく三
次元表示図形を表示する表示手段とを備えたことを特徴
とする三次元図形表示装置である。
【0018】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力し、更に三次元表示図形の各部におけ
る照度(B(i,s)又はL(r,s))を指定する入力手段
と、該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に
該各光源又は各光源の集合毎の暫定的に定めた強度I
(s)と前記三次元表示図形の各部における照度(B(i,
s)又はL(r,s))との関係(例えば、k(i,s))を
算出して関係テーブルとして記憶手段に記憶させる関係
テーブル作成手段を有し、該関係テーブル作成手段で算
出されて記憶手段に記憶された関係テーブルに基づいて
前記三次元表示図形の各部において前記入力手段により
指定された三次元表示図形の各部における照度(B(i,
s)又はL(r,s))から光源又は光源の集合別に算出さ
れる光源強度に応じた照度(B(i,s)又はL(r,s))
を算出し、該算出された三次元表示図形の各部における
光源又は光源の集合別の照度を合算して照度(B(i)又
はL(r))を算出する計算手段と、該計算手段で計算さ
れた三次元表示図形の各部における照度に基づいて複数
の光源からの照明環境に基づく三次元表示図形を表示す
る表示手段とを備えたことを特徴とする三次元図形表示
装置である。
【0019】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力する入力工程と、該入力工程で入力さ
れた三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情
報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関
する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各部におい
て各光源又は各光源の集合毎に該各光源又は各光源の集
合毎の強度と前記三次元表示図形の各部における照度と
の関係を算出して関係テーブルとして記憶手段に記憶さ
せて準備する関係テーブル作成準備工程を有し、該関係
テーブル作成準備工程で記憶手段に準備された関係テー
ブルに基づいて前記三次元表示図形の各部において光源
又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を算出し、該
算出された三次元表示図形の各部における光源又は光源
の集合別の照度を合算して照度を算出する計算工程と、
該計算工程で計算された三次元表示図形の各部における
照度に基づいて複数の光源からの照明環境に基づく三次
元表示図形を表示する表示工程とを有することを特徴と
する三次元図形表示方法である。
【0020】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力する入力工程と、該入力工程で入力さ
れた三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情
報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関
する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各部おいて
三次元表示図形の各部の間における相互反射処理を施し
て各光源又は各光源の集合毎に各光源又は各光源の集合
毎の強度と前記三次元表示図形の各部における照度との
関係を算出して関係テーブルとして記憶手段に記憶させ
て準備する関係テーブル作成準備工程を有し、該関係テ
ーブル作成準備工程で記憶手段に準備された関係テーブ
ルに基づいて前記三次元表示図形の各部において光源又
は光源の集合別に光源強度に応じた照度を算出し、該算
出された三次元表示図形の各部における光源又は光源の
集合別の照度を合算して照度を算出する計算工程と、該
計算工程で計算された三次元表示図形の各部における照
度に基づいて複数の光源からの照明環境に基づく三次元
表示図形を表示する表示工程とを備えたことを特徴とす
る三次元図形表示方法である。
【0021】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力する入力工程と、該入力工程で入力さ
れた三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情
報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関
する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各部おいて
三次元表示図形の各部の間における相互反射処理を施し
て各光源又は各光源の集合毎に各光源又は各光源の集合
毎の強度と前記三次元表示図形の各部における照度との
関係を算出して関係テーブルとして記憶手段に記憶させ
て準備する関係テーブル作成準備工程を有し、該関係テ
ーブル作成準備工程で記憶手段に準備された関係テーブ
ルに基づいて前記三次元表示図形の各部において光源又
は光源の集合別に光源強度に応じた照度を算出し、該算
出された三次元表示図形の各部における光源又は光源の
集合別の照度を合算して大域照明による照度を算出する
計算工程と、該計算工程で計算された三次元表示図形の
各部における大域照明による照度に基づいて複数の光源
からの照明環境に基づく三次元表示図形を表示する表示
工程とを備えたことを特徴とする三次元図形表示方法で
ある。
【0022】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力する入力工程と、該入力工程で入力さ
れた三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情
報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関
する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各部おいて
三次元表示図形の各部の間における相互反射処理及び相
互透過処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光源
又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各部
における照度との関係を算出して関係テーブルとして記
憶手段に記憶させて準備する関係テーブル作成準備工程
を有し、該関係テーブル作成準備工程で記憶手段に準備
された関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各
部において光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照
度を算出し、該算出された三次元表示図形の各部におけ
る光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出す
る計算工程と、該計算工程で計算された三次元表示図形
の各部における照度に基づいて複数の光源からの照明環
境に基づく三次元表示図形を表示する表示工程とを備え
たことを特徴とする三次元図形表示方法である。
【0023】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的
に設定するための視点及び複数の光源又は光源の集合に
関する情報を入力する入力工程と、該入力工程で入力さ
れた三次元表示図形に関する幾何学情報及び表示属性情
報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源の集合に関
する情報に基づいて、前記三次元表示図形の各部おいて
大域照明法(光源からの直接光による図形各部での反射
のみならず、他の図形からの反射光も考慮する。)に基
づく処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光源又
は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各部に
おける照度との関係を算出して関係テーブルとして記憶
手段に記憶させて準備する関係テーブル作成準備工程を
有し、該関係テーブル作成準備工程で記憶手段に準備さ
れた関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部
において光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度
を算出し、該算出された三次元表示図形の各部における
光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出する
計算工程と、該計算工程で計算された三次元表示図形の
各部における照度に基づいて複数の光源からの照明環境
に基づく三次元表示図形を表示する表示工程とを備えた
ことを特徴とする三次元図形表示方法である。また本発
明は、前記三次元図形表示方法において、前記関係テー
ブル準備工程における大域照明法に基づく処理としてラ
ジオシティ法(表示図形の各部に照射された光が拡散反
射してこの拡散反射光が再び他の図形を照射することを
考慮した方法)に基づく処理であることを特徴とする。
また本発明は、前記三次元図形表示方法において、前記
関係テーブル準備工程における大域照明法に基づく処理
としてレイトレーシング法(視線方向を逆に辿り、視線
と図形との交点での光源による照度と交点における光の
鏡面反射および透過屈折により変化した視線方向での他
の図形との交点での照度を加算して各視線の照度を算出
する方法)に基づく処理であることを特徴とする。
【0024】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に
該各光源又は各光源の集合毎の強度I(s)と前記三次元
表示図形の各部における照度(B(i,s)又はL(r,
s))との関係(例えば、k(i,s))を算出して関係テ
ーブルとして記憶手段に記憶させて準備し、該記憶手段
に準備された関係テーブルに基づいて前記三次元表示図
形の各部において光源又は光源の集合別に設定された光
源強度I(s)に応じた照度(B(i,s)又はL(r,s))
を算出し、該算出された三次元表示図形の各部における
光源又は光源の集合別の照度を合算して照度(B(i)又
はL(r))を算出し、該算出された三次元表示図形の各
部における照度に基づいて複数の光源からの照明環境に
基づく三次元表示図形を表示することを特徴とする三次
元図形表示方法である。
【0025】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に
該各光源又は各光源の集合毎の強度I(s)と前記三次元
表示図形の各部における照度(B(i,s)又はL(r,
s))との関係(例えば、k(i,s))を算出して関係テ
ーブルとして記憶手段に記憶させて準備し、該記憶手段
に準備された関係テーブルに基づいて前記三次元表示図
形の各部において指定された三次元表示図形の各部にお
ける照度(B(i,s)又はL(r,s))から光源又は光源
の集合別に算出される光源強度に応じた照度(B(i,
s)又はL(r,s))を算出し、該算出された三次元表示
図形の各部における光源又は光源の集合別の照度を合算
して照度(B(i)又はL(r))を算出し、該算出された
三次元表示図形の各部における照度に基づいて複数の光
源からの照明環境に基づく三次元表示図形を表示するこ
とを特徴とする三次元図形表示方法である。
【0026】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間にお
ける相互反射処理を施して各光源又は各光源の集合毎に
各光源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形
の各部における照度との関係を算出して関係テーブルと
して記憶手段に記憶させて準備し、該記憶手段に準備さ
れた関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部
において前記光源又は光源の集合別に光源強度に応じた
照度を算出し、該算出された三次元表示図形の各部にお
ける光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出
し、該算出された三次元表示図形の各部における照度に
基づいて複数の光源からの照明環境に基づく三次元表示
図形を表示することを特徴とする三次元図形表示方法で
ある。
【0027】また本発明は、三次元表示図形に関する幾
何学情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又
は複数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次
元表示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間にお
ける相互反射処理及び相互透過処理を施して各光源又は
各光源の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度と前
記三次元表示図形の各部における照度との関係を算出し
て関係テーブルとして記憶手段に記憶させて準備し、該
記憶手段に準備された関係テーブルに基づいて前記三次
元表示図形の各部において前記光源又は光源の集合別に
光源強度に応じた照度を算出し、該算出された三次元表
示図形の各部における光源又は光源の集合別の照度を合
算して照度を算出し、該算出された三次元表示図形の各
部における照度に基づいて三次元表示図形を表示するこ
とを特徴とする三次元図形表示方法である。
【0028】また本発明は、三次元表示図形に関する形
状の幾何学情報、表面の光の反射係数や光の透過係数な
どの表示図形属性情報、表示時の状況を設定するために
仮想的に与えられる視点や複数の光源の情報を基に、複
数の光源による照明環境下での表示を行うために表示図
形の各部の照度を光と物体(図形および複数の光源)の
相互関係から求めて表示する三次元図形表示において、
光源あるいは光源の集合毎に前記表示図形各部の照度と
の関係をもとめて関係テーブルとして記憶手段に記憶さ
せて準備し、該記憶手段に準備された関係テーブルを基
に光源あるいは光源の集合別に光源強度に応じた図形各
部の照度を求め、これらを合算して最終照度を求めて表
示することを特徴とする三次元図形表示における光源照
度設定方法である。
【0029】なお、本発明において、三次元表示図形と
して様々な形態があることは明らかである。
【0030】
【作用】まず、ラジオシティ法、レイトレ−シング法の
何れの表示方法においても、入射光と三次元図形の各部
の照度の関係は、線形の関係にあることを前提として処
理である。すなわち、反射や透過の強度は入射光の強度
に比例する。また重ね合わせの原理にしたがう。すなわ
ち、複数の入射光の反射光強度はそれぞれに入射光の反
射光強度を合算したものとなる。従って、複数の光源の
場合は、前記重ね合わせの原理より、図形各部の照度
は、一つ一つの光源による照度の和として算出すること
ができる。すわわち、複数光源の場合、三次元表示図形
の各部の照度は光源強度の線形結合の形で表現すること
ができる。上記原理から、本発明は、予め、複数の光源
における各光源の照明強度と三次元表示図形の各部の照
度との関係を求めて関係テーブルとして記憶手段に記憶
させて準備することにある。
【0031】従って、複数の光源の強度を様々に変更し
て表示する場合においても、上記関係テーブルから、各
光源について指定された光源強度に応じた照度(B(i,
s)又はL(r,s))を容易に、且つ迅速に求めることが
でき、これを全光源について合算することによって三次
元表示図形の各部の照度(B(i)又はL(r))を同様に
して容易に、且つ迅速に求めることができ、これにより
複数の光源からの照明環境に基づく所望の陰影感を持っ
た三次元図形の表示を高速に、且つ簡潔に実現すること
ができる。
【0032】また、三次元表示図形の所望の個所を所望
の照度で表示する場合においても、上記関係テーブルか
ら、光源個数についての三次元表示図形の各部の照度を
指定することにより、光源数分の上記線形結合式、光源
を未知数とする連立一次方程式が得られて各光源の照明
強度I(s)を容易に、且つ迅速に解くことができ、該解
かれた各光源の照明強度に応じた照度(B(i,s)又は
L(r,s))を容易に、且つ迅速に求めることができ、
これを全光源について合算することによって三次元表示
図形の各部の照度(B(i)又はL(r))を同様にして容
易に、且つ迅速に求めることができ、これにより複数の
光源からの照明環境に基づく所望の陰影感を持った三次
元図形の表示を高速に、且つ簡潔に実現することができ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を用いて
具体的に説明する。まず、本発明に係る図形表示装置の
一実施例について説明する。即ち図1は、本発明に係る
図形表示装置の一実施例を示す構成図である。CPU5
1は、最終的に得られた照度で図形を表示する処理を除
いた、本発明における殆どの処理を実行するものであ
る。メモリ/バス制御52は、CPU51、主メモリ5
3およびシステムバス54を接続し、主メモリ53およ
びシステムバス54を制御するものである。主メモリ5
3は、本発明を実行するプログラム537、表示対象図
形を定義する入力図形デ−タテーブル533、表示方法
を指定する表示属性テーブル534、本発明によるラジ
オシティ処理のためのラジオシティ情報テ−ブル53
1、同じくレイトレ−シング処理のための照度記憶テ−
ブル532、本発明による照度計算結果を記憶する出力
図形データ535および出力画像データ536を保持す
るものである。システムバス54は、入力手段55、外
部記憶手段56およびグラフィックスプロセッサ57を
CPU51と主メモリ53に接続するためのものであ
る。入力手段55は、キ−ボ−ド/マウス等の様々な形
態の物理入力手段を用いても良く、表示操作者がこのシ
ステムに指示を与えるためのものである。外部記憶手段
56は、磁気ディスク装置等で構成され、表示図形デ−
タやプログラム等を記憶するものである。グラフィック
スプロセッサ57は、本発明の手順で照度が算出して出
力図形データ535或いは出力画像データ536に記憶
された図形或いは画像を、表示装置58上に表示するも
のである。なお、前記主メモリ53に記憶させた表示対
象図形を定義する入力図形デ−タテーブル533および
表示方法を指定する表示属性テーブル534は、前記入
力手段55を用いて入力する。ただし、入力図形デ−タ
テーブル533および表示属性テーブル534の全ての
内容を上記入力手段55で入力させる必要はなく、入力
手段55から入力されたデータに基づいてCPU51が
指定されたプログラムにより算出しても良いことは明ら
かである。また入力図形デ−タ533および表示属性テ
ーブル534は、上記入力手段で入力する際、入力され
たデータを表示装置58上に表示させて、対話しながら
入力しても良い。また入力図形デ−タテーブル533お
よび表示属性テーブル534は、主メモリ53ではな
く、上記外部記憶手段56に記憶させても良いことは明
らかである。
【0034】まず、表示対象として与えられる入力図形
データ533、表示法の詳細を規定する表示属性テーブ
ル534および本発明による照度計算後の出力図形デー
タ535、出力画像データ536について説明する。通
常、表示対象図形は、三次元図形を入力、定義するモデ
リングソフトウエアなどにより作成され、多角形や自由
曲面として表現される。表示処理において、自由曲面を
多角形列に近似し、全て多角形データとして取り扱う。
即ち、入力図形データ533として多角形を定義する情
報が与えられる。具体的には、図9に示したように、全
体の多角形の数j、各多角形、例えば各多角形jにおけ
る頂点1〜nの三次元空間上の座標(x,y,z)および
単位法線ベクトル(Nx,Ny,Nz)および材質識別子
mj 、即ち光の反射係数や屈折率を示す識別子mj を持
つ。
【0035】表示属性テーブル536の詳細を図10に
示す。まず、材質情報、k+1組の材質情報が記憶され
る。各材質識別子毎に、反射係数や屈折率が記憶され
る。次に、光源に関する情報、即ちs+1組の光源数、
三次元空間内での位置、rgb(red,green,blue)毎の
強度、点光源、平行光源、スポットライト等の種別、種
別毎に必要なる補足パラメータ、最後にビューイング情
報、即ち視点位置(視点座標x,y,z)や投影方法、投
影パラメータが記憶される。
【0036】以上の情報が、今該当する主メモリ53上
に与えられている。この状態で、本発明の表示処理が行
われる。一方、出力データとしては、ラジオシティ法に
よる場合は、出力図形データ535として多角形データ
が、レイトレーシング法による場合は、出力画像エデー
タ536として画像表示する画像データが得られる。即
ち表示装置58の該当画素の照度、そのもの情報が得ら
れる。
【0037】出力図形データの詳細を図12に示す。画
像データ、即ち表示装置58の該当画素のrgb毎の照
度情報のアレイとなっている。先に述べたように、これ
らのデータがグラフィックスプロセッサ57に送られ、
表示装置58上に表示されることになる。以上のハ−ド
ウェアにおいて処理するラジオシティ法の処理手順およ
び光源設定法について説明し、次いでレイトレ−シング
法の場合について述べる。
【0038】ラジオシティ法おいては、表示図形を構成
する微小多角形であるエレメントで構成されているもの
として処理を行なうことが一般的であり、先に述べたよ
うに、エレメント間で光が相互に反射するものとして各
エレメントの照度を求める。
【0039】すなわち、光源から放射された、光のエネ
ルギ(以降単にエネルギと略す)が、エレメントに照
射、伝達され、伝達されたエネルギの一部が拡散反射に
より放射されて、他のエレメントを照射する。照射され
たエレメントは更に、他のエレメントに対して、その一
部を放射する。このようにして、平衡状態に達した時の
各エレメントが放射する単位面積、単位時間当りのエネ
ルギ、すなわち、ラジオシティ(照度にあたる)を求め
て、表示するものである。
【0040】これを実現する方法としては、高速な処理
が可能なため、プログレッシブリファイメント法と呼ば
れる方法が多くの場合に採用される。プログレッシブリ
ファイメント法では、放射処理を終えていない放射エネ
ルギ、すなわち、未放射エネルギの内で最も高いものを
もつエレメントから、順次、他の全エレメントにエネル
ギを放射して行くもので、最も高い未放射エネルギが所
定の値以下になったならば、処理を終了し、この時の、
各エレメントのラジオシティ値、すなわち照度で表示す
る。なお、放射処理を行なうと、未放射エネルギは
‘0’となる。また、他のエレメントから照射される
と、ラジオシティおよび未放射エネルギは増加する。
【0041】すなわち、エレメントiの未放射ラジオシ
ティ、すなわち、単位面積当たりの未放射エネルギをΔ
B(i)とし、エレメントjに対して、これが照射される
とすると、エレメントjのラジオシティB(j)および未
放射ラジオシティΔB(j)は、(数1)式及び(数2)
式のようになる。ここで、エレメントiのラジオシティ
が、エレメントiからエレメントjへのラジオシティの
伝達係数、すなわちフォ−ムファクタF(i,j)とエレ
メントの面積比だけ、エレメントjに伝わり、さらに、
このうちの拡散反射係数ρ(j)分だけがラジオシティの
増加となる。また、この値分だけ未放射ラジオシティを
増加させる。
【0042】 B(j)= B(j)+ρ(j)F(i,j)ΔB(i)Ai/Aj (数1) ΔB(j)=ΔB(j)+ρ(j)F(i,j)ΔB(i)Ai/Aj (数2) ここで、 B(i) :エレメントiのラジオシティ B(j) :エレメントjのラジオシティ ΔB(i) :エレメントiの未放射ラジオシティ ΔB(j) :エレメントjの未放射ラジオシティ ρ(j) :エレメントjの拡散反射係数 F(i,j) :エレメントiからエレメントjへのラジ
オシティの伝達係数、即ちフォ−ムファクタ Ai :エレメントiの面積 Aj :エレメントjの面積 なお、エレメントが光源の場合初期値で与えられる。先
に述べたように、未放射エネルギの大きい順に、全エレ
メントに対して、上記処理を行ない、未放射エネルギが
所定値以下になるまで、繰り返す。ここで、上記放射処
理を行なうことにより、放射したエレメントの未放射ラ
ジオシティは‘0’になり、他のエレメントの値は増加
するので、1つのエレメントからの放射処理が終了する
毎に、最大未放射エネルギを求めるため、ソ−ト処理を
行なう。
【0043】プログレッシブリファイメント法の詳細に
ついては、コンピュ−タ グラフィックス 第22巻、
第3号、75頁−84頁(1988年)、マイケル フ
ェフコ−エン他著、“ア プログレッシブ リファイア
メント アプロ−チ ツ−ファ−スト ラジオシティ
イメ−ジ ジェネレ−ション”(Computer Graphics, V
ol.22, No.3, pp.75-84,1988, Michel F. Cohen: “A P
rogressive Refinement Aproach to Fast Radiosity Im
age Generation”)を参照されたい。
【0044】図2(a)は、図1に示すハード構成を用
いて本発明の第1の実施例であるラジオシティ法に適用
した場合を示した図である。この実施例では、光源1、
2は点光源である。まず、ラジオシティ本来の処理に入
る前に、光源1、2からの直接光のエネルギをエレメン
トのラジオシティおよび未放射ラジオシティに変換す
る。
【0045】すなわち、強度を暫定的に定めた点光源s
毎に、直接光による各エレメントiの照度、すなわちラ
ジオシティB(i,s)および未放射ラジオシティΔB
(i,s)を、図1に示すCPU51が、例えば、主メモ
リ53に記憶された後述する(数3)式、(数4)式に
基づいて計算する。但し、光源sからの光が他エレメン
トに遮られず、エレメントiに照射される割合:露出率
H(s,i)、エレメントiの拡散反射係数ρ(i)、エレ
メントiから光源sに向かう単位ベクトルL(i,s)、
エレメントiの単位法線ベクトルN(i)、光源sの暫定
的に定めた強度I(s)、およびエレメントiから光源s
までの距離r(i,s)は、キーボード55等の入力手段
で入力されるものとする。
【0046】まず、光源iのみを考える。(数3)式に
示したように、光源sにより、エレメントiにエネルギ
が放射され、光源sからエレメントiまでの距離r(i,
s)および光源sとエレメントi間の障害物の有無(露
出率H(s,i)、即ち、光源sからの光が他エレメント
に遮られず、エレメントiに照射される割合)により、
それぞれの入射エネルギE(s,i)=H(s,i)I(s)/
(r(i,s)**2)が決まる。この入射エネルギE(s,
i)を各エレメントiの拡散反射係数ρ(i)から、拡散
反射強度としてラジオシティB(i,s)=E(i,s)ρ
(i)(L(i,s)・N(i))がCPU51によって算出さ
れる。
【0047】すなわち、光源強度I(s)を光源sからエ
レメントiまでの距離r(i,s)の2乗で割り、これ
に、露出率H(s,i)、光源sからエレメントiへの光
源方向単位ベクトルL(i,s)とエレメントiの法線単
位ベクトルN(i)の内積および拡散反射係数ρ(i)を乗
ずれば良い。
【0048】ここで、エレメントiの単位法線N(i)
は、入力手段55で入力されて主メモリ53に記憶され
た入力図形データテーブル533における頂点座標デー
タおよび頂点法線データに基づいてCPU51が算出
し、エレメントiから光源sに向かう単位ベクトルL
(i,s)は、入力図形データテーブル533における頂
点座標データおよび頂点法線データと表示属性テーブル
534に記憶された光源位置データとに基づいてCPU
51が算出し、エレメントiから光源sまでの距離r
(i,s)は、入力図形データテーブル533における頂
点座標データおよび頂点法線データと表示属性テーブル
534に記憶された光源位置データとに基づいてCPU
51が算出し、各々主メモリ53に記憶する。また光源
sの暫定的に定めた強度I(s)は、表示属性テーブル5
34に記憶された光源強度データに基づいてCPU51
が算出して主メモリ53に記憶する。またエレメントi
の拡散反射係数ρ(i)は、入力図形データテーブル53
3における多角形材質識別子に基づく表示属性テーブル
534における拡散反射係数データを参照することによ
って得られる。ここで、エレメントi、即ち多角形の図
形に関する情報は、図9に示す入力図形データテーブル
533を参照し、演算が必要な場合にはCPU51が演
算することによって得ることができ、光源に関する情報
は、図10に示す表示属性テーブル534を参照し、演
算が必要な場合にはCPU51が演算することによって
得ることができ、エレメントiおよび光源に関する情報
は、入力図形データテーブル533および表示属性テー
ブル534を参照し、演算が必要な場合にはCPU51
が演算することによって得ることができる。
【0049】 B(i,s)=H(s,i)ρ(i)(L(i,s)・N(i))I(s)/(r(i,s)**2) (数3) ΔB(i,s)=B(i,s) (数4) ここで B(i,s) :エレメントiの光源sを起源とするラジ
オシティ ΔB(i,s) :エレメントiの光源sを起源とする未放
射ラジオシティ H(s,i) :露出率、すなわち、光源sからの光が他
エレメントに遮られず、エレメントiに照射される割合 ρ(i) :エレメントiの拡散反射係数 L(i,s) :エレメントiから光源sに向かう単位ベ
クトル N(i) :エレメントiの単位法線ベクトル ・ :内積を示す I(s) :光源sの暫定的に定めた強度 r(i,s) :エレメントiから光源sまでの距離 **2 :2乗を示す この時、(数4)式に示したように、未だこのエレメン
トからの放射処理が行われていないので、未放射ラジオ
シティΔB(i,s)もこの値B(i,s)となる。これら
は、エレメント毎に設けられるラジオシティ情報テ−ブ
ル531の該当光源を起源とするエントリに記憶され
る。なお、得られるラジオシティは、光源強度I(s)に
比例していることは当然である。
【0050】そこで、まずCPU51は、エレメントi
毎に光源1によるラジオシティB(i,1)および未放射
ラジオシティΔB(i,1)を上記(数3)式、(数4)
式に基づいて計算して算出する。同様にCPU51は、
エレメントi毎に光源2によるラジオシティB(i,2)
および未放射ラジオシティΔB(i,2)を上記(数3)
式、(数4)式に基づいて計算して算出する。更に光源
がnまである場合には、CPU51は、エレメントi毎
に光源nによるラジオシティB(i,n)および未放射ラ
ジオシティΔB(i,n)を上記(数3)式、(数4)式
に基づいて計算して算出する。このように算出されたラ
ジオシティB(i,s)および未放射ラジオシティΔB
(i,s)は、図2(b),(c)に示すエレメント毎i
にラジオシティ情報テ−ブル531の起源光源sに該当
するエントリに記憶される。このようにCPU51は、
全光源1〜n(光源がn個あるものとする場合)につい
ての処理を行う。
【0051】一通り、全光源1〜nについての処理が終
わったら、CPU51は、未放射エネルギのソ−ティン
グのため、エレメントi毎に、未放射ラジオシティΔB
(i,s)について全点光源による値を合算(Σs=1〜n
ΔB(i,s))し、エレメントの面積Ai を乗じて単位
時間当りのエネルギに変換し、図2(b),(c)に示
すエレメントi毎に、ラジオシティ情報テ−ブル531
の合算未放射エネルギのエントリに記憶しておく。
【0052】今、点光源のみに限定したが、この他の平
行光源や面光源でも、CPU51は、下記のようにし
て、エレメントのラジオシティ、および未放射ラジオシ
ティに変換することができる。すなわち、平行光源の場
合も、点光源と同様に、拡散反射強度を計算することに
より、各エレメントのラジオシティおよび未放射ラジオ
シティを求め、ラジオシティ情報テ−ブル531の該光
源のエントリに記憶する。
【0053】一方、面光源の場合は、これを構成するエ
レメントiのラジオシティB(i,s)と未放射ラジオシ
ティΔB(i,s)の初期値として光源が与えられる。こ
の場合は、点光源や平行光源の様に拡散反射強度を求め
る処理は必要なく、CPU51は、ラジオシティ情報テ
−ブル531に登録すれば良い。この時、面光源は一つ
の蛍光灯のように、複数のエレメントから一組の光源が
構成されるので、光源の構成する全エレメントを1つの
光源として取り扱う。面光源を構成する全エレメントの
ラジオシティの前記初期値としては、この面光源を起源
とするエントリに登録する。
【0054】種類の異なった光源が混在する場合も、ラ
ジオシティ情報テ−ブル531に起源となる光源別にラ
ジオシティおよび未放射ラジオシティを記憶することは
当然である。なお、先に述べたように未放射ラジオシテ
ィに関しては、CPU51は、エレメント毎に、全光源
を起源とするもの合算値を単位時間当たりのエネルギ変
換し、合算未放射エネルギて記憶する。
【0055】次に、CPU51は、ラジオシティ法の中
核となる処理であるエレメント間の相互反射に関する処
理を行う。まず、CPU51は、エレメントi毎に合算
した未放射エネルギをソ−ティングし、合算未放射エネ
ルギが最大もの選ぶ、ここでは、例えばエレメント1の
方が大きいとする。この場合大きいエレメント1からの
エネルギの放射を行う。エレメント1の未放射ラジオシ
ティΔB(1)が、フォ−ムファクタF(1,2)と呼ばれ
るエレメント間のエネルギ伝達係数およびエレメント間
の面積比A1/A2が乗じられて(F(1,2)ΔB(1)A
1/A2)、エレメント2に伝わる。この時、光源1を起
源とする未放射ラジオシティΔB(1,1)と光源2の起
源とする未放射ラジオシティΔB(1,2)とを分けて処
理するところが本発明の骨子である。
【0056】すなわち、CPU51は、エレメント1に
おけるラジオシティ情報テ−ブル531に記憶されてい
る光源1を起源とする未放射ラジオシティΔB(1,1)
をフォ−ムファクタF(1,2)により、次の(数5)式
および(数6)式に示すようにエレメント2に分配す
る。
【0057】 B(2,1)= B(2,1)+ρ(2)F(1,2)ΔB(1,1)A1/A2 (数5) ΔB(2,1)=ΔB(2,1)+ρ(2)F(1,2)ΔB(1,1)A1/A2 (数6) ここで、各記号は(数3)式および(数4)式と同一で
ある。ρ(2)は、エレメント2の拡散反射係数である。
B(2,1)はエレメント2において光源1を起源とするラ
ジオシティ値、ΔB(2,1)はエレメント2において光源
1を起源とする未放射ラジオシティ値である。
【0058】このようにしてエレメント2において、エ
レメント1から伝達して加えられて得られた、光源1を
起源するラジオシティB(2,1)および未放射ラジオシテ
ィΔB(2,1)は、光源1の強度に比例するのは当然であ
るが、式の上で確認すると、計算前のΔB(1,1)、B(2,
1)およびΔB(2,1)は、(数3)式および(数4)式を
参照すれば分かるように、光源1の強度に比例したもの
であり、その線形結合も比例するからである。
【0059】上記(数5)式および(数6)式で加えら
れて得られた結果を、CPU51は、エレメント2にお
けるラジオシティ情報テ−ブル531の光源1起源のエ
ントリに記憶する。次にCPU51は、引き続いてエレ
メント1におけるラジオシティ情報テ−ブル531に記
憶されている光源2を起源とする未放射ラジオシティΔ
B(1,2)をフォ−ムファクタF(1,2)により、次の
(数7)式および(数8)式に示すようにエレメント2
に分配する。
【0060】 B(2,2)= B(2,2)+ρ(2)F(1,2)ΔB(1,2)A1/A2 (数7) ΔB(2,2)=ΔB(2,2)+ρ(2)F(1,2)ΔB(1,2)A1/A2 (数8) このようにして(数7)式および(数8)式で加えられ
て得られた結果を、CPU51は、エレメント2におけ
るラジオシティ情報テ−ブル531の光源2起源のエン
トリに記憶する。他に光源があれば、CPU51は、同
様の処理を繰り返してエレメント2に対する全光源分の
放射処理が終了する。
【0061】このように、CPU51は、エレメント2
に対する全光源分の放射処理が終了したら、エレメント
2における未放射ラジオシティΔB(2,s)について全
点光源による値を合算(Σs=1〜n ΔB(2,s))し、
エレメントの面積A2 を乗じて単位時間当りのエネルギ
に変換し、エレメント2におけるラジオシティ情報テ−
ブル531の合算未放射エネルギのエントリに記憶す
る。
【0062】ここで、注意したいのは、その算出に時間
のかかるフォ−ムファクタF(1,2)は、起源光源によら
ず同一値でよく、CPU51が一度算出したら、これを
用いて、全の光源s=1〜nを起源とする放射処理を行
なえば、各起源光源毎にフォ−ムファクタF(1,2)を算
出する必要がない。従って、起源光源別に分けずに一括
で処理した場合と比較して、本発明での処理時間の増加
はわずかである。
【0063】以上のようにして、エレメント1からエレ
メント2への放射処理を終了する。もしも、他に放射対
象エレメントが存在すれば、同様の処理を繰り返す。他
の全エレメントに対しての処理を終了したならば、CP
U51は、エレメント1の未放射ラジオシオティおよび
合算未放射エネルギを‘0’とする。先に述べたよう
に、次の放射元エレメントを探すため、CPU51は、
エレメントを、ラジオシティ情報テーブル531におけ
る合算未放射エネルギの大きさでソ−トし、最大のもの
を選択し、これを放射元として次の放射処理を行なう。
例えば、この例ではエレメント2が最大であるとする。
次はエレメント2の未放射エネルギが他のエレメントに
対して放射されることになる。
【0064】CPU51は、上記一連のエレメント間相
互反射処理を繰返し、未放射エネルギが所定の値よりも
小さくなるまで処理を続ける。このようにして各エレメ
ントiにおけるラジオシティ情報テーブル531には、
各起源光源別のラジオシティ(B(i,1),B(i,2),・・
・,B(i,n))が得られる。CPU51は、これらのを
合算して各多角形(各エレメントi)の照度として主メ
モリ53の出力図形データ535(図11に示す。頂点
の座標は、図9に示す入力図形データテーブルに登録さ
れたものである。)に設定する(記憶する。)。そし
て、グラフィックスプロセッサ57が上記主メモリ53
の出力図形データ535に設定された(記憶された)各
多角形(各エレメントi)における合算したラジオシテ
ィを用いて表示装置58に各多角形(各エレメント)を
表示すれば、複合された光源環境で表示が可能となる。
【0065】いま、n個の光源が存在した場合のエレメ
ントiのラジオシティは次の(数9)式のようになる。
【0066】 B(i)=B(i,1)+B(i,2)+ ・・・ +B(i,n) (数9) 特に、先に論じたとうり、各部のラジオシティ値は、光
源sの強度I(s)に比例する。従って、光源sを起源と
するエレメントiラジオシティB(i,s)は比例係数k
(i,s)を用いて次の(数10)式の様になる。
【0067】 B(i,s)=k(i,s)I(s) (数10) なお、ここでのI(s)おおびB(i,s)は変数を示して
いることに注意されたい。
【0068】ここで、比例係数k(i,s)は、表示属性
テーブル534に格納されている暫定光源強度I(s)お
よびラジオシティ情報テーブル531に最終的に格納さ
れた一連のエレメント間相互反射処理が繰返された結果
のラジオシティ値B(i,s)から、次の(数11)式で
求めることができる。
【0069】 k(i,s)=B(i,s)/I(s) (数11) なお、ここでのI(s)は暫定的に与えた光源強度、B
(i,s)はこの場合に得られたラジオシティ値、すなわ
ち、具体的な数値である。
【0070】以上説明したように、CPU51は、主メ
モリ53のラジオシティ情報テーブル531に一連のエ
レメント間相互反射処理が繰返されて最終的に格納され
たラジオシティ値B(i,s)と主メモリ53の表示属性
テーブル534に格納されている暫定光源強度I(s)と
から上記(数11)式に基づいて割算処理をして比例係
数k(i,s)を求め、主メモリ53のラジオシティ情報
テーブル531にラジオシティ値B(i,s)に対応させ
て記憶させる。即ち、比例係数k(i,s)により、図7
に61で示し、図8に71で示すように、各光源と図形
照度の関係が算出される。
【0071】従って、入力手段55を用いて光源sの強
度I(s)を自由に設定することによって(図7において
64で示す各光源の強度設定)、CPU51は、次に示
す(数12)式から多角形(エレメントi)のラジオシ
ティB(i)を求めて(図7において62で示す光源強度
による図形照度合成)、出力図形データ535に格納す
ることができる。
【0072】 B(i)=k(i,1)I(1)+k(i,2)I(2)+ ・・・ +k(i,n)I(n)(数12) これは、光源sの強度I(s)を変更しては一連のラジオ
シティ表示処理を繰り返すのに比べると、単に各エレメ
ントiのラジオシティ値B(i)を(数12)式から求
めるだけですむため、CPU51において著しく高速に
処理可能となり、試行錯誤的な照明設定方法でも、短時
間に所望で照明環境での表示を行うことができる。即
ち、出力図形データ535に格納された各エレメントi
のラジオシティ値B(i)に基づいてグラフィックスプ
ロセッサ57は、表示装置58にエレメント(多角形)
の図形を表示することができる(図7において63で示
す算出照度での表示処理)。
【0073】更に、光源sの数と同数のエレメントiの
照度、すなわちラジオシティ値B(i)を入力手段55に
より予め指定する(図8において75で示す各部の照度
指定)と、(数12)式が光源数だけ並ぶことになり、
CPU51は、この光源強度I(s)を変数とする連立一
次方程式を解くことより、光源強度I(s)を逆算し(図
8において74で示す光源強度算出)、前記(数12)
式の関係から多角形(エレメントi)のラジオシティB
(i)を求めて(図8において72で示す光源強度による
図形照度合成)、出力図形データ535に格納すること
ができる。
【0074】即ち、グラフィックスプロセッサ57は、
上記逆算された光源強度I(s)に基づく出力図形データ
535に格納された多角形(エレメントi)のラジオシ
ティB(i)を用いることにより表示装置58にエレメン
ト(多角形)の図形を、所望の照明下で表示することが
可能となる(図8において73で示す算出照度での表示
処理)。
【0075】一方、エレメントiの照度の指定法として
は、操作者が、ラジオシティ値B(i)を指定するエレメ
ントiをポインティングデバイスで特定し、ラジオシテ
ィ値B(i)をキ−ボ−ド55から入力すればよい。この
ようなグラフィックスを用いた対話処理については、一
般によく行なわれている処理であり、実現方法の詳細な
説明は省略する。図4に本発明に係る図形表示処理手順
の第1の実施例を示すフロー図である。
【0076】100は、フロー全体を示し、ステップ1
01、ステップ102、ステップ103、ステップ11
1で構成される。
【0077】ステップ101は、CPU51がラジオシ
ティ情報テ−ブル531の初期化を行う。入力手段55
で点光源あるいは平行光源が指定されている場合は、上
で論じたように、CPU51は、前記(数3)式、前記
(数4)式に基づいて、こらの光源sによる各エレメン
トiのラジオシティB(i,s)、未放射ラジオシティΔ
B(i,s)および合算未放射エネルギ(前記に説明した
通り放射処理が施されたエレメントiにおける全ての未
放射ラジオシティΔB(i,s)を合算(ΣΔB(i,s))
してエレメントiの面積Aiを乗じて変換された単位時
間当たりのエネルギ)を算出し、その結果をラジオシテ
ィ情報テ−ブル531に登録する。面光源を構成するエ
レメントiの場合は、CPU51は、先に述べたように
与えられたラジオシティB(i)および未放射ラジオシテ
ィΔB(i)並びに算出した合算未放射エネルギを登録す
る。その他のエレメントについては、ラジオシティΔB
(i)、未放射ラジオシティおよび合算未放射エネルギと
もに‘0’とする。
【0078】ステップ102においては、CPU51
は、ラジオシティ情報テ−ブル531に記憶されている
合算未放射エネルギの値でソ−ティングし、最大のエレ
メントiを探す。
【0079】ステップ103においては、CPU51
は、最大未放射エネルギを有するエレメントからの、未
放射ラジオシティの放射処理を最大未放射エネルギが所
定値以下になるまで繰返す。ステップ103は、ステッ
プ104からステップ110までの処理から構成され
る。即ち、ステップ104においては、CPU51は、
一つのエレメントから、残りの全エレメントに対して未
放射ラジオシティを放射する。ステップ104は、ステ
ップ105からステップ108の処理から構成される。
即ち、ステップ105においては、CPU51は、放射
エレメントと放射対象エレメント間のラジオシティの伝
達度示すフォ−ムファクタF(i,j)の計算を行う。
この処理については本発明と直接関係ないので詳細な説
明は省略する。ステップ106においては、CPU51
は、前記(数5)式、(数6)式、(数7)式、(数
8)式に基づいて、一つのエレメントに対する放射処理
を全光源s(1〜n)について光源別に行なう。光源数
だけステップ107を繰り返す。ステップ107におい
ては、CPU51は、1つのエレメントに対して、一つ
の光源を起源をする未放射ラジオシティの放射処理を行
い、ラジオシティ情報テ−ブル531の起源光源別にラ
ジオシティおよび未放射ラジオシティの値を更新する。
ステップ108においては、CPU51は、各光源sを
起源とする未放射ラジオシティΔB(i,s)を合算
(ΣΔB(i,s))し、これにエレメントの面積Ai
を乗じて、単位時間当たりのエネルギ、即ち合算未放射
エネルギを求め、ラジオシティ情報テ−ブル531の該
当エレメントのエントリに加算する。ステップ109に
おいては、CPU51は、最大未放射エネルギをもつエ
レメントを探すため、エレメントを未放射エネルギでソ
−トする。また、放射元エレメントの該起源光源の未放
射ラジオシティを‘0’にする。ステップ110におい
ては、CPU51は、最大未放射エネルギが所定の値よ
り小さいか判定し、もし小さい場合は、ラジオシティ値
が収束したとしてステップ103のル−プを終える。以
上により、ラジオシティ情報テ−ブル531には、一連
のエレメント間相互反射処理が施されたエレメントi毎
の各起源光源別のラジオシティB(i)が格納されること
になる。
【0080】ステップ111においては、CPU51
は、光源指定による表示を、入力手段(キ−ボ−ド/マ
ウス等)55による終了指示があるまで処理を繰り返
す。ステップ111は、ステップ112からステップ1
14から構成される。即ち、ステップ112において
は、CPU51は、入力手段(キ−ボ−ド/マウス等)
55によって指定する光源強度I(s)を取り込み、前記
(数12)式(比例係数k(i,s)は、前記(数1
1)式に示すように、ラジオシティ情報テ−ブル531
に最終的に格納されたエレメントi毎の各起源光源別の
ラジオシティB(i)を、表示属性テーブル534に格納
された各光源sに対して暫定的に与えた光源強度I(s)
で割算することによって得られる。)に基づいて、全光
源分のラジオシティ、すなわち照度B(i)を加重合算
し、各エレメント(各多角形)の図形の照度が、入力図
形データ533に格納された各エレメント(各多角形)
の図形の頂点座標と共に出力図形データ535に設定さ
れる。ステップ113においては、グラフィックスプロ
セッサ57は、入力図形データ533に格納された照度
にて全エレメントを表示装置58により表示する。即
ち、入力図形データ533に格納された各エレメント
(各多角形)の図形の頂点座標と各エレメント(各多角
形)の図形の照度とが、グラフィックスプロセッサ57
へ送られ、グラフィックスプロセッサ57は、該各エレ
メント(各多角形)の図形の頂点座標と各エレメント
(各多角形)の図形の照度とに基づいて各エレメントを
表示装置58に表示する。
【0081】以上のような処理手順により、光源強度の
調整を敏速に行えるラジオシティ表示が可能になる。な
お、上記プログレッシブリファイメント法では、未放射
エネルギが大きいエレメントから順に放射することおよ
び放射処理の終了を未放射エネルギの値で行なってお
り、光源の強度に依存する処理である。このことと、光
源強度として暫定的な値を用いて、この値とエレメント
のラジオシティ値との間の関係を求め、その後、光源強
度を改めて指定しなおしていることとは一見矛盾するよ
うに考えられる。
【0082】しかし、未放射エネルギの大きい順に放射
処理を行なうのは、本来のラジオシティ値に早く収束さ
せるためであり、収束条件を厳しくする、すなわち、未
放射エネルギの閾値を小さめにとること、および、実際
より収束しにくい条件下で、すなわち、光源強度を実際
よりも大きめにとることにより、照射エネルギを大きく
して、上記関係を求めることにより照度の精度が低下す
ることを回避できる。
【0083】次に、本発明の第2の実施例について、図
1に示すハード構成に基づくレイトレーシング処理を、
図3、図5および図6に基づいて説明をする。即ち、図
3(a)は、本発明をレイトレ−シングに適用した場合
を示す図である。なお、この実施例では、図形各部の明
るさをラジオシティとしては記述せず、照度として記述
する。図3(a)の実施例では、表示物体として物体1
と物体2が存在し、光源として光源1と光源2が存在し
ているものとする。
【0084】レイトレーシング法についての詳細は、フ
ォーリ他著、「コンピュータグラフィックス:プリンシ
パンズアンドプラスティス」、1990年、アディソン
ウェスリ社刊の第16章、イルミネーションアンドシェ
ーディング(Foley,"Computer Graphics : Principales
and Practice", 1990, Addision Wesley, Chapter 16,
Illumination and Shading)に記載されている。即
ち、レイトレーシング法の通り、レイrを実際の光の進
行方向と逆に辿ると、まず、物体1に交差し、ここ鏡面
で反射して、更に、物体2交差する。レイrの照度、す
なわち、物体1との交点での照度は、光源1からの照度
と光源2からの光による照度、および物体2の交点から
の光による照度の和となる。物体2の交点からの光によ
る照度は、物体2に対する光源1からの光による照度、
光源2からの光にようる照度、および同交点における鏡
面反射による照度の和となる。
【0085】ここで、各レイr(視点から表示される図
形を構成する多数の画素のそれぞれに向けた光線rであ
る。)の照度を起源となる光源に分けて処理、記憶し、
表示時に光源強度に応じた重みを加えて合算すれば、所
望の光源強度での表示が可能となる。
【0086】図5および図6は、本発明に係る図形表示
処理手順の第2の実施例を示すフロー図である。即ち、
図5に示すフロー200は、処理全体の手順を示し、ス
テップ201、ステップ202、ステップ204によっ
て構成される。ステップ201で、CPU51は、各レ
イrの照度記憶テ−ブル532(図3(b)に示
す。)、すなわち、起源となる光源s別に、照度を記憶
するテ−ブルを初期化、即ち‘0’を設定する。
【0087】ステップ202においては、CPU51
は、全レイr(視点から表示される図形を構成する多数
の画素のそれぞれに向けた光線rの全て、例えば図形を
構成する画素が約10万個あれば、レイの個数も約10
万個となる。)について、表示属性テーブル534に記
憶された光源別の強度に基づいて光源別の照度を計算
し、該計算された結果をレイr(画素に対応する。)毎
に照度記憶テ−ブル532(図3(b)に示す。)の該
当光源起源照度に記憶する。即ち、CPU51は、ステ
ップ203を全レイr(r=1〜例えば約10000
0)に対して繰り返す。ステップ203においては、C
PU51は、指定されたレイrについて、起源となる光
源別に照度を計算し、その結果を照度記憶テ−ブル53
2の該当光源起源照度に記憶する。
【0088】ステップ204は、ステップ205からス
テップ207で構成され、入力手段55で終了指示があ
るまでステップ205からステップ207を繰り返す。
即ち、ステップ205からステップ207においては、
CPU51は、ラジオシティの場合と同様に、入力手段
55で入力指示した光源強度に応じた重みを加えて合算
して各レイr(各画素に対応した)の照度を求め、出力
画像データ536に格納する。ただし、レイトレ−シン
グでは、ステップ207の処理においては、照度記憶テ
−ブルに記憶されている各レイの照度を、指定光源強度
に応じた重みを加えて合算して得られた画像を出力画像
データ536に格納し、表示する。なお、この処理は、
出力画像データ536に格納された画像をグラフィック
スプロセッサ57に送り、グラフィックスプロセッサ5
7が表示装置58上に表示させることにより行なう。
【0089】ここで、光源sを変更して、一連のレイト
レ−シング処理を行うより、レイの起源光源別照度を加
重累積した方が高速に処理できることは勿論である。
【0090】図6には、ステップ203においてCPU
51が行うレイ照度計算手順300を示す。即ち、ステ
ップ301においては、CPU51は、入力図形データ
テーブル533および表示属性テーブル534(主に視
点座標x,y,z)に基づいて処理するレイr(視点か
ら物体(図形)上の所望の点(画素))の方向ベクトル
を算出(設定)する。ステップ302においては、CP
U51は、算出(設定)されたレイrの方向ベクトルに
基づいて入力図形データテーブル533および表示属性
テーブル534を用いて、レイrと物体(図形:通常は
微小多角形)あるいは光源との交点計算を行い、最も視
点に近い交点(画素)を探す。ステップ303において
は、CPU51は、何と交差したかを判定し、物体(図
形)と交差した場合は、ステップ304からステップ3
12の交点(画素)の照度L(r,s)を求める処理を行
う。ステップ304から307においては、CPU51
は、光源s毎に、交点(画素)の照度L(r,s)の計算
を繰り返す。ステップ305およびステップ306にお
いては、CPU51は、交点と光源s間に物体(図形)
が存在し、交点が影となるかを判定する。ステップ30
7においては、CPU51は、表示属性テーブル534
に記憶された暫定的に定めた光源強度I(s)により、拡
散反射による照度(ρ(r)(R・N)I(s)/(D**2))
を計算し、該当レイrの照度記憶テ−ブル532の該光
源用エントリに記憶されている値L(r,s)に次の(数
13)式に示すように加算する。ρ(r)、R、N、I
(s)、Dは、CPU51が入力図形データテーブル53
3および表示属性テーブル534から算出することがで
きる。
【0091】すなわち、 L(r,s)=L(r,s)+ρ(r)(R・N)I(s)/(D**2) (数13) ここで、 L(r,s) :レイrの光源sによる照度(照度記憶テ−
ブル532に記憶されている) ρ(r) :物体(図形)の拡散反射係数 R :交点から光源方向単位ベクトル N :交点の単位法線ベクトル I(s) :光源sの暫定的に定めた強度 D :交点あるいは視点から光源sまでの距離 ・ :内積を示す **2 :2乗を示す このように、光源強度I(s)に比例した照度が加算され
ることになること、しかも、光源s毎に照度L(r,s)
が記憶されるに注意されたい。ステップ308において
は、CPU51は、深さ、すなわち、レイrが視点から
出発して、鏡面反射や屈折を繰り返した回数が所定の回
数以上かを判定する。所定値以下ならば、CPU51
は、ステップ309に進み、鏡面反射および屈折の処理
を行う。
【0092】ステップ309では、CPU51は、交差
した図形の鏡面反射係数が‘0’であるか、すなわち、
鏡面反射が無いかを判定し、もし、‘0’でない場合
は、鏡面反射方向にレイを飛ばし、再帰的にフロー30
0の処理を行い、この先のレイの照度Lt(r,s)を得、
この照度Lt(r,s)に鏡面反射係数σ(r)を乗じたもの
(σ(r)Lt(r,s))を、該等レイの照度記憶テ−ブル
532の該光源用エントリに記憶されている値に次の
(数14)式に示すように加算する。
【0093】 L(r,s)=L(r,s)+σ(r)Lt(r,s) (数14) ここで、 σ(r) :物体(図形)rの鏡面反射係数 Lt(r,s) :鏡面反射した先のレイの照度 この他の記号の意味は(数13)式と同様である。
【0094】ステップ311においては、CPU51
は、表示属性テーブル534に基づいて図形の透過係数
が‘0’、即ち、不透明の物体であるかを判定し、も
し、透明な物体ならば、ステップ312にて、レイrの
進行方向を屈折を考慮して算出して、この先のレイの照
度を再帰的にフロー300の処理を行い、得られた照度
Lt(r,s)に透過係数τ(r)を乗じ、該当レイrの照度
記憶テ−ブル532の該光源用エントリに記憶されてい
る値に次の(数15)式で示すように加算する。
【0095】 L(r,s)=L(r,s)+τ(r)Lt(r,s) (数15) ここで、 τ(r) :物体(図形)rの光の透過係数 Lt(r,s) :屈折・透過したレイの照度 この他の記号の意味は(数13)式と同様である。
【0096】ステップ313においては、CPU51
は、レイが光源と交差する場合であり、光源からの直接
の照度を算出し、該当レイrの照度記憶テ−ブル532
の該光源用エントリに記憶されている値に次の(数1
6)式で示すように加算する。
【0097】 L(r,s)=L(r,s)+I(s)/(D**2) (数16) ここで記号の意味は、(数13)式と同様である。
【0098】以上の処理手順により、各々のレイrの起
源光源別の照度を、照度記憶テ−ブル532上に得るこ
とができる。この手順から分かるように、鏡面反射よる
照度も、透過による照度も、基は、光源からの光が図形
に拡散反射したもの、あるいは直接光によるものであ
り、これに鏡面反射係数σ(r)や透過係数τ(r)が乗ぜ
られたものである。従って、起源となる光源別に考えれ
ば、こらの照度は光源強度I(s)に比例する。
【0099】一方、レイrの照度L(r,s)は、レイ上
のこれらの一連の照度を累積してゆくものであるので、
光源別考えると、レイの照度は光源強度に比例したもの
なる。従って、レイの照度L(r,s)についても、前記
した(数12)式で示されるラジオシティの場合と同様
に、暫定的に定めた光源強度の線形結合となることは改
めて説明するまでもなく、明らかである。
【0100】従って、ラジオシティ法と同様に、光源数
分のレイの照度を入力手段55で与えることより、CP
U51は、光源の強度I(s)を逆算することもできる。
【0101】なお、上記説明においては、光源強度を個
別に変更することを前提としたが、例えば、天井の複数
の蛍光灯からなるメインの照明とサブの間接照明の強度
を変更して、照明環境の変化をシミュレ−ションしたい
場合など、複数光源の強度を同時に同一割合で変更した
い場合がある。この場合においても、面光源でこれを構
成するエレメントを一組のものと考えたと同様に、一組
の光源を一つのものとして取り扱うことにより対処可能
である。
【0102】以上説明した実施例から次に説明すること
が可能となる。
【0103】即ち、複数の光源の照明強度を自由に設定
しての図形表示は、図7に示した手順で行なうことが可
能である。まず、ステップ61にて複数の光源の照明強
度(表示属性テーブル534に格納されている。)と表
示図形の各部(エレメント)の照度(ラジオシティ情報
テーブル531に格納されている。)との関係を予め、
CPU51が算出して関係テーブルとして主メモリ53
(表示属性テーブル534及びラジオシティ情報テーブ
ル531)に記憶して準備をしておく。なお、前記(数
11)式で算出される比例係数k(i,s)=B(i,s)/
I(s)をCPU51が求めてラジオシティ情報テーブル
531に関係テーブルとして記憶しておいても良いこと
は明らかである。具体的には、各光源毎に、暫定的な強
度(表示属性テーブル534に格納されている。)を想
定して表示図形の各部(エレメント)の照度を求めれば
よい。これは単一光源での表示処理にあたる。ステップ
64にて、表示操作者から入力手段55を用いて各光源
の照明強度が指定される。ステップ62において、指定
された強度と前記暫定強度の比を重みとして、前記算出
照度を全光源について前記(数12)式に基づいて加重
加算し、図形の各部(エレメント)の照度B(i)を算出
して出力図形データ535に記憶する。ステップ63に
おいては、出力図形データ535に算出記憶された照度
B(i)に基づいて、グラフィックスプロセッサ57は、
表示装置58に対して三次元表示図形を表示する。これ
は、例えば、ステップ62で多角形の頂点の照度が上記
合算処理により得られ、ステップ63で多角形の内部は
頂点の照度から内挿して表示すればよく、この表示は従
来からよく知られている表示法である。
【0104】各光源の照明強度を変更する場合は、光源
の照明強度(表示属性テーブル534に格納されてい
る。)と表示図形の各部の照度(ラジオシティ情報テー
ブル531に格納されている。)との関係が主メモリ5
3(表示属性テーブル534及びラジオシティ情報テー
ブル531またはラジオシティ情報テーブル531)に
記憶されているので、処理に時間のかかるステップ61
は不要であり、ステップ64、62、63の処理を行っ
て出力図形データ535に格納することによって、グラ
フィックスプロセッサ57は、表示装置58に対して指
定された光源強度での図形表示を行うことができる。
【0105】このようにして、グラフィックスプロセッ
サ57は、表示装置58に対して簡単に様々な光源強度
での表示を行うことができ、所望の陰影感を得ることが
できる。一方、表示図形の一部分の照度を指定する場合
は、図8に示す手順で行なうことができる。即ち、表示
図形の一部分の照度を指定して光源強度を求めること
は、ステップ71にて、前記ステップ61と同様にし
て、予め各光源と図形各部の照度の関係を求めて関係テ
ーブルとして主メモリに記憶して準備をしておく。ステ
ップ75にて、表示操作者から、入力手段55を用いて
照度を指定すべき図形の部分および表示すべき照度が与
えられる。
【0106】これは、例えば、表示図形の対象部分を画
面上でマウス等のポインティングデバイスで対話的に指
定し、この部分の照度の値を入力手段(キ−ボ−ド)5
5で入力することで実現可能である。ステップ74で
は、先に述べたように、CPU51は、前記(数12)
式で表される光源強度を未知数とする連立一次方程式を
解くことにより光源強度を求めることができる。ステッ
プ72にて算出した光源強度で、ステップ62にと同様
にして、各部の照度を求め、ステップ73にて、算出し
た照度で表示処理を行なえばよい。また、前記実施例に
おいて、入力手段55として、キーボード及びマウスで
示したが、対話しながら入力する必要のない場合には、
磁気ディスク等を用いて入力することもでき、また離れ
た場所から入力する場合には、通信ネットワークを介し
て入力しても良いことは明らかである。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、複数の光源からの照明
環境下における大域照明による所望の陰影感をもった三
次元表示図形の表示を容易に、且つ高速に実行すること
ができる効果を奏する。
【0108】また本発明によれば、複数の光源の照明強
度を変化させて複数の光源からの照明環境下における三
次元表示図形の表示を容易に、且つ高速に実行すること
ができる効果を奏する。
【0109】また本発明によれば、表示物体上の照度を
指定して複数の光源からの照明環境下における三次元表
示図形の表示を容易に、且つ高速に実行することができ
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る図形表示装置の一実施例を示すハ
ードウエア構成図である。
【図2】本発明に係るラジオシティ法を適用した第1の
実施例を説明するための図であり、(a)はその原理を
示し、(b)(c)は各々エレメント毎のラジオシティ
情報デーブルの内容を示した図である。
【図3】本発明に係るレイトレ−シング法を適用した第
2の実施例を説明するための図であり、(a)はその原
理を示し、(b)は照度記憶テーブルの内容を示した図
である。
【図4】本発明に係るラジオシティ法を適用した第1の
実施例の処理手順を示すフロー図である。
【図5】本発明に係るレイトレ−シング法を適用した第
2の実施例の全体処理手順を示すフロー図である。
【図6】本発明に係るレイトレ−シング法を適用した第
2の実施例のレイの照度計算手順を示すフロー図であ
る。
【図7】本発明に係る光源強度指定表示処理手順を示す
図である。
【図8】本発明に係る照度指定表示処理手順を示す図で
ある。
【図9】本発明に係る入力図形データテーブルの内容を
示す図である。
【図10】本発明に係る表示属性テーブルの内容を示す
図である。
【図11】本発明に係る第1の実施例に基づく出力図形
データを示す図である。
【図12】本発明に係る第2の実施例に基づく出力画像
データを示す図である。
【符号の説明】
51…CPU、 52…メモリ/バス制御、 53…主
メモリ 54…システムバス、 55…入力手段(キーボード、
マウス等) 56…外部記憶手段(磁気ディスク装置) 57…グラフィックスプロセッサ、 58…表示装置 531…ラジオシティ情報テーブル、 532…照度記
憶テーブル 533…入力図形データテーブル、 534…表示属性
テーブル 535…出力図形データ、 536…出力画像データ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に該各
    光源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の
    各部における照度との関係を算出して関係テーブルとし
    て記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、
    該関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶さ
    れた関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部
    において光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度
    を算出し、該算出された三次元表示図形の各部における
    光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出する
    計算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示装置。
  2. 【請求項2】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における
    相互反射処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光
    源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各
    部における照度との関係を算出して関係テーブルとして
    記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、該
    関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶され
    た関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部に
    おいて光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を
    算出し、該算出された三次元表示図形の各部における光
    源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出する計
    算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示装置。
  3. 【請求項3】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における
    相互反射処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光
    源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各
    部における照度との関係を算出して関係テーブルとして
    記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、該
    関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶され
    た関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部に
    おいて光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を
    算出し、該算出された三次元表示図形の各部における光
    源又は光源の集合別の照度を合算して大域照明による照
    度を算出する計算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    大域照明による照度に基づいて三次元表示図形を表示す
    る表示手段とを備えたことを特徴とする三次元図形表示
    装置。
  4. 【請求項4】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における
    相互反射処理及び相互透過処理を施して各光源又は各光
    源の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度と前記三
    次元表示図形の各部における照度との関係を算出して関
    係テーブルとして記憶手段に記憶させる関係テーブル作
    成手段を有し、該関係テーブル作成手段で算出されて記
    憶手段に記憶された関係テーブルに基づいて前記三次元
    表示図形の各部において光源又は光源の集合別に光源強
    度に応じた照度を算出し、該算出された三次元表示図形
    の各部における光源又は光源の集合別の照度を合算して
    照度を算出する計算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示装置。
  5. 【請求項5】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて大域照明法に基づく処理を施して各
    光源又は各光源の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の
    強度と前記三次元表示図形の各部における照度との関係
    を算出して関係テーブルとして記憶手段に記憶させる関
    係テーブル作成手段を有し、該関係テーブル作成手段で
    算出されて記憶手段に記憶された関係テーブルに基づい
    て前記三次元表示図形の各部において光源又は光源の集
    合別に光源強度に応じた照度を算出し、該算出された三
    次元表示図形の各部における光源又は光源の集合別の照
    度を合算して照度を算出する計算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示装置。
  6. 【請求項6】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力し、更に光源又は光源の集合別に光源強度を設定する
    入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に該各
    光源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の
    各部における照度との関係を算出して関係テーブルとし
    て記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、
    該関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶さ
    れた関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部
    において前記入力手段により光源又は光源の集合別に設
    定された光源強度に応じた照度を算出し、該算出された
    三次元表示図形の各部における光源又は光源の集合別の
    照度を合算して照度を算出する計算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示装置。
  7. 【請求項7】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力し、更に三次元表示図形の各部における照度を指定す
    る入力手段と、 該入力手段で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に該各
    光源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の
    各部における照度との関係を算出して関係テーブルとし
    て記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、
    該関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶さ
    れた関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部
    において前記入力手段により指定された三次元表示図形
    の各部における照度から光源又は光源の集合別に算出さ
    れる光源強度に応じた照度を算出し、該算出された三次
    元表示図形の各部における光源又は光源の集合別の照度
    を合算して照度を算出する計算手段と、 該計算手段で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示装置。
  8. 【請求項8】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力工程と、 該入力工程で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部において各光源又は各光源の集合毎に該各
    光源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の
    各部における照度との関係を算出して関係テーブルとし
    て記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、
    該関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶さ
    れた関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部
    において光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度
    を算出し、該算出された三次元表示図形の各部における
    光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出する
    計算工程と、 該計算工程で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示工程とを
    有することを特徴とする三次元図形表示方法。
  9. 【請求項9】三次元表示図形に関する幾何学情報及び表
    示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するため
    の視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を入
    力する入力工程と、 該入力工程で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における
    相互反射処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光
    源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各
    部における照度との関係を算出して関係テーブルとして
    記憶手段に記憶させる関係テーブル作成手段を有し、該
    関係テーブル作成手段で算出されて記憶手段に記憶され
    た関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部に
    おいて光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を
    算出し、該算出された三次元表示図形の各部における光
    源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出する計
    算工程と、 該計算工程で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示工程とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示方法。
  10. 【請求項10】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するた
    めの視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を
    入力する入力工程と、 該入力工程で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における
    相互反射処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光
    源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各
    部における照度との関係を算出して関係テーブルとして
    記憶手段に記憶させて準備する関係テーブル作成準備工
    程を有し、該関係テーブル作成準備工程で記憶手段に準
    備された関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の
    各部において光源又は光源の集合別に光源強度に応じた
    照度を算出し、該算出された三次元表示図形の各部にお
    ける光源又は光源の集合別の照度を合算して大域照明に
    よる照度を算出する計算工程と、 該計算工程で計算された三次元表示図形の各部における
    大域照明による照度に基づいて三次元表示図形を表示す
    る表示工程とを備えたことを特徴とする三次元図形表示
    方法。
  11. 【請求項11】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するた
    めの視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を
    入力する入力工程と、 該入力工程で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて三次元表示図形の各部の間における
    相互反射処理及び相互透過処理を施して各光源又は各光
    源の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の強度と前記三
    次元表示図形の各部における照度との関係を算出して関
    係テーブルとして記憶手段に記憶させて準備する関係テ
    ーブル作成準備工程を有し、該関係テーブル作成準備工
    程で記憶手段に準備された関係テーブルに基づいて前記
    三次元表示図形の各部において光源又は光源の集合別に
    光源強度に応じた照度を算出し、該算出された三次元表
    示図形の各部における光源又は光源の集合別の照度を合
    算して照度を算出する計算工程と、 該計算工程で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示工程とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示方法。
  12. 【請求項12】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに表示時の状況を仮想的に設定するた
    めの視点及び複数の光源又は光源の集合に関する情報を
    入力する入力工程と、 該入力工程で入力された三次元表示図形に関する幾何学
    情報及び表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複
    数の光源の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表
    示図形の各部おいて大域照明法に基づく処理を施して各
    光源又は各光源の集合毎に各光源又は各光源の集合毎の
    強度と前記三次元表示図形の各部における照度との関係
    を算出して関係テーブルとして記憶手段に記憶させて準
    備する関係テーブル作成準備工程を有し、該関係テーブ
    ル作成準備工程で記憶手段に準備された関係テーブルに
    基づいて前記三次元表示図形の各部において光源又は光
    源の集合別に光源強度に応じた照度を算出し、該算出さ
    れた三次元表示図形の各部における光源又は光源の集合
    別の照度を合算して照度を算出する計算工程と、 該計算工程で計算された三次元表示図形の各部における
    照度に基づいて三次元表示図形を表示する表示工程とを
    備えたことを特徴とする三次元図形表示方法。
  13. 【請求項13】前記計算工程における大域照明法に基づ
    く処理としてラジオシティ法に基づく処理であることを
    特徴とする請求項12記載の三次元図形表示方法。
  14. 【請求項14】前記計算工程における大域照明法に基づ
    く処理としてレイトレーシング法に基づく処理であるこ
    とを特徴とする請求項12記載の三次元図形表示方法。
  15. 【請求項15】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源
    の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表示図形の
    各部において各光源又は各光源の集合毎に該各光源又は
    各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各部にお
    ける照度との関係を算出して関係テーブルとして記憶手
    段に記憶させて準備し、該記憶手段に準備された関係テ
    ーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部において光
    源又は光源の集合別に設定された光源強度に応じた照度
    を算出し、該算出された三次元表示図形の各部における
    光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出し、
    該算出された三次元表示図形の各部における照度に基づ
    いて三次元表示図形を表示することを特徴とする三次元
    図形表示方法。
  16. 【請求項16】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源
    の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表示図形の
    各部において各光源又は各光源の集合毎に該各光源又は
    各光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各部にお
    ける照度との関係を算出して関係テーブルとして記憶手
    段に記憶させて準備し、該記憶手段に準備された関係テ
    ーブルに基づいて前記三次元表示図形の各部において指
    定された三次元表示図形の各部における照度から光源又
    は光源の集合別に算出される光源強度に応じた照度を算
    出し、該算出された三次元表示図形の各部における光源
    又は光源の集合別の照度を合算して照度を算出し、該算
    出された三次元表示図形の各部における照度に基づいて
    三次元表示図形を表示することを特徴とする三次元図形
    表示方法。
  17. 【請求項17】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源
    の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表示図形の
    各部おいて三次元表示図形の各部の間における相互反射
    処理を施して各光源又は各光源の集合毎に各光源又は各
    光源の集合毎の強度と前記三次元表示図形の各部におけ
    る照度との関係を算出して関係テーブルとして記憶手段
    に記憶させて準備し、該記憶手段に準備された関係テー
    ブルに基づいて前記三次元表示図形の各部において前記
    光源又は光源の集合別に光源強度に応じた照度を算出
    し、該算出された三次元表示図形の各部における光源又
    は光源の集合別の照度を合算して照度を算出し、該算出
    された三次元表示図形の各部における照度に基づいて三
    次元表示図形を表示することを特徴とする三次元図形表
    示方法。
  18. 【請求項18】三次元表示図形に関する幾何学情報及び
    表示属性情報並びに視点及び複数の光源又は複数の光源
    の集合に関する情報に基づいて、前記三次元表示図形の
    各部おいて三次元表示図形の各部の間における相互反射
    処理及び相互透過処理を施して各光源又は各光源の集合
    毎に各光源又は各光源の集合毎の強度と前記三次元表示
    図形の各部における照度との関係を算出して関係テーブ
    ルとして記憶手段に記憶させて準備し、該記憶手段に準
    備された関係テーブルに基づいて前記三次元表示図形の
    各部において前記光源又は光源の集合別に光源強度に応
    じた照度を算出し、該算出された三次元表示図形の各部
    における光源又は光源の集合別の照度を合算して照度を
    算出し、該算出された三次元表示図形の各部における照
    度に基づいて三次元表示図形を表示することを特徴とす
    る三次元図形表示方法。
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