JPH08158878A - 水素燃料エンジン - Google Patents

水素燃料エンジン

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JPH08158878A
JPH08158878A JP6302100A JP30210094A JPH08158878A JP H08158878 A JPH08158878 A JP H08158878A JP 6302100 A JP6302100 A JP 6302100A JP 30210094 A JP30210094 A JP 30210094A JP H08158878 A JPH08158878 A JP H08158878A
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Japan
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hydrogen
hydrogen storage
heat medium
storage tank
fuel
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Application number
JP6302100A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Mamiya
清孝 間宮
Michihiro Imada
道宏 今田
Tatsuo Yamauchi
健生 山内
Masayuki Tetsuno
雅之 鐡野
Makoto Sueyoshi
誠 末吉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素燃料エンジンにおける燃料残量を高精度
かつ低コストに算定できるようにする。 【構成】 水素吸蔵合金を内蔵した水素貯留タンクを備
え、該水素貯留タンク内に熱媒循環路を介して熱媒を循
環させることにより脱着した水素をエンジンに供給する
ようにしてなる水素燃料エンジンにおいて、上記熱媒循
環路の水素貯留タンク上流部と下流部に各々当該循環路
内を流れる熱媒の温度を検出する第1、第2の温度セン
サと、該第1、第2の温度センサにより検出された熱媒
の温度差を演算し、該温度差に基いて上記水素貯留タン
ク内の水素残量を算定する水素残量算定手段とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、水素燃料の残量算定
機能を備えた水素燃料エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平4−26205
1号公報に記載されているようにガソリン代替燃料とし
て水素を燃料とする水素燃料エンジンが知られている。
【0003】例えばガソリンエンジンのような液体燃料
を使用した車両では燃料タンク内にレベルセンサを設け
て当該燃料の残量を計測し表示するのが普通であるが、
水素燃料エンジンのような気体燃料を使用した車両の場
合には、そのようなレベルセンサ等の残量表示手段を用
いることはできない。
【0004】すなわち、水素燃料エンジン車では、一般
にその燃料貯溜部が水素吸蔵合金タンク(MHタンク)に
よって形成されており、例えば図8のPCT特性から明
らかなように、その性質上、熱媒の温度および供給量を
可変制御することにより、上記タンク内の水素発生圧力
は充填量の如何に拘わらず常時一定に保持されるように
なっているため、タンク内の水素発生圧力によって燃料
残量を検出表示することはできない。また、燃料自体の
重量が軽い一方、水素吸蔵合金自体の重量が大きく、燃
料消費量の増大に伴うタンク重量の変化割合は微小であ
るので、重量法によって精度の高い残量計測を行うこと
も困難である。
【0005】そこで、例えば特願平5−353002号
に示されるように、上記タンクの燃料供給通路に気体流
量検出用のタービン式の流量センサを設け、該流量セン
サにより走行時・充填時の各々についての流量を積算す
ることにより、残量を算出するようにしたものが提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
タービン式の気体流量センサによる流量積算システムの
場合、どうしても流量センサそのものに計測誤差があ
り、当該流量センサの計測誤差自体が積算されて、トー
タルとして大きな誤差を生じてしまう欠点を持ち合わせ
ており、やはり燃料残量の正確な値(絶対値)を算定する
ことができない問題がある。
【0007】本願の請求項1〜6各項記載の発明はこの
ような問題点を解消するためになされたものであって、
水素燃料エンジンの燃料供給装置における燃料残量を、
流量計や流量センサを車載することなく、また算定誤差
の累積を招くことなく、可能な限り正確に測定し表示す
ることができるようにした水素燃料エンジンを提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜6各項
記載の発明は、上記の目的を達成するために、各々次の
ような有効な課題解決手段を備えて構成されている。
【0009】すなわち、先ず本願の請求項1記載の発明
の水素燃料エンジンは、水素吸蔵合金を内蔵した水素貯
留タンクを備え、該水素貯留タンク内に熱媒循環路を介
して熱媒を循環させることにより脱着した水素をエンジ
ンに供給するようにしてなる水素燃料エンジンにおい
て、上記熱媒循環路の水素貯留タンク上流部と下流部に
各々当該循環路内を流れる熱媒の温度を検出する第1、
第2の温度センサと、該第1、第2の温度センサにより
検出された熱媒の温度差を演算し、該温度差に基いて上
記水素貯留タンク内の水素残量を算定する水素残量算定
手段とを設けて構成されている。
【0010】また本願の請求項2記載の発明の水素燃料
エンジンは、上記請求項1記載の発明の構成の水素燃料
エンジンにおいて、水素貯留タンクが複数に分割された
水素吸蔵合金タンクよりなるとともに該複数の水素吸蔵
合金タンクの各々に熱媒循環路が設けられ、熱媒温度差
の演算、それに基く水素残量の算定は、それら複数の水
素吸蔵合金タンクの内の一部の水素吸蔵合金タンクにつ
いてなされるように構成されている。
【0011】また、本願の請求項3記載の発明の水素燃
料エンジンは、上記請求項1記載の発明の構成の水素燃
料エンジンにおいて、熱媒循環路に熱媒を循環させる熱
媒ポンプと水素貯留タンク内の発生水素圧を検出する水
素圧検出手段とを備え、水素圧検出手段により検出され
た水素貯留タンク内の発生水素圧が所定値以下に低下し
た時に上記熱媒ポンプを駆動するとともに該駆動時に上
記水素残量算定手段を作動させて水素貯留タンク内の水
素残量を算定するように構成されている。
【0012】また、本願の請求項4記載の発明の水素燃
料エンジンは、水素貯留タンクが複数に分割された水素
吸蔵合金タンクよりなるとともに該複数の水素吸蔵合金
タンクの各々に熱媒循環路が設けられ、該各熱媒循環路
を介して上記複数の水素吸蔵合金タンクの各々に熱媒を
循環させることにより脱着した水素をエンジンに供給す
るようにしてなる水素燃料エンジンにおいて、上記複数
の水素吸蔵合金タンクの内の一部の水素吸蔵合金タンク
に対して当該水素吸蔵合金タンク内の発生水素圧を検出
する水素圧検出手段と水素吸蔵合金温度を検出する合金
温度検出手段とを設け、当該水素吸蔵合金タンクについ
て熱媒の供給と水素の発生を停止させた安定状態におけ
る水素発生圧と水素吸蔵合金温度から水素残量を算定す
るように構成されている。
【0013】さらに、本願の請求項5記載の発明の水素
燃料エンジンは、上記請求項1記載の発明の構成の水素
燃料エンジンにおいて、水素貯留タンク内の水素圧を検
出する水素圧検出手段を備え、該水素圧検出手段によっ
て検出された水素圧検出値の所定値以上の増大変化又は
減少変化により水素燃料の満量状態又は空状態の検知を
行うように構成されている。
【0014】さらに、また本願の請求項6記載の発明の
水素燃料エンジンは、上記請求項5記載の発明の水素燃
料エンジンの構成において、水素貯留タンク内の水素供
給量を検出する水素流量検出手段を備え、水素貯留タン
ク内への水素充填時に該水素流量検出手段の水素流量検
出値により水素燃料の満量検知状態までの水素充填量を
計測するように構成されている。
【0015】
【作用】上記各構成の結果、本願の請求項1〜6各項記
載の発明の水素燃料エンジンでは、それらの各構成に対
応して各々次のような作用が得られる。
【0016】すなわち、先ず本願の請求項1記載の発明
の水素燃料エンジンの構成では、上述のように、水素吸
蔵合金を内蔵した水素貯留タンクを備え、該水素貯留タ
ンク内に熱媒循環路を介して熱媒を循環させることによ
り脱着した水素をエンジンに供給するようにしてなる水
素燃料エンジンにおいて、上記熱媒循環路の水素貯留タ
ンク上流部と下流部に各々当該循環路内を流れる熱媒の
温度を検出する第1、第2の温度センサと、該第1、第
2の温度センサにより検出された熱媒の温度差を演算
し、該温度差に基いて上記水素貯留タンク内の水素残量
を算定する水素残量算定手段とを設けて水素貯留タンク
内の水素残量を算定するようにしている。
【0017】すでに述べたように、例えばMH合金のよ
うな水素吸蔵合金を使用した水素貯留タンクでは、その
燃料圧力が水素の残量によっては殆んど変化しない特徴
がある。そのため、従来のような圧力のみの検出による
水素残量の算定は正確ではない。
【0018】また、その点を改良した気体流量センサに
より走行・充填時の±流量を検出して積算する算定シス
テムでは計測誤差の蓄積があり、そのために水素残量の
正確な絶対値は求め得ない。
【0019】ところが、一般に水素燃料エンジンでは、
車両走行中は水素燃料の発生圧が一定となるように熱媒
循環流量の制御を行っており、該熱媒循環時の水素貯留
タンク出口部の熱媒の温度は水素燃料の残量によって変
化する。
【0020】そこで、該水素貯留タンクの出入口両部で
の温度を上記のように第1、第2の温度センサによって
各々検出し、それらの間の温度差に基いて水素残量を算
定するようにすると、略正確な水素残量の絶対値の算定
が可能となり、算定誤差も小さくて済む。
【0021】また、本願の請求項2記載の発明の水素燃
料エンジンの構成では、上記請求項1記載の発明の水素
燃料エンジンの構成において、水素貯留タンクが複数に
分割された水素吸蔵合金タンクよりなるとともに該複数
の水素吸蔵合金タンクの各々に熱媒循環路が設けられて
おり、上述した水素残量算定手段による熱媒温度差の演
算、それに基く水素残量の算定は、それら複数の水素吸
蔵合金タンクの内の一部の水素吸蔵合金タンクについて
なされるようになっている。
【0022】水素吸蔵合金タンクが複数個あっても、そ
れらの容量、構造が同一であって、それぞれに均等に水
素燃料が充填され、消費されることを条件とすると、そ
れらの内の何れか1つのものの水素残量を算定すれば、
他のものの残量を個々に算定するまでもなく、容易に全
体の残量を算定することができる。
【0023】また、本願の請求項3記載の発明の水素燃
料エンジンの構成では、上記請求項1記載の発明の水素
燃料エンジンの構成において、さらに熱媒循環路に熱媒
を循環させる熱媒ポンプと水素貯留タンク内の発生水素
圧を検出する水素圧検出手段とを備えさせ、該水素圧検
出手段により検出された水素貯留タンク内の発生水素圧
が所定値以下に低下した時に上記熱媒ポンプを駆動する
とともに該駆動時に水素残量算定手段を作動させて水素
貯留タンク内の水素残量を算定するようになっている。
【0024】水素圧検出手段によって水素貯留タンク内
の発生水素圧が目標とする所定圧力値以下に低下したこ
とが検出されると、熱媒ポンプが駆動され、水素貯留タ
ンク内の水素吸蔵合金部に熱媒が供給されて水素が発生
され、発生水素圧が上記所定の圧力値となるように制御
される。
【0025】ところで、このように熱媒ポンプが駆動さ
れて水素貯留タンク内に熱媒の循環が始まった直後は、
水素貯留タンク下流の熱媒循環路出口部の熱媒温度が水
素貯留タンク内の水素燃料残量に応じて応答性良く変化
する。
【0026】したがって、該時点において、上記のよう
な水素残量算定手段を作動させて第1、第2の温度セン
サの温度検出値の差から水素燃料の残量を算定するよう
にすると、応答性の良いタイミングで精度の良い水素燃
料残量の算定が可能になる。
【0027】さらに、本願の請求項4記載の発明の水素
燃料エンジンの構成では、上記のように、水素貯留タン
クが複数に分割された水素吸蔵合金タンクよりなるとと
もに該複数の水素吸蔵合金タンクの各々に熱媒循環路が
設けられ、該各熱媒循環路を介して上記複数の水素吸蔵
合金タンクの各々に熱媒を循環させることにより脱着し
た水素をエンジンに供給するようにしてなる水素燃料エ
ンジンにおいて、上記複数の水素吸蔵合金タンクの内の
一部の水素吸蔵合金タンクに対して当該水素吸蔵合金タ
ンク内の発生水素圧を検出する水素圧検出手段と水素吸
蔵合金温度を検出する合金温度検出手段とを設け、当該
水素吸蔵合金タンクについて熱媒の供給と水素の発生を
停止させた安定状態における水素発生圧と水素吸蔵合金
温度から水素残量を算定するようになっている。
【0028】上記のように、水素貯留タンクが複数に分
割された水素吸蔵合金タンクよりなるとともに該複数の
水素吸蔵合金タンクの各々に熱媒循環路が設けられ、該
各熱媒循環路を介して上記複数の水素吸蔵合金タンクの
各々に熱媒を循環させることにより脱着した水素をエン
ジンに供給するようにしてなる水素燃料エンジンにおい
ては、運転停止時はもちろんその走行時においても上記
複数の水素吸蔵合金タンクの内の一部の水素吸蔵合金タ
ンクの熱媒供給および水素発生を停止させることが可能
となる。したがって、同一部の水素吸蔵合金タンクに対
して上述のように当該水素吸蔵合金タンク内の発生水素
圧を検出する水素圧検出手段と水素吸蔵合金温度を検出
する合金温度検出手段とを設けると、当該水素吸蔵合金
タンクについて熱媒の供給と水素の発生を停止させた安
定状態における水素発生圧と水素吸蔵合金温度との関係
から水素残量を算定することができるようになる。
【0029】特に、図6の特性から明らかなように、水
素吸蔵合金温度によって特定される水素発生圧は、その
満量又は空状態で精度良く検出できるから、該構成では
水素充填時などに適切に充填された水素の満量値を知る
のに好都合となる。
【0030】また、以上のように、複数の分割された水
素吸蔵合金タンクの内の一部のタンクをサンプル用のタ
ンクとして、水素残量の算定を行うようにすると、上記
請求項2記載の発明の場合と同様に他の水素吸蔵合金タ
ンクについては同様のことを行うまでもなく全タンクに
ついての精度の高い燃料残量の算定を実現することがで
きるようになる。
【0031】さらに、本願の請求項5記載の発明の水素
燃料エンジンの構成では、上記請求項1記載の発明の水
素燃料エンジンの構成において、水素貯留タンク内の水
素圧を検出する水素圧検出手段を備え、水素圧検出手段
によって検出された水素圧検出値の所定値以上の増大変
化又は減少変化により水素燃料の満量状態又は空状態の
検知を行うようになっている。
【0032】水素貯留タンクでは、例えば図6に示すよ
うに、水素燃料の貯留量が充填時等において満量状態に
なると水素圧が所定値以上に上昇する一方、消費時等に
おいて空状態になると所定値以下に減少する。
【0033】したがって、上述のように水素貯留タンク
内の水素圧を検出する水素圧検出手段を設けて上記のよ
うな水素圧の変化を検出するようにすると、水素燃料の
フル状態又はエンプティー状態を各々検出表示すること
が可能となる。
【0034】さらに、また本願の請求項6記載の発明の
水素燃料エンジンの構成では、上記請求項5記載の水素
燃料エンジンの構成において、水素貯留タンク内の水素
供給量を検出する水素流量検出手段を備え、水素貯留タ
ンク内への水素充填時に該水素流量検出手段の水素流量
検出値により上記水素燃料の満量検知状態までの水素充
填量を計測するようになっている。
【0035】上記のように請求項1記載の発明の水素燃
料エンジンの構成において、水素貯留タンク内の水素圧
の変化を検出する水素圧検出手段を設けると、上記請求
項5記載の発明の水素燃料エンジンのように、水素充填
時における水素発生圧の増大変化から水素満量状態の検
知が可能となる。
【0036】そこで、該構成に加えて、さらに上記水素
貯留タンク内への水素充填時に該充填水素量の流量計測
が可能な流量検出手段を設け、該流量検出手段によって
満量状態検知までの水素充填量を計測するようにする
と、具体的に水素充填量の表示が可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の水素燃料エンジ
ンによると、次のような有益な効果を得ることができ
る。
【0038】 水素燃料の放出圧力が一定であっても
高精度な燃料残量の検出が可能となる。
【0039】 新たな装置や部品を利用することなく
高精度な検出が可能となるので、低コストで済む。
【0040】 水素燃料量のフル又はエンプティー検
知が可能となる。
【0041】 充填水素量の計測表示が可能となる。
【0042】
【実施例】
(実施例1)図1〜図4は、本願発明の実施例1に係る水
素燃料の残量算定機能を備えた水素燃料エンジンの燃料
供給システムの構成を示している。
【0043】図1において、先ず符号1は水素を燃料と
するロータリーエンジンである。該ロータリーエンジン
1は、例えば図2に示すようにペリトロコイド曲線面を
内周面2aとするロータハウジング2内に3組の円弧状
外周面3a〜3cを有する略三角形状のロータ3が内接配
置され、当該ロータハウジング2の内周面2aおよびロ
ータ3の外周面3a〜3cとロータハウジング2の両側に
配置されたセンターハウジング4およびサイドハウジン
グ(図示せず)とによって3つの作動室5A〜5Cが形成
されている。そして、上記ロータ3の回転に伴いこれら
3つの作動室5A〜5Cが所定の位相差をもって容積変
化することによって吸気、圧縮、膨張、排気の各行程を
行い、エキセントリックシャフト6からその出力を取り
出すよう構成されている。また、その下死点側短軸部を
挾んで吸気行程側作動室5Aには吸気ポート7が、排気
行程側作動室5Cには排気ポート8がそれぞれ設けら
れ、さらに、上記吸気行程側作動室5Aには上記吸気ポ
ート7のリーディング側に隣接する位置に独立して水素
燃料供給ポート9が設けられている。そして、また上記
吸気ポート7には図示しないエアクリーナに連通する吸
気通路が接続され、該吸気通路のエアクリーナ下流に
は、吸入空気量を調整する例えば電気的な駆動方式のス
ロットル弁が設けられ、また、同スロットル弁の上流部
には吸入空気量を検出するエアフローセンサーが設けら
れるようになっている。また、上記排気ポート8には図
示しない排気通路が接続され、該排気通路下流には触媒
コンバータが設けられる。そして、また同触媒コンバー
タの入口部には排気ガス中の酸素濃度によってエンジン
の空燃比を検出するO2センサーが設けられる。
【0044】ところで、水素はガソリンに比べて同一混
合気量に対する燃焼時の水分発生量が3倍程度も多い。
そのため、冷間始動時において、トロコイド面に結露が
生じ、該結露水が点火プラグP1,P2の電極部に付着し
て失火を招く恐れがある。そこで、本実施例では、例え
ば図2に示すように各点火プラグP1,P2のプラグホー
ルH1,H2の各々遅れ側(上部)に結露水吸着用の小さな
凹溝部C1,C2を設けて、同問題を解決するようにして
いる。このようにすると、トロコイド面に生じた結露水
をアペックスシールが掻きよせてプラグホールH1,H2
に入れようとするのを、その手前側で吸着させ燃焼熱に
より蒸発させることができる。
【0045】一方、上記水素燃料供給ポート9には、例
えば図3に示すような複数のMHタンクT1〜T3からな
る水素燃料貯溜タンク部Tから水素燃料を導く水素燃料
供給通路15が接続されている。この水素燃料供給通路
15と水素燃料供給ポート9との接続部にはエンジン回
転に同期して水素を噴射するように構成された水素燃料
噴射弁16が設置されている。また、上記水素燃料供給
通路15には当該通路の通路面積を調整し水素燃料供給
量を制御する電気式の水素供給量制御弁17が設けられ
ており、該水素供給量制御弁17と水素燃料貯溜部タン
クTの間にはエンジン作動時に開き、エンジン停止時に
閉じる第1遮断弁18が、水素供給量制御弁17と水素
燃料噴射弁16との間にはエンジン停止時に閉じる第2
遮断弁19がそれぞれ設けられている。また、上記水素
燃料供給通路15には、上記第1遮断弁18と水素燃料
貯留タンク部Tの間に位置して流量センサ20、圧力セ
ンサー21、圧力計22が各々設けられている。また、
第1遮断弁18と流量センサ20との間の水素燃料供給
通路15には第3遮断弁24を介して水素燃料充填口2
5が接続されている。
【0046】他方、上記水素燃料貯溜タンク部Tは、例
えば図3に示すように3本のMHタンクT1〜T3を並列
に配置したものであって、第1〜第3の各MHタンクT
1〜T3は、例えば図4に示すように、それぞれ水素吸蔵
合金(例えば、TiFe,LaNi,TiMn,MmNiCr,MmN
i,)MHを内蔵し、その中に形成された熱媒流通路(熱媒
循環路)に熱媒を流すことにより、それぞれ一定温度以
上で水素を放出し、所定の水素放出圧力が得られるもの
とされている。
【0047】そして、上記第1〜第3の各MHタンクT
1〜T3には熱媒体として上記ロータリエンジンのエンジ
ン冷却系からの冷却水が循環されるようになっている。
すなわち、同MHタンクT1〜T3には、サーモスタット
バルブ26、ラジエータ27、ウォータポンプ28等に
よって構成されるエンジン冷却系の上流部と下流部にバ
イパス状態で接続された熱媒通路が設けられ、該熱媒通
路を通したエンジン冷却水が各MHタンクT1〜T3内を
循環するように全体の熱媒経路が構成されている。
【0048】すなわち、先ず上記サーモスタットバルブ
26、ラジエータ27、ウォータポンプ28等よりなる
エンジン冷却水は、上記ロータリーエンジン1本体の冷
却水出口と冷却水入口と連通させる冷却水循環通路31
の途中に上流側から下流側方向にかけて当該サーモスタ
ットバルブ26、ラジエータ27、ウォータポンプ28
を順次配設するとともに上記サーモスタットバルブ26
とウォータポンプ28間にラジエータバイパス通路29
を設けて形成されている。
【0049】そして、該エンジン冷却系を迂回して上記
サーモスタットバルブ26上流部と上記ウォータポンプ
28上流部間にはエンジン冷却系バイパイ通路36が設
けられている。また、該エンジン冷却系バイパイ通路3
6の途中には、上記第1〜第3の各MHタンクT1〜T3
に対して熱媒を供給循環させる上流側第1の熱媒通路3
3と下流側第2の熱媒通路34とが一部バイパス状態で
接続されている。そして、該第1の熱媒通路33の上流
端と上記エンジン冷却系バイパイ通路36との接続部に
はサーモコントロールバルブ35が設けられており、該
サーモコントロールバルブ35を介して調温された熱媒
が第1、第2の熱媒通路33,34にバイパスされるよ
うになっている。上記サーモコントロールバルブ35
は、エンジン冷却系からの熱媒と上記バイパス通路36
のサーモコントロールバルブ下流側通路36aを介して
戻されるMHタンクT1〜T3からの熱媒との混合割合を
調整してMHタンクT1〜T3に供給される熱媒温度を所
定値(例えば60℃)に保つサーモコントロール機能を有
している。
【0050】また、上記第1の熱媒通路33の上記サー
モコントロールバルブ35下流側には熱媒ポンプ37お
よび第1の温度センサ41が、また上記第2の熱媒通路
34には第2の温度センサ42および温度計38が各々
設けられている。また、上記エンジン冷却系バイパイ通
路36のサーモコントロールバルブ35の上流側には第
1の熱媒バルブ43が、下流側には第2の熱媒バルブ4
4が設けられている。
【0051】また、図1において、符号50はエンジン
コントロールユニットである。このエンジンコントロー
ルユニット50には、図示しないエンジン回転数センサ
ーからはエンジン回転数信号が制御情報として入力さ
れ、またエアフローセンサーからは吸入空気量信号が入
力され、さらにO2センサーからは空燃比検出信号が入
力され、さらにまた第1および第2の温度センサ41,
42からは、それぞれ各MHタンクT1〜T3の入口部と
出口部の熱媒温度検出信号がそれぞれ入力される。ま
た、その他、エンジンのスタータスイッチ信号、イグニ
ッションスイツチON,OFF信号、アクセルセンサー
からのアクセル開度検出信号等も入力される。そして、
これらの各種の情報に基づいてエンジンのスロットル弁
の開閉制御、水素供給量制御弁17の開度制御、水素燃
料噴射弁16の噴射量制御、第1遮蔽弁18および第2
遮蔽弁19の開閉制御、第1、第2の熱媒バルブ43,
44の開閉制御、また、熱媒ポンプ37の駆動制御等の
各種の制御が各々行われる。
【0052】すなわち、先ずエンジン運転時には、上記
第1遮蔽弁18および第2遮断弁19が開かれ、上記第
1〜第3のMHタンクT1〜T3から出た水素は水素供給
量制御弁17により通路面積が制御される水素燃料供給
通路15を介して供給され、水素燃料噴射弁16により
エンジン回転に同期して水素燃料燃料供給ポート9に噴
射され、同タイミングでエンジン1の吸気行程作動室5
Aに供給される。また、空気はエアクリーナを経て吸気
通路に導入され、エンジンコントロールユニット50か
らの開度信号に応じて開閉する電気式のスロットル弁を
介して上記吸気ポート7に導かれ、所定のタイミングで
吸気行程作動室5Aに供給される。また上記水素燃料噴
射弁16の制御では、アクセル開度、エンジン回転数、
第1遮断弁18の上流側水素供給燃料供給通路の圧力を
検出する上記圧力センサー21の検出値等に応じてステ
ッピングモータが制御され、それにより開弁量が制御さ
れる。また、エンジン停止時には、イグニッションスイ
ッチOFFの信号を受けて上記第1遮断弁18および第
2遮断弁19が閉じられ、また水素供給量制御弁17も
閉じられる。
【0053】一方、該構成において、上記水素燃料貯留
タンク部Tの燃料残量は次のようにして算定される。
【0054】すなわち、先ず上記水素燃料エンジンの構
成では、上述のように、水素吸蔵合金MHを内蔵した水
素貯留タンク部Tを備え、該水素貯留タンク部T内に熱
媒循環路を介して熱媒を循環させることにより脱着した
水素をロータリエンジン1に供給するようになってお
り、またエンジン冷却系をバイパスしたエンジン冷却系
バイパス通路36に対して水素貯留タンク部Tへの第
1、第2の熱媒通路33,34がサーモコントロールバ
ルブ35を介して接続されている。そして、同通路3
3,34の水素貯留タンク部Tの上流部と下流部に各々
水素貯留タンク部Tの熱媒流通路内を流れる熱媒の温度
を検出する第1、第2の温度センサ41,42を設けて
いる。そして、該第1、第2の温度センサ41,42に
より検出された熱媒の温度を上記エンジンコントロール
ユニット50に入力して、その温度差を演算し、該温度
差に基いて上記水素貯留タンク部T内の水素残量を算定
するようになっている。
【0055】すでに述べたように、例えば図4に示すよ
うに素吸蔵合金MHを使用した水素貯留タンク部Tで
は、図8のPCT特性に示すように、その燃料圧力が水
素の残量によっては殆んど変化しない特徴がある。その
ため、従来のような圧力のみの検出による水素残量の算
定は正確ではない。
【0056】また、その点を改良した気体流量センサに
より走行・充填時の±流量を検出して積算する算定シス
テムでは計測誤差の蓄積があり、そのために水素残量の
正確な絶対値は求め得ない。
【0057】ところが、一般に水素燃料エンジンでは、
上記のごとく車両走行中は水素燃料の発生圧が一定とな
るように熱媒循環流量の制御を行っており、該熱媒循環
時の水素貯留タンク部Tの出口部の熱媒の温度は水素燃
料の残量によって変化する。
【0058】そこで、該水素貯留タンクの出入口両部で
の温度を上記のように第1、第2の温度センサ41,4
2によって各々検出し、それらの間の温度差に基いて水
素残量を算定するようにすると、略正確な水素残量の絶
対値の算定が可能となり、算定誤差も小さくて済む。
【0059】なお、その場合において、上記熱媒ポンプ
37が駆動されて水素貯留タンク部T内に熱媒の循環が
始まった直後は、水素貯留タンク部T下流の熱媒流通路
出口部の熱媒温度が水素貯留タンク部T内の水素燃料残
量に応じて特に応答性良く変化する。
【0060】したがって、該時点において、上記のよう
な水素残量算定手段を作動させて第1、第2の温度セン
サ41,42の温度検出値の差から水素燃料の残量を算
定するようにすると、さらに応答性の良いタイミングで
精度の良い水素燃料残量の算定が可能になる。
【0061】ところで、上記構成において、通常は水素
貯留タンク部T(MHタンク18a〜18c)から発生する
水素の圧力が適切とされる所定の基準値よりも低いこと
が圧力センサ21によって検出されると、上記熱媒ポン
プ37をONにする一方、そうでない時にはOFFにす
ることによって水素発生圧を一定値に維持する熱媒ポン
プ制御が採用されているが、本実施例では、例えばエン
ジンの始動時、すなわちクランキング中は上記のように
水素発生圧が上記基準値よりも低い時であっても熱媒ポ
ンプ37のON制御は行わず、エンジンの始動が完了し
てその回転数が所定回転数以上に達してから所定時間が
経過した後に初めて当該熱媒ポンプ37のON制御を可
能とするようにし、エンジン負荷の低減によるエンジン
始動性の確保とバッテリ上りの防止を図るようになって
いる。
【0062】なお、以上の水素燃料エンジンの構成にお
いては、上述の如く水素貯留タンク部Tが複数に分割さ
れた水素吸蔵合金タンクT1〜T3よりなっており、それ
らの全体の熱媒流入温度と流出温度とに基いて、水素残
量算定手段であるエンジンコントロールユニット50に
よる熱媒温度差の演算、それに基く水素残量の算定を行
ったが、これは、それら複数の水素吸蔵合金タンクT1
〜T3の内の一部の水素吸蔵合金タンク(例えばT3)につ
いて行うようにしても良い。
【0063】水素吸蔵合金タンクが複数個あっても、そ
れらの容量、構造が同一であって、それぞれに均等に水
素燃料が充填され、消費されることを条件とすると、そ
れらの内の何れか1つのものの水素残量を算定すれば、
他のものの残量を個々に算定するまでもなく、容易に全
体の残量を算定することができるからである。
【0064】(実施例2)次に図5は、本願発明の実施例
2に係る水素燃料の残量算定機能を備えた水素燃料エン
ジンの燃料供給システムの構成を示している。
【0065】上述のように水素燃料貯留タンク部Tは、
第1〜第3の複数本のMHタンク(水素吸蔵合金タンク)
1〜T3により構成されている。
【0066】したがって、それを例えば図5のように第
1、第2の熱媒バルブ55,56、水素放出遮断バルブ
57、水素吸蔵合金温度検出センサ59、水素圧検出セ
ンサ58を設けて構成し、該複数本のMHタンクT1
3の内の何れか1本、例えば第3のMHタンクT3をサ
ンプルとして、定期的に第1の熱媒バルブ55および水
素放出遮断バルブ57を閉じて水素燃料の放出と熱媒の
供給を予じめ設定した所定時間内停止させて安定した状
態での、上記水素吸蔵合金(MH)の温度と水素発生圧と
を水素吸蔵合金温度検出センサ59、水素圧検出センサ
58によって検出し、それらに基いて図6のPCT特性
から水素燃料の残量を検出し、燃料計に表示するように
することもできる。これは、走行時および給燃時の何れ
の場合にも可能である。
【0067】また、上記PCT特性は水素燃料の満量又
は空状態での特性が変化することから、そのような残量
検出法を採用した場合において、特に当該MHタンク
(水素吸蔵合金タンク)T1〜T3内の何れかのサンプルタ
ンクT3に水素燃料を充填中に、燃料計の針がフル(満
量)状態になった高感度時に、当該残量検出方法によっ
て燃料残量を検出して、上記燃料計の値を該検出値にリ
セット(初期設定)し、以後は流量センサ20の出力で積
算して行くようにすると、より正確な燃料値(満量値お
よび残量値)の表示が可能となる(図6参照)。
【0068】(実施例3)さらに、図7は本願発明の実施
例3に係る水素燃料の残量算定機能を備えた水素燃料エ
ンジンの燃料供給システムの構成を示している。
【0069】ところで、上記MHタンク18a〜18cの
各々は、図4に示すように、水素吸蔵合金MHを内蔵し
て構成されている。該水素吸蔵合金MHは、水素充填時
には発熱し、水素放出時には冷却される性質がある。従
って、該熱を上述のように外部からの熱媒の供給によっ
て吸収したり、加熱したりすることによって、水素の充
填・放出を可能としている訳である。このMHタンク1
8a〜18cの水素の充填・放出性能は、上記水素吸蔵合
金MHと外部熱媒との熱交換率の良否によって決定され
る。
【0070】ところが、図4の構成から明らかなように
水素吸蔵合金MH内に形成されている熱媒流通路は上流
側から下流側まで所定の長さを有しており、流される熱
媒の温度は上流側から下流側にかけて熱交換によって次
第に上昇(充填時)するか、又は低下(放出時)する。
【0071】その結果、該上流部と下流部では水素吸蔵
合金MH自体の水素吸着性能又は水素放出性能が変わる
ことになる。
【0072】このため、全体としての水素充填・放出性
能が低くなり、例えば充填時間が長くかかり、又急加速
走行時など給燃時間が長い時には一時的に発生水素圧が
低下して、A/Fの変動を伴う問題が生じる。
【0073】そこで、本実施例の構成では、例えば図7
に示すように、各MHタンクT1〜T3の各々に熱媒の流
れる方向を一定時間毎に交互に逆方向に切換えることが
できるように、第1、第2の2本の熱媒通路71,72
と第1、第2の流入口側電磁開閉弁および第3、第4の
流出口側電磁開閉弁61,62、63,64を各々設けて
熱媒循環路を構成している。
【0074】このようにすると、先ず流入口側第1の電
磁開閉弁61および流出口側第1の電磁開閉弁63が各
々開で、流入口側第2の電磁開閉弁62および流出口側
第2の電磁開閉弁64が各々閉の時には、図示実線の矢
印で示すように熱媒が流れる一方、それら各電磁弁6
1,62、63,64の開閉関係が逆になると、上記とは
逆方向に図示破線の矢印で示すように熱媒が流れる。
【0075】従って、これらの関係を一定時間毎に交互
に繰り返させるように制御すると、上述したような水素
吸蔵合金MH内の熱媒流通路の上流側と下流側間の熱媒
の温度差が解消されて、全体に高い水素充填・放出性能
を実現することができるので、上述したような問題が改
善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例1に係る水素燃料エ
ンジンの燃料供給システムの構成を示す概略図である。
【図2】図2は、同水素燃料エンジンのエンジン本体部
の構造を示す図である。
【図3】図3は、同水素燃料エンジンの燃料供給システ
ムにおける水素貯留タンク部の具体構造を示す断面図で
ある。
【図4】図4は、同燃料供給システムにおける水素貯留
タンクの内の1つのMHタンクの内部構造を示す概略図
である。
【図5】図5は、本願発明の実施例2に係る水素燃料エ
ンジンの燃料供給システムの構成を示す図である。
【図6】図6は、同燃料供給システムにおける水素貯留
タンクの水素残量と水素発生圧力との関係を示すグラフ
である。
【図7】図7は、本願発明の実施例3に係る水素燃料エ
ンジンの燃料供給システムにおけるの水素貯留タンク部
の構成を示す概略図である。
【図8】図8は、水素燃料貯留タンクにおける水素充填
量と水素発生圧との関係を示す図である。
【符号の説明】
1はロータリーエンジン、9は水素燃料供給ポート、1
5は水素燃料供給通路、16は水素燃料噴射弁、17は
水素供給量制御弁、18は第1遮断弁、20は流量セン
サ、21は圧力センサ、26はサーモスタットバルブ、
27はラジエータ、28はウォータポンプ、31は冷却
水循環通路、41は第1の温度センサ、42は第2の温
度センサ、Tは水素貯留タンク部、T1〜T3は第1〜第
3のMHタンクである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 21/02 H (72)発明者 鐡野 雅之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 末吉 誠 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素吸蔵合金を内蔵した水素貯留タンク
    を備え、該水素貯留タンク内に熱媒循環路を介して熱媒
    を循環させることにより脱着した水素をエンジンに供給
    するようにしてなる水素燃料エンジンにおいて、上記熱
    媒循環路の水素貯留タンク上流部と下流部に各々当該循
    環路内を流れる熱媒の温度を検出する第1、第2の温度
    センサと、該第1、第2の温度センサにより検出された
    熱媒の温度差を演算し、該温度差に基いて上記水素貯留
    タンク内の水素残量を算定する水素残量算定手段とを設
    けたことを特徴とする水素燃料エンジン。
  2. 【請求項2】 水素貯留タンクが複数に分割された水素
    吸蔵合金タンクよりなるとともに該複数の水素吸蔵合金
    タンクの各々に熱媒循環路が設けられ、熱媒温度差の演
    算、それに基く水素残量の算定は、それら複数の水素吸
    蔵合金タンクの内の一部の水素吸蔵合金タンクについて
    なされるようになっていることを特徴とする請求項1記
    載の水素燃料エンジン。
  3. 【請求項3】 熱媒循環路に熱媒を循環させる熱媒ポン
    プと水素貯留タンク内の発生水素圧を検出する水素圧検
    出手段とを備え、水素圧検出手段により検出された水素
    貯留タンク内の発生水素圧が所定値以下に低下した時に
    上記熱媒ポンプを駆動するとともに該駆動時に水素残量
    算定手段を作動させて水素貯留タンク内の水素残量を算
    定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の水素
    燃料エンジン。
  4. 【請求項4】 水素貯留タンクが複数に分割された水素
    吸蔵合金タンクよりなるとともに該複数の水素吸蔵合金
    タンクの各々に熱媒循環路が設けられ、該各熱媒循環路
    を介して上記複数の水素吸蔵合金タンクの各々に熱媒を
    循環させることにより脱着した水素をエンジンに供給す
    るようにしてなる水素燃料エンジンにおいて、上記複数
    の水素吸蔵合金タンクの内の一部の水素吸蔵合金タンク
    に対して当該水素吸蔵合金タンク内の発生水素圧を検出
    する水素圧検出手段と水素吸蔵合金温度を検出する合金
    温度検出手段とを設け、当該水素吸蔵合金タンクについ
    て熱媒の供給と水素の発生を停止させた安定状態におけ
    る水素発生圧と水素吸蔵合金温度から水素残量を算定す
    るようにしたことを特徴とする水素燃料エンジン。
  5. 【請求項5】 水素貯留タンク内の水素圧を検出する水
    素圧検出手段を備え、水素圧検出手段によって検出され
    た水素圧検出値の所定値以上の増大変化又は減少変化に
    より水素燃料の満量状態又は空状態の検知を行うように
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の水素燃料エ
    ンジン。
  6. 【請求項6】 水素貯留タンク内への水素供給量を検出
    する水素流量検出手段を備え、水素貯留タンク内への水
    素充填時に該水素流量検出手段の水素流量検出値により
    水素燃料の満量検知状態までの水素充填量を計測するよ
    うにしたことを特徴とする請求項5記載の水素燃料エン
    ジン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162633A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Mazda Motor Corp 水素ロータリエンジンの燃料噴射装置
CN102155291A (zh) * 2011-03-18 2011-08-17 重庆长安汽车股份有限公司 一种氢气发动机
JP2021083305A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 株式会社ジェーピージェネレーターズ 非常用電源供給システム

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