JPH08158453A - 雨水の自動排出装置 - Google Patents

雨水の自動排出装置

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Publication number
JPH08158453A
JPH08158453A JP6299398A JP29939894A JPH08158453A JP H08158453 A JPH08158453 A JP H08158453A JP 6299398 A JP6299398 A JP 6299398A JP 29939894 A JP29939894 A JP 29939894A JP H08158453 A JPH08158453 A JP H08158453A
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JP
Japan
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valve
float
rainwater
ejector
opened
Prior art date
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Pending
Application number
JP6299398A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Nakagawa
進 中川
Daisuke Ida
大輔 井田
Kazuo Oharagi
和夫 小原木
Kimio Terauchi
公男 寺内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fushiman Co Ltd
Sanyoh Koki Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
Fushiman Co Ltd
Sanyoh Koki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp, Fushiman Co Ltd, Sanyoh Koki Co Ltd filed Critical Japan Energy Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment

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  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製油設備などの火災や爆発の危険性が高い場
所であっても電気を動力として使用することなく、ピッ
ト内の雨水の水面高さを自動的に検出して雨水を自動的
に排水する。 【構成】 駆動流体供給配管3に遮断弁7、エゼクタ8
およびフロート弁9を接続する。フロート弁9がピット
2内に溜まった雨水12の液面高さを検出して弁開状態
になると、駆動流体供給配管3より送られている駆動流
体15’を遮断弁7に導き、これによって遮断弁7が開
く。遮断弁7が開くと、駆動流体供給配管3内の駆動流
体15がエゼクタ8に導かれ、ピット2内の雨水12を
吸い上げて、側溝13に排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災や爆発の危険性が
高い製油設備や工場等の配管用ピットに用いて好適な雨
水の自動排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場などにおいて、道路下を横断する配
管などの配管用ピットは雨水や湧水が溜まると、ピット
内の配管が冠水し、錆や腐食が発生する。これを防止す
るには雨水などの滞留水を排水して配管が冠水しないよ
うにする必要がある。通常、電極棒などの水位センサー
によりピット内の水位を検出し、電動ポンプによって排
水しているが、これらはいずれも電気を用いているた
め、製油設備などの火災や爆発の危険性が高い場所にお
いては本質的に好ましくない。そこで、製油設備などに
おいては、排水装置として一般にエゼクタと手動のバル
ブを用い、ピット内に雨水等が溜まると、バルブを手で
開き、エゼクタに蒸気等を送ってエゼクタ内を減圧する
ことにより雨水等を吸い上げ、排水溝に排水するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の排水装置は作業員が一定期間毎もしくは不定期
にピット内に溜まった雨水や湧水の水位を点検してはバ
ルブを手で開き、エゼクタを動作させて排水する必要が
あるため、水位の点検作業が面倒であるという問題があ
った。また、実際問題として夜間や雨天時などにおいて
は水位を点検することが煩わしく、配管を冠水させてし
まう。
【0004】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、製油設備などの火災や爆発の危険性が高い場所で
あっても電気を動力として使用することなく、ピット内
の水面高さを自動的に検出して雨水や湧水を自動的に排
水し得るようにした雨水の自動排出装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、駆動流体供給配管に接続
された遮断弁、フロート弁およびエゼクタを備え、前記
フロート弁は前記駆動流体供給配管より駆動流体の一部
が常時供給されており、フロートが一定高さ以上に上昇
すると開弁し、前記遮断弁は通常閉弁状態を保持してお
り、前記フロート弁が開弁するとフロート弁より送られ
てくる前記駆動流体の一部によって開弁し、前記エゼク
タは前記遮断弁が開弁すると前記駆動流体によってピッ
ト内の雨水を吸い上げ、排水することを特徴とする。請
求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明におい
て、前記フロート弁は、フロートと、回転軸に軸支され
前記フロートの昇降動作に伴い傾動されるレバーと、通
常フロート弁を閉弁しており前記フロートの上昇に伴う
前記レバーの傾動動作によって動作されることによりフ
ロート弁を開弁する弁棒と、前記回転軸の両側に支点を
有し前記レバーを弁閉位置と弁開位置の2位置にのみ保
持する引張りコイルばねとを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明において、フロート弁は水位の上昇に伴
いフロートが所定高さ(エゼクタ作動開始水位)まで上
昇すると、全開して駆動用流体供給配管から供給される
駆動流体の一部を遮断弁に導く。遮断弁は通常閉弁状態
を保持しており、前記フロート弁が開弁するとフロート
弁からの駆動流体によって開弁し、前記配管内の駆動流
体をエゼクタに導く。エゼクタは、前記駆動流体をノズ
ルから噴射し内部を減圧することでピット内の雨水を吸
い上げ、側溝に排水する。フロート弁の弁棒は、フロー
トの昇降に伴いレバーが傾動することにより動作しフロ
ート弁を開閉する。また、レバーは水平状態から僅かに
傾斜すると、引張りコイルばねの作用により傾斜方向に
一気に傾斜して弁閉位置もしくは弁開位置に保持され、
フロート弁を全閉もしくは全開状態に設定する。つま
り、引張りコイルばねはフロート弁のON、OFF状態
を保持する機能を有し、フロートが液面の波立ち等によ
って上下動したときでもフロート弁の全閉または全開状
態を安定に保持する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る雨水の自動排出装
置の一実施例を示す概略構成図、図2は遮断弁の断面
図、図3はエゼクタの断面図、図4はフロート弁の正面
図、図5は同フロート弁の平面図、図6は同フロート弁
の要部拡大断面図である。
【0008】先ず、雨水の自動排出装置の概略構成を図
1に基づいて説明する。この雨水の自動排出装置1はピ
ット2の上方に配管された駆動流体供給配管3と、駆動
流体供給配管3に接続されたバルブ4、ストレーナ5、
圧力計6、遮断弁7、エゼクタ8、フロート弁9および
蒸気トラップ10と、上端が前記エゼクタ8に接続さ
れ、下端がピット2内に挿入された吸上管11と、一端
が前記エゼクタ8に接続され、他端が開放し、前記吸上
管11によって吸い上げられたピット2内の雨水、湧水
等(以下これらを総称して雨水という)12を側溝13
に導き排水する排水管14等で構成されている。駆動流
体供給配管3には前記遮断弁7、エゼクタ8およびフロ
ート弁9を動作させる駆動流体15が供給されている。
駆動流体15としては、例えば圧力が0.8〜4Kg/
cm2 程度の蒸気が用いられるが、これに限らず圧搾空
気を用いてもよい。
【0009】次に、自動排水装置1の主要構成部材であ
る遮断弁7、エゼクタ8およびフロート弁9の構成等を
詳述する。図2において、前記遮断弁7は前記フロート
弁9によって開閉制御されるもので、円筒状の弁本体2
0を備えている。なお、図2では図1と遮断弁7を反対
向きにして示している。前記弁本体20は、上蓋21、
中板22、弁箱23および弁箱23の下面開口部25を
気密に閉鎖する下蓋24の4部材と、上蓋21、中板2
2および弁箱23を同軸に共締め固定する複数個のボル
ト26等で構成され、内部にはピストン27、上下一対
のダイヤフラム28a,28b、弁体29、圧縮コイル
ばね30等が配設されている。上蓋21の内室33は、
ボールバルブ34を備えた接続管35によって前記フロ
ート弁9の出口室(後述する)に接続されている。中板
22は前記ピストン27が摺動自在に貫通する中心孔3
6を有し、上下面に前記ダイヤフラム28a,28bが
その外周部を固定されて配設されている。上側のダイヤ
フラム28aの下面中央には前記ピストン27が固定さ
れ、その下面が下側のダイヤフラム28bの上面中央に
当接している。また、中板22の上面中央には前記上側
ダイヤフラム28aの下方への変位を可能にする凹部3
9が凹設されており、この凹部39は中板22に形成さ
れた大気開放孔40によって外部に連通されている。
【0010】前記弁箱23は、内部が仕切壁42によっ
て一次側流路43aと二次側流路43bに仕切られて両
端開口部44a,44bが前記駆動流体供給配管3に接
続され、一次側流路43aに前記弁体29が配設されて
いる。弁体29は下方に開放する筒状体に形成されて、
上面中央に一体的に突設された弁棒29aを有し、この
弁棒29aは前記仕切壁42に設けられた挿通孔45を
貫通し、上端部が弁箱23に配設されたガイドブッシュ
46により摺動自在に貫通保持され、かつ上端に設けら
れたダイヤフラム押え47が前記下側のダイヤフラム2
8bの下面に当接されている。前記弁体29は、前記下
蓋24の上面に形成された凹部50内に前記圧縮コイル
ばね30を介して摺動自在に嵌挿されており、通常は上
面が前記仕切壁42の挿通孔45に下方から嵌合固定さ
れた弁座51の下面に前記圧縮コイルばね30のばね力
によって圧接着座され、駆動流体15の流通を遮断する
ことにより遮断弁7を閉弁しており、雨水12の排水時
にフロート弁9からの駆動流体15’が前記接続管35
を経て上蓋21の内室33に供給されると、ダイヤフラ
ム28a,28bが下方に変位することにより圧縮コイ
ルばね30に抗して押し下げられ、遮断弁7を開弁する
よう構成されている。なお、弁箱23の上面中央には下
側のダイヤフラム28bの下方への変位を可能にする凹
部52が形成されている。
【0011】前記エゼクタ8は、前記駆動流体供給配管
3の終端にナット60によって接続固定された筒状体か
らなる本体61と、本体61内に同軸に対向配置された
一対のノズル62,63とを備え、下面に前記吸上管1
1の上端が両ノズル62,63の対向間隙の下方に位置
するよう接続され、また前記駆動流体供給配管3とは反
対側端面に前記排水管14がナット64によって接続さ
れており、前記遮断弁7が開弁し駆動流体15が供給さ
れると、本体61内が減圧されてピット2内の雨水を吸
上管11によって吸い上げ、駆動流体15と共に排水管
14に導き、側溝13に排水するよう構成されている。
本体61の基部側は容積を大きくするため球状に形成さ
れ、その中心付近に両ノズル62,63の対向端が位置
されている。ノズル62はノズル63に比べてノズル径
が小さく、駆動流体15をノズル63に向けて噴射する
と、周囲の空気または雨水がノズル63に吸い込まれ、
これにより本体61内を減圧する。
【0012】図4〜図6において、前記フロート弁9
は、雨水12の水面上に浮く球状のフロート70と、下
端がフロート70に接続され継手71によって長さ調整
可能なフロート棒72、フロート棒72を上下動自在に
保持するリンク機構73と、リンク機構73の動作によ
り揺動されるレバー74と、レバー74の揺動動作によ
り動作される弁棒75と、レバー74を弁閉位置と弁開
位置の2位置にのみ保持する引張りコイルばね76等で
構成されており、ブラケット80を介して前記吸上管1
1に固定されている。リンク機構73は、固定板77と
平行に対向する略垂直な第1リンク73aと、第1リン
ク73aの上下端を前記固定板77にそれぞれ連結する
第2,第3リンク73b,73cとで構成され、第1リ
ンク73aの上下に前記フロート棒72を上下動自在に
保持する一対の保持部78a,78bがそれぞれ設けら
れている。フロート棒72の上端には上側保持部78a
の上方に突出し、下方への抜けを防止するストッパ79
が設けられている。ストッパ79と上側保持部78aと
の間にはエゼクタ8の停止水位H2 (図1)において、
はじめて互いに接触するよう適宜な隙間dが設定されて
おり、これにより雨水などに起因する水面の波打ちによ
るフロート70の上下動がレバー74の揺動に影響しな
いようにしている。固定板77は弁箱86と一体に固定
されている。弁箱86は前記ブラケット80上に設置固
定されている。前記レバー74は、長手方向中間部が装
置固定部81に配設された水平な回転軸82によって上
下方向に揺動自在に軸支され、一端が前記第1リンク7
3aの上端に長溝83とピン84によって連結され、他
端にはバラスト85が移動調整可能に配設されている。
レバー74は通常、すなわち雨水12がエゼクタ作動開
始水位H1 以下の状態においてフロート70が下がって
いるため図4に示すように左下がりに傾斜した状態に保
持されている。この状態において、レバー74は弁棒7
5を押し下げることはない。なお、バラスト85は、雨
水12がない自然状態においてレバー74が図4左下が
りに傾斜するようレバー74の長手方向に移動調整され
る。
【0013】前記弁棒75は、弁室87と上下一対の弁
座88a,88bを有する弁箱86内に上下動自在に配
設され、上端部75aが上側の弁座88aを介して上方
に突出されて前記レバー74の下面に近接もしくは当接
されている。この当接位置は、回転軸82からバラスト
85側に若干ずれた位置とされる。前記弁箱86の内室
87は、下側の弁座88bによって上下2つの室、すな
わち入口室87aと出口室87bとに仕切られており、
弁棒75の内端部が前記出口室87bおよび弁座88b
を通って入口室87a内に挿入位置され、その下端には
圧縮コイルばね89によって前記弁座88bの下面開口
部に通常圧接される球状弁90が設けられている。更
に、弁棒75の上端は出口室87bの圧力を排出するた
めの排気弁75aが設けられており、前記球状弁90が
弁座88bに当接してフロート弁9が閉じている状態で
は排気弁75aが弁座88aから離間して出口室87b
の圧力は弁棒75の上部摺動部の隙間を通って上方大気
に排気される。また、球状弁90が弁座88aから離間
してフロート弁9が全開している状態では排気弁75a
は弁座88aに当接して出口室87bの圧力が上方に排
気されないようになる。前記入口室87aには流体供給
管91の一端が接続されており、この流体供給管91の
他端は図1に示すように駆動流体供給配管3の前記遮断
弁7より上流側に接続されており、駆動流体15の一部
15’を常時入口室87aに導いている。一方、出口室
87bには前記接続管35の一端が接続されており、こ
の接続管35の他端は前記遮断弁7の内室33(図2)
に接続されている。
【0014】前記引張りコイルばね76は、図5に示す
ように前記回転軸82の両側に支点76a,76bを有
し、前記レバー74を弁閉位置と弁開位置の2位置にの
み保持するもので、一方の支点76aが装置固定部81
に係止され、他方の支点76bが前記レバー74に設け
た支持ピン93に係止されている。支点76aの高さは
回転軸82の高さと略同一とされる。支持ピン93は回
転軸82よりリンク機構73側に設けられている。引張
りコイルばね76は、雨水12の水面がエゼクタ8の作
動開始水位H1 以下でレバー74が左下がりに傾斜した
通常の状態においては、回転軸82と支点76aを結ぶ
直線より支点76bが下側に位置することで図4左斜め
下方に作用する。したがって、レバー74は左下がりに
傾斜した状態(弁閉状態)に安定に保持される。図4は
この状態を示す。一方、雨水12の水面の上昇に伴いフ
ロート70が図7、図8に示すように徐々に上昇し、レ
バー74が時計方向に徐々に回動して水平状態よりもほ
んの僅かでも右下がりに傾斜すると、回転軸82と支点
76aを結ぶ直線より支点76bが上側に移動するた
め、引張りコイルばね76が途端に図4右斜め下方の力
としてレバー74に作用するようになり、レバー74を
一気に時計方向に最大角度回動させ、この状態(弁開状
態)に安定に保持する。レバー74が右下がりに傾動し
て弁開位置に保持されると、レバー74が弁棒75を圧
縮コイルばね89に抗して押し下げるため、球状弁90
が弁座88bの下面開口部から離間して入口室87aと
出口室87bを互いに連通させる。したがって、フロー
ト弁9が開弁し、流体供給管91によって入口室87a
に供給されていた駆動流体15’は、出口室87bおよ
び接続管35を通って遮断弁7に供給される。なお、弁
棒75が下がると、その上端部の排気弁75aは上側の
弁座88aに着座し、弁座88aを閉じる。弁箱86の
下部にはフロート弁9の弁閉時に入口室87a内の駆動
流体15’が蒸気の場合、凝結水を逃がすトラップ93
が接続されている。94はレバー74の反時計方向の傾
動を規制するストッパ、95はフロート弁9を覆うカバ
ーである。
【0015】次に、上記構成からなる自動排出装置1の
排水動作について説明する。通常、すなわちピット2内
の雨水12の水位がエゼクタ8の作動開始水位H1以下
の状態においては、フロート弁9のレバー74は図4左
下がりに傾斜しており、この状態において弁棒75は球
状弁90が下側の弁座88bの下面開口部を閉鎖するこ
とでフロート弁9を弁閉状態に保持している。このた
め、駆動流体供給配管3よりフロート弁9に供給される
駆動流体15の一部15’は遮断弁7に導かれることは
ない。このため、遮断弁7は弁閉状態に保持されてい
る。したがって、駆動流体15がエゼクタ8に送られ
ず、雨水12の排出は行われない。
【0016】ピット2内に雨水12が溜まり、その水位
が徐々に高くなると、フロート70も徐々に上昇し、一
定高さまで上昇すると、継手71が下側の保持部78b
に当接して第1リンク73aを押し上げる。したがっ
て、レバー74は時計方向に回動され、雨水12がエゼ
クタ作動開始水位H1 まで上昇すると、図7に示すよう
に水平になり、引張りコイルばね76がバランス状態を
保持する。この状態よりさらに雨水12の水位が上昇す
ると、レバー74は僅かに右下がりに傾斜するため、引
張りコイルばね76のバランス状態が崩れ、一気に時計
方向に回動して図8に示す弁開位置に保持される。この
弁開状態において、ストッパ79は上側保持部78aの
上方に適宜距離はなれて位置する。この目的は雨水12
の液面高さがエゼクタ作動開始水位H1 から停止水位H
2 に下がるまでフロート弁9を弁開状態に保持するため
である。
【0017】レバー74が回動して弁開位置に保持され
ると、弁棒75はレバー74によって圧縮コイルばね8
9に抗して押し下げられ、球状弁90を下側の弁座88
bから離反させる。この結果、フロート弁9は弁開状態
となり、入口室87aに供給されていた駆動流体15’
を出口室87bおよび接続管35を経て遮断弁7に導
き、遮断弁7を弁開状態にする。すなわち、駆動流体1
5’が遮断弁7の内室33に供給されると、内室33の
圧力上昇に伴いダイヤフラム28a,28bが下方に変
位して弁体29を圧縮コイルばね30に抗して押し下
げ、弁座51から離反させる。したがって、一次側流路
43aと二次側流路43bが連通し、遮断弁7は弁開状
態となる。一次側流路43aと二次側流路43bが連通
すると、駆動流体供給配管3内の駆動流体15は遮断弁
7を通ってエゼクタ8に供給され、ノズル62から噴射
されるため、エゼクタ8の弁体61内部が減圧され、ピ
ット2内の雨水12を吸上管11により吸い上げる。そ
して、この雨水12は、駆動流体15と共にノズル63
および排水管14を通って側溝13に排出される。
【0018】エゼクタ8により2内の雨水12の水位を
吸い上げ排水すると、その水位がエゼクタ作動開始水位
H1 より徐々に低下するため、フロート70も下がる。
この時、フロート70はストッパ79が上側保持部78
aに当接するまで単独で下降し、リンク機構73を押し
下げることはない。フロート70が更に下がってストッ
パ79が図9に示すように上側保持部78aに当接する
と、リンク機構73を引き下げ、レバー74を反時計方
向に回動させる。水位がエゼクタ停止水位H2近くまで
下がり、レバー74が反時計方向に回動し図10に示す
水平状態から僅かに左に傾くと、引張りコイルばね76
が上記とは反対方向に作用するようになるため、レバー
74は一気に反時計方向に回動して図4に示した弁閉位
置に復帰される。このため、フロート弁9は元の弁閉状
態に復帰して駆動流体15’の供給を停止し、遮断弁7
を弁閉状態に戻す。したがって、エゼクタ8も作動停止
し、雨水12の排水を停止する。
【0019】かくして、このような構成からなる雨水の
自動排出装置においては、ピット2内に雨水12が一定
量以上溜まると、フロート70がその水位を検出してフ
ロート弁9が弁開状態となり、これにより遮断弁7が開
いてエゼクタ8により雨水12を自動的に排出するよう
にしているので、作業員による雨水12の水位点検作業
が不要で、雨水による配管の錆、腐食等を防止し、耐久
性を向上させることができる。また、遮断弁7の駆動力
として蒸気(もしくは圧搾空気)を使用しているので、
製油設備などのピットに使用しても火災、爆発等の危険
を伴わず、安全である。また、引張りコイルばね76に
よってレバー74を弁閉位置と弁開位置の2位置にのみ
設定保持するようにしているので、風雨や雨水の流れ込
みなどによる水面の波打ちによりフロート70が上下動
してもフロート弁9を弁閉状態もしくは弁開状態に安定
かつ確実に保持することができ、雨水の自動排出装置の
誤動作を防止することができる。
【0020】図11は遮断弁の他の実施例を示す断面図
である。この実施例は圧力作動部材としてダイヤフラム
の代わりにピストン100を用いた点が図2に示した遮
断弁と相違している。遮断弁101は、弁箱112と、
弁箱112の上面開口部および下面開口部を気密に塞ぐ
上蓋113および下蓋114とを備え、弁箱112の上
面開口部に前記ピストン100を摺動自在に収納するシ
リンダ115が嵌挿され、当該シリンダは前記上蓋11
3によって固定されている。上蓋113にはフロート弁
と遮断弁101を接続する接続管35の一端が接続され
ており、フロート弁からの駆動流体15’がピストン1
00の上面に加えれるようになっている。ピストン10
0の下面にはピストン棒116の上端が当接され、この
ピストン棒116の下端部は弁体117上面に接触して
いる。弁箱112には一次側流路43aに連通する連通
孔118が形成されており、この連通孔118には遮断
弁101とフロート弁とを接続する流体供給管91の一
端が接続されている。駆動流体15の圧力としては1.
5〜4Kg/cm2 程度とされる。その他の構成は上記
実施例と略同様である。
【0021】このような構成においても接続管35より
フロート弁から駆動流体15’が供給されると、ピスト
ン100が押し下げられて、弁体117を圧縮コイルば
ね30に抗して押し下げ、一次側流路43aと二次側流
路43bを連通させるため、遮断弁101が開弁し、上
記実施例と同様、ピット内の雨水を排水することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る雨水の
自動排出装置は、駆動流体供給配管に接続された遮断
弁、フロート弁およびエゼクタを備え、前記フロート弁
は前記駆動流体供給配管より駆動流体の一部が常時供給
されており、フロートが一定高さ以上に上昇すると開弁
し、前記遮断弁は通常閉弁状態を保持しており、前記フ
ロート弁が開弁するとフロート弁より送られてくる前記
駆動流体の一部によって開弁し、前記エゼクタは前記遮
断弁が開弁すると前記駆動流体によってピット内の雨水
を吸い上げ、排水するようにしたので、雨水を自動的に
排水することができ、作業員による雨水の水位点検作業
が不要で、雨水による配管の錆、腐食等を防止し、耐久
性を向上させることができる。また、遮断弁の動力とし
て蒸気、空気等の流体を用いているので、特に製油設備
などの火災、爆発等の危険性が高い設備、工場のピット
に使用して好適である。
【0023】また、本発明においては、フロート弁のレ
バーを引張りコイルばねによって弁閉位置と弁開位置の
2位置にのみ設定保持するようにしているので、雨水の
流れ込みなどによる水面の波打ちによりフロートが上下
動してもフロート弁を確実に弁閉状態もしくは弁開状態
に保持することができ、雨水の自動排出装置の誤動作を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る雨水の自動排出装置の一実施例
を示す概略構成図である。
【図2】 遮断弁の断面図である。
【図3】 エゼクタの断面図である。
【図4】 フロート弁の正面図である。
【図5】 同フロート弁の平面図である。
【図6】 同フロート弁の要部拡大断面図である。
【図7】 フロート弁の動作を説明するための図であ
る。
【図8】 フロート弁の動作を説明するための図であ
る。
【図9】 フロート弁の動作を説明するための図であ
る。
【図10】 フロート弁の動作を説明するための図であ
る。
【図11】 遮断弁の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…雨水の自動排出装置、2…ピット、3…駆動流体供
給配管、4…バルブ、5…ストレーナ、6…圧力計、7
…遮断弁、8…エゼクタ、9…フロート弁、11…吸上
管、12…雨水、14…排水管、15,15’…駆動流
体、28a,28b…ダイヤフラム、62,63…ノズ
ル、70…フロート、72…フロート棒、73…リンク
機構、74…レバー、75…弁棒、76…引張りコイル
ばね、82…回転軸、100…ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 大輔 神奈川県川崎市宮前区神木本町1−5−6 (72)発明者 小原木 和夫 岡山県倉敷市潮通り二丁目1番地 株式会 社ジャパンエナジー水島製油所内 (72)発明者 寺内 公男 東京都豊島区東池袋2丁目6番11号 三葉 工機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水排出用の駆動流体供給配管に接続さ
    れた遮断弁、フロート弁およびエゼクタを備え、前記フ
    ロート弁は前記駆動流体供給配管より駆動流体の一部が
    常時供給されており、フロートが一定高さ以上に上昇す
    ると開弁し、前記遮断弁は通常閉弁状態を保持してお
    り、前記フロート弁が開弁するとフロート弁より送られ
    てくる前記駆動流体の一部によって開弁し、前記エゼク
    タは前記遮断弁が開弁すると前記駆動流体によってピッ
    ト内の雨水を吸い上げ、排水することを特徴とする雨水
    の自動排出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の雨水の自動排出装置にお
    いて、前記フロート弁は、フロートと、回転軸に軸支さ
    れ前記フロートの昇降動作に伴い傾動されるレバーと、
    通常フロート弁を閉弁しており前記フロートの上昇に伴
    う前記レバーの傾動動作によって動作されることにより
    フロート弁を開弁する弁棒と、前記回転軸の両側に支点
    を有し前記レバーを弁閉位置と弁開位置の2位置にのみ
    保持する引張りコイルばねとを備えたことを特徴とする
    雨水の自動排出装置。
JP6299398A 1994-12-02 1994-12-02 雨水の自動排出装置 Pending JPH08158453A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087326A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 三菱重工業株式会社 ジェット燃料排出構造及びこれを用いるキャスク貯蔵建屋
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