JPH08157464A - フラバノノール誘導体 - Google Patents
フラバノノール誘導体Info
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- JPH08157464A JPH08157464A JP29922294A JP29922294A JPH08157464A JP H08157464 A JPH08157464 A JP H08157464A JP 29922294 A JP29922294 A JP 29922294A JP 29922294 A JP29922294 A JP 29922294A JP H08157464 A JPH08157464 A JP H08157464A
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Abstract
子、ハロゲンが置換していてもよいC1〜C12アルキル
基、C1〜C12アルコキシル基が置換していてもよいC1
〜C12アルコキシル基、水酸基、シアノ基又はハロゲン
原子。ただしR1=メチルのときR2=R3=Hでな
い。)で表わされるフラバノノール誘導体。 【効果】 毛母細胞の分化増殖を促進して優れた養毛・
育毛効果を奏する。
Description
な新規フラバノノール誘導体に関する。
養毛・育毛を目的とした医薬品又は薬用化粧料には、種
々の作用を有する合成薬剤又は天然物抽出エキスが使用
されているが、これらはいずれも少量の添加では十分な
効果が得られず、一方、多量の添加では適応部位に不快
な刺激感を与えたり、更に継続して使用した場合には皮
膚炎が発生するといった欠点を有している。
化増殖に直接的に作用せずに、頭皮の状態を正常化する
ことを介する間接的作用によるものであったり、毛母細
胞に作用したとしてもヒトの頭髪に対して十分な養毛・
育毛効果を示すものではなかった。
用することにより、優れた養毛・育毛作用及び脱毛防止
効果を奏し、しかも安全性の高い養毛・育毛剤として有
用な新規化合物が望まれていた。
情に鑑み鋭意検討した結果、後記一般式(1)で表わさ
れる新規フラバノノール誘導体が、毛母細胞の分化増殖
に直接的に作用して優れた養毛・育毛効果を示し、しか
も安全性が高いことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
基を示し、R2 及びR3 は水素原子、ハロゲン原子が置
換していてもよいアルキル基、炭素数1〜12のアルコ
キシル基が置換していてもよい炭素数1〜12のアルコ
キシル基、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を示す。
ただし、R2 及びR3 が水素原子のときR1 はメチル基
ではない。)で表わされるフラバノノール誘導体を提供
するものである。
であり、R1 がメチル基である化合物、並びにR1 がメ
チル基、R2 が水素原子で3′位と4′位にメトキシ基
が2個結合した化合物の合成例はあるが〔D.M.X.
Donnellyら,Tetrahedron Let
t.,1023,1967;W.P.Cullenら,
J.Chem.Soc.(C),2848,197
1〕、これらの化合物の養毛・育毛作用については全く
知られていない。
〜12のアルキル基としては直鎖又は分岐鎖のいずれで
もよく、炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル基がよ
り好ましく、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖アルキル基
が更に好ましい。
換していてもよい炭素数1〜12のアルキル基として
は、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよくこのうち1〜3個
のハロゲン原子が置換していてもよい炭素数1〜8(更
に好ましくはC1-5)の直鎖又は分岐鎖アルキル基が好
ましい。このようなハロゲン原子が置換していてもよい
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、トリフルオロメチル基等が挙げ
られる。また、炭素数1〜12のアルコキシル基が置換
していてもよい炭素数1〜12のアルコキシル基のう
ち、炭素数1〜6のアルコキシル基が置換してもよい炭
素数1〜6のアルコキシル基が特に好ましい。このよう
な置換基を有していてもよいアルコキシル基としては、
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、メ
トキシメトキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−メト
キシエトキシ基等が挙げられる。また、ハロゲン原子と
しては、フッ素原子、臭素原子、塩素原子及びヨウ素原
子が挙げられる。
び3位に不斉炭素原子が存在するので立体異性体が複数
存在するが、本発明にはこれらの立体異性体及びその混
合物のいずれも含まれる。なお、本発明においては2位
芳香環と3位水酸基の関係に注目し、トランス体、シス
体と記述した。
例えば下記の反応式に従って製造することができる。
ン原子が置換していてもよい炭素数1〜12のアルキル
基、炭素数1〜12のアルコキシル基が置換していても
よい炭素数1〜12のアルコキシル基、シアノ基又はハ
ロゲン原子を示し、R1 は前記と同じ)
類(2)にベンズアルデヒド類(3)を反応させてフラ
バノン類(4)を得、次いでこれに酸化剤を反応させる
ことによりフラバノノール類(1−a)が製造される。
(2)とベンズアルデヒド類(3)との反応は、例えば
アルコール中、酢酸及びピロリジンとともに加熱攪拌す
ることにより進行する。また含水ジメチルホルムアミド
中で水酸化ナトリウム等の塩基とともに加熱攪拌しても
よい。
含水アルコール中で例えば水酸化ナトリウム等の塩基の
存在下に行うのが好ましい。酸化剤としては過酸化水
素、過安息香酸等の過酸が好ましい。
が水酸基である化合物は、例えば上記式(1−a)にお
いてR2a及び/又はR3aがアルコキシアルコキシ基であ
る化合物を加水分解することにより製造することができ
る。当該加水分解反応は、例えばメトキシメトキシ基を
アルコール中3規定塩酸と加熱攪拌することにより進行
する。
はR3 がアルコキシ基である化合物は、上記反応式に従
って製造することもできるが、R2 及び/又はR3 が水
酸基である化合物をO−アルキル化することによっても
製造することができる。当該O−アルキル化は、例えば
ジメチルホルムアミド等の極性溶媒中で炭酸カリウム等
の塩基の存在下、ハロゲン化アルキルを反応させること
により進行する。
(1)は、毛母細胞の分化増殖に直接的に作用し、毛幹
の伸長を促進する作用を有し、かつ育毛効果も強いこと
から、養毛・育毛料の有効成分として使用できる。
は、優れた養毛・育毛及び脱毛予防作用を有し、養毛・
育毛剤として有用である。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
囲気下、2′−ヒドロキシプロピオフェノン(15.0
g,0.10mol )、4−メチルベンズアルデヒド(1
3.2g,0.11mol )、ピペリジン(20.0ml,
0.20mol )及び酢酸(10.0ml,0.17mol )
の混合物をエタノール(100ml)中18時間加熱還流
にて攪拌した。溶媒留去後、水(300ml)を加え粗結
晶を得、ヘキサン:酢酸エチルから再結晶し、トランス
−3,4′−ジメチルフラバノン(23.5g,93.
3mmol,93%)を得た。トランス−3,4′−ジメチ
ルフラバノン(2.52g,10.0mol )と水酸化ナ
トリウム(3.20g,80.0mmol)のエタノール
(20ml)−水(60ml)混合溶媒中へ30%過酸化水
素水(6.80g,60.0mol )を滴下し40℃で攪
拌した。72時間後、水(100ml)を添加し氷冷し
た。析出物を濾取し粗結晶を得た。シリカゲルカラムク
ロマト(SiO2 300g,ヘキサン:酢酸エチル)
後、ヘキサン:酢酸エチルから再結晶し、トランス−
3,4′−ジメチルフラバノノール(1.61g,6.
0mmol,60%)を得た。
1310,1274,1178,1014,966,7
70.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.19(s,3H),2.39(s,3H),3.7
2(s,1H),5.26(s,1H),7.10
(d,2H,J=8.1Hz),7.12〜7.22
(m,2H),7.48(d,2H,J=8.1H
z),7.53〜7.61(m,1H),7.94(d
d,1H,J=8.1,1.6Hz).
様の反応を行い、下記実施例2〜12の化合物を得た。
1234,1018.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.21(s,3H),1.27(t,3H,J=7.
6Hz),2.70(q,2H,J=7.6Hz),
3.74(bs,1H),5.27(s,1H),7.
08〜7.15(m,2H),7.27(d,2H,J
=8.1Hz),7.50(d,2H,J=8.1H
z),7.50〜7.62(m,1H),7.94(d
d,1H,J=8.1,1.8Hz).
1466,1296,1234,766.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.91(t,3H,J=7.2Hz),1.23〜
1.42(m,2H),1.49〜1.64(m,5
H),2.58(t,2H,J=7.4Hz),2.9
9(s,1H),5.31(s,1H),7.01〜
7.11(m,2H),7.11(d,2H,J=8.
2Hz),7.25(d,2H,J=8.2Hz),
7.50〜7.58(m,1H),7.89(dd,1
H,J=7.8,1.7Hz).
1470,1312,1234,1014,758.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.94(t,3H,J=7.2Hz),1.21
(s,3H),1.29〜1.47(m,2H),1.
52〜1.70(m,2H),2.65(t,2H,J
=7.9Hz),3.74(s,1H),5.27
(s,1H),7.07〜7.15(m,2H),7.
25(d,2H,J=8.0Hz),7.49(d,2
H,J=8.0Hz),7.52〜7.61(m,1
H),7.94(dd,1H,J=8.0,1.8H
z).
ル: 無色微細結晶 mp.119.3〜119.8℃ IR(KBr,cm-1) 3480,2988,2940,2868,2844,
1690,1610,1518,1470,1312,
1252,1228,1180,1030,1014,
908,776.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.20(s,3H),3.74(s,1H),3.8
5(s,3H),5.24(s,1H),6.97
(d,2H,J=8.9Hz),7.05〜7.15
(m,2H),7.52(d,2H,J=8.9H
z),7.54〜7.62(m,1H),7.94(d
d,1H,J=8.3,1.7Hz).
ル: 無色微細結晶 mp.137.2〜138.1℃ IR(KBr,cm-1) 3496,2964,2880,1692,1616,
1466,1250,1236,1182,752.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.05(t,3H,J=7.5Hz),1.20
(s,3H),1.20〜1.56(m,2H),3.
72(s,1H),3.96(t,2H,J=6.6H
z),5.24(s,1H),6.96(d,2H,J
=8.8Hz),7.02〜7.15(m,2H),
7.49(d,2H,J=8.8Hz),7.52〜
7.61(m,1H),7.93(dd,1H,J=
8.0,1.7Hz).
1496,1470,1306,1230,1182,
1014,966,758.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.16(s,3H),3.79(s,1H),5.2
7(s,1H),7.09〜7.18(m,2H),
7.41(d,2H,J=8.6Hz),7.53〜
7.63(m,3H),7.94(dd,1H,J=
8.8,1.5Hz).
1224,1022,798,758,704.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.18(s,3H),3.81(s,1H),5.2
6(s,1H),7.09〜7.18(m,2H),
7.35〜7.64(m,5H),7.94(dd,1
H,J=7.8,1.9Hz).
1606,1476,1468,1306,1230,
1150,1098,1016,760,736.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.32(s,3H),3.62(s,1H),5.8
9(s,1H),7.05〜7.18(m,2H),
7.34〜7.61(m,4H),7.78〜7.81
(m,1H),7.97(dd,1H,J=7.8,
1.8Hz).
1476,1308,1232,756.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.17(s,3H),3.84(s,1H),5.3
5(s,1H),7.10〜7.18(m,2H),
7.56〜7.65(m,1H),7.71(d,2
H,J=8.4Hz),7.89(d,2H,J=8.
4Hz),7.95(dd,1H,J=7.8,1.8
Hz).
バノノール: 無色微細結晶 mp.122.8〜123.5℃ IR(KBr,cm-1) 3496,2992,2904,1694,1610,
1470,1332,1110,760.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.16(s,3H),3.84(s,1H),5.3
5(s,1H),7.10〜7.19(m,2H),
7.56〜7.65(m,1H),7.69(d,2
H,J=8.7Hz),7.75(d,2H,J=8.
7Hz),7.96(dd,1H,J=8.8,1.5
Hz).
−クロロフェノール(20.0g,156mmol)、ピリ
ジン(14.8g,187mmol)及びトルエン(150
ml)の混合物へプロピオン酸クロリド(17.3g,1
87mmol)を滴下し、室温下1時間攪拌した。水(15
0ml)を加え分層した後有機層を濃縮、減圧蒸留(b
p.73〜76℃/0.2mmHg)し、プロピオン酸−p
−クロロフェニルエステル(25.6g,138mmol,
89%)を得た。次に、プロピオン酸−p−クロロフェ
ニルエステル(20.0g,108mmol)と無水塩化ア
ルミニウム(27.5g,206mmol)の混合物を浴温
180℃で15分攪拌した。氷冷後、1N塩酸(400
ml)を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出物から溶媒
を留去した後、ヘキサンから再結晶し、5−クロロ−2
−ヒドロキシフェニルエチルケトン(16.7g,91
mmol,84%)を得た。次に、5−クロロ−2−ヒドロ
キシフェニルエチルケトンを用いて実施例1と同様に反
応を行い、トランス−6−クロロ−3−メチルフラバノ
ノールを得た。
1022.1 H−NMR(DMSO−d6 , δppm) 1.03(s,3H),5.43(s,1H),5.8
9(s,1H),7.22(d,1H,J=8.8H
z),7.39〜7.52(m,5H),7.68(d
d,1H,J=8.8,2.7Hz),7.77(d,
1H,J=2.7Hz).
同様の反応を行い、実施例13〜21の化合物を得た。
1224,1146,1018,758,696.1 H−NMR(DMSO−d6 , δppm) 1.07(s,3H),2.31(s,3H),5.2
5(s,1H),5.89(s,1H),6.96
(d,1H,J=8.4Hz),7.37〜7.43
(m,4H),7.53〜7.58(m,2H),7.
62(d,1H,J=1.7Hz).
1224,1148,1128.1 H−NMR(DMSO−d6 , δppm) 1.01(s,3H),2.32(s,3H),5.3
2(s,1H),5.73(s,1H),7.05
(d,1H,J=8.4Hz),7.38〜7.52
(m,6H),7.63(d,1H,J=1.8H
z).
1016,742,696.1 H−NMR(DMSO−d6 , δppm) 1.06(s,3H),5.40(s,1H),6.0
3(s,1H),7.18(dd,1H,J=8.3,
1.8Hz),7.24(d,1H,J=1.8H
z),7.39〜7.58(m,5H),7.84
(d,1H,J=8.3Hz).
1020.1 H−NMR(DMSO−d6 , δppm) 1.03(s,3H),5.44(s,1H),5.8
5(s,1H),7.22(dd,1H,J=8.4,
1.9Hz),7.31(d,1H,J=1.9H
z),7.38〜7.51(m,5H),7.84
(d,1H,J=8.4Hz).
1248,1154,1120,1028,744,6
98.1 H−NMR(DMSO−d6 , δppm) 1.00(s,3H),2.35(s,3H),5.3
3(s,1H),5.71(s,1H),6.97
(s,1H),6.98(d,1H,J=8.5H
z),7.37〜7.52(m,5H),7.72
(d,1H,J=8.5Hz).
1620,1468,1328,1276,1224,
1024,766,700.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.66(t,3H,J=7.5Hz),1.45〜
1.94(m,2H),3.92(s,1H),5.3
6(s,1H),7.08〜7.15(m,2H),
7.37〜7.63(m,6H),7.92(dd,1
H,J=8.1,1.7Hz).
1612,1470,1324,1296,1226,
1014,756,696.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 0.81(t,3H,J=7.3Hz),1.10〜
1.88(m,14H),3.93(s,1H),5.
32(s,1H),7.03〜7.16(m,2H),
7.35〜7.66(m,6H),7.91(dd,1
H,J=8.0,1.8Hz).
1248,1136,1022.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.18(m,3H),3.75(s,1H),5.3
7(s,1H),7.03〜7.11(m,1H),
7.40〜7.50(m,3H),7.62〜7.68
(m,3H),7.86(dd,1H,J=7.9,
1.6Hz).
1690,1620,1456,1238,1186,
1154,1040,818,752.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.17(s,3H),2.39(s,3H),2.4
0(s,3H),3.74(s,1H),5.23
(s,1H),6.91〜6.95(m,2H),7.
24(d,2H,J=8.1Hz),7.47(d,2
H,J=8.1Hz),7.82(d,1H,J=8.
4Hz).
ノール:2′,4′−ジヒドロキシプロピオフェノン
(46.5g,0.28mol )の塩化メチレン(500
ml)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4
0.1g,0.31mol )を添加し、氷冷下、クロロメ
チルメチルエーテル(25.0g,0.31mol )を3
0分で滴下した。徐々に室温へもどし1時間攪拌した。
水(300ml)を加え分層した後、有機層を濃縮しシリ
カゲルクロマト(SiO2 700g,ヘキサン:酢酸エ
チル)を行い、2′−ヒドロキシ−4′−(メトキシメ
トキシ)プロピオフェノン(52.5g,0.25mol
,89%)を得た。次に、2′−ヒドロキシ−4′−
(メトキシメトキシ)プロピオフェノンと相応するアル
デヒドを用い、実施例1と同様の反応を行い、トランス
−7−メトキシメトキシ−3−メチルフラバノノールを
得た。
1450,1252,1150,1104,1072,
1014,766,730.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.18(s,3H),3.50(s,3H),3.8
0(s,1H),5.24(s,2H),5.28
(s,1H),6.70〜6.80(m,2H),7.
40〜7.65(m,5H),7.88(d,1H,J
=8.6Hz).
フラバノノール:実施例22で得た2′−ヒドロキシ−
4′−(メトキシメトキシ)プロピオフェノンと相応す
るアルデヒドを用い、実施例1と同様の反応を行い、目
的化合物を得た。
1454,1252,1142,1000.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.17(s,3H),2.39(s,3H),3.4
9(s,3H),3.75(s,1H),5.23
(s,3H),6.72〜6.79(m,2H),7.
23(d,2H,J=8.2Hz),7.46(d,2
H,J=8.2Hz),7.87(d,1H,J=8.
6Hz).
ノノール:4′−ヒドロキシベンズアルデヒドを用いて
実施例22と同様の反応を行い、4′−メトキシメトキ
シ−ベンズアルデヒドを得、実施例1と同様の反応を行
い目的化合物を合成した。
1468,1308,1232,1152,986,7
52.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.20(s,3H),3.50(s,3H),3.7
4(s,1H),5.23(d,2H,J=1.9H
z),5.25(s,1H),7.07〜7.15
(m,4H),7.45〜7.61(m,3H),7.
94(dd,1H,J=7.8,2.0Hz).
ル:7−メトキシメトキシ−3−メチルフラバノノール
(1.57g,5.0mmol)と4.3N塩酸(28ml)
をエタノール(10ml)中50℃にて1時間攪拌した。
溶媒留去後、酢酸エチルで抽出し、シリカゲルカラムク
ロマト(SiO2 150g,ヘキサン:酢酸エチル)に
よって得た固形分を再結晶し、トランス−7−ヒドロキ
シ−3−メチルフラバノノール(1.13g,4.2mm
ol,84%)を得た。
1278,1244,1104,1026,854,7
58,728.1 H−NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δpp
m) 1.15(s,3H),3.93(s,1H),5.2
4(s,1H),6.51(d,1H,J=2.2H
z),6.62(dd,1H,J=2.2,8.7H
z),7.35〜7.60(m,5H),7.80
(d,1H,J=8.7Hz),9.90(bs,1
H).
メチルフラバノノール又はトランス−7−メトキシメト
キシ−3,4′−ジメチルフラバノノールを用いて実施
例25と同様の反応を行い、実施例26及び27の化合
物を合成した。
ル: 無色微細結晶 mp.155.2〜155.7℃ IR(KBr,cm-1) 3524,3444,2932,1690,1614,
1520,1470,1228,758.1 H−NMR(DMSO−d6 ,δppm) 1.03(s,3H),5.24(s,1H),5.6
6(bs,1H),6.78(d,2H,J=8.6H
z),7.08〜7.17(m,2H),7.27
(d,2H,J=8.6Hz),7.57〜7.65
(m,1H),7.81(dd,1H,J=7.8,
1.4Hz),9.49(bs,1H).
ノノール: 無色微細結晶 mp.222.0〜222.4℃ IR(KBr,cm-1) 3436,1674,1622,1462,1276,
1114.1 H−NMR(DMSO−d6 ,δppm) 0.97(s,3H),2.33(s,3H),5.2
2(s,1H),5.52(s,1H),6.34
(d,1H,J=2.2Hz),6.57(dd,1
H,J=8.7,2.2Hz),7.20(d,2H,
J=8.1Hz),7.35(d,2H,J=8.1H
z),7.68(d,1H,J=8.7Hz).
トランス−7−ヒドロキシ−3−メチルフラバノノール
(0.54g,2.0mmol)と炭酸カリウム(0.41
g,3.0mmol)をアセトン(20ml)中へ加え、更に
ヨードメタン(0.57g,4.0mmol)を添加し50
℃にて1時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し、シリカゲ
ルカラムクロマト(SiO2 70g,ヘキサン:酢酸エ
チル)を行い、トランス−7−メトキシ−3−メチルフ
ラバノノール(0.57g,2.0mmol,100%)を
得た。
2844,1684,1440,1260,1098,
1026,838,724,698.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.17(s,3H),3.83(s,1H),3.8
6(s,3H),5.29(s,1H),6.54
(d,1H,J=2.3Hz),6.68(dd,1
H,J=8.9,2.4Hz),7.38〜7.61
(m,5H),7.87(d,1H,J=8.9H
z).
ノノールを用いて実施例5と同様の反応を行いトランス
−7−メトキシ−3,4′−ジメチルフラバノノールを
得た。
1448,1262,1096,1024.1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.17(s,3H),2.39(s,3H),3.7
7(s,1H),3.86(s,3H),5.24
(s,1H),6.53(d,1H,J=2.3H
z),6.67(dd,1H,J=8.9,2.3H
z),7.24(d,2H,J=8.2Hz),7.4
6(d,2H,J=8.2Hz),7.86(d,1
H,J=8.9Hz).
官培養用シャーレ(Falcon 3037)の外周部
分に湿度維持のためのリン酸緩衝液を入れ、内皿上に置
いた三角グリット上に得られた毛包(5本/dish)を並
べた。培地(RPMI 1640)中にフラバノノール
誘導体(1)を最終濃度0.1nMとなるように加え、9
0%O2、5%CO2の気相下にて、31℃で培養し、経
日的毛伸長を観察した。その結果を表1に示す。表1中
の毛伸長度は、培養液のみ(無添加群)を100とした
場合の培養3日目の相対値である。表1から明らかなよ
うに、本発明のフラバノノール誘導体(1)に顕著な毛
幹伸長促進効果が認められた。
毛を皮膚を傷つけないように2×4cm2にわたって電気
バリカン、電気カミソリを用いて剃毛した。これらのマ
ウスを一群20頭とし、1日1回20μl ずつ剃毛部位
に70%エタノールに溶解したフラバノノール誘導体
(1)(0.05%)を塗布した。毛再生の状態を観察
するため、上記剃毛部位の写真を一定倍率で撮影し、画
像解析装置を用いて再生毛面積率(再生毛面積/剃毛面
積)を算出し、育毛活性を求めた。尚、溶剤(70%エ
タノール)のみを塗布した場合を対照品とした。試料塗
布開始後20日目の育毛活性(%)を表2に示す。下記
表2に示す結果から明らかなように、対照品塗布群に比
較して本発明フラバノノール誘導体(1)塗布群で優位
かつ顕著な育毛促進が認められた。また、本発明フラバ
ノノール誘導体(1)を塗布したマウスは、全て健康
で、皮膚にも全く影響が認められなかった。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜12のアルキル基を示し、R
2 及びR3 は水素原子、ハロゲン原子が置換していても
よい炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のア
ルコキシル基が置換していてもよい炭素数1〜12のア
ルコキシル基、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を示
す。ただしR2 及びR3 が水素原子のときR1 はメチル
基ではない。)で表わされるフラバノノール誘導体。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6299222A JP3043582B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | フラバノノール誘導体 |
ES95938606T ES2168392T3 (es) | 1994-12-02 | 1995-11-29 | Derivados de flavanonol y compuesto estimulante para la nutricion y crecimiento del cabello que los contiene. |
PCT/JP1995/002433 WO1996016956A1 (fr) | 1994-12-02 | 1995-11-29 | Derives de flavanonol et composition contenant ces derives propre a nourrir les cheveux et a stimuler leur croissance |
EP95938606A EP0743311B1 (en) | 1994-12-02 | 1995-11-29 | Flavanonol derivatives and hair nourishment and growth stimulant composition containing the same |
US08/682,568 US5702691A (en) | 1994-12-02 | 1995-11-29 | Flavanonol derivatives and hair-nourishing, hair growing compositions containing the derivatives |
DE69525446T DE69525446T2 (de) | 1994-12-02 | 1995-11-29 | Flavanolderivate und haarnährmittel und sie enthaltende wachstumsfördernde zusammensetzung |
US08/889,327 US5876703A (en) | 1994-12-02 | 1997-07-08 | Flavanonol derivatives and hair-nourishing, hair-growing compositions containing the derivatives |
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Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043582B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08157334A (ja) * | 1994-12-02 | 1996-06-18 | Kao Corp | 養毛・育毛料 |
JP2005200356A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Kanebo Cosmetics Inc | 育毛料 |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP6299222A patent/JP3043582B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08157334A (ja) * | 1994-12-02 | 1996-06-18 | Kao Corp | 養毛・育毛料 |
JP2005200356A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Kanebo Cosmetics Inc | 育毛料 |
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