JPH08156789A - 広告バサミ - Google Patents

広告バサミ

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JPH08156789A
JPH08156789A JP33056094A JP33056094A JPH08156789A JP H08156789 A JPH08156789 A JP H08156789A JP 33056094 A JP33056094 A JP 33056094A JP 33056094 A JP33056094 A JP 33056094A JP H08156789 A JPH08156789 A JP H08156789A
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magnet
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JP33056094A
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Norikazu Negami
能和 根上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用頻度に関係なく半永久的に使用でき、し
かも広告物の着脱が容易で、人件費の大幅省略化、さら
には構造を簡素化してコストを安価にした広告ハンガー
を提供すること。 【構成】 本体ケース2の天井面よりN極およびS極の
固定マグネット9、10を併設した開閉板6を回動自在
に垂設する。本体ケース2の側板8にツマミ14をスラ
イド自在に設け、側板8の内側面にツマミ14と共にス
ライドするS極の可動マグネット15をスライド自在に
設ける。 【効果】 ツマミ14を左右にスライドさせるだけで、
S極−N極のマグネット同士の吸引力で開閉板6を閉
じ、パッキン12、24により広告物3を挟持する状態
と、N極−N極のマグネット同士の反発力で開閉板6を
開かせ、広告物を離す状態とを切り替えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広告バサミに関する。さ
らに詳しくは、広告宣伝媒体である広告紙を電車の天井
などに吊り下げるための広告バサミに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の広告バサミは、たとえば図10
に示す断面構造を備えている。この広告バサミ52の本
体ケース53は略コ字型に形成されており、本体ケース
53の一方の側板54には、その下端縁より内側上方に
向けて挟持片55が一体に形成されている。また、この
挟持片55の外側面には広告物51を挟持するためのパ
ッキン56が貼設されている。一方、本体ケース53の
他方の側板57の下縁には、蝶板58を介して断面略コ
字型の開閉板59が軸60を中心に回動自在に設けられ
ている。
【0003】前記蝶板58の上下端間には、図10に示
すように板バネ61が懸架されており、板バネ61の復
帰力により開閉板59を引き寄せて閉じるようにしてい
る。そして開閉板59を閉じる力により、開閉板59の
側片59aの外面と挟持片55の外側面のパッキン56
との間に広告物51を挟持している。また、交換時など
における広告物51の取り外しは、開閉板59を手で外
側に開けるように回転させることで(図10の一点鎖線
参照)行なえるようになっている。すなわち、板バネ6
1の付勢力に抗して開閉板59を外側に回動させていく
と、途中の思案点を越えた時点で板バネ61の付勢力が
開閉板59を開く方向に働き、開閉板59が開いていく
状態となる。また、開閉板59を閉じるときは、同じく
板バネ61の付勢力に抗して開閉板59を閉じていく
と、その途中から開閉板59が板バネ61の付勢力で閉
じられる。そして図10に示す実線の位置で、上記のよ
うに広告物51を挟持して吊り下げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる従来例
においては、鋼製バネなどの板バネ61の付勢力によっ
て広告物51を挟む構造となっているため、板バネ61
に金属疲労が生じ、そのため板バネ61自体の付勢力が
弱まり、場合により破損するに至る。したがってこのも
のは半永久的に使用できず、板バネ61または広告バサ
ミ52全体を交換する必要がある。さらに板バネ61の
付勢力に抗して開閉板59の開閉を行なっているため、
開閉板59の開閉に相当の力が要求される。そのため広
告物51の着脱操作に時間と手間がかかる。とくに電車
の天井面より吊設されている広告バサミ52は高い位置
にあるので、脚立などに立った状態で、元の広告物およ
び新しい広告物を持ったまま、上記入れ替え作業を行な
う。したがってきわめて面倒である。さらにこのもの
は、板バネ61を撓めながら組み立てる必要があるの
で、組み立て作業に時間がかかる。また部品数も多くな
り、製造コストが高くなる。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであって、使用頻度に関係なく半永久的に使用でき、
しかも広告物の着脱が容易で、人件費の大幅省略化が可
能で、さらには構造を簡素化して製造コストを低下させ
うる広告バサミを提供することを技術課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の広告バサミは、
少なくとも天板と側板とを有し、下方が開口した本体ケ
ースと、その本体ケースに、前記側板と対面するように
揺動自在に取り付けられた開閉板と、前記本体ケースの
側板に沿ってスライド自在に設けられた操作部材と、前
記開閉板または操作部材のうちいずれか一方に、N極お
よびS極がそれぞれ表側となる状態で隣接して配置され
た第1および第2マグネットと、前記開閉板または操作
部材のうち他方に、操作部材のスライド操作に応じて第
1または第2マグネットと選択的に対向するように設け
られる第3マグネットとからなることを構成上の特徴と
している。
【0007】このような広告バサミにおいては、前記開
閉板の表面または本体ケースの側板の内面のうち少なく
とも一方に、パッキンを配設するのが好ましい。さらに
吸引時における本体ケース側のマグネットと開閉板側の
マグネットとの間に微少なギャップを介在させるべく、
開閉板を制止するためのストッパを設けるのが好まし
い。また前記第1マグネットと第2マグネットの間に、
所定のギャップを介在させるのが一層好ましい
【0008】
【作用】本発明の広告バサミにおいては、操作部材側に
第1および第2マグネットを設け、開閉板側に第3マグ
ネットを設けてもよく、逆に開閉板側に第1および第2
マグネットを設け、操作部材側に第3マグネットを設け
てもよい。また第3マグネットはいずれの極が表面に出
ていてもよい。いずれの場合も、操作部材を一方にスラ
イドさせた状態で、第3マグネットと第1マグネットが
対向し、両方のマグネットの間に生ずる吸引力(ないし
反発力)で、開閉板を閉じる(あるいは開く)。そして
その状態から操作部材を反対側にスライドさせると、第
3マグネットは第2マグネットと対向するようになり、
前記と逆に両マグネット間に生ずる反発力(ないし吸着
力)で開閉板を開く(あるいは閉じる)。このように操
作部材をスライドさせるだけで開閉板を開閉させること
ができるので、開閉板と本体ケースの側板の間に容易に
広告物を挟み込むことができ、さらに容易に外すことが
できる。
【0009】請求項2記載の広告バサミにおいては、前
記開閉板の表面または本体ケースの側板の内面のうち少
なくとも一方にパッキンを配設しているので、広告物を
しっかりと挟着することができる。さらに請求項3の広
告バサミにおいては、吸引時における本体ケース側のマ
グネットと開閉板側のマグネットとの間に微少なギャッ
プを介在させるべく、開閉板を制止するためのストッパ
を設けているので、操作部材のスライド操作時にマグネ
ット同士が擦れ合わず、スムーズにスライドさせること
ができる。したがって開閉板6を軽い力で開閉操作する
ことができ、広告物の着脱操作が容易である。
【0010】さらに請求項4記載の広告バサミによれ
ば、前記第1マグネットと第2マグネットの間に所定の
ギャップを介在させているので、開閉板を開く方向に操
作部材をスライドさせて同じ極のマグネット同士を対向
させたとき、筋向かいの位置関係となる異極のマグネッ
ト同士が引き合う力が充分に弱く、操作部材が勝手に戻
るなどの誤作動を生じない。
【0011】
【実施例】つぎに本発明の広告バサミの実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の広告
バサミの一実施例を、本体ケースを長手方向に沿って破
断した状態において示す分解斜視図、図2は図1の広告
バサミの組み立てた状態におけるII-II 線断面図、図3
および図4はそれぞれ図1の広告バサミの動作原理を示
す要部斜視図、図5は図1の広告バサミの断面平面図、
図6aおよび図6bはそれぞれ本発明に関わるマグネッ
ト同士の接触関係を示す平面図、図7a〜cはそれぞれ
本発明に関わるマグネット同士の干渉関係を示す平面
図、図8および図9はそれぞれ本発明の広告バサミの他
の実施例における動作原理を示す要部斜視図である。
【0012】図1に示す広告バサミ1は一般的に電車内
で使用されるものであり、その本体ケース2は2枚の広
告物(図2の符号3)を左右に並設して吊り下げられる
長さを有している。なお実際には、それぞれ片側に裏表
を合わせた2枚を吊るため、合わせて4枚の広告物3が
吊り下げられる。
【0013】本体ケース2は図2に詳細に示すように、
下方を開口した略コ字型ないし矩形の断面形状に形成さ
れている。なお本実施例では金属の板材をそれぞれコ字
型に曲げ成形し、上部同士を重ねてスポット溶接などの
方法で接合している。しかし押し出し成形などの方法で
本体ケース2を構成するようにしてもよい。上記本体ケ
ース2の両端面には、それぞれエンドプレート4を設け
ている。
【0014】図1に示すように、本体ケース2の天板5
の天井面には、長手方向に沿って2枚の開閉板6がそれ
ぞれ両側近辺の蝶板7により揺動自在に吊り下げられて
いる。それらの開閉板6はそれぞれ広告物3の1枚分の
幅に相当する長さを有している。また図2に詳細に示す
ように、開閉板6は本体ケース2の天板5の天井面の前
後方向における略中央部分に垂下されており、その前後
に所定のスペースを空けている。なお図2では、各開閉
板6は剛性維持のため、下端が曲げられて断面が略L型
に形成されている。しかし単に平板状のものでもよい。
【0015】図1に示すように、それぞれの開閉板6の
一面、すなわちケース本体2の一方の側板8に向かう側
の面の略中央部分には、N極およびS極をそれぞれ表面
側に向けた一対の固定マグネット9、10が左右に並ん
で配置されており、それぞれ断面略コ字型のヨーク11
を介して固着されている。本実施例ではそれらの固定マ
グネット9、10が請求項1にいう第1マグネットおよ
び第2マグネットである。なおヨーク11と開閉板6の
固着方法としては、接着剤、溶接、ビス止めなどの方法
があるが、堅固に固定されるものであればどのような方
法でもよい。また前記開閉板6の一面には、固定マグネ
ット9、10の部分を除き、それぞれ発泡ゴム板などか
らなるパッキン12が貼設されている。
【0016】他方、前記本体ケース2の側板8には、そ
れぞれの固定マグネット9、10と対応する位置に、左
右方向に延びる長孔13が形成されており、その長孔1
3を挟んで側板8の表側および内面に、操作部材である
ツマミ14および可動マグネット(第3マグネット)1
5がそれぞれ一体的にスライドするように配置されてい
る。可動マグネット15は前記開閉板6の固定マグネッ
ト9、10と吸引、反発するものであり、図2に示すよ
うに、断面が略コ字型のヨーク16と一体的に構成され
ている。さらに可動マグネット15およびヨーク16の
中央部分には、長孔13を通して前記ツマミ14に固定
するためのネジ17を挿通させる孔18が穿孔されてい
る。本体ケース2や開閉板6の材質としては磁界による
開閉誤動作を防止するために、オーステナイト系ステン
レス、アルミニウム、あるいは合成樹脂などの非磁性体
を用いるのが好ましい。
【0017】可動マグネット15の裏面とケース本体2
の側板8の内面との間には、可動マグネット15の滑り
をよくするための合成樹脂製の滑りプレート19が介在
されている。その滑りプレート19の中央にも上記ネジ
17を挿通させるための孔20を穿孔している。一方、
本体ケース2の側板8の長孔13の中には、ネジ17の
滑りをよくするための合成樹脂製のガイド板20をスラ
イド自在に設けている。このガイド板20にもネジ17
を挿通させる孔21を穿孔している。ガイド板20、滑
りプレート19および可動マグネット15のヨーク16
は、たとえばたがいに接着剤などで接合して一体化され
ている。
【0018】図2に詳細に示すように、上記可動マグネ
ット15の孔18を挿通したネジ17は、滑りプレート
19の孔20、ガイド板20の孔21および長孔13を
通して、本体ケース2の側板8の外側に配設されるツマ
ミ14のねじ穴23に螺着する。このように組み立てた
状態では、可動マグネット15のヨーク16の外側面と
本体ケース2の側板8の内側面との間に滑りプレート1
9が介在され、ガイド板20は本体ケース2の長孔13
内にスライド自在に挿入される。そしてガイド板20と
長孔13のスライド係合により、可動マグネット15お
よびツマミ14のネジ17を中心とする回転が阻止され
る。またツマミ14を左右にスライド移動させれば、可
動マグネット15もスムーズに左右にスライド移動す
る。
【0019】前記ツマミ14のスライド操作できる範囲
は、ツマミ14を一方(図1の左側)にスライドさせた
とき、可動マグネット15が一方の固定マグネット9と
対面し、ツマミ14を他方側にスライドさせたとき、他
方の固定マグネット10と対面する範囲であり、そうな
るように長孔13の長手方向の寸法を設定している。な
お図2に示すように、前記側板8の内面には、開閉板6
側のパッキン12と対面するパッキン24が貼着されて
いる。
【0020】つぎに上記のごとく構成される広告バサミ
1の作用を説明する。本体ケース2側の可動マグネット
15はたとえば、S極を表面側(固定マグネットと対向
する側)にしており、開閉板6側のN極の固定マグネッ
ト9とは互いに吸引し、S極の固定マグネット10とは
互いに反発する関係である。もちろん可動マグネット1
5にN極を用いてもよい。そのため本実施例では、ツマ
ミ14を左側(図1の矢印L)に移動させたとき、図3
に示すように、S極の可動マグネット15が開閉板6側
のN極の固定マグネット9に対面する位置にきて、両者
は吸引し合う。そのため開閉板6は側板8側に付勢され
る。それによって図2のようにパッキン10、24の間
に広告物3をしっかりと挟み込むことができる。
【0021】逆にツマミ14を右側(図1の矢印R)に
スライド移動させると、図4に示すようにS極の可動マ
グネット15がS極の固定マグネット10と対面し、両
者は反発し合う。そのため開閉板6は側板8から離れ、
これにより広告物3を容易に取り外すことができる。こ
の場合、取り外すというよりは可動マグネット15を開
閉板6側のマグネット10と反発する位置までツマミ1
4をスライド操作させると、開閉板6が開いて広告物3
は自重により落下するという感じである。
【0022】前記実施例の広告バサミ1において開閉板
6の開閉制御に磁極の変化が容易な電磁石を用いず、ス
ライドにより吸着と反発を切り替える永久磁石のマグネ
ット9、10、15を用いているのは以下の理由によ
る。すなわち、この種の広告バサミ本体1は電車内に吊
設されるので、電源の関係で、また停電など困る場合が
生じるので、電気は使用しない方がよいからである。ま
たバネ、磁石以外に重力で広告物を止めることも考えら
れるが、電車内などでは振動が強いので重力で広告物3
を止めると外れ易い。そのためマグネットを採用してい
る。
【0023】ところで本実施例においては、図5に示す
ように、開閉板6が閉じてパッキン12、24同士が密
接したとき、マグネット9、15の表面の間に所定のギ
ャップG1 が残るように、つまり可動マグネット15と
固定マグネット9との吸引時には両者を密着させないよ
うにしている。このようなギャップG1 は0.3〜1.
0mm程度、とくに0.5mm程度が好ましい。このよ
うなギャップG1 を設けるのは以下の理由による。たと
えば図6aに示すように可動マグネット15と固定マグ
ネット9とを吸引時に密着させるようにすると、吸着力
が過大となり、可動マグネット15をスライドさせる場
合に両者の摩擦抵抗がきわめて大きくなる。そのため可
動マグネット15をスムーズにスライドさせることがで
きなくなるからである。また、スムーズに可動マグネッ
ト15をスライドさせようとすると、ローラー等の余計
な部品が別途必要となり、コストアップの原因となるか
らである。さらにスライド操作時に合わせて吸引力を弱
くすると、広告物を挟む力が弱くなる。そこで可動マグ
ネット15と固定マグネット9との吸引時に両者の間に
ギャップG1 を設け、適切な吸引力とスライド操作の容
易さとを同時に達成するようにしている。
【0024】上記のギャップG1 を設ける方法として
は、開閉板6と側板8の間に適切な介在物、すなわちス
トッパを設ければよい。たとえば前記パッキン12、2
4の厚さを適切に選択することにより、パッキン12、
24をストッパとして利用することができる。またパッ
キンの有する弾力性が好ましくない場合は、パッキン以
外の比較的剛性のあるストッパを設けるようにしてもよ
い。他方、マグネット同士の間、あるいは可動マグネッ
トと共に移動する要素、たとえばヨークをストッパとし
て利用することもできる。しかしその場合はパッキン同
士の挟着力が小さくなり、さらに吸引している状態から
スライドさせるときに摩擦抵抗が大きくなるので、あま
り好ましくない。
【0025】また、本実施例では図7bに示すように、
開閉板6側に配設した一対の固定マグネット9、10の
間にもギャップG2 を介在させているが、以下の理由に
よる。つまり、図7aに示すように、固定マグネット
9、10同士を密着させると、破線で示す両者のマグネ
ット9、10からの磁界25が干渉し合って開閉誤作動
が起こるからである。たとえばツマミ14を右側にスラ
イドさせて開閉板を開こうとしたとき、S極の可動マグ
ネット15が筋向かいにあるN極の固定マグネット9と
引き合い、ツマミ14が勝手に左側、すなわち開閉板を
閉じる側に移動する場合がある。このような誤作動は開
閉板6の重量が大きいときに一層生じ易くなる。逆に図
7cに示すように、両マグネット9、10の間のギャッ
プG2 を広げすぎた場合には、磁界25が干渉しないの
で誤作動が起きないが、スライド長さが大きくなるので
操作しにくくなる。また操作途中に、図中の一点鎖線に
示すように可動マグネット15の角が開閉板6側のマグ
ネット10に引っ掛かってスムーズにスライドしない場
合が生じるからである。そこで両マグネット9、10の
間のギャップG2 は、図7bに示すように適当な寸法に
設定するのが好ましく、これによりマグネット9、10
の磁界25が干渉しないし、また可動マグネット15を
スライドさせる場合にもスムーズなスライド操作が可能
となり、操作と機構の単純化を実現できることになる。
【0026】前記実施例では固定マグネットとして開閉
板6に一対のマグネットを設けたが、図8、図9に示す
ように操作部材側に一対の可動マグネット26、27を
それぞれN極とS極が表側になる状態で配設し、開閉板
6側に1個の固定可動マグネット28を配設するように
してもよい。この場合、1個のツマミに対して2個のマ
グネットを取りつけてもよく、またケース本体の側板の
内面をスライドする部材、たとえば図1の実施例の滑り
プレート19に2個のマグネットを貼着するようにして
もよい。図8および図9に示す実施例の場合でも、可動
マグネットを一方にスライドさせると開閉板が閉じ(図
8参照)、他方にスライドさせると開く(図9参照)の
で前記と同様に広告物を着脱させることができる。
【0027】なお、上記各実施例では、本体ケース2の
構造を下面開口で断面が略コ字型としたが、これに限定
されるものではない。たとえば、図10に示す従来例の
ように、本体ケースを断面略L型として、側面開口側に
開閉板を回動自在に配設することもできる。
【0028】また、マグネットのスライド方向は左右方
向(横方向)としているが、スライド方向を縦方向とし
たり、回転軸により回転させて、円弧状の軌跡でスライ
ドさせるような構成でもよい。さらに、マグネットの数
も一対のマグネットと1個のマグネットとで吸引、反発
となるように配設しているが、実施例に限定されず、任
意の数のマグネットを用いてマグネットの吸引力、反発
力を利用して開閉板6を開閉制御するようにしてもよ
い。たとえば一対ずつマグネットを対向配置し、吸引時
(あるいは反発時)に反発時(あるいは吸引時)より大
きい力を発生させることもできる。それらの場合も本発
明の範囲に含まれるものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の広告バサミにおいては、
従来のように板バネを使用していないので、使用頻度
(開閉板の開閉頻度)にかかわりなく半永久的に使用す
ることができる。また、広告物の着脱操作が操作部材の
スライド操作だけでできるので、広告物の着脱操作がワ
ンタッチで可能となり、そのため、広告物の交換作業に
おいて時間と手間がかからず、作業員、人件費を大幅に
省略化することができる。更には、本体ケース側と開閉
板側とにそれぞれマグネットを設けて、本体ケース側の
マグネットをスライド操作させるだけの構造なので、開
閉、広告物の挟持構造が簡素化されて、組み立てにも時
間がかからず、また部品数も少なくコストを安価にする
ことができる。
【0030】請求項2記載の広告バサミによれば、パッ
キンにより広告物をしっかりと挟み込むことができる。
請求項3の広告バサミでは、吸引時における本体ケース
側のマグネットと開閉板側のマグネットとの間に微少な
ギャップを設けているので、可動マグネットをスムーズ
にスライドさせることができる。したがって開閉板の開
閉操作が一層軽い力でできる。
【0031】請求項4記載の広告バサミによれば、異極
を表側とした一対のマグネットを所定のギャップを介し
て配設しているので、両者のマグネットの磁界が干渉せ
ず、スライド操作がスムーズにでき、操作と機構の単純
化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の広告バサミの一実施例を、本体ケース
を長手方向に沿って破断した状態において示す分解斜視
図である。
【図2】図1の広告バサミの組み立てた状態におけるII
-II 線断面図である。
【図3】図1の広告バサミの動作原理を示す要部斜視図
である。
【図4】図1の広告バサミの動作原理を示す要部斜視図
である。
【図5】図1の広告バサミの断面平面図である。
【図6】図6aおよび図6bはそれぞれ本発明に関わる
マグネット同士の接触関係を示す平面図である。
【図7】図7a〜cはそれぞれ本発明に関わるマグネッ
ト同士の磁界の干渉関係を示す平面図である。
【図8】本発明の広告バサミの他の実施例における動作
原理を示す要部斜視図である。
【図9】本発明の広告バサミの他の実施例における動作
原理を示す要部斜視図である。
【図10】従来の広告バサミの一例を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 広告バサミ 2 本体ケース 3 広告物 5 天板 6 開閉板 8 側板 9 固定マグネット 10 固定マグネット 12 パッキン 15 可動マグネット 24 パッキン G1 ギャップ G2 ギャップ 26 可動マグネット 27 可動マグネット 28 固定マグネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも天板と側板とを有し、下方が
    開口した本体ケースと、その本体ケースに、前記側板と
    対面するように揺動自在に取り付けられた開閉板と、前
    記本体ケースの側板に沿ってスライド自在に設けられた
    操作部材と、前記開閉板または操作部材のうちいずれか
    一方に、N極およびS極がそれぞれ表側となる状態で隣
    接して配置された第1および第2マグネットと、前記開
    閉板または操作部材のうちの他方に、操作部材のスライ
    ド操作に応じて第1または第2マグネットと選択的に対
    向するように設けられた第3マグネットとからなる広告
    バサミ。
  2. 【請求項2】 前記開閉板の表面または本体ケースの側
    板の内面のうち少なくとも一方に、パッキンが配設され
    ている請求項1記載の広告バサミ。
  3. 【請求項3】 吸引時における本体ケース側のマグネッ
    トと開閉板側のマグネットとの間に微少なギャップを介
    在させるべく、開閉板を制止するためのストッパを有す
    る請求項1または2のいずれかに記載の広告バサミ。
  4. 【請求項4】 前記第1マグネットと第2マグネットの
    間に、所定のギャップが介在されている請求項1、2ま
    たは3のいずれかに記載の広告バサミ。
JP33056094A 1994-12-06 1994-12-06 広告バサミ Pending JPH08156789A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013101278A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Takigen Mfg Co Ltd 広告挟持装置

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JP2013101278A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Takigen Mfg Co Ltd 広告挟持装置

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