JPH08156235A - マーク検出装置 - Google Patents

マーク検出装置

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JPH08156235A
JPH08156235A JP6294084A JP29408494A JPH08156235A JP H08156235 A JPH08156235 A JP H08156235A JP 6294084 A JP6294084 A JP 6294084A JP 29408494 A JP29408494 A JP 29408494A JP H08156235 A JPH08156235 A JP H08156235A
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健夫 山田
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祐二 大澤
Taiji Hajikano
泰司 初鹿野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ等を用いず黄色系の検出能力を増大
すると共に光源の寿命を長くする。 【構成】 青色発光ダイオード12を光源とする第1光
源と、赤色発光ダイオード13を光源とする第2光源を
ハーフミラー15で混合し、対象物10に照射し、この
対象物10からの反射光をダイクロイックミラー17で
青色と赤色光に分離し、それぞれ青色用受光素子18、
赤色用受光素子19で電気信号に変換する。両受光素子
18,19の出力をそれぞれ増幅した後演算して検出値
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色刷りするウェブの
色ずれ防止制御用や裁断位置制御用に印刷されるマー
ク、又はこれらの制御を目的とするため、印刷された絵
柄の一部を検出するマーク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙やフイルムなどのウェブに複数の版胴
によりかさね刷りを行う場合、各色を決まった位置に印
刷しないと色ずれが生じる。この色ずれは版胴の回転ず
れやウェブの伸び等により生じるため、各版胴にそれぞ
れの色で絵柄の印刷を行わせると共にレジスタマークを
所定の位置に印刷させ、このレジスタマークを検出し
て、色ずれを防止する見当制御が行われる。また版胴で
絵柄等を印刷されたウェブは、版胴周長を1単位とする
絵柄等ごとに裁断機で切断されるが、この場合、レジス
タマークを用いて、または裁断用に印刷したマークを用
いて、あるいは印刷した絵柄の一部を用いて、切断位置
を求め裁断位置のずれを防止している。
【0003】レジスタマークの検出例として図11に示
すグラビア輪転印刷機で紙に印刷する例をとり説明す
る。版胴により印刷する色の順序は任意であるが、例え
ば印刷する順序を、第1色を黄、第2色を赤、第3色を
青、第4色を黒とする。印刷されるウェブ10は巻き出
しリール1より巻き出され、圧胴3により版胴2に押圧
され、版胴2により印刷される。版胴2と圧胴3の組み
合わせはウェブ10に印刷する色の数だけ設けられる。
コンペンセータロール5は、矢印方向に移動し、色ずれ
を防止する。ガイドロール4はウェブ10をコンペンセ
ータロール5へ案内する。エンコーダユニット6は版胴
2の回転に対応して回転し、ウェブ10の速度、版胴2
の回転位置を検出して制御部9へ送信する。各版胴2
a,2b,2c,2dは機械的に同期して回転するよう
構成されているので、エンコーダユニット6は1個の版
胴2bに設置されている。エンコーダユニット6はウェ
ブ10の走行量の信号を得るものであるから、送りロー
ル駆動機構等に設けてよい。レジスタマーク検出器7は
2個目以降の版胴2の出口側に設けられ、レジスタマー
クを検出し制御部9へ送信する。修正ユニット8は制御
部9からの指示によりコンペンセータロール5を矢印方
向へ指示された量移動してレジスタマークのずれを防止
する。制御部9はエンコーダユニット6とレジスタマー
ク検出器7からのデータにより制御データを修正ユニッ
ト8に出力する。
【0004】図12はウェブ10の端で絵柄のない空白
部に各版胴2により印刷されたレジスタマークを示す。
レジスタマークは等間隔、例えば20mm間隔で印刷さ
れ、レジスタマーク検出器7aは黄と赤のレジスタマー
クを制御対象とし、レジスタマーク検出器7bは赤と
青,レジスタマーク検出器7cは青と黒のレジスタマー
クをそれぞれ制御対象とする。各検出器7a,7b,7
cはそれぞれ主と従の受光素子を有し、各受光素子は定
められたレジスタマークを制御対象とする。例えば検出
器7aでは主の受光素子は黄、従の受光素子は赤のレジ
スタマークを検出する。
【0005】このようなレジスタマーク検出器はレジス
タマークや絵柄等の検出対象物に光を照射する光源部
と、対象物からの反射光を受光する受光部から構成され
る。光源としては白熱球、ハロゲンランプなどが用いら
れ、受光部にはシリコンフォトダイオード等の受光素子
が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来照明光源としては
白熱球やハロゲンランプが用いられている。またウェブ
の地は白が普通であり、フイルムのように透明なものは
反射板をフイルムの裏側に置くようにしている。このよ
うな白の地に黒,赤,青などの色のレジスタマークは、
検出が容易であるが、黄は白に近く、その検出が難し
い。図13は白熱球の発光スペクトルを示す。横軸は波
長を示し、縦軸は輝度を検出する電圧値を示す。波長の
長い赤より波長の短い青に近づくにつれ輝度が低くなっ
ている。つまり青の光が少なくなっている。図14は受
光素子としてシリコンフォトダイオード(SPD)の受
光感度特性を示す。横軸は波長、縦軸は検出した電流を
変換した電圧を示す。図13の白熱球光源と同様波長の
短い青に近づくにつれて受光感度が悪くなっている。図
15は図13の白熱球光源と図14のシリコンフォトダ
イオードを用いた検出器の受光特性を示す。横軸は波
長、縦軸は検出した電流を変換した電圧を示す。以降の
説明では、受光素子の出力は電圧として表す。このよう
に青色光は光源からの発光量も少なく、またこれを検出
する受光素子の検出能力も少ない。黄の印刷物に対する
反射光は白の地に比べ青の反射光が少なくなるのが特徴
であり、この青色の照射光と青色に対する受光素子の感
度が低いため黄色の検出が困難であった。このため従
来、光源側または受光側に他の色に対し青色光をよく通
すブルーフィルタ等を設け、黄色系の検出能力を向上さ
せていた。また、白熱球やハロゲンランプは寿命が短い
という問題点があった。またシリコンフォトダイオード
などの場合、青色系の受光感度が赤色系の受光感度より
も低下するという問題点もあった。また、ブルーフィル
タを用いると薄い青色の検出が困難になるという欠点も
あった。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、ブルーフィルタ等を用いず黄色系の検出能力を大
きくすると共に光源の寿命を長くすることを目的とす
る。また、反射光を青色光と赤色光に分光し、それぞれ
の検出感度を調整するようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、ウェブに印刷されたマーク又
は絵柄を検出するマーク検出装置において、青色発光ダ
イオードを光源とする第1光源と、赤色発光ダイオード
を光源とする第2光源と、前記第1光源の青色光源と前
記第2光源の赤色光を混合し対象物に照射する混合手段
と、前記対象物からの反射光を受光し電気信号に変換す
る受光手段と、この電気信号を増幅して出力する出力手
段とを備えたものである。
【0009】また、請求項2の発明では、ウェブに印刷
されたマーク又は絵柄を検出するマーク検出装置におい
て、青色発光ダイオードを光源とする第1光源と、赤色
発光ダイオードを光源とする第2光源と、前記第1光源
の青色光源と前記第2光源の赤色光を混合し対象物に照
射する混合手段と、前記対象物からの反射光を青色光と
赤色光に分離する分離器と、この分離器からの青色光を
受光し青色電気信号に変換する青色受光手段と、前記分
離器からの赤色光を受光し赤色電気信号に変換する赤色
受光手段と、前記青色電気信号と前記赤色電気信号をそ
れぞれ増幅して青色光と赤色光に対する受光感度特性を
調整できるようにし、両信号を加算して出力する出力手
段とを備えたものである。
【0010】また、請求項3の発明では、ウェブに印刷
されたマーク又は絵柄を検出するマーク検出装置におい
て、青色発光ダイオードを光源とする第1光源と、赤色
発光ダイオードを光源とする第2光源と、前記第1光源
の青色光源と前記第2光源の赤色光を混合し対象物に照
射する混合手段と、前記対象物からの反射光を青色光と
赤色光に分離する分離器と、この分離器からの青色光を
受光し青色電気信号に変換する青色受光手段と、前記分
離器からの赤色光を受光し赤色電気信号に変換する赤色
受光手段と、前記青色電気信号と前記赤色電気信号の内
検出するレジスタマーク又は絵柄の色の特徴をよく表す
方の電気信号を出力する出力手段とを備えたものであ
る。
【0011】また、請求項4の発明では、前記出力手段
は前記青色電気信号と前記赤色電気信号をそれぞれ増幅
して青色光と赤色光に対する受光感度特性を調整した
後、検出するレジスタマーク又は絵柄の色の特徴をよく
表す方の電気信号を出力するようにする。
【0012】また、請求項5の発明では、前記第1光源
は一端に青色発光ダイオードおよびレンズを接続した光
ファイバよりなり、前記第2光源は一端に赤色発光ダイ
オードおよびレンズを接続した光ファイバよりなるよう
にしたものである。
【0013】また、請求項6の発明では、前記第1光源
は一列に配列した青色発光ダイオードよりなり前記第2
光源は一列に配列した赤色発光ダイオードよりなり、前
記受光手段はラインセンサよりなるようにする。
【0014】また、請求項7の発明では、前記第1光源
は一列に配列した青色発光ダイオードよりなり、前記第
2光源は一列に配列した赤色発光ダイオードよりなり、
前記青色受光手段および前記赤色受光手段は共にライン
センサよりなるようにする。
【0015】また、請求項8の発明では、前記分離器は
ダイクロイックミラーとする。
【0016】
【作用】請求項1の発明につき図7を用いて説明する。
色には単色光の色やある波長範囲の光が様々な分布で合
成された結果認識されるものであるが、3原色とその補
色の関係を説明のために模式的に示す。図7は白地と黄
のレジスタマークを(A)は従来の光源で照射した場
合、(B)は青色光と赤色光で照射した場合を模式的に
示す。従来の白熱球やハロゲンランプによる照射は
(A)に相当し、青色発光ダイオードと赤色発光ダイオ
ードによる照射は(B)に該当する。(A)の場合
(a)に示す赤、緑これらより弱い青からなる照射光に
対し、(b)に示す地の白はこの照射光を反射する。
(c)は黄のレジスタマークからの反射光を示し、青が
吸収され、緑と赤が反射される。(B)の場合、(a)
に示す赤、青からなるマゼンタ光の照射光に対し、
(b)に示す地の白の反射は赤と青となる。(c)は黄
レジスタマークからの反射光を示し、青が吸収され赤が
反射される。
【0017】図8は受光手段の出力を示す。各座標の横
軸はウェブつまりレジスタマークの移動する時間T、縦
軸は反射光量に相当する電圧Vである。(A)は図7の
(A)の略白色光の場合の出力で黄レジスタマーク検出
時は、地(白)のレベルより吸収された青の分hだけ下
がることを示す。(B)は図7の(B)のマゼンタ光の
照射の場合で、黄レジスタマーク検出時地(白)のレベ
ルより吸収された青の分Hだけ下がることを示す。
(A)のhが(B)のHに対して小さいのは、図7の
(A)で示すように照射光に青成分が少ないため、青成
分が吸収されても、全体の反射光に対する変化が少ない
ためである。このように黄の印刷物を青、赤からなるマ
ゼンタ光で照射する場合、検出感度が向上する。また光
源となる青色および赤色発光ダイオードは白熱球やハロ
ゲンランプに比べはるかに長い寿命を有する。また、白
熱球やハロゲンランプは熱の発生が大きいがダイオード
は発生熱が小さいので温度上昇が小さい。また、使用電
力に対する発光光度の効率が良い。
【0018】請求項2の発明では、反射光を分離器で青
色光と赤色光に分離し、図14に一例を示した受光素子
の受光感度特性を波長に対してほぼ同じレベルになるよ
うに修正する。図14の受光感度特性の場合、青色に対
する感度が低いので、青色反射光に対する受光素子の検
出値を増幅し、赤色反射光に対する受光素子の検出値と
調整する。このような調整後、両検出値を加算すること
により、受光素子の感度特性を波長に対してフラットに
修正した検出値が得られる。
【0019】請求項3の発明では、反射光を分離器で青
色光と赤色光に分離し、それぞれを別の受光素子で検出
値に変換した値を調べ、レジスタマークや絵柄の色の特
徴を表す方の検出値を出力する。例えば、黄のレジスタ
マークを検出する場合、青色の反射光が吸収されるの
で、青色用受光素子の出力の変化を検出することによ
り、黄のレジスタマークの検出が可能となる。
【0020】請求項4の発明では、請求項3の発明で、
各受光素子の検出値を増幅器で調整し、受光素子の受光
感度特性を波長に対してほぼフラットになるよう調整し
た後、レジスタマークや絵柄の色の特徴を表す方の検出
値を出力するようにしている。これにより、例えば黄の
レジスタマーク検出の場合、青色受光素子からの検出値
の変化が大きくなり、検出精度が向上する。
【0021】請求項5の発明では、発光ダイオードと集
光レンズを光ファイバの一端に設け、各ダイオードの光
を集光して光ファイバに入れて投射する。これにより発
光ダイオードをウェブのレジスタマークの位置より離し
て配置することが可能となる。例えば、設置スペースが
狭い場合、ウェブが危険雰囲気にある場合など、ウェブ
より離した適切な位置に設置できる。
【0022】請求項6の発明では、請求項1の発明で第
1光源、第2光源の発光ダイオードをそれぞれ一例に並
べることにより線状の光源とし、この反射光をラインセ
ンサで受光するので、広い面積のレジスタマークや絵柄
等を検出できる。
【0023】請求項7の発明では、請求項2ないし4の
発明で、第1光源、第2光源の発光ダイオードをそれぞ
れ一列に並べることにより線状の光源とし、この反射光
をラインセンサとした青色受光手段、赤色受光手段で受
光することにより、広い面積のレジスタマークや絵柄等
を検出できる。
【0024】請求項8の発明では、請求項2〜5,7の
分離器としてダイクロイックミラーを用い、一方を反射
し、他方を透過することにより青色光と赤色光を分離す
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の光学系を示す図で
ある。10は検出対象物となるウェブで、レジスタマー
ク23や裁断用のマーク、絵柄が印刷されている。透明
なウェブ10の場合には下に反射板24を設け、ウェブ
10の反射と反射板24からの反射を総合して対象物と
する。12は青色発光ダイオード、13は赤色発光ダイ
オードでありそれぞれ集光レンズ14が前方に配置さ
れ、青色発光ダイオード12と集光レンズ14よりなる
第1光源の光軸と、赤色発光ダイオード13と集光レン
ズ14からなる第2光源の光軸とは直交する。この直交
する交点にはそれぞれの光源からの光軸に対し45°に
傾斜した第1ハーフミラー15が配置され、青色発光ダ
イオード12の青色光と赤色発光ダイオード13の赤色
光を混合してマゼンタ光となり、ウェブ10に照射す
る。この照射光路11に45°傾斜した第2ハーフミラ
ー16が配置され、照射光を透過させウェブ10からの
正反射光を反射する。ウェブ10としてフイルム,アル
ミ等のホイルを用いた場合正反射となる。透明フイルム
の場合は下面に反射板24が設けられる。正反射光はダ
イクロイックミラー17で青色成分と赤色成分に分離さ
れ、それぞれ青色用受光素子18と赤色用受光素子19
に入射する。青色用受光素子18、赤色用受光素子19
は同一の特性を有するシリコンフォトダイオードで先に
図14で示した受光感度特性を有する。
【0026】ダイクロイックミラー17は屈折率の異な
る誘電体の多層膜により、特定の波長域の光を反射し、
他の波長域の光を透過するミラーで、青色反射ミラーは
青色を反射して赤色、緑色を透過し、赤色反射ミラーは
赤色を反射して青色、緑色を透過する。本実施例では緑
色はないので、青色と赤色を分離できる。
【0027】ダイクロイックミラー17は青色用受光素
子18、赤色用受光素子19と一体に構成され、回転中
心20を中心として破線で示す位置に回転する。ウェブ
10が紙の場合、照射光は正反射光が弱くなり拡散反射
光が強くなるので、破線で示す位置で、1点鎖線で示す
拡散反射光路22を入射してくる光を青色成分と赤色成
分に分離する。なお、正反射光および拡散反射光路22
上の拡散反射光のみ通過し、他を遮断するためスリット
21が設けられている。
【0028】図2は青色用受光素子18、赤色用受光素
子19で受光した信号を電気的に処理するブロック図で
ある。各受光素子18,19で反射光は電流に変換さ
れ、電流/電圧変換器25a,25bでそれぞれ電圧に
変換される。フィルタ26a,26bはコンデンサより
なり、信号の変化分を取り出す。つまりウェブ10の地
の白から各レジスタマーク23に変化した時の変化信号
を取り出す。増幅器27a,27bはこの変化信号を増
幅するもので、図14で示すような受光感度特性の受光
素子を用いる場合、青色用受光素子18の出力の方の増
幅度を大きくし、受光感度特性がフラットに近くなるよ
うにする。このような増幅度の選定は、使用する受光素
子の受光感度特性に応じて予め選定される。演算処理部
28は増幅器27a,27bの出力を加算した値よりレ
ジスタマーク23を認識する。増幅器27a,27bの
いずれかの出力がある色のレジスタマーク23の特徴を
表しているときは、そのレジスタマーク23を認識す
る。このようにして認識されたレジスタマーク23は図
11で説明した制御部9へ送られ各版胴の見当制御デー
タとなる。または裁断器へ送られ、裁断位置を決めるデ
ータになる。
【0029】図3の(A)は本実施例の光源光の発光ス
ペクトルを示し、横軸は波長、縦軸は輝度を計測した電
圧値を示す。(B)は図2の演算処理部で(A)で示し
た光源光に対する地(白)の反射光の波形で、青色用受
光素子18と赤色用受光素子19によって検出され増幅
された後加算される検出値の波形である。(B)での一
点鎖線Sは図14に示したシリコンフォトダイオードの
受光感度特性を示し、増幅器27a,27bを同一の増
幅率で動作した場合、実線で示す波形の検出値が加算値
として出力される。また破線部は青色光側を増幅する増
幅器27aを赤色光側を増幅する増幅器27bより増幅
率を大きくし、(A)に示す光源光のレベルに修正した
波形を示す。
【0030】図4は黒,赤,青レジスタマーク23の反
射光の波形を示す。青色用受光素子18、赤色用受光素
子19の出力を増幅し加算した値が、これらの波形と対
応する。(A)は黒のレジスタマーク23の反射光の波
形である。黒の場合、反射はなく全て吸収されるはずで
あるが、受光素子には検出電流として暗電流が流れるの
で、この暗電流に対応してこのような波形があるものと
する。(B)は赤のレジスタマーク23の場合、(C)
は青のレジスタマーク23の場合の反射波の波形であ
る。(C)の場合増幅器27aで受光素子の受光感度特
性を補正した検出値に対応する波形となっている。
【0031】図5は黄のレジスタマーク23の反射光の
波形を示す。(A)は黄のレジスタマーク23の反射光
で、図3(A)で示した光源光より青色が吸収された波
形となっている。(B)は黄のレジスタマーク23の反
射光に対する赤色用受光素子19が受光する波形で、ほ
ぼ(A)と同じ波形となっている。(C)は青色受光素
子18が受光する波形で、殆ど暗電流に相当するものを
波形として表している。黄のレジスタマーク23の場
合、青色用受光素子18の検出値を調べれば検出値が殆
ど0となるので、地(白)の検出値との差が大きくな
り、赤色用受光素子19の検出値と加算しない方がよい
場合がある。
【0032】図6は、青色用受光素子18と赤色用受光
素子19の出力を図2に示した回路で電圧変換し、増幅
回路で受光素子の受光感度特性を修正した後、加算した
出力値を示す。縦軸は電圧を示し、横軸は位置を示す。
黒は地の白と差が最も大きいので検出値も大きくなる。
青は受光感度特性を修正したことにより赤とほぼ同じく
らいの感度となり、黄は赤、青よりやや小さいがほぼ同
じレベルの検出値となる。以上の実施例で2個の受光素
子18、19を用いてそれぞれの増幅器のゲインを調節
したが、青と赤の発光ダイオードと1個の受光素子を用
いてもある程度の効果はある。また、2個の受光素子へ
の反射光の分離はダイクロイックミラーでなくハーフミ
ラーを用いてもよい。
【0033】図1では青色および赤色発光ダイオードの
光を集光レンズで集光した後、直接レジスタマーク23
に照射したが、光ファイバを用いることにより光路を自
由に変化させることができる。図9は図1の光路に投光
用、受光用に別々の光ファイバを用いた場合を示す。投
光用光ファイバ30、受光用光ファイバ31は、それぞ
れ単独の太い光ファイバ又は細い複数の光ファイバをた
ばねたバンドルからなる。実線で示す受光用光ファイバ
31は正反射のときを示し、破線は拡散反射のときを示
す。図10は図9に示した投光用と受光用光ファイバを
1つのバンドルにした場合を示す。投受光用光ファイバ
32は、投光部32aと受光部32bでは別々となって
いるが、本体32cは1つのバンドルとなっている。
(B)は(A)のX−X断面である。(B)に示すよう
に、本体32cは中心に斜線で示す受光用光ファイバを
配置し、この周囲に投光用光ファイバを配置した構成と
なっている。なお、実線は正反射、破線は拡散反射のと
きを示す。このように投受光を1つのバンドルとするこ
とにより取り扱いや配置が容易となる。また、図9、図
10のように光ファイバを用いると、設置スペースが小
さいところでも投受光が可能となり、また、ガス、蒸気
等危険雰囲気にあるウェブ10のマークを非危険領域に
設置した投受光器で検出することができる。
【0034】また、青色および赤色発光ダイオードを一
列に並べライン状の光源とし、受光素子もラインセンサ
を用いることにより広い面積のレジスタマークや絵柄等
を検出することができる。ラインセンサとしては1次元
CCDイメージセンサなどを用いる。上記の実施例では
グラビア輪転印刷機について説明したが、オフセット輪
転印刷機についても同様に使用することができる。上記
の実施例で用いたシリコンダイオード受光素子の代わり
に光電管等の受光素子を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、青色発光ダイオードと赤色発光ダイオードによるマ
ゼンタ光を対象物に照射することによりフィルタを使用
しなくても黄等のレジスタマーク等を精度よく検出する
ことができる。また、反射光を青色と赤色成分に分解
し、それぞれの信号を電気的に演算することにより、受
光素子の受光感度特性を修正し、黄やうすい青なども安
定して検出することができる。また、光源として発光ダ
イオードを使用することにより白熱球やハロゲンランプ
に比べ寿命がはるかに長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光学系を示す図である。
【図2】受光素子で受光した信号を電気的に処理するブ
ロック図である。
【図3】(A)は本実施例の光源の発光スペクトルを示
し、(B)はこの光源による白地の反射光の検出値を示
す。
【図4】本実施例の反射光の波形を示し、(A)は黒
色、(B)は赤色、(C)は青色のレジスタマークの反
射光の波形を示す。
【図5】本実施例の黄のレジスタマークの反射光の波形
を示し、(A)は黄レジスタマークの反射光の波形、
(B)はこの反射光の内赤色用受光素子が受光する波
形、(C)はこの反射光の内青色用受光素子が受光する
波形である。
【図6】演算処理部において加算処理した黒,青,赤,
黄のレジスタマークの検出値を示す図である。
【図7】白地と黄のレジスタマークを、(A)は従来の
光源である白熱球で照射した場合を示し、(B)は青色
発光ダイオードと赤色発光ダイオードにより照射した場
合を示す。
【図8】図7で示した照射光の反射光を受光手段で受光
した出力を示し、(A)が従来光源、(B)が青色およ
び赤色発光ダイオードの場合を示す図である。
【図9】図1の光路に光ファイバを用いた場合を示す図
である。
【図10】投光用と受光用を1つのバンドルにまとめた
光ファイバを示す図である。
【図11】輪転印刷機のレジスタマークによる見当制御
を説明する図である。
【図12】レジスタマークの印刷例を示す図である。
【図13】白熱球の発光スペクトルを示す図である。
【図14】シリコンフォトダイオードの受光感度特性を
示す図である。
【図15】白熱球光源とシリコンフォトダイオードを用
いた検出器の光学特性を示す図である。
【符号の説明】
9 制御部 10 ウェブ 11 照射光路 12 青色発光ダイオード 13 赤色発光ダイオード 14 集光レンズ 15 第1ハーフミラー 16 第2ハーフミラー 17 ダイクロイックミラー 18 青色用受光素子 19 赤色用受光素子 20 回転中心 21 スリット 23 レジスタマーク 24 反射板 25 電流/電圧変換器 26 フィルタ 27 増幅器 28 演算処理部 30 投光用光ファイバ 31 受光用光ファイバ 32 投受光用光ファイバ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブに印刷されたマーク又は絵柄を検
    出するマーク検出装置において、青色発光ダイオードを
    光源とする第1光源と、赤色発光ダイオードを光源とす
    る第2光源と、前記第1光源の青色光源と前記第2光源
    の赤色光を混合し対象物に照射する混合手段と、前記対
    象物からの反射光を受光し電気信号に変換する受光手段
    と、この電気信号を増幅して出力する出力手段とを備え
    たことを特徴とするマーク検出装置。
  2. 【請求項2】 ウェブに印刷されたマーク又は絵柄を検
    出するマーク検出装置において、青色発光ダイオードを
    光源とする第1光源と、赤色発光ダイオードを光源とす
    る第2光源と、前記第1光源の青色光源と前記第2光源
    の赤色光を混合し対象物に照射する混合手段と、前記対
    象物からの反射光を青色光と赤色光に分離する分離器
    と、この分離器からの青色光を受光し青色電気信号に変
    換する青色受光手段と、前記分離器からの赤色光を受光
    し赤色電気信号に変換する赤色受光手段と、前記青色電
    気信号と前記赤色電気信号をそれぞれ増幅して青色光と
    赤色光に対する受光感度特性を調整できるようにし、両
    信号を加算して出力する出力手段とを備えたことを特徴
    とするマーク検出装置。
  3. 【請求項3】 ウェブに印刷されたマーク又は絵柄を検
    出するマーク検出装置において、青色発光ダイオードを
    光源とする第1光源と、赤色発光ダイオードを光源とす
    る第2光源と、前記第1光源の青色光源と前記第2光源
    の赤色光を混合し対象物に照射する混合手段と、前記対
    象物からの反射光を青色光と赤色光に分離する分離器
    と、この分離器からの青色光を受光し青色電気信号に変
    換する青色受光手段と、前記分離器からの赤色光を受光
    し赤色電気信号に変換する赤色受光手段と、前記青色電
    気信号と前記赤色電気信号の内検出するレジスタマーク
    又は絵柄の色の特徴をよく表す方の電気信号を出力する
    出力手段とを備えたことを特徴とするマーク検出装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は前記青色電気信号と前記
    赤色電気信号をそれぞれ増幅して青色光と赤色光に対す
    る受光感度特性を調整した後、検出するレジスタマーク
    又は絵柄の色の特徴をよく表す方の電気信号を出力する
    ことを特徴とする請求項3記載のマーク検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1光源は一端に青色発光ダイオー
    ドおよびレンズを接続した光ファイバよりなり、前記第
    2光源は一端に赤色発光ダイオードおよびレンズを接続
    した光ファイバよりなることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載のマーク検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1光源は一列に配列した青色発光
    ダイオードよりなり、前記第2光源は一列に配列した赤
    色発光ダイオードよりなり、前記受光手段はラインセン
    サよりなることを特徴とする請求項1記載のマーク検出
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1光源は一列に配列した青色発光
    ダイオードよりなり、前記第2光源は一列に配列した赤
    色発光ダイオードよりなり、前記青色受光手段および前
    記赤色受光手段は共にラインセンサよりなることを特徴
    とする請求項2ないし4のいずれかに記載のマーク検出
    装置。
  8. 【請求項8】 前記分離器はダイクロイックミラーであ
    ることを特徴とする請求項2,3,4,5,7のいずれ
    かに記載のマーク検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012504505A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 検出信号を形成するための方法および検出装置
JP2020163577A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 住友重機械工業株式会社 見当制御ユニットおよび多色刷印刷システム
CN112020435A (zh) * 2018-05-16 2020-12-01 惠普发展公司,有限责任合伙企业 确定光源的反射光强度

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