JPH08155871A - ターレット型ロボットハンド - Google Patents

ターレット型ロボットハンド

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JPH08155871A
JPH08155871A JP30045394A JP30045394A JPH08155871A JP H08155871 A JPH08155871 A JP H08155871A JP 30045394 A JP30045394 A JP 30045394A JP 30045394 A JP30045394 A JP 30045394A JP H08155871 A JPH08155871 A JP H08155871A
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JP
Japan
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turret
displacement
type robot
robot hand
displacement mechanism
Prior art date
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Application number
JP30045394A
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English (en)
Inventor
Takashi Obara
隆 小原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターレット型ロボットハンドに関し、ターレ
ット本体に取付けられた複数のハンドの変位を、共通の
変位機構に取付けられた歪ゲージによって検出可能にし
て、簡単、かつ軽量な構成でロボットハンドの教示を高
精度に行なうことができる低コストなターレット型ロボ
ットハンドを提供することを目的としている。 【構成】 ターレット本体11内部に、基端部がターレッ
ト回転シャフト13側に固定されるとともに所定箇所に直
交座標方向に変位可能な弾性体21〜24、26、27が設けら
れ、先端部がターレット本体11の内周面に連結棒29〜32
を介して支持された変位機構18を設け、各弾性体21〜2
4、26、27に直交座標方向の各変位を検出する歪ゲージ3
3a〜35bを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械のオートツー
ルチェンジャ等に適用することができるターレット型ロ
ボットハンドに関し、詳しくは、複数のメカニカルハン
ドを有し、複数のワークの把持、移載、組立をすること
のできるターレット型ロボットハンドに関する。
【0002】
【従来の技術】近時のロボットは、単数のロボットで一
度に複数の異なったワークを把持、移載および組立でき
るように、ターレット盤に複数のハンドを固着保持して
その把持作業の内容に応じてハンド類を交換するように
している(例えば、特開昭61−244484号公報、
特開平3−136730号公報参照)。
【0003】ところで、このようなロボットハンドにあ
っては、3次元的に移動して例えは、穴にピン等を組付
ける作業を行なう際にピンと穴との位置がずれるのを防
止する必要があり、一般的に、この位置ずれを防止する
機能としては、RCC(Remote Center Compliance)
と称されるコンプライアンス機構があり、この機構は公
知のように平面内を移動するプレートに弾性体等を介し
てグリッパ(ハンド)を連結することにより、弾性体等
によってグリッパに支持されたピンと穴との位置ずれを
吸収している(例えば、特開平4−289091号公報
参照、以下、この公報を第1従来例という)。また、そ
の他の吸収機構としては、ハンドの変位を検出し、この
検出結果に基づいてコンプライアンス機構の剛性を可変
させる可変機構を有するものがあり、ハンドの移動時に
はコンプライアンス機構を剛体として変形しずらくする
とともにピンの挿入時には該機構を変形し易くすること
により、ハンドの移動時のぶれを防止するようにしてい
る(特開昭63−139678号公報、以下、この公報
を第2従来例という)。したがって、上述したターレッ
ト型ロボットハンドに第1および第2従来例のコンプラ
イアンス機構を付加することにより、被組立体と組立部
品の位置ずれを吸収して高精度な組立作業を行なうこと
が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のターレット型ロボットハンドに第1従来例の
コンプライアンス機構を付加した場合には、ターレット
盤にハンドが固着され、ハンド取付け部が剛体となって
いるため、ハンド側にコンプライアンス機構を設けなけ
ればならないことから、ロボットハンドの教示作業を行
なう際、例えば、ハンドでピンを把持してピンを穴に挿
入する教示を行なう際には、コンプライアンス機構によ
ってピンと穴の位置ずれを吸収してしまい、正確な教示
が行なえないという問題が発生してしまう。
【0005】また、従来のターレット型ロボットハンド
に第2従来例のコンプライアンス機構を付加した場合に
は、例えば、ピンの挿入時に可変機構によってコンプラ
イアンス機構を剛体とすることによって位置ずれを吸収
しないようにすることにより、正確な教示を行なうこと
が可能となるが、各ハンドの全てに可変機構を備えたコ
ンプライアンス機構が必要となってしまうため、ハンド
の重量が増大するとともに電気的な接続数も増大して構
造が複雑になってしまい、結果的にコストが増大してし
まうという問題が発生してしまう。
【0006】さらに、第1従来例にあっては、コンプラ
イアンス機構が変形したことを表示する機能を有してい
ないため、ロボットの教示作業の際に作業者がわざわざ
目視によってコンプライアンス機構の変形を確認する必
要があったため、教示作業が作業者によってばらついて
しまい、教示精度が悪化してしまうという問題が発生し
てしまった。
【0007】そこで請求項1記載の発明は、ターレット
本体内に直交座標方向に変位可能な変位機構および直交
座標方向の変位を検出する歪ゲージを設けることによ
り、ターレット本体に取付けられた複数のハンドの変位
を、共通の変位機構に取付けられた歪ゲージによって検
出可能にして、簡単、かつ軽量な構成でロボットハンド
の教示を高精度に行なうことができる低コストなターレ
ット型ロボットハンドを提供することを目的としてい
る。
【0008】請求項2記載の発明は、ターレット本体内
に直交座標方向に変位を検出する歪ゲージを有する箱型
の変位機構を設けることにより、ターレット本体の小型
化を図ることができるターレット型ロボットハンドを提
供することを目的としている。請求項3記載の発明は、
ターレット本体の変位量が小さい場合でも連結棒によっ
て変位機構に拡大して伝達することができるようにし
て、ハンドに作用する力が小さい場合でも教示精度を向
上させることができるターレット型ロボットハンドを提
供することを目的としている。
【0009】請求項4記載の発明は、歪ゲージを弾性体
の表面および裏面に一対ずつ設けることにより、歪ゲー
ジに外乱が作用した場合に、この外乱を打消合うように
して、ターレット本体の正確な変位を検出することがで
き、ハンドをより一層高精度に教示することができるタ
ーレット型ロボットハンドを提供することを目的として
いる。
【0010】請求項5記載の発明は、ターレット本体の
変位を表示器によって定量的に目視することができるよ
うにして、ハンドの教示作業が作業者によってばらつく
のを防止することができ、教示精度が低下するのを防止
することができるターレット型ロボットハンドを提供す
ることを目的としている。請求項6記載の発明は、組立
作業時の異常および異常の原因を速やかに確認すること
ができるようにして、ハンドによる組立作業が悪化する
のを防止することができ、生産性が低下するのを防止す
ることができるターレット型ロボットハンドを提供する
ことを目的としている。
【0011】請求項7記載の発明は、ハンドの異常衝突
時等のように、ハンドに過度の負荷が加わったときに、
ロボットアームを直ちに停止させてロボットアームの駆
動源に過度な負荷が加わるのを防止することができ、ロ
ボットアームの長寿命化を図ることができるターレット
型ロボットハンドを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、ロボットアームに回動自在
に取付けられたフレームと、該フレームに設けられたタ
ーレット回転部材に固定され、該ターレット回転部材に
よってターレット回転軸を中心に回転可能なターレット
本体と、該ターレット本体の外周上に所定の角度をなし
て脱着可能に設けられた複数のハンドと、を備えたター
レット型ロボットハンドにおいて、前記ターレット本体
内部に、基端部がターレット回転部材側に固定されると
ともに所定箇所に直交座標方向に変位可能な弾性体が各
変位方向に単数あるいは複数枚設けられ、先端部がター
レット本体の内周面に連結手段を介して支持された変位
機構を設け、前記各弾性体に直交座標方向の各変位を検
出する歪ゲージが設けられることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記変位機構
がターレット回転部材側に連結棒を介して接続された箱
型の弾性体を有し、該弾性体の直交座標方向に変位する
側面に歪ゲージを設けたことを特徴としている。請求項
3記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1
または2記載の発明において、前記連結手段が、変位機
構の先端部とターレット本体内周面の間に連結され、変
位機構の各変位方向に対応して配設された複数の連結棒
から構成され、該連結棒がターレット本体の直交座標方
向の各変位を拡大して変位機構に伝達することを特徴と
している。
【0014】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1または2記載の発明において、前記
歪ゲージが、弾性体の側面の表面および裏面に一対ずつ
設けられ、該一対の歪ゲージにより同方向の変位を検出
することを特徴としている。請求項5記載の発明は、上
記課題を解決するために、請求項1〜4何れかに記載の
発明において、前記ターレット本体の内部に、各歪ゲー
ジを有するブリッジ回路、該ブリッジ回路からの出力信
号を増幅する増幅器および該増幅器からの出力信号を表
示する表示器が設けられたことを特徴としている。
【0015】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項5記載の発明において、前記ターレッ
ト本体の内部に前記増幅器から出力された信号を組立基
準電圧と比較する比較器および該比較器から出力される
信号を表示する表示器を設けたことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、上記課題を解決するために、請
求項5または6記載の発明において、前記増幅器から出
力された信号を前記組立基準電圧よりも大きい衝突異常
基準電圧と比較する比較器および該比較器からの出力信
号に基づいてロボットアームの駆動を停止する停止手段
を設けたことを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、ターレット本体内部
に、基端部がターレット回転部材側に固定されるととも
に所定箇所に直交座標方向に変位可能な弾性体が各変位
方向に単数あるいは複数枚設けられ、先端部がターレッ
ト本体の内周面に連結手段を介して支持された変位機構
が設けられ、前記各弾性体に直交座標方向の各変位を検
出する歪ゲージが設けられる。
【0017】したがって、ターレット本体の変位が共通
の変位機構に取付けられた歪ゲージによって検出され、
従来のように各ハンド毎に可変機構を有するコンプライ
アンス機構を設ける必要がなく、簡単、かつ軽量な構成
でハンドの教示が高精度に行なわれる。この結果、ター
レット型ロボットハンドのコストが大幅に低減される。
【0018】請求項2記載の発明では、変位機構がター
レット回転部材側に連結棒を介して接続された箱型の弾
性体を有し、該弾性体の直交座標方向に変位する側面に
歪ゲージが設けられるので、変位機構が小型化され、こ
の変位機構を収納するターレット本体の小型化が図られ
る。請求項3記載の発明では、変位機構の先端部とター
レット本体内周面の間に変位機構の各変位方向に対応し
て連結棒が配設され、該連結棒がターレット本体の直交
座標方向の各変位を拡大させて変位機構に伝達するよう
になっている。
【0019】したがって、ハンドに作用する力が小さ
く、ターレット本体の変位量が小さい場合でもあって
も、歪ゲージの検出精度が向上されることにより、教示
精度がより一層向上する。請求項4記載の発明では、歪
ゲージが弾性体の側面の表面および裏面に一対ずつ設け
られ、該一対の歪ゲージにより同方向の変位が検出され
る。したがって、歪ゲージに湿度、温度の変化等による
外乱が作用してその特性が変化した場合に、この外乱の
影響を互いに打消合うので歪ゲージによりターレット本
体の変位量のみを正確に検出することができる。この結
果、ターレット本体の正確な変位を検出することがで
き、ハンドをより一層高精度に教示することができる。
【0020】請求項5記載の発明では、ターレット本体
の内部に、各歪ゲージを有するブリッジ回路、該ブリッ
ジ回路からの出力信号を増幅する増幅器および該増幅器
からの出力信号を表示する表示器が設けられるので、タ
ーレット本体が変位したことが表示器によって定量的に
目視され、ハンドの教示作業が作業者によってばらつく
ことがない。この結果、教示精度が低下することが防止
される。
【0021】請求項6記載の発明では、ターレット本体
の内部に増幅器から出力された信号を組立基準電圧と比
較する比較器および該比較器から出力される信号を表示
する表示器が設けられる。したがって、組立作業時にタ
ーレット本体が許容範囲を越えて変位したことが検出さ
れ、しかもこの変位方向も表示器によって容易に確認さ
れる。このため、組立異常および異常の原因が速やかに
確認され、ハンドによる組立作業が悪化することが防止
される。この結果、組立品の生産ライン等が長時間停止
することが避けられ、組立品の生産性が低下することが
ない。
【0022】請求項7記載の発明では、増幅器から出力
された信号を組立基準電圧よりも大きい衝突異常基準電
圧と比較する比較器および該比較器からの出力信号に基
づいてロボットアームの駆動を停止する停止手段が設け
られる。したがって、ハンドの異常衝突時等のように、
ハンドに過度の負荷が加わったときに、ロボットアーム
が直ちに停止され、ロボットアームの駆動源に過度な負
荷が加わることが防止される。この結果、ロボットアー
ムの長寿命化が図られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜9は請求項1〜7何れかに記載の発明に係るターレ
ット型ロボットハンドを有する組立ロボットの一実施例
を示す図である。まず、構成を説明する。図1、2にお
いて、1は組立ロボットであり、このロボット本体1の
基軸2には、昇降軸3が昇降自在に設けられている。こ
の昇降軸3の先端には第1旋回モータ4を介して第1ア
ーム5の基端部が基軸2の軸心を中心に旋回可能に設け
られており、この第1アーム5の先端部には第2旋回モ
ータ6を介して第2アーム7の基端部が第1アーム5と
同方向に旋回可能に設けられている。この第2アーム7
の先端部には第3旋回モータ8を介してフレーム9が第
2アーム7と同方向に旋回可能に設けられており、この
フレーム9にはターレット回転10を中心に回転可能なタ
ーレット本体11が取付けられている。このターレット本
体11の外周部には異なる角度(本実施例では90゜)で4
本のハンド12a〜12dが設けられており、このハンド12
a〜12dはそれぞれ異なる部品(ピンやボルト等)を把
持可能である。
【0024】ターレット本体11はターレット回転シャフ
ト(ターレット回転部材)13に連結されており、この回
転シャフト13は従動ギヤ14、従動ギヤ14と直交する方向
で該ギヤ14に噛合するピニオンギヤ15およびこのピニオ
ンギヤ15に連結された減速機16を介してサーボモータ17
に接続されており、サーボモータ17の駆動力を減速機16
で減速した後、ピニオンギヤ15および従動ギヤ14を介し
て直交方向に変換して回転シャフト13に伝達することに
より、ターレット本体11がターレット回転軸10を中心に
回転可能になっている。
【0025】一方、ターレット本体11の内部には図3、
4に示すような変位機構18が設けられており、この変位
機構18は回転シャフト13側のターレット本体11側に固定
され、ターレット本体11と共に回転可能なL字プレート
19と、L字プレート19に基端部が固定されたブロック20
と、ブロック20の下端部に固定されX方向に変位可能な
一対の弾性体21、22と、ブロック20の先端部に固定さ
れ、Y方向に変位可能な一対の弾性体23、24と、この弾
性体23、24に中継プレート25を介して連結され、Z方向
に変位可能な一対の弾性体26、27と、この弾性体26、27
に連結されたブロック28と、このブロック28をターレッ
ト本体11の内周面に連結する4本の連結棒(連結手段)
29〜32と、から構成されている。
【0026】また、各方向に変位可能な弾性体21、23、
26の表面および裏面には図5に示すようにそれぞれ一対
の歪ゲージ33a、33b、34a、34b、35a、35bが設け
られており、この歪ゲージ33a〜35bは各弾性体21、2
3、26の変位量を検出して電圧を出力するようになって
いる。このため、ターレット本体11の直交座標方向の変
位が検出される。
【0027】この歪ゲージ33a〜35bは図6に示すよう
なブリッジ回路36を構成しており(実際はブリッジ回路
は3つであるが図示略している)、このブリッジ回路36
は歪ゲージ33a〜35bの歪み量に応じて信号に信号を出
力するように抵抗値(図7のVα)が設定された抵抗R
1、R2を備えており、各出力信号は増幅器37で増幅され
るようになっている。そして、出力電圧Vαが増幅器37
によって増幅されたときには表示器38〜40によって表示
されるようになっている。
【0028】また、増幅器37によって増幅された信号は
比較器41によって組立基準電圧と比較されるようになっ
ており、この信号は図7のV1に設定されている。比較
器41は出力信号が組立基準電圧V1よりも大きくなった
ときに、表示灯(表示器)42〜44を表示する。また、増
幅器37によって増幅された信号は比較器45によって衝突
異常基準電圧と比較されるようになっており、この信号
は図7のV2に設定されている。比較器45は出力信号が
衝突異常基準電圧V2よりも大きくなったときに、リレ
ー(停止手段)46を開いて旋回モータ4、6、8の駆動
を停止し、組立ロボット1を停止して第1および第2ア
ーム5、6等の作動を停止するようになっている。な
お、これらブリッジ回路36、増幅器37、表示器38〜40、
比較器41、45および表示灯42〜44はターレット本体11内
部に収納されており、表示器38および表示灯42は歪ゲー
ジ33a、33bに、表示器39および表示灯43は歪ゲージ34
a、34bに、表示器40および表示灯44は歪ゲージ35a、
35bにそれぞれ接続されている。
【0029】次に、作用を説明する。図8(a)に示す
ように、例えば、所定のハンド、例えばハンド12aを選
択して被組立体48の穴48aにピン49を挿入する場合に、
穴48aとピン49との位置ずれによってピン49が被組立体
48のエッジ48bに当接したりすると、ターレット本体11
が所定方向に変形する。
【0030】このとき、変位機構18がターレット本体11
の変位に伴って変位方向に対応する所定の弾性体21〜2
4、26、27が連結棒29〜32を介して変位する。例えば、
ターレット本体11が図8(b)に示すように実線で示す
位置から破線で示すようにY方向に変位すると、変位機
構18が図8(c)に示すように実線で示す位置から破線
で示す位置に変位するため、Y方向の変位を許容する弾
性体23、24が変位する。このとき、歪ゲージ34a、34b
が出力電圧Vαの変位を行なうと、増幅器37に信号を出
力して増幅器37によって増幅された信号が表示器39によ
って表示されるため、作業者は表示器39によってターレ
ット本体11がY方向に変位したことを認識することがで
きる。また、このときに、変位機構18の先端部に設けら
れたブロック28に連結棒29〜32を介してターレット本体
11が連結されるため、ターレット本体11の変位が連結棒
29〜32によって拡大されて変位機構18に伝達される。
【0031】また、X、Y、Z全ての方向にターレット
本体11が変位すると、全ての歪ゲージ33a〜35bがこれ
を検出して全ての表示器38〜40に表示が行なわれるた
め、作業者は全ての方向で変位が行なわれたことを認識
することができる。そして、この表示に基づいて第1お
よび第2アーム5、6を含めた組立ロボット1の教示を
行なう。
【0032】一方、ターレット本体11の変位量が組立に
異常をきたすような変位を行ない、何れかの歪ゲージ33
a〜35bから組立基準電圧V1以上の電圧が出力された
場合には、その変位方向に対応する歪ゲージ33a〜35b
の何れかの信号に基づいた表示灯42〜44の何れかが点灯
されるため、作業者はその変位方向および組立異常であ
ることを表示灯42〜44の何れかから認識する。例えば、
表示灯42が点灯した場合にはターレット本体11がX方向
に過度に変位していることが認識されるので、X方向の
教示を十分に行なうことができる。
【0033】また、ターレット本体11の変位量が相当量
以上であり、ロボット1自身や周囲に衝突したような変
位を行ない、歪ゲージ33a〜35bから衝突異常基準電圧
V2以上の電圧が出力された場合には、歪ゲージ33a〜3
5bの何れの信号に基づいてリレー46を直ちに開いて旋
回モータ4、6、8の駆動を停止してロボット1を停止
させる。このため、ロボット1自身や周囲の物品等が破
損することがないとともに作業者に危害が加わることが
なく、安全性が十分に確保される。
【0034】このように本実施例では、ターレット本体
11内部に、基端部がターレット回転シャフト13側に固定
されるとともに所定箇所に直交座標方向に変位可能な弾
性体21〜24、26、27を設け、先端部がターレット本体11
の内周面に連結棒29〜32を介して支持された変位機構18
を設け、各弾性体21〜24、26、27に直交座標方向の各変
位を検出する歪ゲージ33a〜35bを設けているので、タ
ーレット本体11の変位を共通の変位機構18に取付けられ
た歪ゲージ33a〜35bによって検出することができ、従
来のように各ハンド毎に可変機構を有するコンプライア
ンス機構を設けるのを不要にでき、簡単、かつ軽量な構
成でハンド12a〜12bの教示を高精度に行なうことがで
きる。この結果、組立ロボット1のコストを大幅に低減
することができる。
【0035】また、変位機構18の先端部のブロック28と
ターレット本体11内周面の間に変位機構18の各変位方向
に対応して連結棒29〜32を配設し、該連結棒29〜32によ
ってターレット本体11の直交座標方向の各変位を拡大さ
せて変位機構18に伝達するようにしているため、ハンド
12a〜12d(すなわち、ターレット本体11)に作用する
力が小さく、ターレット本体11の変位量が小さい場合で
もあっても、歪ゲージ33a〜35bの検出精度を向上させ
ることができ、教示精度をより一層向上させることがで
きる。
【0036】また、歪ゲージ33a〜35bを弾性体21、2
3、26の側面の表面および裏面に一対ずつ設け、該一対
の歪ゲージ33a〜35bによりX、Y、Zのそれぞれの方
向の変位を検出しているため、歪ゲージ33a〜35bに湿
度、温度の変化等による外乱が作用してその特性が変化
した場合に、この外乱の影響を互いに打消合うことがで
き、歪ゲージ33a〜35bによりターレット本体11の変位
量のみを正確に検出することがでる。この結果、ターレ
ット本体11の正確な変位を検出することができ、ハンド
12a〜12dをより一層高精度に教示することができる。
【0037】また、ターレット本体11の内部に、各歪ゲ
ージ33a〜35bを有するブリッジ回路36、該ブリッジ回
路36からの出力信号を増幅する増幅器37およびこの増幅
器37からの出力信号を表示する表示器38〜40を設けてい
るので、ターレット本体11が変位したことを表示器38〜
40によって定量的に目視することができ、ハンド12a〜
12dの教示作業が作業者によってばらつくのを防止する
ことができる。この結果、教示精度が低下することが防
止することができる。
【0038】また、ターレット本体11の内部に増幅器37
から出力された信号を組立基準電圧V1と比較する比較
器41およびこの比較器41から出力される信号を表示する
表示灯42〜44を設けているので、組立作業時にターレッ
ト本体11が許容範囲を越えて変位したことを検出するこ
とができるとともに、この変位方向も表示灯42〜44によ
って容易に確認することができる。このため、組立異常
および異常の原因を速やかに確認することができ、ハン
ド12a〜12dによる組立作業が悪化することを防止する
ことができる。この結果、組立品の生産ライン等が長時
間停止することを避けることができ、組立品の生産性が
低下するのを防止することができる。
【0039】さらに、増幅器37から出力された信号を組
立基準電圧V1よりも大きい衝突異常基準電圧V2と比較
する比較器45およびこの比較器45からの出力信号に基づ
き、リレー46を開放して第1および第2アーム5、7お
よびフレーム9を駆動する旋回モータ4、6、8の駆動
を停止しているので、ハンド12a〜12dの異常衝突時等
のように、ハンド12a〜12dに過度の負荷が加わったと
きに、ロボット1を直ちに停止させることができ、第1
〜3旋回モータ4、6、8に過度な負荷が加わるのを防
止することができる。この結果、アーム5、7等の長寿
命化を図ることができる。
【0040】なお、実施例では、変位機構18として、複
数の弾性体21〜24、26、27、ブロック20、28等から構成
しているが、これに限らず、図9に示すように、変位機
構50を、ターレット回転シャフト13側に連結棒51および
ブロック60を介して接続された箱型の弾性体52から構成
し、この弾性体52の直交座標方向に変位する側面の一方
の面に歪ゲージ53〜55を設けたり、あるいは弾性体52の
側面の表面および裏面の両面に一対ずつ設けても良い。
このようにすれば、変位機構50を小型化することがで
き、この変位機構50を収納するターレット本体11を小型
化することができる。なお、図9中、56〜59は弾性体52
とターレット本体11の内周面を連結する連結棒である。
【0041】なお、本実施例では、連結手段として連結
棒29〜32を用いているが、これに限らず、剛体連結可能
なら何でも良い。また、本実施例では、停止手段として
リレー46を設け、異常衝突時等にリレー46を開いて旋回
モータ4、6、8の駆動を停止しているが、これに限ら
ず、例えば旋回モータ4、6、8が直流のサーボモー
タ、ステップモータである場合には、交流電流を供給
し、交流モータのサーボモータ、ステップモータである
場合には、直流電流を供給して一時的にモータを停止さ
せるようにしても良い。このようにした場合には、メイ
ンモータの電源を完全に切ることによりモータの制御を
基本設定から作動させるのを不要にでき、モータの停止
解除後に直ちに以降の制御を継続することができる。
【0042】また、本実施例では、各変位方向に2枚の
弾性体21〜24および26、27を設けているが、これに限ら
ず、1枚であっても良い。また、歪ゲージ33a〜35bも
各弾性体21、23、26に一対設けているが、各弾性体21、
23、26に1つ設けるだけでも良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ターレッ
ト本体の変位を共通の変位機構に取付けられた歪ゲージ
によって検出することができるので、従来のように各ハ
ンド毎に可変機構を設けるのを不要にでき、簡単、かつ
軽量な構成でハンドの教示を高精度に行なうことができ
る。この結果、ターレット型ロボットハンドのコストを
大幅に低減することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、変位機構を
小型化することができ、この変位機構を収納するターレ
ット本体の小型化を図ることができる。請求項3記載の
発明によれば、ハンドに作用する力が小さく、ターレッ
ト本体の変位量が小さい場合でもあっても、歪ゲージの
検出精度を向上させることができ、教示精度がより一層
向上させることができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、歪ゲージに
湿度、温度の変化等による外乱が作用してその特性が変
化した場合に、この外乱の影響を互いに打消合うことが
できるので、歪ゲージによりターレット本体の変位量の
みを正確に検出することがでる。この結果、ターレット
本体の正確な変位を検出することができ、ハンドをより
一層高精度に教示することができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、ターレット
本体が変位したことを表示器によって定量的に目視する
ことができ、ハンドの教示作業が作業者によってばらつ
くのを防止して、教示精度が低下するのを防止すること
ができる。請求項6記載の発明によれば、組立作業時に
ターレット本体が許容範囲を越えて変位したことを検出
することができるとともに、この変位方向も表示器によ
って容易に確認することができる。このため、組立異常
および異常の原因を速やかに確認することができ、ハン
ドによる組立作業が悪化することを防止することができ
る。この結果、組立品の生産ライン等が長時間停止する
ことを避けることができ、組立品の生産性が低下するの
を防止することができる。
【0047】請求項7記載の発明によれば、ハンドの異
常衝突時等のように、ハンドに過度の負荷が加わったと
きに、ロボットアームを直ちに停止させることができ、
ロボットアームの駆動源に過度な負荷が加わるのを防止
することができる。この結果、ロボットアームの長寿命
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜7何れかに記載の発明に係るターレ
ット型ロボットハンドを有する組立ロボットの一実施例
を示す図であり、その側面図である。
【図2】一実施例のターレット型ロボットハンドの正面
図である。
【図3】ターレット本体および変位機構の要部構成図で
ある。
【図4】その変位機構の斜視図である。
【図5】その弾性体の要部構成図である。
【図6】その変位検出機構の回路図である。
【図7】その歪ゲージからの出力電圧と歪量の関係を示
す図である。
【図8】(a)はハンドによりピンを被組立体の穴に挿
入する様子を示す図、(b)はターレット本体が変位し
た状態を示す図、(c)はターレット本体が同図(b)
で示す方向に変位したときの変位機構の変位状態を示す
図である。
【図9】変位機構の他の態様を示す図である。
【符号の説明】
7 第2アーム 10 ターレット回転軸 11 ターレット本体 12a〜12d ハンド 13 ターレット回転シャフト(ターレット回転部材) 18、50 変位機構 21〜24、26、27 弾性体 29〜32、56〜59 連結棒(連結手段) 33a、33b、34a、34b、35a、35b、53、54、55
歪ゲージ 36 ブリッジ回路 36 増幅器 38〜40 表示器 41、45 比較器 42〜44 表示灯(表示器) 46 リレー(停止手段) 51 連結棒 52 箱型の弾性体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームに回動自在に取付けられた
    フレームと、 該フレームに設けられたターレット回転部材に固定さ
    れ、該ターレット回転部材によってターレット回転軸を
    中心に回転可能なターレット本体と、 該ターレット本体の外周上に所定の角度をなして脱着可
    能に設けられた複数のハンドと、を備えたターレット型
    ロボットハンドにおいて、 前記ターレット本体内部に、基端部がターレット回転部
    材側に固定されるとともに所定箇所に直交座標方向に変
    位可能な弾性体が各変位方向に単数あるいは複数枚設け
    られ、先端部がターレット本体の内周面に連結手段を介
    して支持された変位機構を設け、 前記各弾性体に直交座標方向の各変位を検出する歪ゲー
    ジが設けられることを特徴とするターレット型ロボット
    ハンド。
  2. 【請求項2】前記変位機構がターレット回転部材側に連
    結棒を介して接続された箱型の弾性体を有し、該弾性体
    の直交座標方向に変位する側面に歪ゲージを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のターレット型ロボットハン
    ド。
  3. 【請求項3】前記連結手段が、変位機構の先端部とター
    レット本体内周面の間に連結され、変位機構の各変位方
    向に対応して配設された複数の連結棒から構成され、該
    連結棒がターレット本体の直交座標方向の各変位を拡大
    して変位機構に伝達することを特徴とする請求項1また
    は2記載のターレット型ロボットハンド。
  4. 【請求項4】前記歪ゲージが、弾性体の表面および裏面
    に一対ずつ設けられ、該一対の歪ゲージにより同方向の
    変位を検出することを特徴とする請求項1または2記載
    のターレット型ロボットハンド。
  5. 【請求項5】前記ターレット本体の内部に、各歪ゲージ
    を有するブリッジ回路、該ブリッジ回路からの出力信号
    を増幅する増幅器および該増幅器からの出力信号を表示
    する表示器が設けられたことを特徴とする請求項1〜4
    何れかに記載のターレット型ロボットハンド。
  6. 【請求項6】前記ターレット本体の内部に前記増幅器か
    ら出力された信号を組立基準電圧と比較する比較器およ
    び該比較器から出力される信号を表示する表示器を設け
    たことを特徴とする請求項5記載のターレット型ロボッ
    トハンド。
  7. 【請求項7】前記増幅器から出力された信号を前記組立
    基準電圧よりも大きい衝突異常基準電圧と比較する比較
    器および該比較器からの出力信号に基づいてロボットア
    ームの駆動を停止する停止手段を設けたことを特徴とす
    る請求項5または6記載のターレット型ロボットハン
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062671A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Nakata Mac Corporation 垂下式塗装装置および塗装システム
CN112388663A (zh) * 2020-10-14 2021-02-23 江西玉祥智能装备制造有限公司 一种搬运机器人的专用夹具

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