JPH0815568B2 - ジェット気流式粉砕機 - Google Patents

ジェット気流式粉砕機

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JPH0815568B2
JPH0815568B2 JP61215347A JP21534786A JPH0815568B2 JP H0815568 B2 JPH0815568 B2 JP H0815568B2 JP 61215347 A JP61215347 A JP 61215347A JP 21534786 A JP21534786 A JP 21534786A JP H0815568 B2 JPH0815568 B2 JP H0815568B2
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理 加納
幸良 山田
茂実 藤沢
正之 安口
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Nisshin Engineering Co Ltd
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Nisshin Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明はジェット気流式粉砕機に関し、詳しくは、ジ
ェット気流を利用した粉体の粉砕,解砕,みがきに用い
られるジェット気流式粉砕機に関するものである。
(発明の背景) 従来より、ジェット気流式粉砕機は、他の粉砕機に比
べてメンテナンス及び操作性に優れているという利点を
有し、また後段に接続されることがある気流式分級装置
とのマッチング性がよいことなどから、近時においては
広く利用されるようになってきており、更に粉砕時にお
いて問題となるような発熱が殆んどないという特徴か
ら、耐熱性に劣る粉体(プラスチック粉体等)の粉砕用
としては特に有用とされている。なおジェット気流式粉
砕機は、狭義の意味での粉体の粉砕の他、凝集した粉体
の解砕、あるいは粉体表面に固着した異物の除去にも用
いられることがある。
このようなジェット気流式粉砕機としては、従来、例
えば円形壁面の内面に沿って粉体を旋回流動させるよう
に、該円形壁面から内向き接線方向にジェット気流を噴
出するノズルを配置し、このジェット気流に粉体を巻込
みながら粉体同志の衝突を行なわせるようにした形式の
もの(以下旋回流タイプという)、粉体を巻込むジェッ
ト気流の噴出ノズルを内向きに対向させて該粉体の同志
の衝突力を高めるようにした形式のもの(以下粉砕ノズ
ル対向タイプという)、粉体を巻込むジェット気流を硬
質壁面等に吹き当てるようにした形式のもの(以下物体
衝突タイプという)、長円形に形成された気相流動路の
内部で粉体を気相流動させながら該気相流動路の壁面の
一部からジェット気流を噴出させ、このジェット気流に
粉体を巻込んで粉体同志の衝突による粉砕を行なわせる
ようにした形式のもの(以下ジェット・オー・マイザー
タイプという)、等々のジェット気流式粉砕機が知られ
ている。
しかしながら、これら種々提案され、また実施に供さ
れてきているこの種の粉砕機にはいくつかの問題点が指
摘されている。
例えば、上記旋回流タイプの粉砕機は、極少量の粉砕
処理を行なうには適するが、旋回流中心部から粉砕微粒
子を取出すという粉体取出しのための機構(一般に分級
機構と称される)の構造から、処理量を多くすると粒径
の大なる粉体の相当量も同時に取出されてしまうという
難があり、工業的規模での粉砕機としての処理能力を与
えるには構造的に敵さないという処理効率,装置スケー
ルの点で問題がある。上記粉砕ノズル対向タイプの粉砕
機では、ノズル対向による顕著な効果は衝突する粉体の
粒径が10μm程度以上までしか得られず、また上記物体
衝突タイプの粉砕機では、粉体衝突壁面の摩耗,該摩耗
に伴なうため、耐久性の点で難がある他、異物の混入の
問題がある。
更に上記ジェット・オー・マイザータイプの粉砕機
は、比較的処理量の大きな工業的規模の装置として対応
可能な構造をなしているものであるが、得られる粉砕粉
体の粒径があまり細かくならないという問題がある他、
従来の装置では、旋回流タイプの分級機構でないため、
混合比の大小にかかわらず、粒径の大なる粉体の混入が
避けにくいという難がある。
(発明の目的) 本発明は、以上の観点からなされたものであり、その
目的は、上述したような従来のジェット気流式粉砕機に
おける種々の問題点を解消し、処理効率に優れていて、
特に10μm程度以下の粒径の粉砕微粉を効率よく分級,
取出しすることに適した構造を有する粉砕機を提供する
ところにある。
また本発明の他の目的は、構造が簡単かつ小型で、又
操作性にも優れた粉砕機を提供するところにある。
(発明の概要) 而して、かかる目的の実現のためになされた本発明よ
りなるジェット気流式粉砕機の特徴とするとことは、扁
平で概ね長円形状の内部空間を区画する外壁と、この内
部空間の略中央部に配置した中央隔壁ブロックとによ
り、該内部空間の長軸方向一端側位置に、粉体を旋回流
動させる円形空所型に形成された分級ゾーンと、この分
級ゾーンから上記外壁に沿って上記長円形状内部空間の
長軸方向他端側に至る略直線状の気相流動路、次いで長
円形内部空間の長軸方向他端側外壁内面に沿って略180
°転回する気相流動路、更に外壁に沿って再び分級ゾー
ンに戻る略直線状の気相流動路の三流動路が連続して形
成された通路状の気相流動路からなる粉砕ゾーンと、該
粉砕ゾーンをなす気相流動路の複数位置に気相流動方向
に沿って粉体粉砕用のジェット気流を噴出するノズル装
置と、更に分級ゾーンの略中央には、粉砕微粉を気相流
動により外部に導出させる取出し口を設けた粉砕機であ
って、上記分級ゾーンから粉砕ゾーンに至る上記略直線
状の気相流動路、及び粉砕ゾーンから分級ゾーンに至る
上記略直線状の気相流動路のそれぞれの上流位置であっ
て上記長円形状の中心を対称中心としたほぼ点対称位置
それぞれにジェット気流を噴出するノズル装置を配置
し、かつ分級ゾーンから粉砕ゾーンに至る気相流動路の
上記位置に配置したノズル装置は、被粉砕処理用の粉体
を上記内部空間に吹込む粉体吹込装置を兼ねているとい
う構成をなすところにある。
また上記構成に加えて、内部空間の長軸方向他端側外
壁内面に沿って略180°転回する気相流動路の途中に流
動粉体の流動性を抑制する手段を設けることもできる。
本発明者等がこのような発明を開発するに至ったのは
次の理由による。
すなわち、この種の気相流動する粉体を対象として粉
砕を行なうジェット気流式粉砕機においては、分級ゾー
ンにおいては大小の粒径のものが混在する粉体中から小
なる粉体を分別して取出す、他方、粉砕ゾーンにおいて
粉体を大なる粉砕力でかつ効率よく粉砕させる、という
二つの独立した機構部分のそれぞれで、望まれる要求を
各々好適に満足させることが良好な粉砕機を提供する上
で求められる。
そしてこれを具体的な粉砕機に適用する場合には、分
級ゾーンにおいては粉体の流動性を十分に与えて気相流
動粉体の分級効果を高めることが重要となる。また粉砕
ゾーンにおいては、粉体の流動性を抑制してジェット気
流による粉砕機会を大きくする、という構成が好ましく
採用されるということができ、かかる観点から上記本発
明が提案されるに至ったのである。
したがって、上記本発明の構成においては、粉砕ゾー
ンからの影響を受けることなく、又粉砕ゾーンへの悪影
響を与えることなく、粉体旋回型に構成された分級ゾー
ンにおいての粉体の流動性を高める手段を設けるという
本発明の必須の構成と共に、粉砕ゾーンでの粉体流動性
を抑制する流動抵抗手段を併せ設ける構成が採用され
る。粉砕ゾーンにおける粉体流動性を抑制する抵抗手段
としては、例えば、粉砕ゾーンにおいて気相流動に直交
する方向に気流を吹込む、あるいは構造的な絞り機構を
設ける等によって堰として機能するもの手段が好ましく
採用される場合が多い。
上記構成の粉砕機に被処理粉体を投入させるには、粉
体が概ね長円形に気相流動するのに適するように、その
投入位置、投入方向を定めることができるが、本発明に
おいては、分級ゾーンから粉砕ゾーンに向かって粉体を
流動させる気相流動路の上流位置に設けた気流吹込装置
が粉体吹込装置を兼ねている。
なお本発明において、粉体の粉砕,分級の各ゾーンを
内包する内部空間は、これら各ゾーンの相互の影響を隔
絶させる目的から概ね長円形に形成させるものとしてい
るが、これは厳密な意味での長円形を必要とするもので
はない。
(発明の実施例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明よりなる一実施例のジェット気流式粉
砕機の構成概要を説明するためのものであり、図におい
て、1は粉体が気相流動される内部空間を示している。
この内部空間1は、図示の如く概ね水平で偏平な長円
形の空間として形成されていて、該長円形の空間外郭を
限定し、かつ粉体の流動路を形成するための気相流動案
内外壁5(以下単に外壁5という)と、隔壁底板13と、
蓋体10とによって外部から気密的に封止されている。1
1,12は該封止を保証するシールリングである。
またこの内部空間1の内には、粉砕ゾーン2と分級ゾ
ーン3を離間隔設させると共に、これら両者ゾーンの好
適な構成を形成させるのに利用される図示形状の中央隔
壁ブロック6が形成されていて、この中央隔壁ブロック
6が、粉砕ゾーン2においては、上記外壁5に沿って対
向形成された気相流動案内内壁60により気相流動する粉
体の粉砕ゾーンにおける気相流動路4bを提供し、また分
級ゾーン3においては、旋回流によって微粉体の中央部
分からの取出しを行なうようにした本例分級機構のため
の旋回流案内内壁61を提供するように設けられている。
また粉砕ゾーン2と分級ゾーン3との間は、上記外壁
5と中央隔壁ブロック6とで通路形状の気相流動路4a,4
cを形成するようになっている。すなわち4aは分級ゾー
ン3から粉砕ゾーン2に至る気相流動路をなし、4cは上
記粉砕ゾーン2から分級ゾーン3に至る気相流動路をな
している。
上記のように外部から封止された内部空間の外側に
は、該内部空間1とは隔壁底板13,外壁5、中央隔壁ブ
ロック6により圧力的に隔離され、また外部に対しては
圧力室ケーシング14により圧力的に隔離された圧縮空気
室7が設けられている。
この圧縮空気室7は、圧縮空気取入れ口20に接続され
た圧縮空気導入管21を介して図示しない外部の圧縮空気
源(例えばコンプレッサ等)に接続されていると共に、
後述するジェット気流噴出ノズル50a〜50eから、上記内
部空気1に対して圧縮空気を吹込むようになっている。
またこの圧縮空気室7は、透孔9を介して上記中央隔
壁ブロック内圧縮空気室8にも接続されていて、上記と
同様に後述するジェット気流噴出ノズル50fから上記内
部空間1に対して圧縮空気を吹込むようになっている。
また本例の粉砕機における粉体の投入機構は、第1図
(a),第2図及び第5図(a)により詳しく図示され
るように構成されている。すなわち分級ゾーン3から気
相流動路4aに連なる位置に、外部端が圧縮空気室7に臨
みかつ内部端が気相流動路4aに臨む粉体噴出ノズル40を
設けると共に、この粉体噴出ノズル40の中間位置の上部
を、蓋体10の上部に取付けた粉体供給ホッパー42の下端
落口41に接続させ、圧縮空気が圧縮空気室7から上記ノ
ズル40内部通路を通って内部空間1に吹出す際に、エジ
ェクタ効果により同時に粉体を内部空間1に吹出しさせ
るようになっている。なお43は上記ノズル40内部の通路
に嵌挿されたディフューザーである。
上記ノズル40によって、ホッパー42からの粉体は、第
1図(a)に示す如く、気相流動路4aに対して気相の流
動方向に沿って噴出される。この際の粉体吹込みの気流
が、分級ゾーン3を旋回する粉体に対しての分級性能の
向上作用をもたらす効果もある。
なお15は圧力室ケーシング14を支持する脚であり、脚
15を除く上記各構成部分は、一般的にはステンレス等の
鏡面仕上された材質の材料を用いて構成される。また摩
耗性の大きい粉体にはセラミックスも利用される。
第4図は、上記内部空間1において行なわれる粉体の
流れの概要を図解的に示したものであり、以下同図に示
されている粉砕ゾーン2及び分級ゾーン3の具体的構成
につき説明する。
本例における粉砕ゾーン2の構成は、第1図(a)に
示す如く構成されている。すなわち、円弧状に形成され
ている粉体搬送気体の通路である気相流動路4bには、搬
送気体と共に流動する粉体の流動方向に概ね近似して、
ジェット気流を吹込む第1〜第4のジェット気流噴出ノ
ズル50a〜50dが、適宜所定の間隔をおいて外壁5に設け
られ、これらの各ノズル50a〜50dは、外部端が上記圧縮
空気室7に臨むと共に、内部端が気相流動路4b又は4cに
臨むようになっていて、該ノズル内部を通して圧縮空気
室7から圧縮空気を気相流動路4b又は4cに吹込むように
設けられている。
これらのノズル50a〜50dには、上記粉体噴出ノズル40
と同様に内部にディフューザーが嵌挿され、気流の噴出
速度を調整して、上記した方向への気流の噴出により、
流動する粉体を巻込んでの粉体同志の衝突による粉砕が
好適に行なわれるようになっている。第5図(b)はこ
のジェット気流の噴出による粉体の巻込み、衝突の状態
を示している。
そして本例では、上記第1〜第4のジェット気流噴出
ノズル50a〜50dとは別に、第2及び第3のノズル50b,50
cの間に気相流動路4bを挟んで対向配置され、かつジェ
ット気流の噴出方向が該気相流動路4bに対して略直角な
方向に設定された第5及び第6のジェット気流噴出ノズ
ル50e,50fが設けられている。これら第5及び第6のジ
ェット気流噴出ノズル50e,50fの構造は、気相流動路4d
に対する気流噴出方向が異なる他は、上記他のノズルの
構造と実質的に同じであり、圧縮空気室7からの圧縮空
気を該気相流動路4bに吹込むようになっている。
この該第5及び第6のジェット気流噴出ノズル50e,50
fは、気流の噴出によって一種の堰(以下気流堰とい
う)を粉砕ゾーンである気相流動路4b内に生じさせ、粉
体の流動性を抑制させて、該ノズル50e,50fからの気流
の噴出がない場合に比べて上流側位置(ノズル50a、50b
側)での粉体の滞留時間を長くし、このことによってノ
ズル50a,50bから噴出される気流による粉体の巻込み、
粉体同志の衝突機会の増大を図り、粉体効率の向上を達
成する。
上記ノズル50e,50fからの気流噴出により形成される
気流堰の下流側では、ジェット気流噴出ノズル50c,50d
からの気流噴出により、粉体に対するジェット気流によ
る粉体機会を与え、また特にジェット気流噴出ノズル50
dは、粉砕ゾーンにおいて気流堰により抑制された粉体
の流動性を再び増幅させて、分級ゾーンでの好ましい分
級性能を与えるようになっている。
本例における分級ゾーン3の構成は、内部空間1に投
入されて、粉砕ゾーン2を経て該分級ゾーン3に導かれ
た粉体を、外壁5及び旋回流案内内壁61によって旋回流
動させながら、該分級ゾーン3の中央位置に形成させた
蓋体10の微粉取出し口30から、空間内部の正圧により該
粉体取出し口30から外部に抜ける気流にのせて、微粉を
外部に導出させるように設けられてなっている。
31は、通常後段に接続される気流式分級装置に連なる
微粉取出し管であり、微粉取出し管接続フランジ32を介
して蓋体10に接続固定されている。
上記旋回流方式による分級取出しの原理は、粉砕され
た粉体のうち小粒径の微粉を、気相流による搬送力と、
該粉体に作用する遠心力との関係で分別して取出す方式
のものであり、特に本例では、かかる分級取出し機構を
粉砕機に適用するに当り、分級効率を高めるように、粉
砕機のための構成を該原理に都合よくマッチングさせて
いるという特徴がある。
すなわち、本例の粉砕機においては、長円形の気相流
動路を形成している内部空間1において、その長円形の
直線部分をなしている気相流動路4a及び4cのそれぞれの
上流端位置に、粉体の気相流動性を高めるように気流を
噴出するノズル(粉体噴出ノズル40と第4のジェット気
流噴出ノズル50d)を配置し、これにより粉体に対して
の外壁5内面に沿っての分級に適した流動性が好適に与
えられるようにしているのである。
このような構成によれば、比較的大きな粒径の粉体
(粗粉)については、分級ゾーン3での中央部に向かっ
た気相の流れよりも気相流動に伴なう遠心力が大きく作
用する結果として、該大きな粒径の粉体は再度粉砕ゾー
ン2側に流動するが、粉砕により十分微粉化された小粒
径の粉体については、上記遠心力よりも分級ゾーン3の
中央部に向かった気相の流れによる搬送力の作用の方が
打勝って、該微粉は微粉取出し口30から外部に取出され
ることになるのである。第5図(c)はこの微粉が外部
に流出する際に同時に外部に取出される状態を示してい
る。
以上のような構成をなすジェット気流式粉砕機を用い
て試験した例につき示す。
実施例 本試験は、50%平均径D50=37.6μmの黒鉛粉体を被
粉砕対象原料として、圧縮空気室7には6.4kg/cm2の圧
縮空気を導入させることで、全風量1.4Nm3/min(ノズル
径2mm、1本当り風量0.2〜0.28Nm3/min)として行なっ
た。ただしノズル50e、50fは閉塞して試験した。
粉体の処理量は、2.6kg/h〜25kg/hの間とした。
その結果を第6図にA線にて示した。
比較例 上記実施例と同様の粉体を、ジェット・オー・マイザ
ーミル0202型の装置に投入して試験を行ない、その結果
を第6図にB線にて示した。この比較例で使用した粉砕
機は、気相旋回流式の分級構成でなく、通路状の内側の
一部に微粉取出し口を開口させた形式のものである。
第6図の結果から明らかなように、本発明の分級機構
を有する粉砕機においては、粉体の分級効率が向上する
ことが分かる。
参考例1 上記実施例と同様にして、第1図の装置に50%平均径
D50=37.6μmの黒鉛粉体を被粉砕対象原料として、粉
体噴出ノズル40から供給速度((kg/h)/(Nm3/mi
n))1.9及び5.5で供給して粉砕し、粉砕後の粉体の50
%平均径D50及び積算篩下分布D99の粒径を測定してD99
の結果は下記表に示した。
参考例2 比較のために、第7図に示すように、参考例1におい
ての位置で供給した被粉砕対象原料の供給位置を、同
第7図のの位置に代えた以外は参考例1と同様にして
上記黒鉛粉体の粉砕を行ない、粉砕後の粉体の50%平均
径D50及び積算篩下分布D99の粒径を測定してD99の結果
は下記表に示した。
なお、50%平均径D50は、参考例1,2共に、供給速度1.
9ではD50=7.1μm、供給速度5.5ではD50=10μmで同
じであった。
この表などの結果から分かるように、供給速度1.9の
時には50%平均径D50は参考例1,2共にD50=7.1μmと変
わらないが、参考例1のように粉体噴出ノズル40が第7
図の位置に設けられている場合は回収される粉体の99
%が18μm以下であるのに対し、参考例2のように粉体
噴出ノズル40が第7図の位置に設けられている場合に
は、回収される粉体の99%篩下積算は25μmであり、本
発明の構成をなす参考例1の場合に、より好ましく粗大
粒子の混入が抑制されることが分かる。これは本発明の
構成においては、粉体吹込の気流が、分級ゾーン3を旋
回する粉体に対しての分級性能の向上作用をもたらすた
めと考えられる。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明よりなるジェット気流式粉
砕機においては、従来のジェット気流式粉砕機における
種々の問題点を解消し、特に比較的小粒径の粉体を粉砕
製造する場合にも処理効率に優れていて工業的規模での
実施に十分対応することが可能となり、特に、10μm程
度の微粉ないしそれ以下の微粉に粉砕した粉体を工業的
規模で製造する場合に、大粒径の粉体の混入が殆どない
粒度の一定した粉体を製造できるという効果がある。ま
た、粉砕ゾーンでの粉体の流動性を抑制するために流動
性抑制手段を設けた構成においては、この抑制手段の前
後において粉体の流動性を十分に与える流動性増幅の手
段を併有するので、流動抑制手段に設けた粉砕ゾーンの
作用と、分級ゾーンの作用をそれぞれの影響を受けるこ
となく十分に発揮させることができるという効果が得ら
れる。
また本発明よりなる粉砕機は、構造が簡単かつ小型
で、又操作性にも優れているという効果があり、その有
用性は極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明よりなるジェット気流式粉砕機の
構成概要一例を示す一部を断面した平面図、第1図
(b)は同装置の縦断正面図、第2図は同装置の外観を
示す正面図、第3図は同装置の外観を示す平面図、第4
図は同装置における粉体の流れの概要を説明する図、第
5図(a)〜(c)は同装置における部分の粉体の流れ
を示した一部断面図、第6図は同装置を用いて行なった
試験結果を示した特性図である。第7図は参考例1,2の
粉体供給位置を示した図である。 1:気相流動内部空間 2:粉砕ゾーン、3:分級ゾーン 4a,4b,4c:気相流動路 5:気相流動案内外壁 6:中央隔壁ブロック 7:圧縮空気室 8:中央隔壁ブロック内圧縮空気室 9:透孔、10:蓋体 11:シールリング、12:シールリング 13:隔壁底板、14:圧力室ケーシング 15:脚 20:圧縮空気取入れ口 21:圧縮空気導入管 30:微粉取出し口、31:微粉取出し管 32:微粉取出し管接続フランジ 40:粉体噴出ノズル 41:下端落口、42:粉体供給ホッパー 43:ディフューザー 50a〜50f:ジェット気流噴出ノズル 60:気相流動案内内壁 61:旋回流案内内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤沢 茂実 埼玉県川越市末広町3―4―8 (72)発明者 安口 正之 神奈川県相模原市上鶴間5―6―5―707 (56)参考文献 特開 昭50−78957(JP,A) 特公 平6−67492(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扁平で概ね長円形状の内部空間1を区画す
    る外壁5と、この内部空間1の略中央部に配置した中央
    隔壁ブロック6とにより、該内部空間1の長軸方向一端
    側位置に、粉体を旋回流動させる円形空所型に形成され
    た分級ゾーン3と、この分級ゾーン3から上記外壁5に
    沿って上記長円形状内部空間1の長軸方向他端側に至る
    略直線状の気相流動路4a、次いで長円形内部空間の長軸
    方向他端側外壁5内面に沿って略180°転回する気相流
    動路4b、更に外壁5に沿って再び分級ゾーン3に戻る略
    直線状の気相流動路4cの三流動路が連続して形成された
    通路状の気相流動路からなる粉砕ゾーン2と、該粉砕ゾ
    ーン2をなす気相流動路の複数位置に気相流動方向に沿
    って粉体粉砕用のジェット気流を噴出するノズル装置50
    a〜50cと、更に分級ゾーン3の略中央には、粉砕微粉を
    気相流動により外部に導出させる取出し口30を設けた粉
    砕機であって、 上記分級ゾーン3から粉砕ゾーン2に至る上記略直線状
    の気相流動路4a、及び粉砕ゾーン2から分級ゾーン3に
    至る上記略直線状の気相流動路4c、のそれぞれの上流位
    置であって上記長円形状の中心を対称中心としたほぼ点
    対称位置それぞれにジェット気流を噴出するノズル装置
    40,50dを配置し、かつ分級ゾーン3から粉砕ゾーン2に
    至る気相流動路4aの上流位置に配置したノズル装置40
    は、被粉砕処理用の粉体を上記内部空間1に吹込む粉体
    吹込装置を兼ねていることを特徴とするジェット気流式
    粉砕機。
  2. 【請求項2】扁平で概ね長円形状の内部空間1を区画す
    る外壁5と、この内部空間1の略中央部に配置した中央
    隔壁ブロック6とにより、該内部空間1の長軸方向一端
    側位置に、粉体を旋回流動させる円形空所型に形成され
    た分級ゾーン3と、この分級ゾーン3から上記外壁5に
    沿って上記長円形状内部空間1の長軸方向他端側に至る
    略直線状の気相流動路4a、次いで長円形内部空間の長軸
    方向他端側外壁5内面に沿って略180°転回する気相流
    動路4b、更に外壁5に沿って再び分級ゾーン3に戻る略
    直線状の気相流動路4cの三流動路が連続して形成された
    通路状の気相流動路からなる粉砕ゾーン2と、該粉砕ゾ
    ーン2をなす気相流動路の複数位置に気相流動方向に沿
    って粉体粉砕用のジェット気流を噴出するノズル装置50
    a〜50cと、更に分級ゾーン3の略中央には、粉砕微粉を
    気相流動により外部に導出させる取出し口30を設けた粉
    砕機であって、 上記長円形内部空間の長軸方向他端側外壁5内面に沿っ
    て略180°転回する気相流動路4bの途中に流動粉体の流
    動性抑制手段を設けると共に、上記分級ゾーン3から粉
    砕ゾーン2に至る上記略直線状の気相流動路4a、及び粉
    砕ゾーン2から分級ゾーン3に至る上記略直線状の気相
    流動路4c、のそれぞれの上流位置であって上記長円形状
    の中心を対称中心としたほぼ点対称位置それぞれにジェ
    ット気流を噴出するノズル装置40,50dを配置し、かつ分
    級ゾーン3から粉砕ゾーン2に至る気相流動路4aの上流
    位置に配置したノズル装置40は、被粉砕処理用の粉体を
    上記内部空間1に吹込む粉体吹込装置を兼ねていること
    を特徴とするジェット気流式粉砕機。
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