JPH08154957A - 牛の過剰排卵誘起方法 - Google Patents
牛の過剰排卵誘起方法Info
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- JPH08154957A JPH08154957A JP30627494A JP30627494A JPH08154957A JP H08154957 A JPH08154957 A JP H08154957A JP 30627494 A JP30627494 A JP 30627494A JP 30627494 A JP30627494 A JP 30627494A JP H08154957 A JPH08154957 A JP H08154957A
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- inhibin
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- follicle
- stimulating hormone
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- A61K38/22—Hormones
- A61K38/24—Follicle-stimulating hormone [FSH]; Chorionic gonadotropins, e.g. HCG; Luteinising hormone [LH]; Thyroid-stimulating hormone [TSH]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 牛において高位安定的に過剰排卵処理を誘起
し、正常な受精卵を効率的に採取すること。 【構成】 インヒビンを能動免疫し、ついで卵胞刺激ホ
ルモンを投与して、発育した卵胞を多数排卵させる、牛
の過剰排卵誘起方法。
し、正常な受精卵を効率的に採取すること。 【構成】 インヒビンを能動免疫し、ついで卵胞刺激ホ
ルモンを投与して、発育した卵胞を多数排卵させる、牛
の過剰排卵誘起方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明と牛の過剰排卵誘起方法に
関する。さらに言えば、牛において高位安定的に過剰排
卵を誘起し、正常な受精卵を効率的に採取する方法に関
する。また本発明は過剰排卵処理の過程で投与する卵胞
刺激性ホルモンに反応しうる卵胞が増加している雌牛を
作出し、過剰排卵処理に供した場合、有意に多数の卵子
または胚を回収できる牛の繁殖方法にも関する。
関する。さらに言えば、牛において高位安定的に過剰排
卵を誘起し、正常な受精卵を効率的に採取する方法に関
する。また本発明は過剰排卵処理の過程で投与する卵胞
刺激性ホルモンに反応しうる卵胞が増加している雌牛を
作出し、過剰排卵処理に供した場合、有意に多数の卵子
または胚を回収できる牛の繁殖方法にも関する。
【０００２】
【従来の技術】動物は一度の分娩で１頭しか子供を産ま
ない単胎動物（牛、馬、ヒトなど）と複数の子供を産す
る多胎動物（豚、犬など）に大別され、排卵数の調整は
視床下部−下垂体−性腺からの内分泌物（ホルモン）に
より司られていると考えられている。単胎動物である牛
において、受精卵移植の効果を発揮するために、現状に
おいて複数排卵を誘起する過剰排卵処置を行っている
が、従来の牛の過剰排卵処置は外生的にホルモン剤（豚
卵胞刺激ホルモン（ＦＳＨ）、妊馬血清性性腺刺激ホル
モン）を投与することにより行われてきた。すなわち、
牛の繁殖技術の一手法として受精卵（胚）移植技術があ
るが、受精卵移植の一連の技術の一つである過剰排卵誘
起技術は牛の受精卵（胚）を効率的に採取する方法とし
て広く一般に普及している。牛の過剰排卵処理は牛の発
情周期の９〜１３日目に卵胞刺激性ホルモンを投与する
ことにより卵胞を多数発育させ、プロスタグランジンＦ
2 αを卵胞刺激性ホルモン投与の４８〜６０時間後に投
与し黄体退行を誘起し、プロジェステロンの視床下部下
垂体抑制作用を解除することにより排卵に至らせる。一
方、牛において下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌を
抑制しているインヒビンを免疫的に抑制すると、下垂体
からの卵胞刺激ホルモン分泌が亢進し、それに伴う卵胞
の発育および複数排卵が誘起できることが報告されてい
る。ところで、インヒビンは雄の精巣または雌の卵胞よ
り分泌され、下垂体にてＦＳＨの生成・分泌を抑制する
蛋白のホルモンである。１９８０年代にそれまでその存
在および構造が明らかにされていなかったインヒビン
が、遺伝子工学の急激な進歩により次第にその全容と作
用が明らかになり、成熟雌牛においては下垂体からのＦ
ＳＨ分泌を特異的に抑制することが明らかにされつつあ
る。もし雌牛においてインヒビンを抑制的に制御できれ
ば、内因性のＦＳＨの分泌亢進が促され、複数排卵が発
情周期毎に誘起できる可能性が予想され、近年、インヒ
ビンを免疫することで抑制し、排卵数を増加させる試み
が羊、牛において精力的に行われるようになった。
ない単胎動物（牛、馬、ヒトなど）と複数の子供を産す
る多胎動物（豚、犬など）に大別され、排卵数の調整は
視床下部−下垂体−性腺からの内分泌物（ホルモン）に
より司られていると考えられている。単胎動物である牛
において、受精卵移植の効果を発揮するために、現状に
おいて複数排卵を誘起する過剰排卵処置を行っている
が、従来の牛の過剰排卵処置は外生的にホルモン剤（豚
卵胞刺激ホルモン（ＦＳＨ）、妊馬血清性性腺刺激ホル
モン）を投与することにより行われてきた。すなわち、
牛の繁殖技術の一手法として受精卵（胚）移植技術があ
るが、受精卵移植の一連の技術の一つである過剰排卵誘
起技術は牛の受精卵（胚）を効率的に採取する方法とし
て広く一般に普及している。牛の過剰排卵処理は牛の発
情周期の９〜１３日目に卵胞刺激性ホルモンを投与する
ことにより卵胞を多数発育させ、プロスタグランジンＦ
2 αを卵胞刺激性ホルモン投与の４８〜６０時間後に投
与し黄体退行を誘起し、プロジェステロンの視床下部下
垂体抑制作用を解除することにより排卵に至らせる。一
方、牛において下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌を
抑制しているインヒビンを免疫的に抑制すると、下垂体
からの卵胞刺激ホルモン分泌が亢進し、それに伴う卵胞
の発育および複数排卵が誘起できることが報告されてい
る。ところで、インヒビンは雄の精巣または雌の卵胞よ
り分泌され、下垂体にてＦＳＨの生成・分泌を抑制する
蛋白のホルモンである。１９８０年代にそれまでその存
在および構造が明らかにされていなかったインヒビン
が、遺伝子工学の急激な進歩により次第にその全容と作
用が明らかになり、成熟雌牛においては下垂体からのＦ
ＳＨ分泌を特異的に抑制することが明らかにされつつあ
る。もし雌牛においてインヒビンを抑制的に制御できれ
ば、内因性のＦＳＨの分泌亢進が促され、複数排卵が発
情周期毎に誘起できる可能性が予想され、近年、インヒ
ビンを免疫することで抑制し、排卵数を増加させる試み
が羊、牛において精力的に行われるようになった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、卵胞刺激ホル
モンまたは妊馬血清性性腺刺激ホルモンを投与する従来
の過剰排卵処理では、ホルモンに反応しうる卵胞の数は
個体、またはその時々でバラツキが大きく、この点を解
決することが大きな課題となっている。このことから、
優良な資質をもった雌牛より高位安定的に良質な胚を採
取することが困難であり、かつ、平均的な採取胚数を減
じ、１胚当たりの製造経費を高める結果となっている。
そこで、卵巣内の卵胞の状態または卵胞発育により関連
するホルモンと過排卵の反応性との関連性を解明し、あ
る処置を施すことにより、常時安定的に過排卵に反応す
る牛を作出すれば牛の受精卵移植技術における経済的効
果はかなり大きいことは確実である。
モンまたは妊馬血清性性腺刺激ホルモンを投与する従来
の過剰排卵処理では、ホルモンに反応しうる卵胞の数は
個体、またはその時々でバラツキが大きく、この点を解
決することが大きな課題となっている。このことから、
優良な資質をもった雌牛より高位安定的に良質な胚を採
取することが困難であり、かつ、平均的な採取胚数を減
じ、１胚当たりの製造経費を高める結果となっている。
そこで、卵巣内の卵胞の状態または卵胞発育により関連
するホルモンと過排卵の反応性との関連性を解明し、あ
る処置を施すことにより、常時安定的に過排卵に反応す
る牛を作出すれば牛の受精卵移植技術における経済的効
果はかなり大きいことは確実である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】過剰排卵処理開始時の４
〜６ｍｍ卵胞の数と過剰排卵処理による排卵数は正の相
関があることが報告されている（Romero, A., J. Alber
t, Z. brink and G. E. Seidel, Jr., Theriogenology,
35, 265, abstract, 1991）。機能的な主席卵胞が存在
した黄体期で過剰排卵処理を行うと排卵数が低下するこ
と（Guilbaut,L. A., F. Grasso, J. G. Lussier, P. R
ouillier and P. Matton, J. Reprod.Ferti., 91, 81-8
9, 1991 およびHuhtinen, M. V. Rainio, J. Aalto, P.
Bredbacka and A. Maki-Tanila, Theriogenology, 37,
457-463, 1992）、卵胞は発育とともにインヒビンの分
泌が活発となること（Martin, T. L., R. L. Fogwell a
nd J. J. Ireland, Biology of Reproduction, 44, 693
-700, 1991）が報告されている。最近、本発明者等はイ
ンヒビンを能動免疫することにより、中小卵胞が増加す
る知見を得た。主席卵胞がどのように過剰排卵処理の反
応に影響しているかは解明されていないが、上記の報告
を見ると、主席卵胞の存在−インヒビン分泌の亢進−中
小卵胞数の減少−過剰排卵処理の反応性の低下という図
式が描ける。
〜６ｍｍ卵胞の数と過剰排卵処理による排卵数は正の相
関があることが報告されている（Romero, A., J. Alber
t, Z. brink and G. E. Seidel, Jr., Theriogenology,
35, 265, abstract, 1991）。機能的な主席卵胞が存在
した黄体期で過剰排卵処理を行うと排卵数が低下するこ
と（Guilbaut,L. A., F. Grasso, J. G. Lussier, P. R
ouillier and P. Matton, J. Reprod.Ferti., 91, 81-8
9, 1991 およびHuhtinen, M. V. Rainio, J. Aalto, P.
Bredbacka and A. Maki-Tanila, Theriogenology, 37,
457-463, 1992）、卵胞は発育とともにインヒビンの分
泌が活発となること（Martin, T. L., R. L. Fogwell a
nd J. J. Ireland, Biology of Reproduction, 44, 693
-700, 1991）が報告されている。最近、本発明者等はイ
ンヒビンを能動免疫することにより、中小卵胞が増加す
る知見を得た。主席卵胞がどのように過剰排卵処理の反
応に影響しているかは解明されていないが、上記の報告
を見ると、主席卵胞の存在−インヒビン分泌の亢進−中
小卵胞数の減少−過剰排卵処理の反応性の低下という図
式が描ける。
【０００５】そこで、本発明は新しい観点から、インヒ
ビンの免疫処置を施し、４〜６ｍｍ卵胞出現を多くした
成熟雌牛に常法の過剰排卵処理を施すと、排卵数が有意
に増加することを見出した。この手法を用いると、内因
性の卵胞刺激ホルモン分泌を亢進するため、反復処理に
よる卵胞刺激ホルモンに対する抗体の産生はなく、効力
の減退の心配はない。
ビンの免疫処置を施し、４〜６ｍｍ卵胞出現を多くした
成熟雌牛に常法の過剰排卵処理を施すと、排卵数が有意
に増加することを見出した。この手法を用いると、内因
性の卵胞刺激ホルモン分泌を亢進するため、反復処理に
よる卵胞刺激ホルモンに対する抗体の産生はなく、効力
の減退の心配はない。
【０００６】以下に、本発明を実施例により詳細に説明
する。
する。
【０００７】
【実施例１】牛において、インヒビン免疫した状態で過
剰排卵処理をした場合の排卵数を見るために、以下の実
験を行った。 １．実験方法 (1) 実験１と２を設定した。 実験１．インヒビン能動免疫によるインヒビンに対する
抗体価の推移と中小卵胞数の推移を確認するため、５頭
の未経産ホルスタインを供し、確認した。 実験２．３０頭のホルスタインおよび黒毛和種牛を用
い、インヒビン能動免疫による過剰排卵処理成績への影
響を調査した。５頭のホルスタイン未経産牛と９頭の黒
毛和種経産牛にインヒビンの能動免疫を施した後、常法
に従い卵胞刺激ホルモンによる過剰排卵処理を行った。
一方、対照区として、５頭のホルスタイン未経産牛と１
１頭の黒毛和種経産牛にインヒビン免疫を行わず過剰排
卵処理を施し、採卵成績を比較検討した。 (2) 抗原：豚インヒビンα鎖のＮ末端から１〜２６番目
のアミノ酸配列を模写した合成ペプチドに家兎血清アル
ブミンを接合したもの。 (3) 供試動物：正常な発情周期を示す未経産ホルスタイ
ン種牛および経産黒毛和種牛。 (4) 免疫の方法：能動免疫で行った。初期投与はペプチ
ド（インヒビンの断片を示す）として１ｍｇにフロイン
ドの完全アジュバントと混合し、供試動物の３〜４カ所
の皮下に投与した。初期投与の８および１５週目にブー
スター投与としてそれぞれ０．５ｍｇペプチドを初回投
与と同様に投与した。 (5) 卵胞刺激ホルモン：豚下垂体抽出物（あるいは妊馬
血清性性腺刺激ホルモン（ＰＭＳＧ）） (6) 黄体退行剤：クロプロステノール (7) 過剰排卵処理：発情周期の１０〜１２日目に卵胞刺
激ホルモン投与を開始する。ホルモン投与法は１２時間
間隔で筋肉内に６回減量投与する。投与量６、６、５、
５、３および３ｍｇである。ホルモン投与開始後４８時
間目にクロプロステノール７５０μｇを筋肉内投与す
る。 (8) 排卵数および回収卵の調査：過剰排卵処理後発情の
７〜８日目に、子宮から非外科的に卵を回収し、回収卵
数、正常卵数・率を調査した。 ２．結果 本試験では、インヒビンに対する能動免疫の手法で供試
牛にインヒビンに対する抗体価の上昇を誘起できた。抗
体価が上昇した状態では中小卵胞（５〜１０ｍｍ）の数
が増加する傾向が観察できた。このようにインヒビンに
対する抗体が上昇し中小卵胞の数が多い状態で雌牛に過
剰排卵処理を施すと正常胚率を損なうことなく回収卵数
の増加が見られた。
剰排卵処理をした場合の排卵数を見るために、以下の実
験を行った。 １．実験方法 (1) 実験１と２を設定した。 実験１．インヒビン能動免疫によるインヒビンに対する
抗体価の推移と中小卵胞数の推移を確認するため、５頭
の未経産ホルスタインを供し、確認した。 実験２．３０頭のホルスタインおよび黒毛和種牛を用
い、インヒビン能動免疫による過剰排卵処理成績への影
響を調査した。５頭のホルスタイン未経産牛と９頭の黒
毛和種経産牛にインヒビンの能動免疫を施した後、常法
に従い卵胞刺激ホルモンによる過剰排卵処理を行った。
一方、対照区として、５頭のホルスタイン未経産牛と１
１頭の黒毛和種経産牛にインヒビン免疫を行わず過剰排
卵処理を施し、採卵成績を比較検討した。 (2) 抗原：豚インヒビンα鎖のＮ末端から１〜２６番目
のアミノ酸配列を模写した合成ペプチドに家兎血清アル
ブミンを接合したもの。 (3) 供試動物：正常な発情周期を示す未経産ホルスタイ
ン種牛および経産黒毛和種牛。 (4) 免疫の方法：能動免疫で行った。初期投与はペプチ
ド（インヒビンの断片を示す）として１ｍｇにフロイン
ドの完全アジュバントと混合し、供試動物の３〜４カ所
の皮下に投与した。初期投与の８および１５週目にブー
スター投与としてそれぞれ０．５ｍｇペプチドを初回投
与と同様に投与した。 (5) 卵胞刺激ホルモン：豚下垂体抽出物（あるいは妊馬
血清性性腺刺激ホルモン（ＰＭＳＧ）） (6) 黄体退行剤：クロプロステノール (7) 過剰排卵処理：発情周期の１０〜１２日目に卵胞刺
激ホルモン投与を開始する。ホルモン投与法は１２時間
間隔で筋肉内に６回減量投与する。投与量６、６、５、
５、３および３ｍｇである。ホルモン投与開始後４８時
間目にクロプロステノール７５０μｇを筋肉内投与す
る。 (8) 排卵数および回収卵の調査：過剰排卵処理後発情の
７〜８日目に、子宮から非外科的に卵を回収し、回収卵
数、正常卵数・率を調査した。 ２．結果 本試験では、インヒビンに対する能動免疫の手法で供試
牛にインヒビンに対する抗体価の上昇を誘起できた。抗
体価が上昇した状態では中小卵胞（５〜１０ｍｍ）の数
が増加する傾向が観察できた。このようにインヒビンに
対する抗体が上昇し中小卵胞の数が多い状態で雌牛に過
剰排卵処理を施すと正常胚率を損なうことなく回収卵数
の増加が見られた。
【０００８】
【表１】 上記の表の結果より、初期投与およびブースター投与後
に５〜１０ｍｍの大きさの卵胞が増加する傾向が観察さ
れた。
に５〜１０ｍｍの大きさの卵胞が増加する傾向が観察さ
れた。
【０００９】
【インヒビン免疫による過剰排卵処理への反応性の向
上】
上】
【表２】 過剰排卵処理を施した場合、インヒビン免疫群の方が無
処理群に比較し、回収卵数、正常胚数とも有意に増加し
た。
処理群に比較し、回収卵数、正常胚数とも有意に増加し
た。
【図１】インヒビン能動免疫によるインヒビンに対する
抗体価の推移を示す。
抗体価の推移を示す。
Claims (7)
- 【請求項１】 雌牛の体内に存在するインヒビンに対す
る能動免疫を行ない、牛体内に抗体を生成させ、ついで
卵胞刺激ホルモンを外生的に投与することを特徴とす
る、牛の過剰排卵誘起方法。 - 【請求項２】 卵胞刺激性のホルモン剤は卵胞刺激ホル
モンおよび妊馬血清性性腺刺激ホルモンである、請求項
１記載の方法。 - 【請求項３】 雌牛は春機発動後の正常な性周期を営む
乳用牛および肉用牛である、請求項１記載の方法。 - 【請求項４】 インヒビンの能動免疫方法は豚および牛
インヒビンのα鎖のＮ末端より１から２６番目のアミノ
酸配列を模写して合成したペプチドにアルブミンを接合
したものを抗原として用い、アジュバントに混合した状
態で雌牛の皮下に複数回投与する、請求項１記載の方
法。 - 【請求項５】 インヒビンの免疫は、抗原を投与する能
動免疫（ワクチネ−ション）である、請求項１記載の方
法。 - 【請求項６】 インヒビンの能動免疫を施した雌牛に、
常法の過剰排卵処理を黄体期の９〜１３日目、もしくは
黄体ホルモン製剤を７〜１２日間留置したときに卵胞刺
激性ホルモンを投与し、さらに２〜３日後に黄体退行性
製剤を投与又は黄体ホルモン製剤を除去することにより
発情を誘起し、常法により有意に多数の卵子を排卵させ
る方法。 - 【請求項７】 能動免疫に使用する抗原は牛又は豚の自
然（抽出）インヒビン、合成インヒビン断片および複写
インヒビンである、請求項６記載の方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6306274A JP2899534B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 牛の過剰排卵誘起方法 |
| CA 2158116 CA2158116A1 (en) | 1994-12-09 | 1995-09-12 | Method for inducing superovulation in cattle |
| AU31706/95A AU672559B2 (en) | 1994-12-09 | 1995-09-15 | A method of inducing superovulation in cattle |
| FR9512359A FR2727866B1 (fr) | 1994-12-09 | 1995-10-20 | Procede pour produire une superovulation chez les bovins |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6306274A JP2899534B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 牛の過剰排卵誘起方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08154957A true JPH08154957A (ja) | 1996-06-18 |
| JP2899534B2 JP2899534B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=17955117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6306274A Expired - Lifetime JP2899534B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 牛の過剰排卵誘起方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2899534B2 (ja) |
| AU (1) | AU672559B2 (ja) |
| CA (1) | CA2158116A1 (ja) |
| FR (1) | FR2727866B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101349009B1 (ko) * | 2012-05-03 | 2014-01-21 | 대한민국 | 포유류의 일시적인 저영양상태를 이용한 체내수정란 생산방법 |
| CN111134084A (zh) * | 2020-01-06 | 2020-05-12 | 浙江省农业科学院 | 一种优化后备母猪定时输精效果的方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2768627B1 (fr) * | 1997-09-19 | 2000-03-24 | Agronomique Inst Nat Rech | Medicament veterinaire contenant de la choriogonadotropine equine modifiee pour induire l'ovulation chez la jument et stimuler la production de testosterone chez l'etalon |
| BR102014005376A2 (pt) * | 2014-03-07 | 2016-02-10 | Ouro Fino Saúde Animal Ltda | antígeno de inibina alfa, gene codificante de inibina alfa, gene codificante de proteína de fusão, processo de obtenção do antígeno de inibina alfa, composição antigênica, uso do antígeno de inibina alfa e uso da composição antigênica |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4864019A (en) * | 1985-11-08 | 1989-09-05 | The Salk Institute For Biological Studies | Antibodies to inhibin and conjugates produced therefrom |
| WO1988000208A1 (en) * | 1986-06-24 | 1988-01-14 | The Salk Institute For Biological Studies | Ovine inhibin |
| DE4042408C2 (de) * | 1990-01-08 | 1995-04-06 | Stefan Heiden | Verwendung von Inhibin- neutralisierenden Antikörpern |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP6306274A patent/JP2899534B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-09-12 CA CA 2158116 patent/CA2158116A1/en not_active Abandoned
- 1995-09-15 AU AU31706/95A patent/AU672559B2/en not_active Ceased
- 1995-10-20 FR FR9512359A patent/FR2727866B1/fr not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101349009B1 (ko) * | 2012-05-03 | 2014-01-21 | 대한민국 | 포유류의 일시적인 저영양상태를 이용한 체내수정란 생산방법 |
| CN111134084A (zh) * | 2020-01-06 | 2020-05-12 | 浙江省农业科学院 | 一种优化后备母猪定时输精效果的方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU672559B2 (en) | 1996-10-03 |
| FR2727866A1 (fr) | 1996-06-14 |
| CA2158116A1 (en) | 1996-06-10 |
| FR2727866B1 (fr) | 1999-12-10 |
| AU3170695A (en) | 1996-06-27 |
| JP2899534B2 (ja) | 1999-06-02 |
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