JPH08154865A - ロールペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペーパー支持体ないのロールペーパーを使い
切ったときのペーパー心と新しいロールペーパーの交換
を簡単に行う。 【構成】 上部に予備ロールペーパー収容部２Ａを備え
たホルダー本体２と、該本体２の左右両側壁３下部に水
平軸心回りに回転可能に装着されたペーパー支持体４
と、前記本体２の両側壁３下部に該支持体４を左右方向
に貫通しかつ該支持体４から対向内方に出退自在に装着
されたペーパー支持軸５と、該軸５を上方に付勢するば
ねなどの弾性体６と、前記支持体４の回転操作ハンドル
７と、前記本体２に固着された前記支持体４の反転阻止
部材８及びペーパーの使用終了まで正回転を阻止するス
トッパー９と、前記支持体４に後部が水平軸１８心回り
に回転可能に装着されたペーパーカッター１０とから成
り、該カッター１０の側部に前記ストッパー９に阻止さ
れる係止体１９が設けられ、前記支持体４に該係止体１
９がペーパーカッター１０の回動を規制しないように切
欠部２０が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、トイレ、洗面所等で使
用されるロールペーパーホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、トイレ等ではロール状に巻かれ
た紙即らロールペーパーが使用されており、該ペーパー
は壁に取り付けられたホルダーに回転自在に保持されて
いる。従来、この種ホルダーに、予備ロールペーパーを
１又は２個収容可能としたホルダー本体を備えたものが
ある。該ホルダーは、前記ホルダー本体の下部にペーパ
ー支持体を回転自在に取り付け、該支持体の回転中心に
ペーパー心を支持する支持軸が対向内方に出退自在に取
り付けられており、ロールペーパーの使用が終了する
と、左右の支持軸を対向外方に引き出してペーパー心を
落とし、ペーパー支持体を半回転すると共に前記支持軸
を外方に引き出してペーパーカッター部で上から落らて
くるロールペーパーを受け取った後、前記支持軸を対向
内方に押し込んでロールペーパーを支持し、ペーパー支
持体を前記と反対の方向に半回転し、ペーパーカッター
部で上方の予備ペーパーを支持するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、ペーパー支持体内のペーパーが無くなったときの
ペーパー交換作業が非常に面倒であるという難点があ
る。本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、前記ペーパー支持体内の
ロールペーパーを使いきったときにおけるペーパー心と
新しいロールペーパーの交換を簡単に行うことができる
ロールペーパーホルダーを提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、上部に予備ロールペーパー収容部を備えたホルダ
ー本体と、該本体の左右両側壁下部に水平軸心回りに回
転可能に装着されたペーパー支持体と、前記本体の両側
壁下部に該支持体を左右方向に貫通しかつ該支持体から
対向内方に出退自在に装着されたペーパー支持軸と、該
軸を上方に付勢するばねなどの弾性体と、前記支持体の
回転操作ハンドルと、前記本体に固着された前記支持体
の反転阻止部材及ひペーパーの使用終了まで正回転を阻
止するストッパーと、前記支持体に後部が水平軸心回り
に回転可能に装着されたペーパーカッターとから成り、
該カッターの側部に前記ストッパーに阻止される係止体
が設けられ、前記支持体に該係止体がペーパーカッター
の回動を規制しないように切欠部が設けられていること
を特徴としている。また、本発明は、前記ペーパー支持
軸の中心がペーパー支持体の中心よりも前方に位置して
いることを特徴としている。さらに、本発明は、前記ペ
ーパー支持軸が上下方向に揺動して出退せられ、ペーパ
ー支持体に前記支持軸を挿入したまま支持体をほぼ半回
転させうる円弧状の切抜き穴か設けられていることを特
徴としている。

【０００５】

【作用】本発明によれば、ペーパーの使用によってロー
ル径が小さくなるにつれて、ペーパーカッターの下向き
回動により前記係止体が下降し、ペーパーの残量がほと
んど無くなるときは、係止体が前記ストッパーよりも下
方に位置している。そこで、予備ペーパー収容部のペー
パーをペーパー支持体内に装てんする場合には、前記ペ
ーパー支持体をペーパーカッターが前方下方に移動する
ように、操作ハンドルを回転させると、ペーパー支持軸
がペーパー支持体の左右両側壁により押し下げられ、前
記切抜き穴から抜け出してペーパー心が自動的に落下す
る。

【０００６】さらに、操作ハンドルを同じ方向に回し、
ペーパー支持軸が後退したまま前記支持体が回転してそ
の支持部が下方に移動すると、予備ペーパー収容部のロ
ールペーパーがその自重で落下し、前記支持部で受け止
められ、続いて、ペーパー支持体を回転させると前記支
持軸が切抜き穴から対向内方に進出し、ペーパー心内に
進入して、ペーパー心が支持軸により支持され、前記支
持部が上方に回って予備ペーパー収容部のロールペーパ
ーを支持し、ペーパー支持体が所定の位置でその係止体
が前記ストッパーに当たって停止する。このようにし
て、前記支持体が停止すると、前記反転阻止部材とスト
ッパーにより、前後いずれの方向にも回転せず、前述の
ようにロールペーパーの使用終了まで停止状態に保持さ
れる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１〜図７は本発明の第１実施例を示し、ロール
ペーパーホルダー１は、上部に予備ペーパー収容部２Ａ
を備えたホルダー本体２と、該本体２の下部左右両側壁
３に水平軸心回りに回転可能に装着されたペーパー支持
体４と、前記本体２の両側壁３下部に該支持体４を左右
方向に貫通しかつ該支持体４から対向内方に出退自在に
装着されたペーパー支持軸５と、該軸５を上方に付勢す
るばねなどの弾性体６と、前記支持体４の回転操作ハン
ドル７と、前記本体２に固着された前記支持体４の反転
阻止部材８及びペーパーＰの使用終了まで正回転を阻止
するためのストッパー９と、前記支持体４に後部が水平
軸心回りに回転可能に装着されたペーパーカッター１０
とから成っている。

【０００８】前記本体２の予備ロールペーパー収容部２
Ａは、全面が解放された横断面リップ付溝形を呈し、上
端からロールペーパーを挿入できるようになっており、
上端にカバー１１が着脱可能に設けられている。そし
て、前記本体２の下部に形成された使用中のペーパー保
持部１２は、その左右画側壁３が互いに平行で予備ロー
ルペーパー収容部２Ａの両側壁よりも張り出しており、
該壁３の前側半分が側面からみて半円形を呈し、その円
形中心に軸穴１３が設けられ、前記側壁３の左右に張り
出した分に上下及び前を覆う囲壁１４が設けられてい
る。

【０００９】前記ペーパー支持体４は、図３〜図５に示
すように、左右の互いに平行な円盤状側壁１５と、これ
を連結する側壁１５と同じ曲率半径の円筒面を有するペ
ーパー支持部１６と、両側壁１５の中心外面に外方に向
けて突設された中空の軸１７及び前記ペーパーカッター
１０とからなり、ペーパーカッター１０は、ペーパー支
持部１６と同じ曲率半径の円筒面を有すると共に前記支
持部１６の前端面に隣接してその後端部左右両端が水平
軸１８により所定範囲上下方向に回動可能に取り付けら
れている。

【００１０】そして、ペーパーカッター１０とペーパー
支持部１６とで、側壁１５のほぼ半分を覆っている。ま
た、ペーパーカッター１０には、左側端の前端寄りに前
記ストッパー９に阻止されるピン状の係止体１９が左外
方に突設されている。なお、左側の前記側壁１５には、
前記係止体１９がペーパーカッター１０の下向き回動を
規制しないように、側壁中心に向かう切欠部２０が設け
られている。

【００１１】さらに、前記両側壁１５には、図５に示し
ているように、その中心即ち前記軸１７の中心から所定
距離だけ離れた位置に、軸１７中心を曲率中心とする円
弧状の切抜き穴２１が、前記ペーパーカッター１０及び
ペーパー支持部１６の反対側に位置して半円状に設けら
れている。また、右側の前記側壁１５の外側面には、ペ
ーパー支持体４の反転阻止用の突起２２が設けられ、該
突起２２が前記本体２のペーパー保持部１２の後壁内面
に固着された板ばねからなる反転阻上部材８により、反
転（後方向への回転）が阻止されるようになっている。

【００１２】前記ペーパー支持軸５は、図６，７に示す
ように、その後端に直交状に揺動軸５Ａを備え、この揺
動軸５Ａがコ字形の軸支ブラケット２３により、前記本
体２の両側壁３対向内面に壁面と平行に取り付けられ、
コイルばねからなる前記弾性体６により上向きに付勢さ
れており、ペーパーＰを支持するときは支持軸５が対向
内方に互いに水平状となるように、前記支持体４の側壁
１５に設けた切抜き穴２１端に当たっている。

【００１３】なお、前記支持軸５は、やや軸１７の中心
寄り下方に上下動するように、揺動軸５Ａを若干前方下
方に傾けてあり、前記切抜き穴２１からの退入・進出が
スムースに行われるようにしてある。また、前記軸１７
の外端は、前記支持体側壁３の軸穴１３に挿入軸支さ
れ、内周にめねじ部２４が設けられ、該めねじ部２４に
前記操作ハンドル７に設けたねじ軸７Ａがねじ込まれて
固着されている。前記操作ハンドル７は、円盤状でその
外周面にはローレットが施されている。

【００１４】前記本体２のペーパー保持部１２の下方
に、図２に２点鎖線で示すように、ペーパー心Ｃの受け
部２５を設けることができる。次に、上記第１実施例の
作用について説明する。ペーパーＰの使用によって、ロ
ール径が小さくなるにつれ、ペーパーカッター１０が図
５に２点鎖線１０１で示すように、ペーパー心Ｃに向か
って下向きに回動し、同時に前記係止体１９が下降し、
ペーパーＰの残量がほとんど無くなるときは、係止体１
９が前記ストッパー９よりも下方に位置して、ペーパー
支持体４の正回転（前方回転）の拘束が解除される。

【００１５】そこで、予備ペーパー収容部２Ａのペーパ
ーＰをペーパー支持体４内に装てんする場合には、前記
操作ハンドル７を正回転させると、ペーパー支持軸５が
前記支持体４の左右画側壁１５により押し下げられ、か
つ前記切抜き穴２１から抜け出して、ペーパー心Ｃが自
動的に落下する。さらに、操作ハンドル７を同じ方向に
回転させると、ペーパー支持軸５が後退して前記支持体
４の外側面に接触したままの状態で支持体４が回転し、
ペーパー支持部１６が下方に移動すると、予備ペーパー
収容部２Ａの新しいロールペーパーＰがその自重で落下
し、前記支持部１６で受け止められる。

【００１６】続いて、ペーパー支持体４を回転させる
と、前記支持軸５が切抜き穴２１から対向内方に進出
し、ペーパー心Ｃ内に進入してこれが支持され、前記支
持部１６が上方に回って予備ペーパー収容部２Ａのロー
ルペーパーＰを支持し、ペーパー支持体４が所定の位置
に到達すると、その係止体１９が前記ストッパー９に当
たって停止する。このようにして、ペーパー支持体４が
停止すると、前記反転阻止部材８に前記突起２２が係止
されると共に、係止体１９がストッパー９に拘束される
ため、ペーパー支持体４が前後いずれの方向にも回転し
なくなり、前述のように、ロールペーパーＰの使用終了
まで停止状態に保持される。

【００１７】本発明の第１実施例によれば、操作ハンド
ル７を一方向に回転させるだけの簡単な操作で、ペーパ
ー心Ｃを白動的におとして新しいロールペーパーＰをペ
ーパー支持体４内に補充することができる。図８及び図
９は、本発明の第２実施例を示し、第１実施例と異なる
ところは、予備ロールペーパー収容部２Ａを、屈曲した
金属線材２６により形成した点であり、第１実施例と同
じ作用効果を期待することができる。なお、前記線材２
６の左右両下端２６Ａは、前記本体２の下部後壁内面に
固定部材２７により、着脱自在に取り付けられており、
その他の構成は第１実施例と同じであるから、同じ符号
を付し詳細説明は省略する。

【００１８】また、前記第１実施例において、予備ロー
ルペーパー収容部２Ａ内のロールペーパーＰが盗まれる
恐れのある場合は、図１０，１１に示すように、前記本
体２の上端部左右両側壁２Ｂに、前後方向に延びる軸２
８を備えた抜け止めピン２９を、前記壁２Ｂに明けた上
下に長い切抜き穴３０を貫通させかつ、軸支ブラケット
３１を介して上下方向に回転可能に取り付け、ばね３２
により常に上向きに付勢し、しかも、図１０に示す水平
状態から上方に動かないように保持させて、ロールペー
パーＰを上方から挿入すると、これを上方に取り出せな
いようにすることができる。

【００１９】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば、前記本体２の予備ペーパー収容部２Ａ
の前面をふさぎ、後面に切欠部を設けることができ、ま
た、前記操作ハンドル７は左右いずれか一方のみとしか
つ、その形状も変えるなど適宜設計変更することがで
き、さらに、前記本体２、ペーパー支持体４を金属ある
いは合成樹脂により成型することができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は、上述のように、上部に予備ロ
ールペーパー収容部を備えたホルダー本体と、該本体の
左右両側壁下部に水平軸心回りに回転可能に装着された
ペーパー支持体と、前記本体の両側壁下部に該支持体を
左右方向に貫通しかつ該支持体から対向内方に出退白在
に装着されたペーパー支持軸と、該軸を上方に付勢する
ばねなどの弾性体と、前記支持体の回転操作ハンドル
と、前記本体に固着された前記支持体の反転阻止部材及
びペーパーの使用終了まで正回転を阻止するストッパー
と、前記支持体に後部が水平軸心回りに回転可能に装着
されたペーパーカッターとから成り、該カッターの側部
に前記ストッパーに阻止される係止体が設けられ、前記
支持体に該係止体がペーパーカッターの回動を規制しな
いように切欠部が設けられていることを特徴とするもの
であるから、操作ハンドルを一方向に回転させるだけの
極めて簡単な操作で、使用済みのペーパー心と新しいロ
ールペーパーとを容易に交換することができる。

【００２１】また、本発明は、前記ペーパー支持軸の中
心がペーパー支持体の中心よりも前方に位置しているこ
とを特徴とするものであるから、ロールペーパーが前寄
りに支持され、したがってペーパーカッターによる切り
取りが確実かつ容易であり、しかも非常に取りやす
い。。さらに、本発明は、前記ペーパー支持軸が上下方
向に揺動して出退せられ、ペーパー支持体に前記支持軸
を挿入したまま支持体をほぼ半回転させうる円弧状の切
抜き穴が設けられていることを特徴とするものであるか
ら、構造が簡単でしかも動作が円滑かつ確実である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す正面図である。

【図２】同実施例の右側面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】同実施例におけるペーパー支持体の正面図であ
る。

【図５】図４のＡ−Ａ線断面図である。

【図６】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図７】図６のＣ−Ｃ線断面図である。

【図８】本発明の第２実施例を示す正面図である。

【図９】図８の右側面図である。

【図１０】ロールペーパー盗難防止手段の一例を示す縦
断面図である。

【図１１】図１０のＤ−Ｄ線断面図である。

【符号の説明】

１ ロールペーパーホルダー ２ ペーパーホルダー本体 ２Ａ 予備ペーパー収容部 ３ 側壁 ４ ペーパー支持体 ５ ペーパー支持軸 ６ 弾性体 ７ 操作ハンドル ８ 反転阻止部材 ９ ストッパー １０ ペーパーカッター １５ 側壁 １８ 水平軸 １９ 係止体 ２０ 切欠部 ２１ 切抜き穴 Ｐ ロールペーパー Ｃ ペーパー心

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に予備ロールペーパー収容部を備え
   たホルダー本体と、該本体の左右両側壁下部に水平軸心
   回りに回転可能に装着されたペーパー支持体と、前記本
   体の両側壁下部に該支持体を左右方向に貫通しかつ該支
   持体から対向内方に出退自在に装着されたペーパー支持
   軸と、該軸を上方に付勢するばねなどの弾性体と、前記
   支持体の回転操作ハンドルと、前記本体に固着された前
   記支持体の反転阻止部材及びペーパーの使用終了まで正
   回転を阻止するストッパーと、前記支持体に後部が水平
   軸心回りに回転可能に装着されたペーパーカッターとか
   ら成り、該カッターの側部に前記ストッパーに阻止され
   る係止体が設けられ、前記支持体に該係止体がペーペー
   カッターの回動を規制しないように切欠部が設けられて
   いることを特徴とするロールペーパーホルダー。
2. 【請求項２】 前記ペーパー支持軸の中心がペーパー支
   持体の中心よりも前方に位置していることを特徴とする
   請求項１に記載のロールペーパーホルダー。
3. 【請求項３】 前記ペーパー支持軸が上下方向に揺動し
   て出退せられ、前記ペーパー支持体の両側壁に支持軸を
   挿入したまよ支持体をほぼ半回転させうる円弧状の切抜
   き穴が設けられていることを特徴とする請求項１または
   ２に記載のロールペーパーホルダー。