JPH08154265A - 移動通信システム及びその制御局及びその移動局 - Google Patents

移動通信システム及びその制御局及びその移動局

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JPH08154265A
JPH08154265A JP6292666A JP29266694A JPH08154265A JP H08154265 A JPH08154265 A JP H08154265A JP 6292666 A JP6292666 A JP 6292666A JP 29266694 A JP29266694 A JP 29266694A JP H08154265 A JPH08154265 A JP H08154265A
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JP
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wireless
station
zone
base station
mobile
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JP6292666A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Imamura
和正 今村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線通信チャネルを有効に割り当てる移動通
信システムと移動局を提供する。 【構成】 制御局がその管理下の各無線ゾーン内での通
信チャネルの使用率をチェックし、使用率の高い無線ゾ
ーンでのハンドオーバー切替え基準レベルを、隣接する
無線ゾーンでのハンドオーバー切替え基準レベルよりも
高く設定切替えすることで、使用率の高い無線ゾーン内
の移動局数を減らすことにより、制御局内の各無線ゾー
ンの使用率を平均化する。これにより、局地的に使用率
が上がって、その無線ゾーンでの通信チャネルの空きが
なくなり、新たな発信や着信ができなくなったり、ハン
ドオーバーできなくなったりすることを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システム及び
制御局及び移動局に関するもので、特に、無線ゾーンの
使用率に応じて、その無線ゾーンを変化させる移動通信
システム及び制御局及び移動局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムにおける無線通
信チャネル割当のためのハンドオーバー方式を説明す
る。
【0003】まず、無線基地局が移動局との通信に入っ
たとき、無線基地局は通信中の移動局に対して使用タイ
ムスロット内の制御データによって現在在圏している無
線基地局の制御チャネルを通知する。移動局は現在通信
しているチャネルの受信電界強度を測定し、また、逐
次、通信に使用しているタイムスロット以外の空きタイ
ムスロットを使用し、前記無線ゾーンに隣接する無線ゾ
ーンの制御チャネルの受信電界強度を測定して、それら
を高い順に並べた上で、前記無線基地局にその情報を通
知する。
【0004】次に、無線基地局は移動局より通知を受け
た受信電界強度の情報が、予め制御局から通知されてい
るハンドオーバー切替え基準レベル以下となった場合
に、前記無線基地局を含む近隣の無線基地局を統括制御
する制御局に対し、移動局がハンドオーバーする必要が
あること、即ち、ハンドオーバー要求を通知する。
【0005】制御局はその要求に基づき、移動先の無線
基地局の通信空きチャネル及びタイムスロットをチェッ
クし、空きチャンネルがあったとき、ハンドオーバー要
求通知を出した無線基地局に対し、移動先の無線基地局
の無線ゾーンの通信チャネル及びタイムスロットを通知
するとともに、移動先の無線基地局に対して移動局がハ
ンドオーバーしてくる旨を通知する。
【0006】ハンドオーバー要求通知を出した無線基地
局は、該当する移動局に対し、移動先の無線基地局の無
線ゾーンの通信チャネル及びタイムスロットに関するデ
ータを通知する。それを移動局が受けて、受信した通信
チャネルに切替え、ハンドオーバーが成立する。
【0007】この種の技術は特開平4−185026号
公報等で公知である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、移動通
信システムの加入者数は増加の一途を辿っており、特定
の無線ゾーンにのみ一時的に移動局が集中するなどで移
動局の使用率が急増し、その無線ゾーンは空き通信チャ
ネルが存在しなくなり、逆に、その隣接無線ゾーンは空
き通信チャネルが存在するような状態が発生することが
ある。
【0009】このようなとき、この種の移動通信システ
ムでは、現在無線基地局と通信しているチャネルの受信
電界強度が基準レベル以下とならないと、ハンドオーバ
ーしない構成であるから、前記特定の無線ゾーンに在圏
している移動局の新たな発呼或いは移動局への新たな着
呼が、空きスロットなしのために無視され、移動局の使
用者がサービスを受けられないという事態が発生する。
また、当該無線ゾーンに隣接する無線ゾーンにて通信中
の移動局は、前記無線ゾーンへのハンドオーバーができ
ないので、ハンドオーバーとともに通信切が生じるとい
う不都合がある。
【0010】そこで、本発明は上記事項に鑑みてなされ
たもので、無線通信チャネルを有効に割り当て得ること
ができ、移動局に対してサービス低下のない移動通信シ
ステム及び制御局及び移動局を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために、
請求項1の移動通信システムは、複数の無線基地局によ
って各無線基地局毎に無線ゾーンを設定し、前記複数の
無線基地局を1つの制御局により制御し、移動局との通
信を行う移動通信システムにおいて、前記制御局は、前
記複数の無線ゾーン毎に各無線基地局について通信チャ
ネルの使用率を監視し、前記複数の無線ゾーン毎の使用
率の変化を推定し、前記使用率の推移に応じて無線ゾー
ンの広さを設定するものである。
【0012】請求項2の移動通信システムは、複数の無
線基地局によって各無線基地局毎に無線ゾーンを設定
し、前記複数の無線基地局を1つの制御局により制御
し、移動局との通信を行う移動通信システムにおいて、
前記制御局は、前記複数の無線ゾーン毎に各無線基地局
について通信チャネルの使用率を監視し、前記複数の無
線ゾーン毎の使用率の変化を推定し、前記使用率が高く
なると推定される無線ゾーンはハンドオーバー切替え基
準レベルを高く設定することでそのゾーン範囲を小さく
し、また、前記使用率が高くなると推定される無線ゾー
ンに隣接する無線ゾーンはハンドオーバー切替え基準レ
ベルを低く設定することでそのゾーン範囲を大きくする
ものである。
【0013】請求項3の移動通信システムの移動局は、
複数の無線基地局によって各無線基地局毎に無線ゾーン
を設定し、前記複数の無線基地局を1つの制御局により
制御し、移動局との通信を行う移動通信システムにおい
て、過去にどの無線基地局の制御を受けていたかを記憶
する記憶手段と、現在制御を受けている無線基地局の無
線ゾーン内において周辺の基地局からの各制御チャネル
の受信電界強度を測定し、その受信電界強度を高い順に
並べるためのスキャンを行うスキャン手段を有し、それ
ら受信電界強度に関する情報を現在制御を受けている無
線基地局に通知する通知手段とを具備するものである。
【0014】請求項4の移動通信システムの制御局は、
複数の無線基地局によって各無線基地局毎に無線ゾーン
を設定し、前記複数の無線基地局を1つの制御局により
制御し、移動局との通信を行う移動通信システムにおい
て、移動局が過去にどの無線基地局の制御を受けていた
か、また、現在どの無線基地局の制御を受けているかの
情報から、前記移動局が次に移動すると予測される先の
無線基地局を決定する予測設定手段を具備するものであ
る。
【0015】
【作用】請求項1においては、制御局は複数の無線ゾー
ン毎に各無線基地局について通信チャネルの使用率を監
視し、それによって前記複数の無線ゾーン毎の使用率の
変化を推定し、前記使用率の推移に応じて無線ゾーンの
広さを設定する。
【0016】請求項2においては、制御局は複数の無線
ゾーン毎に各無線基地局について通信チャネルの使用率
を監視し、前記複数の無線ゾーン毎の使用率の変化を推
定し、前記使用率が高くなると推定される無線ゾーンは
ハンドオーバー切替え基準レベルを高く設定することで
そのゾーン範囲を小さくし、また、前記使用率が高くな
ると推定される無線ゾーンに隣接する無線ゾーンはハン
ドオーバー切替え基準レベルを低く設定することでその
ゾーン範囲を大きくする。
【0017】請求項3においては、過去にどの無線基地
局の制御を受けていたかを記憶し、現在制御を受けてい
る無線基地局の無線ゾーン内において周辺の基地局から
の各制御チャネルの受信電界強度を測定し、その受信電
界強度を高い順に並べるためのスキャンを行うスキャン
手段を有し、それら受信電界強度に関する情報を現在制
御を受けている無線基地局に通知する。
【0018】請求項4においては、移動局が過去にどの
無線基地局の制御を受けていたか、また、現在どの無線
基地局の制御を受けているかの情報から、前記移動局が
次に移動すると予測される先の無線基地局を決定する。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例の移動通信システム
を説明するための通常の無線ゾーンからなるシステム構
成図、図2は本発明の一実施例の移動通信システムを説
明するための変化した無線ゾーンからなるシステム構成
図である。
【0020】図1において、本実施例の制御局CSは、
4つの無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDを制
御する。各無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD
はそれぞれ無線ゾーンZONEA,ZONEB,ZON
EC,ZONED内の移動局MS1〜MS14を、互い
に異なる周波数の制御チャネルと通信チャネルを用いて
無線通信を行う。但し、同じ無線ゾーンZONEA,Z
ONEB,ZONEC,ZONEDでは一つの周波数で
無線通信が行われる。なお、本実施例の各無線基地局B
SA,BSB,BSC,BSDは、高速道路HWに沿っ
て設置されている。
【0021】特に、本実施例における高速道路HW、或
いは幹線道路では、通常はスムーズに各移動局MS1〜
MS14が移動するので、各無線ゾーンZONEA,Z
ONEB,ZONEC,ZONED内の移動局MS1〜
MS14の使用率はある程度均等化される。しかし、事
故が発生した場合や、インターチェンジ付近、或いは所
定の時間帯次第では、特定の無線ゾーンZONECに移
動局MS1〜MS14が集中し、そのゾーンでの新たな
発呼や着呼が、空きチャネルなしということで無視さ
れ、或いは隣接する無線ゾーンからのハンドオーバーが
できないなどのサービスを受けられない状態となる。
【0022】図1の事例では、無線基地局BSCの制御
下の無線ゾーンZONEC内で、移動局MS14の位置
で中央分離帯を跨ぐ事故等が発生したとする。この事故
により、上り車線では移動局MS3〜MS5の位置に、
下り車線では移動局MS8〜MS10の位置に渋滞が発
生した。この渋滞は時間の経過と共に増大する。現時点
で、無線基地局BSCの制御下の無線ゾーンZONEC
内で上り車線に移動局MS3〜MS6、下り車線に移動
局MS10,MS11が存在する。
【0023】特に、図1の通常の無線ゾーンでは、各無
線基地局BSA,BSB,BSC,BSDでは制御局C
Sから互いに同一のハンドオーバー切替え基準レベルho
Mを指示しているので、ほぼ同一範囲の無線ゾーンZO
NEA,ZONEB,ZONEC,ZONEDで各移動
局MS1〜MS14のハンドオーバー制御が行なわれて
いる。ここで、無線ゾーンZONEAには、MS1,M
S13の2台、無線ゾーンZONEBには、MS2,M
S3,MS12の3台、無線ゾーンZONECには、M
S4,MS5,MS6,MS10,MS11,MS14
の6台、無線ゾーンZONEDには、MS7,MS8,
MS9の3台がそれぞれの無線ゾーンZONEA,ZO
NEB,ZONEC,ZONEDの各管理下にある移動
局である。
【0024】移動局MS3と移動局MS9は2つのゾー
ンに跨っているが、進行方向より、それまで在圏してい
た無線ゾーンに属すこととしている。
【0025】図2の事例では、無線基地局BSCでは制
御局CSから、高いハンドオーバー切替え基準レベルho
Hを、逆に、無線基地局BSBと無線基地局BSDでは
制御局CSから、低いハンドオーバー切替え基準レベル
hoLを指示しているので、無線ゾーンZONEC’は狭
い範囲、無線ゾーンZONEB’と無線ゾーンZONE
D’は広い範囲で各移動局MS1〜MS14のハンドオ
ーバー制御が行われている。ここで、無線ゾーンZON
EAには、MS1,MS13の2台、無線ゾーンZON
EB’には、MS2,MS3,MS4,MS12の4
台,無線ゾーンZONEC’には、MS5,MS6,M
S11,MS14の4台、無線ゾーンZONED’に
は、MS7,MS8,MS9,MS10の4台が、それ
ぞれの無線ゾーンZONEA,ZONEB’,ZONE
C’,ZONED’の管理下にある移動局である。
【0026】本実施例の移動通信システムを実行した場
合、無線ゾーンZONEC’では無線ゾーンZONEC
の境界付近にあった移動機局MS4が隣接する無線ゾー
ンZONEB’の管理下に、移動機局MS10が隣接す
る無線ゾーンZONED’の管理下に移行している。
【0027】図3は本発明の一実施例の移動通信システ
ムを説明するための移動局の受信電界レベルを、各ゾー
ンごとに高速道路沿いに測定した特性図で、説明を簡単
にするために4つの移動局の無線ゾーンが互いに均一と
している。
【0028】各移動局MS1〜MS14は各無線基地局
BSA,BSB,BSC,BSDの受信電界強度 Lvl
A, LvlB, LvlC, LvlDを逐次測定して、これまで
どの無線基地局に制御されていたかの情報とともに各無
線基地局BSA,BSB,BSC,BSDに通知してい
る。
【0029】各無線基地局BSA,BSB,BSC,B
SDはその受信電界強度 LvlA, LvlB, LvlC, Lvl
Dと過去の履歴情報を制御局CSに通知する。制御局C
Sは、各無線ゾーンZONEA,ZONEB,ZONE
C,ZONEDの使用状態を監視し、各無線ゾーンZO
NEA,ZONEB,ZONEC,ZONED毎にハン
ドオーバー切替え基準レベルhoL,hoM,hoHを決定す
る。通常は中間レベルhoMを設定する。
【0030】図4は本発明の一実施例の移動通信システ
ムの移動局の要部制御を示すフローチャート、また、図
5は本発明の一実施例の移動通信システムの無線基地局
のデータ送受信制御を示すフローチャート、図6は本発
明の一実施例の移動通信システムの無線基地局のハンド
オーバー切替え基準レベルの制御を示すフローチャート
である。
【0031】各移動局MS1〜MS14側では、常時、
待機制御状態にあるメインルーチンによって図4のルー
チンがコールされる。
【0032】図4において、ステップS1で現在の無線
ゾーンがこのルーチンに入った前回の無線ゾーンと一致
するか判断し、前回の無線ゾーンと一致しないとき、ス
テップS2で現在の無線ゾーンの書込みを行う。当然な
がら、このルーチンに入った初期においては、ステップ
S2で現在の無線ゾーンの書込みを行う。この書込みは
5〜10個の範囲で登録でき、古い登録順に消去され
る。
【0033】ステップS3で自己の移動局(MS1〜M
S14のいずれか1つ)は各無線基地局BSA,BS
B,BSC,BSDからの受信電界強度を測定し、ステ
ップS4でそれを受信電界強度の強いものから順次並べ
る。ステップS5で移動局MS1〜MS14は、ステッ
プS2で格納している現在の無線ゾーンと過去の無線ゾ
ーンのデータ及びステップS4で並べた受信電界強度の
強いものから順のデータを現在の無線ゾーンの無線基地
局(BSA,BSB,BSC,BSDのいずれか)にデ
ータ送信する。そのデータ送信が終了すると、ステップ
S6で現在の無線ゾーンの無線基地局(BSA,BS
B,BSC,BSDのいずれか1つ)から送信されてき
てたデータを受信する。ステップS7で受信したデータ
に基き自局のハンドオーバー切替えの必要性を判断し、
ハンドオーバー切替えの指示があれば、ステップS8で
ハンドオーバー切替えを行う。
【0034】各無線基地局BSA,BSB,BSC,B
SD側では、制御局CSとの通信等の処理を行うメイン
ルーチンによって図5のルーチンがコールされる。
【0035】図5においては、ステップS11で移動局
MS1〜MS14及び制御局CSからのデータ受信を行
う。なお、本実施例においては、移動局MS1〜MS1
4及び制御局CSからのデータ受信を連続して行う事例
で説明したが、通常、独立して移動局MS1〜MS14
と制御局CSからのデータ受信が行われる。ステップS
12で各移動局MS1〜MS14毎に対応する受信デー
タを格納し、ステップS13で格納した各移動局MS1
〜MS14のハンドオーバー切替えの必要性を判断し、
ステップS14で各移動局MS1〜MS14に対してハ
ンドオーバー切替えの必要性を出力する。
【0036】制御局CSのメインルーチンによって図6
のルーチンがコールされる。
【0037】図6においては、ステップS21で各無線
基地局BSA,BSB,BSC,BSD毎の使用率を計
算し、ステップS22でその計算した各無線基地局BS
A,BSB,BSC,BSD毎の使用率を格納する。ス
テップS23で過去の各移動局MS1〜MS14の無線
ゾーンのデータからT秒後の各移動局MS1〜MS14
の移動を予測し、その予測された各無線ゾーンZONE
A,ZONEB,ZONEC,ZONED毎の各無線基
地局BSA,BSB,BSC,BSDの推定使用率を計
算する。そして、ステップS24で各無線基地局BS
A,BSB,BSC,BSDの推定使用率を格納し、ス
テップS25でその推定使用率が90%を超える無線ゾ
ーンZONEA,ZONEB,ZONEC,ZONED
が存在するか判断する。なお、ステップS25の推定使
用率を90%としたのは、当該制御局CSの制御の特徴
から設定したものであるが、本発明を実施する場合に
は、特定の無線ゾーンZONEA,ZONEB,ZON
EC,ZONEDをグループにして、そのグループ毎に
単数または複数の閾値を設定してもよい。
【0038】ステップS25で無線基地局BSA,BS
B,BSC,BSDの何れかの推定使用率が90%を超
えると判断されたとき、ステップS26で該当する無線
ゾーン(ZONEA,ZONEB,ZONEC,ZON
EDの何れか)のハンドオーバー切替え基準レベルhoM
をハンドオーバー切替え基準レベルhoHに上げ、ステッ
プS27で隣接する無線ゾーン(ZONEA,ZONE
B,ZONEC,ZONEDの何れか)のハンドオーバ
ー切替え基準レベルhoMをハンドオーバー切替え基準レ
ベルhoLに下げる。
【0039】この一連の動作を、更に詳述すると、次の
ようになる。
【0040】図7は本発明の一実施例の移動通信システ
ムを説明するための通常の各無線ゾーンの使用率を示す
説明図、また、図8は本発明の一実施例の移動通信シス
テムを説明するための制御後の各無線ゾーンの使用率を
示す説明図である。
【0041】図7では無線ゾーンZONECの使用率が
他に比べて非常に高く、使用率100%のため通信空き
チャネルがない状態にある。しかし、図8に示すよう
に、無線ゾーンZONECのハンドオーバー切替え基準
レベルhoMをハンドオーバー切替え基準レベルhoHに上
げることにより、それが緩和されている。
【0042】今、無線ゾーンZONEA,ZONEB,
ZONEC,ZONEDは、通常のハンドオーバー切替
え基準レベルhoMにて設定されており、移動局MS14
が事故に遭遇し、移動局MS14の位置及びその周辺で
渋滞になっており、このとき、無線ゾーンZONECに
はもう空きチャネルはないとする(図1参照)。
【0043】まず、ある移動局MSnが無線ゾーンZO
NEAで通信中であり、高速道路HWの上り車線の移動
局MS1の位置から移動局MS2の位置に移動した場合
の本発明の実施例の方式を説明する。
【0044】移動局MSnが移動局MS1の位置から無
線基地局BSAの制御下の無線ゾーンZONEAに在圏
しており、やがて無線基地局BSAと無線基地局BSB
の両方の制御下の範囲である無線ゾーンZONEA及び
無線ゾーンZONEBに入る。ただし、無線基地局BS
Aの移動局MSnの制御範囲は、無線基地局BSAから
移動局MSnへの受信電界強度が通常のハンドオーバー
切替え基準レベルhoM以上にあるときまでであるので、
この範囲では、喩え、無線基地局BSAからの受信電界
強度が無線基地局BSBの受信電界強度より下がって
も、引き続き無線基地局BSAの制御下にある。
【0045】更に、移動局MSnが上り車線を進行し、
無線ゾーンZONEAの境界に近づくと、移動局MSn
は無線基地局MSAからの受信電界強度とともに、無線
基地局BSB,BSC,BSDからの受信電界強度も測
定し、その受信電界強度の測定データを無線基地局BS
Aに通知する。
【0046】無線基地局BSAは受信電界強度の測定デ
ータから、移動局MSnのハンドオーバーを行なう必要
があるときを判断し、その旨を制御局CSに通知する。
【0047】制御局CSでは移動局MSnのそれまでの
進行方向、即ち、それまでにどの無線基地局BSA,B
SB,BSC,BSDの制御を受けていたかという情報
から、次に進行する無線ゾーンが無線ゾーンZONEB
であることを予測し、無線基地局BSBの使用状況を調
べ、空きチャネルを探し、空きチャネルがあればその通
信チャネルとスロットを無線基地局BSAに通知すると
ともに、無線基地局BSBに対して移動局MSnがハン
ドオーバーしてくる旨を通知する。また、無線基地局B
SAは移動局MSnに次の通信チャネルとスロットを通
知する。これによって移動局MSnは指定された通信チ
ャネルのスロットに切替え、ハンドオーバーが完了す
る。
【0048】次に、移動局MSnが引き続き無線ゾーン
ZONEBにて通信中であり、無線ゾーンZONEBの
境界付近である移動局MS3の位置に移動した場合を説
明する。
【0049】手順1と同様、移動局MSnは受信電界強
度を測定して無線基地局BSBに通知する。無線基地局
BSBは移動局MSnの受信電界強度の測定データよ
り、ハンドオーバー切替え基準レベルhoM以下になった
ので、移動局MSnのハンドオーバーを行なう必要があ
ると判断し、その旨を制御局CSに通知する。制御局C
Sは、移動局MSnの履歴情報と周辺基地局からの受信
電界強度のレベル情報より、次に移動する無線ゾーンが
無線ゾーンZONECであると予測する。
【0050】しかし、このとき、無線ゾーンZONEC
に空きチャネルが存在しないものと仮定する。
【0051】そこで、制御局CSは無線基地局BSBに
空きチャネルがあることを確認した上で、無線基地局B
SBに対しハンドオーバー切替え基準レベルhoMをハン
ドオーバー切替え基準レベルhoLに下げるよう通知す
る。無線基地局BSDに対しても同様に、ハンドオーバ
ー切替え基準レベルhoMをハンドオーバー切替え基準レ
ベルhoLに下げるよう通知する。即ち、無線基地局BS
Bと無線基地局BSDに空きチャネルがあることを確認
の上でハンドオーバー切替え基準レベルhoLに下げるよ
う通知する。その後、無線基地局BSCに対し、ハンド
オーバー切替え基準レベルhoMをハンドオーバー切替え
基準レベルhoHに上げるよう通知する。
【0052】通知を受けた無線基地局BSB,BSD
は、指示されたハンドオーバー切替え基準レベルhoLに
変更し、無線基地局BSCは指示されたハンドオーバー
切替え基準レベルhoHに変更する。
【0053】これにより、各無線ゾーンは図1のZON
EB,ZONEC,ZONEDから、図2のZONE
B’,ZONEC’,ZONED’へと切替わる。これ
により、移動局MS3の位置は無線ゾーンZONEBの
境界付近ではなくなり、ハンドオーバーする必要がなく
なる。また、下り車線のMS9の位置も同じく無線ゾー
ンZONEDの境界付近ではなくなる。
【0054】また、空きチャネルのなかった無線ゾーン
ZONECの範囲が小さくなり、圏内の移動局のいくら
かが隣接する無線ゾーンの圏内或いはその近傍となるの
で、例えば、図2の移動局MS11の位置が新しいハン
ドオーバー切替え基準レベルhoHに引っかかり、無線ゾ
ーンZONEC’からは通常の場合と比較して早めに追
い出されるので、無線ゾーンZONEC’の空きチャネ
ルが確保できる。
【0055】本実施例においては、制御局CSは、複数
の無線ゾーンZONEA、ZONEB、ZONEC、Z
ONEDの各々について通信チャネルの使用率を監視
し、その使用率の高い無線ゾーンはハンドオーバー切替
え基準レベルを高く設定することでその無線ゾーン範囲
を小さくし、逆に、使用率の高い無線ゾーンに隣接する
無線ゾーンはそのハンドオーバー切替え基準レベルを低
く設定することでその無線ゾーン範囲を大きくしてい
る。
【0056】また、移動局MS1〜MS14は、過去に
どの無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDの制御
を受けていたかを記憶する記憶手段と、隣接する無線ゾ
ーン内の各基地局からの制御チャネルの受信電界強度を
測定し、それを高い順に並べるためのスキャンを待ち受
け時に行なうスキャン手段と、それらの情報を現在制御
を受けている無線基地局BSA,BSB,BSC,BS
Dに通知する通知手段を有している。これによって、制
御局CSは、移動局MS1〜MS14から無線基地局B
SA,BSB,BSC,BSDを介して、移動方向と次
に移動する可能性が高い無線ゾーンを制御する無線基地
局BSA,BSB,BSC,BSDを決定するための情
報が得られる。
【0057】更に、制御局CSは、移動局MS1〜MS
14が通知した移動局MS1〜MS14が過去にどの無
線基地局BSA,BSB,BSC,BSDの制御を受け
ていたか、また現在どの無線基地局BSA,BSB,B
SC,BSDの制御を受けているかという情報と、隣接
する無線ゾーン内の各基地局からの制御チャネルの受信
電界強度より、移動局MS1〜MS14が次に移動する
と予測される先の無線基地局BSA,BSB,BSC,
BSDを決定している。これにより、制御局CSは無線
基地局BSA,BSB,BSC,BSDを介し、通信チ
ャネルの使用率の高い無線ゾーン内に在圏している複数
の移動局MS1〜MS14に対し、通常より早めにハン
ドオーバーを行なわせることができるので、そのままな
らば通信チャネルの使用率の高い無線ゾーン内に在圏し
続けるはずの複数の移動局MS1〜MS14のうちいく
らかは、隣接する無線ゾーンを制御する無線基地局BS
A,BSB,BSC,BSDの管理下に移行することに
なり、結果的に、無線ゾーンでの空きチャネルが確保で
きる。
【0058】そして、移動局MS1〜MS14が過去に
制御を受けていた無線基地局BSA,BSB,BSC,
BSDの情報と、周辺無線基地局BSA,BSB,BS
C,BSDの制御チャネルの受信電界強度を測定して逐
次報告することで、制御局CSが各無線基地局BSA,
BSB,BSC,BSDに指示するハンドオーバー切替
え基準レベルを決定することができる。
【0059】このように、本実施例の移動通信システム
は、複数の無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD
によって各無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD
毎に無線ゾーンZONEA,ZONEB,ZONEC,
ZONEDを設定し、前記複数の無線基地局BSA,B
SB,BSC,BSDを1つの制御局CSにより制御
し、移動局MS1〜MS14との通信を行う移動通信シ
ステムにおいて、前記制御局CSは、前記複数の無線ゾ
ーンZONEA,ZONEB,ZONEC,ZONED
毎に各無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDにつ
いてステップS21で通信チャネルの使用率を計算し、
そして、前記複数の無線ゾーンZONEA,ZONE
B,ZONEC,ZONED毎の使用率の変化(推定使
用率)をステップS23で推定し、前記使用率の推移に
応じてステップS25乃至ステップS27で無線ゾーン
のハンドオーバー切替え基準レベルを変更することによ
り、その無線ゾーンの広さを設定するものであり、これ
を請求項1の実施例とすることができる。
【0060】したがって、高速道路の渋滞或いは事故、
インターチェンジ付近の渋滞、通勤経路の渋滞等の発生
から、それが解消されるまでの間、使用率の推移に応じ
て無線ゾーンの広さを変化させ、使用率が100%にな
って他の移動局MS1〜MS14のサービス低下になら
ないようにしている。故に、無線通信チャネルを有効に
割り当て得ることができ、移動局に対してサービス低下
がない。
【0061】また、本実施例の移動通信システムは、複
数の無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDによっ
て各無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD毎に無
線ゾーンZONEA,ZONEB,ZONEC,ZON
EDを設定し、前記複数の無線基地局BSA,BSB,
BSC,BSDを1つの制御局CSにより制御し、移動
局MS1〜MS14との通信を行う移動通信システムに
おいて、前記制御局CSは、前記複数の無線ゾーンZO
NEA,ZONEB,ZONEC,ZONED毎に各無
線基地局BSA,BSB,BSC,BSDについて通信
チャネルの使用率をステップS21及びステップS22
で監視し、前記複数の無線ゾーンZONEA,ZONE
B,ZONEC,ZONED毎の使用率の変化をステッ
プS23及びステップS24で推定し、ステップS25
乃至ステップS27で前記使用率が高くなると推定され
る無線ゾーンはハンドオーバー切替え基準レベルを高く
設定することでそのゾーン範囲を小さくし、逆に、前記
使用率が低くなると推定される無線ゾーンはハンドオー
バー切替え基準レベルを低く設定することでそのゾーン
範囲を大きくするものであり、これを請求項2の実施例
とすることができる。
【0062】したがって、時間帯によって変化する移動
局MS1〜MS14の分布状態を、推定によって無線ゾ
ーンのゾーン範囲を変化させ、そのサービスの低下を引
起さないようにするものであり、喩え、高速道路で事故
等が発生しても、その事故の発生による渋滞から、それ
が解消されるまでの間、使用率の推移に応じて無線ゾー
ンの広さを変化させ、使用率が100%になって他の移
動局MS1〜MS14のサービス低下にならないように
している。故に、無線通信チャネルを有効に割り当て得
ることができ、移動局MS1〜MS14に対してサービ
ス低下がない。
【0063】そして、本実施例の移動通信システムは、
複数の無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDによ
って各無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD毎に
無線ゾーンZONEA,ZONEB,ZONEC,ZO
NEDを設定し、前記複数の無線基地局BSA,BS
B,BSC,BSDを1つの制御局CSにより制御し、
移動局MS1〜MS14との通信を行う移動通信システ
ムにおいて、前記移動局MS1〜MS14は、過去にど
の無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDの制御を
受けていたかを記憶するステップS2で登録する記憶手
段と、現在制御を受けている無線基地局BSA,BS
B,BSC,BSDの無線ゾーン内において周辺の無線
基地局BSA,BSB,BSC,BSDからの各制御チ
ャネルの受信電界強度を測定し、その受信電界強度を高
い順に並べるためのスキャンを行うステップS3及びス
テップS4からなるスキャン手段を有し、それら受信電
界強度に関する情報を現在制御を受けている無線基地局
BSA,BSB,BSC,BSDに通知するステップS
5からなる通知手段とを具備するものであり、これを請
求項3の実施例とすることができる。
【0064】これによって、制御局CSは、移動局MS
1〜MS14から無線基地局BSA,BSB,BSC,
BSDを介して、移動局MS1〜MS14の移動方向と
次に移動する可能性が高い無線ゾーンを制御する無線基
地局BSA,BSB,BSC,BSDを決定するための
情報が得られる。
【0065】更に、本実施例の移動通信システムは、複
数の無線基地局BSA,BSB,BSC,BSDによっ
て各無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD毎に無
線ゾーンZONEA,ZONEB,ZONEC,ZON
EDを設定し、前記複数の無線基地局BSA,BSB,
BSC,BSDを1つの制御局CSにより制御し、移動
局MS1〜MS14との通信を行う移動通信システムに
おいて、前記制御局CSは、移動局MS1〜MS14が
過去にどの無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD
の制御を受けていたか、また、現在どの無線基地局BS
A,BSB,BSC,BSDの制御を受けているかのス
テップS1及びステップS2で判断及び登録した情報か
ら、前記移動局MS1〜MS14が次に移動すると予測
される先の無線基地局BSA,BSB,BSC,BSD
を決定するステップS23で移動予測する予測設定手段
を具備するものであり、これを請求項4の実施例とする
ことができる。
【0066】これにより、制御局CSは無線基地局BS
A,BSB,BSC,BSDを介し、通信チャネルの使
用率の高い無線ゾーン内に在圏している複数の移動局M
S1〜MS14に対し、通常より早めにハンドオーバー
を行なわせることができるので、そのままならば通信チ
ャネルの使用率の高い無線ゾーン内に在圏し続けるはず
の複数の移動局MS1〜MS14のうちのいくらかは、
隣接する無線ゾーンを制御する無線基地局BSA,BS
B,BSC,BSDの管理下に移行することになり、結
果的に、無線ゾーンでの空きチャネルが確保できる。
【0067】ところで、上記実施例においては、ハンド
オーバー切替え基準レベルを3段にした実施例で説明し
たが、本発明を実施する場合には、更に、4以上のハン
ドオーバー切替え基準レベルを設定することもできる。
【0068】また、それに応じて無線ゾーンの大きさに
ついても、更に複数の大きさに設定することができる。
【0069】
【発明の効果】上述のように、請求項1の移動通信シス
テムによれば、制御局は複数の無線ゾーン毎に各無線基
地局について通信チャネルの使用率を監視し、それによ
って前記複数の無線ゾーン毎の使用率の変化を推定し、
前記使用率の推移に応じて無線ゾーンの広さを設定する
ものであるから、通信チャネルの使用率の高い無線ゾー
ン内に在圏している複数の移動局に対し、通常より早め
にハンドオーバーを行なわせることができ、そのままな
らば通信チャネルの使用率の高い無線ゾーン内に在圏し
続けるはずの複数の移動局のうちいくらかを、隣接する
無線ゾーンを制御する無線基地局の管理下に移行するこ
とになり、本来ならば使用率が高くなる無線ゾーンでの
空きチャネルが確保できる。
【0070】請求項2の移動通信システムにおいては、
制御局は複数の無線ゾーン毎に各無線基地局について通
信チャネルの使用率を監視し、前記複数の無線ゾーン毎
の使用率の変化を推定し、前記使用率が高くなると推定
される無線ゾーンはハンドオーバー切替え基準レベルを
高く設定することでそのゾーン範囲を小さくし、また、
前記使用率が高くなると推定される無線ゾーンに隣接す
る無線ゾーンはハンドオーバー切替え基準レベルを低く
設定することでそのゾーン範囲を大きくするものであ
る。
【0071】したがって、制御局は無線基地局を介し通
信チャネルの使用率の高い無線ゾーン内に在圏している
複数の移動局に対し、通常より早めにハンドオーバーを
行なわせることができ、そのままならば通信チャネルの
使用率の高い無線ゾーン内に在圏し続けるはずの複数の
移動局のうちいくらかを、隣接する無線ゾーンを制御す
る無線基地局の管理下に移行することになり、本来なら
ば使用率が高くなる無線ゾーンでの空きチャネルが確保
でき、局地的に使用率の高い無線ゾーンでは無線ゾーン
範囲を狭くして圏内の移動局の数を減らすことで、空き
チャネルを確保できる。
【0072】請求項3の移動通信システムの移動局にお
いては、過去にどの無線基地局の制御を受けていたかを
記憶し、現在制御を受けている無線基地局の無線ゾーン
内において周辺の基地局からの各制御チャネルの受信電
界強度を測定し、その受信電界強度を高い順に並べるた
めのスキャンを行うスキャン手段を有し、それら受信電
界強度に関する情報を現在制御を受けている無線基地局
に通知するものであるから、これによって、制御局は、
移動局から無線基地局を介して、移動局の移動方向と次
に移動する可能性が高い無線ゾーンを制御する無線基地
局を決定するための情報が得られ、通信チャネルの使用
率の高い無線ゾーン内に在圏している複数の移動局に対
し、通常より早めにハンドオーバーを行なわせることが
できるので、そのままならば通信チャネルの使用率の高
い無線ゾーン内に在圏し続けるはずの複数の移動局のう
ちのいくらかは、隣接する無線ゾーンを制御する無線基
地局の管理下に移行することになり、結果的に、無線ゾ
ーンでの空きチャネルが確保できる。
【0073】請求項4においては、移動局が過去にどの
無線基地局の制御を受けていたか、また、現在どの無線
基地局の制御を受けているかの情報から、前記移動局が
次に移動すると予測される先の無線基地局を決定するも
のであるから、制御局CSは無線基地局を介し通信チャ
ネルの使用率の高い無線ゾーン内に在圏している複数の
移動局に対し、通常より早めにハンドオーバーを行なわ
せることができるので、そのままならば通信チャネルの
使用率の高い無線ゾーン内に在圏し続けるはずの複数の
移動局のうちのいくらかは、隣接する無線ゾーンを制御
する無線基地局の管理下に移行することになり、結果的
に、無線ゾーンでの空きチャネルが確保できる。また、
各移動局の進行方向を、各移動局をそれまで制御してい
た無線基地局情報から判断し、次にその移動局が移動す
る無線ゾーンを予測して、先回りして無線ゾーンの使用
率をチェックすることで、予め無線ゾーン範囲を調節す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の移動通信システム
を説明するための通常の無線ゾーンからなるシステム構
成図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例の移動通信システム
を説明するための変化した無線ゾーンからなるシステム
構成図である。
【図3】 図3は本発明の一実施例の移動通信システム
を説明するための移動局の受信電界レベルを、各ゾーン
ごとに高速道路沿いに測定した特性図である。
【図4】 図4は本発明の一実施例の移動通信システム
の移動局の要部制御を示すフローチャートである。
【図5】 図5は本発明の一実施例の移動通信システム
の無線基地局のデータ送受信制御を示すフローチャート
である。
【図6】 図6は本発明の一実施例の移動通信システム
の無線基地局のハンドオーバー切替え基準レベルの制御
を示すフローチャートである。
【図7】 図7は本発明の一実施例の移動通信システム
を説明するための通常の各無線ゾーンの使用率を示す説
明図である。
【図8】 図8は本発明の一実施例の移動通信システム
を説明するための制御後の各無線ゾーンの使用率を示す
説明図である。
【符号の説明】
MS1〜MS14 移動局 BSA〜BSD 無線基地局 CS 制御局 ZONEA〜ZONED 無線ゾーン LvlA〜 LvlD 受信電界強度曲線 hoH,hoM,hoL ハンドオーバー切替え基準レベル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/04 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線基地局によって各無線基地局
    毎に無線ゾーンを設定し、前記複数の無線基地局を1つ
    の制御局により制御し、移動局との通信を行う移動通信
    システムにおいて、 前記制御局は、前記複数の無線ゾーン毎に各無線基地局
    について通信チャネルの使用率を監視し、前記複数の無
    線ゾーン毎の使用率の変化を推定し、前記使用率の推移
    に応じて無線ゾーンの広さを設定することを特徴とする
    移動通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の無線基地局によって各無線基地局
    毎に無線ゾーンを設定し、前記複数の無線基地局を1つ
    の制御局により制御し、移動局との通信を行う移動通信
    システムにおいて、 前記制御局は、前記複数の無線ゾーン毎に各無線基地局
    について通信チャネルの使用率を監視し、前記複数の無
    線ゾーン毎の使用率の変化を推定し、前記使用率が高く
    なると推定される無線ゾーンはハンドオーバー切替え基
    準レベルを高く設定することでそのゾーン範囲を小さく
    し、また、前記使用率が高くなると推定される無線ゾー
    ンに隣接する無線ゾーンはハンドオーバー切替え基準レ
    ベルを低く設定することでそのゾーン範囲を大きくする
    ことを特徴とする移動通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の無線基地局によって各無線基地局
    毎に無線ゾーンを設定し、前記複数の無線基地局を1つ
    の制御局により制御し、移動局との通信を行う移動通信
    システムにおいて、 過去にどの無線基地局の制御を受けていたかを記憶する
    記憶手段と、 現在制御を受けている無線基地局の無線ゾーン内におい
    て周辺の基地局からの各制御チャネルの受信電界強度を
    測定し、その受信電界強度を高い順に並べるためのスキ
    ャンを行うスキャン手段を有し、それら受信電界強度に
    関する情報を現在制御を受けている無線基地局に通知す
    る通知手段とを具備することを特徴とする移動通信シス
    テムの移動局。
  4. 【請求項4】 複数の無線基地局によって各無線基地局
    毎に無線ゾーンを設定し、前記複数の無線基地局を1つ
    の制御局により制御し、移動局との通信を行う移動通信
    システムにおいて、 移動局が過去にどの無線基地局の制御を受けていたか、
    また、現在どの無線基地局の制御を受けているかの情報
    から、前記移動局が次に移動すると予測される先の無線
    基地局を決定する予測設定手段を具備することを特徴と
    する移動通信システムの制御局。
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