JPH08154175A - 画像処理方法及び画像記録装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像記録装置

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JPH08154175A
JPH08154175A JP6293133A JP29313394A JPH08154175A JP H08154175 A JPH08154175 A JP H08154175A JP 6293133 A JP6293133 A JP 6293133A JP 29313394 A JP29313394 A JP 29313394A JP H08154175 A JPH08154175 A JP H08154175A
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image
area
data
smoothing
correction
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JP6293133A
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English (en)
Inventor
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3値化処理による記録濃度のダイナミックレ
ンジの拡大に起因した階調性の向上、平滑化処理よるギ
ザギザ感の緩和に起因した画質の向上を両立する安価で
高品位な画像処理方法及び画像記録装置を提供。 【構成】 多値データから量子化処理を行う場合に、画
像データを少なくとも3レベルのデータに量子化処理す
る手段と、複数の画像データを1つの判断領域とする手
段と、平滑化補正を行う可能性のある箇所を検出する検
出手段と、該検出箇所を起点として縦、横に連続する判
断領域数を検出する検出手段と、該縦、横に連続する判
断領域数をパラメータとして原画像に補正を行う補正領
域を演算により求める演算手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録画像をドットマト
リクス方式で面積階調による記録方法と視覚的に平滑化
する記録方法により高画像品位の記録を可能とした画像
処理方法及び画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやワープロ等のOA機器
が広く普及しており、これら機器で入力した情報をプリ
ントアウトする方式としては数多くの方式が開発されて
いるが、中でもワイヤードット方式、熱転写方式、イン
クジェット方式等のドットマトリックス方式の記録方式
の出力手段は、比較的安価で省スペース化が容易な記録
方式であり現在最も普及しているデジタル記録方式であ
る。
【0003】デジタル記録方式では、ドット単位でのア
ナログ調整が不可能なため、複数のドットが紙面上を被
覆する面積で疑似的に中間調を表現している。しかし、
近年では更なる高画質を実現するために、銀塩写真のよ
うなアナログ記録に、より近い画質への要求が高まって
いる。
【0004】デジタル画像に求められる高階調性への改
善点の1つに高デューティー部の濃度アップがある。通
常、全ての階調で適切な濃度が得られる様に1つのドッ
トの大きさは予め所定値に設定してある。しかし、全て
の画素にドットを埋め尽くした高デューティー部におい
ては濃度が不十分なことがある。この様な場合には更に
多くのドットを同じ場所に単純に重ねて記録する強調印
字方法が適用されている。この強調方法では、高デュー
ティー部においてのみ、ドットを重ねて行くので、低デ
ューティー側の面積階調をそれほど脅かすこともなく全
体的に濃度をアップさせ、全体のダイナミックレンジを
向上させることが出来る。特にインクジェット記録装置
等では、同じ記録方法でも表現できる濃度が媒体によっ
て異なることが多いので、記録モード別にカラーインク
の全色を強調するものもあれば、用途に応じて特定色
(例えばブラック)だけを強調する場合もある。この方
法は、比較的簡単な構成で階調性の向上を実現すること
ができ、パーソナルユース対応のプリンタでも簡単に取
り入れることが出来ている。
【0005】しかし、この様な強調方法は、より優れた
階調性に求められる階調毎の確実な濃度アップも犠牲に
してしまっていた。特にインクジェット方式のように、
強調時に加えられるインクドロップが元のドット径を広
げてしまう場合には、非強調時よりも低いデューティー
でドット同士が紙面を覆い尽くしてしまうので、階調の
増加に伴う実質的な濃度アップのステップ数が少ない領
域、即ち濃度アップの傾きが緩やかになる領域がより低
デューティー側に広がってしまっていたのである。
【0006】以上のような問題を抱えるデジタル画像で
も、予め複数種のマルチドットで記録することと、記録
装置が多値データを受取ることで、低デューティー側で
も高デューティー側でも、よりアナログ記録に近い画像
を記録することが可能となる。しかし、多値データを記
録装置本体で扱うことは、データの転送、RAM容量、
データ展開に必要なハード構成及びこれに必要な処理時
間やコスト全てにおいて、大がかりで複雑なものとな
り、近年のパーソナルユースではあまり現実的とは言え
なかった。
【0007】この様な状況において、改めてデジタル画
像の適切な画像処理方法を考えると、高デューティーの
みに選択的に濃度を上げることが出来ればよいことにな
る。即ち文字や罫線の様な特別なオブジェクトを含む領
域(100%デューティー側)及びある特定のデューテ
ィー以上の画像だけ、更に高濃度に広げておきながら、
低デューティー側はもとの濃度に固定された状態を作る
ことが出来ればよい。
【0008】画像のある部分を選択的に強調を施す手法
としては以下のような提案がされている。
【0009】公開特許公報(昭62−50977)で
は、バンドパスフィルタを通した画像信号により、画像
のエッジ部と非エッジ部を識別し、エッジ部には広域強
調された画像信号を2値化処理し、非エッジ部には平滑
化された画像信号を2値化処理することにより、文字画
像や中間調画像を忠実に再現することを開示している。
【0010】公開特許公報(昭63−288566)で
は、ラプラシアンフィルタ出力の特定ブロック内平均値
を用いて、画像のエッジ部と非エッジ部を識別し、それ
ぞれの2値化に用いる誤差拡散法のマトリクスサイズを
異ならせることを開示している。この場合エッジ部と判
断された領域では小さいマトリクス、非エッジ部と判断
された領域では大きなマトリクスをそれぞれ用いること
で、両者の画像品位を両立させている。
【0011】しかし、このような文字やエッジ部を中間
調パターンと区別して、強調、平滑化スムージングを加
えるものは、文字や細線或いは中間調画像がデジタル信
号化によって起こる画像劣化を低減することが目的であ
るので、先に述べた画像全体の濃度領域を広げる為の強
調や、より優れた階調性に求められる階調毎の確実な濃
度アップについては対応されていないままであった。
【0012】また、ドットマトリックス方式の記録装置
による画像形成ではドットを組み合わせて画像を形成す
る方式であるために、画像の斜線部などの輪郭部でギザ
ギザ感が生じ画像品位を劣化させてしまう場合がある。
この対策として、極めて高品位な出力を目的とする一部
のドットマトリックス記録装置に於いては、該ギザギザ
部を緩和するために特開平02ー112966などで開
示されているように、ギザギザ部を検出する予め設定さ
れている複数種類の(n*m)画素サイズのマッチング
検出パターンを、印字原画像と比較して該マッチングパ
ターンと原画像が一致する箇所に、該マッチングパター
ンに固有に設定されている規則に従って原画像を補間処
理してギザギザ感を緩和する手段が用いられている。
【0013】しかし、従来のパターンマッチングによる
原画像のギザギザ部検出方式にあっては確実に該ギザギ
ザ部の検出は可能であったが、極めて大規模な処理と該
処理を実現するために極めて大規模なハードが必要であ
り、一部の高級機を除いては実現が困難であった。
【0014】現状のギザギザ感緩和方式である上記パタ
ーンパッチングの処理量の多さを以下で図面を参照して
具体的に説明する。
【0015】2値画像のギザギザ感はドットの連なりの
段差部、即ち印字ドットにより構成される直角コーナー
部で現れる。一例として(1*1)画素段差から(3*
3)画素段差までのパターンを図1に記す。図1に於い
て、(1)は縦対横のドットの連なり方が(3*3)の
段差となるパターンであり、(2)は(2*3)、
(3)は(1*3)、(9)は(1*1)の段差となる
パターンを記している。上記(3*3)までの段差を検
出して、該段差でギザギザ感が目立たないようにする原
画像に補正処理するためには、図1に記す9パターンに
加えて、該9パターンが夫々90度反転したパターン
と、180度反転あいたパターンと、270度反転した
パターンの、延べ36パターン(9パターン*4)のパ
ターンを原画像と照合する必要がある。記録装置の記録
解像度を360dpi(dot perinch)とす
ると、A4サイズの記録媒体には10M画素(1000
0000画素)を越える画素領域があり、1画素ずつ
縦、横に画素をずらして行きながらすべてのマッチング
パターンをすべての記録領域の画素に照合していく必要
が有る。即ち、360M回数(上記36パターン*10
M)を越えるパターンの照合をA4サイズの記録媒体1
枚印字するのに必要となる。
【0016】また、上記360dpiの解像度の記録装
置に於いて1mmまでの段差は平滑化したいような場合
には、上記(3*3)までの段差では不十分であり、
(14*14)までの段差を検出しなければならない。
(1*1)の段坂から(14*14)までの段差を検出
するためには、マッチングパターンは(3*3)の時が
36パターンであったのに対して784通り必要であ
り、ギザギザ感の緩和をより効果的にするために段差検
出パターンサイズを大きくしていくと飛躍的に処理容量
が増大してしまうこととなる。
【0017】更に、昨今記録装置に対しては、普及機に
対しても高画質且つ安価の方向に移行してきており、普
及機でも搭載可能なギザギザ感緩和方式が強く望まれ
る。
【0018】
【発明が解決しようとしている課題】このような状況の
中で、ディジタル記録方式の高画質を考えた場合、画像
全体の濃度領域を広げて、より優れた階調性を実現する
こと、そして、従来技術と比べて格段に少ない処理行程
で、ドットマトリックス記録方式の本質的な問題点であ
る輪郭部のギザギザ感を抑制して、輪郭部の美しい高品
位な記録画像を出力することが必要である。
【0019】本発明は、前記従来の課題を解決して、階
調性の向上と輪郭部のギザギザ感の抑制と両立すること
により、ドットマトリックス記録方式における高画質を
実現する記録装置を提供せんとするものである。
【0020】要するに、実施例に述べる3レベルのデー
タに量子化処理する手段では最大濃度のアップによる階
調性の向上は実現できるが、これは解像度を向上させる
ものではなく、輪郭部のギザギザ感に対しては何の効果
もない。また、3レベルのデータに量子化処理する手段
が施された画像データに対して、従来の平滑化処理を行
った場合、十分な効果を得ることができない。そこで、
本発明は、3レベルのデータに量子化処理する手段が施
された画像データに対して、階調性の向上と輪郭部のギ
ザギザ感の抑制と両立することを目的とする。
【0021】
【課題を解決する為の手段】前記課題を解決する以下述
べる実施例の手段は、多値データから量子化処理を行う
場合に、画像データを少なくとも3レベルのデータに量
子化処理する手段と、複数の画像データを1つの判断領
域とする手段と、判断領域に応じて平滑化補正を行う可
能性のある箇所を検出する検出手段と、該領域検出箇所
を起点として縦、横に連続する判断領域の数を検出する
検出手段と、該縦、横に連続する領域数をパラメータと
して原画像に補正を行う補正領域を演算により求める演
算手段を有することを特徴としてなす。
【0022】
【作用】前記手段によれば、原画像に対して、濃度のダ
イナミックレンジのアップ、つまり、高デューティー側
の階調性の向上と3レベルの量子化処理された画像デー
タに適した高速且つ効率的な平滑化処理とを両立するこ
とができ、安価で高品位な記録装置を提供できる。
【0023】要するに3レベルのデータに量子化処理す
る手段が施された画像データに対して、複数画像データ
を1つの判断領域として、判断領域に応じて平滑化処理
を行うことで、従来ではなしえなかった階調性の向上と
輪郭部のギザギザ感の抑制とを両立することができる。
【0024】
【実施例】次に前記手段を適用した一実施例を図面を参
照して具体的に説明する。
【0025】(画像処理)印字すべき画像データを記録
装置で出力するための画像処理機能について説明する。
図2にそのブロック図を示すように、画像処理機能20
0は次の5つから構成される。
【0026】(1)入力γ変換201 (2)UCR(Under Color Remove)と黒生成202 (3)マスクキング203 (4)出力γ変換204 (5)中間調処理205
【0027】このような画像処理以外の機能として、画
像データの拡大機能を有するものもある。本実施例では
図3に全体のブロック図の一例を示すとおり、複数の入
力データフォーマットに対応し、入力インターフェース
もSCSI304とセントロ305の2つを持ってい
る。前記画像処理部200の他にSCSI制御部30
6、入出力制御部307、トグル動作する2ラスタ分の
メモリ308、それらを制御するCPU302、プログ
ラムメモリ301及びワーク用メモリ303から構成さ
れている。ワークメモリ303は、画像処理部310で
2値化されたデータを記憶するための出力バッファを含
んでいる。
【0028】(1)入力γ変換 一般に、コンピュータで使用されるカラー画像データ
は、その色をR、G、Bの強さ(光量)で表す。また、
記録装置では同じ色をR、G、Bと補色関係にあるシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の吐出量
(濃度)で表す。従って、コンピュータから入力される
R、G、Bデータをなんらかの方法でC、M、Yの濃度
データに変換する必要がある。濃度は反射率の逆数を対
数変換して得られるので、R、G、B(光量)データの
逆数を対数変換して濃度データに変換する。変換後の濃
度データをそれぞれC、M、Yとすると、変換式は
(1)式のようになる。
【0029】 C = -255/ar・log(R/255) M = -255/ag・log(G/255) ・・・・(1) Y = -255/ab・log(B/255)
【0030】また、ディスプレイに表示される画像を再
現するためには、その受像管の非線形性を補償するため
に、次の(1’)式のように変換する必要がある。
【0031】 C = -255/ar・log(R2.2/255) M = -255/ag・log(G2.2/255) ・・・・(1’) Y = -255/ab・log(B2.2/255) (但し、0 ≦R,G,B,C,M,Y ≦255 、ar,ag,abは定数)
【0032】実際にはこの対数変換機能は、予め(1)
式あるいは(1’)式により計算された値がL.U.T
(Look Up Table )に格納されていて、図4に示したよ
うに、入力(R、G、B)に対応した濃度(C、M、
Y)が出力される。
【0033】(2)UCRと黒生成 UCRとは、前記(1)式あるいは(1’)式で得られ
たC、M、Yの各値から色に寄与しない無彩色分をある
割合で取り除くことである。黒生成は、取り除かれた無
彩色分を補うために、ある割合で黒を追加することであ
る。UCRと黒生成の様子を図5に示す。図5(a)
は、前記(1)式あるいは(1’)式で得られたC、
M、Yの各濃度と、そのときのUCR分(この場合は最
小値Yの70%とした)を示す。それに対して図5
(b)は、(a)にUCRと黒生成を行った後の各
C’、M’、Y’、K’の各濃度を示す。例では、UC
Rと黒生成の量を、各々無彩色分Gの70%としたが、
通常これらの量は経験的に決められる。UCRと黒生成
後の各インク濃度は(2)式のようになる。
【0034】 C’← C−αu・min(C,M,Y) M’← M−αu・min(C,M,Y) ・・・・(2) Y’← Y−αu・min(C,M,Y) K’← α・min(C,M,Y) ここで、min(C,M,Y)は(1)式あるいは
(1’)式で得られたC、M、Yの最小値を示す。α
はUCR量を、αs は黒生成量を決定する係数であ
る。
【0035】このようにカラー印刷で黒インクを使う主
な理由は2つある。 1.シアン、マゼンタ、イエローの3色だけで表現され
たものよりも、高濃度部をより濃くして、より優れた階
調性を得る。 2.記録紙上に吐出されるインクの量を減らす。
【0036】(3)マスクキング R、G、Bと補色関係にあるC、M、Yインクは、それ
ぞれCインクはRのみ、MインクはGのみ、Yインクは
Bのみ吸収するのが理想的である。しかし、現実のイン
クはそのような理想的な吸収特性は持っておらず、Cイ
ンクはRのみならずG、Bも少なからず吸収する。他の
インクも同様に、補色以外の色も吸収する。マスキング
はこれら不要吸収を補正するものでその補正式を(3)
式に示す。
【0037】 C'= P11・C + P12・M + P13・Y M'= P21・C + P22・M + P23・Y ・・・・(3) Y'= P31・C + P32・M + P33・Y この(3)式で使用されているパラメータP11〜P33
は、R、G、Bで表現された入力画像の色と、C’、
M’、Y’で再現される色との差が最小になるように決
定される。
【0038】次に本実施例で行われるUCRと黒生成及
びマスクキングの一例を(4)式に示す。
【0039】 C'= P11・C + P12・M + P13・Y + P14・Bk + P15・Bk2 M'= P21・C + P22・M + P23・Y + P24・Bk + P25・Bk2 ・・・・(4) Y'= P31・C + P32・M + P33・Y + P34・Bk + P35・Bk2 K'= P41・C + P42・M + P43・Y + P44・Bk + P45・Bk2 但し、Bk =min(C,M,Y)である。また(4)
式ではBk の2次の項(Bk2)まで考慮されている。こ
の項は画像データのハイライト部では影響が少なく、高
濃度部ではその影響が大きくなる。通常、UCRと黒生
成は画像の明るい部分では行われず、一定の濃度以上の
部分で行うようにする。このBk2項を利用することによ
って、上記のような効果が得られる。
【0040】(4)出力γ変換 出力γ変換機能は前記のUCR、黒生成およびマスキン
グ機能で得られた各インク濃度C’、M’、Y’、K’
を変換するもので、階調補正、明るさ調整、カラーバラ
ンスの3つのテーブルを合成する。
【0041】階調補正では記録濃度が線形になるように
補正する。通常、記録濃度の階調特性は、使用インクの
種類、インク滴の大きさ、記録紙の種類、更には疑似中
間階調処理の方法等によって異なる。補正の方法は簡単
で、予め記録濃度が線形になるように入力濃度の補正テ
ーブルを作成しておき、前記色補正機能で得られた各イ
ンク濃度C’、M’、Y’、K’をこの補正テーブルに
よって補正する。そして補正されたインク濃度C”、
M”、Y”、K”を、疑似中間調処理に入力する。この
補正テーブルは各色毎に用意されている。図6(a)に
補正なしの場合の記録濃度の階調特性を示す。また、図
6(b)には、その場合の補正(変換)テーブルを示
す。
【0042】また、明るさ調整は記録濃度の明るさを調
整するものであり、各インク濃度を一律に図7のように
変換する。これを各色独立にインク濃度を変換するのが
カラーバランスである。
【0043】(5)中間調処理 中間調処理機能は、濃淡画像を単位面積当りのドット数
で表現する疑似中間調処理を行う。ここでは多値の
C”、M”、Y”、K”データに対して、2値のc、
m、y、kデータが出力される。この2値データが記録
装置が実際に印字を行う画像データになる。この疑似中
間調処理方法には、良く知られているディザ法や誤差拡
散法等がある。誤差拡散法は見かけの解像度を落とさず
に優れた階調特性が得られることから最近よく使用され
る。
【0044】(3レベルの量子化処理)図8は3レベル
の量子化処理に係わる画像処理装置の構成を説明するブ
ロック図であり、本実施例においては濃淡の2色のイン
クを使って疑似階調を表現する例及び1画素を2つの着
弾位置の異なるドットを使って疑似階調を表現する例、
つまり、入力画像データを3つのレベルに量子化する例
を説明する。但し、本処理方法は入力画像データを4レ
ベル以上に量子化する場合にも適用可能である。
【0045】図8において、左から入力される入力画像
ピクセルデータは8ビットの多値画像データであり、ま
ず1のルックアップテーブル(LUT)に入力される。
LUT1は、以下の処理によって疑似階調処理される入
力データに対する出力の線形性を補償するためのもの
で、8ビットの入力に対して16ビットの値が出力され
る。更にLUT1では入力データの誤差を配分する際の
配分係数の分母の値(図10の配分係数の場合256)
が掛け合わされている。2は加算器であり、LUT1か
らの16ビットデータに既に3レベルに量子化処理が終
了した画素からの誤差データを加算する。
【0046】加算器2では、LUT1からの16ビット
データにラッチ7から出力される丸め誤差(誤差を配分
する際に発生する余りの誤差)、誤差バッファ14から
読み出された前ラインからの誤差、およびラッチ13か
ら出力される左または右横ピクセルからの誤差を足し合
わせる。
【0047】本実施例においては、図10に示されるよ
うな誤差配分係数を使用するため、誤差配分係数の分母
の数は2のべき乗(2の8乗)となっている。加算器2
からのデータは分母の値で割り算されるが、この割り算
はビットシフトで行われる。加算器2の演算結果は符号
ビットを含む上位9ビットが加算器2からのデータを2
の8上で割り算した場合の商に、符号ビットおよび下位
8ビットが加算器2からのデータを2の8上で割り算し
た場合の余りに相当する。
【0048】この結果、商(加算器2からの上位9ビッ
ト)は誤差配分テーブル8を参照するための参照値とな
り、一方余り(加算器2からの下位8ビット)は1未満
の丸め誤差となってラッチ6に入力される。
【0049】誤差配分テーブル8は、加算器2から出力
される上位9ビットを参照する。ラッチ6および7は丸
め誤差を誤差配分テーブルで示される画素外に配分する
ためのもので2画素分のディレーが与えられた後、再び
加算器2に入力される。加算器2から出力される上位9
ビットデータである商は参照値として誤差配分テーブル
8に入力される。誤差配分テーブル8はRAM(ランダ
ムアクセスメモリ)またはROM(リードオンリーメモ
リ)によって構成されるルックアップテーブルであり、
量子化誤差の値ごとにあらかじめ定められた重み係数の
分母倍された値に対応した2値データが格納されてい
る。誤差配分テーブル6は図9に示すような誤差配分窓
に対応した値が格納されており、個々の値は量子化誤差
の値に応じて誤差配分係数の分母倍されているので、そ
れぞれが16ビットの数で表されている。
【0050】なお本実施例では図9に示すような左右対
称な2つの誤差配分窓を処理方向に応じて1ラスタごと
に切り替て使用しているが、誤差配分窓は左右対称なの
で誤差配分テーブルは1つで十分である。誤差配分テー
ブル8からは加算器から出力される商の値に応じてek
0、ek1、ek2、ek3の4つの値が出力され、そ
れぞれが図9に示される誤差配分窓e0、e1、e2、
e3への値に対応している。従って出力ek0はラッチ
13に入力され1ピクセル分のディレーが加えられた後
再び加算器2に入力される。また、出力ek1はラッチ
9に入力され1ピクセル分のディレーが加えられた後、
加算器10に入力され出力ek2と足し合わされる。さ
らに加算器10の出力はラッチ11に入力され1ピクセ
ル分のディレーが加えられた後、加算器12に入力され
出力ek3と足し合わされる。そして加算器12の出力
は誤差バッファ14に書き込まれる。
【0051】例えば、加算器2からの上位9ビットデー
タである商が1で下位8ビットデータである余り50の
時は、e0へ128、e1へ71、e2へ37、e3へ
20のごさデータが配分され、e0の右隣りの画素へ5
0の誤差データが配分される。
【0052】また、本実施例においては誤差が書き込ま
れる場所は、量子化処理の方向により着目画素の左また
は右に2ピクセル離れた場所であり、2値化処理の方向
は1ラスタごとに切り替わるようになっている。つま
り、図8の回路は、入力データの1ライン毎に左から右
の方向への処理と、右から左の方向への処理を切り換え
る。図8に示した如く、加算記12からの誤差データの
誤差バッファ14の格納位置処理の方向で変化する。こ
の制御は不図示の制御回路により実行される。この1ラ
イン毎に処理方向を変化させるジグザグ処理を実行する
ことで誤差拡散法を実行した際問題となっていた独特な
縞パターンの発生も防止できる。
【0053】また、誤差配分テーブル8からは加算器か
ら出力される商の値に応じて予め量子化処理後のデータ
が格納されており加算器から出力される上位9ビットの
商の価に応じてo0およびo1が出力され、それぞれが
濃インク、淡インクに対応する2値データに対応してい
る。
【0054】以上の処理により1入力データに対する疑
似階調処理が終了するので、以上の処理を処理方向1ピ
クセルづつずらして繰り返すことにより画像全体に対す
る疑似階調処理が可能となる。
【0055】図11は誤差配分テーブル8を更に詳細に
したものである。このように、入力データを少なくとも
3レベルに量子化する際に、図13に示した如く、レベ
ル毎に量子化処理を行うことなく、予めテーブルに量子
化結果が格納されているので、単純な回路構成で、3レ
ベル以上への誤差拡散法による量子化処理が可能とな
る。
【0056】更に、本実施例における加算器2からの下
位8ビットデータは0〜255のいずれかの値となる
が、入力データに対しCUT1で256が乗算されてい
るため、入力データ8ビット(0〜255)に対し、余
りの8ビットデータ0〜255は0〜255/256と
なり、入力データ8ビットに対し1未満の値となる。こ
れにより丸めの誤差の値を小さくすることができ、特に
画像のハイライト部分での画質を向上させることができ
る。
【0057】この様に、重み係数の分母倍された2値化
誤差の値及び少なくとも3レベルに量子化された量子化
データを予め計算してテーブルに格納しているので、重
み係数毎の乗算器及び除算器を省略することができ、回
路規模を小さくして高速処理が可能となる。更に、入力
画素の濃度と周辺画素から配分された誤差との総和を求
め、その総和からテーブルに格納されている誤差値を選
択し周辺画素に配分すると共に、余りも周辺画素に配分
することにより、重み係数にも柔軟性を持たせることが
でき、更に丸め誤差の値を0から1未満にすることがで
きハイライト部分を含め画質を向上させることが可能と
なる。
【0058】次に1画素を2つの着弾位置の異なるドッ
トを使って疑似階調を表現する例について説明する。
【0059】ここでは、画像処理装置の構成は基本的に
違いはないが、誤差配分テーブルの内容と記録手段とが
異なっている。図12は着弾位置の異なるドットを使っ
て疑似階調の例に係わる誤差配分テーブル8を詳細に説
明したものである。この処理方法においてはインクの種
類は同じで、主走査方向にN倍(ここではN=2を想
定)の解像度を持つ記録手段、あるいは解像度は同じ
で、同じドット記録位置に2回記録を行なう記録手段を
想定している。従って、図12の誤差配分テーブルに付
随している2値データテーブルは、高濃度領域すなわち
加算器2から出力される上位9ビットの商の値が191
から318の間では出力o0およびo1の両者共に1に
なるように構成されている。そして、出力走査方向の記
録解像度が入力解像度よりも、2倍高い場合は1画素の
入力データに対し、図12の2つの出力を用いて2倍の
解像度で記録を行う。
【0060】また、同じドット記録位置に2回記録を行
う場合は、1画素の入力データに対し、図12の2つの
出力を用いて、記録を行う。このように構成することに
より、画像処理装置の基本的構成のままで、インクの種
類は同じで主走査方向にN倍の解像度を持つ記録手段、
あるいは解像度は同じで同じドット記録位置に2回記録
を行なう記録手段に対応するデータを簡単に求めること
ができる。
【0061】なお、ここで述べた実施例においては入力
画像ピクセルデータは8ビットの多値画像データであっ
たが、4ビット12ビット、16ビット等の多ビット数
で表されても構わない。また、本実施例においては誤差
配分窓は4ピクセルによって構成されていたが、より大
きな窓であってもあるいは小さな窓であっても同様に構
成できることは言うまでもない。また、出力される2値
データは、濃淡あるい2ドット分の2種類であったが、
もちろんさらに多くのインクあるいはドットを用いて記
録を行なう場合にも、あるいはマルチドロップレットを
用いて記録を行なう場合にも誤差配分テーブルに付随す
る2値データテーブルを拡張するだけで簡単に対応でき
る。さらにここで述べた実施例においては単に8ビット
の多値画像データであったが、例えばR、G、Bそれぞ
れNビットのカラー多値画像データを入力とするカラー
画像処理装置として構成できることは言うまでもない。
【0062】以上説明したように、本実施例によれば濃
度情報の値ごとに、定められた重み係数の分母倍された
2値化誤差の値をあらかじめ計算してテーブルに持ち、
着目画素の濃度と周辺画素から配分された誤差との総和
を求めた後で重み係数の分母でその値を割り算(ビット
シフト)して余りを求めることにより、丸め誤差を0か
ら1未満にでき、重み付けされた周辺画素外に加える手
段を設けることにより、重み係数に柔軟性を持たせなが
ら且つ重み係数毎の乗算器および除算器を省略して回路
規模を小さくし高速処理が可能となり、ハイライト部分
での画質を向上させることが可能となる。さらに同じ色
相の濃度の異なったインクを複数使用して疑似階調表現
を行なう記録手段、インクの種類は同じで主走査方向に
N倍の解像度を持つ記録手段、あるいは解像度は同じで
同じドット記録位置に複数回記録を行なう記録手段さら
にはマルチドロップレット方式等で疑似階調表現処理を
行なっても、大規模な処理回路追加無しで同処理が実現
可能となった。
【0063】また、本実施例の3レベルの量子化処理は
誤差拡散法について説明してきたが、Fatting、
Bayer等のディザ法において3レベルの量子化処理
を行うことは可能である。
【0064】インクの種類は同じで主走査方向にN倍の
解像度を持つ記録手段、特にN=2の場合において、3
レベルの量子化処理(以降は3値化処理と呼ぶ)を行っ
た画素データを図14を用いて説明する。図14(1)
は文字等のエッジ部を一般的な中間調処理で360dp
iの画像データに変換した場合である。360dpiの
間隔で印字するドットが配置されている。これに対し
て、図14(2)では、主走査方向に2倍の解像度を持
つ様に3値化処理を行った場合である。通常文字等は記
録濃度の最も高い領域が使用されるので、3値化処理が
行われると、360dpiの1画素から2ドット(72
0dpiの間隔)が生成され、画像データ上では図14
(2)の様になる。これが実際に紙面上に記録される場
合を図14(3)に示す。データ上では720×360
dpiで等間隔で配置されているが、紙面上では主走査
方向にドット配置が詰まったようになっている。単位面
積当りのインクの打ち込み量は2倍になっている。この
ような場合、被記録媒体がそれだけのインク量を吸収で
きるだけの容量を持っていなければならない。もしく
は、被記録媒体のインク容量に適したインク量で記録を
行う必要がある。しかし、現行の記録装置は、例えば図
14(1)の様な場合を想定して設計がなされているた
めに、図14(3)の様な場合には合わず、3値化処理
を行ったことにより、インクを吸収できずにインク溢れ
等の弊害を引き起こしてしまう場合がある。特に、黒文
字に関しては高濃度が好まれる傾向が強いために、1ド
ット当りのインクを多めにして、1ドットで確実に1画
素当りの領域が完全に埋まるように、つまり、エリアフ
ァクターが100%を越えるように設計がされているこ
とが多い。したがって、現行の記録装置と非記録媒体の
ままで3値化処理を行った場合には文字、特に黒文字に
関しては打ち込み量を制限する必要がある。
【0065】次に、図14(4)に画像処理上で入力
γ、もしくは出力γ等を調整して多値データを低減させ
て、3値化処理を行った場合の画像データを示す。図1
4(2)をγ=1とした場合、これはγ=0.5程度の
場合である。720dpiの位置にドットを配置するこ
とは可能であるが、図14(4)では360dpiの位
置にだけドットが置かれている。γを下げることによ
り、3値化処理により生成されるドットを1ドットだけ
にすることができる。これが実際に紙面上に記録される
場合を図14(5)に示す。3値化処理を行っても、図
14(1)に示した一般的な中間調処理と同じ結果にな
る。このようにγを調整することで前記の弊害は防止す
ることができる。
【0066】ここで、画像全体のγを一律に下げてしま
っては3値化処理の効果を引き出すことはできなくなっ
てしまう。そこで、インク量の多い黒だけのγを調整す
ることで、3値化処理の主目的である、画像濃度のダイ
ナミックレンジの拡大による階調性の向上を損なうこと
なく、インク量打ち込み過ぎによるインク溢れ等の弊害
を防止することができる。
【0067】また、一般的なピクトリアルな画像におい
ては単色の黒は少ないので、黒単色で記録される文字だ
けを打ち込み量を制限してもよいし、黒の高濃度領域だ
けを制限してもよい。
【0068】また、インクのにじみ方、インクの許容量
は各種被記録媒体で異なるので、打ち込み量の制限は非
記録媒体毎に最適な設定をする方が好ましい。
【0069】〔実施例1〕実際に記録が行われる画像デ
ータは図14(4)に示すような1カラム毎に印字ドッ
トの有無が切り換わる様な形態であり、文字においては
一般的な中間調処理による画像データとなんら変わらな
い。本実施例ではこのような画像データに対して平滑化
処理を行う。
【0070】実際に平滑化処理を実行する記録装置につ
いて以下に説明する。
【0071】図15はインクジェット方式の記録装置の
斜視説明図である。
【0072】先ず記録装置の全体構成を説明すると、図
15において、1は紙或はプラスッチックシートよりな
る記録シート(被記録媒体)であって、カセット等に複
数枚積層されたシート1501が給紙ローラ(不図示)
によって一枚ずつ供給され、一定間隔を隔てて配置さ
れ、夫々個々のステッピングモータ(図示せず)によっ
て駆動する第一搬送ローラ対1503及び第2搬送ロー
ラ対1504によって矢印A方向に搬送されるごとく構
成されている。
【0073】1505は前記記録シート1501に記録
を行うためのインクジェット式の記録ヘッドである。イ
ンクはインクカートリッジ1510より供給され、ノズ
ルから画信号に応じて吐出される。この記録ヘッド15
05及びインクカートリッジ1510はキャリッジ15
06に搭載され、該キャリッジ1506にはベルト15
07及びプーリ1508a,1508bを介してキャリ
ッジモータ23が連結している。従って、前記キャリッ
ジモータ23の駆動により前記キャリッジ1506がガ
イドシャフト1509に沿って往復走査するように構成
されている。
【0074】前記構成により、記録ヘッド1505が矢
印B方向に移動しながら画信号に応じてインクを記録シ
ート1501に吐出してインク像を記録し、必要に応じ
て記録ヘッド1505はホームポジションに戻ってイン
ク回復装置1502によりノズルの目ずまりを解消する
と共に、搬送ローラ対1503,1504が駆動して記
録シート1501を矢印A方向に1行分搬送する。これ
を繰り返すことによって記録シート1501に所定記録
を行うものである。
【0075】ここで前記記録装置の各部材を駆動させる
為の制御系について説明する。
【0076】この制御系は図3に示すように、例えばマ
イクロプロセッサ等のCPU20a,該CPU20aの
制御プログラムや各種データを格納しているROM20
b,及びCPU20aのワークエリアとして使用される
と共に、各種データの一時保管等を行うRAM20c等
を備えた制御系20、インターフェース21、操作パネ
ル22、各モータ(キャリッジ駆動用のモータ23、給
紙モータ駆動用のモータ24、第1搬送ローラ対駆動用
のモータ25、第2搬送ローラ対駆動用のモータ26)
を駆動するためのドライバー27、及び記録ヘッド駆動
用ドライバー28からなる。
【0077】上記制御部20はインターフェース21を
介して操作パネル22からの各種情報(例えば文字ピッ
チ、文字種類等)を入力し、外部装置29からの画信号
を入力する。また前記制御部20はインターフェース2
1を介して各モータ23〜26を駆動させるためのO
N、OFF信号、及び画信号を出力し、該画信号によっ
て各部材を駆動させる。
【0078】また、タイマー30及びカウンター32に
よって単位時間あたりに各ノズルが吐出した吐出数の情
報は、インターフェース21を介して制御部20に転送
される。
【0079】前記装置はドットマトリックスプリンター
であるので、前述のように斜め線などで印字のギザギザ
感が現れてしまうか、該ギザギザ感を緩和するために多
くの処理行程を必要としてコストアップや高速印字の阻
害が懸念されるが、本実施例では該印字のギザギザ感の
緩和を極めて効率的に実現しているので該問題は低減さ
れる。
【0080】該ギザギザ感の緩和手段の詳細を以下で図
面を参照して具体的に説明する。
【0081】本実施例では、360dpiで1mmの段
差まで、即ち(14*14)画素サイズのマッチングパ
ターンを784通り用意して、すべての記録画素領域の
原画パターンとの照合を行うが、本実施例では(3*
3)の4通りのマッチングパターンで平滑化を行う可能
性のある位置を一次検出し、該1次検出で検出された箇
所のみ以下で詳細に延べる第2の手段によって平滑化を
行うよう制御されるので極めて効率的に平滑化が達成で
きる。
【0082】本実施例において転送される画像データは
図14(4)に示すような1カラム毎に印字ドットの有
無が切り換わる様な形態であり、単純に連続ドットを見
るだけでは平滑化を行う可能性のある位置を検出するの
は困難である。そこで、図17に示すように、連続して
いる2つの画素を1つの判断領域としている。360d
pi画像の1画素分に相当する画素を1つの判断領域と
している。該判断領域内において、少なくとも1つでも
印字するドットがある画素が含まれている場合には、該
判断領域は印字ドットの存在する画素として取り扱い、
1つも印字するドットがある画素が含まれていない場合
のみ該判断領域は印字ドットの存在しない画素として取
り扱う。以降、該判断領域について、平滑化を行う可能
性のある位置を一次検出を行う。
【0083】図18は本実施例で用いる上記4通りのマ
ッチングパターンである。記録媒体の記録画素領域に該
4通りのパターンを照合することによって一次平滑化対
象位置の検出を行うものである。
【0084】ここで、一般文書の印字比率は記録媒体の
記録画素領域のおよそ4から5%であり、写真などの中
間調画像の印字比率はおよそ20%程度である。この印
字比率の中で平滑化対象となる画素は、原画像の輪郭を
なす一部の画素であり、更にその輪郭画素の中でもある
決められたパターンに限定された斜めに連なるパターン
のみであって、全記録領域の中で平滑化の対象となる箇
所は極めて少ない領域でしかない。一般に、全体の中か
ら複数種類のパターンと一致するものを抽出する場合、
一致する確率が少なければ少ないほど、全体の中の1個
1個に対してすべてのパターンとの一致を照合するより
も、複数種類のパターンの共通項を見いだして該共通項
と全体の中の1個1個を1次照合し、該1次照合で一致
した場合にのみ複数種類のパターンの1個1個と2次照
合させていく方が効率的に照合が行われることは云うま
でもない。
【0085】本発明は、上記一般論に基づく手段であ
り、上記微少箇所の平滑化対象領域を検出するために何
百通りのマッチングパターンを縦横に1画素ずつずらし
ながらすべてに渡って照合して行くのではなく、マッチ
ングパターンの共通項を見いだして該共通項とのマッチ
ングを一次検出手段として照合することで格段に検出行
程を効率化を図ったものである。
【0086】上記手段によって効率的に平滑化対象位置
が検出された後、平滑化を実現するために本実施例では
以下の制御が行われる。
【0087】図19(1)は前記手段によって検出され
た原画像の段差部である。前記手段では段差が存在する
ことのみが抽出されるが、本実施例では該段差に対して
横方向のつながり判断領域数(x)と、縦方向のつなが
り判断領域数(y)を検出し、該x,yを変数とする関
数によって平滑化補正手段を導くものである。
【0088】ここで、横方向、縦方向の判断領域のつら
なり数を検出する手段であるが、本実施例では次のよう
に検出する。図19(1)ではaで記されている前記段
差の中心領域から横方向、縦方向に排他的論理和をビッ
トが立つまで実行する。中心領域aは印字の1が立って
いるので、横方向、縦方向に判断領域が連なっている間
中、排他的論理和は0を出力する。横方向、縦方向に判
断領域のつながりが途絶えると排他的論理和は1を出力
するのでその時までの繰り返し回数をカウントすること
で連なり判断領域数を検出する。
【0089】横方向、縦方向の連なり判断領域数(x,
y)の検出後、本実施例では上記x,yを変数とする以
下の関数、式(5)を用いて平滑化補正手段を演算す
る。
【0090】 f(n)=int(x-(x/y)*n) ・・・・(5) x,yは上記横方向、縦方向への連なり判断領域数であ
り、nは判断領域を補間する起点をなす図19に記した
bで示す補間起点画素の行を1として、補間を行う行番
号を示している。f(n)は該当行に補間を行う判断領
域数を示し、int()は計算結果の小数点部を切り捨
てて、結果を整数化するすることを意味する。
【0091】図19では、図中f(1)→で現されてい
る行がn=1の補間行であり、f(2)→の行がn=2
の行を、以下同様に補間行を示している。
【0092】また、図19ではx=2、y=4なる判断
領域の連なりである。式(5)にそれぞれ数値入力する
と以下の式(6)、(7)、(8)の様になる。
【0093】 f(1)=int(2-(2/4)*1)=int(1.5)=1 ・・・・(6) f(2)=int(2-(2/4)*2)=int(1.0)=1 ・・・・(7) f(3)=int(2-(2/4)*3)=int(0.5)=0 ・・・・(8) 補間起点画素の行(n=1の行)には判断領域を追加
し、該行の1行上の行(n=2の行)にも判断領域を追
加するが、更に上方の(n=3以上の行)はf(n)が
0となるので判断領域の追加は行わない。追加する判断
領域は周囲の判断領域に含まれている画素を複写した。
【0094】上記平滑化制御を行った結果が図19
(2)である。図19(1)と比べて判断領域が総計2
つ追加された画像となっている。また、画像データ上で
は、それぞれ図19(1’)、図19(2’)に示すよ
うに2ドット追加された画像になっている。
【0095】図20は本実施例の平滑化制御を行った前
後の実際の紙面上での画像を記した図である。図20
(1)は平滑化前の原画像であり、図20(2)は平滑
化後の補正画像である。図20(1)のXの印の位置
が、上記1次検出手段によって検出された平滑化が行わ
れる補間起点画素の位置であり、該位置に上記演算手段
を施して判断領域を追加することでドットが補間された
画像データを図20(2)に示す。図20(2)の斜線
画素が補間された画素であるが、該演算の結果総計12
画素が補間されたことを示している。
【0096】尚、本実施例では前記の通り360dpi
の記録装置で1mmの段差までの補間を行うことを目的
とするものである。よって、連なり判断領域数は最大1
4判断領域までの検出とし、判断領域を補間する行は上
記n=7の行までとするが、記録装置の必要性によって
連なり判断領域数の上限値や補間対象行の上限値は本実
施例に拘束されるものではないことは云うまでもない。
【0097】また、連なり判断領域数の検出を本実施例
では排他的論理和を用いて求めたが、本発明では連続す
る判断領域数が検出できればよく、該検出方法に特徴が
あるわけではないので他の如何なる公知技術を用いた検
出方法でもあっても良い。
【0098】更に、本実施例では平滑化補正手段である
補正関数として、式(5)を用いたが、本発明は上記一
次検出手段で検出された上記一次平滑化対象位置での、
縦横への判断領域の連なり数を変数として演算にて求め
ることにあるのであり、上記演算式に限定されるもので
はない。
【0099】前記のごとく、平滑化補正を行う箇所を一
次検出する一次検出手段と、該一次検出箇所を起点とし
て縦、横に連続する連続判断領域数検出手段と、該縦、
横に連続する判断領域数をパラメータとして原画像に補
正を行う補正判断領域を演算により求める演算手段とを
有することによって、原画像に対しての平滑化処理が極
めて高速かつ効率的に達成でき、3値化処理による階調
性の向上と平滑化処理によるギザギザ感の緩和により、
安価で高品位な記録装置を提供できる。
【0100】〔実施例2〕次に記録画像の輪郭部を更に
高品質に平滑化する他の実施例について説明する。
【0101】前記実施例では原画像への補間判断領域は
従来の解像度(前記実施例では360dpi相当画素位
置)への補間であったが、本実施例では判断領域内へも
補間を行う。
【0102】本実施例では、一次平滑化対象位置の一次
検出の方式は前記実施例同様の方式で検出を行い、平滑
化補正手段である補正関数を以下のように設定する。
【0103】 f(n)=int(2x-(2x/y)*n) ・・・・(9) f(n)の演算値が補間行nに対する補間判断領域数を
現す点は前記実施例同様であるが、補間は判断領域内の
720dpi相当位置への補間となる。
【0104】図21は本実施例における補間処理を説明
した図であり、図21(1)は原画像であり、図21
(2)は原画像に補間判断領域内にドットを追加した図
である。
【0105】図21(1)では、横方向への連続判断領
域数xは1であり、縦方向への連続判断領域数yは4で
となる。よって、平滑化補正手段による演算値を式
(9)、(10)、(11)に示す。
【0106】 f(1)=int(2*1-(2*1/4)*1)=int(1.5)=1 ・・・・(10) f(2)=int(2*1-(2*1/4)*2)=int(1.0)=1 ・・・・(11) f(3)=int(2*1-(2*1/4)*3)=int(0.5)=0 ・・・・(12) 補間起点画素の行(n=1の行)の判断領域内にはドッ
トを1画素追加し、該行の1行上の行(n=2の行)の
判断領域内にもドットを1画素追加するが、更に上方の
(n=3以上の行)はf(n)が0となるので追加は行
わない。
【0107】上記平滑化制御を行った図21(2)は原
画像図21(1)と比べて、判断領域内にそれぞれドッ
トが総計2ドット追加された画像となっている。また、
画像データ上では、それぞれ図21(1’)、図21
(2’)に示すように2ドット追加された画像になって
いる。
【0108】図22は本実施例の平滑化制御を行った前
後の実際の紙面上での画像を記した図である。図22
(1)は平滑化前の原画像であり、図22(2)は平滑
化後の補正された画像である。図22(1)のXの印の
位置が、上記1次検出手段によって検出された平滑化が
行われる補間起点画素の位置であり、該位置に上記演算
手段を施して、判断領域内にドットが補間された場合が
図22(2)である。図22(2)の斜線画素が補間さ
れた画素であるが、該演算の結果総計10画素が補間さ
れたことを示している。
【0109】図22からも明らかなように、判断領域内
の画素にドットを補間することにより、画像の平滑化が
より良好に実現できる。
【0110】また本実施例では前記実施例同様360d
piの記録装置で1mmの段差までの補間を行うことを
目的とするものであり、連なり判断領域数は縦横とも
に、最大14判断領域までの検出とするが、連なり判断
領域数の上限値や補間対象行の上限値は前記実施例同
様、本実施例に拘束されるものではない。
【0111】本実施例では、横方向のみ倍解像度位置へ
の平滑化補正を行ったが、縦方向への拡張を行っても良
い。判断領域(本実施例では1×2画素)の形状を縦方
向に広げることで、全く同じアルゴリズムで対応するこ
とができる。
【0112】本実施例では、例えばf(n)=3となっ
た場合に、判断領域内の位置に3画素ドットを追加する
ことになるが、該1ドットは360dpi相当のドット
サイズであるので、最外郭判断領域のみ判断領域内の位
置へのドット補間を行い、その他の内部の判断領域の位
置では第1実施例と同様に判断領域を補間する等の制御
を盛り込んでも良い。
【0113】判断領域内にドットを補間処理するドット
補間手段以外の構成、及び作用効果は前記実施例と同様
であるので詳細な説明は省略する。
【0114】〔実施例3〕次に平滑化補正を更に高品質
に実現する他の実施例について説明する。
【0115】前記実施例では原画像への補間判断領域の
追加、判断領域内へのドットの追加のみであったが、該
方式では平滑化を行うとギザギザ部は平滑化されるもの
の原画像がボールドされてしまう(画像が太ってしま
う)場合があった。該問題を解決するために、本実施例
では補間判断領域の追加、判断領域内へのドットの追加
だけではなく、判断領域内を画像データの書き換え及び
移動を伴った平滑化補間制御を更に組み入れた制御を行
うものである。
【0116】図23は本実施例で平滑化一次検出で用い
るマッチングパターンを記している。図23(1)から
図23(4)までのマッチングパターンが段差を検出す
るパターンであることに前記実施例との差はないが、図
23(1)、(2)が、判断領域を追加補間する起点位
置aを検出しているのに対して、図23(3)、(4)
は原画像の判断領域の移動及び判断領域内の移動補間す
る移動起点判断領域cを検出している点が前記実施例と
は異なる。
【0117】該一次検出マッチングパターンの図23
(1)、(2)での追加補間を行う中心判断領域aの検
出が行われた場合には、前記実施例同様縦横の連続判断
領域を検出して関数補間を行い、図23(3)、(4)
のマッチングパターンで原画像の判断領域の移動補間を
行う起点となる移動起点判断領域cの検出が行われた場
合には、追加判断領域補間同様縦横への連続判断領域数
の検出を行い関数補間で移動判断領域数の検出を行って
該判断領域数だけ原画像判断領域の移動及び判断領域内
での移動を行う。尚補間行(前記実施例でのnに相当す
る行)は、移動起点判断領域cから縦方向に連続してい
る判断領域方向を現す。また、判断領域の移動及び判断
領域内の移動において、移動した判断領域が重なる場合
があるので、判断領域移動ではなく判断領域消去であっ
ても良い。更には、関数条件を定めて判断領域の移動、
消去を混合する手段であっても良い。
【0118】図24は本実施例の平滑化制御を行った前
後の画像を記した図である。図24(1)は平滑化前の
原画像であり、図24(2)は平滑化後の補正画像であ
る。図24(2)の斜線画素が補間された画素である
が、本実施例では総計5画素が図24(1)、(2)の
一次検出に該当して判断領域の追加補間が行われてお
り、更に総計6画素が図24(3)、(4)の一次検出
に該当して判断領域移動補間が行われたことを示してい
る。
【0119】図24からも明らかなように、判断領域の
追加補間と移動補間とを双方制御することにより、画像
の平滑化がより高品出に実現できる。
【0120】また本実施例では前記実施例同様360d
piの記録装置で1mmの段差までの補間を行うことを
目的とするものであり、連なり判断領域数は縦横とも
に、最大14判断領域までの検出とするが、連なり判断
領域数の上限値や補間対象行の上限値は前記実施例同
様、本実施例に拘束されるものではない。
【0121】判断領域の追加補間に加えて判断領域の移
動補間を行う平滑化補正手段以外の構成、及び作用効果
は前記実施例と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0122】〔実施例4〕次に平滑化処理を行う画像デ
ータを特定の制限を設けた場合の実施例について説明す
る。
【0123】平滑化処理を行う画像データを黒文字だけ
に限定する。黒文字は通常、6ポイント(2mm)〜2
4ポイント(8mm)が主流であり、大きな文字であっ
ても72ポイント(24mm)程度までである。本実施
例では黒文字抽出はデータの存在しないヌルラスタの検
知で行う。図25に黒文字検出及び印字方法設定シーケ
ンスを示す。まず、Stepー1で印字データを読み取り、R
AM等の記憶媒体に一時保管する。記憶媒体はBk、
Y、M、Cそれぞれ独立に保管できるようになっている
が、記憶媒体の容量は抽出する文字の大きさに依存す
る。例えば72ポイントまで抽出するならば、360d
piで340ラスタ以上保管する必要があり、A4縦サ
イズで考えると、1色当たり122.4kバイト程度と
なる。記録ヘッドのノズル数に応じて1回の走査で印字
できる最大長は決定されるが、大きな文字も充分に抽出
できるように、1回の走査で印字できる最大長の複数倍
の容量を持つ記憶媒体が好ましい。容量が大きいほど、
判別可能な黒文字が大きくなる。黒文字の主流が24ポ
イント以下であり、360dpiで114ラスタ程度の
容量で判別が可能となる。Stepー2では、そのラスタに各
色データがあるかをカウントする。これは各ラスタの前
もしくは後ろにそのラスタ内に各色データ毎にデータが
あるか否かのビットをたてるようにする。これによって
そのラスタに存在しているデータがBkなのか、カラー
なのか、混在なのかが判別できる。Stepー3では、ヌルラ
スタを検知する。ヌルラスタが無い場合には、画像がつ
ながっている連続データと判断して、Stepー6でグラフィ
クス印字方法を設定する。本シーケンスは平滑化処理を
行いたい黒文字を検出するものであり、該グラフィクス
印字方法は平滑化処理を行わない印字方法である。ヌル
ラスタがある場合には、Stepー4で次のヌルラスタを検知
する。ここで、次のヌルラスタが無い場合には、判定し
ている範囲内では判断できないので、Stepー6でグラフィ
クス印字方法を設定する。次のヌルラスタがある場合に
は、Stepー5で、ヌルラスタ間にカラーデータがあるかを
判定する。カラーデータがある場合には、テキストでな
いとみなして、Stepー6でグラフィクス印字方法を設定す
る。カラーデータがない場合には、黒テキストであると
みなして、Stepー7でテキスト印字方法、つまり、第1、
2、3実施例の平滑化処理を行う。Stepー8では、印字デ
ータがあるか否かを判定している。印字データがある場
合にはStepー1に戻って、再度黒文字検知及び印字方法設
定のシーケンスを繰り返す。また、印字データがない場
合には、本シーケンスを終了する。
【0124】本実施例ではヌルラスタで挟まれた、ある
程度の大きさ以内の黒画像を黒文字として抽出してい
る。よって、比率としては少ないと予測される黒のグラ
フィクスをも黒文字として抽出してしまうが、本シーケ
ンスではカラーと混在しているか否かは判別できるの
で、黒のグラフィクスに平滑化処理を行ってしまうこと
はほとんど無くなる。
【0125】以上説明してきたように、黒文字抽出をヌ
ルラスタの有無に応じて行い、黒文字、つまり黒テキス
トであると判断された画像データは平滑化処理を行い、
その他の画像データはグラフィクス印字方法を設定する
ことで、黒テキストは高品位記録が可能となる。また、
平滑化処理に要する時間は存在する黒のデータ量に依存
するので、平滑化処理を行う画像データを限定したこと
により、平滑化処理に要する処理時間を短縮することが
可能となる。
【0126】本実施例は平滑化する画像データを限定す
ることについて述べてきたが、平滑化処理は、第1、
2、3実施例のいずれでも良く、また、複数の組み合わ
せでも良い。
【0127】
【発明の効果】本発明は前述のごとく、多値データから
量子化処理を行う場合に、画像データを少なくとも3レ
ベルのデータに量子化処理する手段と、複数の画像デー
タを1つの判断領域とする手段と、判断領域に応じて平
滑化補正を行う可能性のある箇所を検出する検出手段
と、該検出箇所を起点として縦、横に連続する判断判断
領域の数を検出する検出手段と、該縦、横に連続する判
断領域数をパラメータとして原画像に補正を行う補正領
域を演算により求める演算手段を有することにより、3
値化処理による記録濃度のダイナミックレンジの拡大に
起因した階調性の向上、平滑化処理よるギザギザ感の緩
和に起因した画質の向上を両立する安価で高品位な画像
処理方法及び画像記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッチングパターンを説明する説明図である。
【図2】本発明を適用可能な画像処理のブロック図であ
る。
【図3】本発明を適用可能なカラープリンタ内部のブロ
ック図である。
【図4】画像処理における入力(R、G、B)−出力
(C、M、Y)特性を示す図である。
【図5】UCR処理及び黒生成処理を説明する図であ
る。
【図6】記録濃度の階調特性及び補正テーブル特性を示
す図である。
【図7】記録濃度調整を説明する図である。
【図8】本発明を適用可能な画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図9】誤差配分窓を示す図である。
【図10】誤差配分係数を示す図である。
【図11】誤差配分テーブルの一例を詳細に示す図であ
る。
【図12】誤差配分テーブルの一例を詳細に示す図であ
る。
【図13】従来の複数のインクへの対応、及び複数の記
録ドットへの対応を示す模式図である。
【図14】3値化処理を行った画像データを説明する図
である。
【図15】実施例1に係る記録装置の斜視説明図であ
る。
【図16】制御系のブロック図である。
【図17】複数の画素を1つとする判断領域を説明する
図である。
【図18】実施例1に係る一次検出手段のマッチングパ
ターンを記すパターン図である。
【図19】実施例1に係る平滑化補正手段を説明する説
明図である。
【図20】実施例1を実施した場合の画像を説明する説
明図である。
【図21】実施例2に係る平滑化補正手段を説明する説
明図である。
【図22】実施例2を実施した場合の画像を説明する説
明図である。
【図23】実施例3に係る平滑化補正手段を説明する説
明図である。
【図24】実施例3を実施した場合の画像を説明する説
明図である。
【図25】実施例4で行われる黒文字のの検知及び印字
方法を設定するシーケンスを説明する図である。
【符号の説明】
1 LUT 2 加算器 6、7、9、11、13 ラッチ 8 誤差配分テーブル 10、12 加算器 14 誤差バッファ 1501 記録シート 1502 インク回復装置 1503 第1搬送ローラ 1504 第2搬送ローラ 1505 記録ヘッド 1506 キャリッジ 1507 ベルト 1508a プーリ 1508b プーリ 1509 ガイドシャフト 1510 インクカートリッジ 20 制御部 20a CPU 20b ROM 20c RAM a 中心グループ b 補間起点画素 c 移動起点判断領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のドットで現された原画像を補正制
    御して画像を平滑化させる画像記録装置であって、複数
    の画素を1つの判断領域とする手段と、判断領域に対し
    平滑化補正を行う可能性のある箇所を検出する検出手段
    と、検出された判断領域に応じて原画像を補正制御する
    補正領域を演算検出する演算手段を有することを特徴と
    した画像記録装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段が縦横に判断領域の連続し
    たコーナーを検出するコーナー検出手段であり、上記演
    算手段は該コーナーの縦方向に連続する判断領域数yと
    横方向に連続する判断領域数xの(x,y)をパラメー
    ターとする演算手段であることを特徴とした請求項1に
    記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 上記検出手段もしくは演算手段は、原画
    像に領域を追加制御する領域追加手段と、原画像の領域
    を移動制御する領域移動手段と、原画像の領域を消去制
    御する領域消去手段のうち、少なくとも1つの手段を有
    することを特徴とした請求項1、2に記載の画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 上記検出手段もしくは演算手段は、領域
    内にドットを追加制御するドット追加手段と、領域内で
    ドットを移動制御するドット移動手段と、領域内のドッ
    トを消去制御するドット消去手段のうち、少なくとも1
    つの手段を有することを特徴とした請求項1、2に記載
    の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 複数のドットで現された原画像を補正制
    御して画像を平滑化させる処理方法であって、複数の画
    素を1つの判断領域とし平滑化補正を行う可能性のある
    箇所を検出し検出された制御領域に応じて原画像を補正
    制御する補正領域を演算検出することを特徴とした画像
    処理方法。
  6. 【請求項6】 画像データを入力する入力手段と、前記
    画像データを少なくとも3レベルのデータに量子化処理
    する処理手段と、量子化データを補正制御して画像を平
    滑化させる画像記録装置であって、複数の画素を1つの
    判断領域とする手段と、判断領域に応じて平滑化補正を
    行う可能性のある箇所を検出する検出手段と、検出され
    た判断領域に応じて原画像を補正制御する補正領域を演
    算検出する演算手段を有することを特徴とした画像記録
    装置。
  7. 【請求項7】 画像データを入力し、前記画像データを
    少なくとも3レベルのデータに量子化処理し、量子化デ
    ータを補正制御して画像を平滑化させる画像処理方法で
    あって、複数の画素を1つの判断領域とする工程と、判
    断領域に応じて平滑化補正を行う可能性のある箇所を検
    出する検出工程と、検出された判断領域に応じて原画像
    を補正制御する補正領域を演算検出する演算工程を有す
    ることを特徴とした画像処理方法。
  8. 【請求項8】 画像データを入力する入力手段と、前記
    画像データを少なくとも3レベルのデータに量子化処理
    する処理手段と、前記量子化処理の際に発生する誤差デ
    ータに重み付けを行い、複数の画像データに誤差を分散
    する分散手段を有し、量子化データを補正制御して画像
    を平滑化させる画像記録装置であって、複数の画素を1
    つの判断領域とする手段と、判断領域に応じて平滑化補
    正を行う可能性のある箇所を検出する検出手段と、検出
    された判断領域に応じて原画像を補正制御する補正領域
    を演算検出する演算手段を有することを特徴とした画像
    記録装置。
  9. 【請求項9】 入力画像の濃度と量子化後の濃度との誤
    差を、量子化誤差として着目画素の周辺画素に配分し、
    量子化後の平均濃度を入力画像の濃度と等しくするよう
    な画像処理方法において、周囲画素データに配分する誤
    差の値と少なくとも3レベルに量子化された量子化デー
    タの値を予め計算したテーブルを備え、重み係数の分母
    倍された入力画素の濃度と、周囲画素から配分された誤
    差との総和を求め、その総和から前記テーブルに格納さ
    れている値を選択し、周囲画素に誤差データを配分する
    とともに、少なくとも3レベルの量子化データを出力
    し、前記量子化データを補正制御して画像を平滑化させ
    る画像処理方法であって、複数の画素を1つの判断領域
    とする工程と、判断領域に応じて平滑化補正を行う可能
    性のある箇所を検出する検出工程と、検出された判断領
    域に応じて原画像を補正制御する補正領域を演算検出す
    る演算工程を有することを特徴とした画像処理方法。
  10. 【請求項10】 複数のドットで現された原画像を補正
    制御して画像を平滑化させる画像記録装置であって、黒
    文字部の検知に応じて、画像を平滑化させることを特徴
    とする請求項1、6、8記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 複数のドットで現された原画像を補正
    制御して画像を平滑化させる画像処理方法であって、黒
    文字部を検知する工程と黒文字部の検知に応じて、画像
    を平滑化させることを特徴とする請求項5、7、9記載
    の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記記録装置の記録ヘッドは、電気熱
    変換体を備えて吐出を行う方式である、インクジェット
    機録装置であることを特徴とした請求項1、2、3、
    4、6、8記載の画像記録装置。
JP6293133A 1994-11-28 1994-11-28 画像処理方法及び画像記録装置 Withdrawn JPH08154175A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010119A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Canon Inc データベース及びそれを用いた画像処理装置
US7268897B1 (en) 1999-06-28 2007-09-11 Canon Kabushiki Kaisha Print control apparatus and method

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JP2001010119A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Canon Inc データベース及びそれを用いた画像処理装置
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