JPH0815130B2 - コンデンサ用電解液 - Google Patents

コンデンサ用電解液

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JPH0815130B2
JPH0815130B2 JP9786487A JP9786487A JPH0815130B2 JP H0815130 B2 JPH0815130 B2 JP H0815130B2 JP 9786487 A JP9786487 A JP 9786487A JP 9786487 A JP9786487 A JP 9786487A JP H0815130 B2 JPH0815130 B2 JP H0815130B2
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acid
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彰一郎 森
誠 宇恵
和彦 井田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明によれば、電導度の高い優れたコンデンサ用電
解液(以下単に電解液と称することがある)が得られ
る。
従来の技術 コンデンサの特性は種々の要因によつて決定されてい
るが、特にコンデンサ素子とともに外装ケースに収納さ
れる電解液の特性は、インピーダンスあるいは等価直列
抵抗(ESR)に大きさ影響を及ぼすことが判明してい
る。
汎用の電解コンデンサには、従来よりエチレングリコ
ール−アジピン酸アンモニウム系の電解液が使用されて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、近年のスイツチングレギニレーターの高周波
化に伴ない、更に低インピーダンスあるいは低等価直列
抵抗のコンデンサが必要となり、高電導度の電解液の開
発が望まれている。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、電導度の高い電解液を見い出すべく鋭
意検討を行ない、亜燐酸、次亜燐酸およびその誘導体の
アニオンを有する四級アンモニウム塩あるいは四級ホス
ホニウム塩を使用した電解液が高い電導度を示すことを
見い出し本発明を完成した。
即ち、本発明は亜燐酸、次亜燐酸およびその誘導体の
アニオンを有する四級アンモニウム塩あるいは四級ホス
ホニウム塩を溶質として使用することを特徴とするコン
デンサ用電解液を提供するものである。
発明の効果 本発明で溶質として使用する亜燐酸、次亜燐酸および
その誘導体のアニオンを有する四級アンモニウム塩ある
いはホスホニウム塩は溶媒に対する溶解性が良く、その
電解液は高い電導度を示し、凝固点〜沸点範囲の広い溶
媒と伴に用いることにより、使用温度範囲の広いコンデ
ンサ用電解液となる。
発明の具体的説明 本発明において、溶質として用いられる亜燐酸、次亜
燐酸およびその誘導体のアニオンを有する四級アンモニ
ウム塩あるいは四級ホスホニウム塩のアニオン成分とし
ては一般式(I)で表わされる。
但し、式中のR1は、水素原子あるいは炭素数1〜10の
アルキル基またはアリール基であり、R2は水素原子、炭
素数1〜10のアルキル基、アリール基、水酸基、アルコ
キシ基またはフエノキシ基であり、これらアルキル基、
アリール基、アルコキシ基又はフエノキシ基は、水酸
基、アミノ基、ニトロ基等の官能基を含んでいても良
い。
具体的に、亜燐酸、メチルホスホン酸、メチルホスホ
ン酸メチル、フエニルホスホン酸、次亜燐酸、メチルホ
スフイン酸、ジメチルホスフイン酸、フエニルホスフイ
ン酸等を例示することができる。
カチオン成分としては、一般式(III)で表わされる
脂肪族四級アンモニウムイオンまたはホスホニウムイオ
ンの他、一般式(IV)、(V)で表わされる脂環式四級
アンモニウムイオンまたはホスホニウムイオン、そし
て、N−エチルピリジニウム、N,N′−ジメチルイミダ
ゾリウム等の芳香族四級アンモニウムイオンを例示する
ことができる。また、上記モノカチオンの他、一般式
(VI)で表わされるポリカチオンも例示することができ
る。
一般式(III)〜(VI)中のAはN原子又はP原子で
あり、R1〜R6はメチル、エチル、プロピル、ブチルおよ
びフエニル等である。また、l、mは4〜6、nは1〜
10が一般的である。
本発明の亜燐酸、次亜燐酸およびその誘導体のアニオ
ンを有する四級アンモニウム塩あるいは四級ホスホニウ
ム塩を溶解させる溶媒としては、N−メチルホルムアミ
ド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセト
アミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、N,N′−ジ
メチルイミダゾリジノン等のアミド溶媒、γ−ブチロラ
クトン、β−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ
−バレロラクトン等のラクトン溶媒、エチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート
等のカーボネート溶媒、エチレングリコール、グリセリ
ン、メチルセロソルブ等のアルコール溶媒、スルホラ
ン、3−メチルスルホラン等のスルホラン溶媒、3−メ
トキシプロピオニトリル等のニトリル溶媒、およびトリ
メチルホスフエート等の燐酸エステル溶媒の単独あるい
は混合溶媒を例示することができる。
これらの中でも、γ−ブチロラクトンを主体溶媒とす
る電解液が、使用温度範囲が広く、電導度が高く、毒性
が低く、耐ハロゲン性が強い等のことから好ましい。
上記溶媒に対する亜燐酸、次亜燐酸およびその誘導体
のアニオンを有する四級アンモニウム塩あるいはホスホ
ニウム塩の溶解量は飽和濃度以下、好ましくは0.1〜40
重量%である。
本発明の電解液は本質的には、亜燐酸、次亜燐酸およ
びその誘導体のアニオンを有する四級アンモニウム塩あ
るいはホスホニウム塩と溶媒よりなるが、電蝕防止、漏
れ電流の低減等、種々の目的で少量の助溶質を添加して
も差し支えない。
実験例 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明す
る。
実施例1 γ−ブチロラクトン溶媒に20重量%の亜燐酸モノテト
ラエチルアンモニウムを溶解させて電解液を得た。この
電解液の25℃における電導度は7.4mS/cmであり、+、
−、一組のアルミニウム平滑箔に5mA/cm2の定電流を印
加した時の最高到達電圧は140Vであつた。
実施例2〜6 実施例1において、亜燐酸モノテトラエチルアンモニ
ウムの代わりに、メチルホスホン酸モノテトラエチルア
ンモニウム(実施例2)、メチルホスホン酸メチル、メ
チルトリエチルアンモニウム(実施例3)、次亜燐酸モ
ノテトラエチルアンモニウム(実施例4)、ジメチルホ
スフイン酸テトラエチルアンモニウム(実施例5)ある
いは亜燐酸モノテトラエチルホスホニウム(実施例6)
を使用した電解液の電導度および最高到達電圧を第1表
に示した。
実施例7 実施例4において、γ−ブチロラクトン溶媒の代わり
に、N,N−ジメチルホルムアミド溶媒を使用した電解液
の電導度および最高到達電圧はそれぞれ6.6mS/cm、340V
であつた。
実施例8 実施例4において、γ−ブチロラクトン溶媒の代わり
に、プロピレンカーボネート溶媒を使用した電解液の電
導度および最高到達電圧はそれぞれ6.8mS/cm、230Vであ
つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(I)で表わされるアニオン
    を有する四級アンモニウム塩あるいは四級ホスホニウム
    塩を溶質として使用することを特徴とするコンデンサ用
    電解液。 〔式中、R1は水素原子あるいは炭素数1〜10のアルキル
    基またはアリール基を表わし、R2は水素原子、炭素数1
    〜10のアルキル基、アリール基、水酸基、アルコキシ基
    又はフエノキシ基を表わす。〕
JP9786487A 1987-04-21 1987-04-21 コンデンサ用電解液 Expired - Fee Related JPH0815130B2 (ja)

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