JPH081511Y2 - からくり時計の制御装置 - Google Patents

からくり時計の制御装置

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JPH081511Y2
JPH081511Y2 JP1885891U JP1885891U JPH081511Y2 JP H081511 Y2 JPH081511 Y2 JP H081511Y2 JP 1885891 U JP1885891 U JP 1885891U JP 1885891 U JP1885891 U JP 1885891U JP H081511 Y2 JPH081511 Y2 JP H081511Y2
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JP
Japan
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zone
karakuri
unit
music
doll
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徳彦 中村
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Rhythm Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、公園や商店街の広場或
いは一連の建屋等に設置されるからくり時計の放音を制
御するからくり時計の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】からくり時計は、常時は時計体内に隠蔽
されている人形等のからくり装置が、通常は正時(1
時、2時、という具合に、時計の長針が文字板の「1
2」を指す時)になると外界に表われ出る時計であり、
小型のものは置時計、掛時計から、大型ものは建物の壁
面や独立搭に設置されるものまで、多種多様のものが知
られている。
【0003】一般にからくり時計は、からくり装置のス
テージが一方向に面しており、そして、所定時刻になる
と、当該ステージ上に人形等が表われる構成になってい
る。また、からくり装置の動きの態様は種々であって、
例えば扉が開いて人形等が出てくるもの、出てきた人形
が更に動くもの、その動作も上下方向や左右方向であっ
たり、また同時にオルゴール音その他の音響がもたらさ
れるもの等、大小のからくり時計によって、それぞれ異
なる態様を有している。
【0004】からくり時計は、時を知らせる報時時計を
一歩進めるものであって、報時の際にからくり装置を作
動させることにより、聴覚のみならず視覚にもある種の
インパクトを与える。すなわち、報時時計が人にその時
刻を知らせるといういわば事務的な、換言すると無味乾
燥なものであるのに対し、からくり時計は、時を知らせ
る機能を有するとともに、人に興趣を与え得るものであ
る。ときには、見る人に時を忘れさせて、からくり時計
のファンタジーの世界に誘うこともある。
【0005】このようなからくり時計の機能に鑑み、近
時、大型のからくり時計は、デパートの入口正面や、博
覧会のパビリオンに設置されて、集客のために用いられ
始めている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】集客用の大型からくり
時計は、上述のように、からくり装置のステージが一つ
の場所に一方向に面していて一つの場面のみの上演(か
らくり動作となり)、従ってからくりの上演にストーリ
ー性を持たせにくかった。すなわち、ストーリー性を持
たせるべく、ステージの背景及びからくり動作の変更を
行う場合、従来の装置では、一旦扉を閉めてステージの
背景及び人形の取替えを行わなければならず、扉の開閉
に連動したからくり動作に制御を必要とし、装置及び制
御手段が非常に繁雑化するという難点があり、このため
従来は、ストーリー性を有する(換言すれば連続性のあ
る経時的興趣をもたらす)からくり時計が存在しなかっ
た。
【0007】本考案は上記実情に鑑みてなされたもの
で、からくり全体の動きに合わせて任意な音楽を奏でる
ことでからくり時計にストーリー性を持たせ、見ている
人を誘引することのできる、極めて集客性の高いからく
り時計の制御装置を提供する目的でなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係るからくり時計の制御装置は、隣接或い
は近接して複数に区分された各ゾーンに、開閉扉及びか
らくり人形が設けられたからくりユニットと、スピーカ
ーユニットとが少なくとも配設され、予め設定された任
意のゾーンの順番で、各ゾーンに設けられたからくりユ
ニットの前記開閉扉を開くとともにスピーカーユニット
から任意な音楽を奏で前記人形を駆動し更に前記開閉扉
を閉じる制御を各ゾーン毎に行う制御手段を設けて構成
されている。
【0009】
【作用】以上のように構成される本考案では、制御装置
により各ゾーンのからくりユニットの開閉扉及びからく
り人形がゾーンの順番に従って駆動制御され、これとと
もに制御手段により、各ゾーンごとに異なる音楽が奏で
られる。例えばゾーンを第1から第3までの三つに分け
第1ゾーンから順番に制御していく場合には、所定の第
1ゾーンの演技開始時刻になると、まず第1ゾーンのか
らくりユニットの開閉扉が開けられ、それからからくり
人形が演技を開始する。これと同時に、第1ゾーン用の
音楽も第1ゾーンに配設されているスピーカーユニット
から奏でられる。そして、からくり人形が演技を終了す
ると音楽も止み開閉扉が閉まる。次に第2ゾーンの演技
開始時刻になると、第2ゾーンのからくりユニットの開
閉扉が開けられ、続いてからくり人形が演技を開始し、
第2ゾーン用の音楽が第2ゾーンに配設されているスピ
ーカーユニットから奏でられる。そして、からくり人形
が演技を終了すると第1ゾーンと同様に音楽も止み開閉
扉が閉まる。次の第3ゾーンも第1,2ゾーンと同じよ
うに行われる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を添付図面に基いて説明する
と、図1は公園や商店街の広場に設置するのに適した本
考案からくり時計の一実施例を示す正面図、図2は同平
面図であって、この実施例では、支持材1として柱体を
地面2に立設し、該支持材1から水平方向に支杆3を放
射状に突出せしめ、該支杆3に円筒状の時計ユニット4
A、4B、4C、円筒状のからくりユニット5A、5
B、5C、スピーカーユニット6A、6B、6C、タイ
ル照明ユニット16A、16B、16C、ステンドグラ
ス照明ユニット18A、18B、18Cが取付けられ、
これらの各ユニットが支持材1を中心にしてこの周りの
360゜に亘り配設されている。そして、周方向に12
0゜毎に第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーンとなるよ
うに、一連に連なる領域に区分されている。尚、図中の
符号のA関係は第1ゾーンを、B関係は第2ゾーンを、
C関係は第3ゾーンの各ユニットを示している。
【0011】また、本実施例では、図1、図2で示した
ように、支持材1の周りを3分割して第1のゾーン、第
2のゾーン、第3のゾーンを形成したが、これらの各ゾ
ーンには上記各ユニット4A〜4C、5A〜5B、6A
〜6C、16A〜16B、19A〜18Cが配されてい
る。具体的には、第1のゾーンについて説明すると、上
記第1ゾーンの境界線部分の最外殻位置に時計ユニット
4A及び4Bを配し、これら時計ユニット4A、4B間
の最外殻位置に3個のからくりユニット5A、5A、5
A、タイル照明ユニット16A1個、体裁を整えるため
の空ユニット21とを1個配し、中間殻位置にスピーカ
ーユニット6A、ステンドグラス照明ユニット18A、
空ユニット21を各1ケ宛配し、更に最内殻位置に3個
の空ユニット21を配している。第2のゾーン及び第3
のゾーンについても同様である上記時計ユニット4A、
4B、4Cは、内部に時計機構(図示せず)及びスピー
カーP1、P2、P3を有し、前面には文字板7及び放
音孔8を、そして背面には電源接続部(図示せず)及び
上記支杆3への取付け部(図示せず)を備えた構造物で
ある。
【0012】からくりユニット5A、5B、5Cは、図
3、図4に示すように、内部に人形9とステージ10を
有し、更に人形9の駆動装置11、後述の開閉扉13の
駆動装置12、照明用ライト14a、背景14bを有
し、前面には、上下方向に移動して開閉する扉13、背
面には、電源接続部(図示せず)及び上記支杆(図示せ
ず)への取付け部(図示せず)を備えた構造物である。
また、このからくりユニット5A、5B、5Cの人形9
及びステージ10は各ゾーン毎にストーリー性を持たせ
るべく変化が付けられている。例えば、第1ゾーンの人
形9は畑に行く姿態、第2ゾーンの人形9は料理をして
いる姿態、第3ゾーンの人形9は食事をしている姿態を
採用し、順次上演する人形によって、子供が畑へ行き、
料理をして、食事をするというストーリーを観念させ
る。
【0013】スピーカーユニット6A、6B、6Cは、
図5に示すように、所定の時間にイベント音楽や環境音
楽を流すべく付設されるもので、内部にスピーカーP
4、P5、P6を有し、前面に放音孔15をそして背面
に電源接続部(図示せず)及び上記支杆3への取付け部
(図示せず)を備えた構造物である。
【0014】また、上記からくりユニット5A,5B,
5Cの扉駆動装置12及び人形駆動装置11、スピーカ
ーユニット6A,6B,6Cの各スピーカーP1〜P6
は制御装置29(音響制御手段)に接続されている。こ
の制御装置29は主制御部25、親時計26、扉制御部
27、人形制御部28、音響制御部30とから構成され
ている。更に音響制御部30は、曲取り出し部31A,
31B、切換え制御部32、出力切換え部33、アンプ
部34A,34B、スピーカー切換え部35から構成さ
れている。
【0015】上記主制御部25は、親時計26が計時す
る時刻に同期しており、現在時刻と予め設定されている
時間割とを比較し、互いの時刻が一致したときに、制御
信号a1(パルス信号)を音響制御部30に設けられて
いる後述の曲取り出し部31A,31B及び切換え制御
部32や音響制御以外の制御部である扉制御部27及び
人形制御部28などへ出力させるために設けられたもの
である。上記時間割は、三つのゾーンに配設されている
からくりユニット5A,5B,5Cの各ゾーンごとにお
けるからくり人形9の駆動開始時刻より一定時間繰り上
げられた時刻が、時系列順でROMまたはRAMなどの
記憶素子に書き込まれ保持されているものであり、異な
る時間割が書き込まれた記憶素子に交換したり、或いは
記憶素子への記録内容を書換えたりすることで任意な時
間割に設定することができる。尚、時間割に設定されて
いる各時刻が各ゾーンごとのからくり人形9の駆動開始
時刻よりも一定時間繰り上げられているのは、後述する
曲取り出し部31A,31Bでの曲の取り出し時間など
各部の立ち上がりに多少の時間を要するためであり、本
実施例では立ち上がりが完了するまでの時間を15秒と
してある。また上述したように扉制御部27、人形制御
部28、音響制御部30など各制御部に制御信号a1を
取り込ませ主制御部25に同期した個々の制御をさせる
ことで、言換えれば制御全体をツリー構造化することに
より異なる制御部どうしの組み合わせに柔軟性がでてか
らくり時計を構成する機器の種類や用いられ方の幅が広
がるといった利点も生まれる。
【0016】上記曲取り出し部31A,31Bは、主制
御部25から出力された制御信号a1の入力により、予
め選定されている複数の音楽、例えば演奏曲から所定の
曲目順に従って一曲を選曲したのち、選曲された曲ごと
に所定の時間のあいだ当該曲の音圧信号a3を後述する
出力切換え部33へ出力させるために設けられたもので
あり、実施例では2台のCD−Iデッキにより構成され
ており、主制御部25からの入力に対して並列に設けら
れている。選曲の対象となる複数の音楽は、実施例では
演奏曲が多数収録されたコンパクトディスクにより供給
され、該コンパクトディスクを数枚収めた連奏用のマガ
ジンケースがデッキに収められており、季節に応じて音
楽の構成を変更する場合などにも簡易に対応することが
できる。上記曲目順は、コンパクトディスク上に収録さ
れている複数の演奏曲全部に予め通し番号を付けてお
き、その中から実際に取り出される曲の番号を取り出さ
れる順番で、前述した主制御部25の時間割と同様にR
OMまたはRAM等の記憶素子に書き込み保持したもの
であり、演奏曲の変更にともなう曲目順の再設定は容易
である。また、2台のデッキによって各デッキが選曲し
た曲の音圧信号a3を交互に出力しているので、演奏中
に他の曲を出力待機の状態にしておくことにより継ぎ目
のない連続演奏ができる。
【0017】上記切換え制御部32は、主制御部25か
ら出力された制御信号a1が入力されたのち所定の時間
が経過してから切換え信号a2を後述の出力切換え部3
3及びスピーカー切換え部35へ出力して、出力切換え
部33で行われるアンプ部34A,34Bへ出力する音
圧信号a3の切換えと、スピーカー切換え部35で行わ
れるゾーンごとのスピーカーP1〜P6の切換えとのタ
イミングを合わせるために設けられたものである。
【0018】上記出力切換え部33は、切換え制御部3
2から出力された切換え信号a2の入力により後述のア
ンプ部34A,34Bへ出力する音圧信号a3を曲取り
出し部31A,31Bから先に入力されている一方の音
圧信号a3より他方の音圧信号a3へ切換えて出力するた
めに設けられたものである。更に、図7に示すように、
演奏中の曲の音圧レベルを減少させつつ待機中の曲の音
圧レベルを増大させていき、両方の音圧レベルが一致し
た時点で、後述のアンプ部34A,34Bへ出力する音
圧信号a3の切換えと、後述のスピーカー切換え部35
でのスピーカーP1〜P6の切換えとを行うことで、切
換え時にスピーカーP1〜P6から洩れる「プッツ」と
いう切換え音を極小に抑えることができる。
【0019】上記アンプ部34A,34Bは、出力切換
え部33から入力された音圧信号a3を適宜増幅及び変
調したのちに後述するスピーカー切換え部35へ出力さ
せるためのものであり、出力切換え部33と後述のスピ
ーカー切換え部35とあいだに2台並列して設けられて
いる。
【0020】上記スピーカー切換え部35は、からくり
人形9が動作するゾーンの移動にともなって切換え制御
部32から出力された切換え信号a2の入力により予め
設定されている各アンプ部34A,34Bと、各ゾーン
に配設されているスピーカーP1〜P6との組み合わせ
に従ってアンプ部34A,34BとスピーカーP1〜P
6との間に設けられた接点S1,S2,S3,S4,S
5,S6を個々に通断するために設けられたものであ
る。これにより、ゾーンとゾーンとの境に配されたスピ
ーカーを二つのゾーンで共用することができるためスピ
ーカーの数を減らすことができる。
【0021】以上のように構成される本考案では、まず
からくりユニット5A,5B,5Cの制御について説明
する。からくりユニット5A、5B、5C内のからくり
人形9を動作させるイベント制御は、1日のうち、例え
ば、図8に示すように、10時、12時、14時、16
時、18時の正時に約4分の間行われる。このイベント
制御では、各ゾーン毎に、扉13の開閉が扉制御部36
により、また人形9の動作が人形制御部37によりそれ
ぞれ駆動制御される。つまり、第1ゾーンの各からくり
ユニット5Aの扉13が開かれて、人形9がそれぞれの
動きをし、予め設定された所定時間人形制御を行なった
後、扉13が閉じ第1ゾーンの場面が終ると、次の第2
ゾーンでの制御が同様にして行なわれる。こうして、第
2、第3ゾーンの制御が順次行なわれ、第3ゾーンでの
制御が終ると、最後に全ゾーンの全ユニット5A、5
B、5Cの扉13が開いて全ての人形が動作し、このよ
うにしてからくりユニットの制御が行われる。
【0022】次に音響制御について説明する。まず第1
ゾーンでの演奏を開始する場合には、主制御部25の時
間割に記録されている第1ゾーンの演奏開始時刻と親時
計26の時刻とが一致したときに主制御部25から制御
信号a1が出力され、曲取り出し部31Aでは最初の曲
の選曲が予め設定されている曲目順に従って開始され
る。そして、からくり人形9の演技開始時刻5秒前にな
ると、切換え制御部32から切換え信号a2が出力切換
え部33とスピーカー切換え部35とに出力される。切
換え信号a2の入力により出力切換え部33では音圧信
号a3の出力切換えが行われるが、曲の取り出し中の曲
取り出し部31Aからは無音圧信号が出力され、アンプ
部34A,34Bへと出力され始める。また、スピーカ
ー切換え部35では第1ゾーンに配設されているスピー
カーP1,P2,P4とアンプ部34A,34Bとが接
続される。そして、第1ゾーンのからくり人形9の演技
開始時刻になるとからくりユニット5A,5B,5Cの
設けられている開閉扉13が開けられ、からくり人形9
が動作し始め、これと同時に立上げ処理が終了した曲取
り出し部31A,31Bから演奏曲の音圧信号a3が出
力される。出力された音圧信号a3はそのまま出力切換
え部33を通過しアンプ部34A,34Bで適宜増幅及
び変調されたのち、先にスピーカー切換え部35によっ
て接続がなされた第1ゾーンのスピーカーP1,P2,
P4へ出力され、演奏曲が第1ゾーン周辺へ流される。
そして、からくり人形9が演技を終了すると演奏曲も止
み開閉扉13が閉まる。
【0023】次に第1ゾーンから第2ゾーンへからくり
人形9の演技するステージが移動する場合には、主制御
部25の時間割内の次の項に記録されている時刻と親時
計26の時刻とが一致したとき主制御部25から制御信
号a1が出力され、曲取り出し部31A,31Bでは第
2ゾーン用の曲の選曲が予め設定されている曲目順に従
って開始される。この時先の曲はまだ第1ゾーンへ流さ
れている。そして、第2ゾーンのからくり人形9の演技
開始時刻5秒前になると、切換え制御部32から切換え
信号a2が出力切換え部33とスピーカー切換え部35
とに出力される。切換え信号a2の入力により出力切換
え部33では音圧信号a3の出力切換えが行われ、曲取
り出し部31Bより入力されてくる無音圧信号がアンプ
部34A,34Bへ出力され始める。また、スピーカー
切換え部35では第2ゾーンに配設されているスピーカ
ーP2,P3,P5とアンプ部34A,34Bとが接続
される。この時に第1ゾーンのスピーカーP1,P2,
P4への出力が止められる。そして、第2ゾーンのから
くり人形9の演技開始時刻になるとからくりユニット5
A,5B,5Cの設けられている開閉扉13が開けら
れ、からくり人形9が動作し始め、これと同時に次の曲
の立上げ処理が終了した曲取り出し部31A,31Bか
ら演奏曲の音圧信号a3が出力される。出力された音圧
信号a3はそのまま出力切換え部33を通過しアンプ部
34A,34Bで適宜増幅及び変調されたのち、先にス
ピーカー切換え部35によって接続がなされた第2ゾー
ンのスピーカーP2,P3,P5へ出力され、演奏曲が
第2ゾーン周辺へ流される。そして、からくり人形9が
演技を終了すると演奏曲も止み開閉扉13が閉まる。以
下、第3ゾーンにも同様にして演奏曲が流されていく。
したがって、第1ゾーンから第3ゾーンの各人形9の動
きに、一貫した物語性を持つように人形が動作するとと
もに、各ゾーンの場面に応じた音楽が奏でられることに
なり、からくり人形の周囲に人を集めることができ、ま
た、図9および図10に示すように集まった人々を第1
ゾーンから第3ゾーンへと楽しませながら移動させるこ
とが可能となる。
【0024】尚、上記実施例では、周方向に3分割して
3つのゾーンを形成し、これら各ゾーンにからくりユニ
ット等を配しているが、上記ゾーンの数は2つであって
も4つであっても良い。例えば、デパート等の出入口に
取付ける場合は、外側に第1ゾーンを形成し内側に第2
ゾーンを形成し、外側での上演に次いで内側を上演させ
る構成とし、外側に居る観客をデパート内に引き寄せる
ように用いても良い。また、図11、図12に示すよう
に、商店街に直線的に第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾ
ーン…を形成して次々と上演させる構成とし、観客を次
々と移動させるように用いてもよい。
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、複数のゾーンごとに繰
広げられるからくり人形の演技に追随して任意な音楽を
奏でさせることができるので、各ゾーンでの音響効果が
増大するのをはじめ、からくり時計全体の動きにストー
リー性を持たせることができ、からくり時計の音楽性を
高めることができるという効益がある。更に曲目や演奏
する順番、ポジション、時間などの音楽構成を自由に設
定できると共に、例えば照明機器等を併用することがよ
り簡易となり、からくり時計の機能面での充実化が図れ
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るからくり時計の正面
図である。
【図2】からくり時計の平面図である。
【図3】からくりユニットの斜視図である。
【図4】からくりユニットの縦断面図である。
【図5】スピーカーユニットの斜視図である。
【図6】音響制御手段のブロック構成図である。
【図7】音響制御手段のタイムチャートである。
【図8】制御のタイムチャートである。
【図9】からくり時計の動作説明図である。
【図10】からくり時計の動作説明図である。
【図11】本考案の第2実施例を示すからくり時計の斜
視図である。
【図12】本考案の第2実施例を示すからくり時計の斜
視図である。
【符号の説明】
5A〜5C からくりユニット 6A〜6C スピーカーユニット 9 人形 13 開閉扉 29 制御装置(音響制御手段) 30 音響制御部 P1〜P6 スピーカー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接或いは近接して複数に区分された各
    ゾーンに、開閉扉及びからくり人形が設けられたからく
    りユニットと、スピーカーユニットとが少なくとも配設
    され、予め設定された任意のゾーンの順番で、各ゾーン
    に設けられたからくりユニットの前記開閉扉を開くとと
    もにスピーカーユニットから任意な音楽を奏で前記人形
    を駆動し更に前記開閉扉を閉じる制御を各ゾーン毎に行
    う制御手段を設けたことを特徴とするからくり時計の制
    御装置。
JP1885891U 1991-03-27 1991-03-27 からくり時計の制御装置 Expired - Lifetime JPH081511Y2 (ja)

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