JPH08148073A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH08148073A
JPH08148073A JP28390094A JP28390094A JPH08148073A JP H08148073 A JPH08148073 A JP H08148073A JP 28390094 A JP28390094 A JP 28390094A JP 28390094 A JP28390094 A JP 28390094A JP H08148073 A JPH08148073 A JP H08148073A
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JP
Japan
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circuit
phase
test
open
voltage
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JP28390094A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Omoto
和宏 大本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単相3線式配電線路に使用される中性線欠相
保護機能を持つ回路遮断器に簡単な構成のテスト回路を
設ける。 【構成】 単相3線式配電線路に使用される回路遮断器
6の欠相保護回路13は、N相(中性線)の欠相により
発生する異常電圧を検出回路11において検出し、その
検出電圧と基準電圧Vsとを比較して異常電圧が発生し
たと判定すると、サイリスタ8に対して制御信号を出力
し、引外し装置4を作動させて主回路接点3を開離させ
る。この中性線欠相保護動作のテストを行う場合には、
テスト回路15により、欠相保護回路13に対して疑似
的に異常電圧を印加して動作の確認を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単相3線式配電線路の
中性線の欠相時に生ずる異常電圧を検出して、主回路接
点を開離させる欠相保護動作を行う回路遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】単相3線式配電線路においては、中性線
が断線などにより欠相すると、2本の電源線と中性線と
の間に接続されている負荷に不平衡が存在する場合は、
インピーダンスの大きい方の負荷に対して定格を超える
異常電圧が印加される時があり、電圧耐量の低い負荷で
は絶縁破壊に至る場合がある。この様な欠相時に生じる
異常電圧より負荷を保護するための回路遮断器につい
て、JIS規格では過電圧レベルが120Vで不動作、
135Vで1秒以内に動作することを定めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの様な中性線
欠相保護用回路遮断器では、欠相保護動作の確認をする
ために実際に欠相事故を生じさせたり、あるいは別電源
から事故電流を流したりしており、何れも複雑な作業あ
るいは回路構成を要するものであった。本発明は上記問
題を解決するもので、その目的は、簡単な構成によって
中性線欠相保護動作の確認を行うことができる回路遮断
器を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の回路遮断器は、負荷に電源を供給す
る単相3線式配電線路に設けられた主回路接点と、単相
3線式配電線路の中性線に接続され、中性線欠相に伴っ
て発生する異常電圧を検出するための検出回路と、この
検出回路の検出電圧が基準電圧以上となったときに、前
記主回路接点を開離させる欠相保護回路と、前記中性線
に接続され前記欠相保護回路に対して疑似的に異常電圧
を印加するテスト回路とを具備したことを特徴とするも
のである。
【0005】この場合、テスト回路を、抵抗とテストス
イッチとを直列に接続して構成し、前記検出回路の抵抗
に並列に接続して構成することができる(請求項2)。
また、テスト回路を、テストスイッチで構成し、前記検
出回路の直列接続された抵抗のうちの欠相保護回路側に
位置する抵抗に並列に接続して構成することができる
(請求項3)。
【0006】
【作用】請求項1記載の回路遮断器によれば、欠相保護
回路の動作をテストするテスト回路は、中性線の電源を
利用し異常電圧に対処する欠相保護回路に対して疑似的
に異常電圧を印加するので、非常に簡単な構成によって
欠相保護動作のテストが行える。
【0007】この場合、抵抗とテストスイッチとを直列
に接続してなるテスト回路を、検出回路の抵抗に並列に
接続する構成では、テストスイッチを閉にすると、抵抗
値の変化によって、検出回路の検出電圧を欠相保護動作
が開始されるレベルに上昇させることができる(請求項
2)。
【0008】また、テストスイッチで構成されたテスト
回路を、検出回路の直列接続された抵抗のうちの欠相保
護回路側に位置する抵抗に並列に接続する構成では、テ
ストスイッチを閉にすると、やはり検出回路の抵抗値の
変化によって、請求項2と同様な作用が得られる(請求
項3)。
【0009】
【実施例】以下本発明の構成例について、図1及び図2
を参照して説明する。電気的構成を示す図1において、
主回路1は、2本の電源線A及びB(A相及びB相)
と、中性線N(N相)とからなる単相3線式配電線路で
構成され、入力側に電源側端子2a,2b及び2cが、
出力側に負荷側端子5a,5b及び5cが設けられてい
る。そして、負荷側端子5a,5b及び5cには、例え
ば負荷側端子5aと5bとの間及び5cと5bとの間
に、電動機,その他の電気機器からなるインピーダンス
L1及びL2の負荷16及び17が接続され、これら負
荷16及び17に電力が供給されるようになっている。
この主回路1には、引外し装置4によって開閉可能な主
回路接点3が設けられている。
【0010】また、主回路1の主回路接点3よりも負荷
側には、そのA相及びB相に、整流器たる4個のダイオ
ード7a乃至7dをブリッジ接続して構成された全波整
流回路7の交流入力端子が接続されている。この全波整
流回路7の直流出力端子間には引外し装置4及びサイリ
スタ8の直列回路が接続されており、また、交流入力端
子間には、直流電源回路14が接続されている。主回路
1のN相には主回路接点3よりも負荷側に抵抗回路から
なる検出回路11が接続されている。検出回路11は、
全波整流回路7の直流出力端子の負極側及びグランドに
接続されており、抵抗回路で分圧されたN−A相間電圧
及びN−B相間電圧を検出する。
【0011】また、検出回路11には、直流電源回路1
4が接続された欠相保護回路13に接続されており、欠
相保護回路13の出力側は、サイリスタ8のゲートに接
続されている。更に、検出回路11には、テストスイッ
チを含むテスト回路15が接続されている。
【0012】次に、本実施例の作用について図2をも参
照して説明する。図2(a)及び(b)は、正常時のN
−A相間電圧及びN−B相間電圧の波形を示しており、
同じ振幅で互いに逆相となる正弦波となっている。この
時、検出回路11には、N−A相間電圧及びN−B相間
電圧の正側の電圧が全波整流回路7のダイオード7a乃
至7dによって整流された図2(c)に示すような波形
が検出され、これは、欠相保護回路13がその内部にお
いて、欠相が発生したと判定するレベルの基準電圧Vs
を下回っている。
【0013】ここで、中性線Nが点Pで欠相(断線)し
た場合は、負荷16及び17の直列回路に対してA−B
相間電圧が印加され、負荷16と負荷17とのインピー
ダンスの不平衡によって、N−A相間電圧及びN−B相
間電圧の波形は、図2(d)及び(e)に示すように、
各負荷16及び17のインピーダンスL1及びL2の大
きさに応じた振幅の波形に変化する。この場合、インピ
ーダンスL1及びL2がL1>L2とすると、N−A相
間電圧は正常時より振幅が大きく、N−B相間電圧は正
常時より振幅が小さくなる。
【0014】すると、この時検出回路11で検出される
波形は、図2(f)に示すように変化して、基準電圧V
sを超えるため、欠相保護回路13はサイリスタ8をオ
ンするための制御信号を出力する。そして、サイリスタ
8がオンすると、全波整流回路7の直流出力により引外
し装置4が作動して主回路接点3は開離され、負荷16
は、異常電圧の印加による絶縁破壊より保護される。
尚、図示はしないが、回路遮断器6は、主回路1の過電
流又は漏電検出も行うように回路構成されており、主回
路1の過電流又は漏電の検出が行われた時も、同様の動
作によって主回路接点3は開離される。
【0015】一方、テスト回路15は、上記のN相(中
性線)の欠相時の保護動作が正常に行われるかをテスト
するために、例えば、図示しないテストスイッチをオン
操作することにより、中性線Nの電源電圧を分圧して基
準電圧Vsを超える疑似的な異常電圧として印加するも
のである。このようにしてテスト回路15によって疑似
的に異常電圧が印加されると、図2(c)の正常時に観
測される波形が基準電圧Vsを超すレベルとなるので、
上記の中性線の欠相による保護動作が正常に行われるか
否かをテストすることができる。
【0016】以上のように本実施例によれば、回路遮断
器6のN−A相間電圧及びN−B相間電圧の異常に対処
する欠相保護回路13に対して、中性線Nの電源電圧を
利用して疑似的に異常電圧を印加するテスト回路15を
具備したので、従来とは異なり、中性線欠相保護動作を
テストするのに複雑な作業及び回路構成を要せず、ま
た、負荷16及び17に対して実際に異常電圧を印加す
ることなしに、簡単な構成によってテストを行うことが
できる。
【0017】図3は本発明のより具体的な第1実施例を
示す。図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、以下異なる部分のみ説明する。図3においては、検
出回路11は欠相保護回路13に接続される検出端子1
2と中性線Nとの間に挿入された抵抗値R1の抵抗9
と、検出端子12とグランドとの間に挿入された抵抗値
R2の抵抗10とから構成されている。テスト回路18
は、抵抗値R3の抵抗19及びテストスイッチ20とを
直列に接続したものによって構成されており、そのテス
ト回路18は、検出回路11の抵抗9に並列に接続され
ている。
【0018】以下に第1実施例の作用を図2をも参照し
て説明する。正常動作時及び異常動作時に各部で観測さ
れる電圧波形については、図2(a)乃至(f)と全く
同様である。テスト回路18によって中性線欠相保護動
作のテストを行う場合には、テストスイッチ20をオン
操作して、抵抗19を抵抗9に並列に接続する。通常状
態での検出回路11における分圧抵抗値は、
【0019】
【数1】 であるが、テストスイッチ20をオン操作したときの上
記分圧抵抗値は、
【0020】
【数2】 となり、抵抗19が並列に接続されたことによって分圧
抵抗値は高くなり、検出回路11の検出電圧は上昇し、
図2(g)に示すように基準電圧Vsを超えるので、中
性線欠相保護動作のテストを行うことができる。
【0021】以上のように第1実施例によれば、抵抗1
9とテストスイッチ20との直列回路を、中性線Nに接
続された検出回路11を利用し、この検出回路11の抵
抗9に並列に接続してテスト回路18を構成するように
したので、非常に単純な構成のテスト回路を得ることが
できる。
【0022】図4は本発明の第2実施例を示す。図3と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異な
る部分のみ説明する。図4においては、テスト回路21
はテストスイッチ20のみで構成されており、そのテス
ト回路21は、抵抗9の代わりに挿入されて直列に接続
されている抵抗値R4の抵抗22と抵抗値R5の抵抗2
3のうち、欠相保護回路13側に位置する抵抗23に並
列に挿入接続されている。ここで、抵抗値R4及びR5
の値は、以下の数式3及び4に従って決定されていると
する。
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】
【0025】尚、抵抗10,抵抗22及び抵抗23は、
検出回路24を構成している。次に、第2実施例の作用
を説明する。通常状態での検出回路11における分圧抵
抗値は、
【0026】
【数5】 であり、テストスイッチ20をオン操作したときの上記
分圧抵抗値は、
【0027】
【数6】 となり、抵抗23が短絡されたことによって分圧抵抗値
は高くなり、検出回路11の検出電圧は上昇し、図2
(g)に示すように基準電圧Vsを超えるので、中性線
欠相保護動作のテストを行うことができる。
【0028】以上のように第2実施例によれば、テスト
スイッチ20を、検出回路24の直列接続された抵抗の
うちの欠相保護回路13側に位置する抵抗23に並列に
接続してテスト回路21を構成したので、第1実施例と
同様な作用効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を奏する。請求項1記載の回路遮断器によ
れば、欠相保護回路の動作をテストするテスト回路は、
中性線の電源電圧を利用して異常電圧に対処する欠相保
護回路に対して疑似的に異常電圧を印加するように構成
されているので、簡単な構成によって欠相保護動作のテ
ストが行える。
【0030】請求項2記載の回路遮断器によれば、抵抗
とテストスイッチとを直列に接続して構成されたテスト
回路を、検出回路の抵抗を利用してこの抵抗に並列に接
続するようにしたので、テストスイッチを閉にすること
による検出回路の抵抗値の変化によって、検出回路の検
出電圧を欠相保護動作が開始されるレベルに上昇させる
ことができ、非常に簡単な構成で請求項1と同様な作用
効果が得られる。
【0031】請求項3記載の回路遮断器によれば、テス
トスイッチで構成されたテスト回路を、検出回路の直列
接続された抵抗を利用し、欠相保護回路側に位置する抵
抗に並列に接続するようにしたので、やはりテストスイ
ッチを閉にすることによる検出回路の抵抗値の変化によ
って、請求項2と同様な作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す電気的構成のブロック図
【図2】正常時及び中性線欠相時並びにテスト動作時の
電圧波形図
【図3】本発明の第1実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は主回路、3は主回路接点、6は回路遮断器、7は全
波整流回路(整流器)、7a乃至7dはダイオード、9
及び10は抵抗、11は検出回路、12は検出端子、1
3は欠相保護動作回路、15及び18はテスト回路、1
9は抵抗、20はテストスイッチ、21はテスト回路、
22及び23は抵抗、24は検出回路を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に電源を供給する単相3線式配電線
    路に設けられた主回路接点と、 前記単相3線式配電線路の中性線に接続され中性線欠相
    に伴って発生する異常電圧を検出するための検出回路
    と、 この検出回路の検出電圧が基準電圧以上となったとき
    に、前記主回路接点を開離させる欠相保護回路と、 前記中性線に接続されて前記欠相保護回路に対して疑似
    的に異常電圧を印加するテスト回路とを具備したことを
    特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記テスト回路は、抵抗とテストスイッ
    チとを直列に接続して構成されており、前記検出回路の
    抵抗に並列に接続されていることを特徴とする請求項1
    記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記テスト回路は、テストスイッチで構
    成されており、前記検出回路の直列接続された抵抗のう
    ちの欠相保護回路側に位置する抵抗に並列に接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
JP28390094A 1994-11-18 1994-11-18 回路遮断器 Pending JPH08148073A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331889B1 (ko) * 1998-12-21 2002-05-09 이종수 배선용 차단기의 전압 트립장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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