JPH08147391A - 連携診療支援方法及び装置 - Google Patents

連携診療支援方法及び装置

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JPH08147391A
JPH08147391A JP29093894A JP29093894A JPH08147391A JP H08147391 A JPH08147391 A JP H08147391A JP 29093894 A JP29093894 A JP 29093894A JP 29093894 A JP29093894 A JP 29093894A JP H08147391 A JPH08147391 A JP H08147391A
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medical
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JP29093894A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Ban
伴  秀行
Takanobu Osaki
高伸 大崎
Yoshiki Murakami
芳樹 村上
Kazuo Aisaka
一夫 相坂
Hitoshi Matsuo
仁司 松尾
Kenichi Okajima
健一 岡島
Akihide Hashizume
明英 橋詰
Tetsuo Yokoyama
哲夫 横山
Nagaaki Ooyama
永昭 大山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 診療過誤が防止できる連携診療支援方法及び
装置を提供する。 【構成】 異なる地点にいる各操作者が、予め用意した
可搬型記憶媒体(21−1、21−2、…)から同一の
診療情報を読み出して参照する連携診療支援方法であ
り、各診療端末(11−1、11−2、…)の記憶手段
(12−1、12−2、…)に予め同一の診療情報を格
納した後、ある特定の1つの診療端末は表示する診療情
報を指定するアクセス情報を、他の診療端末に伝送媒体
18で伝送し、当該他の診療端末は当該アクセス情報を
基に当該他の診療端末の記憶手段から同一の診療情報を
読み出して表示装置(13−1、13−2、…))に表
示する。 【効果】 特定の1人の操作者の操作により自動的、正
確に同一診療情報を表示でき、伝送元と伝送先で生じ
る、表示する診療情報の取り間違えを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つ以上の異なる地点
にいる操作者(医師や技師等)の各々が使用する表示端
末に表示した同一の診療情報を参照しながら診療を行な
う連携診療支援方法、及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連携診療支援方法及び装置の一例
として、「月刊新医療」、Vol.21、No.1、第
112頁〜第115頁(1994)に、専門医の不足解
消、病院間連携による医療の質向上、医療の集中や過疎
等の偏在解消をめざす、複数の医療機関の医師の元に同
一の医用画像を伝送して電子会議を行なうテレカンファ
レンスの例の記載がある。医用画像は、1枚当たり数M
バイトから十数Mバイトの膨大なデータ量を有し、多く
の場合、1患者に対して複数画像を同時に扱う。医用画
像の伝送には多くの時間を要し多額の伝送料金を必要と
し、1日当たり診療可能な患者数が限られるという問題
があり、診断に使用する画像を可搬型記憶媒体(光磁気
ディスク等)に格納して、予め医療機関に運搬或いは郵
送する方法をとり、各医師は各々の使用する端末を操作
して、可搬型記憶媒体から同一の画像を検索・表示し、
診断会議を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、医
師が端末操作を誤り、異なる画像を表示する、いわゆる
画像の取り間違いが生じる恐れがある。医用画像では、
ルーチン(定型手順)や経過観察で撮影した画像のよう
に類似した画像が非常に多く、診断会議中に画像の取り
間違いの発見が難しく、正確且つ確実な診療を行なう上
で著しく重大な問題であった。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術にお
ける問題を解決し、臨床応用上重要な問題である診療過
誤を防止できる連携診療支援方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の連携診療支援方法及び装置は、2つ以上の
異なる地点にいる各々の操作者が、各々の使用する端末
に予め用意した可搬型記憶媒体から、同一の診療情報を
読み出して表示する連携診療支援方法であり、各々の端
末の可搬型記憶媒体に予め同一の診療情報を格納した
後、ある端末は、表示する診療情報を指定するアクセス
情報を他の端末に伝送し、他の端末は、アクセス情報を
基に他の端末の可搬型記憶媒体から同一の診療情報を読
み出して表示することに特徴がある。
【0006】また、可搬型記憶媒体から同一の診療情報
を読み出して表示する表示端末を2つ以上の異なる地点
に配置した連携診療支援装置であって、第1の地点に、
受診者の診療情報を格納する第1の記憶装置と、第1の
記憶装置から診療情報を読み出して表示する第1の表示
端末とを配置し、第1の地点と異なる第2の地点に、第
1の記憶装置に格納された診療情報を格納する第2の記
憶装置と、第2の記憶装置から診療情報を読み出して表
示する第2の表示端末とを配置し、第1の地点と第2の
地点との間で、第1の表示端末で表示する診療情報を指
定するアクセス情報を第2の表示端末に伝送するデータ
伝送手段を配置する連携診療支援装置にも特徴がある。
【0007】
【作用】本発明の連携診療支援方法及び装置では、ある
端末は、他の端末からのアクセス情報を基に同一の診療
情報を読み出して表示する。個々の操作者(医師)が端
末を操作するのではなく、ある1人の操作者の操作によ
り自動的且つ正確に同一診療情報(医用画像)を表示で
き、操作者同士で生じる診療情報の取り間違えを防止で
き、診療過誤を防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図を用いて詳細に
説明する。
【0009】(第1の実施例)図1は、本発明による連
携診療支援装置の一例を説明する図である。
【0010】医師が診療を行なう際に使用する診療端末
11−1は、受診者の診療情報を格納する記憶装置12
−1と、記憶装置12−1から診療情報を読み出された
情報を画面上に表示する表示装置13−1から構成され
る。記憶装置12−1では、可搬型記憶媒体21−1を
使用するが、詳細は後で説明する。表示装置13−1は
CRTや液晶等のディスプレイを用いる。このような診
療端末は2つ以上の地点に用意され(図中11−1、1
1−2、…11−N)、複数医師による診療がなされ
る。各診療端末の間で情報を伝送するデータ伝送媒体1
8は、例えば、屋内の場合は各種ケーブルや無線等によ
り、遠隔地の場合は通常の電話回線やISDN回線、通
信衛星による無線回線等による。
【0011】可搬型記憶媒体21−1は、診療支援に用
いる診療情報を格納する。記憶装置12−1との着脱が
可能で、例えば、可搬型記憶媒体21−1を記憶装置1
2−1から外し、他の記憶手段(例えば12−2)に装
着して読み書き可能である。具体的には、フロッピーデ
ィスク、カートリッジにより媒体が交換可能な磁気ディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可
搬型記憶媒体や、着脱式の磁気ディスク等を使用する。
具体例として、「医療とコンピュータ」、Vol.5、
No.5、第12頁〜第21頁(1993)に記載され
るIS&C規格の光磁気ディスクがある。本規格では、
格納した診療情報は、規格に準拠した装置や予め定めた
キーワード無しには、読み出しができない。
【0012】本実施例で扱う診療情報とは、受診者の診
療に必要な情報であり、例えば、受診者本人の健康状態
や家族歴、既往症、問診や各種検査の結果、カルテ記載
事項等である。本実施例では、これら情報を文字コード
や画像データの形で扱う。
【0013】次に、図1の連携診療支援装置による診療
手順の一例を、具体的に説明する。説明を簡単にするた
めに、2人の医師(医師Aと医師B)が、各診療端末
(診療端末11−1、診療端末11−2)を用いる場合
について説明する。また、可搬型記憶媒体として光磁気
ディスクを利用する。
【0014】本実施例の装置では、ある診療端末は、他
の診療端末からのアクセス情報を基に同一の診療情報を
読み出して表示し、個々の操作者が端末を操作するので
はなく、ある1人の操作者の操作により、自動的に正確
に同一診療情報を各表示装置に表示できる。
【0015】まず、可搬型記憶媒体(21−1、21−
2)を用いて、双方の診療端末(111−1、11−
2)の記憶装置(12−1、12−2)に、診療支援に
用いる診療情報を格納する。例えば、同一の診療情報を
格納した光磁気ディスクを2枚用意し、2人の医師に予
め運搬或いは郵送する。各医師は送付された光磁気ディ
スクを、診療端末の記憶装置にセットする。
【0016】他の例として、医師Aは受診者の主治医、
医師Bは医師Aが紹介した他の診療機関の専門医で、医
師Aは、紹介状と診療情報を格納した光磁気ディスクと
を受診者に渡し、受診者は、紹介状と光磁気ディスクと
を医師Bに渡す。即ち、受診者が光磁気ディスクを運搬
する。
【0017】次に、医師Aが診療端末11−1に対して
特定の診療情報の表示を指示する。診療情報の特定は、
例えば、患者名、日時、情報の種類(生化学検査結果や
放射線画像等)等により行なう。指示を受けた診療端末
11−1では、以下の2つの処理、(1)、(2)を行
なう。
【0018】(1)表示装置13−1に、指示された診
療情報を記憶装置12−1の可搬型記憶媒体21−1か
ら読み出して表示する。
【0019】(2)データ伝送媒体18を用いて、アク
セス情報を他の診療端末11−2に伝送する。ここで、
アクセス情報とは表示する診療情報を特定する情報であ
り、記憶装置から読み出す診療情報を特定する情報であ
る。例えば、患者名、日時、情報の種類や識別子でもよ
いし、記憶装置上の格納位置を示すパス名やファイル名
でもよい。或いは、予め各診療情報に対して、2枚の光
磁気ディスクで共通の識別番号を付与し、この識別番号
をアクセス情報としてもよい。最後に、診療端末11−
2は、伝送されたアクセス情報を基に記憶装置12−2
の可搬型記憶媒体21−2から同一の診療情報を読み出
し、表示装置13−2により表示する。このようにして
医師Bは、医師Aと同一の診療情報を観察できる。
【0020】以上説明したように、ある1人の操作者の
操作により、自動的に正確に同一診療情報を各表示装置
に表示でき、伝送元と伝送先で生じる表示する診療情報
の取り間違えを防止でき、臨床応用上重要な問題となる
診療過誤を防止できる。
【0021】本実施例では、診療端末11−1の医師A
の指示により診療端末11−2に同一診療情報を表示す
る診療手順の一例を説明したが、同様の手順により診療
端末11−2の医師Bの指示により診療端末11−1に
同一診療情報を表示できる。また、本実施例では、2つ
の診療端末(11−1、11−2)による診療手順の一
例を説明したが、アクセス情報を複数の診療端末に伝送
して、複数の診療端末でそれぞれの表示装置に表示し、
複数の医師による診療支援が可能である。
【0022】また、本実施例では、可搬型記憶媒体の内
容を一旦、磁気ディスク等の高速アクセス可能な記憶装
置に複写した後、診療情報の検索や表示を行ない高速化
を図れる。さらに、本実施例では、アクセス情報とし
て、上記の他に診療情報を集約するような演算(例えば
画像を扱う場合、全画素値の総和やプロファイル等)を
施した結果を併用できる。演算結果の併用により診療情
報自身を基に同一診療情報を観察でき、万が一、識別子
やファイル名等が同一であり異なる診療情報が存在して
も、診療情報の違いを判別でき診療情報の特定がより正
確にできる。
【0023】また、本実施例では、診療情報として直接
可視化できない情報(例えば、コンピュータトモグラフ
ィでの画像再構成に使用される投影データや、磁気共鳴
イメージングでの画像再構成に使用される磁気共鳴信号
データ等)を扱える。この場合、各診療端末に可視化の
ための装置(例えば、投影データからトモグラフィ像を
生成する画像再構成装置等)を用意して同一診療情報を
表示できる。
【0024】本発明の特徴は、同一診療情報を表示する
際に、個々の操作者が表示するのではなく、ある1人の
操作者の指示により自動的且つ正確に同一診療情報を表
示することにあり、この主旨を越えない範囲で様々な変
形等が可能である。
【0025】(第2の実施例)診療端末で扱う診療情報
に対し、何らかの編集加工を行ない新たな診療情報を生
成できる。従来、この新たな診療情報(即ち編集加工結
果)は、データ伝送媒体等により、各々の診療端末に伝
送した後、複数の医師で観察していた。この従来方法で
は伝送ネックによる表示待ち時間が問題であった。
【0026】本実施例は、各診療端末で編集加工を行な
い編集加工結果を迅速に表示するもので、各々の診療端
末に編集加工装置を用意し、ある診療端末は、他の診療
端末からの編集加工情報を基に同一の編集加工を行って
表示する。この結果、編集加工結果を他の端末に伝送す
る際の伝送ネックが解消され、編集加工結果を迅速に表
示できる。
【0027】図2は、本発明による連携診療支援装置の
一例を説明する図である。編集加工手段(51−1、5
1−2)は、診療情報に対して編集加工を行なう。具体
例としては、検査結果の時系列グラフの作成、検査画像
の形状操作(拡大、縮小、切り出し等)、濃度操作(階
調変更、フィルタ処理)等を行なう。
【0028】次に、図2の連携診療支援装置による診療
手順の一例を、具体的に説明する。本実施例において
も、第1の実施例と同様に、2人の医師(医師Aと医師
B)が、各々の診療端末(11−1、11−2)を用
い、受診者の診療情報は、診療端末11−1の記憶装置
12−1に予め格納されているとする。また、診療情報
は胸部X線写真とする。
【0029】先ず、第1の実施例の手順に従い、双方の
診療端末(11−1、11−2)の各表示装置(13−
1、13−2)に、同一の診療情報(胸部X線写真)を
表示し、2人の医師は同一の画像を観察できる。次に、
医師Aが、病巣陰影の明確化のために、高域強調フィル
タ処理が必要と判断し、これを診療端末11−1に対し
て指示する。この指示は、例えば、処理領域の設定や処
理内容の選択等により行なう。診療端末11−1は、以
下の2つの処理、(1)、(2)を行なう。
【0030】(1)編集加工装置51−1を用いて高域
強調フィルタ処理を行ない、結果を表示装置13−1に
表示する。
【0031】(2)データ伝送媒体18を用いて、編集
加工情報を他の診療端末11−2に伝送する。ここで編
集加工情報とは、編集加工の内容を特定する情報であ
り、例えば、医師Aが診療端末11−1に対して指示し
た処理領域の設定や処理の選択等でもよいし、これらを
編集加工装置での利用が容易な形式で表現した情報でも
よい。
【0032】最後に、診療端末11−2は、編集加工装
置51−2を用いて伝送された編集加工情報を基に同一
の高域強調フィルタ処理を行ない、結果を表示装置13
−2に表示して、医師Bは、医師Aと同一の編集加工結
果を観察できる。
【0033】本実施例では、伝送元と伝送先で生じる編
集加工の指示間違いを防止でき、正確、確実な診療が可
能となり、診療過誤を防止できる。また、データ伝送媒
体は編集加工情報のみを伝送するので伝送料金を大幅に
削減でき、診療情報の第3者への漏洩が防止できる。な
お、本実施例では、第1の実施例と同様の操作処理がが
可能であることは言うまでもない。
【0034】(第3の実施例)第2の実施例では、編集
加工情報を受けた診療端末において、編集加工の内容を
実現する機能が存在しない場合、その編集加工をできな
いという問題を考慮外としているが、編集加工装置で行
なう編集加工の手法である編集加工アルゴリズムを伝送
するアルゴリズム伝送装置を設け、同一の編集加工を行
なう。
【0035】編集加工アルゴリズムの具体例として、処
理手順を記述したCやFORTRAN等のプログラム自
身や、プログラムをコンパイルした結果である実行コー
ド、或いは、予め用意されたアプリケーションプログラ
ムを制御するスクリプト言語等がある。データの入出力
やパラメータの受け渡し等の仕様は、予め規定するか、
アルゴリズム内部に記述する。
【0036】アルゴリズム伝送装置は各診療端末に設け
る。編集加工装置での編集機能のうちアルゴリズムを伝
送する機能は、アルゴリズム伝送装置において編集加工
アルゴリズムの形で予め用意する。伝送が必要な場合
は、データ伝送媒体を介して他の診療端末のアルゴリズ
ム伝送装置に伝送する。また、必要に応じて、診療端末
の編集加工装置で利用可能な形に変換する機能を有す
る。例えば、プログラム自身の場合コンパイル等を行な
い実行コードに変換する。
【0037】次に、アルゴリズム伝送装置を用いた診療
手順の一例を、具体的に説明する。本実施例において、
第2の実施例と同様に、2人の医師(医師Aと医師B)
が、各診療端末を用いる。また、医師Aが胸部X線写真
に高域強調フィルタ処理を行ったが、医師Bの診療端末
に高域強調フィルタ処理の機能が存在しない場合の例で
ある。先ず、医師Aの診療端末のアルゴリズム伝送装置
は、高域強調フィルタ処理に対応する編集加工アルゴリ
ズムを、医師Bの診療端末のアルゴリズム伝送装置に伝
送する。次に、医師Bの診療端末のアルゴリズム伝送装
置は、受け取った編集加工アルゴリズムを編集加工装置
で利用可能な形に変換した後、編集加工装置に渡す。最
後に、編集加工装置は受け取った編集加工アルゴリズム
に基づく編集加工、即ち高域強調フィルタ処理を行な
い、結果を表示装置に表示する。このようにして、医師
Bは医師Aと同一の編集加工結果を観察できる。
【0038】本実施例では、伝送先の医師は使用する診
療端末にない編集加工機能の処理結果も観察でき、正
確、確実な診療ができる。また、伝送先の診療端末にな
い編集加工機能のアルゴリズムを常に伝送するのではな
く、その利用頻度やアルゴリズム伝送時間等を考慮し
て、伝送を行なう/行わないを適時判断してもよい。
【0039】(第4の実施例)第1の実施例で説明した
連携診療支援装置では、ある診療端末は、他の診療端末
の状態(例えば、診療端末を構成する各装置の実行状態
や障害発生の有無等)を考慮していない。このため、他
の診療端末の状態に応じて、適切な対応を行なうことが
困難であるが、本実施例では、他の診療端末の状態を把
握する。
【0040】図3は、本実施例による連携診療支援装置
の一例を説明する図である。状態把握装置71−1、7
1−2は、他の診療端末の状態を把握する。把握する状
態は、診療端末を構成する各装置の実行状態や障害発生
の有無等である。具体的には、記憶装置における診療情
報の格納状態、編集加工装置における処理状態、表示装
置における表示状態等がある。
【0041】状態把握装置の動作例として、例えば診療
端末11−1が診療端末11−2の状態を把握する場
合、把握を要する時点で状態把握装置71−1が状態把
握装置71−2に状態の把握を要求し、状態把握装置7
1−2は要求に対する状態把握結果を状態把握装置71
−1に応答する動作がある。又は、予め把握する状態を
設定し、診療端末11−2で設定した状態が生じたと
き、状態把握装置71−2が状態把握装置71−1にそ
の旨を通知する方法がある。
【0042】次に、図3の連携診療支援装置による診療
手順の一例を、具体的に説明する。本実施例の診療手順
は、状態把握装置に関する部分を除き、基本的に第1の
実施例と同様である。以下、記憶装置11−2において
診療情報が何らかの原因で読み出し不可能になった場合
を想定し、状態把握装置の操作に関する手順を説明す
る。なお、第1の実施例と同様に、2人の医師(医師A
と医師B)が、各々の診療端末(診療端末11−1、1
1−2)を用いて診療支援を行なうと仮定する。
【0043】記憶装置12−2は、医師Aが診療端末1
1−1に対して指示した診療情報のアクセス情報を基
に、同一の診療情報の読み出しを試みる。その結果、読
み出し不能であると認識し、この状態を状態把握装置7
1−2に伝える。状態把握装置71−2は、データ伝送
媒体18を用いて、読み出し不能状態を状態把握装置7
1−1に通知する。その結果、診療端末11−1は、読
み出し不能に対する処理を行なう。例えば、データ伝送
媒体18を用いて指示した診療情報を伝送する。診療端
末11−2は伝送された診療情報を表示しこの障害を回
避できる。
【0044】本実施例では、例えば、他の診療端末で診
療情報が読み出し不能の際には、データ伝送媒体で転送
する等、他の診療端末の状態に応じた適切な対応が可能
になり、信頼性の高いシステムが構築できる。
【0045】(第5の実施例)本実施例では、図3の各
表示装置(13−1、13−2)に状態表示装置を設
け、第4の実施例における状態把握装置での把握結果を
画面上に表示する。
【0046】図4は、本実施例による表示画面81の一
例であり、表示画面81は、診療情報を表示するウィン
ドウ枠82、診療情報の表示領域83、状態表示領域8
4からなる。次に、医師が診療情報を読み出す際の画面
表示の一例を説明する。
【0047】先ず、医師が診療端末に対して特定の診療
情報の表示を指示すると、表示領域84に診療情報が表
示される。このときウィンドウ枠82を赤色で表示す
る。この赤色は、他の診療端末では表示実行中であるこ
とを示す。また、状態表示領域84に、文字や図形等で
実行中の表示をする。同時に診療端末の状態把握装置
は、他の診療端末の表示状態を収集し、状態表示装置に
伝える。状態表示装置は、表示の完了を確認した時点
で、ウィンドウ枠82を青色で表示する。この青色は、
他の診療端末での表示完了を示す。また、状態表示領域
84に、文字や図形等で実行完了を表示する。又は、状
態表示領域84に何も表示しないことで実行完了を示す
ことにする。
【0048】本実施例では、他の診療端末の状態を把握
しながら診療ができ、例えば、相手側の表示が未完了の
ために議論が食い違う等の問題を解消でき、正確、確実
な診療ができる。本実施例の状態表示装置の表示は、操
作者が視覚的に識別可能な表示であればよく、新たなウ
ィンドウにメッセージを表示するダイアログ表示、音等
の他の表現方法を利用、又は併用してもよい。
【0049】(第6の実施例)本実施例では、状態把握
装置で把握した結果を基に、診療情報の表示タイミング
を他の診療端末と同期させる同期装置を設け、回線状態
や端末の性能差等により生じる端末間の表示タイミング
のズレが低減する。
【0050】例えば、医師Aと医師Bが異なる診療端末
で心臓の弁の動きを観察する際、医師Aが医師Bに「こ
のときの動きが不自然ではないですか」と問いかけた
時、表示タイミングが異なると、「このとき」医師Bは
医師Aと同じ画像を観察できないので、このような会話
(問いかけ)は全く行なえない。この問題を解決するに
は、心拍の一周期より十分高い分解能で、表示タイミン
グを一致させる必要がある。
【0051】本実施例では、図3の各表示装置(13−
1、13−2)に、同期装置を設け、第4の実施例にお
ける状態把握装置の把握結果を基に、診療情報の表示タ
イミングを他の診療端末における表示と同期させる。
【0052】図5は、本実施例による同期装置の処理手
順の一例である。先ず、表示装置で表示する診療情報
を、表示用データの形式で準備する(91)。例えば、
表示用データの一時格納領域として表示バッファを設け
る。そして、記憶手段から読み出した診療情報は、必要
に応じて表示用データの形式に変換した後、表示バッフ
ァに格納する。次に、他の診療端末での表示用データの
準備する処理(91)の完了を待つ(92)。この処理
は状態把握装置により他の診療端末の表示装置(同期装
置)の状態を把握することで行なう。例えば、表示バッ
ファへの格納完了を把握する。最後に、他の診療端末の
準備完了時点で、準備した表示用データを画面上に表示
し可視化する(93)。例えば、表示バッファの格納内
容を画面に表示する。
【0053】本実施例では、観察している診療情報が異
なるために議論が食い違う等の問題を解消し、正確、確
実な診療ができる。また、本実施例では、同期装置の一
例として表示バッファを用いる例を述べたが、他の例と
して、ビットマップディスプレイを用いたウィンドウシ
ステムにおける、ウィンドウのマップ/アンマップの機
能を利用してもよい。マップはウィンドウの可視化、ア
ンマップはウィンドウの不可視化の状態である。アンマ
ップ状態でウィンドウに診療情報を書き込み(図5中の
91に相当)、準備完了時点でマップ状態にする(図5
中の93に相当)。
【0054】さらに、本実施例では、図5中の91にて
表示する表示用データを準備するが表示用データは診療
情報自身、診療情報から表示用データへ変換の中間段階
のデータ等でもよい。但し、表示までの所要時間が大き
く変動しないものが望ましい。
【0055】本実施例では、各診療端末の間で、表示用
データの準備の完了を確認した後に表示することで同期
させたが、表示タイミングのズレを監視する装置を設
け、予めズレを見込んで表示タイミングを調整して同期
させてもよい。ズレの監視装置として、例えば、同期を
行わない状態で、他の診療端末への画像表示の要求時点
から、他の診療端末から表示完了の応答を受けるまでの
待ち時間を計測して利用する。表示タイミングだけでな
く、例えば、編集加工の処理タイミング等、他の処理を
含めて同期させてもよい。高速な端末と低速な端末が混
在する場合、高速な端末は連続占有時間が短縮でき、並
列処理時のレスポンスが向上する。
【0056】(第7の実施例)動画像を表示する場合、
第6の実施例のように全表示画像(フレーム)の表示タ
イミングを同期させると、処理のオーバヘッドにより、
単位時間当たりの表示画像数(フレーム数)が低下し、
表示の滑らかさが損なわれる恐れがある。
【0057】本実施例では、各診療端末の同期装置は、
表示する診療情報の種別に応じて同期方法を変更し表示
タイミングの同期をとる同期制御装置を有し、同期処理
のオーバヘッドを低減する。また、表示装置は、予め用
意したクロック(例えば水晶発振子等を利用する)と同
期させて動画像を表示する機能(動画表示機能)を有す
る。動画表示機能は、連携の有無に関係なく動画を正確
に表示するために必要である。
【0058】図6は、同期制御装置での同期方法の制御
例をまとめたものである。本実施例では、表示する診療
情報として、静止画像、時系列画像、動画像の3種類の
画像を扱う。静止画像とは時間的な変化がない一般的な
画像である。時系列画像及び動画像は、適当な時間間隔
で撮影した静止画像の集合である。但し、表示の際、動
画像は撮影時と同じ時間間隔で表示することが重要であ
り、時系列画像は、全ての画像を順次表示することが重
要である。上述の動画表示機能は、ハードウエアの制限
等により撮影時と同じ時間間隔での表示が間に合わない
場合、画像を適当に間引く等して調整を行なう。動画像
の一例として、受診者の問診の様子を記録した画像、或
いは、超音波診断装置で得た術中のリアルタイム撮影結
果等がある。時系列画像の一例として、造影剤を用いた
アンギオ撮影結果、心拍同期撮影結果等がある。
【0059】図6に示すように、静止画像及び時系列画
像は、表示する全画像に対して表示タイミングを同期さ
せるので、端末間の表示タイミングのズレを低減でき
る。この結果、例えば、造影剤の流れを、再生/静止を
繰り返して観察して、狭窄部位を確定するような場合、
観察している診療情報が異なるために議論が食い違う等
の問題を解消できる。動画像は、第1番目の画像(即ち
動画表示開始時)の表示タイミングを同期させる。第2
番目以降の画像は、動画表示機能により、各々の表示装
置のクロックと同期して表示する。表示装置のクロック
のズレは僅か(例えば、水晶発振子と同等の精度)であ
り端末間の表示タイミングのズレを低減できる。
【0060】本実施例によれば、時系列画像では、表示
タイミングのズレによる診療情報の食違いを防止でき、
動画像では、表示タイミングのズレが低減でき、同期さ
せない場合と同様な滑らかさで表示できる。この結果、
表示する診療情報の種別に応じて、画質と表示タイミン
グを両立した最適な表示ができる。また、表示タイミン
グの同期回数を削減でき、データ伝送媒体の伝送負荷を
低減できる。
【0061】本実施例では、動画像は動画表示開始時の
表示タイミングを同期させたが、クロックの精度等によ
っては、動画表示中に適当な間隔で同期させてもよい。
本実施例では、静止画像及び時系列画像は、表示する全
画像に対して表示タイミングを同期させたが、診療端末
間の回線状態や性能差が少なく、ズレが僅かであって、
会議を進める上で問題ない場合には、同期させないか、
或いは適当な間隔で同期させてもよい。さらに、本実施
例では、表示タイミングのズレを監視する装置を設け、
同期を行なう/行わないの選択や、同期を行なう間隔の
設定等を、ズレの大きさにより動的に変化させてもよ
い。ズレの監視装置としては、例えば、同期を行わない
状態で、他の診療端末への画像表示の要求時点から、他
の診療端末から表示完了の応答を受けるまでの待ち時間
を計測して利用する。
【0062】また、本実施例では、時系列画像や動画像
を再生/静止を繰り返して表示する際、静止時にアクセ
ス情報として静止した画像(フレーム)を表す情報を、
データ伝送媒体を介して他の診療端末に伝送し、他の診
療端末は、アクセス情報を基に同一フレームの画像を表
示してもよい。クロックの精度や予期せぬ障害等によ
り、表示タイミングが異なった場合でも、静止時には伝
送元と伝送先で同一診療情報が表示される。
【0063】(第8の実施例)診療情報として画像を扱
う場合、非常に微細な濃度変化の読み取りを要する。こ
のため、ある診療端末で最適な画像処理を行っても、他
の診療端末では、個体差や個人差の影響により明確な効
果が得られない等、連携診療を行なう上で、非常に困難
な問題が生じる。
【0064】本実施例では、各診療端末に、各診療端末
の表示装置の特性の違いを補正する補正装置を設け、C
RTや液晶等の表示デバイスの個体差や視覚特性の個人
差等により、最適な画像処理が異なるという問題を回避
し、正確、確実な診療を可能にする。
【0065】補正装置では、濃度ひずみの補正と幾何ひ
ずみの補正を行なう。具体的には、例えば、前者はγ補
正、後者はアフィン変換を利用して行なう。詳細は、江
尻正員著「工業用画像処理」昭晃堂(1988)第24
頁から第27頁に記載されている。補正に用いるパラメ
ータ決定(γ値やアフィン係数等)は、例えば、図7に
示すような補正用画像を表示して行なう。濃度値が連続
変化した濃度ひずみの補正用画像101により、最も暗
い部分から明るい部分までが連続的に表示できるように
γ値を決定する。直線を格子状に配置した幾何ひずみの
補正用画像102に基づいて、各線が垂直又は水平方向
の直線になるようにアフィン係数を決定する。このよう
な補正を、診療開始前又は適当な頻度で行なう。
【0066】本実施例は、濃度ひずみのみを、又は幾何
ひずみのみを補正してもよい。また、補正するタイミン
グを異ならせてもよい。例えば、幾何ひずみは診療端末
の設置場所の変更時等必要に応じて行い、濃度ひずみは
診療開始前に行なう。また、補正パラメータを各観察者
毎に予め用意し、観察者に応じて変更したり、補正用画
像をデータ伝送媒体で伝送する、又は可搬型記憶手段に
予め格納する等して、常に同一の補正用画像を利用して
もよい。
【0067】(第9の実施例)カンファレンスにおい
て、医師間のちょっとした誤解が重大な事故に結び付く
恐れがある。このため医療分野では正確な医師の疎通が
著しく重要であり、必要不可欠である。
【0068】本実施例の診療端末では、操作者の状況を
撮影する動画撮影装置と、他の診療端末で撮影した操作
者の状況を表示する動画表示装置とを設け、カンファレ
ンスにおいて相手の表情を直接確認しながら議論を進め
ることを可能にし、正確な意思の疎通を図り診療過誤を
防止する。
【0069】動画撮影装置は、例えば、テレビカメラを
用いる。動画表示装置は、例えば、診療情報を表示する
画面に新たなウィンドウを生成し、このウィンドウに撮
影した状況を表示する。表示に際し、診療端末の間で、
撮影結果の伝送が必要となるが、伝送は、例えば、ビデ
オカメラの映像信号を直接伝送可能な回線を設けるか、
又はデータ伝送媒体を利用するかして行なう。後者の場
合、映像信号(アナログ情報)と画像データ(ディジタ
ル情報)との相互変換をするCODECや圧縮伸長手段
を、必要に応じて利用する。
【0070】図8は、本実施例による、診療端末の表示
画面の一例であり、伝送元の診療端末の表示装置の表示
画面111−1、伝送先の診療端末の表示装置の表示画
面111−2が示される。表示画面には、診療情報を表
示するウィンドウ113−1、113−2が、診療端末
の操作者の状況を表示するウィンドウ114−1、11
4−2それぞれ設けられ、表示画面111−2の診療端
末の操作者がウィンドウ114−1に、表示画面111
−1の診療端末の操作者がウィンドウ114−2に、動
画表示装置により表示される。撮影、表示する画像は、
例えば、操作者の顔である。相手の表情を直接把握で
き、相手を意思を確認しながら議論を進めることができ
る。
【0071】また、本実施例で、診療情報の表示と操作
者の状況表示との間で、表示に優先順位を付けてもよ
い。例えば、診療情報を表示する際、診療情報に関する
伝送や表示装置の処理を優先させ、できるだけ早く診療
情報を観察するようにしてもよい。操作者の状況表示
は、必要に応じて画質やフレーム数を減少させたり、一
時停止させる。また、操作者の撮影結果をデータ伝送媒
体により伝送する場合、データ伝送媒体の負荷により、
伝送量を削減(画質やフレーム数を減少等)するか、又
は伝送を一時停止してもよい。
【0072】以上説明した第1から第9の実施例で説明
した連携診療支援装置における、編集加工装置、状態把
握装置、状態表示装置、同期装置、動画表示装置、補正
装置等は各装置の処理内容を専用的に処理するように論
理演算素子、記憶素子を組み合わせて構成された装置で
実現される。
【0073】(第10の実施例)本実施例では、以上説
明した第1から第9の実施例で説明した連携診療支援装
置における、編集加工装置、状態把握装置、状態表示装
置、同期装置、動画表示装置、補正装置等を、例えば、
パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用
データ処理、各種の制御を行なう処理装置により実現す
る。
【0074】図9は、本実施例による連携診療支援装置
の一例を説明する図であり、例えば、離島の診療所に第
1の診療端末11−1が、地域の中核病院等に第2の診
療端末11−2が配置されている。診療端末は、第1か
ら第9の実施例で説明した診療端末の機能を有する。
【0075】診療端末11−1、11−2、…11−N
は、受診者の診療情報を格納する記憶装置125−1、
125−2、…と、記憶装置から診療情報を読み出して
表示する表示端末124−1、124−2、…とから構
成される。記憶装置は、固定型記憶装置141−1、1
41−2、…と、手持ち運搬可能な可搬型記憶装置21
−1、21−2、…とから構成される。固定型記憶装置
は、例えば、固定式の磁気ディスク装置やディスクアレ
イ装置等である。可搬型記憶媒体の例は第1の実施例で
説明した。
【0076】表示端末124−1、124−2、…は、
記憶装置から診療情報を読み出してデータ処理、各種の
制御を行なう処理装置131−1、131−2、…と、
診療情報を画面に表示する表示装置13−1、13−
2、…とから構成される。診療端末の操作者の状況の撮
影は動画撮影装置151−1、151−2、…、例え
ば、ビデオカメラによりなされ、例えば、ウィンドウ1
14−1には動画撮影装置151−2による撮影結果
が、ウィンドウ114−2には動画撮影装置151−1
による撮影結果が表示される。
【0077】本実施例における処理の手順を図10に示
す。診療端末に可搬型の記憶媒体が記憶装置に格納(2
00)された後、診療端末で処理する内容を選択(20
5)する。診療端末で処理する内容は、第1から第9の
実施例で説明した各処理内容である。即ち、操作者の状
況表示のステップ(250)とともに、表示(21
0)、編集(220)、状態表示:制御(230)、補
正(240)のいずれかのステップを選択して、各処理
を行なう。表示のステップ(210)は、アクセス情報
の伝送ステップ(212)と診療情報を表示するステッ
プ(214)からなる。編集ステップ(220)は、編
集加工情報(221)、編集加工アルゴリズム情報(2
22)の編集情報を選択するステップを有し、編集加工
情報の伝送ステップ(224)、編集加工アルゴリズム
情報の伝送ステップ(225)の実行の後、編集加工を
行なうステップ(226)が実行される。状態表示:制
御ステップ(230)では、状況把握を行なうステップ
(232)についで、診療端末状況を表示するステップ
(234)、表示同期をとるステップ(236)が実行
される。補正ステップ(240)では、表示画面を補正
するステップ(245)が、操作者の状況表示のステッ
プ(250)では、診療端末の操作者の状況を表示する
ステップ(255)が、それぞれ実行される。
【0078】以上の各実施例での説明は、2個所の診療
端末を使用して2人の医師が協力して診療を行なう例を
中心として説明したが、本発明はこれに限らず複数個所
で複数の医師が協力して診療を行なう場合にも有効であ
ることは言うまでもなく、個々の操作者がばらばらに診
療端末を操作するのではなく、ある特定の1人の操作者
の操作により自動的、正確に同一診療情報を表示画面に
表示して、同一診療情報に基づいて診療が行なわれる。
【0079】
【発明の効果】本実施例では、ある診療端末は、他の診
療端末からのアクセス情報を基に同一の診療情報を読み
出して表示し、個々の操作者が診療端末を操作するので
はなく、ある1人の操作者の操作により自動的、正確に
同一診療情報を表示でき、伝送元と伝送先で生じる表示
する診療情報の取り間違えを防止でき、臨床応用上重要
な問題である診療過誤を防止できる著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連携診療支援装置の第1の実施例
を説明する図。
【図2】本発明による連携診療支援装置の第2の実施例
を説明する図。
【図3】本発明による連携診療支援装置の第4の実施例
を説明する図。
【図4】本発明による連携診療支援装置の第5の実施例
での表示画面の一例を示す図。
【図5】本発明による連携診療支援装置の第6の実施例
での同期装置の処理手順の一例を示す図。
【図6】本発明による連携診療支援装置の第7の実施例
での同期制御装置での同期方法の制御の一例を示す図。
【図7】本発明による連携診療支援装置の第8の実施例
での補正装置で用いる補正用画像の一例を示す図。
【図8】本発明による連携診療支援装置の第9の実施例
での表示画面の一例を示す図。
【図9】本発明による連携診療支援装置の第9の実施例
を説明する図。
【図10】本発明による連携診療支援装置の第9の実施
例での処理の手順を説明する図。
【符号の説明】
11−1、11−2、…、11−N…診療端末、12−
1、12−2、…、12−N…記憶手段、13−1、1
3−2、…、13−N…表示装置、18…データ伝送媒
体、21−1、21−2、…、21−N…可搬型記憶手
段、51−1、51−2、…、51−N…編集加工手
段、71−1、71−2、…、71−N…状態把握装
置、81…表示画面、82…診療情報を表示するウィン
ドウ枠、83…診療情報の表示領域、84…状態表示領
域、101…濃度ひずみの補正用画像、102…幾何ひ
ずみの補正用画像、111−1…伝送元の診療端末の表
示画面、111−2…伝送先の診療端末の表示画面、1
13−1、113−2…診療情報を表示するウィンド
ウ、114−1、114−2…他の端末の操作者の状況
を表示するウィンドウ、124−1、124−2…表示
端末、125−1、125−2…記憶装置、131−
1、131−2…処理装置、141−1、141−2…
固定型記憶装置、151−1、151−2…動画撮影装
置、。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相坂 一夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松尾 仁司 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 岡島 健一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 橋詰 明英 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 横山 哲夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大山 永昭 神奈川県川崎市川崎区観音2−3−9

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の地点の各々の端末に予め用意された
    可搬型記憶媒体から、同一の診療情報が読み出され表示
    される連携診療支援方法であって、前記各々の端末の可
    搬型記憶媒体に予め同一の診療情報を格納するステップ
    と、所定の地点の端末では表示する診療情報を指定する
    アクセス情報を前記所定の地点とは異なる地点での他の
    端末に伝送するステップと、前記他の端末では前記アク
    セス情報を基に端末の可搬型記憶媒体から同一の診療情
    報を読み出して表示するステップとを有することを特徴
    とする連携診療支援方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載に連携診療支援方法におい
    て、前記各々の端末では診療情報に対する編集加工を行
    なうステップを有し、前記所定の端末では前記診療情報
    に対する編集加工を指定する編集加工情報を前記他の端
    末に伝送するステップを有し、前記他の端末では前記編
    集加工情報を基に前記所定の端末で行なう編集加工と同
    一の編集加工を行なうステップを有することを特徴とす
    る連携診療支援方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載に連携診療支援方法におい
    て、前記所定の端末では上記編集加工を行なうための編
    集加工アルゴリズムを前記他の端末に伝送するステップ
    を有し、前記他の端末は前記編集加工アルゴリズムを基
    に当該前記所定の端末で行なう編集加工と同一の編集加
    工を行なうステップを有することを特徴とする連携診療
    支援方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3記載に連携診療支援方法に
    おいて、前記各々の端末では前記他の端末の処理状態を
    把握するステップを有することを特徴とする連携診療支
    援方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載に連携診療支援方法におい
    て、前記各々の端末では前記把握された処理状態を表示
    画面上に表示するステップを有することを特徴とする連
    携診療支援方法。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載に連携診療支援方法
    において、前記各々の端末では前記把握された処理状態
    を基に前記診療情報の表示のタイミングを前記他の端末
    と同期させるステップを有することを特徴とする連携診
    療支援方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載に連携診療支援方法におい
    て、前記各々の端末では前記診療情報を表示するタイミ
    ングの同期を前記診療情報の種別に応じて変更するステ
    ップを有することを特徴とする連携診療支援方法。
  8. 【請求項8】請求項1から7記載に連携診療支援方法に
    おいて、前記各々の端末では前記診療情報を表示する表
    示画面の特性の違いを補正するステップを有することを
    特徴とする連携診療支援方法。
  9. 【請求項9】請求項1から8記載に連携診療支援方法に
    おいて、前記各々の端末では前記他の端末で撮影された
    操作者の状況を表示画面上に表示するステップを有する
    ことを特徴とする連携診療支援方法。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の連携診療支援方法にお
    いて、前記可搬型記憶媒体が光磁気ディスクであること
    を特徴とする連携診療支援方法。
  11. 【請求項11】可搬型記憶媒体から同一の診療情報を読
    み出して表示する表示端末が複数の地点に配置された連
    携診療支援装置であって、第1の地点に、診療情報が格
    納される第1の記憶装置と、該第1の記憶装置から前記
    診療情報を読み出し表示する第1の表示端末とが配置さ
    れ、前記第1の地点と異なる第2の地点に、前記第1の
    記憶装置に格納された前記診療情報を格納する第2の記
    憶装置と、該第2の記憶装置から診療情報を読み出し表
    示する第2の表示端末とが配置され、前記第1の地点と
    前記第2の地点との間で、前記第1の表示端末で表示さ
    れる前記診療情報を指定するアクセス情報を前記第2の
    表示端末に伝送するデータ伝送手段が配置されることを
    特徴とする連携診療支援装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の連携診療支援方法に
    おいて、前記第1、第2の記憶装置が光磁気ディスク記
    憶装置であることを特徴とする連携診療支援装置。
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