JPH081472Y2 - ガス捕集器 - Google Patents
ガス捕集器Info
- Publication number
- JPH081472Y2 JPH081472Y2 JP1988127061U JP12706188U JPH081472Y2 JP H081472 Y2 JPH081472 Y2 JP H081472Y2 JP 1988127061 U JP1988127061 U JP 1988127061U JP 12706188 U JP12706188 U JP 12706188U JP H081472 Y2 JPH081472 Y2 JP H081472Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- container
- subject
- fruit
- collector
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、果実,野菜等の生物体から発生する微量
ガスを採取して、品質や鮮度の検査を行うためのガス捕
集器に関するものである。
ガスを採取して、品質や鮮度の検査を行うためのガス捕
集器に関するものである。
〔従来の技術〕 周知のとおり、果実や野菜等は成熟するとともに、エ
チレンガスや芳香成分等のガスの発生が盛んになる。し
たがって、そのガスの発生量によって収穫の時期を判断
したり、また、収穫されたものの品質で、特に、熟度や
異常果あるいは食べる時期を判断する試みがなされ、ま
た、異状果選別器のような測定器も開発されている。
チレンガスや芳香成分等のガスの発生が盛んになる。し
たがって、そのガスの発生量によって収穫の時期を判断
したり、また、収穫されたものの品質で、特に、熟度や
異常果あるいは食べる時期を判断する試みがなされ、ま
た、異状果選別器のような測定器も開発されている。
第2図は従来のガス捕集器の一例を示す側断面図で、
1は果物や野菜等の被検体で、図示のものは一例として
メロンを示してある。1Aはつる、2は前記被検体1を収
納し、被検体1から発生するガスを捕集するガス捕集器
で、デシケータ等が使用される。3は前記ガス捕集器2
の容器、4は蓋、5は通気管、6はコック、7は前記蓋
4に設けた気密用のゴム栓、8は出口に設けたゴム栓で
ある。9は注射器のような構造をしたガス採取器であ
る。
1は果物や野菜等の被検体で、図示のものは一例として
メロンを示してある。1Aはつる、2は前記被検体1を収
納し、被検体1から発生するガスを捕集するガス捕集器
で、デシケータ等が使用される。3は前記ガス捕集器2
の容器、4は蓋、5は通気管、6はコック、7は前記蓋
4に設けた気密用のゴム栓、8は出口に設けたゴム栓で
ある。9は注射器のような構造をしたガス採取器であ
る。
使用に際しては、例えばメロン等の被検体1を容器3
内に収容し、蓋4で密閉しコック6を閉めて外気と遮断
する。そして、所定時間経過した後、ガス採取器9をゴ
ム栓8に挿入してガスを採取する。ガスクロマトグラフ
(図示せず)に前記採取ガスを注入してガスの量を測定
している。
内に収容し、蓋4で密閉しコック6を閉めて外気と遮断
する。そして、所定時間経過した後、ガス採取器9をゴ
ム栓8に挿入してガスを採取する。ガスクロマトグラフ
(図示せず)に前記採取ガスを注入してガスの量を測定
している。
ところで、上記従来のガス捕集器2では、ガス捕集器
2内の被検体1から発生するガスは微量であるため、短
時間で捕集されるガスではその濃度が低く、測定誤差が
大きくなって十分な測定結果が得られなかった。したが
って、ガスの捕集に時間をかけてガスの濃度を高めてか
ら測定を行っていた。そのためガス測定に手数がかか
り、また、測定器が高価である等の欠点があった。
2内の被検体1から発生するガスは微量であるため、短
時間で捕集されるガスではその濃度が低く、測定誤差が
大きくなって十分な測定結果が得られなかった。したが
って、ガスの捕集に時間をかけてガスの濃度を高めてか
ら測定を行っていた。そのためガス測定に手数がかか
り、また、測定器が高価である等の欠点があった。
また、被検体1を容器3に入れ蓋4で密閉するため、
ガス捕集器2が大きくなって持ち運びが不便であり、特
に、農場等において、収穫前にガスの発生を測定するこ
とは、被検体1としてのメロンのつる1Aが邪魔になって
使用できない等の問題点があった。
ガス捕集器2が大きくなって持ち運びが不便であり、特
に、農場等において、収穫前にガスの発生を測定するこ
とは、被検体1としてのメロンのつる1Aが邪魔になって
使用できない等の問題点があった。
この考案は、上記の問題点を解消するためになされた
もので、果実等の被検体としての果実が木に実っている
成育中のものでも切り離すことなく、被検体から発生す
るガスを捕集できるようにしたガス捕集器を得ることを
目的とする。
もので、果実等の被検体としての果実が木に実っている
成育中のものでも切り離すことなく、被検体から発生す
るガスを捕集できるようにしたガス捕集器を得ることを
目的とする。
この考案にかかるガス捕集器は、被検体から発生する
ガスを貯溜する容器を有し、この容器の開口上縁に容器
の外方へ張り出す環状のつばを形成し、このつばの上面
に果実,野菜等の被検体を載置したとき容器内と外気と
を遮断する独立気泡からなるガスを吸着しない弾性体を
取り付けたものである。
ガスを貯溜する容器を有し、この容器の開口上縁に容器
の外方へ張り出す環状のつばを形成し、このつばの上面
に果実,野菜等の被検体を載置したとき容器内と外気と
を遮断する独立気泡からなるガスを吸着しない弾性体を
取り付けたものである。
この考案においては、果実,野菜等の被検体を容器の
つばの上面に取り付けた弾性体の上に載置することによ
り容器内と外気を遮断し、かつ果実,野菜等の被検体か
ら発生するガスを容器に貯溜する。
つばの上面に取り付けた弾性体の上に載置することによ
り容器内と外気を遮断し、かつ果実,野菜等の被検体か
ら発生するガスを容器に貯溜する。
第1図はこの考案の一実施例を示す側断面図で、第2
図と同一符号は同一部分を示し、11はガス捕集器、12は
前記ガス捕集器11の容器で、ガスを吸着しない金属また
はポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂からな
り、通常、地表Gの上に置かれている。13は前記容器12
の開口上縁に設けられた外方に張り出した環状のつば、
14は前記つば13に取り付けられた環状のクッションで、
果実等の被検体1を載置し、ガスを吸着しない独立気泡
を有するゴム等の弾性体により形成されている。15は前
記容器12の側面に形成されたガス採取口で、通常はセロ
ハンテープやビニールテープ等で封止しておく。16は注
射器のような構造をしたガス検出部、17は前記ガス捕集
器11内の容器12内に発生したガスを検知するガスセン
サ、18は前記ガスセンサ17を取りつけたピストン、19は
シリンダ、20は把持部、21は注射針のようなガス採取
針、22は引出線、23は前記ガスセンサ17によって検知し
たガス濃度を検出して表示する検知器本体、24は表示部
である。なお、第1図に示すつる1Aは切り離されたもの
でなくつながっているものを示す。
図と同一符号は同一部分を示し、11はガス捕集器、12は
前記ガス捕集器11の容器で、ガスを吸着しない金属また
はポリプロピレン,ポリエチレン等の合成樹脂からな
り、通常、地表Gの上に置かれている。13は前記容器12
の開口上縁に設けられた外方に張り出した環状のつば、
14は前記つば13に取り付けられた環状のクッションで、
果実等の被検体1を載置し、ガスを吸着しない独立気泡
を有するゴム等の弾性体により形成されている。15は前
記容器12の側面に形成されたガス採取口で、通常はセロ
ハンテープやビニールテープ等で封止しておく。16は注
射器のような構造をしたガス検出部、17は前記ガス捕集
器11内の容器12内に発生したガスを検知するガスセン
サ、18は前記ガスセンサ17を取りつけたピストン、19は
シリンダ、20は把持部、21は注射針のようなガス採取
針、22は引出線、23は前記ガスセンサ17によって検知し
たガス濃度を検出して表示する検知器本体、24は表示部
である。なお、第1図に示すつる1Aは切り離されたもの
でなくつながっているものを示す。
使用に際しては、地表Gの上に敷きつめたわらの上に
載置され、かつ、つる1Aにつながって成育中の果物(例
えば、被検体1としてのメロン)を持ち上げ、その下に
ガス捕集器11を差し込んた後、クッション14上に載置す
る。これにより容器12の内部は外気と遮断されているの
で、容器12の内部に面し、被検体1から発生するガスは
容器12内に貯溜される。
載置され、かつ、つる1Aにつながって成育中の果物(例
えば、被検体1としてのメロン)を持ち上げ、その下に
ガス捕集器11を差し込んた後、クッション14上に載置す
る。これにより容器12の内部は外気と遮断されているの
で、容器12の内部に面し、被検体1から発生するガスは
容器12内に貯溜される。
被検ガスの測定に際しては、ガス検出部16のガス採取
針21をガス採取口15に封止用のセロハンを破って挿入し
て、ガスを採取することによりガスセンサ17で検知さ
れ、検知器本体23で検出値が増幅・変換されて、そのガ
ス濃度を表示部24で表示させる。
針21をガス採取口15に封止用のセロハンを破って挿入し
て、ガスを採取することによりガスセンサ17で検知さ
れ、検知器本体23で検出値が増幅・変換されて、そのガ
ス濃度を表示部24で表示させる。
実験の一例について述べると、収穫されたメロンを被
検体1としてガス捕集器11上に乗せ、5分後、ガス採取
器15から第1図に示すようにして発生したガスを5ml採
取し、ガス濃度を測定した。これを5回繰り返した結果
を下記第1表に示す。
検体1としてガス捕集器11上に乗せ、5分後、ガス採取
器15から第1図に示すようにして発生したガスを5ml採
取し、ガス濃度を測定した。これを5回繰り返した結果
を下記第1表に示す。
この第1表から再現性は十分であることがわかる。
なお、ガス検出部16のガス採取針21を第1図の二点鎖
線で示すようにクッション14内に挿入して容器12内のガ
スを採取することもできる。
線で示すようにクッション14内に挿入して容器12内のガ
スを採取することもできる。
以上説明したようにこの考案は、果実,野菜等の被検
体から発生するガスを貯溜し、貯溜したガスの一部は濃
度検知のためにガス採取器により外部に取り出し得る容
器を有し、この容器の開口上縁に前記容器の外方へ張り
出す環状のつばを形成し、このつばの上面に果実,野菜
等の被検体を載置したとき容器内と外気とを遮断する独
立気泡からなるガスを吸着しない弾性体を取り付けたの
で、簡単な形状であり安価に製造でき、また、使用に際
して広い場所を必要とせず、作業性も良い。さらに、果
実,野菜等の被検体をガス捕集器に載置するだけで果
実,野菜等の被検体の一部により密閉され容器内にガス
が貯溜されるので、例えば、木のつるにつながっている
成育中の果物から発生するガスの測定が容易であり、し
かも弾性体によって果物を損傷することなく支持でき、
したがって、収穫時期の近づいた果物に従来のわらに代
えて用いることにより、発生するガス量を測定して最適
の収穫時期を判定することができる等の利点を有する。
体から発生するガスを貯溜し、貯溜したガスの一部は濃
度検知のためにガス採取器により外部に取り出し得る容
器を有し、この容器の開口上縁に前記容器の外方へ張り
出す環状のつばを形成し、このつばの上面に果実,野菜
等の被検体を載置したとき容器内と外気とを遮断する独
立気泡からなるガスを吸着しない弾性体を取り付けたの
で、簡単な形状であり安価に製造でき、また、使用に際
して広い場所を必要とせず、作業性も良い。さらに、果
実,野菜等の被検体をガス捕集器に載置するだけで果
実,野菜等の被検体の一部により密閉され容器内にガス
が貯溜されるので、例えば、木のつるにつながっている
成育中の果物から発生するガスの測定が容易であり、し
かも弾性体によって果物を損傷することなく支持でき、
したがって、収穫時期の近づいた果物に従来のわらに代
えて用いることにより、発生するガス量を測定して最適
の収穫時期を判定することができる等の利点を有する。
第1図はこの考案の一実施例を示す側断面図、第2図は
従来のガス捕集器の一例を示す側断面図である。 図中、1は被検体、11はガス捕集器、12は容器、13はつ
ば、14はクッション、16はガス検出部、17はガスセン
サ、21はガス採取針、23は検知器本体である。
従来のガス捕集器の一例を示す側断面図である。 図中、1は被検体、11はガス捕集器、12は容器、13はつ
ば、14はクッション、16はガス検出部、17はガスセン
サ、21はガス採取針、23は検知器本体である。
Claims (1)
- 【請求項1】果実,野菜等の被検体から発生するガスを
貯溜し、貯溜したガスの一部は濃度検知のためにガス採
取器により外部に取り出し得る容器を有し、この容器の
開口上縁に前記容器の外方へ張り出す環状のつばを形成
し、このつばの上面に前記果実,野菜等の被検体を載置
したとき前記容器内と外気とを遮断する独立気泡からな
るガスを吸着しない弾性体を取り付けたことを特徴とす
るガス捕集器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988127061U JPH081472Y2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | ガス捕集器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988127061U JPH081472Y2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | ガス捕集器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0248843U JPH0248843U (ja) | 1990-04-04 |
JPH081472Y2 true JPH081472Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=31379144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988127061U Expired - Lifetime JPH081472Y2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | ガス捕集器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081472Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5268106B2 (ja) * | 2009-02-13 | 2013-08-21 | 一般財団法人電力中央研究所 | ガス採取容器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5525408Y2 (ja) * | 1975-09-16 | 1980-06-18 | ||
JPS5852561A (ja) * | 1981-09-24 | 1983-03-28 | Hokkaido Nogyo Shikenjo | メロン果実の品質簡易検査法 |
JPS62123340A (ja) * | 1985-11-22 | 1987-06-04 | Hitachi Ltd | 果菜熟度センサ |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP1988127061U patent/JPH081472Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0248843U (ja) | 1990-04-04 |
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