JPH0814592A - シャワー装置 - Google Patents

シャワー装置

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JPH0814592A
JPH0814592A JP6173452A JP17345294A JPH0814592A JP H0814592 A JPH0814592 A JP H0814592A JP 6173452 A JP6173452 A JP 6173452A JP 17345294 A JP17345294 A JP 17345294A JP H0814592 A JPH0814592 A JP H0814592A
Authority
JP
Japan
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shower
temperature
inference
condition
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP6173452A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
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Publication of JPH0814592A publication Critical patent/JPH0814592A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シャワー利用者の最適なシャワー温度でシャ
ワーを給湯するシャワー装置を提供する。 【構成】 シャワー利用者の操作により任意のシャワー
温度を設定する温度設定手段と、前記温度設定手段によ
り設定されたシャワー温度に基づいて、あるいはシャワ
ー温度推論手段により推論されたシャワー初期温度、シ
ャワー後期温度、及び過渡特性記憶手段に記憶された過
渡特性に基づくシャワー温度でシャワーを提供するシャ
ワー給湯手段と、前記温度設定手段により設定された設
定温度とそのときの推論条件検出手段により検出された
状況の内容に基づいて前記シャワー温度推論手段のニュ
ーラルネットワークの学習を制御する学習制御手段とか
ら構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャワーを提供するシ
ャワー装置に関し、特にその温度の設定に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発明としては、特開平4
−148118号公報に記載された発明が存在する。こ
の発明は、シャワーを提供する環境温度と、現在の日付
及び時間帯から暦信号を生成するタイマ手段と、これら
の関係を記憶する制御規則記憶手段とを有しており、こ
の規則を基に制御推論して湯温を設定使用とするもので
ある。この発明によれば、利用者が季節にかかわりなく
快適を感じる温度の湯を提供でき非常に便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来こ
のような便利なシャワー装置が存在するものの、従来の
ものでは環境温度と現在の月日、時間帯の暦信号との関
係を予め所定の規則でプログラム作成しておかなければ
ならず、その規則を作成するのは非常に手間であった。
【0004】また、このような規則の作成により湯温の
最適化を図るものでは、更に考慮すべき要素が増えたと
きにはその負担は指数関数的に増大し、湯温を決定する
ための演算時間も非常に増大する。実際、給湯器の利用
者が望むであろう温度を決定するための条件は更に多く
の状況が関与している。
【0005】また、従来のように予め規則を作成するも
のでは利用者の個別の好みに合わせて自動的に温度を設
定することはできず、利用者の好みにかかわりなく画一
的に行うしかできなかった。また、利用者の好みが変化
したときでも、それに応じて自動的に最適温度を変化さ
せることができなかった。
【0006】更に、シャワーの場合にはシャワー浴びは
じめたときと、浴びて時間が経過したときとでは、皮膚
の体感温度が異なるために快適な最適温度も異なるのが
実情である。従って、シャワーの開始時の快適な温度の
みならずシャワーをあびるに従って設定温度も自動的に
快適な温度となるようにシフトしていくようなシャワー
装置が望まれる。
【0007】そこで、本発明は上述の実情に鑑みてなさ
れたものであって、まず推論手段をニューラルネットワ
ークを用いて構成し、考慮すべき要素の数を不必要に限
定する必要もなくしたものであって、容易にしかも確実
に開始時の快適なシャワー温度及びシャワーを浴びてい
る時間の経過に対応して快適なシャワー温度を推論して
自動的に設定するようにしたシャワー装置を提供するも
のである。
【0008】特に、ニューラルネットワークでシャワー
を浴びはじめた時の最適なシャワー温度と、シャワーを
浴びはじめてからある程度の時間が経過したときの最適
なシャワー温度と、そのシャワー開始時からある程度時
間が経過したときまでの過渡的変化の対応とを推論して
最適なシャワー温度でシャワーを提供することを目的と
する。
【0009】更に、シャワー温度を任意に設定しうる温
度設定手段を設けて任意の温度の設定を実現すると共
に、その温度設定手段が操作されたときにはその操作内
容に応じてニューラルネットワークの学習を行って、シ
ャワー利用者の好み、好みの変化に応じて対応しうるシ
ャワー装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載発明は、シャワーを提供する状況に関
する条件を検出する推論条件検出手段と、前記推論条件
検出手段により検出した推論条件に基づき、シャワー開
始時のシャワー利用者の快適なシャワー初期温度及びシ
ャワーを浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャ
ワー利用者の快適なシャワー後期温度を推論するニュー
ラルネットワークでなるシャワー温度推論手段と、シャ
ワー初期温度とシャワー後期温度との間の時間的な過渡
特性を記憶する過渡特性記憶手段と、前記シャワー温度
推論手段により推論されたシャワー初期温度、シャワー
後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に記憶された過渡
特性に基づくシャワー温度でシャワーを提供するシャワ
ー給湯手段とから構成されたことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、シャワー開始時の
シャワー利用者の快適なシャワー初期温度とシャワーを
浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャワー利用
者の快適なシャワー後期温度との間の時間的な過渡特性
を少なくとも二つ以上記憶する過渡特性記憶手段と、シ
ャワーを提供する状況に関する条件を検出する推論条件
検出手段と、前記推論条件検出手段により検出した推論
条件に基づきシャワー開始時のシャワー初期温度、シャ
ワーを浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャワ
ー後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に記憶されてい
る過渡特性の最適な種類を推論するニューラルネットワ
ークでなるシャワー温度推論手段と、前記シャワー温度
推論手段により推論されたシャワー初期温度、シャワー
後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に記憶された過渡
特性に基づくシャワー温度でシャワーを提供するシャワ
ー給湯手段とから構成されることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、シャワー開始時の
シャワー利用者の快適なシャワー初期温度とシャワーを
浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャワー利用
者の快適なシャワー後期温度との間の時間的な過渡特性
を少なくとも二つ以上記憶する過渡特性記憶手段と、シ
ャワーを提供する状況に関する条件を検出する推論条件
検出手段と、前記推論条件検出手段により検出した推論
条件に基づきシャワー開始時のシャワー初期温度、シャ
ワーを浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャワ
ー後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に記憶されてい
る過渡特性の最適な種類を推論するニューラルネットワ
ークでなるシャワー温度推論手段と、シャワー利用者の
操作により任意のシャワー温度を設定する温度設定手段
と、前記温度設定手段により設定されたシャワー温度に
基づいて、あるいは前記シャワー温度推論手段により推
論されたシャワー初期温度、シャワー後期温度、及び前
記過渡特性記憶手段に記憶された過渡特性に基づくシャ
ワー温度でシャワーを提供するシャワー給湯手段とから
構成されたことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、シャワー開始時の
シャワー利用者の快適なシャワー初期温度とシャワーを
浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャワー利用
者の快適なシャワー後期温度との間の時間的な過渡特性
を少なくとも二つ以上記憶する過渡特性記憶手段と、シ
ャワーを提供する状況に関する条件を検出する推論条件
検出手段と、前記推論条件検出手段により検出した推論
条件に基づきシャワー開始時のシャワー初期温度、シャ
ワーを浴びはじめてからある程度の時間経過後のシャワ
ー後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に記憶されてい
る過渡特性の最適な種類を推論するニューラルネットワ
ークでなるシャワー温度推論手段と、シャワー利用者の
操作により任意のシャワー温度を設定する温度設定手段
と、前記温度設定手段により設定されたシャワー温度に
基づいて、あるいは前記シャワー温度推論手段により推
論されたシャワー初期温度、シャワー後期温度、及び前
記過渡特性記憶手段に記憶された過渡特性に基づくシャ
ワー温度でシャワーを提供するシャワー給湯手段と、前
記温度設定手段により設定された設定温度とそのときの
推論条件検出手段により検出された状況の内容に基づい
て前記シャワー温度推論手段のニューラルネットワーク
の学習を制御する学習制御手段とから構成されたことを
特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、前記推論条件検出
手段が検出するシャワーを提供する状況に関する条件
は、少なくともPMV(快適度)の要素に関連するもの
であることを特徴とする請求項第1乃至請求項第4記載
のシャワー装置である。
【0015】請求項6記載の発明は、前記推論条件検出
手段が検出するシャワーを提供する状況に関する条件
は、少なくともカレンダ情報または時計情報のいずれか
一方、あるいは双方を有することを特徴とする請求項第
1乃至請求項第4記載のシャワー装置である。
【0016】
【作用】本発明によれば、推論条件検出手段がシャワー
を提供する状況に関する情報を検出し、その情報に基づ
いてニューラルネットワークでなるシャワー温度推論手
段がシャワー利用者が快適であろうシャワー温度を推論
してその温度によりシャワーを提供するものであり、
特に、ニューラルネットワークでシャワーを浴び始めた
時の最適なシャワー温度と、シャワーを浴びはじめてか
らある程度の時間が経過したときの最適なシャワー温度
と、そのシャワー開始時からある程度時間が経過したと
きまでの過渡的変化の対応とを推論して、これら推論し
た内容に基づいて最適なシャワー温度を判別してシャワ
ーを提供することを目的とする。
【0017】また、シャワー温度推論手段が推論した温
度以外の温度にてシャワーの提供を希望する場合には、
温度設定手段にて特定の温度を指定操作する。
【0018】また、温度設定手段が操作されたときに
は、そのときの操作内容及び推論条件検出手段が検出し
た情報の内容に基づいて、学習制御手段がシャワー温度
推論手段のニューラルネットワークの学習を行い、利用
者の好み、好みの変化に応じた快適なシャワー温度の推
論を可能とする。
【0019】また、シャワー温度推論手段が推論するた
めの推論条件手段が検出する情報は、特に快適度の指標
を示すPMV(Predicted Mean Vot
e)の要素を含むことにより快適なシャワー温度を確実
に推論する。更に、カレンダ情報による季節情報、時刻
情報を含むことにより、季節に対応した快適なシャワー
温度、朝昼晩の時刻に対応した快適なシャワー温度を確
実に推論する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明が適用されたシャワールー
ムの外観図を示しており、図2はシャワールームに設け
られた操作パネルの外観図を示している。
【0021】まず、シャワー装置1の概要について説明
すると、図1に示すようにシャワールームにはハンドシ
ャワー2が設けられていると共に、天井にシャワー出口
3が設けられ、側面にシャワー出口4〜7が設けられ、
また足下にもシャワー出口8が設けられている。そし
て、前面にはカウンター9が設けられ、その上側にパネ
ル10が設けられている。
【0022】操作パネル10には、図2に示すように操
作部11及び表示部18を有している。操作部11は、
運転スイッチ12、モードスイッチ13、位置スイッチ
14、自動スイッチ15及び温度設定スイッチ16、1
7からなる。
【0023】運転スイッチ12は電源の入/切を操作す
るものであり、モードスイッチ13はシャワーの種類を
指示するものであり、例えば連続して湯を出すスタンダ
ードモード、継続的に湯を出すビートモード、泡状のシ
ャワーを出す泡沫モードがある。位置スイッチ14はシ
ャワーを出す位置を指定するものであり、ハンドシャワ
ー2から出すときはハンドスイッチを押し、出口3〜7
から出すときにはボディスイッチを押し、足下の出口8
から出すときにはフットスイッチを押す。
【0024】自動スイッチ15は、利用者の操作によら
ずに自動的に温度を設定する温度自動設定モードを指示
するものであり、シャワーの際の状況データに基づいて
快適な温度を自動設定するものである。運転スイッチ1
2が押されたときには、この温度自動設定モードが初期
設定される。アップスイッチ16及びダウンスイッチ1
7は、温度自動設定によらずに任意の温度を設定するも
のであり、これらのスイッチ16、17が押されたこと
により温度自動設定モードが解除され、アップスイッチ
16が押されているときには設定温度を上げていき、ダ
ウンスイッチ17が押されているときには設定温度を下
げていく。そして、温度自動設定モードが解除されてい
る状態で自動スイッチ15が押されると再度温度自動設
定モードとなる。
【0025】次に、表示部18について説明すると、表
示部18には、設定温度、シャワーの種類を示すモー
ド、シャワーの出口の位置及び温度自動設定モードか否
かの情報が表示されている。
【0026】次に、本発明の構成について説明する。シ
ャワー装置1の構成を示したのが図3である。図3に示
すように、シャワー装置1は上述の操作部11、表示部
18の他に、推論条件検出手段21、シャワー温度推論
手段22、温度制御手段23、シャワー給湯手段24、
学習制御手段25及び過渡特性記憶手段25を有してい
る。
【0027】推論条件検出手段21は、シャワー温度推
論手段22が推論を行うために状況に関する情報を検出
するものであり、具体的には快適度を示す指標としての
PMVに関する要素、カレンダ情報、時刻情報である。
PMVはPredictedMean Voteの略称
であり、図4に示すように温度、湿度、気流速、輻射温
度、着衣量及び代謝量の6要素で決まり、快適と感じる
ための皮膚に対する温度感についての生理的満足度を与
える評価の指標である。これらの情報はセンサによって
検出している。
【0028】但し、シャワールーム等のシャワーを提供
する場所では気流速はゼロまたはゼロに近い値であり、
また裸であるので着衣量も固定であるので、気流速及び
着衣量は一定の値としてセンサは省略できる。カレンダ
情報はカレンダ手段27から月日の情報が検出され、時
刻情報は時計手段28から時間、分の情報が提供されて
いる。
【0029】シャワー温度推論手段22は、推論条件検
出手段21により検出した情報に基づいて快適なシャワ
ー温度を推論する手段であり、その具体的構成を示した
のが図5である。図5に示すように、シャワー温度推論
手段22は、入力信号提供手段31、ニューラルネット
ワークを構成する入力層32、中間層33、34、出力
層35、36、37及び推論温度判別手段36からなっ
ている。
【0030】図5に示す入力信号提供手段31は、推論
条件検出手段21が検出した情報を電圧に変換して、ニ
ューラルネットワークの入力層32の対応するニューロ
ンに入力するものである。ニューラルネットワークは、
入力層32、中間層33、34、出力層35、36、3
7からなり、各層には一または複数のニューロンからな
り、隣接する各々の層のニューロンは各々重みを有する
シナプスで結合されている。ニューロン及びシナプス自
体はすでによく知られているので詳述は省略する。
【0031】そして、出力層35、36、37の出力が
推論温度判別手段37に入力される。推論温度判別手段
38は、ニューラルネットワークの出力層35、36、
37の出力と過渡特性記憶手段26に記憶される予め定
められた関数あるいは対応表等によるシャワー温度に基
づいて判別し、最終的に推論されたシャワー温度として
出力する。出力層35はシャワー開始時の時温度を推論
出力する初期温度であり、出力層36はシャワーを浴び
初めてからある程度の時間経過後の最適なシャワー温度
を推論出力する後期温度である。出力層37は初期温度
と後期温度との間の時間的な最適な過渡特性の種類を推
論出力するものであり、過渡特性記憶手段26に記憶さ
れているどの過渡特性かを推論出力するものである。
【0032】その様子を示したのが図6である。図6に
示すように出力層35にて初期温度が推論され、出力層
36にて後期温度が推論され、出力層37にて過渡特性
記憶手段26に記憶されている過渡タイプA,B,Cの
どの種類のものかを推論する。そして、推論温度判別手
段38がこれらにより図6のようにシャワー温度の過渡
特性を生成する。図6では3タイプの過渡特性が示され
ているがこれら以外の特性でもよく、タイプ数も3タイ
プでなくともそれ以上であっても、以下であってもよ
い。
【0033】温度制御手段23は、シャワー温度推論手
段22により推論された温度もしくは操作部11の温度
設定手段16、17により設定された温度のいずれかを
シャワー温度として設定するものであり、操作部11の
操作により温度自動設定モードであれば、シャワー温度
推論手段22により推論された温度を設定し、操作部1
1の操作により温度自動設定モードが解除されていれ
ば、操作部11の温度設定手段16、17により設定操
作された温度を実際のシャワー温度として設定する。そ
して、シャワー給湯手段24がその設定されたシャワー
温度に基づいて、バーナ、ミキシングバルブ等(図示せ
ず)を制御して、快適なシャワー温度でシャワーを提供
する。
【0034】学習制御手段25は、シャワー温度推論手
段22のニューラルネットワークを構成する層32〜3
7の隣接する層の各々のニューロン間を結ぶシナプスの
重みを最適な値に学習するものである。初めの状態は、
シャワー提供状況に対応した快適なシャワー温度の平均
的なものが設定されているが、人には好みがあり、また
好みも変化するためこの学習によりシャワー利用者の好
み、また好みの変化に対応した最適なシャワー温度を推
論するように学習を行う。
【0035】学習は、温度自動設定モードが解除され
て、温度設定手段16、17によりシャワー温度が設定
された際のそのときの設定温度とそのときの推論条件検
出手段21が検出した情報の内容を教師データとして、
例えばバックプロパゲーション法により行う。この方法
は教師データに対しての推論の誤差を減ずるように、中
間層のニューロンに対してそのニューロンから最上位置
の出力層のニューロンに至るまでの結合の強さを勘案し
て、その出力層のニューロンの誤差出力に対してどれだ
け負荷をしているかを計算してニューロン間のシナプス
による結合値を補正していくように収束動作を行うもの
である。このバックプロパゲーション法自体はすでによ
く知られているので詳述は省略する。
【0036】このような構成を有するため、このシャワ
ー装置1は、温度自動設定モードでは快適なシャワー温
度が自動的に設定され、温度自動設定モードが解除され
ているときには温度設定手段16、17により任意の温
度が設定できる。また、学習制御手段25によりシャワ
ー温度推論手段22は学習を行い得る。
【0037】なお、上記実施例では、学習制御手段25
を設けて使用されるにつれて、好みのシャワー温度に学
習できるようにしているが、学習制御手段25を省略し
て推論するのは一般的な快適な温度のみとするようにし
てもよい。
【0038】また、上記実施例では、シャワー温度を推
論する際に利用する情報としては、PMVに関する要
素、カレンダ情報、時刻情報としているが、それ以外の
情報を追加してもよいし、また、その一部の情報のみを
利用して推論してもよい。例えば、PMVに関する要素
あるいはその一部に基づいて推論したり、カレンダ情
報、時刻情報の各々のみに基づいてまたはこれらを組み
合わせて推論するようにしてもよい。
【0039】また、上記実施例では、出力層35、3
6、37は各々初期温度、後期温度、及び過渡特性記憶
手段26に記憶される初期温度と後期温度との間の時間
的過渡特性の種類を推論出力しているが、出力層37を
省略して出力層35、36のみとして初期温度と後期温
度のみを推論して、時間的な過渡特性は予め定めた一種
類のものとしてもよい。この場合には過渡特性記憶手段
26に記憶されるのは、例えば図6のBタイプの一種類
の過渡特性である。
【0040】また、上記実施例の他の実施例として、図
7に示すように操作部11に更に夫スイッチ41、妻ス
イッチ42、子供1スイッチ43、子供2スイッチ44
等のスイッチを設け、図8に示すようにそれに対応した
ニューラルネットワークのシナプスの重みを記憶する夫
重み記憶手段51、妻重み記憶手段52、子供1記憶手
段53、子供2記憶手段54等を設けておき、これらの
スイッチ41〜44が押されたときにはそれに対応する
記憶手段51〜54の重みをニューラルネットワークに
設定するようにしてもよい。ニューラルネットワークの
学習についても押されたスイッチ41〜44に対応する
記憶手段51〜54の重みについてのみおこなうように
してもよい。このようにすることにより、複数の人ごと
の好み、好みの変化に対応して快適なシャワー温度を適
切に設定することができ、また学習についても複数の人
ごとに適切に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャワー
装置では、シャワーを提供する状況に関する情報に基づ
いてニューラルネットワークでなるシャワー温度推論手
段がシャワー利用者が快適であろうシャワー温度を推論
して、その温度によりシャワーの提供を行うようにした
のであって、シャワー利用者は何ら温度操作を行うこと
なく快適な温度でシャワーを浴びることができ非常に便
利であるという効果がある。
【0042】また、シャワー温度の推論際には、シャワ
ー開始時の初期温度、シャワーを浴びはじめてからある
程度時間が経過したのちの後期温度、あるいは更に過渡
特性記憶手段に記憶されている初期温度と後期温度との
間の時間的な過渡特性の種類を推論して、これらに基づ
いて快適なシャワー温度を推論するようにしているの
で、容易にしかも簡便にシャワーを浴びている時間的経
過に対しても快適なシャワー温度を推論することができ
る効果がある。
【0043】また、推論した温度以外の温度にてシャワ
ーの提供を希望する場合には、温度設定手段にて任意の
温度を指定操作でき便利である。
【0044】また、温度設定手段が操作されたときには
そのときの操作内容及びそのときの推論条件検出手段が
検出した情報に基づいて、学習制御手段がシャワー温度
推論手段のニューラルネットワークの学習を行うように
したので、利用者の好み、好みの変化に対応した快適な
シャワー温度の推論が可能となる効果がある。
【0045】また、シャワー温度推論手段が推論するた
めの情報としてPMVの要素、カレンダ情報、時刻情報
の一部あるいは組み合わせを含むため、確実に快適なシ
ャワー温度を推論することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャワールームの外観図である。
【図2】操作パネルの外観図である。
【図3】シャワー装置の構成の説明図である。
【図4】PMVの説明図である。
【図5】シャワー温度推論手段の説明図である。
【図6】過渡特性記憶手段の過渡特性の説明図である。
【図7】他の実施例の説明図である。
【図8】他の実施例の構成の説明図である。
【符号の説明】
1 シャワー装置 2 ハンドシャワー 10 操作パネル 11 操作部 15 自動スイッチ 16 アップスイッチ 17 ダウンスイッチ 18 表示部 21 推論条件検出手段 22 シャワー温度推論手段 23 温度制御手段 24 シャワー給湯手段 25 学習制御手段 26 過渡特性記憶手段 27 カレンダ手段 28 時計手段 31 入力信号提供手段 38 推論温度判別手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャワーを提供する状況に関する条件を
    検出する推論条件検出手段と、前記推論条件検出手段に
    より検出した推論条件に基づき、シャワー開始時のシャ
    ワー利用者の快適なシャワー初期温度及びシャワーを浴
    びはじめてからある程度の時間経過後のシャワー利用者
    の快適なシャワー後期温度を推論するニューラルネット
    ワークでなるシャワー温度推論手段と、シャワー初期温
    度とシャワー後期温度との間の時間的な過渡特性を記憶
    する過渡特性記憶手段と、前記シャワー温度推論手段に
    より推論されたシャワー初期温度、シャワー後期温度、
    及び前記過渡特性記憶手段に記憶された過渡特性に基づ
    くシャワー温度でシャワーを提供するシャワー給湯手段
    と、 を具備したことを特徴とするシャワー装置。
  2. 【請求項2】 シャワー開始時のシャワー利用者の快適
    なシャワー初期温度とシャワーを浴びはじめてからある
    程度の時間経過後のシャワー利用者の快適なシャワー後
    期温度との間の時間的な過渡特性を少なくとも二つ以上
    記憶する過渡特性記憶手段と、シャワーを提供する状況
    に関する条件を検出する推論条件検出手段と、前記推論
    条件検出手段により検出した推論条件に基づきシャワー
    開始時のシャワー初期温度、シャワーを浴びはじめてか
    らある程度の時間経過後のシャワー後期温度、及び前記
    過渡特性記憶手段に記憶されている過渡特性の最適な種
    類を推論するニューラルネットワークでなるシャワー温
    度推論手段と、前記シャワー温度推論手段により推論さ
    れたシャワー初期温度、シャワー後期温度、及び前記過
    渡特性記憶手段に記憶された過渡特性に基づくシャワー
    温度でシャワーを提供するシャワー給湯手段と、 を具備したことを特徴とするシャワー装置。
  3. 【請求項3】 シャワー開始時のシャワー利用者の快適
    なシャワー初期温度とシャワーを浴びはじめてからある
    程度の時間経過後のシャワー利用者の快適なシャワー後
    期温度との間の時間的な過渡特性を少なくとも二つ以上
    記憶する過渡特性記憶手段と、シャワーを提供する状況
    に関する条件を検出する推論条件検出手段と、前記推論
    条件検出手段により検出した推論条件に基づきシャワー
    開始時のシャワー初期温度、シャワーを浴びはじめてか
    らある程度の時間経過後のシャワー後期温度、及び前記
    過渡特性記憶手段に記憶されている過渡特性の最適な種
    類を推論するニューラルネットワークでなるシャワー温
    度推論手段と、シャワー利用者の操作により任意のシャ
    ワー温度を設定する温度設定手段と、前記温度設定手段
    により設定されたシャワー温度に基づいて、あるいは前
    記シャワー温度推論手段により推論されたシャワー初期
    温度、シャワー後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に
    記憶された過渡特性に基づくシャワー温度でシャワーを
    提供するシャワー給湯手段と、 を具備したことを特徴とするシャワー装置。
  4. 【請求項4】 シャワー開始時のシャワー利用者の快適
    なシャワー初期温度とシャワーを浴びはじめてからある
    程度の時間経過後のシャワー利用者の快適なシャワー後
    期温度との間の時間的な過渡特性を少なくとも二つ以上
    記憶する過渡特性記憶手段と、シャワーを提供する状況
    に関する条件を検出する推論条件検出手段と、前記推論
    条件検出手段により検出した推論条件に基づきシャワー
    開始時のシャワー初期温度、シャワーを浴びはじめてか
    らある程度の時間経過後のシャワー後期温度、及び前記
    過渡特性記憶手段に記憶されている過渡特性の最適な種
    類を推論するニューラルネットワークでなるシャワー温
    度推論手段と、シャワー利用者の操作により任意のシャ
    ワー温度を設定する温度設定手段と、前記温度設定手段
    により設定されたシャワー温度に基づいて、あるいは前
    記シャワー温度推論手段により推論されたシャワー初期
    温度、シャワー後期温度、及び前記過渡特性記憶手段に
    記憶された過渡特性に基づくシャワー温度でシャワーを
    提供するシャワー給湯手段と、前記温度設定手段により
    設定された設定温度とそのときの推論条件検出手段によ
    り検出された状況の内容に基づいて前記シャワー温度推
    論手段のニューラルネットワークの学習を制御する学習
    制御手段と、 を具備したことを特徴とするシャワー装置。
  5. 【請求項5】 前記推論条件検出手段が検出するシャワ
    ーを提供する状況に関する条件は、少なくともPMV
    (快適度)の要素に関連するものであることを特徴とす
    る請求項第1乃至請求項第4記載のシャワー装置。
  6. 【請求項6】 前記推論条件検出手段が検出するシャワ
    ーを提供する状況に関する条件は、少なくともカレンダ
    情報または時計情報のいずれか一方、あるいは双方を有
    することを特徴とする請求項第1乃至請求項第4記載の
    シャワー装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104820247A (zh) * 2015-05-18 2015-08-05 山东科技大学 矿井分布式三维电法仪及其观测方法
CN107451682A (zh) * 2017-07-13 2017-12-08 中国水利水电科学研究院 一种基于神经网络的城市感潮河段生态需水量预测方法

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