JPH08145924A - 超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置 - Google Patents

超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置

Info

Publication number
JPH08145924A
JPH08145924A JP6315472A JP31547294A JPH08145924A JP H08145924 A JPH08145924 A JP H08145924A JP 6315472 A JP6315472 A JP 6315472A JP 31547294 A JP31547294 A JP 31547294A JP H08145924 A JPH08145924 A JP H08145924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
impedance
voltage
vibrator
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6315472A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Gonda
誠 権田
Hajime Hatano
甫 羽田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hatano Hajime
Kuroda Denki KK
Original Assignee
Hatano Hajime
Kuroda Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hatano Hajime, Kuroda Denki KK filed Critical Hatano Hajime
Priority to JP6315472A priority Critical patent/JPH08145924A/ja
Publication of JPH08145924A publication Critical patent/JPH08145924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波振動子のインピーダンスを検出,表示
し超音波はんだ付に効率のよい超音波振動を得る。 【構成】 超音波発生器1に発振回路3を介して接続さ
れた超音波振動子2で溶解はんだに超音波振動を与える
際、発振回路3の電圧Evと、超音波発生器1の出力電
流に見合った電圧Ivとを検出回路6,9で検出し、超
音波振動子2のインピーダンスZvを演算器13、表示
器14で演算表示し、その適否を判断する。または表示
器14にコンパレータと表示部を設け、インピーダンス
Zv又は負荷の最適値又は最適範囲を設定し、これと比
較して適否を表示部で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超音波はんだ付用工具
の摩耗検出方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】従来溶解はん
だに超音波振動を印加してはんだ付を行う超音波はんだ
付方法が広く知られているが、ここで用いる超音波振動
子の振動周波数は設定によって与えられた周波数である
のに対し、振動子の周波数は温度条件や装置の構成その
他の条件(負荷)により固有の振動周波数が定まり、両
者の振動数にずれが生じると、脱調現象を超して急激に
振動子のインピーダンスが大きくなり、振動効率が低下
するという問題がある。
【0003】特に振動子の先端が過負荷により摩耗する
と超音波キャビテーションにより端面の滑らかな均一性
が失われ、凹凸が形成され、この状態での振動は無負荷
の状態に類似するので、インピーダンスは低下し、溶解
はんだに有効な超音波振動が伝わらない傾向となる。
【0004】この発明は上記現象の鑑み、はんだ付中の
負荷に対する振動子の摩耗状態(インピーダンス)を簡
便に把握し、発振器の調整等を容易にして効率のよい超
音波印加を行える方法及び装置を提供せんとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の方法は、溶解はんだ側に設置された超音波
振動子2に超音波発生器1を接続し、溶解はんだに所定
振動周波数の超音波振動を印加する方法において、上記
超音波を生じさせる発振回路3の電圧Evと、発振回路
3の電流に対応する電圧Ivとを検出し、該電圧Ev,
Ivより超音波振動子2のインピーダンスZvを演算し
て表示することを特徴としている。同様に本発明の装置
は、溶解はんだに超音波振動を与える超音波振動子2と
該超音波振動子2に超音波振動を生じさせる超音波発生
器1を発振回路3で接続し、超音波振動中の上記発振回
路3の電圧Evと、発振回路3の電流に対応する電圧I
vとを検出する検出回路6,9と、検出された電圧E
v,Ivから超音波振動子2のインピーダンスZvを演
算する演算器13と該インピーダンスZv表示する表示
器14を設けたことを第1の特徴としている。さらに第
2の特徴は、表示器14をインピーダンスZv又は負荷
の最適値若しくは最適範囲の設定が可能なコンパレータ
と最適か否かを表示する表示部からなる判定回路とで構
成した点である。
【0006】
【作用】超音波振動子は発振回路を介して超音波発振器
により振動を与えられ、溶解はんだ中においてはんだ付
部に振動を与えるが、この時検出回路において発振回路
の電圧と電流が検出され、演算器により振動子のインピ
ーダンスが算出されるとともに、表示器により当該イン
ピーダンスの状態が表示される。オペレーターはこの表
示されたインピーダンスの適否を判断して超音波発振器
の調整を振動子の振動に対して最適に行うことができ
る。
【0007】また表示器がコンパレータと表示部からな
る時は、予め振動子の周波数範囲と発振器の周波数に合
わせてインピーダンス又は負荷が適合する最適の値又は
最適範囲をコンパレータで設定しておき、表示部でその
適否を監視又は判断する。
【0008】
【実施例】図1は本発明の基本構成図を示し、超音波発
振器1は溶解はんだ(図示しない)中にある超音波振動
子2に発振回路3で接続され、振動子2はその先端のチ
ップ4により溶解はんだに超音波振動を与える。
【0009】上記発振回路3における発振器1の出力両
端の電圧Evを取り出す電圧検出回路6(6a,6b)
を接続し、このままでは発振器電圧は高すぎるので、降
圧抵抗7により適当な電圧に下げ、整流回路8に通し直
流電圧Avを得る。
【0010】また発振器1の出力電流は、電流検出回路
9(9a.9b)に接続されるピックアップコイル11
を発振回路3に設けることによって、出力電流i(A)
に見合った電圧Ivを得る。ここでIvを得るにはピッ
クアップコイル11の代わりに図2(A)に示すよう
に、極めて低い抵抗11′を挿入し、その両端の電圧を
取り出してもよい。取り出されたIvを整流回路12に
通し、直流電圧Bvを得る。
【0011】上記電圧Av及びBvを除算器(演算)回
路13に通し、電気的にAv/Bvを行えばインピーダ
ンスに相当する電圧Zvが得られ、この電圧Zvを表示
器(電圧計)14の値に増幅器16により増幅較正して
表示器14に加えれば、発振器動作中にして負荷のイン
ピーダンス状態を把握できる。図2(B)に示すように
除算器回路13に代えて、その入力Av及びBvを対数
増幅器13により対数増幅し、その結果を減算器17に
通す回路でも同様の結果を得られる。
【0012】上記負荷のインピーダンスは、図4にしめ
すように発振器1から出力される周波数と振動子のその
時の固有振動周波数がマッチングした時に最も低くな
り、その点を共周波数fとする。
【0013】従って、もし発振器1の周波数を連続的に
変化させたとすると表示器の指針はfで最も低くな
り、それ以外では高くなる傾向が目視できるから、発振
器1を最適負荷条件に合わせるには、指針の最も低くな
る点に設定すればよい。仮に負荷に対して温度等の外的
条件が変化して振動子2の固有振動周波数が変わったと
してもインピーダンスの最も低い点が最適負荷である事
に変わりはないので、適応範囲が広い。
【0014】図1の基本回路で取り出されたインピーダ
ンスにみまう電圧Zvを図3の様な比較回路に通し、予
め設定した最適負荷範囲にあるかどうかを判定し、その
結果を表示すればより簡単に負荷状態を監視できる。
【0015】振動子2は機械系であるので、周波数の放
物線カーブQが鋭く急峻となり、その最適負荷周波数範
囲VR〜VR範囲は狭く、それを外れると脱調現象
を起こして急激にインピーダンスは大きくなる。また負
荷がかかっていない時は、振動子の効率が上がるのでイ
ンピーダンスは低くなる傾向がある。
【0016】今、振動子先端が負荷中で摩耗してくる
と、超音波キャビテーションのためにその先端の滑らか
な均一性が失われ、表面が凹凸状に荒れてくる。その結
果は空負荷の状態に類似して来るのでインピーダンスは
下がる傾向になる。従って、予め振動子の動作負荷状態
を求めれば最適負荷範囲VR〜VRが判るので図3
の判定回路の上限設定及び下限設定トリマによって判定
条件をセットできる。
【0017】以上明らかなように、負荷(この場合はん
だ中の振動子2)を接続した発振器1出力の電圧及び電
流が分かれば、電圧/電流からインピーダンスが得られ
る。発振器1から見た振動子2はほば直列共振回路とな
り、効率のよい負荷状態とは負荷側のインピーダンスが
最も低くなるところである。本発明はこのインピーダン
スを計測できる回路を基本として、検出回路を構成した
ものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
超音波振動子の負荷状態により、発振器との間に生ずる
振動周波数のずれを容易且つ確実に監視判定でき、常に
最適条件下ではんだ付における効率のよい超音波振動を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の基本構成図である。
【図2】(A),(B)は基本構成の部分的な他の実施
例の回路図である。
【図3】基本構成に加えられるアプリケーション図であ
る。
【図4】発振器と振動子の周波数特性図である。
【図5】振動子の振動数の最適範囲の判定時の状態を表
す周波数特性図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 振動子 3 発振回路 6,9 検出回路 13 演算器 14 表示器 Ev,Iv 電圧 Zv インピーダンス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解はんだ側に設置された超音波振動子
    (2)に超音波発生器(1)を接続し、溶解はんだに所
    定振動周波数の超音波振動を印加する方法において、上
    記超音波を生じさせる発振回路(3)の電圧(Ev)
    と、発振回路(3)の電流に対応する電圧(Iv)とを
    検出し、該電圧(Ev),(Iv)より超音波振動子
    (2)のインピーダンス(Zv)を演算して表示する超
    音波はんだ付用工具の摩耗検出方法。
  2. 【請求項2】 溶解はんだに超音波振動を与える超音波
    振動子(2)と該超音波振動子(2)に超音波振動を生
    じさせる超音波発生器(1)を発振回路(3)で接続
    し、超音波振動中の上記発振回路(3)の電圧(Ev)
    と、発振回路(3)の電流に対応する電圧(Iv)とを
    検出する検出回路(6),(9)と、検出された電圧
    (Ev),(Iv)から超音波振動子(2)のインピー
    ダンス(Zv)を演算する演算器(13)と該インピー
    ダンス(Zv)を表示する表示器(14)を設けてなる
    超音波はんだ付用工具の摩耗検出装置。
  3. 【請求項3】 表示器(14)をインピーダンス(Z
    v)又は負荷の最適値若しくは最適範囲の設定が可能な
    コンパレータと最適か否かを表示する表示部からなる判
    定回路とで構成した請求項2の超音波はんだ付用工具の
    摩耗検出装置。
JP6315472A 1994-11-25 1994-11-25 超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置 Pending JPH08145924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6315472A JPH08145924A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6315472A JPH08145924A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08145924A true JPH08145924A (ja) 1996-06-07

Family

ID=18065774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6315472A Pending JPH08145924A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08145924A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111006755A (zh) * 2019-11-27 2020-04-14 核工业理化工程研究院 用于超声波焊头机械振动的静态检测方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111006755A (zh) * 2019-11-27 2020-04-14 核工业理化工程研究院 用于超声波焊头机械振动的静态检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8211132B2 (en) Ultrasonic surgical apparatus
US5637947A (en) Method and apparatus for operating a generator supplying a high-frequency power to an ultrasonic transducer
US4815001A (en) Ultrasonic wire bonding quality monitor and method
JP2828985B2 (ja) アーク長検出装置,アーク長検出方法,トーチ高さ制御装置,トーチ高さ制御方法,自動溶接装置並びに自動溶接方法
CA2441190A1 (en) Methods and apparatus for controlling piezoelectric vibration
US20110155789A1 (en) Bonding apparatus
CN103597327B (zh) 用于计算超声焊头的振动幅度的方法
JPH044542B2 (ja)
JPS63168175A (ja) 超音波探針のドライブ回路網
JP3772175B2 (ja) 超音波溶着装置
US3693158A (en) Method and apparatus for ultrasonic weld quality analysis employing plural analysis signals
JPH08145924A (ja) 超音波はんだ付用工具の摩耗検出方法及び装置
CN111504444A (zh) 超磁致伸缩超声换能器谐振频率确定装置及方法
JPH0121452B2 (ja)
JPH01321876A (ja) 超音波モータ駆動装置
JP3191404B2 (ja) 圧電振動子の温度検知方法
JP4034683B2 (ja) 圧力調整機構を備えた青果類の硬度測定装置および青果類の硬度測定方法
JP3567884B2 (ja) 超音波ボンディング方法
JP3565063B2 (ja) 電子部品の超音波圧着装置および超音波圧着方法
US20220252649A1 (en) Method And Generator For Characterizing An Oscillatory System
RU2006025C1 (ru) Вихретоковый способ контроля качества сварных соединений и вихретоковое устройство для его осуществления
JP2001242209A (ja) 水晶振動子の良否判定方法
JPH10226196A (ja) 超音波マーキング装置
SU504920A1 (ru) Способ бесконтактного измерени физических параметров сред в.с.скрипалева
JPS60171428A (ja) 気体圧力計