JPH08143151A - 袋に収容した粉粒材料の移送方法およびそれに用いる装置 - Google Patents
袋に収容した粉粒材料の移送方法およびそれに用いる装置Info
- Publication number
- JPH08143151A JPH08143151A JP31551894A JP31551894A JPH08143151A JP H08143151 A JPH08143151 A JP H08143151A JP 31551894 A JP31551894 A JP 31551894A JP 31551894 A JP31551894 A JP 31551894A JP H08143151 A JPH08143151 A JP H08143151A
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- powdery
- granular material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 袋に収容したセメントなどの粉粒材料を、袋
から直接抜き出すように取り出して、これを例えば建設
機械の貯溜ホッパーなどへ供給することができる技術を
提供する。 【構成】 袋1内部の粉粒材料を、その袋1から離れた
別の箇所に移送するに際し、袋1に対して取り出し手段
10の先端11を突き刺すことによって、前記袋1内部
の粉粒材料を袋の外に取り出す工程と、取り出した粉粒
材料を、取り出し手段10に連結した移送手段20によ
って前記別の箇所に移送する工程を備える。
から直接抜き出すように取り出して、これを例えば建設
機械の貯溜ホッパーなどへ供給することができる技術を
提供する。 【構成】 袋1内部の粉粒材料を、その袋1から離れた
別の箇所に移送するに際し、袋1に対して取り出し手段
10の先端11を突き刺すことによって、前記袋1内部
の粉粒材料を袋の外に取り出す工程と、取り出した粉粒
材料を、取り出し手段10に連結した移送手段20によ
って前記別の箇所に移送する工程を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、袋内部の粉粒材料を、
袋から離れた別の箇所に移送するための技術に関し、特
に、取り扱いに不便な大きな袋に収容したセメントなど
の粉粒材料を、袋から直接抜き出すように取り出して、
これを例えば建設機械の貯溜ホッパーなどへ供給するの
に有効に利用することができる技術に関するものであ
る。
袋から離れた別の箇所に移送するための技術に関し、特
に、取り扱いに不便な大きな袋に収容したセメントなど
の粉粒材料を、袋から直接抜き出すように取り出して、
これを例えば建設機械の貯溜ホッパーなどへ供給するの
に有効に利用することができる技術に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】粉粒材料であるセメントは、各種のコン
クリート構造物の施工に用いられる他、例えば建物の基
礎を施工する際の地盤改良剤としても多く使用されてい
る。そして、このセメントを使用した地盤改良技術は、
近年では住宅のような比較的小規模の基礎の施工におい
ても採用され、それに伴って種々の工法が提案されてい
る。例えば、施工すべき基礎のフーチング部分が埋まる
程度の深さの溝を掘り、さらに溝の底を掘ってその掘っ
た部分にセメント等の地盤改良剤を加えて地盤改良を行
う方法、あるいは現地盤をそのまま掘削して地盤改良を
行う方法(特開昭60ー37324号)などがある。
クリート構造物の施工に用いられる他、例えば建物の基
礎を施工する際の地盤改良剤としても多く使用されてい
る。そして、このセメントを使用した地盤改良技術は、
近年では住宅のような比較的小規模の基礎の施工におい
ても採用され、それに伴って種々の工法が提案されてい
る。例えば、施工すべき基礎のフーチング部分が埋まる
程度の深さの溝を掘り、さらに溝の底を掘ってその掘っ
た部分にセメント等の地盤改良剤を加えて地盤改良を行
う方法、あるいは現地盤をそのまま掘削して地盤改良を
行う方法(特開昭60ー37324号)などがある。
【0003】ところで、大規模な地盤改良現場において
用いられる建設機械は、地盤の掘削や撹拌、および地盤
改良剤の添加などの作業を、通常、一台の機械で行える
ような大型のものが採用されている。しかし、住宅のよ
うな小規模の基礎を施工する際の地盤改良においては、
特に敷地や近隣住宅との関係などにおいて、大型の施工
機械を用いることができないのが一般的である。したが
って、従来においては小型のパワーショベルなどを用い
て掘削する工程と、セメントを添加して撹拌する工程な
どは別々の機械を用いて行っていた。その点、小型のパ
ワーショベルなどによって溝を掘る作業や、土砂にセメ
ントを添加して撹拌する作業などの地盤改良作業のほと
んどを一台の建設機械で行えるとすれば、大変便利であ
る。
用いられる建設機械は、地盤の掘削や撹拌、および地盤
改良剤の添加などの作業を、通常、一台の機械で行える
ような大型のものが採用されている。しかし、住宅のよ
うな小規模の基礎を施工する際の地盤改良においては、
特に敷地や近隣住宅との関係などにおいて、大型の施工
機械を用いることができないのが一般的である。したが
って、従来においては小型のパワーショベルなどを用い
て掘削する工程と、セメントを添加して撹拌する工程な
どは別々の機械を用いて行っていた。その点、小型のパ
ワーショベルなどによって溝を掘る作業や、土砂にセメ
ントを添加して撹拌する作業などの地盤改良作業のほと
んどを一台の建設機械で行えるとすれば、大変便利であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに応えて本出願人
は、溝の掘削時に、掘削された土砂にセメントを散布し
て掘削と同時に撹拌混練する工程、および混練された土
砂とセメントとの混合物を突き固めて固化させる工程、
の一連の地盤改良作業を一台の小型の機械で実現できる
建設機械を提案した(特願平6ー32671号)。この
建設機械には、散布するセメントを貯溜しておくための
ホッパーが装備され、地盤改良作業時には、このホッパ
ーに対してときどきセメントを供給する必要がある。こ
のセメントの供給に際しては、建設機械自体が小型であ
るために、ホッパーの容量を例えば200kg前後しか
とることができない。
は、溝の掘削時に、掘削された土砂にセメントを散布し
て掘削と同時に撹拌混練する工程、および混練された土
砂とセメントとの混合物を突き固めて固化させる工程、
の一連の地盤改良作業を一台の小型の機械で実現できる
建設機械を提案した(特願平6ー32671号)。この
建設機械には、散布するセメントを貯溜しておくための
ホッパーが装備され、地盤改良作業時には、このホッパ
ーに対してときどきセメントを供給する必要がある。こ
のセメントの供給に際しては、建設機械自体が小型であ
るために、ホッパーの容量を例えば200kg前後しか
とることができない。
【0005】ここで、このように多用されるセメントの
輸送形態について着目して見ると、バラ積み輸送と袋詰
め輸送がある。袋詰め輸送の場合には、商業用では40
kg入りの袋が一般的であるが、大量に使用する場合に
は1トン入りの袋で運ばれてくるのが一般的である。こ
れらのうち、小さい袋でセメントをホッパーに供給する
場合には、手間がかかり能率的でない上に、小さいと言
えども40kgもあるので苛酷な作業となる。しかも、
こうした地盤改良作業では大量のセメントを使用するの
で、ホッパー内のセメントが空になるたびに、セメント
供給のために建設機械自体をセメントのある場所まで移
動させるのでは、作用能率が著しく低下する問題も生じ
る。
輸送形態について着目して見ると、バラ積み輸送と袋詰
め輸送がある。袋詰め輸送の場合には、商業用では40
kg入りの袋が一般的であるが、大量に使用する場合に
は1トン入りの袋で運ばれてくるのが一般的である。こ
れらのうち、小さい袋でセメントをホッパーに供給する
場合には、手間がかかり能率的でない上に、小さいと言
えども40kgもあるので苛酷な作業となる。しかも、
こうした地盤改良作業では大量のセメントを使用するの
で、ホッパー内のセメントが空になるたびに、セメント
供給のために建設機械自体をセメントのある場所まで移
動させるのでは、作用能率が著しく低下する問題も生じ
る。
【0006】一方、1トン袋の大きい方では、大きすぎ
るために小分けして供給する必要がある。その場合に
は、1トン袋をクレーンで吊り上げることによってホッ
パーへ小分けにするか、スコップやバケツ等を用いる人
手による作業によってホッパーへ供給しなければなら
ず、何れにしても作業性が良いとは言えない問題があ
る。なお、粉粒材料の移送技術および供給技術、並びに
粉粒材料を入れる袋の技術について調査した結果、下記
の公知技術があったが、何れも本発明の課題を解決可能
な技術は見当たらなかった。 イ 実開昭57ー188649号(粉体用袋の注入口構
造として、空気抜き作業を容易にする考え方) ロ 実開平02ー56148号(穀類等の収容袋とし
て、上方に供給口、下方に排出口を配置する考え方) ハ 特開昭55ー161711号(粉体の供給装置とし
て、螺旋状コイルに工夫をする考え方)
るために小分けして供給する必要がある。その場合に
は、1トン袋をクレーンで吊り上げることによってホッ
パーへ小分けにするか、スコップやバケツ等を用いる人
手による作業によってホッパーへ供給しなければなら
ず、何れにしても作業性が良いとは言えない問題があ
る。なお、粉粒材料の移送技術および供給技術、並びに
粉粒材料を入れる袋の技術について調査した結果、下記
の公知技術があったが、何れも本発明の課題を解決可能
な技術は見当たらなかった。 イ 実開昭57ー188649号(粉体用袋の注入口構
造として、空気抜き作業を容易にする考え方) ロ 実開平02ー56148号(穀類等の収容袋とし
て、上方に供給口、下方に排出口を配置する考え方) ハ 特開昭55ー161711号(粉体の供給装置とし
て、螺旋状コイルに工夫をする考え方)
【0007】
【発明の目的】本発明は、以上のような点を考慮してな
されたもので、袋に収容されたセメント等の粉粒材料
を、袋から離れた別の箇所に簡単かつ確実に移送するこ
とができ、特に、取り扱いに不便な大きな袋に収容した
セメントなどの粉粒材料を、袋から直接抜き出すように
取り出して、これを例えば建設機械の貯溜ホッパーなど
へ供給するのに有効に利用することができる技術を提供
することを目的とする。
されたもので、袋に収容されたセメント等の粉粒材料
を、袋から離れた別の箇所に簡単かつ確実に移送するこ
とができ、特に、取り扱いに不便な大きな袋に収容した
セメントなどの粉粒材料を、袋から直接抜き出すように
取り出して、これを例えば建設機械の貯溜ホッパーなど
へ供給するのに有効に利用することができる技術を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の移送方法では、
袋に収容された粉粒材料を、その袋から離れた別の箇所
に、例えば建設機械のホッパーなどへ移送するに際し、
先端を袋に突き刺して用いる移送装置を使用する点に大
きな特徴がある。即ち、移送装置の取り出し手段の先端
を袋に突き刺すことによって、袋内部の粉粒材料を袋の
外に取り出す第1工程と、この第1工程で取り出した粉
粒材料を、取り出し手段に連結した移送手段によって移
送する第2工程とを備える。粉粒材料を袋の外に取り出
す第1の工程では、粉粒材料の自重を利用して行う方法
とするのが望ましい。その場合、取り出し手段に対し、
粉粒材料を取り込むための開口を上向きに設けた構成と
するのが好適である。なぜなら、粉粒材料が自らの重み
によってスムーズに開口に入って行くからである。ま
た、移送手段によって移送した粉粒材料は、これを貯溜
しておく前記ホッパーあるいは粉粒材料を直接使用する
ような別の箇所へ排出されるが、その際、排出を簡単に
しかも飛び散らないようにするために、下方へ向かって
落下させて行うようにするのが好適である。
袋に収容された粉粒材料を、その袋から離れた別の箇所
に、例えば建設機械のホッパーなどへ移送するに際し、
先端を袋に突き刺して用いる移送装置を使用する点に大
きな特徴がある。即ち、移送装置の取り出し手段の先端
を袋に突き刺すことによって、袋内部の粉粒材料を袋の
外に取り出す第1工程と、この第1工程で取り出した粉
粒材料を、取り出し手段に連結した移送手段によって移
送する第2工程とを備える。粉粒材料を袋の外に取り出
す第1の工程では、粉粒材料の自重を利用して行う方法
とするのが望ましい。その場合、取り出し手段に対し、
粉粒材料を取り込むための開口を上向きに設けた構成と
するのが好適である。なぜなら、粉粒材料が自らの重み
によってスムーズに開口に入って行くからである。ま
た、移送手段によって移送した粉粒材料は、これを貯溜
しておく前記ホッパーあるいは粉粒材料を直接使用する
ような別の箇所へ排出されるが、その際、排出を簡単に
しかも飛び散らないようにするために、下方へ向かって
落下させて行うようにするのが好適である。
【0009】一方、本発明の移送装置は、袋に先端を突
き刺すことによってその袋内部の紛粒材料を袋の外に取
り出す取り出し手段と、この取り出し手段に連結され、
前記別の箇所へ移送する移送手段と、この移送手段の一
端に位置し、移送手段によって移送される粉粒材料を排
出する排出手段とを備える。この場合、高低差のある箇
所にも移送可能なように、少なくとも移送手段の部分
を、あるいは全体をフレキシブルに構成しておくのが望
ましい。また、取り出し手段については、先端が先細り
の筒状部材を備え、この筒状部材の先端部分または側面
部分の少なくとも一方に、袋内部の粉粒材料を取り込む
ための開口が設けられる構成とされる。そして、この筒
状部材内には、開口から取り込んだ粉粒材料を移送手段
へ移動させるための手段、例えば回転する螺旋スクリュ
ーが設けられる。
き刺すことによってその袋内部の紛粒材料を袋の外に取
り出す取り出し手段と、この取り出し手段に連結され、
前記別の箇所へ移送する移送手段と、この移送手段の一
端に位置し、移送手段によって移送される粉粒材料を排
出する排出手段とを備える。この場合、高低差のある箇
所にも移送可能なように、少なくとも移送手段の部分
を、あるいは全体をフレキシブルに構成しておくのが望
ましい。また、取り出し手段については、先端が先細り
の筒状部材を備え、この筒状部材の先端部分または側面
部分の少なくとも一方に、袋内部の粉粒材料を取り込む
ための開口が設けられる構成とされる。そして、この筒
状部材内には、開口から取り込んだ粉粒材料を移送手段
へ移動させるための手段、例えば回転する螺旋スクリュ
ーが設けられる。
【0010】前記移送手段は、粉粒材料の移送路となる
筒状部と、この筒状部内で回転してその筒状部内の粉粒
材料を排出手段へ移動させる手段、例えば同じく回転す
る螺旋スクリューとを備える。その場合、取り出し手段
および移送手段の螺旋スクリューは同軸に連結され、排
出手段に設けられた駆動手段によって一体に回転する構
成とするのが、装置全体の設計上や簡易な構造とするう
えで望ましい。駆動手段としては、動力源の調達が容易
な電動モータが好適である。駆動手段に電動モータを用
いる場合、排出手段に対して着脱式に設けても良い。そ
の場合、この電動モータの出力軸の部分に、螺旋スクリ
ューを回転させる回転軸の一端に着脱可能に装着するた
め装着手段を備えた把手付きの電動モータを利用するこ
とができる。
筒状部と、この筒状部内で回転してその筒状部内の粉粒
材料を排出手段へ移動させる手段、例えば同じく回転す
る螺旋スクリューとを備える。その場合、取り出し手段
および移送手段の螺旋スクリューは同軸に連結され、排
出手段に設けられた駆動手段によって一体に回転する構
成とするのが、装置全体の設計上や簡易な構造とするう
えで望ましい。駆動手段としては、動力源の調達が容易
な電動モータが好適である。駆動手段に電動モータを用
いる場合、排出手段に対して着脱式に設けても良い。そ
の場合、この電動モータの出力軸の部分に、螺旋スクリ
ューを回転させる回転軸の一端に着脱可能に装着するた
め装着手段を備えた把手付きの電動モータを利用するこ
とができる。
【0011】前記取り出し手段および排出手段の少なく
とも一方には、移送装置自体の操作や取り扱い、あるい
は運搬などの際に利用するための把手が設けられるが、
この把手は両方に設けておく方が望ましい。また、排出
手段には、好ましくは排出された粉粒材料を受けるホッ
パーなどの受け部材に対して、その排出手段の部分を位
置決めしておくための位置決め機構が設けられる。この
位置決め機構としては、位置決めの対象にもよるが、可
能な限り簡易にするために、例えば排出手段あるいは移
送装置全体の自重を利用する構成とされる。なお、粉粒
材料を収容する袋は、その袋の一部に、取り出し手段の
先端を突き刺す作業が容易に行えるように、他の部分よ
りも強度が弱い部分を有するような構造としておくのが
望ましい。たとえば、袋の本体自体を予め部分的に弱く
構成したり、あるいは市販の強度一様な袋に対し、突き
刺し時にリング型の補強シールを貼り付けることによっ
て、リング内の突き刺し部分を相対的に弱くするなど、
いろいろと対応することができる。
とも一方には、移送装置自体の操作や取り扱い、あるい
は運搬などの際に利用するための把手が設けられるが、
この把手は両方に設けておく方が望ましい。また、排出
手段には、好ましくは排出された粉粒材料を受けるホッ
パーなどの受け部材に対して、その排出手段の部分を位
置決めしておくための位置決め機構が設けられる。この
位置決め機構としては、位置決めの対象にもよるが、可
能な限り簡易にするために、例えば排出手段あるいは移
送装置全体の自重を利用する構成とされる。なお、粉粒
材料を収容する袋は、その袋の一部に、取り出し手段の
先端を突き刺す作業が容易に行えるように、他の部分よ
りも強度が弱い部分を有するような構造としておくのが
望ましい。たとえば、袋の本体自体を予め部分的に弱く
構成したり、あるいは市販の強度一様な袋に対し、突き
刺し時にリング型の補強シールを貼り付けることによっ
て、リング内の突き刺し部分を相対的に弱くするなど、
いろいろと対応することができる。
【0012】
【作用】取り出し手段の先端を袋に突き刺すことによ
り、その取り出し手段の部分が袋内に挿入され、袋内の
粉粒材料が袋の外に取り出し可能になる。取り出し手段
によって袋の外に取り出された粉粒材料は、取り出し手
段に連結された移送手段により袋から離れた別の箇所に
移送される。移送手段の一端部に排出手段がある場合に
はこの排出手段の部分を、例えばホッパーなどの上に位
置させておくことにより、このホッパーに粉粒材料を供
給することができる。
り、その取り出し手段の部分が袋内に挿入され、袋内の
粉粒材料が袋の外に取り出し可能になる。取り出し手段
によって袋の外に取り出された粉粒材料は、取り出し手
段に連結された移送手段により袋から離れた別の箇所に
移送される。移送手段の一端部に排出手段がある場合に
はこの排出手段の部分を、例えばホッパーなどの上に位
置させておくことにより、このホッパーに粉粒材料を供
給することができる。
【0013】また、袋内部の粉粒材料を、袋から離れた
別の箇所に移送するに際し、袋に突き刺して使用する取
り出し手段を備えた移送装置を用いて行うようにしてい
るので、袋自体を移動させることなく、簡単かつ確実に
セメントを目的とする箇所へ移送することができる。し
たがって、例えば袋をクレーン等で吊り上げてホッパー
などへ小分けにして供給するといった不便な作業を無く
すことができ、これにより粉粒材料の供給作業を格段に
向上させることできる。また、取り出し手段の部分につ
いては、その先端を袋に突き刺すだけの作業でセットす
ることができ、一方、排出手段の部分については、ホッ
パーなどの上に載せるだけの作業で済むので、作業性や
取り扱い性も極めて良好なものとなる。
別の箇所に移送するに際し、袋に突き刺して使用する取
り出し手段を備えた移送装置を用いて行うようにしてい
るので、袋自体を移動させることなく、簡単かつ確実に
セメントを目的とする箇所へ移送することができる。し
たがって、例えば袋をクレーン等で吊り上げてホッパー
などへ小分けにして供給するといった不便な作業を無く
すことができ、これにより粉粒材料の供給作業を格段に
向上させることできる。また、取り出し手段の部分につ
いては、その先端を袋に突き刺すだけの作業でセットす
ることができ、一方、排出手段の部分については、ホッ
パーなどの上に載せるだけの作業で済むので、作業性や
取り扱い性も極めて良好なものとなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面を参
照して説明する。図1は本発明を適用した移送方法を示
すシステム図であり、図2は移送装置Sの全体構成を示
す斜視図である。なお、図1に示す実施例では、粉粒材
料として、例えば住宅等の基礎の施工における地盤改良
現場まで運ばれてきたセメント1トン詰めの袋1から、
その地盤改良に利用される小型建設機械Kに設備されて
いるホッパーhまで移送する例が示されている。
照して説明する。図1は本発明を適用した移送方法を示
すシステム図であり、図2は移送装置Sの全体構成を示
す斜視図である。なお、図1に示す実施例では、粉粒材
料として、例えば住宅等の基礎の施工における地盤改良
現場まで運ばれてきたセメント1トン詰めの袋1から、
その地盤改良に利用される小型建設機械Kに設備されて
いるホッパーhまで移送する例が示されている。
【0015】この図1および図2から明らかなように、
本実施例において用いられる移送装置Sは、袋1に対し
先端11を突き刺すことによって、その袋内部の紛粒材
料であるセメントを袋の外に取り出す取り出し手段10
と、この取り出し手段10に連結された移送手段20
と、この移送手段20によって移送されるセメントを排
出する排出手段30とを備えている。
本実施例において用いられる移送装置Sは、袋1に対し
先端11を突き刺すことによって、その袋内部の紛粒材
料であるセメントを袋の外に取り出す取り出し手段10
と、この取り出し手段10に連結された移送手段20
と、この移送手段20によって移送されるセメントを排
出する排出手段30とを備えている。
【0016】前記取り出し手段10は、先端11が先細
りの筒状部材12を備え、この筒状部材12の側面に、
袋1内のセメントをその自重により取り込むための開口
13が設けられている。筒状部材12は突き刺し機能を
損なわない限り、いろいろな形状を採ることができる
が、突き刺した状態で保持できるような三角形あるいは
台形状とするのも好ましい。勿論、袋1との間でより大
きな摩擦が生じるようにすることによって、突き刺し状
態を保持するように工夫することもできる。そして、こ
の筒状部材12内には、開口13から取り込んだセメン
トを移送手段20へ移動させるための、回転する螺旋ス
クリュー14が設けられている。前記開口13は、袋1
内のセメントが開口13を介して筒状部材12内に自重
により移動しやすいように、上向き開口として構成さ
れ、かつ、筒状部材12の長さ方向に延びる形状であ
る。
りの筒状部材12を備え、この筒状部材12の側面に、
袋1内のセメントをその自重により取り込むための開口
13が設けられている。筒状部材12は突き刺し機能を
損なわない限り、いろいろな形状を採ることができる
が、突き刺した状態で保持できるような三角形あるいは
台形状とするのも好ましい。勿論、袋1との間でより大
きな摩擦が生じるようにすることによって、突き刺し状
態を保持するように工夫することもできる。そして、こ
の筒状部材12内には、開口13から取り込んだセメン
トを移送手段20へ移動させるための、回転する螺旋ス
クリュー14が設けられている。前記開口13は、袋1
内のセメントが開口13を介して筒状部材12内に自重
により移動しやすいように、上向き開口として構成さ
れ、かつ、筒状部材12の長さ方向に延びる形状であ
る。
【0017】前記移送手段20は、前記取り出し手段1
0に対して連結筒15を介して同軸に連結され、セメン
トの移送路となる長めの筒状部21と、この筒状部21
内で回転してその筒状部21内のセメントを排出手段3
0へ移動させる螺旋スクリュー24とを備える。この移
送手段20は、高低差のあるところへ、あるいは湾曲さ
せて移送可能なように全体がフレキシブルに構成されて
いる。即ち、筒状部21は、筒状を保持した状態で湾曲
可能であり、しかも耐摩耗性に優れた材料からなる例え
ばフレキシブルホースなどにより構成さる。一方、この
筒状部21内の螺旋スクリュー24もフレキシブルな筒
状部21に対応して湾曲することができるような材料
で、あるいは自在継ぎ手構造などの手段によって機械的
に湾曲可能に構成される。
0に対して連結筒15を介して同軸に連結され、セメン
トの移送路となる長めの筒状部21と、この筒状部21
内で回転してその筒状部21内のセメントを排出手段3
0へ移動させる螺旋スクリュー24とを備える。この移
送手段20は、高低差のあるところへ、あるいは湾曲さ
せて移送可能なように全体がフレキシブルに構成されて
いる。即ち、筒状部21は、筒状を保持した状態で湾曲
可能であり、しかも耐摩耗性に優れた材料からなる例え
ばフレキシブルホースなどにより構成さる。一方、この
筒状部21内の螺旋スクリュー24もフレキシブルな筒
状部21に対応して湾曲することができるような材料
で、あるいは自在継ぎ手構造などの手段によって機械的
に湾曲可能に構成される。
【0018】前記排出手段30は、前記移送手段20に
対し連結筒25を介して同軸に連結され、移送手段20
で移送されてきたセメントを排出するための下向き開口
31を有する筒状部材32と、下向き開口31からの排
出が円滑になるように筒状部材32内に設けられた螺旋
スクリュー34とを備えている。この螺旋スクリュー3
4、移送手段20の螺旋スクリュー24および取り出し
手段10の螺旋スクリュー14は、それぞれの回転軸3
4a、24aおよび14aどうしが同軸に連結さされた
構成とされている。そして、筒状部材32の端部には、
前記各螺旋スクリューを一体に回転させるための、減速
機付き電動モータ等の駆動手段40が設けられている。
対し連結筒25を介して同軸に連結され、移送手段20
で移送されてきたセメントを排出するための下向き開口
31を有する筒状部材32と、下向き開口31からの排
出が円滑になるように筒状部材32内に設けられた螺旋
スクリュー34とを備えている。この螺旋スクリュー3
4、移送手段20の螺旋スクリュー24および取り出し
手段10の螺旋スクリュー14は、それぞれの回転軸3
4a、24aおよび14aどうしが同軸に連結さされた
構成とされている。そして、筒状部材32の端部には、
前記各螺旋スクリューを一体に回転させるための、減速
機付き電動モータ等の駆動手段40が設けられている。
【0019】前記取り出し手段10および排出手段30
には、移送装置S自体の操作や取り扱い、あるいは運搬
などの際に利用するための把手16および36が設けら
れている。また、排出手段30には、排出されたセメン
トを受けるホッパーhなどの受け部材に対して、その排
出手段30を位置決めしておくための位置決め機構37
が設けられている。この位置決め機構37としては、こ
こではホッパーhの上部の口縁に対し、排出手段30あ
るいは移送装置S全体の自重を利用して掛け止めしてお
くのに好適な切り欠き溝37aとして構成されている。
なお、セメントを収容する袋1は、その袋1の下部側面
に、取り出し手段10の先端11を突き刺す作業が容易
に行えるように、他の部分よりも強度が弱い部分を有す
るような構造としておいても良い。
には、移送装置S自体の操作や取り扱い、あるいは運搬
などの際に利用するための把手16および36が設けら
れている。また、排出手段30には、排出されたセメン
トを受けるホッパーhなどの受け部材に対して、その排
出手段30を位置決めしておくための位置決め機構37
が設けられている。この位置決め機構37としては、こ
こではホッパーhの上部の口縁に対し、排出手段30あ
るいは移送装置S全体の自重を利用して掛け止めしてお
くのに好適な切り欠き溝37aとして構成されている。
なお、セメントを収容する袋1は、その袋1の下部側面
に、取り出し手段10の先端11を突き刺す作業が容易
に行えるように、他の部分よりも強度が弱い部分を有す
るような構造としておいても良い。
【0020】このように構成された移送装置Sを使用し
てホッパーhにセメントを供給するには、図1に示すよ
うに、袋1の下部側面に対し、取り出し手段10の先端
11を突き刺し、これを図示のように内部まで挿入して
おく。このとき把手16を持って操作しながら行うと便
利である。一方、排出手段30をホッパーhの上部に持
っていき、そこへ位置決めしておく。このときホッパー
hの上部の口縁に位置決め機構37を構成する溝37a
の部分をはめ込んで掛け止めすれば安定的に固定され
る。
てホッパーhにセメントを供給するには、図1に示すよ
うに、袋1の下部側面に対し、取り出し手段10の先端
11を突き刺し、これを図示のように内部まで挿入して
おく。このとき把手16を持って操作しながら行うと便
利である。一方、排出手段30をホッパーhの上部に持
っていき、そこへ位置決めしておく。このときホッパー
hの上部の口縁に位置決め機構37を構成する溝37a
の部分をはめ込んで掛け止めすれば安定的に固定され
る。
【0021】こうして移送装置Sをセットしたら、駆動
手段40を駆動させる。すると、各部の螺旋スクリュー
が回転し、セメントの移送が開始される。即ち、袋1内
のセメントは最初に取り出し手段10によって取り出さ
れるが、この際、取り出し手段10の部分では、袋1内
のセメントはその自重によって上向き開口13から筒状
部材12内へ進入し、そこから回転する螺旋スクリュー
14によって移送手段20の部分へ移動させられる。次
にこの移送手段20の部分へ移動してきたセメントは、
筒状部21内の螺旋スクリュー24の回転によって排出
手段30へと移送される。そしてこの排出手段30の下
向き開口31の部分から自重により落下し、ホッパーh
内へ供給される。この際、排出手段30の部分にも回転
する螺旋スクリュー34があるため、下向き開口31か
ら排出されるセメントは円滑に排出されて落下する。
手段40を駆動させる。すると、各部の螺旋スクリュー
が回転し、セメントの移送が開始される。即ち、袋1内
のセメントは最初に取り出し手段10によって取り出さ
れるが、この際、取り出し手段10の部分では、袋1内
のセメントはその自重によって上向き開口13から筒状
部材12内へ進入し、そこから回転する螺旋スクリュー
14によって移送手段20の部分へ移動させられる。次
にこの移送手段20の部分へ移動してきたセメントは、
筒状部21内の螺旋スクリュー24の回転によって排出
手段30へと移送される。そしてこの排出手段30の下
向き開口31の部分から自重により落下し、ホッパーh
内へ供給される。この際、排出手段30の部分にも回転
する螺旋スクリュー34があるため、下向き開口31か
ら排出されるセメントは円滑に排出されて落下する。
【0022】ホッパーh内に所定の量(例えば200k
g前後)のセメントを供給したら、把手36を持って排
出手段30をホッパーhから外し、近くの地面上に、あ
るいは枕木などの上に置いて次のセメントの供給に備え
る。セメントの供給作業を繰り返すことにより、袋1内
のセメントが少なくなって軽くなったら、例えば袋1を
持ち上げてホッパーhへ直接供給してやればよい。ま
た、袋1内のセメントを使いきり、新しいセメント入り
袋1を使用する場合には、その新たなセメン入り袋1に
対して、取り出し手段10の先端11部分を突き刺し直
してから使用すれば良い。
g前後)のセメントを供給したら、把手36を持って排
出手段30をホッパーhから外し、近くの地面上に、あ
るいは枕木などの上に置いて次のセメントの供給に備え
る。セメントの供給作業を繰り返すことにより、袋1内
のセメントが少なくなって軽くなったら、例えば袋1を
持ち上げてホッパーhへ直接供給してやればよい。ま
た、袋1内のセメントを使いきり、新しいセメント入り
袋1を使用する場合には、その新たなセメン入り袋1に
対して、取り出し手段10の先端11部分を突き刺し直
してから使用すれば良い。
【0023】本実施例によれば、袋1内に収容されたセ
メントを、その袋1から離れたホッパーhのような別の
箇所に移送する際に、先端11を袋1に突き刺して取り
出す取り出し手段10と、この取り出し手段10に連結
された移送手段20と、この移送手段20によって移送
されてきたセメントを排出する排出手段30とを備える
移送装置Sを用いて行うようにしているので、袋1自体
を移動させることなく、簡単かつ確実にセメントを目的
とする箇所へ移送することができる。したがって、例え
ば袋1をクレーン等で吊り上げてホッパーhへ小分けに
して供給するといった不便な作業を無くすことができ、
これによりセメントの供給作業を格段に向上させること
できる。また、取り出し手段10の部分については、そ
の先端11を袋1に突き刺すだけの作業でセットするこ
とができ、一方、排出手段30の部分については、ホッ
パーhの上に載せるだけの作業で済むので、作業性や取
り扱い性も極めて良好なものとなる。
メントを、その袋1から離れたホッパーhのような別の
箇所に移送する際に、先端11を袋1に突き刺して取り
出す取り出し手段10と、この取り出し手段10に連結
された移送手段20と、この移送手段20によって移送
されてきたセメントを排出する排出手段30とを備える
移送装置Sを用いて行うようにしているので、袋1自体
を移動させることなく、簡単かつ確実にセメントを目的
とする箇所へ移送することができる。したがって、例え
ば袋1をクレーン等で吊り上げてホッパーhへ小分けに
して供給するといった不便な作業を無くすことができ、
これによりセメントの供給作業を格段に向上させること
できる。また、取り出し手段10の部分については、そ
の先端11を袋1に突き刺すだけの作業でセットするこ
とができ、一方、排出手段30の部分については、ホッ
パーhの上に載せるだけの作業で済むので、作業性や取
り扱い性も極めて良好なものとなる。
【0024】図3および図4(a)、(b)、(c)
は、取り出し手段10の部分の他の実施例をそれぞれ示
すものである。これらのうち、図3に示す例では、筒状
部材12に設ける開口を、筒状部材12の側面部分から
先端11の部分にかけて延びる長目のスロット状の開口
13aとしたものである。また、図4に示す例では、筒
体の一端を斜めに切断したような形状とすることによっ
て、筒状部材12の先端部分にも大きな楕円状の開口1
3bを備え、かつ、筒状部材12の側面部分には、その
筒状部材12の周方向に配された複数のスロット状の開
口13cを備える構成としたものである。開口13c
は、図4(b)の筒状部材12部分の断面図で示すよう
に等間隔で配置してもよく、また図4(c)の断面図で
示すように幅広の開口としてもよい。
は、取り出し手段10の部分の他の実施例をそれぞれ示
すものである。これらのうち、図3に示す例では、筒状
部材12に設ける開口を、筒状部材12の側面部分から
先端11の部分にかけて延びる長目のスロット状の開口
13aとしたものである。また、図4に示す例では、筒
体の一端を斜めに切断したような形状とすることによっ
て、筒状部材12の先端部分にも大きな楕円状の開口1
3bを備え、かつ、筒状部材12の側面部分には、その
筒状部材12の周方向に配された複数のスロット状の開
口13cを備える構成としたものである。開口13c
は、図4(b)の筒状部材12部分の断面図で示すよう
に等間隔で配置してもよく、また図4(c)の断面図で
示すように幅広の開口としてもよい。
【0025】筒状部材12に設ける開口をこのような構
造とした場合、袋1内のセメントを筒状部材12の先端
部分からも容易に取り込むことができる。この場合、特
に図4の例においては、例えば取り出し手段10を袋1
に突き刺した後で、その取り出し手段10の部分が筒状
部材12の周方向に回転しても、袋1内のセメントを開
口からを取り込むための機能は充分に保たれることにな
る。
造とした場合、袋1内のセメントを筒状部材12の先端
部分からも容易に取り込むことができる。この場合、特
に図4の例においては、例えば取り出し手段10を袋1
に突き刺した後で、その取り出し手段10の部分が筒状
部材12の周方向に回転しても、袋1内のセメントを開
口からを取り込むための機能は充分に保たれることにな
る。
【0026】図5は、本発明を適用した移送装置Sの他
の実施例を示すものである。この実施例においては、移
送装置S全体の製作性や経済性、並びに小型軽量化等を
図る意味から、セメントの取り出し、移送、および排出
するために用いる螺旋スクリューとして、端部を除く部
分には中心に回転軸のない螺旋スクリュー、即ち、単な
るコイル式の螺旋スクリュー50を用いている。また、
排出手段30の部分に設ける駆動手段40についても、
いわゆる電動ドリル用などとして市販されている把手4
1付きの電動モータ42を用いて着脱式としている。こ
の電動モータ42は、その出力軸の部分に、前記螺旋ス
クリュー50を回転させるための回転軸51に対して着
脱可能であって、しかも容易に装着することができるチ
ャック式の装着手段43を備えたものである。
の実施例を示すものである。この実施例においては、移
送装置S全体の製作性や経済性、並びに小型軽量化等を
図る意味から、セメントの取り出し、移送、および排出
するために用いる螺旋スクリューとして、端部を除く部
分には中心に回転軸のない螺旋スクリュー、即ち、単な
るコイル式の螺旋スクリュー50を用いている。また、
排出手段30の部分に設ける駆動手段40についても、
いわゆる電動ドリル用などとして市販されている把手4
1付きの電動モータ42を用いて着脱式としている。こ
の電動モータ42は、その出力軸の部分に、前記螺旋ス
クリュー50を回転させるための回転軸51に対して着
脱可能であって、しかも容易に装着することができるチ
ャック式の装着手段43を備えたものである。
【0027】前記回転軸51は、排出手段30の筒状部
材32の端部から突出するように設けられている。この
回転軸51の突出部分(外端部分)は、ここでは市販の
電動モータ42が備える装着手段43との関係で、六角
柱状に形成されている。また、この回転軸51の内端部
分は螺旋スクリュー50に固定されている。
材32の端部から突出するように設けられている。この
回転軸51の突出部分(外端部分)は、ここでは市販の
電動モータ42が備える装着手段43との関係で、六角
柱状に形成されている。また、この回転軸51の内端部
分は螺旋スクリュー50に固定されている。
【0028】取り出し手段10の筒状部材12として
は、その先端部分と側面部分に開口13d、13eを有
するものが用いられ、そしてこの筒状部材12内には、
螺旋スクリュー50の端部を回転自在に支持するための
軸受け52が設けられる。したがって、回転軸51を回
転させると、螺旋スクリュー50が、排出手段30の筒
状部材32内、移送手段20フレキシブルホースからな
る筒状部21内、および取り出し手段10の筒状部材1
2内で一体に回転する構成である。図5において、符号
60は移送手段10の筒状部材12に筒状部21の端部
を被せて接続し、その上から固定するためのバンドであ
り、符号61は、同じく排出手段30の筒状部材32に
筒状部21のもう一方の端部を被せて接続し、その上か
ら固定するためのバンドである。また、符号62は把手
を兼ねた位置決め手段である。
は、その先端部分と側面部分に開口13d、13eを有
するものが用いられ、そしてこの筒状部材12内には、
螺旋スクリュー50の端部を回転自在に支持するための
軸受け52が設けられる。したがって、回転軸51を回
転させると、螺旋スクリュー50が、排出手段30の筒
状部材32内、移送手段20フレキシブルホースからな
る筒状部21内、および取り出し手段10の筒状部材1
2内で一体に回転する構成である。図5において、符号
60は移送手段10の筒状部材12に筒状部21の端部
を被せて接続し、その上から固定するためのバンドであ
り、符号61は、同じく排出手段30の筒状部材32に
筒状部21のもう一方の端部を被せて接続し、その上か
ら固定するためのバンドである。また、符号62は把手
を兼ねた位置決め手段である。
【0029】なお、実施例においては、移送する粉粒材
料がセメントである場合について説明したが、例えばセ
メント系または他の粉粒状の地盤改良剤を移送する技術
として、あるいはそれ以外の粉粒材料であって、取り扱
いに不便な大きな袋で運ばれてくるようなものに対して
も適用することができる。
料がセメントである場合について説明したが、例えばセ
メント系または他の粉粒状の地盤改良剤を移送する技術
として、あるいはそれ以外の粉粒材料であって、取り扱
いに不便な大きな袋で運ばれてくるようなものに対して
も適用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明では、袋内部の紛粒材料を、その
袋から離れた別の箇所に移送する際に、袋に先端を突き
刺すことによってその袋内部の紛粒材料を袋の外に取り
出すための取り出し手段と、この取り出し手段に連結さ
れた移送手段とを備える移送装置を用いて行うようにし
たから、袋に収容されたセメント等の粉粒材料を、袋か
ら離れた別の箇所に簡単かつ確実に移送することができ
る。したがって、特に、取り扱いに不便な大きな袋に収
容したセメントなどの粉粒材料を、袋から直接抜き出す
ように取り出して、これを例えば建設機械の貯溜ホッパ
ーなどへ供給するのに有効に利用することができる。特
に、粉粒材料が詰められた袋自体を移動させたり、クレ
ーン等で吊り上げたりする作業が不要になるので、その
分、作業能率の向上を図ることができる。
袋から離れた別の箇所に移送する際に、袋に先端を突き
刺すことによってその袋内部の紛粒材料を袋の外に取り
出すための取り出し手段と、この取り出し手段に連結さ
れた移送手段とを備える移送装置を用いて行うようにし
たから、袋に収容されたセメント等の粉粒材料を、袋か
ら離れた別の箇所に簡単かつ確実に移送することができ
る。したがって、特に、取り扱いに不便な大きな袋に収
容したセメントなどの粉粒材料を、袋から直接抜き出す
ように取り出して、これを例えば建設機械の貯溜ホッパ
ーなどへ供給するのに有効に利用することができる。特
に、粉粒材料が詰められた袋自体を移動させたり、クレ
ーン等で吊り上げたりする作業が不要になるので、その
分、作業能率の向上を図ることができる。
【0031】また、本発明では、袋内の粉粒材料を袋の
外に取り出す際に、粉粒材料の自重を利用して行うよう
にしているので、その取り出し手段の構成も比較的簡単
なもので済む利点がある。
外に取り出す際に、粉粒材料の自重を利用して行うよう
にしているので、その取り出し手段の構成も比較的簡単
なもので済む利点がある。
【図1】 本発明の実施例を示すシステム図である。
【図2】 移送装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】 筒状部材に設ける開口の他の実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】 筒状部材の他の実施例を示す図である。
【図5】 移送装置の他の実施例を示す一部省略分解斜
視図である。
視図である。
1 袋 10 取り出し手段 11 先端 12 筒状部材 13 開口 14 螺旋スクリュー 20 移送手段 24 螺旋スクリュー 30 排出手段 31 開口 34 螺旋スクリュー 37 位置決め機構 40 駆動手段 42 電動モータ 43 装着手段 50 螺旋スクリュー 51 回転軸
Claims (18)
- 【請求項1】 袋内部の粉粒材料を、その袋から離れた
別の箇所に移送するに際し、次のAおよびBの各工程を
含むことを特徴とする移送方法。 A 前記袋に対し、取り出し手段の先端を突き刺すこと
によって、前記袋内部の粉粒材料を袋の外に取り出す第
1工程。 B 前記第1工程で取り出した粉粒材料を、前記取り出
し手段に連結した移送手段によって前記別の箇所に移送
する第2工程。 - 【請求項2】 前記粉粒材料を袋の外に取り出す第1工
程では、粉粒材料の自重を利用して行うことを特徴とす
る、請求項1記載の移送方法。 - 【請求項3】 前記取り出し手段には、粉粒材料を取り
込む開口があり、その開口が上方に臨んでいることを特
徴とする、請求項2記載の移送方法。 - 【請求項4】 前記移送手段によって移送した粉粒材料
を排出することを特徴とする、請求項1記載の移送方法 - 【請求項5】 前記粉粒材料の排出を下方へ向かって落
下させて行うことを特徴とする、請求項4記載の移送方
法。 - 【請求項6】 袋内部の紛粒材料を、その袋から離れた
別の箇所に移送するために用いる装置であって、前記袋
に先端を突き刺すことによってその袋内部の紛粒材料を
袋の外に取り出す取り出し手段と、この取り出し手段に
連結され、前記別の箇所へ移送する移送手段と、この移
送手段の一端部に位置し、移送手段によって移送される
粉粒材料を排出する排出手段とを備えていることを特徴
とする、粉粒材料の移送装置。 - 【請求項7】 前記取り出し手段と移送手段、およびこ
の移送手段と前記排出手段が、連結手段を介してそれぞ
れ一体に連結され、かつ、それぞれが前記連結手段によ
って着脱可能に構成されていることを特徴とする、請求
項6記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項8】 前記移送手段がフレキシブルに構成され
ていることを特徴とする、請求項6または7記載の粉粒
材料の移送装置。 - 【請求項9】 前記取り出し手段は、先端が先細りの筒
状部材を備え、この筒状部材の先端部分または側面部分
の少なくとも一方に、前記袋内部の粉粒材料を取り込む
ための開口が設けられていることを特徴とする、請求項
6記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項10】 前記筒状部材内には、前記開口から取
り込んだ粉粒材料を前記移送手段へ移動させるために回
転する螺旋スクリューが設けられていることを特徴とす
る、請求項9記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項11】 前記移送手段は、前記粉粒材料の移送
路となる筒状部と、この筒状部内で回転して前記粉粒材
料を前記排出手段へ移動させる螺旋スクリューとを備え
ていることを特徴とする、請求項6記載の粉粒材料の移
送装置。 - 【請求項12】 前記取り出し手段および移送手段の螺
旋スクリューは同軸に連結され、前記排出手段に設けら
れた駆動手段によって一体に回転する構成であることを
特徴とする、請求項10または11記載の粉粒材料の移
送装置。 - 【請求項13】 前記駆動手段が、前記排出手段に対し
て着脱可能に設けられていることを特徴とする、請求項
12記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項14】 前記排出手段には、前記螺旋スクリュ
ーを回転させるための回転軸が設けられ、前記駆動手段
の出力軸には、前記回転軸に装着して回転力を与えるた
めの着脱可能な装着手段が設けられていることを特徴と
する、請求項13記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項15】 前記駆動手段が、前記装着手段を備え
る把手付きの電動モータからなることを特徴とする、請
求項14記載の粉流材料の移送装置。 - 【請求項16】 前記取り出し手段および排出手段の少
なくとも一方に把手が設けられていることを特徴とす
る、請求項6記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項17】 前記排出手段には、排出された粉粒材
料を受ける受け部材に対して、その排出手段を位置決め
しておくための位置決め機構が設けられていることを特
徴とする、請求項6記載の粉粒材料の移送装置。 - 【請求項18】 前記粉粒材料を収容する袋は、前記取
り出し手段の先端を突き刺すのに利用するための部分を
備え、その部分は前記袋の他の部分よりも強度が弱いこ
とを特徴とする、請求項6記載の粉粒材料の移送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31551894A JPH08143151A (ja) | 1994-11-26 | 1994-11-26 | 袋に収容した粉粒材料の移送方法およびそれに用いる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31551894A JPH08143151A (ja) | 1994-11-26 | 1994-11-26 | 袋に収容した粉粒材料の移送方法およびそれに用いる装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08143151A true JPH08143151A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18066312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31551894A Pending JPH08143151A (ja) | 1994-11-26 | 1994-11-26 | 袋に収容した粉粒材料の移送方法およびそれに用いる装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08143151A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114751197A (zh) * | 2022-03-03 | 2022-07-15 | 安徽淮草堂中药饮片有限公司 | 一种便于中药饮片煅制用取料设备及其使用方法 |
-
1994
- 1994-11-26 JP JP31551894A patent/JPH08143151A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114751197A (zh) * | 2022-03-03 | 2022-07-15 | 安徽淮草堂中药饮片有限公司 | 一种便于中药饮片煅制用取料设备及其使用方法 |
CN114751197B (zh) * | 2022-03-03 | 2024-05-24 | 安徽淮草堂中药饮片有限公司 | 一种便于中药饮片煅制用取料设备及其使用方法 |
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