JPH08143100A - ビール樽用フィッティング機構 - Google Patents

ビール樽用フィッティング機構

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Publication number
JPH08143100A
JPH08143100A JP6283096A JP28309694A JPH08143100A JP H08143100 A JPH08143100 A JP H08143100A JP 6283096 A JP6283096 A JP 6283096A JP 28309694 A JP28309694 A JP 28309694A JP H08143100 A JPH08143100 A JP H08143100A
Authority
JP
Japan
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beer
fitting
valve
pouring
beer barrel
Prior art date
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Application number
JP6283096A
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English (en)
Inventor
Yutaka Fujima
豊 藤間
Tsuneo Hamazaki
恒雄 浜崎
Toshio Yamaguchi
敏夫 山口
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KOOYOO KK
NASU TOA KK
Koyo Corp
Original Assignee
KOOYOO KK
NASU TOA KK
Koyo Corp
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Publication date
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Publication of JPH08143100A publication Critical patent/JPH08143100A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビール樽用フィッティング機構において安定
した状態で安全性を得ること。 【構成】 機構10は、フィッティング本体14と、ガ
ス導入バルブ部16とビール注出バルブ部18とからな
る開閉バルブと、安全機構20とを有している。機構2
0は、筒状のスリーブ26と、コイルバネ28と、バネ
ホルダー30とを有している。コイルバネ28は、円形
断面の線材を螺旋状に捲回したものであって、両端側の
外径が中央部よりも小さくなっていて、包絡面が略鼓状
に形成されている。コイルバネ28は、中央部に位置す
る最大外径が口金12の内周面に突設された環状突起1
2bの内径bよりも大きく、かつ、口金12の内径aよ
りも小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビール樽用フィッテ
ィング機構に関し、特に、その安全性を改善する技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐圧性のビール樽内に収納された生ビー
ルを取り出し可能に封入する器具として、ビール樽の口
金に装着されるフィッティング機構が知られており、そ
の一例が、例えば、実開昭63−3999号公報に開示
されている。この公報に開示されているフィッティング
機構は、ビール樽に固着された口金に着脱可能に装着さ
れる両端が開口した円筒状のフィッテング本体と、この
フィッティグ本体に設けられたガス導入バルブとビール
注出バルブとを備えている。
【0003】ビール樽内に収納されている生ビールを注
出する際には、フィッティング本体に飲料注出器具が装
着され、この飲料注出器具のハンドルを廻すことによ
り、ガス導入バルブとビール注出バルブとを開弁させ、
ガス導入バルブを介して加圧された炭酸ガスなどの高圧
ガスをビール樽内に導入し、ビール樽内に導入された高
圧ガスの圧力により、生ビールの液面を押し下げること
により、ビール注出バルブを介して、生ビールを外部に
注出する。
【0004】ところが、このような構成のフィッティン
グ機構には、以下に説明する技術的課題が指摘されてい
た。すなわち、上述した如き構造のフィッティング機構
では、ビール樽内の生ビールを完全に注出することが難
しく、ビール樽内に少量の生ビールが残存したり、ある
いは、販売の都合などでビール樽内に少量の生ビールが
残存することがある。
【0005】ところが、ビール樽内に残存している生ビ
ールを取り出そうとして、ビール樽内の高圧ガスを放出
しないで、フィッティング本体を口金から離脱させよう
とすると、樽内の高圧ガスが爆発的に流出し、流出する
高圧ガスによってフィッティング本体などが外部に急激
に飛び出し、非常に危険な状態になるという問題があっ
た。
【0006】そこで、例えば、特表平5−501840
号公報には、軸線から離れた自由端部分が外方に突出す
るフィンガを生ビールの注出チューブに取り付けた安全
機構が提案されている。しかしながら、この公表公報に
開示されている安全機構には、以下に説明する技術的課
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記公表公
報に開示されている安全機構によれば、フィンガの自由
端縁が口金の内周面よりも外方に位置しているので、フ
ィッティング本体を口金から離脱させると、フィンガが
口金部分に引っ掛かり、フィッティング本体が外部に飛
び出すことは防止される。しかし、このような構造で
は、複数のフィンガを、例えば、注出チューブの対向位
置に設けると挿入が殆ど不可能になるので、注出チュー
ブの外周に1個しか設けることができず、単一のフィン
ガを設けた場合には、高圧ガスが爆発的に流出した際に
変形が起こる恐れもあって、安全機構の安定作動性に危
惧があった。
【0008】しかも、このようなフィンガを設けた場合
には、装着する際には、フィンガの自由端が口金の内周
に設けられいる環状突起を乗り越えるように、口金に対
してフィッティング本体を斜めに傾けなければならず、
着脱作業が面倒になるとともに、このような着脱構造の
場合には、フィンガの自由端を口金の内周面から大きく
突出させることができないので、この点からも安全機構
の安定作動性に危惧があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、安
全性が安定した状態で確保できるとともに、着脱も簡単
に行なえるビール樽用フィッティング機構を提供するこ
とにある。また、本発明は、既存のフィッティング機構
に簡単に安全性を付与することを別の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ビール樽に固着された口金に着脱可能に
装着されるフィッティング本体と、上端側が前記フィッ
ティング本体内に配置されるとともに、下端側が前記ビ
ール樽内に配置された注出チューブと、前記フィッティ
ング本体と前記注出チューブとの間に介装された開閉バ
ルブとを備え、飲料注出器具を前記フィッティング本体
に装着して、前記バルブを開弁させて、前記ビール樽内
に高圧ガスを導入することで、前記注出チューブを介し
て、前記ビール樽内のビールを注出するビール樽用フィ
ッティング機構において、前記注出チューブの外周に、
前記口金の内周面に突設された環状突起の内径よりも大
きく、かつ、前記口金の内径よりも小さい最大外径を有
する螺旋状に捲回されたコイルバネからなる安全機構を
設けたことを特徴とする。前記コイルバネは、両端側の
外径が中央部よりも小さくなっていて、包絡面を略鼓状
に形成することができる。前記安全機構は、前記コイル
バネを支持する前記注出チューブの外径よりも大きい内
径を有するホルダーと、前記ホルダーが下端側に嵌着固
定され、上端側が前記フィッティング本体の下部に嵌着
固定されるスリーブとで構成することができる。前記ス
リーブは、上端側に前記開閉バルブのバネ受け部を設け
ることができる。前記ホルダーは、その上端側が前記フ
ィッティング本体の下部に嵌着固定され、かつ、その上
端側に前記開閉バルブのバネ受け部を設けることができ
る。前記コイルバネは、前記注出チューブの外径よりも
大きい内径を有する中空筒状のホルダーに支持され、前
記ホルダーを前記注出チューブに固定することができ
る。前記開閉バルブは、前記飲料注出器具を装着して、
前記注出チューブを押し下げることにより開弁するガス
導入バルブ部とビール注出バルブ部とを有し、前記ガス
導入バルブ部を前記フィッティング本体と前記注出チュ
ーブとの間に配置するとともに、前記ビール注出バルブ
部を前記注出チューブの上端開口部に配置することがで
きる。前記開閉バルブは、前記飲料注出器具を装着し
て、押し下げることにより開弁するガス導入バルブ部と
ビール注出バルブ部とを有し、前記ガス導入バルブ部を
前記フィッティング本体と前記注出チューブとの間に配
置するとともに、前記ビール注出バルブ部を前記注出チ
ューブの上端閉止部に配置することができる。
【0011】
【作用】上記構成のビール樽用フィッティング機構によ
れば、注出チューブの外周に、前記口金の内周面に突設
された環状突起の内径よりも大きく、かつ、前記口金の
内径よりも小さい最大外径を有する螺旋状に捲回された
コイルバネからなる安全機構を設けているので、フィッ
ティング本体を口金から離脱させたとしても、安全機構
のコイルバネの外周面が、口金の環状突起の内周面と重
なりあうようにして引っ掛かり、高圧ガスの流出に伴っ
てフィッティング機構全体が飛び出すことが防止され
る。安全機構のコイルバネを口金から着脱する際には、
バネのコイル状部分を若干弾性変形させて、口金の環状
突起をコイル状部分の間に挟み込むように位置させ、螺
旋の旋回方向に沿って移動させると、コイル状部分が旋
回に伴って前後方向に進むので、バネを口金の内部に位
置させたり、あるいは、口金の内部から外方に位置させ
ることかできる。この場合、請求項2の構成によれば、
コイルバネは、両端側の外径が中央部よりも小さくなっ
ていて、包絡面が略鼓状に形成されているので、口金に
対する着脱がより一層簡単になる。
【0012】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1から図10は、本発明
にかかるビール樽用フィッティング機構の第1実施例を
示している。同図に示すフィッティング機構10は、耐
圧製のビール樽11の口金12に装着されるものであっ
て、機構10の安全機構を除く構成は公知である。
【0013】口金12は、両端が開口した円筒状に形成
され、内周面の上端側に雌ねじ12aが周設されている
とともに、内周面の下端に内方に突出する環状突起部1
2bが設けられていて、環状突起部12bが設けられた
部分の外周部がビール樽11の開口部11aに溶接など
により環状に固着されている。フィッティング機構10
は、フィッティング本体14と、ガス導入バルブ部16
とビール注出バルブ部18とからなる開閉バルブと、安
全機構20とを有している。フィッティング本体14
は、両端が開口した略中空円筒状に形成されており、上
部側に配置された上円筒部14aと、この上円筒部14
aの下端側に一体に形成された下円筒部14bとを有し
ている。
【0014】上円筒部14aは、口金12の内径aより
も小さく、かつ、環状突起部12bの内径bよりも大き
い外径を有していて、その上端側外周に雌ねじ12aと
螺合する雄ねじ14cが周設されている。また、上円筒
部14aの内周には、上端側から所定深さの2段状の凹
部14dが形成されるとともに、この凹部14dの下端
位置に内方に突出する環状弁座14eが形成されてい
る。
【0015】下円筒部14bは、上円筒部14aの外径
よりも小さく、かつ、環状突起12aの内径bよりも小
さい外径を有していて、その下端部に内方に向かって、
120°の角度間隔で突出する複数の係止爪部14fが
設けられている。このように構成されたフィッティング
本体14は、上円筒部14aの下端と口金12の環状突
起12bの上端面との間にシールパッキン22を介在さ
せて、雄ねじ14cを雌ねじ12aに螺着することによ
り、着脱可能に口金12に装着される。
【0016】一方、ガス導入バルブ部16は、フィッテ
ィング本体14部内に配置された弁体16aと、この弁
体16aを環状弁座14e側に付勢する第1スプリング
16bとを有している。弁体16aは、概略中空円筒形
に形成されていて、円筒状の基部161aと、この基部
161aの上端側外周縁に設けられたフランジ部162
aと、基部161aの下端側に設けられた段部163a
とから構成されている。
【0017】フランジ部162aの外周には、略円筒状
のパッキン16cが嵌着固定され、このパッキン16c
の上端外周面は、第1スプリング16bの弾発力によ
り、環状弁座14eの傾斜した面に密着状態で当接する
ようになっている。そして、パッキン16cの下面側に
は、両端が開口した中空筒状の注出チューブ24の上端
側が配置されている。
【0018】この注出チューブ24は、ビール樽11内
に収納されている生ビールを注出するためのものであっ
て、上端側に形成された大径部24aと、この大径部2
4aの下端側に段部24bを介して一体に形成された小
径部24cとから構成されている。大径部24aは、フ
ィッティング本体14の下筒部14bのほぼ2倍の長さ
を有していて、その上半分の長さが下筒部14b内に侵
入するように配置され、大径部24aの上端には、環状
フランジ部24dが設けられていて、この環状フランジ
部24dは、環状パッキン16cの下面に固着されてい
る。
【0019】ビール注出バルブ部18は、弁体18a
と、この弁体18aを常時パッキン16cの下端側に付
勢する第2スプリング18bとから概略構成されてい
る。弁体18aは、注出チューブ24の大径部24a内
に設置されており、この弁体18aと注出チューブ24
の段部24bとの間に第2スプリング18bが介装され
ていて、第2スプリング18bの弾発力により弁体18
aの上端面がパッキン16cの下部内周面に密着してい
る。
【0020】安全機構20は、筒状のスリーブ26と、
コイルバネ28と、バネホルダー30とから構成されて
いる。スリーブ26の詳細を図2に示している。同図に
示すスリーブ26は、外径がフィッティング本体14の
下円筒部14bの内径とほぼ等しい円筒状の本体26a
を有している。本体26aの外周面には、複数の角孔2
6bが穿設されていて、この角孔26bは、ビールを注
出する際に、高圧ガスの導入孔となり、ビールを樽内に
充填する際には、ビールの導入孔となる。
【0021】本体26aの上端側には、周方向に沿って
等角度間隔に略L字形切欠26cを穿設することにより
鉤部26dが設けられている。この鉤部26dは、切欠
26c内にフィッティング本体14の係止爪部14fを
位置させて、本体26aを反時計方向に回転させること
により、係止爪部14fと係合し、この鉤部26dと係
止爪部14fとの係合によりスリーブ26がフィッティ
ング本体14に固定支持される。
【0022】また、スリーブ26の固定に際して、第1
スプリング16bの下端に当接して、スプリング16b
を支持するバネ受け26eが、L字形切欠26cの鉤部
26dの対向する部分を内方に折り曲げるようにして設
けられている。一方、本体26aの下端側には、本体2
6aとアール面で繋がれた環状部26gが設けられ、こ
の環状部26gの内周面には、複数の突起26hが設け
られている。
【0023】ここで、環状部26gと本体26aとをア
ール面で接続しているのは、ビールを樽11内に充填す
る際に、充填されたビールがこの部分に当たって、泡が
発生することを防止するとともに、この部分にビールの
残留を防ぐためである。コイルバネ28の詳細を図3に
示している。同図に示すコイルバネ28は、円形断面の
線材を螺旋状に捲回したものであって、両端側の外径が
中央部よりも小さくなっていて、包絡面が略鼓状に形成
されている。
【0024】このコイルバネ28は、中央部に位置する
最大外径が口金12の内周面に突設された環状突起12
bの内径bよりも大きく、かつ、口金12の内径aより
も小さくなっている。また、本実施例のコイルバネ28
は、最大外径の部分が略1.5巻分だけ設けられてい
る。バネホルダー30の詳細を図4に示している。同図
に示すバネホルダー30は、両端が開口した円筒状の本
体30aと、本体30aの下端に設けられたフランジ3
0bとを有しており、フランジ30bは、本体30aの
外周に装着されるコイルバネ28の一端を係止するバネ
受けとなっている。
【0025】本体30aの上端側には、周方向に沿って
等角度間隔に略L字形切欠30cを穿設することにより
鉤部30dが設けられている。この鉤部30dは、切欠
30c内にスリーブ26の突起26hを位置させて、本
体30aを反時計方向に回転させることにより、突起2
6hと係合し、この鉤部30dと突起26hとの係合に
よりバネホルダー30がスリーブ26に固定支持され
る。
【0026】このとき、コイルバネ28は、バネホルダ
ー30の本体30a外周に装着され、バネホルダー30
をスリーブ26に支持させると、コイルバネ28の上端
側がスリーブ26の環状部26gの下面に当接するとと
もに、バネ28の下端側がホルダー30のフランジ30
bに当接して、バネ28は、若干弾性変形した状態でホ
ルダー30に支持される。
【0027】フィッティング機構10を口金12に装着
する際には、まず、図1に示すように、注出チューブ2
4や安全機構20がフィッティング本体14に組付けら
れ、この状態で注出チューブ24の下端側から口金12
内に挿入される。安全機構20のコイルバネ28が口金
12の環状突起12bに当たると、コイルバネ28の最
大外径cが内径bよりも大きいので、そのままの状態で
は、コイルバネ28が突起12bの部分を通過すること
ができない。
【0028】そこで、フィッティング本体14の上方か
ら力を加えて、バネ28のコイル状部分を若干弾性変形
させて、口金12の環状突起12bがコイル状部分の間
に挟み込むように位置させ、螺旋の旋回方向に沿って移
動させると、コイル状部分が旋回に伴って前方向に進む
ので、バネ28を口金12の内部に位置させることがで
きる。
【0029】安全装置20のコイルバネ28が環状突起
12bの部分を通過すると、フィッティング本体14の
雄ねじ14cを、口金12の雌ねじ12bに螺着すると
フィッティング機構10の取付が完了する。以上のよう
にしてフィッティング機構10が装着されたビール樽1
1内から生ビールを取り出す際には、図1に仮想線で示
すような公知の注出器具33が使用される。
【0030】注出器具33により、弁体16a,20a
および注出チューブ24を下方に押し下げると、ガス導
入バルブ16とビール注出バルブ18とが開弁され、高
圧ガスが注出チューブ24の外周側を通って、スリーブ
26の角孔26bを介してビール樽11内に導入され
る。高圧ガスがビール樽11内に導入されると、その圧
力により内部の生ビールの液面が押し下げられ、押し下
げられた生ビールは、注出チューブ24内を上昇し、抽
出器具33を介して外部に注出される。
【0031】そして、ビール樽11内の生ビールの注出
が殆ど行なわれて、内部に残留している生ビールを取り
出そうとして、フィッティング本体14を取り外そうと
しても、注出チューブ24の外周に、口金12の内周面
に突設された環状突起12bの内径bよりも大きく、か
つ、口金12の内径aよりも小さい最大外径cを有する
螺旋状に捲回されたコイルバネ28からなる安全機構2
0を設けているので、フィッティング本体14を口金1
2から離脱させたとしても、安全機構20のコイルバネ
28の外周面が環状突起12bの内周面に重なりあうよ
うにして引っ掛かり、高圧ガスの流出に伴ってフィッテ
ィング機構10全体が飛び出すことが確実に防止され
る。
【0032】このとき、安全装置20は、コイルバネ2
8を主体としているので、コイルバネ28が環状突起1
2bに衝突すると、そのバネ性により衝撃が緩和され
る。なお、樽11内を洗浄する場合などには、上述した
装着時と逆の操作を行なえば、フィッティング機構10
を口金12から離脱することができる。この場合、本実
施例のコイルバネ28は、両端側の外径が中央部よりも
小さくなっていて、包絡面が略鼓状に形成されていて、
最大外径cの部分が少ないので、安全機構20の脱着に
伴う回転操作は、この巻き数に対応した回転で済み、脱
着操作が非常に簡単になる。
【0033】図5は、本発明の第2実施例を示してお
り、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示
す実施例では、第1実施例で示したバネホルダー30の
バネ受けとして機能するフランジ30bを除去し、バネ
ホルダー30の本体30aの下端側に、止めリング32
を装着することにより、この止めリング32にコイルバ
ネ28のバネ受け機能を持たせている。
【0034】止めリング32の装着は、本体30aに周
方向に沿って複数の貫通孔30eを穿設し、各貫通孔3
0e内にリング32に設けられた突出部32aを挿入す
ることにより嵌着固定されている。このように構成され
たフィッティング機構10aによっても上記実施例と同
等の作用効果が得られる。なお、本実施例におけるスリ
ーブ26とバネホルダー30との間の結合構造は、上記
第1実施例のスリーブ26とフィッティング本体14と
の間の結合構造と同じものが採用されている。
【0035】図6は、本発明の第3実施例を示してお
り、以下にその特徴点についてのみ説明する。同図に示
す実施例では、第1実施例のバネホルダー30を除去
し、スリーブ26の下端に設けた突起26hを折曲する
ことにより、コイルバネ28の上端側を挟持させてい
る。このように構成されたフィッティング機構10bに
よれば、上記作用効果に加えて、部品点数の削減が可能
になる。
【0036】図7および図8は、本発明の第4実施例を
示しており、上記第1実施例と同一若しくは相当する部
分には、同一符号を付して詳細な説明を省略するととも
に、異なっている部分についてのみ以下に説明する。同
図に示す実施例では、フィッティング機構のフィッティ
ング本体40と、開閉バルブ42および注出チューブ4
4の構成が図1に示したものと異なっているが、この構
造自体は公知である。
【0037】フィッティング本体40は、両端が開口し
た略中空円筒状に形成されており、上部側に配置された
上円筒部40aと、この上円筒部40aの下端側に一体
に形成された下円筒部40bとを有していて、上円筒部
40aは、口金12の内径aよりも小さく、かつ、環状
突起部12bの内径bよりも大きい外径を有していて、
その外周に雌ねじ12aと螺合する雄ねじ40cが周設
されている。
【0038】上円筒部40aの上端内周には、内方に突
出する環状フランジ40dが設けられていて、このフラ
ンジ40dは、後述するガス導入バルブ部の弁座面とな
っている。また、下円筒部40bの外周には、ガスを導
入するための貫通孔40eが複数個穿設形成されている
とともに、下円筒部40bの下端には、円形孔部40f
が貫通形成されている。
【0039】開閉バルブ42は、略円盤状のガスケット
42aと、このガイケット42aの支持部材42bと、
スプリング42cとを有していて、これらの部材と、フ
ィッティング本体40の環状フランジ40dおよび注出
チューブ24の上端に設けられた端版44aと環状フラ
ンジ40dで、ガス導入バルブ部46およびビール注出
バルブ部48が構成されている。
【0040】ガス導入バルブ部46は、フィッティング
本体40の内側と注出チューブ44の外側との間を開閉
するものであって、ガスケット42aの外周に設けられ
た張出部42dが弁体であって、この張出部42dをス
プリング42cで押圧する環状フランジ40dが弁座面
となっている。ビール注出バルブ部48は、注出チュー
ブ24の内部を開閉するものであって、ガスケット42
aの内周に設けられた内方突出部42eが弁体であっ
て、この突出部42eをスプリング42cで押圧する端
版44aが弁座面となっている。
【0041】注出チューブ44は、中空筒状のものであ
って、その上端に端版44aを固着することにより、上
端側が閉塞されていて、大径部44bと小径部44cと
が設けられている。そして、大径部44bに複数の注出
孔44dが穿設されている。フィッティング本体40
は、円形孔部40f内に注出チューブ44の大径部44
bを挿通し、Cリング49を大径部44bの外周に設け
られたリング溝44eに嵌着することにより、注出チュ
ーブ44に取り付けられている。
【0042】注出チューブ44の小径部44cには、安
全機構20aが配置されている。この安全機構20a
は、上記実施例とほぼ同じ構成のコイルバネ28aと、
このコイルバネ28aの固定金具50とから構成されて
いる。固定金具50は、その詳細を図8に示すように、
中心に小径部44aの挿通孔50aが設けられた環状の
ものであって、一端に切断部分が設けられていて、この
切断部分にボルト50bを装着することにより、挿通孔
50aの内径が収縮するようになっている。
【0043】なお、図8において符号50cで示した部
材は、固定金具50を注出チューブ44の外周に固定す
るためのネジである。コイルバネ28aは、小径部44
cを内部に挿通して、下端側に固定金具50を固着する
ことで取り付けられる。以上のように構成されたフィッ
ティング機構では、図7に仮想線で示すように注出器具
33aを用いて、ガスケット42をスプリング42cの
付勢力に抗して押し下げることで、注出孔44dを介し
てビールが注出される。
【0044】このとき、安全機構20aが設けられてい
るので、上記実施例と同等の作用効果が得られる。な
お、コイルバネ28aの取付手段としては、固定金具5
0を使用することだけではなく、例えば、コイルバネ2
8aの両端側を注出チューブ44の小径部44cに溶接
などにより直接固設してもよい。図9から図11は、本
発明の第5実施例を示しており、以下にその特徴点につ
いてのみ説明する。同図に示す実施例では、第4実施例
のCリング49に代えて一対の第1および第2固定リン
グ52,54を用いている。図10に第1固定リング5
2の詳細を示しており、リング52は、円筒壁部52a
と、この円筒壁部52aの一端に設けられたリング部5
2bとを有していて、円筒壁部52aの外周面には、雄
ねじ52cが刻設されている。
【0045】リング部52bの中心には、注出チューブ
44のリング溝44eに嵌着される突起52dが設けら
れた孔部52eが穿設されている。また、リング部52
bおよび円筒壁部52aには、これらを分断する切欠5
2fが設けられている。図11に第2固定リング54の
詳細を示しており、リング54は、円筒壁部54aと、
この円筒壁部54aの一端に設けられたリング部54b
とを有していて、円筒壁部54aの内周面には、第1固
定リング52の雄ねじ52cと螺合する雌ねじ54cが
刻設されている。
【0046】リング部54bの中心には、バネホルダー
30の鉤部30dと係合する突起54dが設けられた孔
部52eが穿設されている。第1および第2固定リング
52,54は、ねじ52c,54cを相互に螺着するこ
とにより結合され、第2固定リング54の下端に、第1
実施例と同様な構成のコイルバネ28が装着されたバネ
ホルダー30が装着される。
【0047】このように構成のフィッティング機構によ
っても上記実施例と同等の作用効果がえられるととも
に、特に、本実施例の場合には、第1固定リング52の
外周に第2固定リング54を螺着しているので、第1固
定リング52をリング溝44eに嵌着する際に、切欠5
2fが若干開いたとしても、第2固定リング54の螺着
によりこれが閉められることになり、バネホルダー30
などの脱落を効果的に防止することができる。図12
は、本発明の第6実施例を示しており、以下にその特徴
点についてのみ説明する。同図に示す実施例では、第5
実施例の一対の固定リングを1つで兼用している。この
実施例の固定リング56は、上記第5実施例と同様に一
端に切欠が設けられたものであって、その上端側が注出
チューブ44のリング溝44eに嵌着されるとともに、
下端側に設けられた突起56aがバネホルダー30の本
体30aに設けられた透孔30f内に挿入される。
【0048】そして、固定リング56の外周に結合ボル
ト60を装着することにより、固定リング58を注出チ
ューブ44の外周に固定している。このように構成され
たフィッティング機構によっても上記実施例と同等の作
用効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるビール樽用フィッティグ機構によれば、
ガス抜きをしないでフィッティング機構を離脱させた時
の安全性が、安定した状態で確保することができるとと
もに、既存のフィッティング機構に安全機能を付与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるビール樽用フィッティング機構
の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示したフィッティング機構で使用するス
リーブの側面図と平面図および要部断面図である。
【図3】図1に示したフィッティング機構で使用するコ
イルバネの側面図と平面図である。
【図4】図1に示したフィッティング機構で使用するバ
ネホルダーの上面図と側面図および底面図である。
【図5】本発明にかかるビール樽用フィッティング機構
の第2実施例を示す要部断面図と要部底面図である。
【図6】本発明にかかるビール樽用フィッティング機構
の第3実施例を示す要部断面図である。
【図7】本発明にかかるビール樽用フィッティング機構
の第4実施例を示す要部断面図である。
【図8】本発明にかかるビール樽用フィッティング機構
の第4実施例で使用する固定金具の平面図である。
【図9】本発明にかかるビール樽用フィッティング機構
の第5実施例を示す要部断面図である。
【図10】本発明にかかるビール樽用フィッティング機
構の第5実施例で使用する第1固定リングの下面図と側
面図および上面図である。
【図11】本発明にかかるビール樽用フィッティング機
構の第5実施例で使用する第2固定リングの断面図と上
面図である。
【図12】本発明にかかるビール樽用フィッティング機
構の第6実施例を示す要部断面図と要部説明図である。
【符号の説明】
10 フィッティング機構 11 ビール樽 12 口金 12a 雌ねじ 14 フィッティング本体 16 ガス導入バルブ 18 ビール注出バルブ 20,20a 安全機構 24 注出チューブ 26 スリーブ 28 コイルバネ 30 バネホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 敏夫 神奈川県茅ケ崎市萩園2678番地 ナストー ア株式会社茅ケ崎工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビール樽に固着された口金に着脱可能に
    装着されるフィッティング本体と、上端側が前記フィッ
    ティング本体内に配置されるとともに、下端側が前記ビ
    ール樽内に配置された注出チューブと、前記フィッティ
    ング本体と前記注出チューブとの間に介装された開閉バ
    ルブとを備え、 飲料注出器具を前記フィッティング本体に装着して、前
    記バルブを開弁させて、前記ビール樽内に高圧ガスを導
    入することで、前記注出チューブを介して、前記ビール
    樽内のビールを注出するビール樽用フィッティング機構
    において、 前記注出チューブの外周に、前記口金の内周面に突設さ
    れた環状突起の内径よりも大きく、かつ、前記口金の内
    径よりも小さい最大外径を有する螺旋状に捲回されたコ
    イルバネからなる安全機構を設けたことを特徴とするビ
    ール樽用フィッティング機構。
  2. 【請求項2】 前記コイルバネは、両端側の外径が中央
    部よりも小さくなっていて、包絡面を略鼓状に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のビール樽用フィッティ
    ング機構。
  3. 【請求項3】 前記安全機構は、前記コイルバネを支持
    する前記注出チューブの外径よりも大きい内径を有する
    ホルダーと、前記ホルダーが下端側に嵌着固定され、上
    端側が前記フィッティング本体の下部に嵌着固定される
    スリーブとを有することを特徴とする請求項1また2記
    載のビール樽用フィッティング機構。
  4. 【請求項4】 前記スリーブは、上端側に前記開閉バル
    ブのバネ受け部を有することを特徴とする請求項3記載
    のビール樽用フィッティング機構。
  5. 【請求項5】 前記開閉バルブは、前記飲料注出器具を
    装着して、前記注出チューブを押し下げることにより開
    弁するガス導入バルブ部とビール注出バルブ部とを有
    し、 前記ガス導入バルブ部を前記フィッティング本体と前記
    注出チューブとの間に配置するとともに、前記ビール注
    出バルブ部を前記注出チューブの上端開口部に配置した
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の
    ビール樽用フィッティング機構。
  6. 【請求項6】 前記開閉バルブは、前記飲料注出器具を
    装着して、押し下げることにより開弁するガス導入バル
    ブ部とビール注出バルブ部とを有し、 前記ガス導入バルブ部を前記フィッティング本体と前記
    注出チューブとの間に配置するとともに、前記ビール注
    出バルブ部を前記注出チューブの上端閉止部に配置した
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の
    ビール樽用フィッティング機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2331293A (en) * 1997-11-18 1999-05-19 Skerra Pty Ltd Safety spring for a keg valve fitting
EP1477456A2 (en) * 1997-11-18 2004-11-17 Skerra Pty Limited Beer keg and valve fitting
CN108843701A (zh) * 2018-08-30 2018-11-20 瑞安市车辆配件厂 自动档叉车多片式液压离合器

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