JPH08141450A - 液化高圧ガスをプロペラントとした噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定方法、定量噴射弁及びこの弁を用いた噴射器と噴射装置 - Google Patents
液化高圧ガスをプロペラントとした噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定方法、定量噴射弁及びこの弁を用いた噴射器と噴射装置Info
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- JPH08141450A JPH08141450A JP31274394A JP31274394A JPH08141450A JP H08141450 A JPH08141450 A JP H08141450A JP 31274394 A JP31274394 A JP 31274394A JP 31274394 A JP31274394 A JP 31274394A JP H08141450 A JPH08141450 A JP H08141450A
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Abstract
添加した噴射流体をその流れの途中で計量し、使用目的
に応じた粒径で噴霧を行うようにすること。 【構成】 被噴射剤をプロペラント用の液化高圧ガスに
添加した噴射流体をその流れの途中で計量し、この計量
された噴射流体を急速に放出する。定量噴射弁(1)は弁
匣(2)、連動する第一及び第二の弁(3,4)、該両弁間で該
弁匣(2)に形成された計量室(5)を有する。該両弁は該弁
匣を貫通する流出路(7)の上下流側に位置し、該流出路
は異なる閉止断面積を有する弁ピン(8,9)が移動して環
状パッキン(10,11)と協働することにより開閉される。
該両弁は第一の弁(3)の閉止時に第二の弁(4)が該計量室
を下流側(7b)と連通し、第一の弁(3)の開放時に第二の
弁(4)が閉止して該計量室を上流側(7a)と連通させる。
定量噴射器(21)及び定量噴射装置器(31)はこの定量噴射
弁(1)を使用している。
Description
ントとした噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定方
法、定量噴射弁及びこの弁を用いた噴射器と噴射装置に
かかる。
5236号に液化炭酸ガスの定量噴射弁及びこの弁を用
いた噴射器と噴射装置が開示されている。
を噴射する際、できるだけ装置内で減圧せずに高圧のま
ま開放してやると、噴射された液化高圧ガスは高い圧力
のまま大気と接触するので、非常に細かい粒径の噴霧と
なる。これに反し、開放前に減圧して噴射を行うと、粒
径はその減圧量に従って拡大していく。開閉弁を開くと
きの操作の仕方、即ち、開閉弁の開き始めから全開に至
る過程に動作の一様性がなかったり、時間差があったり
すると、弁開度が固定され、開閉弁部分で減圧すること
になるため、粒径の大きさが変化する。
開き切った時点から液化ガスは高圧の状態で放出される
ので、この開閉弁の開き始めの特性は問題になることは
少ない。しかしながら、小容量の定量噴射の場合は、全
体の噴射量に対しこの開き始めの噴射量が無視できない
程大きく影響して来るので、その特性の影響をいかにし
て少なくするかが課題となっている。
蒸気圧が決まっており、開閉弁が開き切った時点から大
気中に放出されるこの液化ガスの粒径はほぼ一定で、最
も小さくなる。ところが、噴霧対象によっては粒径が小
さければよいとは限らない。例えば、吸入療法で呼吸器
系への薬剤投与の場合、それぞれの治療目的に応じて薬
剤を投与するべき部位が有り、気管支から肺胞の場合は
3〜5μm程度、耳鼻咽喉科領域及び上気道には10〜
30μm程度が好ましい等、それぞれに適した粒径があ
る。
の噴霧を如何にしたら行えるかという課題も存在してい
る。本発明はこれらの課題を解決することを目的とする
ものである。
をプロペラント用の液化ガスに添加した噴射流体の定量
噴射の際の噴射粒径固定方法は、被噴射剤をプロペラン
ト用の液化ガスに添加した噴射流体をその流れの途中で
計量する。そしてその計量された噴射流体を急速に放出
する。
圧してもよい。前記二つの場合、該計量された噴射流体
がその噴射途上で外気を自身の流れの中に吸引するよう
にしてもよい。
の液化ガスに添加した噴射流体の定量噴射の際の噴射粒
径固定用の定量噴射弁は弁匣と、連動する第一及び第二
の弁と、該両弁間で該弁匣に形成された計量室を有して
いる。該弁匣は軸線上にガスの流出路が貫通している。
該両弁は該流出路の上流側と下流側に位置し、それぞれ
弁ピンと環状パッキンを有している。該両弁ピンは軸方
向へ移動自在に該流出路に嵌合してそれぞれ閉止部、開
放部及び両部を結ぶ傾斜部を有する。そして、該閉止部
の断面積は第二の弁の弁ピンの方が第一の弁の弁ピンよ
り大となっている。該環状パッキンは該流出路の周壁に
該各弁ピンの閉止部、傾斜部及び開放部と係脱自在に配
設される。
の弁が計量室を下流側へ連通し、第一の弁の開放時に第
二の弁が閉止して計量室を上流側へ連通させる位置関係
となっている。ガス圧だけでは弁ピンの戻りが不充分な
場合、弁ピンと弁匣間に弁ピン戻し用のスプリングを介
装してもよい。
と摺嵌する間隙は絞り部を形成している。該弁匣の側壁
に自身の内端が該流出路と連通する噴射路が穿たれ、該
噴射路内に外気導入路の開口端が突入している。
の液化高圧ガスに添加した噴射流体の定量噴射の際の噴
射粒径固定用の定量噴射器は、前記構成の定量噴射弁
を、小型噴射流体容器の開口部に密接に嵌装し、吐出口
を有するキャップを該容器に該噴射弁を覆って摺嵌し、
該キャップの該吐出口に向う内壁面を第二の弁の弁ピン
の頭部に係合させる。
と摺嵌する間隙は絞り部を形成している。該弁匣の側壁
に該流出路を該吐出口と連通する噴射路が穿たれ、該キ
ャップに外気導入路が設けられてその開口端が該噴射路
より下流側でその流路に関し突入している。該内壁面と
該第二の弁の弁ピンの頭部との係合が該弁匣に摺嵌する
圧子を介してなされ、該圧子が該内壁面に弾性座を介し
て支持されている。
の液化高圧ガスに添加した噴射流体の定量噴射の際の噴
射粒径固定用の定量噴射装置は、既記構成の定量噴射弁
の第一の弁に連通してその上流側に小型噴射流体容器の
カット装置を設ける。そして、吐出口を有するキャップ
を該弁匣に該定量噴射弁を覆って摺嵌し、該キャップの
該吐出口に向う内壁面を第二の弁の弁ピンの頭部に係合
させる。
と摺嵌する間隙は絞り部を形成している。該弁匣の側壁
に該流出路を該吐出口と連通する噴射路が穿たれ、該キ
ャップに外気導入路が設けられたその開口端が該噴射路
より下流側でその流路に関し突入している。該内壁面と
該第二の弁の弁ピンの頭部との係合が該弁匣に摺嵌する
圧子を介してなされ、該圧子が該内壁面に弾性座を介し
て支持されている。
ス、液化窒素ガス、液体酸素、液化天然ガスがある。ま
た被噴射剤としては、種々の薬剤、消臭剤、塗料等があ
る。更に添加の態様としては懸濁状態、溶融状態等があ
る。また、既記の第一及び第二の弁の弁ピンは一体状の
構成としてもよいが、単なる当接構成としてもよい。
た噴射流体を、その流れの途中で計量する。そして、そ
の計量された噴射流体を急速に放出する。こうすると、
噴射流体は放出過程での圧力変動が少ないのでほぼ所定
の圧力で大気中に噴出し、その噴霧中の粒子はほぼ所望
の粒径を保つ。
圧すると、その減圧量に応じた噴霧粒径が得られる。前
記二例の場合、該計量された噴射流体が噴射途上で外気
を自身の中に吸引するようにすると、噴射流体はより多
くの面で大気と接触することになるので、粒径の微細化
が可能となり、流速も緩和されて呼吸器吸入用等に最適
となる。
弁側を噴射流体の供給側に導結する。スプリングやガス
圧で弁ピンが第一の弁側から第二の弁側へ押され、第一
の弁は開放し、第二の弁が閉止している。噴射流体は第
一の弁を通って計量室に充満する。
く。この押込力は、 [第二の弁の弁ピンの閉止部の断面積]×[内圧](+
スプリングの力) の反力に打ち勝つ大きさとなる。第二の弁の弁ピンの移
動と共に第一の弁の弁ピンも移動して先ず第一の弁が閉
止する。第二の弁の弁ピンの閉止部が流出路を開放した
途端に、 [第一の弁の弁ピンの閉止部の断面積]×[内圧](+
スプリングの力) が反力となり、 {[第一の弁の弁ピンの閉止部の断面積]×[内圧]}
−{[第二の弁の弁ピンの閉止部の断面積]×[内
圧]} 分の荷重差が発生する。そのため、第一及び第二の弁の
弁ピンは急速に押し込まれる。第二の弁における開放過
程での絞り効果は実質的に発生せず、しかも第二の弁の
弁ピンの閉止部の断面積は第一の弁の弁ピンのそれより
大きいので、計量室の所定量のガスが急速に外部へ放出
される。
の弁ピンがガス圧や、スプリングがある場合はその復原
力で原位置方向へ押しやられ、第二の弁の弁ピンも連動
する。そして、先ず第二の弁が閉止して流出路を遮断
し、次いで第一の弁が開放して新たに噴射流体が計量室
に充満する。従って、第二の弁の弁ピンの押し込みと釈
放の反覆により、定量の噴射流体を反覆してかつ急速に
噴射させることができ、粒径にむらを生じない。
と摺嵌する間隙が絞り部を形成していると、該絞り部の
隙間量を調整することで減圧量、即ち噴射流体の粒径が
決まる。
通する噴射路が穿たれ、該噴射路の内に外気導入路の開
口端が突入していると、噴射流体がその放出時に該開口
端内部を負圧とすることにより自身の流れの中に外気を
吸引し、噴射流体は多くの面で大気と接触し、粒径の微
細化や流速の緩和につながる。
め被噴射剤を液化ガスに添加した噴射流体が充填されて
いる。キャップを押し込めば第二の弁の弁ピンが押し込
まれ、第一の弁の弁ピンもこれに連動し、前記の定量噴
射弁の場合と同様に、定量の噴射流体が噴射される。そ
して、このキャップの押し込みと釈放の反覆により、定
量の噴射流体を反覆して噴射させることができる。
弁ピンの該閉止部が該流出路と摺嵌する間隙が絞り部を
形成していると、該絞り部の隙間量を調整することで減
圧量、即ち噴射流体の粒径が決まる。
する噴射路が穿たれ、該キャップに外気導入路が設けら
れてその開口端が該噴射路より下流側でその流路に関し
突入していると、噴射流体はその放出時に該開口端内部
を負圧とすることにより自身の流れの中に外気を吸引
し、噴射流体は多くの面で大気と接触し、粒径の微細化
や流速の緩和につながる。
部との係合が該弁匣に摺嵌する圧子を介してなされ、該
圧子が該内壁面に弾性座を介して支持されていると、キ
ャップの押し込み時、弾性座の変形荷重で両弁ピンを押
し込むことになるので、第二の弁の開放速度が高めら
れ、粒径の均一化に役立つ。
填されている小型噴射流体容器をこの定量噴射装置のカ
ット装置に取付ける。カット装置により容器の封板がカ
ットされ、内部の噴射流体が第一の弁を通って計量室に
充満する。
ピンが押し込まれ、第一の弁の弁ピンもこれに連動し、
前記の定量噴射器の場合と同様にして、定量の噴射流体
が急速に外部へ放出される。そして、このキャップの押
し込みと釈放の反覆により、定量の噴射流体を反覆して
かつ急速に噴射させることができ、粒径も均一となる。
弁ピンの該閉止部が該流出路と摺嵌する間隙が絞り部を
形成していると、該絞り部の隙間量を調整することで減
圧量、即ち噴射流体の粒径が決まる。
と連通する噴射路が穿たれ、該キャップに外気導入路が
設けられてその開口端が該噴射路より下流側でその流路
に関し突入していると、噴射流体がその放出時に該開口
端内部を負圧とすることにより自身の流れの中に外気を
吸引し、噴射流体は多くの面で大気と接触し、粒径の微
細化や流速の緩和につながる。
部との係合が該弁匣に摺嵌する圧子を介してなされ、該
圧子が該内壁面に弾性座を介して支持されていると、キ
ャップの押し込み時、弾性座の変形荷重で両弁ピンを押
し込むことになるので、第二の弁の開放速度が高めら
れ、粒径の一定化に一層役立つ。
示す。図1で、1は定量噴射弁で、弁匣2、連動する第
一の弁3と第二の弁4、及び両弁3と4間で弁匣2に形
成された計量室5を有する。弁匣2は軸線6上にガスの
流出路7が貫通しており、被噴射剤をプロペラント用の
液化高圧ガスに添加した噴射流体は矢印の方向に流れる
ようになっている。
側7bに位置し、それぞれ弁ピン8、9と環状パッキン
10、11を有している。そして両弁ピン8と9が連動
する。図面では弁ピン8と9は別体のものを突き合わせ
た構成となっているが、一体状に螺合しても、又は一体
に成形してもよい。また両弁ピン8と9はステンレス製
とするのが移動の円滑性を保てて好ましい。
路7に嵌合し、それぞれ閉止部12、13、開放部1
4、15及び両部を結ぶ傾斜部16、17を有してい
る。図示の例で開放部14は開放部15のような軸状を
なしておらず空虚状となっているが、軸状としてもよ
い。そして、閉止部13の断面積は閉止部12の断面積
より大となっている。
の周壁に各弁ピン8又は9の閉止部12又は13、傾斜
部14又は15及び開放部16又は17と係脱自在に配
設される。そして、両弁3と4は、第一の弁3の閉止時
に第二の弁4が計量室5を下流側7bと連通し、第一の
弁3の開放時に第二の弁4が閉止して計量室5を上流側
7aと連通させる位置関係となっている。
圧](+スプリング18の力) の反力に打ち勝つ大きさとなる。第二の弁4の弁ピン9
の移動と共に第一の弁3の弁ピン8も移動して先ず第一
の弁3が閉止する。 [第一の弁3の弁ピン8の閉止部12の断面積]×[内
圧](+スプリング18の力) が反力となり、 {[第一の弁3の弁ピン8の閉止部12の断面積]×
[内圧]}−{[第二の弁4の弁ピン9の閉止部13の
断面積]×[内圧]} 分の荷重差が発生する。そのため、第一及び第二の弁3
及び4の弁ピン8及び9は急速に押し込まれる。第二の
弁4における開放過程での絞り効果は実質的に発生せ
ず、しかも第二の弁4の弁ピン9の閉止部13の断面積
は第一の弁3の弁ピン8のそれより大きいので、計量室
5の所定量のガスが急速に外部へ放出される。そのため
所定圧による所定の粒径で噴霧される。
方向へ移動させるためのもので、弁ピン8のフランジ1
9と弁匣2の計量室5の端壁間に介装される。また、定
量噴射弁1の第二の弁4の弁ピン9の閉止部13が流出
路7と摺嵌する間隙7′は絞り部を形成している。こう
すると、噴霧粒径に応じた減圧量を間隙7′の選定によ
って決められる。
出路7と連通する噴射路27が穿たれ、この噴射路内に
外気導入路28の開口端28′が突入している。こうす
ると、噴射流体により開口端28′内部の圧力が下が
り、そのため噴射流体は自身の流れの中に外気を吸引す
るので、粒径の細粒化や、流速の緩和がはかれる。
定量噴射器21で定量噴射弁1は小型噴射流体容器22
の開口部23に密接に嵌装する。そして、側方に吐出口
24を有するキャップ25をこの容器22に定量噴射弁
1を覆って摺嵌し、この吐出口24に向うキャップ25
の内壁面26を第二の弁4の弁ピン9の頭部9aに係合
させる。
22には予め被噴射剤を液化高圧ガスに添加した噴射流
体Lが充填されている。キャップ25を押し込めば第二
の弁4の弁ピン9が押し込まれ、第一の弁3の弁ピン8
もこれに連動し、前記の定量噴射弁1の場合と同様に、
定量の噴射流体Lが噴射される。そして、このキャップ
25の押し込みと釈放の反覆により、定量の噴射流体L
を反覆して噴射させることができる。この場合の第二の
弁4の弁ピン9の押込力は[0037]で述べた場合と
同じである。
の第二の弁4の弁ピン9の閉止部13が流出路7と摺嵌
する間隙7′は絞り部を形成している。こうすると、噴
霧粒径に応じた減圧量を間隙7′の選定によって決めら
れる。
口24と連通する噴射路27が穿たれ、キャップ25に
外気導入路28が設けられてその開口端28′が噴射路
27より下流側でその流路に関し突入している。こうす
ると、噴射流体が自身の流れの中に外気を吸引するの
で、粒径の細粒化や、流速の緩和がはかれる。
の頭部9aとの係合が弁匣2の頂部に設けた凹窩40に
摺嵌する圧子29を介してなされ、この圧子29が内壁
面26に弾性座30を介して支持されている。こうする
と、キャップ25を押し込んだとき、弾性座30が先に
変形し、この弾性座30の変形荷重で弁ピン9及び8を
押し込むことになる。そのため、第二の弁4の開放度が
高められ、粒径の均一化に一層役立つ。
31を示してある定量噴射弁1の第一の弁3に連通して
流出路7の上流側7aに小型噴射流体容器22の封板3
2をカットするためのカット装置33を設ける。そし
て、側方に吐出口24を有するキャップ25を弁匣2に
定量噴射弁1を覆って摺嵌し、この吐出口24に向う内
壁面26を第二の弁4の弁ピン9の頭部9aに係合させ
る。
は首部34にねじの無いものを使用したため、容器22
をホルダー35に入れ、このホルダー35の開口部のね
じ36をカット装置33の取付ねじ37に螺合して封板
32を穿針38でカットするようになっている。首部3
4にねじがある場合は容器22を直接カット装置33に
取付け、ホルダー35を省くことができる。
ルダー35に入れ、このホルダー35をカット装置33
に取付けて容器22の封板32を開栓する。容器22内
の噴射液体Lは流出し、第一の弁3を通って計量室5に
流入する。
及び定量噴射器21の例で述べた通り、弁ピン9と8が
下降し、弁ピン8の閉止部12が環状パッキン10と圧
接してガスの流出路7を遮断し、次いで、弁ピン9の開
放部15が環状パッキン11と相対する。弁ピン9の閉
止部13の断面積が弁ピン8の閉止部12の断面積より
大きくかつ第二の弁4の開放が瞬間的に行われるので、
計量室5がガス流の下流側と連通すると、計量室5内の
噴射流体Lは急速に流出して吐出口25から噴射され
る。従って、その噴霧中の粒子の直径は始終ほぼ均一と
なる。
閉止部13が流出路7と摺嵌する間隙7′は絞り部を形
成している。こうすると、噴霧粒径に応じた減圧量を間
隙7′の選定によって決められる。なお、図面で41は
Oリング押え、42はフィルターである。
粒径固定方法によれば、計量された液化高圧ガスを急速
に放出するので、放出過程での圧力変動がほとんどな
く、ほぼ所定の圧力で大気中に噴出し、噴霧中の粒子の
粒径をほぼ所望の寸法に保てる。
有する噴霧が得られる。請求項3によれば、噴射流体が
外気と多面的に接触するので、粒径の微細化と、流速の
緩和が得られる。
路の上流側に第一の弁が位置し下流側に第二の弁が位置
し、第二の弁の弁ピンの閉止部の断面積が第一の弁の弁
ピンの閉止部の断面積より大きいので、この上流側を液
化高圧ガス供給源に導結し、下流側を大気に導結するこ
とにより、弁ピンの操作で定量の高圧のガスを急速に取
出すことができ、従って、噴霧中の粒子の粒径を所望の
値にほぼ固定できる。
有する噴霧が得られる。請求項6によれば、噴射流体が
外気と多面的に接触するので、粒径の微細化と、流速の
緩和が得られる。
容器を持ってキャップを移動させるだけで噴射を行うこ
とができる。請求項8によれば、減圧量に応じた粒径を
有する噴霧が得られる。
的に接触するので、粒径の微細化と、流速の緩和が得ら
れる。請求項10によれば、弾性座の変形荷重で弁ピン
を押し込むので、第二の弁の開放速度を高めることがで
き、粒径の均一化に寄与できる。
流体を充填した容器をカット装置に取付けるだけで流体
噴射をできる。請求項12によれば、減圧量に応じた粒
径を有する噴霧が得られる。
面的に接触するので、粒径の微細化と、流速の緩和が得
られる。請求項14によれば、弾性座の変形荷重で弁ピ
ンを押し込むので、第二の弁の開放速度を高めることが
でき、粒径の均一化に寄与できる。
粒径固定方法の実施に適用される定量噴射弁の具体例を
示す切断側面図である。
である。
図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 被噴射剤をプロペラント用の液化高圧ガ
スに添加した噴射流体をその流れの途中で計量し、この
計量された噴射流体を急速に放出することを特徴とする
液化高圧ガスをプロペラントとした噴射流体の定量噴射
の際の噴射粒径固定方法。 - 【請求項2】 該計量された噴射流体が該放出の手前で
減圧される請求項1に記載の液化高圧ガスをプロペラン
トとした噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定方法。 - 【請求項3】 該計量された噴射流体が噴射途上で外気
を自身の流れの中に吸引する請求項1又は2に記載の液
化高圧ガスをプロペラントとした噴射流体の定量噴射の
際の噴射粒径固定方法。 - 【請求項4】 弁匣(2)と、連動する第一及び第二の弁
(3,4)と、該両弁(3,4)間で該弁匣(2)に形成された計量
室(5)を有し、 該弁匣(2)は軸線(6)上にガスの流出路(7)が貫通し、 該両弁(3,4)は該流出路(7)の上流側(7a)と下流側(7b)に
位置し、それぞれ弁ピン(8,9)と環状パッキン(10,11)を
有し、該弁ピン(8,9)は軸方向へ移動自在に該流出路に
嵌合してそれぞれ閉止部(12,13)、開放部(14,15)及び両
部を結ぶ傾斜部(16,17)を有し、該閉止部(12,13)の断面
積は第二の弁(4)の弁ピン(9)の方が第一の弁(3)の弁ピ
ン(8)より大で、該環状パッキン(10,11)は該流出路(7)
の周壁に該各弁ピン(8,9)の閉止部(12,13)、傾斜部(16,
17)及び開放部(14,15)と係脱自在に配設され、 該両弁(3,4)は第一の弁(3)の閉止時に第二の弁(4)が計
量室(5)を下流側(7b)と連通し、第一の弁(3)の開放時に
第二の弁(4)が閉止して計量室(5)を上流側(7a)と連通さ
せる位置関係となっていることを特徴とする被噴射剤を
プロペラント用の液化高圧ガスに添加した噴射流体の定
量噴射の際の噴射粒径固定用の定量噴射弁(1)。 - 【請求項5】 該第二の弁(4)の弁ピン(9)の該閉止部(1
3)が該流出路(7)と摺嵌する間隙(7')は絞り部を形成し
ている請求項4に記載の定量噴射弁(1)。 - 【請求項6】 該弁匣(2)の側壁(2')に自身の内端が該
流出路(7)と連通する噴射路(27)が穿たれ、該噴射路(2
7)内に外気導入路(28)の開口端(28')が突入している請
求項4又は5に記載の定量噴射弁(1)。 - 【請求項7】 弁匣(2)と、連動する第一及び第二の弁
(3,4)と、該両弁(3,4)間で該弁匣(2)に形成された計量
室(5)を有し、 該弁匣(2)は軸線(6)上にガスの流出路(7)が貫通し、 該両弁(3,4)は該流出路(7)の上流側(7a)と下流側(7b)に
位置し、それぞれ弁ピン(8,9)と環状パッキン(10,11)を
有し、該弁ピン(8,9)は軸方向へ移動自在に該流出路(7)
に嵌合してそれぞれ閉止部(12,13)、開放部(14,15)及び
両部を結ぶ傾斜部(16,17)を有し、該閉止部(12,13)の断
面積は第二の弁(4)の弁ピン(9)の方が第一の弁(3)の弁
ピン(8)より大で、該環状パッキン(10,11)は該流出路
(7)の周壁に該各弁ピン(8,9)の閉止部(12,13)、傾斜部
(16,17)及び開放部(14,15)と係脱自在に配設され、 該両弁(3,4)は第一の弁(3)の閉止時に第二の弁(4)が計
量室(5)を下流側(7b)と連通し、第一の弁(3)の開放時に
第二の弁(4)が閉止して計量室(5)を上流側(7a)と連通さ
せる位置関係となっている定量噴射弁(1)を小型噴射流
体容器(22)の開口部(23)に密接に嵌装し、吐出口(24)を
有するキャップ(25)を該容器(22)に該定量噴射弁(1)を
覆って摺嵌し、該キャップ(25)の該吐出口(24)に向う内
壁面(26)を第二の弁(4)の弁ピン(9)の頭部(9a)に係合さ
せたことを特徴とする被噴射剤をプロペラント用の液化
高圧ガスに添加した噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径
固定用の定量噴射器(21)。 - 【請求項8】 該第二の弁(4)の弁ピン(9)の該閉止部(1
3)が該流出路(7)と摺嵌する間隙(7')は絞り部を形成し
ている請求項7に記載の定量噴射器(21)。 - 【請求項9】 該弁匣(2)の側壁(2')に該流出路(7)を該
吐出口(24)と連通する噴射路(27)が穿たれ、該キャップ
(25)に外気導入路(28)が設けられてその開口端(28')が
該噴射路(27)より下流側でその流路に関し突入している
請求項7又は8に記載の定量噴射器(21)。 - 【請求項10】 該内壁面(26)と該第二の弁(4)の弁ピ
ン(9)の頭部(9a)との係合が該弁匣(2)に摺嵌する圧子(2
9)を介してなされ、該圧子(29)が該内壁面(26)に弾性座
(30)を介して支持されている請求項7に記載の定量噴射
器(21)。 - 【請求項11】 弁匣(2)と、連動する第一及び第二の
弁(3,4)と、該両弁(3,4)間で該弁匣(2)に形成された計
量室(5)を有し、 該弁匣(2)は軸線(6)上にガスの流出路(7)が貫通し、 該両弁(3,4)は該流出路(7)の上流側(7a)と下流側(7b)に
位置し、それぞれ弁ピン(8,9)と環状パッキン(10,11)を
有し、該弁ピン(8,9)は軸方向へ移動自在に該流出路(7)
に嵌合してそれぞれ閉止部(12,13)、開放部(14,15)及び
両部を結ぶ傾斜部(16,17)を有し、該閉止部(12,13)の断
面積は第二の弁(4)の弁ピン(9)の方が第一の弁(3)の弁
ピン(8)より大で、該環状パッキン(10,11)は該流出路
(7)の周壁に該各弁ピン(8,9)の閉止部(12,13)、傾斜部
(16,17)及び開放部(14,15)と係脱自在に配設され、 該両弁(3,4)は第一の弁(3)の閉止時に第二の弁(4)が計
量室(5)を下流側(7b)と連通し、第一の弁(3)の開放時に
第二の弁(4)が閉止して計量室(5)を上流側(7a)と連通さ
せる位置関係となっている定量噴射弁(1)の第一の弁(3)
に連通してその上流側(7a)に小型噴射流体容器(32)のカ
ット装置(33)を設け、かつ吐出口(24)を有するキャップ
(25)を該弁匣(2)に該定量噴射弁(1)を覆って摺嵌し、該
キャップ(25)の該吐出口(24)に向う内壁面(26)を第二の
弁(4)の弁ピン(9)の頭部(9a)に係合させたことを特徴と
する被噴射剤をプロペラント用の液化高圧ガスに添加し
た噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定用の定量噴射
装置(31)。 - 【請求項12】 該第二の弁(4)の弁ピン(9)の該閉止部
(13)が該流出路(7)と摺嵌する間隙(7')は絞り部を形成
している請求項11に記載の定量噴射装置(31)。 - 【請求項13】 該弁匣(2)の側壁(2')に該流出路(7)を
該吐出口(24)と連通する噴射路(27)が穿たれ、該キャッ
プ(25)に外気導入路(28)が設けられてその開口端(28')
が該噴射路(27)より下流側でその流路に関し突入してい
る請求項11又は12に記載の定量噴射装置(31)。 - 【請求項14】 該内壁面(26)と該第二の弁(4)の弁ピ
ン(9)の頭部(9a)との係合が該弁匣(2)に摺嵌する圧子(2
9)を介してなされ、該圧子(29)が該内壁面(26)に弾性座
(30)を介して支持されている請求項11に記載の定量噴
射装置(31)。
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JP31274394A JP3568260B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 液化高圧ガスをプロペラントとした噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定用の定量噴射弁及びこの弁を用いた噴射器と噴射装置 |
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JPH08141450A true JPH08141450A (ja) | 1996-06-04 |
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ID=18032891
Family Applications (1)
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JP31274394A Expired - Lifetime JP3568260B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 液化高圧ガスをプロペラントとした噴射流体の定量噴射の際の噴射粒径固定用の定量噴射弁及びこの弁を用いた噴射器と噴射装置 |
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---|---|
JP (1) | JP3568260B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999048774A1 (en) | 1998-03-20 | 1999-09-30 | Unisia Jecs Corporation | Inhaler and valve therefor |
WO1999054230A1 (en) | 1998-04-21 | 1999-10-28 | Unisia Jecs Corporation | Dispensing valve for an aerosol-type container enabling gaseous fluid recharging |
WO2002092467A1 (fr) | 2001-05-10 | 2002-11-21 | Bio Actis Limited | Soupape d'injection de gaz et support de remplissage pour remplissage de gaz |
US6510968B2 (en) | 1999-12-17 | 2003-01-28 | Unisia Jecs Corporation | Pressure relief valve for an inhalator |
WO2009157437A1 (ja) | 2008-06-27 | 2009-12-30 | 日本炭酸瓦斯株式会社 | 液体を添加した混合ガスの噴射装置 |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP31274394A patent/JP3568260B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1999048774A1 (en) | 1998-03-20 | 1999-09-30 | Unisia Jecs Corporation | Inhaler and valve therefor |
WO1999054230A1 (en) | 1998-04-21 | 1999-10-28 | Unisia Jecs Corporation | Dispensing valve for an aerosol-type container enabling gaseous fluid recharging |
US6202900B1 (en) | 1998-04-21 | 2001-03-20 | Unisia Jecs Corporation | Dispensing valve for an aerosol-type container enabling gaseous fluid recharging |
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