JPH08141306A - 半径方向流れ流体抽出方法及び装置 - Google Patents

半径方向流れ流体抽出方法及び装置

Info

Publication number
JPH08141306A
JPH08141306A JP6289472A JP28947294A JPH08141306A JP H08141306 A JPH08141306 A JP H08141306A JP 6289472 A JP6289472 A JP 6289472A JP 28947294 A JP28947294 A JP 28947294A JP H08141306 A JPH08141306 A JP H08141306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
pressure vessel
radial flow
middle cylinder
extraction device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6289472A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Tanigawa
雅昭 谷川
Minoru Tamura
稔 田村
Shinobu Sekiguchi
忍 関口
Makoto Ichinomiya
誠 一宮
Osamu Kato
修 加藤
Masahiro Yamagata
昌弘 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc, Kobe Steel Ltd filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP6289472A priority Critical patent/JPH08141306A/ja
Publication of JPH08141306A publication Critical patent/JPH08141306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/02Solvent extraction of solids
    • B01D11/0203Solvent extraction of solids with a supercritical fluid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理物の充填操作及び取り出し操作を簡単
にし、シール部材の交換頻度を下げ、かつ、デッドスペ
ースを削減する。 【構成】 筒状の外側圧力容器10の内側に、予め外筒
20及び中筒22を固定しておく。被処理物充填の際に
は、外側下蓋14及び内側下蓋15を装着し、両筒2
0,23で挟まれた空間23内に上から被処理物を投入
する。外側上蓋12及び内側上蓋44を装着して抽出処
理を行った後、上記被処理物を取り出す際には、外筒2
0を外側圧力容器10に固定したまま外側下蓋14及び
内側下蓋15を取外し、上記空間23から被処理物を落
下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超臨界流体や液体を用
いて固体物質(例えば天然物質、セラミックス)より所
定の物質を抽出する半径方向流れ流体抽出方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、被処理物から所望の成分を抽出す
る手段として、超臨界流体をはじめとする処理用流体を
利用した技術が注目を集めている。この流体抽出を行う
ための装置としては、被処理物を収容した筒状容器内に
上記処理用流体を軸方向に通す軸方向流れ型のものと、
例えば特開平4−281802号公報に示されるよう
に、外筒と中筒とに挟まれた空間内に被処理物を収納し
て上記空間に径方向に処理用流体を流す半径方向流れ型
のものとが知られている。
【0003】後者の一例を図8に示す。同図において9
0は筒状の外側圧力容器であり、この外側圧力容器の上
下部には、上蓋91及び下蓋92がそれぞれ着脱可能に
装着されている。外側圧力容器90の上部には流体導入
通路90aが、下部には流体排出通路90bが、それぞ
れ外側圧力容器90を径方向に貫くように形成されてい
る。
【0004】この外側圧力容器90内には、内側容器9
3が収納可能となっている。この内側容器93は、大径
の外筒95と、その内側に固定された中筒94とで構成
されている。両筒95,94はフィルタで構成され、超
臨界流体等の処理用流体の通過は許容するが固形の被処
理物の通過は阻止するようになっている。両筒95,9
4の下部は円板状の下蓋97で塞がれ、上部はドーナツ
板状の上蓋96で塞がれ、内部はシール部材98でシー
ルされるようになっている。また、外筒95の上部外周
面にもシール部材99が固定されている。
【0005】この装置による抽出処理要領は次の通りで
ある。
【0006】内側容器93に下蓋97のみを装着し、
両筒95,94で挟まれた空間100内に被処理物を充
填した後、内側容器93に上蓋96を装着する。
【0007】外側圧力容器90に下蓋92のみを装着
しておき、この外側圧力容器90内に上記内側容器93
全体を上から挿入する。この時、シール部材99が外側
圧力容器90の内周面に全周にわたって接触するため、
このシール部材99よりも下方の領域では、外筒95と
外側圧力容器90とで挟まれた空間が流体排出通路90
bのみに通じ、流体導入通路90aからは遮断される。
【0008】外側圧力容器90に上蓋91を装着して
同容器90内を密閉し、流体導入通路90aを通じて処
理用流体を加圧状態で外側圧力容器90内に導入する。
この処理用流体は、内側容器93の外側を流れず、中筒
94の内側を下向きに流れると同時に、この中筒94、
被処理物、外筒95を順に径方向に透過する。その際、
被処理物に含有される所定の成分が上記処理用流体に溶
け込み、この処理用流体が流体排出通路90bを通じて
容器外へ排出されることにより、上記所定成分の抽出が
果たされる。
【0009】抽出後、上蓋91を取外し、外側圧力容
器90内から内側容器93を抜き上げる。さらに、この
内側容器93から下蓋97を取外し、同容器93内の被
処理物を下方から取り出す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記方法及び装置で
は、次のような解決すべき課題がある。
【0011】(a) 被処理物の装填及び取り出しを行うた
びに、外側圧力容器90内へ内側容器93を挿入し、あ
るいは外側圧力容器90内から内側容器93を抜き上げ
る操作を要する。従って、装置の規模が大きくなると、
被処理物の充填及び取り出しに多大な労力と手間が必要
になる。
【0012】(b) 上記内側容器93の挿入及び抜き上げ
を行うたびにシール部材99が外側圧力容器90の内周
面に摺接するため、シール部材99が摩耗損傷しやす
く、その交換頻度が高い。
【0013】(c) 上記内側容器93の挿入及び抜き上げ
の際、内側容器93の角部等が外側圧力容器90の内周
面に当たると、この内周面に傷がつくため、これを防ぐ
べく内部容器93の下部に完全なガイドを設ける必要が
ある。その分、装置内のデッドスペースが増え、被処理
物の充填可能量が減り、結果として処理量が低下する。
【0014】本発明は、このような事情に鑑み、被処理
物の充填操作及び取り出し操作を簡単にし、シール部材
の交換頻度を下げ、かつ、デッドスペースを削減して処
理量を増加できる半径方向流れ流体抽出方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理物の通
過を阻止して処理用流体の通過を許容するフィルタから
なる外筒の内側に上記フィルタからなる中筒を固定する
とともに、上記外筒を上下に開口する筒状の外側圧力容
器の内側に所定すき間をおいて固定しておき、上記外筒
と中筒とに挟まれた空間の下部及び上記外側圧力容器の
下部を閉じ、この状態で上記空間内に被処理物を充填し
た後、上記空間の上部及び外側圧力容器の上部を閉じ、
この状態で外側圧力容器内に上記処理用流体を圧送し、
この処理用流体を上記外筒の径方向外側、上記中筒の径
方向内側のいずれか一方から上記空間に通して他方へ流
出させ、上記外側圧力容器外部へ排出することにより、
上記被処理物から所定成分を抽出する半径方向流れ流体
抽出方法である(請求項1)。
【0016】さらに本発明は、上記抽出後、上記外筒を
上記外側圧力容器に固定した状態のまま、上記外側圧力
容器の下部及び上記空間の下部を開き、この空間内から
上記被処理物を取り出す半径方向流れ流体抽出方法であ
る(請求項2)。
【0017】この方法において、上記処理用流体として
超臨界流体を用いる場合、上記被処理物の取り出し後、
再び外側圧力容器の下部及び上記空間の下部を閉じ、こ
の状態で上記外側圧力容器内に上記超臨界流体を流すこ
とにより、上記外筒及び中筒のフィルタを洗浄すること
が可能である(請求項3)。
【0018】また本発明は、被処理物の通過を阻止して
処理用流体の通過を許容するフィルタで構成された外筒
と、この外筒の内側に設けられ、上記フィルタからなる
中筒と、上下に開口する筒状の外側圧力容器とを備えた
半径方向流れ流体抽出装置において、上記外側圧力容器
の内側に所定すき間をおいて上記外筒を固定し、この外
筒と上記中筒とを径方向に連結固定するとともに、上記
外筒及び中筒の下部に対して着脱可能に構成され、装着
状態で上記外筒と中筒とに挟まれた空間の下部を閉じる
内側下蓋と、上記外筒及び中筒の上部に対して着脱可能
に構成され、装着状態で上記空間の上部を閉じる内側上
蓋と、上記外側圧力容器の下部に対して着脱可能に構成
され、装着状態で上記外側圧力容器の下部を閉じる外側
下蓋と、上記外側圧力容器の上部に対して着脱可能に構
成され、装着状態で上記外側圧力容器の上部を閉じる外
側上蓋とを備え、上記外側圧力容器、外側下蓋、外側上
蓋のうちのいずれかに流体導入通路を形成し、上記外側
圧力容器、外側下蓋、外側上蓋のうちのいずれかに流体
排出通路を形成し、上記流体導入通路を通じて上記外側
圧力容器内に導入された処理用流体を上記外筒の径方向
外側、上記中筒の径方向内側のいずれか一方から上記空
間に通して他方へ流出させて上記流体排出通路へ導く位
置にシール部材を配したものである(請求項4)。
【0019】この装置では、上記内側下蓋と外側下蓋
や、上記内側上蓋と外側上蓋とを一体に結合すること
が、より好ましい(請求項5,6)。この「一体に結
合」したものとは、両蓋を単一の素材で一体成形したも
のでもよいし、両蓋をそれぞれ別の部材で形成した後に
連結、固定したものでもよい。
【0020】上記外筒と中筒とは、これら外筒及び中筒
の上端近傍の位置で連結部材を介して径方向に連結する
のが、より好ましい(請求項7)。
【0021】また、上記外筒の径方向外側、上記中筒の
径方向内側のうち上記処理用流体の入口となる側の処理
用流体上流側端部の開口形状及び面積を、この入口への
処理用流体の流入速度が上記流体導入通路内での処理用
流体の流速よりも小さくなるように設定したり(請求項
8)、上記中筒を、上記処理用流体上流端から処理用流
体下流端に向かうに従って開口面積(上から見た中筒内
側空間の断面積)が小さくなる形状に形成したり(請求
項9)、上記外筒を構成するフィルタ、上記中筒を構成
するフィルタの少なくとも一方を、上記処理用流体上流
端から処理用流体下流端に向かうに従って流体透過抵抗
が減少するように構成したりする(請求項10)ことに
より、後述のようなより優れた効果が得られる。
【0022】上記外筒や中筒を構成するフィルタとして
は、互いに目の粗さの異なる複数枚のメッシュを径方向
に積層することにより形成したものが、好適である(請
求項11)。
【0023】ここで、上記外筒を構成するフィルタを上
記複数枚のメッシュで形成する場合、このフィルタにお
いて径方向内側に最も目の細かいメッシュを配すること
が、より好ましく(請求項12)、上記中筒を構成する
フィルタを上記複数枚のメッシュで形成する場合、この
フィルタにおいて径方向外側に最も目の細かいメッシュ
を配することが、より好ましい(請求項13)。
【0024】また、上記装置では、上記外側圧力容器、
外筒、及び中筒を円筒状にするとともに、清掃対象面に
対して摺接することによりこの面を清掃する複数の清掃
部材と、これらの清掃部材を上記外側圧力容器の内周面
と上記中筒及び外筒の周面とにおいて上記外側下蓋と上
記内側下蓋とにそれぞれ接触する部分に同時に接触可能
な位置に保持する保持部材とからなる清掃具を備えたり
(請求項14)、上記外筒及び中筒の上端に着脱可能に
装着され、この装着状態で外筒と中筒とに挟まれた空間
内に被処理物を導く形状のホッパー部と、上記装着状態
で中筒を上から覆うカバー部とからなる被処理物充填具
を備えたりすることにより(請求項15)、さらに好ま
しいものとなる。請求項15の充填具では、上記ホッパ
ー部を、上記外筒及び中筒の上端との嵌合により上記外
筒に対して中筒を調心する形状に形成することにより、
さらに効果的となる(請求項16)。
【0025】
【作用】請求項1,4記載の方法及び装置によれば、予
め外筒を外側圧力容器の内側に固定しているので、上記
外筒と中筒とに挟まれた空間の下部及び上記外側圧力容
器の下部を閉じる(請求項4記載の装置では内側下蓋及
び外側下蓋を装着する)だけで、上記空間内に被処理物
を充填できる。その後、上記空間の上部及び外側圧力容
器の上部を閉じ(請求項4記載の装置では内側上蓋及び
外側上蓋を装着し)、外側圧力容器内に上記処理用流体
を圧送することにより、抽出処理できる。
【0026】抽出後は、請求項2記載のように、上記外
筒を上記外側圧力容器に固定した状態のまま、上記外側
圧力容器の下部を開くとともに上記空間の下部を開く
(請求項4記載の装置では内側下蓋及び外側下蓋を取外
す)だけで、上記空間内から被処理物を取り出せる。
【0027】上記方法では、外筒や中筒のフィルタに抽
出成分が付着、残存する場合があり、この抽出成分を水
洗浄等で洗い落すことは容易でないが、請求項3記載の
方法のように、上記被処理物の取り出し後、再び外側圧
力容器の下部及び上記空間の下部を閉じ、上記処理用流
体として用いた超臨界流体を再び外側圧力容器内に流せ
ば、この超臨界流体内に上記抽出成分が溶け込むため
に、この抽出成分を上記フィルタから容易に除去でき
る。
【0028】請求項5記載の装置では、上記内側下蓋と
外側下蓋とが一体に結合しているため、上記外筒及び中
筒と外側圧力容器とに対して両下蓋を単一の操作で同時
に着脱できる。
【0029】同様に、請求項6記載の装置では、上記内
側上蓋と外側上蓋とが一体に結合しているため、上記外
筒及び中筒と外側圧力容器とに対して両上蓋を単一の操
作で同時に着脱できる。
【0030】上記外筒と中筒とを連結部材を介して連結
する場合、請求項7記載のように上記連結部材を両筒の
上端近傍の位置に配すれば、この連結部材が被処理物の
取り出しの際にじゃまとならず、あるいはじゃまとなる
度合いが最小限に抑えられ、操作性が向上する。
【0031】なお、このように連結部材を両筒の上端近
傍の位置に配した場合、逆に上記空間内へ被処理物を導
入する際に連結部材の存在がじゃまとなるように思われ
るが、上記空間内に詰め込まれた後の被処理物は、詰め
込まれる前よりも固まった状態になっているので、この
詰め込まれた後の被処理物を上記空間から取り出す際に
は連結部材の存在が特にじゃまとなるのに対し、被処理
物を上記空間内へ導入する時点(すなわち詰め込む前の
時点)では上記連結部材の存在がさほど障害とならな
い。従って、請求項7記載のように上記連結部材を両筒
の上端近傍の位置に配するのが有利である。
【0032】上記装置では、上記外筒の径方向外側、上
記中筒の径方向内側のいずれか一方に処理用流体が流入
し、被処理物を径方向に透過して他方へ流出することに
なるが、上記上流側端部での軸方向流入抵抗が大きい
と、この入口上流側部分で処理用流体が径方向に逃げや
すく(すなわち被処理物側に流れやすく)、出口側下流
端部で十分な処理用流体の流量が得られなくなるおそれ
がある。ここで、請求項8記載の装置では、上記入口側
の処理用流体上流側端部の開口形状及び面積を、この入
口上流側端部への処理用流体の流入速度が上記流体導入
通路内での処理用流体の流速よりも小さくなるように設
定しているため、このように速度が抑制される分だけ出
口側への流れ抵抗は少なくなり、処理用流体は出口側ま
で十分に行きわたる。すなわち、流体の圧力分布が均等
化される。
【0033】また、請求項9記載の装置では、上記中筒
の開口面積(上から見た中筒内側空間の断面積)が、上
記処理用流体上流端から処理用流体下流端に向かうに従
って次第に小さくなるので、この中筒内の流速は上記上
流端ほど遅くなり、その分流れ抵抗は少なくなる。従っ
て、処理用流体上流端では処理用流体が径方向に逃げに
くく、下流端では処理用流体が径方向に逃げやすくな
り、被処理物には処理用流体が上下にわたって均一に行
きわたることになる。
【0034】請求項10記載の装置では、処理用流体上
流端から処理用流体下流端に向かうに従ってフィルタで
の流体透過抵抗が減少しているので、請求項9記載の装
置と同様、処理用流体上流端では処理用流体が径方向に
逃げにくく、下流端では処理用流体が径方向に逃げやす
くなり、被処理物には処理用流体が上下にわたって均一
に行きわたることになる。
【0035】上記フィルタをメッシュで構成する場合、
被処理物の透過を阻むためにはメッシュの目をある程度
細かくする必要があるが、このように目を細かくするた
めには、メッシュを構成する線材の径も小さくしなけれ
ばならず、その分強度は低下する。しかし、請求項11
記載のように、互いに目の粗さの異なる複数枚のメッシ
ュを径方向に積層するようにすれば、目の細かいメッシ
ュで上記被処理物の透過を防ぎながら、目の粗いメッシ
ュで十分な強度を確保できる。
【0036】ここで、外筒のフィルタの径方向外側や中
筒のフィルタの径方向内側に目の粗いメッシュを配する
と、この粗いメッシュで被処理物が目詰り状態となり、
洗浄が困難化するおそれがあるが、請求項12,13記
載のように、外筒のフィルタの径方向外側や中筒のフィ
ルタの径方向内側に最も目の細かいメッシュを配すれ
ば、被処理物は必ず最も目の細かいメッシュにのみ接触
することになり、上記目詰りのおそれはない。また、目
の細かいメッシュと反対の側から高圧水等を吹き付ける
ことにより、上記メッシュに付着した被処理物を簡単に
除去できる。
【0037】請求項14記載の装置では、清掃具におい
て保持部材に保持された各清掃部材を上記外側圧力容器
の内周面と上記中筒及び外筒の周面とにおいて上記外側
下蓋と上記内側下蓋とにそれぞれ接触する部分(すなわ
ちシール面)に同時に接触させ、この状態で上記清掃具
全体を外側容器及び両筒の中心軸回りに旋回させること
により、上記シール面を一度に清掃できる。
【0038】また、請求項15記載の装置では、内側上
蓋及び外側上蓋を取り除いた状態で、外筒及び中筒の上
端に被処理物充填具を装着することにより、この被処理
物充填具のホッパー部を通じ、両筒に挟まれた空間内に
被処理物を上から投入できる。この時、中筒上端はカバ
ー部で上から覆われているため、被処理物が誤って中筒
内側に落下することが防がれる。
【0039】さらに、請求項16記載の装置では、上記
ホッパー部を上記外筒及び中筒の上端に嵌合する際、こ
のホッパー部によって自動的に両筒の調心がなされ、調
心済みの状態で両筒間の空間に被処理物を充填できる。
そして、この被処理物の充填によって、両筒が調心済み
の状態で固定される。
【0040】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4に基づいて説
明する。なお、この実施例では、処理用流体として超臨
界流体を用いるものを示すが、本発明は、ヘキサン、液
化二酸化炭素、エチルアルコールといった液体を処理用
流体に用いる場合にも良好に適用できる。
【0041】図1及び図2において、10は金属等から
なる円筒状の外側圧力容器であり、この外側圧力容器1
0の上側開口部及び下側開口には、これらを閉じるため
の外側上蓋12及び外側下蓋14がそれぞれ着脱可能に
装着されている。外側圧力容器10の上部には超臨界流
体導入通路16が、下部には超臨界流体排出通路18が
それぞれ半径方向に貫設されている。
【0042】外側圧力容器10の内周面には、これより
も小径の円筒状の外筒20が固定されている。詳しく
は、外側圧力容器10の上部内周面に複数の上側ストッ
パ24が、下部内周面に複数の下側ストッパ26が、そ
れぞれ周方向に間欠的に突設されており、上下ストッパ
24,26の間に外筒20が挟まれた状態で、この外筒
20が両ストッパ24,26にボルト等の手段で固定さ
れている。上側ストッパ24のすぐ下方では、外側圧力
容器10と外筒20の上端部との間にOリング等からな
るシール部材28が設けられ、外側圧力容器10と外筒
20とに挟まれた空間25が上記超臨界流体導入通路1
6から隔離された状態となっている。
【0043】この外筒20の内側には、さらに小径の円
筒状の中筒22が設けられ、両筒20,22は複数本の
連結棒(連結部材)30を介して径方向に連結されてい
る。これら連結棒30は、周方向に並べて設けられ、そ
の径方向外側端部がリブ32により外筒20側に完全固
定される一方、径方向内側端部が中筒22の上部に形成
された段部22bに嵌合されている。この中筒22の上
端部外周面には雄ねじ22aが刻まれており、この雄ね
じ22aにナット35が装着されることにより、連結棒
30の内側端部に中筒22が締結されている。
【0044】なお、図2において33は上記ナット35
の座金、34は両筒20,22のハンドリングのために
設けられたリング状ハンドルであり、中筒22の下端は
閉塞板19で塞がれ、流体が閉塞板19下部へ流れるこ
とが防がれている。また、図1及び図2では便宜上、外
筒20の径に対する中筒22の径の比率を実際よりも大
きく描いてある。
【0045】両筒20,22は、超臨界流体の透過を許
容し、かつ固形の被処理物の透過は阻止するフィルタで
構成され、より詳しくは、図4に示すような複数枚(図
例では3枚)のメッシュ51,52,53を積層するこ
とにより、形成されている。ここで、メッシュ51,5
2,53は、その順に目が細かくなっており、外筒20
については、径方向内側からメッシュ51,52,53
の順に積層され、中筒22については、径方向外側から
メッシュ51,52,53の順に積層されている。すな
わち、外筒20、中筒22のいずれにおいても、両筒2
0,22で挟まれた空間23に最も目の細かいメッシュ
51が臨むようにメッシュ51〜53が配列されてい
る。
【0046】上記外側上蓋12の下面には、ボルト等の
手段で蓋部材38が固定されている。この蓋部材38
は、上記外側上蓋12の下端部に嵌合される基板40を
有し、この基板40から円筒状の連結部42が下方に延
設されており、この連結部42の下端にドーナツ板状の
内側上蓋44が一体に形成されている。この内側上蓋4
4の内周及び外周にはシール部材46,47がそれぞれ
固定され、上記基板40の外周部と外側上蓋12の外周
部との境界部分にはシール部材48が固定されており、
シール部材46,47が外筒20の上端内周面及び中筒
22の上端外周面にそれぞれ密着すると同時に、シール
部材48が外側圧力容器10の上端内周面に密着するよ
うに、構成されている。
【0047】なお、上記円筒状連結部42において周方
向に並ぶ複数の個所には、この円筒状連結部42を径方
向に貫通する流体導入路43(図2)が穿設されてい
る。
【0048】上記外側下蓋14の上面中央からは、これ
と一体に形成された内側下蓋15が上向きに突出してい
る。この内側下蓋15は、外筒20の内径よりも僅かに
小さい外径を有し、その外周面にシール部材29が固定
されており、外側圧力容器10への外側下蓋14の装着
と同時に上記シール部材29が外筒20の内周面に密着
するように構成されている。
【0049】次に、この装置を用いた超臨界流体抽出方
法を説明する。
【0050】1)外側圧力容器10及びその内側の両筒
20,22の下部に外側下蓋14及び内側下蓋15を装
着し、シール部材29を外筒20の内周面に密着させる
と同時に、シール部材49を外側圧力容器10の外周面
に密着させる。
【0051】2)外筒20と中筒22とで挟まれた空間
23内に上から固形状の被処理物を投入し、押し固めな
がら、上記空間23を埋めるまで充填する。
【0052】3)両筒20,22の上部に内側上蓋44
を装着すると同時に、外側圧力容器10の上部に外側上
蓋12を装着し、シール部材46,47を外筒20の内
周面及び中筒22の外周面に密着させると同時に、シー
ル部材48を外側圧力容器10の内周面に密着させる。
これにより、上記空間23内が他の空間から密閉される
とともに、外側圧力容器10全体の内部が密閉される。
【0053】4)超臨界流体排出通路18に接続された
排出管のバルブを閉じ、この状態で超臨界流体導入通路
16から外側圧力容器10内に超臨界流体を加圧状態で
供給する。そして、外側圧力容器10内が一定以上昇圧
した段階で上記バルブを開き、外側圧力容器10内に加
圧状態で超臨界流体を流す。
【0054】この時の超臨界流体の流れを説明すると、
この超臨界流体はまず流体導入路43を通って連結部4
2の内側に侵入し、中筒22の内側を上から下へ流れ
る。この際、超臨界流体はフィルタである中筒22を透
過して径方向外側へ分流し、これにより超臨界流体には
被処理物の含有する所望の成分が溶け込む。この超臨界
流体はさらに外筒20を透過して空間25へ流出し、超
臨界流体排出通路18を通じて装置外へ排出される。こ
れにより、上記所望成分の抽出が果たされる。
【0055】5)抽出が終わり、外側圧力容器10内を
減圧した後、外側圧力容器10及び両筒20,22から
外側下蓋14及び内側下蓋15を一体に取外す。これに
より、被処理物を下方へ落下させて空間23内から抜き
取ることができる。
【0056】この方法及び装置では、予め外側圧力容器
10の内側に外筒20及び中筒22を固定しておき、下
蓋14,15を装着した状態で空間23内に直接被処理
物を充填し、上記外筒20及び中筒22を外側圧力容器
10に固定したまま下蓋14,15を取外すだけで被処
理物を下方へ抜き取るようにしているので、従来のよう
に被処理物の充填及び取り出しの度に外側圧力容器から
内側容器を取り出し、挿入するものに比べ、被処理物の
充填及び取り出しが簡単にできるため、労力及び手間を
大幅に減らすことができる。また、外筒20は外側圧力
容器10に終始固定したままであるので、両者の間に介
在するシール部材28の摩耗損傷はほとんど進行せず、
その交換頻度は極めて低くなる。また、従来のように外
側圧力容器内で内側容器を案内するためのガイド装置は
不要であり、デッドスペースも大幅に減る。
【0057】また、この実施例では、外筒20や中筒2
2を構成するフィルタを、互いに目の粗さの異なるメッ
シュ51〜53を径方向に積層することにより形成して
いるので、目の細かいメッシュ(特にメッシュ51)で
被処理物の透過を確実に防ぎながら、目の粗いメッシュ
(特にメッシュ53)でフィルタの強度を十分高く保持
することができる。
【0058】さらに、この実施例では、空間23に臨む
側に最も目の細かいメッシュ51を配しているので、目
の粗いメッシュ(特にメッシュ53)に固形の被処理物
が入って目詰りするのを防ぐことができる。また、外筒
20及び中筒22を取り出して上記メッシュ51と反対
の側(すなわちメッシュ53側)から高圧水等の洗浄液
を吹き付けることにより、外筒20や中筒22に付着し
た被処理物を容易に除去することが可能となっている。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0060】(1) 上記実施例では、内側下蓋15と外側
下蓋14や、内側上蓋44と外側上蓋12をそれぞれ一
体に結合したものを示したが、これらがそれぞれ互いに
独立して着脱操作されるように分割してもよい。ただ
し、上記実施例のように同時着脱操作されるような一体
の構成にすれば、被処理物充填の際の上蓋着脱作業、被
処理物取り出しの際の下蓋着脱作業をそれぞれ一回で済
ますことができ、作業能率をより高めることが可能にな
る。
【0061】(2) 上記実施例のように超臨界流体で抽出
を行う方法では、抽出処理が終了した後、抽出成分が外
筒20や中筒22のフィルタに付着したまま残存するこ
とがある。このような抽出成分は、被処理物に比べて上
記フィルタから除去しにくく、通常の水洗浄等では落し
きれない場合がある。このような場合、被処理物を取り
出した後に再び下蓋14,15を装着して装置内を一旦
密閉し、この状態で再び装置内に上記超臨界流体を流し
てこの超臨界流体に上記残存抽出成分を溶け込ませるこ
とにより、簡単な操作でより確実に上記外筒20や中筒
22を洗浄することができる。
【0062】(3) 上記実施例では、処理用流体を装置の
上部から導入し、下部から排出させるものを示したが、
逆に装置の下部から処理用流体を導入し、下から上へ流
して上部から排出させるようにしてもよい。また、装置
内に処理用流体を導入した後、まずこの処理用流体を外
筒20と外側圧力容器10とに挟まれた空間25内に導
入し、この空間25から被処理物に対して半径方向内側
に透過させ、中筒22の内側に導出させるようにシール
部材を配するようにしてもよい。
【0063】(4) 上記実施例では、外筒20と中筒22
とをこれらの上端近傍で連結棒30により相互連結した
ものを示したが、この連結棒30等の連結部材を下部に
設けるようにしてもよい。ただし、上記実施例のように
連結棒30を上部に設ければ、次の点でより有利とな
る。
【0064】上記連結棒30は、いずれの位置に配して
も、空間23への被処理物の充填、あるいは同空間内か
らの被処理物の取り出しの際の抵抗となることに変わり
はない。しかし、上記被処理物は、上記空間内に高密度
で詰め込まれ、ほとんど固まった状態で充填されるた
め、上記空間内へ充填する際には上記連結棒30の存在
がさほど抵抗とならないのに対し、上記空間から被処理
物を取り出す際には大きな抵抗となりやすいので、この
取り出し時での抵抗に重点をおくことが望ましい。ここ
で、上記実施例のように連結部材である連結棒30を両
筒20,22の上端近傍の位置に配すれば、被処理物の
取り出しの際に発生する抵抗を最小限に抑えて操作性を
高めることができるのである。
【0065】(5) 上記外筒20と中筒22との連結のた
めの構造は特に問わず、図5(a)(b)に示すような
爪クラッチ構造を用いてもよい。同図において、左右の
連結棒30の内側端部には、扇形の爪30aが形成され
る一方、中筒22の上端部は上記爪30aの分だけ径方
向に厚肉とされており、この厚肉部の途中に上記爪30
aが挿入可能な溝56が形成されている。そして、この
溝56よりも下方の壁54に、上記爪30aが上下方向
に通過可能な扇形の穴54aが形成されている。
【0066】このような構造によれば、上記穴54aを
爪30aが通る回転角度で外筒20の内側に中筒22を
上から挿入して溝56内に爪30aを入れた後、中筒2
2を略90°回して図5(a)(b)の状態にすること
により、中筒22を連結棒30に係止でき、これと逆の
操作により中筒22を外筒20から取外すことができ
る。
【0067】また本発明では、上記連結棒30に中筒2
2をボルト及びナット等で締結するようにしてもよい
し、溶接等で着脱不能に固定するようにしてもよい。
【0068】(6) 本発明において、外筒20や中筒22
の径は自由に設定すればよい。ただし、上記実施例にお
いて、中筒22の上端(すなわち入口)への処理用流体
の流入速度が高いと、その分流れ抵抗が増大し、装置上
部で処理用流体が径方向外側の被処理物側へ逃げる量が
増大し、下部では被処理物に処理用流体が十分行きわた
らないおそれがあるので、上記入口での流入速度が流体
導入通路16での流入速度よりも低くなるまで中筒22
の開口面積を大きく設定することが、より好ましい。な
お、外筒20と外側圧力容器10とに挟まれた空間25
から処理用流体を流入させる場合には、この流入速度を
低く抑えるように空間25の開口面積を大きく設定すれ
ばよい。
【0069】同様の観点から、処理用流体の上流側(図
1の装置では上側)では処理用流体が被処理物側に分流
しにくくし、下流側では分流しやすくなるように、装置
内部を構成することが、より好ましい。具体的に、図1
に示した装置の場合には、中筒22を、その開口面積
(図3のように上から見た状態での中筒22の内側空間
の断面積)が下方に向かうに従って小さくなる(すなわ
ち内径が下方に向かうに従って小さくなる)テーパー状
にして、下方に向かうに従って流れ抵抗が増大する構造
にすれば、装置上部では処理用流体が中筒22内を下方
に流れる割合を増やし、装置下部では処理用流体が半径
方向に分流する割合を増やすことにより、装置内での処
理用流体の圧力分布を均一化することができる。また、
同装置において、中筒22におけるフィルタの透過抵抗
を下方に向かうに従って小さくする(例えばメッシュの
目を粗くする)ことによっても、同様の効果を得ること
ができる。
【0070】(7) 本発明では、外筒や中筒の上下端部、
あるいは外側圧力容器の上下端部において、これらと蓋
との接触部分を確実にシールする必要があり、このシー
ル面を良好にするべく清掃することが必要である。この
ような清掃を行うにあたり、例えば図6に示すような清
掃具57を用いれば、便利である。
【0071】この清掃具57は、図例では外側圧力容器
10及び両筒20,22の上端部周面を清掃するために
構成されている。この清掃具57は、保持部材58を備
え、この保持部材58は、図1に示した外側上蓋12と
蓋部材38とを合体させたものと同等の形状をなしてお
り、この保持部材58の適所にブラシ等からなる清掃部
材60,62が保持されている。清掃部材60は、外側
圧力容器10内周面において図1に示したシール部材4
8が接触する個所と同じ個所に接触可能な位置に保持さ
れ、清掃部材62は、外筒20の内周面及び中筒22の
外周面において図1に示したシール部材46,47が接
触する個所と同じ個所に接触可能な位置にそれぞれ保持
されている。
【0072】このような清掃具57によれば、上記清掃
部材60,62を各シール面に接触させた状態で清掃具
57全体をその中心軸回りに旋回させることにより、簡
単な操作で各シール面を同時に効率よく清掃することが
できる。同様に、内側下蓋15と似た形状の保持部材に
清掃部材を保持させた清掃具を用いることにより、シー
ル部材29の接触するシール面(外筒20の内周面)を
清掃できる。
【0073】(8) 図1に示した装置において、上記空間
23内に被処理物を充填する際、図7に示すような充填
具64を用いれば、便利である。
【0074】この充填具64は、空間23の形状に対応
するドーナツ状のホッパー部66を有し、このホッパー
部66に囲まれた中心部は、中筒22を上から覆う平板
状のカバー部68とされている。上記ホッパー部66
は、下方に向かうに従って開口面積の小さくなる形状を
有しており、中筒22の位置に多少のがたつきがあって
も、上記ホッパー部66が両筒20,22の間に嵌入さ
れることにより、外筒20に対する中筒22の調心(セ
ンタリング)が自動的に行われるように構成されてい
る。
【0075】なお、図7において70は、ホッパー部6
6を形成する径方向内側壁と径方向外側壁とを連結する
複数の連結棒である。
【0076】このような充填具64を用いれば、上記ホ
ッパー部66を通じて空間23内に被処理物を容易に投
入することができる。しかも、この投入の際に中筒22
はカバー部68によって上から覆われているので、この
中筒22の内側空間21内に誤って被処理物が落下する
おそれがない。しかも、ホッパー部66の嵌入によって
両筒20,22を自動調心した状態で被処理物を投入で
き、投入後はこの被処理物によって両筒20,22の相
対位置を固定することができる。
【0077】(9) 図1に示す装置において、上下のスト
ッパ24,26は、複数のものが周方向に間欠的に配さ
れたものでもよいし、周方向に連続するリング状のもの
でもよい。ただし、下側ストッパ26をリング状にした
場合には、この下側ストッパ26とシール部材29と下
蓋14,15で囲まれた空間27内に高圧流体が閉じ込
められやすく、これにより、シール部材29の破損や外
筒20の持ち上げ等の不都合が発生するおそれがある
が、この下側ストッパ26を間欠的に配すれば、上記空
間27は空間25と常に連通された状態となるので、上
記のような高圧流体の閉じ込めはなくなる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明は、予め外筒を外側
圧力容器の内側に固定し、その後、上記外筒と中筒とに
挟まれた空間の下部及び上記外側圧力容器の下部を閉じ
る(請求項4記載の装置では内側下蓋及び外側下蓋を装
着する)だけで、上記空間内に被処理物を充填できるよ
うにしているので、従来のように被処理物の充填の度に
外側圧力容器から内部容器を取り出し、また挿入する場
合に比べ、作業能率を大幅に高めることができる。ま
た、上記のような内部容器の挿脱作業が不要であること
から、シール部材の摩耗損傷はほとんど生じず、その交
換頻度が著しく低減するとともに、外側圧力容器内への
内部容器のガイド装置も不要になり、その分デッドスペ
ースを減らして処理量を増やすことができる。
【0079】さらに、請求項2記載の方法では、上記被
処理物からの所定成分の抽出後、上記外筒を上記外側圧
力容器に固定した状態のまま、上記外側圧力容器の下部
を開くとともに上記空間の下部を開く(請求項4記載の
装置では内側下蓋及び外側下蓋を取外す)だけで、上記
空間内からの被処理物の取り出しも簡単に行うことがで
き、作業能率の向上、シール部材の摩耗損傷の抑制、及
びデッドスペースの削減といった効果をより著しいもの
にすることができる。
【0080】また、請求項3記載の方法では、上記被処
理物の取り出し後、再び外側圧力容器の下部及び上記空
間の下部を閉じ、上記処理用流体として用いた超臨界流
体を再び外側圧力容器内に流すことにより、普通の洗浄
では除去しにくい抽出成分も容易に上記フィルタから除
去することができる効果がある。
【0081】請求項5記載の装置では、上記内側下蓋と
外側下蓋とを一体に結合しているため、上記外筒及び中
筒と外側圧力容器とに対して両下蓋を単一の操作で同時
に着脱でき、作業能率をさらに高めることができる効果
がある。
【0082】同様に、請求項6記載の装置では、上記内
側上蓋と外側上蓋とが一体に結合しているため、上記外
筒及び中筒と外側圧力容器とに対して両下蓋を単一の操
作で同時に着脱でき、作業能率をさらに高めることがで
きる効果がある。
【0083】請求項7記載の装置では、外筒と中筒とを
連結する連結部材を両筒の上端近傍の位置に配している
ので、被処理物の取り出しの際に上記連結部材から受け
る抵抗を最小限に抑え、取り出し作業をより円滑にでき
る効果がある。
【0084】請求項8記載の装置では、上記入口側の処
理用流体上流側端部の開口形状及び面積を、この入口へ
の処理用流体の流入速度が上記流体導入通路内での処理
用流体の流速よりも小さくなるように設定しているた
め、このように速度を抑制する分だけ流入抵抗を減らし
て処理用流体を出口側まで十分に行きわたらせ、装置内
での流体の圧力分布を均等化することができる効果があ
る。
【0085】請求項9記載の装置では、上記中筒をその
開口面積が上記処理用流体上流端から処理用流体下流端
に向かうに従って次第に小さくなる形状としているの
で、この中筒内の流速を上記上流端ほど遅くし、流れ抵
抗を減らすことにより、処理用流体上流端では処理用流
体が径方向に逃げにくく、下流端では処理用流体が径方
向に逃げやすくなるようにでき、これにより、被処理物
に対して処理用流体を上下にわたり均一に行きわたらせ
ることができる効果がある。
【0086】請求項10記載の装置では、処理用流体上
流端から処理用流体下流端に向かうに従ってフィルタで
の流体透過抵抗を減少させているので、請求項9記載の
装置と同様、処理用流体上流端では処理用流体が径方向
に逃げにくく、下流端では処理用流体が径方向に逃げや
すくなり、被処理物に対して処理用流体を上下にわたり
均一に行きわたらせることができる効果がある。
【0087】請求項11記載の装置では、上記外筒や中
筒のフィルタを、互いに目の粗さの異なる複数枚のメッ
シュを径方向に積層することにより形成しているので、
目の細かいメッシュで上記被処理物の透過を防ぎなが
ら、目の粗いメッシュで十分な強度を確保することがで
きる効果がある。
【0088】ここで、外筒のフィルタの径方向外側や中
筒のフィルタの径方向内側に目の粗いメッシュを配する
と、この粗いメッシュに被処理物が目詰りして洗浄が困
難となるおそれがあるが、請求項12,13記載のよう
に、外筒のフィルタの径方向外側や中筒のフィルタの径
方向内側に最も目の細かいメッシュを配することによ
り、被処理物が比較的目の粗いメッシュで目詰りを引き
起こすのを確実に防ぐことができ、また、目の細かいメ
ッシュと反対の側から高圧水等を吹き付けることによ
り、上記メッシュに付着した被処理物を容易に除去でき
る効果がある。
【0089】請求項14記載の装置では、清掃具におい
て保持部材に保持された各清掃部材を上記外側圧力容器
の内周面と上記中筒及び外筒の周面とにおいて上記外側
下蓋と上記内側下蓋とにそれぞれ接触する部分(すなわ
ちシール面)に同時に接触させ、この状態で上記清掃具
全体を外側容器及び両筒の中心軸回りに旋回させること
により、上記シール面を効率よく迅速に清掃することが
でき、これにより上記部分でのシール性を高めることが
できる効果がある。
【0090】請求項15記載の装置では、内側上蓋及び
外側上蓋を取り除いた状態で、外筒及び中筒の上端に被
処理物充填具を装着することにより、この被処理物充填
具のホッパー部を通じ、両筒に挟まれた空間内に被処理
物を上から効率よく投入できると同時に、中筒上端をカ
バー部で上から覆うことにより、被処理物が誤って中筒
内側に落下するのを確実に防ぐことができる効果があ
る。
【0091】さらに、請求項16記載の装置では、上記
ホッパー部を上記外筒及び中筒の上端に嵌合する際、こ
のホッパー部によって自動的に両筒が調心されるように
ホッパー部を構成しているので、調心済みの状態で両筒
間の空間に被処理物を充填することができ、その充填後
は被処理物によって両筒の相対位置を良好な位置に固定
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における超臨界流体抽出装
置の断面正面図である。
【図2】上記装置の要部を示す断面正面図である。
【図3】上記装置における外筒と中筒との連結構造を示
す平面図である。
【図4】上記外筒及び中筒でのメッシュの積層構造を示
す断面図である。
【図5】(a)は(b)のA−A線断面図、(b)は上
記外筒と中筒との連結構造の変形例を示す一部断面正面
図である。
【図6】上記装置のシール面を清掃具を用いて清掃して
いる状態を示す断面正面図である。
【図7】上記装置に被処理物の充填具を装着した状態を
示す断面正面図である。
【図8】従来の超臨界流体抽出装置の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 外側圧力容器 12 外側上蓋 14 外側下蓋 15 内側下蓋 16 超臨界流体導入通路 18 超臨界流体排出通路 20 外筒 22 中筒 23 外筒と中筒とで挟まれた空間 28,29,46〜48 シール部材 30 連結棒(連結部材) 38 蓋部材 44 内側上蓋 51〜53 メッシュ 57 清掃具 58 保持部材 60,62 清掃部材 64 充填具 66 ホッパー部 68 カバー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 忍 栃木県小山市花垣町2の7の16 日本たば こ産業株式会社北関東工場小山分室内 (72)発明者 一宮 誠 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 加藤 修 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 山形 昌弘 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の通過を阻止して処理用流体の
    通過を許容するフィルタからなる外筒の内側に上記フィ
    ルタからなる中筒を固定するとともに、上記外筒を上下
    に開口する筒状の外側圧力容器の内側に所定すき間をお
    いて固定しておき、上記外筒と中筒とに挟まれた空間の
    下部及び上記外側圧力容器の下部を閉じ、この状態で上
    記空間内に被処理物を充填した後、上記空間の上部及び
    外側圧力容器の上部を閉じ、この状態で外側圧力容器内
    に上記処理用流体を圧送し、この処理用流体を上記外筒
    の径方向外側、上記中筒の径方向内側のいずれか一方か
    ら上記空間に通して他方へ流出させ、上記外側圧力容器
    外部へ排出することにより、上記被処理物から所定成分
    を抽出することを特徴とする半径方向流れ流体抽出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半径方向流れ流体抽出方
    法において、上記抽出後、上記外筒を上記外側圧力容器
    に固定した状態のまま、上記外側圧力容器の下部及び上
    記空間の下部を開き、この空間内から上記被処理物を取
    り出すことを特徴とする半径方向流れ流体抽出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半径方向流れ流体抽出方
    法において、上記処理用流体として超臨界流体を用いる
    とともに、上記被処理物の取り出し後、再び外側圧力容
    器の下部及び上記空間の下部を閉じ、この状態で上記外
    側圧力容器内に上記超臨界流体を流すことにより、上記
    外筒及び中筒のフィルタを洗浄することを特徴とする半
    径方向流れ流体抽出方法。
  4. 【請求項4】 被処理物の通過を阻止して処理用流体の
    通過を許容するフィルタで構成された外筒と、この外筒
    の内側に設けられ、上記フィルタからなる中筒と、上下
    に開口する筒状の外側圧力容器とを備えた半径方向流れ
    流体抽出装置において、上記外側圧力容器の内側に所定
    すき間をおいて上記外筒を固定し、この外筒と上記中筒
    とを径方向に連結固定するとともに、上記外筒及び中筒
    の下部に対して着脱可能に構成され、装着状態で上記外
    筒と中筒とに挟まれた空間の下部を閉じる内側下蓋と、
    上記外筒及び中筒の上部に対して着脱可能に構成され、
    装着状態で上記空間の上部を閉じる内側上蓋と、上記外
    側圧力容器の下部に対して着脱可能に構成され、装着状
    態で上記外側圧力容器の下部を閉じる外側下蓋と、上記
    外側圧力容器の上部に対して着脱可能に構成され、装着
    状態で上記外側圧力容器の上部を閉じる外側上蓋とを備
    え、上記外側圧力容器、外側下蓋、外側上蓋のうちのい
    ずれかに流体導入通路を形成し、上記外側圧力容器、外
    側下蓋、外側上蓋のうちのいずれかに流体排出通路を形
    成し、上記流体導入通路を通じて上記外側圧力容器内に
    導入された処理用流体を上記外筒の径方向外側、上記中
    筒の径方向内側のいずれか一方から上記空間に通して他
    方へ流出させて上記流体排出通路へ導く位置にシール部
    材を配したことを特徴とする半径方向流れ流体抽出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半径方向流れ流体抽出装
    置において、上記内側下蓋と外側下蓋とを一体に結合し
    たことを特徴とする半径方向流れ流体抽出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の半径方向流れ流
    体抽出装置において、上記内側上蓋と外側上蓋とを一体
    に結合したことを特徴とする半径方向流れ流体抽出装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の半径方
    向流れ流体抽出装置において、上記外筒と中筒とをこれ
    ら外筒及び中筒の上端近傍の位置で連結部材を介して径
    方向に連結したことを特徴とする半径方向流れ流体抽出
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかに記載の半径方
    向流れ流体抽出装置において、上記外筒の径方向外側、
    上記中筒の径方向内側のうち上記処理用流体の入口とな
    る側の処理用流体上流側端部の開口形状及び面積を、こ
    の入口への処理用流体の流入速度が上記流体導入通路内
    での処理用流体の流速よりも小さくなるように設定した
    ことを特徴とする半径方向流れ流体抽出装置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれかに記載の半径方
    向流れ流体抽出装置において、上記中筒を、上記処理用
    流体上流端から処理用流体下流端に向かうに従って開口
    面積が小さくなる形状に形成したことを特徴とする半径
    方向流れ流体抽出装置。
  10. 【請求項10】 請求項4〜9のいずれかに記載の半径
    方向流れ流体抽出装置において、上記外筒を構成するフ
    ィルタ、上記中筒を構成するフィルタの少なくとも一方
    を、上記処理用流体上流端から処理用流体下流端に向か
    うに従って流体透過抵抗が減少するように構成したこと
    を特徴とする半径方向流れ流体抽出装置。
  11. 【請求項11】 請求項4〜10のいずれかに記載の半
    径方向流れ流体抽出装置において、上記外筒を構成する
    フィルタ、上記中筒を構成するフィルタの少なくとも一
    方を、互いに目の粗さの異なる複数枚のメッシュを径方
    向に積層することにより形成したことを特徴とする半径
    方向流れ流体抽出装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半径方向流れ流体抽
    出装置において、上記外筒を構成するフィルタを上記複
    数枚のメッシュで形成するとともに、このフィルタにお
    いて径方向内側に最も目の細かいメッシュを配したこと
    を特徴とする半径方向流れ流体抽出装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載の半径方向
    流れ流体抽出装置において、上記中筒を構成するフィル
    タを上記複数枚のメッシュで形成するとともに、このフ
    ィルタにおいて径方向外側に最も目の細かいメッシュを
    配したことを特徴とする半径方向流れ流体抽出装置。
  14. 【請求項14】 請求項4〜13のいずれかに記載の半
    径方向流れ流体抽出装置において、上記外側圧力容器、
    外筒、及び中筒を円筒状にするとともに、清掃対象面に
    対して摺接することによりこの面を清掃する複数の清掃
    部材と、これらの清掃部材を上記外側圧力容器の内周面
    と上記中筒及び外筒の周面とにおいて上記外側下蓋と上
    記内側下蓋とにそれぞれ接触する部分に同時に接触可能
    な位置に保持する保持部材とからなる清掃具を備えたこ
    とを特徴とする半径方向流れ流体抽出装置。
  15. 【請求項15】 請求項4〜14のいずれかに記載の半
    径方向流れ流体抽出装置において、上記外筒及び中筒の
    上端に着脱可能に装着され、この装着状態で外筒と中筒
    とに挟まれた空間内に被処理物を導く形状のホッパー部
    と、上記装着状態で中筒を上から覆うカバー部とからな
    る被処理物充填具を備えたことを特徴とする半径方向流
    れ流体抽出装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半径方向流れ流体抽
    出装置において、上記ホッパー部を、上記外筒及び中筒
    の上端との嵌合により上記外筒に対して中筒を調心する
    形状に形成したことを特徴とする半径方向流れ流体抽出
    装置。
JP6289472A 1994-11-24 1994-11-24 半径方向流れ流体抽出方法及び装置 Pending JPH08141306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6289472A JPH08141306A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 半径方向流れ流体抽出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6289472A JPH08141306A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 半径方向流れ流体抽出方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08141306A true JPH08141306A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17743724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6289472A Pending JPH08141306A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 半径方向流れ流体抽出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08141306A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028007A (ja) * 2004-06-25 2006-02-02 Degussa Ag シラン変性されたフィラーから物質を抽出するための方法および装置
US7931876B2 (en) 2003-02-05 2011-04-26 Sharp Kabushiki Kaisha Method and apparatus for manufacturing developer, and developer
EP4129434A4 (en) * 2020-03-24 2024-04-24 Morinaga Milk Industry Co Ltd APPARATUS FOR SUPERCRITICAL FLUID EXTRACTION AND METHOD FOR PRODUCING A TARGET PRODUCT THEREOF

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7931876B2 (en) 2003-02-05 2011-04-26 Sharp Kabushiki Kaisha Method and apparatus for manufacturing developer, and developer
JP2006028007A (ja) * 2004-06-25 2006-02-02 Degussa Ag シラン変性されたフィラーから物質を抽出するための方法および装置
EP4129434A4 (en) * 2020-03-24 2024-04-24 Morinaga Milk Industry Co Ltd APPARATUS FOR SUPERCRITICAL FLUID EXTRACTION AND METHOD FOR PRODUCING A TARGET PRODUCT THEREOF

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4081379A (en) Filter bag arrangement for a pressure vessel and method of manufacture thereof
JPH10235168A (ja) フィルターの洗浄方法
KR102200192B1 (ko) 고압 분리기 세정 방법 및 장치
CN101848753A (zh) 清洁带颗粒生产气体的过滤装置及其过滤单元的清洁方法
JPH08141306A (ja) 半径方向流れ流体抽出方法及び装置
US5472604A (en) Filtration device with swiveling spray tube
CN213738883U (zh) 一种污水处理罐
CN2581044Y (zh) 反冲洗过滤器
CN218017941U (zh) 一种金属件加工用喷砂装置
JPH06508299A (ja) 液体をろ過するためのろ過方法及びろ過装置
JP3747100B2 (ja) 流体浄化装置
CN213643276U (zh) 一种切削液再回收利用设备
KR20040020899A (ko) 여과장치
KR100634864B1 (ko) 공작기계용 절삭유 세정장치
KR100415648B1 (ko) 오일스컴 전처리용 필터링장치
JPH01119317A (ja) 濾過装置
JP6122887B2 (ja) スラッジの脱液・固形化装置
US6863831B2 (en) Filtration device
CN214861733U (zh) 一种双联过滤器非开盖清洗装置
HU189240B (en) Process and equipment for the separation of harmful materials dissolved in wash solutions
CN219483147U (zh) 一种上涂机器手喷枪清洗装置
CN2577986Y (zh) 无心磨床随机清洗装置
JP2995686B2 (ja) 真空濾過装置に於ける減圧タンクの洗浄装置
CN216857598U (zh) 一种芯片清洗设备循环过滤装置
CN219128419U (zh) 一种切削液过滤装置