JPH08140090A - 動画像符号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置

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JPH08140090A
JPH08140090A JP28032194A JP28032194A JPH08140090A JP H08140090 A JPH08140090 A JP H08140090A JP 28032194 A JP28032194 A JP 28032194A JP 28032194 A JP28032194 A JP 28032194A JP H08140090 A JPH08140090 A JP H08140090A
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JP28032194A
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Mitsuru Maeda
充 前田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画像データを符号化する効率を向上できる
ようにすることを目的とする。 【構成】 時間的な画像データの相関を利用する符号化
を行う時間情報符号化手段13と、両眼に入る空間的に
異なる画像データ間の相関を利用する空間情報符号化手
段14と、上記空間情報符号化手段14および時間情報
符号化手段13よって符号化された画像データを合成す
る合成器15とを設け、両眼に入る画像データの間に強
い相関があることを利用して、効率のよい符号化を行う
ことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像符号化装置に係わ
り、例えば、特に、両眼に異なる画像データを呈示して
立体的な動画像を表示するための動画像データを符号化
する装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像の符号化方式の国際標準化
活動が活発に行われている。特に、フレーム間の相関を
用いて動き補償を行いながら符号化する符号化方式が主
流になっている。これらの符号化方式としては、蓄積メ
ディア符号化であるMPEG方式、通信用符号化方式で
あるH.261方式が知られている。また、静止画像の
符号化でもJPEG方式が標準化され、これをフレーム
符号化として利用して動画像を符号化する符号化方式も
ある。
【0003】一方、近未来の新しいメディアとして、3
次元表示の可能な立体表示への期待が高まりつつある。
一例を挙げれば、日本放送協会、放送技術研究所のレン
チキュラレンズを用いた立体テレビや、両眼の前に異な
る色のフィルタ、例えば青と赤のフィルタを置いて、2
色からなる画像データを表示するシステム、両眼の前に
位相をもって開閉する液晶シャッタを利用したシステ
ム、両眼の前に異なるようにディスプレイを設けるシス
テム等がある。
【0004】これらの表示システムは、両眼の視差を利
用して立体視を得るステレオ表示であり、ステレオ動画
像表示である。一般的に、これらの画像データは通常の
動画像データを符号化によって情報量を削減する場合
に、上述の動画像符号化方式で符合化される。すなわ
ち、片眼に与える動画像を別々に動画像符号化する方式
や、合成されている画像を動画像符号化する方法が考え
られる。
【0005】図9に、ステレオ画像を符号化するシステ
ムの構成図を示す。図9において、801、802は動
画像を入力するための第1および第2のカメラであり、
803、804、813は入力された画像信号をフレー
ム周期に同期して2出力の一方を選択するセレクタ、8
06〜809、814、815は1フレーム分の動画像
を蓄積するフレームメモリである。
【0006】810、811は2入力の一方をフレーム
同期に同期して2入力の一方を選択するセレクタであ
る。812は2入力を合成する画像合成器であり、81
3は動画像符号化器である。ここで、レンチキュラレン
ズを用い、画像の主走査方向に一定の感覚で左右の画像
が交互に組み合わせて動画像を生成する場合を例にとっ
て説明する。
【0007】図10に、その概念図を示す。図10のよ
うに領域900、902、904、906には右目の入
力に相当する画像データを、域901、903、90
5、907には左目の入力に相当する画像データを書き
込み、1フレームを生成する。動画像符号化方式はMP
EG方式とする。
【0008】第1のカメラ801から入力された画像デ
ータは、フレーム周期に同期するセレクタ803に入力
され、フレームメモリ806または807に入力され
る。また、セレクタ810はセレクタ803とは逆位相
で動作し、セレクタ803からフレームメモリ806に
画像データが入力している間はフレームメモリ807を
選択して画像データを読み出し、入力が切り替わると出
力も切り替わるようにしている。
【0009】第2のカメラ802、セレクタ804,8
11、フレームメモリ808,809も同様に動作す
る。今、フレームメモリ806、809の画像データが
読み出されているとき、画像合成器812は領域90
0、902、904、906に第1のカメラ801の入
力の同位置の画像データを書き込む。また、領域90
1、903、905、907に第2のカメラ802の入
力の同位置の画像データを書き込み、これらを合成す
る。
【0010】上記画像合成器812により合成された画
像データは、セレクタ813を介してフレームメモリ8
14、または815に書き込まれる。したがって、フレ
ームメモリ814、815には符号化するフレームの画
像データと、1フレーム前の画像データがそれぞれ格納
されている。
【0011】ここで、動画像符号化器816は1つのフ
レームの内容を符号化するイントラ符号化、または2つ
のフレームで動き補償を行う予測符号化を適宜切り替え
て符号化し、MPEG方式の符号化データを得る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では符号化の単位であるマクロブロックやブロック
内に異なる入力の画像データが混在することになり、符
号長の増加や、画質の劣化が目立つ問題が生じる問題が
あった。
【0013】また、フレーム間相関のみを用いているの
で、符号化効率を向上させることは困難が多い。本発明
は上述の問題点にかんがみ、両眼に入る画像データの間
に強い相関があることを利用して符号化効率を向上させ
ることを第1の目的とする。
【0014】また、両眼に入る画像データの間で類似す
る部分を抽出し、その差分を符号化して冗長度を減少さ
せて符号化効率を向上させることを第2の目的とする。
【0015】また、画像データの間の空間的な特徴を有
効に利用することを第3の目的とする。
【0016】また、両眼に入力される空間的な特徴が視
差によって歪められているので、この歪みを補正するこ
とで空間的な特徴を有効に利用できるようにすることを
第4の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の動画象符号化回
路は、空間的に異なる画像データを両眼に呈示して立体
的な動画像を表示するための動画像データを符号化する
装置であって、上記両眼に呈示される空間的に異なる画
像データを参照して符号化する空間情報符号化手段と、
上記両眼のうちの片方の眼に呈示される時間的に異なる
画像データを参照して符号化する時間情報符号化手段
と、上記空間情報符号化手段および時間情報符号化手段
によって符号化された画像符号化データを合成する合成
手段とを具備している。
【0018】また、本発明の他の特徴によれば、上記両
眼に呈示される空間的に異なる画像データ間で類似する
領域を探索する類似領域探索手段と、上記類似領域探索
手段による探索結果を符号化する探索結果符号化手段
と、上記類似領域探索手段により探索された類似する領
域の差分を符号化する差分符号化手段とを具備してい
る。
【0019】また、本発明のその他の特徴によれば、空
間的な特徴を抽出する特徴抽出手段と、上記特徴抽出手
段の抽出結果に基いて符号化する領域を決定する符号化
領域設定手段とを具備している。
【0020】また、本発明のその他の特徴によれば、上
記類似領域探索手段は、探索する領域の画像データを変
形させる画像データ変形手段と、上記画像データ変形手
段が変形させた領域と符号化する領域との画像データを
比較する領域比較手段とを具備している。
【0021】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、両眼に入
る空間的に異なる画像データ間の相関を利用する符号化
が空間情報符号化手段により行われるとともに、時間的
な画像データの相関を利用する符号化が時間情報符号化
手段によって行われ、さらに、これらの空間情報符号化
手段および時間情報符号化手段によって符号化された画
像データが合成手段によって合成されてから出力される
ようになるので、効率のよい符号化を行うことができ
る。
【0022】また、本発明の他の特徴によれば、両眼に
呈示される空間的に異なる画像データ間で類似する領域
が上記類似領域探索手段により探索され、上記類似領域
探索手段による探索結果が探索結果符号化手段により符
号化されるとともに、類似する領域の差分が差分符号化
手段により符号化されことにより効率のよい参照ブロッ
クが得られるようになる。
【0023】また、本発明のその他の特徴によれば、エ
ッジ情報、色情報、濃度情報等の画像中の空間的な特徴
が上記特徴抽出手段により抽出されるとともに、上記抽
出された空間的な特徴から、塊として符号化した方が好
ましい領域が上記符号化領域設定手段により求められ、
効率のよい符号化を行なうことができる。
【0024】また、本発明のその他の特徴によれば、両
眼視差に基づく入力画像の歪みが上記画像データ変形手
段により変形させられて補正されるとともに、上記補正
された領域の画像データと符号化する領域とが領域比較
手段により比較されて類似度が算出されるので、効率の
よい参照ブロックを得ることができ、符号化効率を向上
することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の動画象符号化回路の実施例を
図面を参照して説明する。図1は、図1は本発明の動画
象符号化回路の第1の実施例の特徴を最もよく表すブロ
ック図である。
【0026】図1において、1、2は動画像を入力する
第1および第2のカメラである。3、4は入力された画
像信号をフレーム周期に同期して出力先を選択するセレ
クタであり、5〜9は1フレーム分の動画像を蓄積する
第1〜第5のフレームメモリである。
【0027】10、12はフレーム周期に同期して入力
先を選択する第1および第2のセレクタである。13は
時間的な画像データの相関を利用して符号化する時間情
報符号化手段を構成する時間情報符号化器である。
【0028】14は空間情報符号化手段を構成する空間
情報符号化器であり、空間的な画像データの相関を利用
して符号化するためのものである。15は合成手段を構
成する合成器であり、符号化データを合成して1フレー
ム分の符号化データを生成するためのものである。
【0029】第1および第2のカメラ1、2はステレオ
画像を得るのに最適な位置関係で設置されている。な
お、本実施例においては説明を容易にするためにMPE
G方式を例にとって説明する。
【0030】第1のカメラ1から入力された動画像デー
タは、第1のセレクタ3、第1のフレームメモリ5、第
2のフレームメモリ6を経て第3のセレクタ10に入力
される。そして、上記第3のセレクタ10を介して時間
情報符号化器13に入力される。これらは第1のセレク
タ3および第3の10によってトグルで動作する。
【0031】すなわち、第1のフレームメモリ5に第1
のカメラ1からの出力のフレーム画像を書き込んでいる
間、第2のフレームメモリ6を読み出し、次フレーム周
期では逆になる。そして、時間情報符号化器13に入力
された画像データはMPEG方式に従って符号化され
る。
【0032】次に、時間情報符号化器13の構成を、図
2に示す。図2において、115は第3のセレクタ10
を介して画像データを入力するデータ線、101はMP
EG方式における符号化単位であるマクロブロックを生
成するマクロブロック生成器である。102は入力され
たRGB信号を、輝度色度を表すYCbCr信号に変換
する色変換器である。
【0033】103はマクロブロックのブロック単位で
差分を求める差分器であり、104はDCT変換を施す
DCT器である。105は生成されたDCT係数を所定
の量子化係数で量子化する量子化器である。106は差
分符号化手段を構成するハフマン符号化器であり、量子
化結果にハフマン符号を割り当てて符号化するためのも
のである。
【0034】108は逆量子化を行いDCT係数を得る
逆量子化器であり、109は逆DCT変換を施す逆DC
T器である。110は再生された画像データを格納する
フレームメモリであり、111は入力マクロブロックと
フレームメモリ110の画像データとを比較して参照マ
クロブロックと動きベクトルを算出する動き補償器であ
る。
【0035】112は動きベクトルを符号化する動きベ
クトル符号化器であり、107は動きベクトル符号化器
112とハフマン符号化器106の出力を合成する合成
器である。113は再生された画像データをフレームメ
モリ7に送出するためのデータ線であり、114は符号
化データを合成器15に送出するためのデータ線であ
る。
【0036】このように構成された時間情報符号化器1
3において、データ線115から入力された画像データ
は、マクロブロック生成器101でマクロブロックに形
成される。このマクロブロックデータは、色変換器10
2でYCbCr信号のマクロブロックに変換される。
【0037】そして、MPEG方式のイントラ符号化フ
レームであれば、動き補償器111は参照マクロブロッ
クとして0で満たされたマクロブロックデータを出力す
る。また、予測符号化フレームであれば、動き補償の結
果得られた参照マクロブロックと動きベクトルを出力す
る。
【0038】上記動きベクトルは、動きベクトル符号化
器112で符号化され、合成器107を介してデータ線
114に出力される。差分器103は入力マクロブロッ
クと参照マクロブロックの画素毎の差分をとる。
【0039】DCT器104は得られた差分についてブ
ロック単位でDCT変換し、量子化器105で各係数を
量子化する。そして、量子化結果はハフマン符号化器1
06で符号化され、合成器107を介してデータ線11
4に出力される。
【0040】また、量子化器105で行われた量子化結
果は、逆量子化器108にも入力されて逆量子化され、
DCT係数を再生する。逆量子化器108の次段に設け
られている逆DCT器108は、このDCT係数から画
素値を生成し、フレームメモリ110に書き込むと同時
に、データ線113を介して第3のフレームメモリ7に
出力する。
【0041】一方、第2のカメラ2から入力された動画
像データは、第2のセレクタ4、第4のフレームメモリ
8、第5のフレームメモリ9を経て第4のセレクタ12
に与えられ、セレクタ12を介して空間情報符号化器1
4に入力される。
【0042】なお、これら第2のセレクタ4、第4のセ
レクタ12、第4のフレームメモリ8、第5のフレーム
メモリ9は、上述した第1のセレクタ3、第3のセレク
タ10、第1のフレームメモリ5、第2のフレームメモ
リ6と同様に動作する。
【0043】空間情報符号化器14には、第3のフレー
ムメモリ7と第4のセレクタ12とから画像データが入
力される。図3に、空間情報符号化器14のブロック図
を示す。図3において、201は第4のセレクタ12か
ら画像データを入力するデータ線であり、202は第3
のフレームメモリ7から画像データを入力するデータ線
である。
【0044】203は符号化単位であるMPEG方式の
マクロブロックを生成するマクロブロック生成器であ
り、204は入力されたRGB信号をYCbCr信号に
変換する色変換器である。
【0045】205はマクロブロックのブロック単位で
差分を求める差分器であり、206はDCT変換を施す
DCT器である。207は生成されたDCT係数を所定
の量子化係数で量子化する量子化器であり、208は量
子化結果にハフマン符号を割り当てて符号化するハフマ
ン符号化器である。
【0046】210は類似領域探索手段を構成する類似
ブロック探索器であり、色変換器204から出力された
マクロブロックと第3のフレームメモリ7の画像データ
を比較して類似度の最も高いマクロブロックの相対位置
データとマクロブロックデータとを出力するためのもの
である。
【0047】211は相対位置データを符号化する位置
情報符号化器である。212は位置情報符号化器211
およびハフマン符号化器208の出力を合成する合成器
であり、213は合成器15に符号化データを送出する
データ線である。
【0048】このように構成された空間情報符号化器1
4において、データ線201から入力された画像データ
はマクロブロック生成器203でマクロブロックに形成
される。この形成されたマクロブロックデータは、次の
色変換器204でYCbCr信号のマクロブロックに変
換される。
【0049】そして、変換されたマクロブロックは、第
3のフレームメモリ7から抽出されたマクロブロックデ
ータと差分を取るとともに、絶対値和を求めて、絶対値
和が最小なマクロブロックを選択する。
【0050】このようにして選択されたマクロブロック
の相対的な位置と、マクロブロックの値を出力する。そ
の位置情報は、位置情報符号化器211に入力されて符
号化され、合成器212を介してデータ線213より出
力される。
【0051】差分器205は、入力マクロブロックと類
似ブロック探索器210で得られたマクロブロックとか
ら画素毎の差分を求める。そして、得られた差分はブロ
ック単位でDCT器206でDCT変換され、その後量
子化器207で各係数が量子化される。量子化結果は、
探索結果符号化手段を構成するハフマン符号化器208
で符号化され、合成器212を介してデータ線213よ
り出力される。
【0052】なお、本実施例では、時間情報の符号化方
式としてMPEG方式を例にとったが、これに限定され
ず、H.261方式やそのほかの動画像符号化方式であ
ってももちろん構わない。また、フレームメモリの構
成、およびその他の各部の構成はこれに限定されず、例
えば、フレームメモリではなく、数ライン分のラインバ
ッファ等で構成しても構わないし、機能が同じ物を兼用
しても構わない。
【0053】次に、図4および図5を参照しながら第2
の実施例を説明する。図4は、第2の実施例の動画象符
号化回路の特徴を最も表しているブロック図である。な
お、この第2の実施例では、青と赤と2色からなる画像
データの符号化について述べる。
【0054】図4において、301は動画像を記憶する
第1の記憶装置である。302は入力された画像信号を
2色に分離する色分離器である。303、304は1色
分の1フレーム分の動画像を蓄積する第1および第2の
フレームメモリである。なお、本実施例においては、第
1のフレームメモリ303は青色の画像データを蓄積
し、第2のフレームメモリ304は赤色の画像データを
蓄積するようにしている。
【0055】305は青色の画像データに関して、時間
的な画像データの相関を利用して符号化する時間情報符
号化器である。306は青色の画像と赤色の画像の空間
的な画像データの相関を利用して符号化する空間情報符
号化器である。307は符号化データを合成して1フレ
ーム分の符号化データを生成する合成器であり、308
は符号化データを記憶する第2の記憶装置である。
【0056】この第2の実施例においては、説明を容易
にするためにMPEG方式を例にとって説明する。ま
た、時間情報符号化器305構成は、第1の実施例で示
した時間情報符号化器13と同様な構成なので、ここで
は詳細な説明を省略する。
【0057】第1の記憶装置301から入力された動画
像データは、色分離器302に入力され、青色と赤色の
画像データが生成される。そして、分離して得られた青
色画像データは、第1のフレームメモリ303に格納さ
れるとともに、読みだされて時間情報符号化器305に
入力される。
【0058】時間情報符号化器305に入力された画像
データは、動き補償が施された後にMPEG方式で符号
化される。このようにして符号化された符号化データ
は、合成器307を介して第2の記憶装置308の所定
の領域に書き込まれて蓄積される。
【0059】図5は、本実施例の空間情報符号化器30
6の構成を示すブロック図である。図5において、40
1は第1のフレームメモリ303から読みだされた青色
の画像データを入力するデータ線であり、402は第2
のフレームメモリ304から読みだされた赤色の画像デ
ータを入力するデータ線である。
【0060】403、404は1フレーム分の画像デー
タのエッジを検出する第1および第2のエッジ検出器で
あり、405、406はエッジ画像を1フレーム分格納
する第1および第2のフレームメモリである。
【0061】407はエッジ画像から閉領域を抽出して
ラベル付けをするラベリング器であり、408はラベリ
ング器407によりラベリングされた各領域を示す情報
を符号化するラベル符号化器である。このラベル符号化
器408は、ラベル付けされた領域毎にその輪郭を、例
えばチェイン符号等で符号化し、その位置を符号化す
る。
【0062】409は類似領域探索器であり、ラベリン
グ器407の結果から各ラベル付けされた領域と第2の
フレームメモリ406の赤色のエッジ画像データをパタ
ーンマッチング等で比較して類似度の最も高い領域の相
対位置データを出力するためのものである。
【0063】410は相対位置データを符号化する位置
情報符号化器であり、411はラベル付けされた領域単
位で原画像での差分を求める差分器であり、412はD
PCMを施すDPCM器であり、413は生成されたD
PCMの結果の誤差にハフマン符号を割り当てて符号化
する誤差符号化器である。
【0064】414はラベル符号化器408、位置情報
符号化器410、誤差符号化器413の出力を合成する
合成器である。415は符号化データを合成器307に
送出するためのデータ線である。
【0065】このように構成された空間情報符号化器3
06において、データ線401から入力された青色画像
データは第1のエッジ検出器403でエッジ抽出され
て、第1のフレームメモリ405に格納される。同時
に、データ線402から入力された赤色画像データは第
2のエッジ検出器404でエッジ抽出されて、第2のフ
レームメモリ406に格納される。
【0066】続いて、ラベリング器407は、エッジ画
像から既存の方法で閉領域を抽出し、閉領域単位にラベ
ル付けを施し、その形状と位置とを出力する。また、ラ
ベル符号化器408はラベリングされた各領域の形状と
位置とを符号化し、合成器414を介してデータ線41
5より出力する。
【0067】類似領域探索器409は、ラベル付けされ
た領域の形状と位置を入力し、青色のエッジ画像を第1
のフレームメモリ405から読み出し、最も類似度の高
い領域を抽出するとともに、抽出した領域の相対的な位
置を出力する。その位置情報は、位置情報符号化器41
0に入力されて符号化され、合成器414を介してデー
タ線415より出力される。
【0068】差分器411は、赤色画像のラベル付けさ
れた領域の赤色画像データを第2のフレームメモリ30
4から読み出すとともに、青色画像の類似領域探索器4
09で得られた領域の青色画像データを第1のフレーム
メモリ303から読み出し、画素毎の差分を求める。
【0069】このようにして得られた画素毎の差分は、
領域単位でDPCM器412でDPCMされる。そし
て、生じた誤差は誤差符号化器413で符号化され、合
成器414を介してデータ線415より出力される。
【0070】なお、本実施例では、時間情報の符号化方
式としてMPEG方式を例にとったが、これに限定され
ず、H.261方式やその他の動画像符号化方式であっ
てももちろん構わない。
【0071】また、第1および第2のフレームメモリ3
03、304の構成、およびその他の各部の構成はこれ
に限定されない。例えば、フレームメモリではなく、数
ライン分のラインバッファ等で構成しても構わないし、
機能が同じ物を兼用するようにしても構わない。
【0072】また、時間情報符号化器305に空間情報
符号化器306と同じ構成の符号化器を用い、領域を求
めて相対位置を動きベクトルとして符号化するようにし
ても構わない。
【0073】次に、図6を参照しながら第3の実施例を
説明する。図6は、本実施例の特徴を最もよく表す動画
象符号化回路のブロック図である。図6において、50
1、502は動画像を入力するための第1および第2の
カメラである。
【0074】503、504は入力された画像信号をフ
レーム周期に同期して出力先を選択する第1および第2
のセレクタであり、505〜508は1フレーム分の動
画像を蓄積する第1〜第4のフレームメモリである。
【0075】509および510は、第3および第4の
セレクタであり、フレーム周期に同期して入力先を選択
する2入力1出力セレクタである。511、512は、
フレーム画像から所定の領域、レンチキュラレンズの幅
に適合して、画像を短冊状に切り出してフレーム画像を
生成するための第1および第2の短冊分割器である。
【0076】513は時間的な画像データの相関を利用
して符号化する時間情報符号化器であり、514は空間
的な画像データの相関を利用して符号化する空間情報符
号化器である。また、515は符号化データを合成して
1フレーム分の符号化データを生成する合成器である。
【0077】第1および第2のカメラ501、502
は、ステレオ画像を得るのに最適な位置関係で設置され
ている。なお、説明を容易にするために、以下の説明で
はMPEG方式を例にとって説明する。
【0078】第1および第2のカメラ501から入力さ
れた動画像データは、第1のセレクタ503、第1のフ
レームメモリ505、第2のフレームメモリ506を経
て、第3のセレクタ509に与えられ、この第3のセレ
クタ509を介して短冊分割器511に入力され、短冊
状に分割される。
【0079】すなわち、短冊分割器511において、図
10の領域900、902、904、906に相当する
領域を抽出してフレーム画像を生成する。そして、短冊
状に分割された動画像データは時間情報符号化器513
に出力される。これらは第1のセレクタ503、第3の
セレクタ509によってトグルで動作する。
【0080】すなわち、第1のフレームメモリ505に
第1のカメラ501からの出力のフレーム画像を書き込
んでいる間、第2のフレームメモリ506を読み出し、
次フレーム周期では逆になる。
【0081】時間情報符号化器513に入力された画像
データは、MPEG方式に従って符号化される。なお、
本実施例の時間情報符号化器513は、第1の実施例に
おける時間情報符号化器13と同じ構成で同じ動作をす
るので、詳細な説明を省略する。
【0082】一方、第2のカメラ502から入力された
動画像データは、第2のセレクタ504、第3のフレー
ムメモリ507、第4のフレームメモリ508を経て第
4のセレクタ510に入力される。そして、この第4の
セレクタ510を介して、第2の短冊分割器512に入
力される。
【0083】これらの第2のセレクタ504、第4のセ
レクタ510、第3のフレームメモリ507、第4のフ
レームメモリ508は、第1のセレクタ503、第3の
セレクタ509、第1のフレームメモリ505、第2の
フレームメモリ506と同様に動作する。
【0084】短冊分割器511は、入力画像を短冊に分
割する。すなわち、上述したように図10の領域90
1、903、905、907に相当する領域を抽出し、
フレーム画像を生成して、空間情報符号化器514に出
力する。
【0085】空間情報符号化器514は、時間情報符号
化器513と短冊分割器512とから画像データが入力
される。本実施例の空間情報符号化器514で利用する
両眼に入力される空間的な歪みの補正について、その原
理を図7に示す。図7において、601は入力される画
像の中の対象物である。なお、第1のカメラ501と第
2のカメラ502は、図6に記載のものとする。
【0086】第1のカメラ501には、対象物601は
第1の長さaとして入力される。また、第2のカメラ5
02には、対象物601は第2の長さbとして入力され
る。したがって、第1のカメラ501から入力された画
像と第2のカメラ502から入力された画像とを比較す
る際に、第1のカメラ501から入力された画像をb/
a倍して比較すれば類似度が高まる。
【0087】図8に、本実施例の空間情報符号化器51
4のブロック図を示す。図8において、701は短冊分
割器512から画像データを入力するためのデータ線で
あり、702は時間情報符号化器513に設けられてい
るフレームメモリ110から画像データを入力するデー
タ線である。
【0088】703はマクロブロック生成器であり、符
号化単位であるMPEG方式のマクロブロックを生成す
るためのものである。704、707は入力されたRG
B信号を、均等色空間を表すCIE1976のL*a*
b*信号に変換する第1および第2の色変換器である。
【0089】705はメモリであり、708は変倍率を
決定する変倍率決定器である。706は変倍率決定器7
08の変倍率に従ってメモリ705から矩形領域を切り
出す矩形生成器である。709は変倍率決定器708で
決定された変倍率で矩形領域を変倍する変倍器である。
【0090】711は変倍器709で変倍して得られた
データとの差分をマクロブロックのブロック単位で求め
る差分器であり、712は差分値を比較して最初のもの
を検出し、その時の差分値を出力する最小検出器であ
る。
【0091】713は最小検出器712から出力される
差分値を保持するラッチである。710はその時の変倍
率と矩形の切り出した位置を符号化する矩形情報符号化
器である。714はラッチ713の出力にDPCMを施
すDPCM器である。
【0092】715は生成されたDPCM誤差を所定の
量子化係数で量子化する量子化器であり、716は生成
された誤差の量子化結果にハフマン符号を割り当てて符
号化する誤差符号化器である。717は矩形情報符号化
器710と誤差符号化器716の出力とを合成し、符号
化データを生成する合成器である。また、718は合成
器717で生成された符号化データを合成器515に送
出するデータ線である。
【0093】このように構成された本実施例の空間情報
符号化器514においては、データ線701から入力さ
れた画像データは、マクロブロック生成器703でマク
ロブロックに形成される。このマクロブロックデータ
は、次段に設けられている第1の色変換器704でL*
a*b*信号のマクロブロックに変換される。
【0094】また、符号化するマクロブロックの位置の
周辺の領域のデータが、時間情報符号化器513に設け
られているフレームメモリ110からメモリ705に格
納される。この領域の大きさは、類似する領域を探索す
る範囲で規定される。また、変倍率決定器709は、1
/16から16の間の変倍率Pを設定する。
【0095】矩形形成器706は変倍率決定器709か
ら変倍率Pを入力し、主走査(16/P)画素、副走査
16画素の矩形を切り出し、第2の色変換器707でL
*a*b*信号の矩形データに変換する。そして、上記
変換された画像データは変倍器709に入力され、変倍
率Pで主走査方向にP倍される。
【0096】このようにしてP倍に拡大された矩形デー
タは、差分器711において第1の色変換器704から
出力されたマクロブロックデータとの差分が取られる。
そして、その差分が最小検出器712に与えられる。
【0097】上記最小検出器712は、差分の絶対値和
を求めて、絶対値和が最小な矩形データと倍率を検出す
る。そして、検出した矩形領域の相対的な位置と、変倍
率とマクロブロックの差分値とを出力する。
【0098】その位置情報と変倍率は、矩形情報符号化
器710に入力され符号化されて、合成器717を介し
てデータ線718より出力される。また、差分値はラッ
チ713に格納され、ブロック単位でDPCM器714
でDPCMされ、生じた誤差が量子化器715で量子化
される。そして、量子化結果は誤差符号化器716で符
号化され、合成器717を介してデータ線718より出
力する。
【0099】なお、本実施例では時間情報の符号化方式
としてMPEG方式を例にとったが、これに限定され
ず、H.261方式、およびその他の動画像符号化方式
であってももちろん構わない。
【0100】また、フレームメモリの構成、およびその
他の各部の構成はこれに限定されず、例えば、フレーム
メモリではなく、数ライン分のラインバッファ等で構成
しても構わないし、機能が同じ物を兼用しても構わな
い。
【0101】さらに、類似度の算出はこれに限定されず
他の類似度、例えば、画像の勾配であるとか、空間周波
数であるとか、統計値であっても構わない。また、フィ
ールド毎に視差のある画像を呈示する動画像方式であっ
ても同様に符号化できることはいうまでもない。
【0102】そしてまた、動画像を入力するためのカメ
ラの台数等は、上述した各実施例に限定されず、見る方
向を自由に変えられるように、2台以上のカメラを配設
したり、画像を分割してもちろん構わない。
【0103】
【発明の効果】本発明は上述したように、請求項1に記
載の発明によれば、両眼に入る空間的に異なる画像デー
タ間の相関を利用する符号化を行うとともに、時間的な
画像データの相関を利用する符号化を行い、さらに、こ
れらの符号化された画像データを合成してから出力する
ようにしたので、効率のよい符号化を行うことができ
る。
【0104】請求項2に記載の発明によれば、両眼に呈
示される空間的に異なる画像データ間で類似する領域を
探索し、上記探索結果を符号化するとともに、類似する
領域の差分を符号化するようにしたので、効率のよい参
照ブロックを得ることができ、符号化効率を向上させる
ことができ。
【0105】請求項3に記載の発明によれば、エッジ情
報、色情報、および濃度情報の画像中の空間的な特徴を
抽出するとともに、上記抽出した空間的な特徴から、塊
として符号化した方が好ましい領域を求めるようにした
ので、効率のよい符号化を行なうことができる。
【0106】請求項4に記載の発明によれば、両眼視差
に基づく入力画像の歪みを、上記画像データ変形手段に
より変形させて補正するとともに、上記補正した領域の
画像データと符号化する領域とを比較して類似度を算出
するようにしたので、効率のよい参照ブロックを得るこ
とができ、符号化効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる動画像符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例に係わる時間情報符号化器の構成
を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例に係わる空間情報符号化器の構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係わる動画像符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施例に係わる空間情報符号化器の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係わる動画像符号化装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施例に係わる画像の補正の概念を示す
図である。
【図8】第3の実施例に係わる空間情報符号化器の構成
を示すブロック図である。
【図9】従来の動画像符号化装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】レンチキュラレンズを用いた動画像のフレー
ムの概念を示す図である。
【符号の説明】
1 第1のカメラ 2 第2のカメラ 3 第1のセレクタ 4 第2のセレクタ 5 第1のフレームメモリ 6 第2のフレームメモリ 7 第3のフレームメモリ 8 第4のフレームメモリ 9 第5のフレームメモリ 10 第3のセレクタ 12 第4のセレクタ 13 時間情報符号化器 14 空間情報符号化器 15 合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H03M 7/30 A 9382−5K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的に異なる画像データを両眼に呈示
    して立体的な動画像を表示するための動画像データを符
    号化する装置であって、 上記両眼に呈示される空間的に異なる画像データを参照
    して符号化する空間情報符号化手段と、 上記両眼のうちの片方の眼に呈示される時間的に異なる
    画像データを参照して符号化する時間情報符号化手段
    と、 上記空間情報符号化手段および時間情報符号化手段によ
    って符号化された画像符号化データを合成する合成手段
    とを具備することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記両眼に呈示される空間的に異なる画
    像データ間で類似する領域を探索する類似領域探索手段
    と、 上記類似領域探索手段による探索結果を符号化する探索
    結果符号化手段と、 上記類似領域探索手段により探索された類似する領域の
    差分を符号化する差分符号化手段とを具備することを特
    徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 空間的な特徴を抽出する特徴抽出手段
    と、 上記特徴抽出手段の抽出結果に基いて符号化する領域を
    決定する符号化領域設定手段とを具備することを特徴と
    する請求項1に記載の動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記類似領域探索手段は、探索する領域
    の画像データを変形させる画像データ変形手段と、 上記画像データ変形手段が変形させた領域と符号化する
    領域との画像データを比較する領域比較手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項2に記載の動画像符号化装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100296A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Mitsubishi Electric Corp 電子透かし埋め込み装置、電子透かし検出装置、それらの方法およびそれらのプログラム
US8467580B2 (en) * 2006-09-11 2013-06-18 Sony Corporation Image data processing apparatus, method, program and recording medium
JP2015511780A (ja) * 2012-02-27 2015-04-20 ゼットティーイー コーポレーションZte Corporation ビデオ画像送信方法、装置及びシステム

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