JPH08139744A - 子局アドレスの初期設定方法、再設定方法及び初期設定回路 - Google Patents

子局アドレスの初期設定方法、再設定方法及び初期設定回路

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JPH08139744A
JPH08139744A JP27889094A JP27889094A JPH08139744A JP H08139744 A JPH08139744 A JP H08139744A JP 27889094 A JP27889094 A JP 27889094A JP 27889094 A JP27889094 A JP 27889094A JP H08139744 A JPH08139744 A JP H08139744A
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JP27889094A
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Shunji Fujikawa
俊二 藤川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 親局と複数の子局との間でデータを伝送する
システムにおける子局アドレスの設定方法及び設定回路
に関し、親局から統合的に子局にアドレスを設定できる
子局アドレスの初期設定方法及び再設定方法及び初期設
定回路を提供する。 【構成】 親局からの発呼指示信号に応答して、子局に
おいて初期値が任意なカウンタで互いに非同期なクロッ
ク源を計数し、所定の計数値に達した子局が発呼信号を
送信し、該発呼信号を受けた親局は設定すべきアドレス
と発呼しなかった子局の発呼を停止する信号を送信し、
発呼した子局のみ該アドレスを格納する動作を子局の数
に等しい回数継続して初期設定し、親局から子局番号変
更信号と設定済のアドレスと新アドレスを送信し、自局
に設定済のアドレスと一致した子局が該新アドレスを格
納すると共に、受信した上記二のアドレスを親局に返送
し、該返送の回数が子局数に等しくなるまで上記動作を
継続して再設定を行なうように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親局と複数の子局との
間でデータを伝送するシステムにおける子局アドレスの
設定方法、再設定方法及び初期設定回路に係り、特に、
親局から統合的且つ自動的に子局にアドレスを設定でき
る子局アドレスの初期設定方法、再設定方法及び初期設
定回路に関する。
【0002】道路監視システム、鉄道監視システム、河
川監視システムなどにおいては、親局に複数の子局が接
続されて、親局と子局とがデータ伝送を行ないつつ、所
定の監視機能を果している。
【0003】このようなシステムでは、子局から親局に
通信する時に子局のアドレスを付してデータを送ること
によって親局で子局の区別を行ない、親局から子局に通
信する時に子局のアドレスを付してデータを送ることに
よって子局が自局宛のデータであるか否かを判定してい
る。従って、子局にアドレスを正確に設定することは、
このようなシステムでは極めて重要である。
【0004】
【従来の技術】図19は、従来のシステム構成である。
図19では子局が親局のバスに接続される形式のシステ
ムを例にしており、子局は一局のみを図示している。
【0005】図19において、5は親局、6は親局制御
卓、7は子局、8はデータ端末装置である。又、親局は
第一の送信部51、番号指定部52、第一の送信データ
処理部53、第一の受信部54、番号検出部55、第一
の受信データ処理部56、第一の一致検定部57を備
え、子局は第二の送信部71、番号設定部72、第二の
送信データ処理部73、第二の受信部74、第二の一致
検定部75、第二の受信データ処理部76を備える。
【0006】図19のシステムが運用されている時に
は、全ての子局のアドレスは既に設定されているので、
親局から子局にデータを送信する時には、親局制御卓か
ら指定される子局アドレスを番号指定部から読み出し、
親局制御卓から出力されるデータを第一の送信データ処
理部で処理した後に第一の送信部において多重化してバ
ス型伝送路に送出する。各子局では親局が送信したデー
タを第二の受信部で受信し、アドレスとデータとに分離
する。受信したアドレスは、第二の一致検定部におい
て、番号設定部に設定されている当該子局のアドレスと
一致検定され、一致がとれた時に第二の受信データ処理
部において受信データを処理し、データ端末装置に供給
する。又、一致がとれた時には第二の送信部に起動をか
け、番号設定部から読み出されたアドレスと、第二の送
信データ処理部で処理されたデータ端末装置が出力する
データとを第二の送信部で多重化して送出する。尚、第
二の一致検定部でアドレスの一致がとれなかった時に
は、受信したデータは廃棄する。
【0007】子局が送信したデータは親局の第一の受信
部で受信し、アドレスとデータとに分離する。受信して
番号検出されたアドレスは番号指定部から読み出されて
いるアドレスと第一の一致検定部で一致がとられ、一致
した時には受信データを第二の受信データ処理部で処理
した後に親局制御卓に供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、このように親局
と複数の子局の間でデータ通信ができるには、各子局に
固有のアドレスが設定されている必要がある。
【0009】従来は、このアドレスの設定は、図19の
システムを設置する時に子局において番号設定部にアド
レスを書き込む方法によってなされていた。しかし、最
初に述べたような監視システムにおいては、子局は親局
から距離的に離れた所に分散設置されるので、設置時に
アドレスを子局で設定するのは効率的でない。又、子局
で独立に設定するために重複設定などの誤設定が行われ
る恐れがある。
【0010】分散配置された子局でアドレスを設定する
方法の効率の悪さを回避するために、例えば、出荷時に
番号設定部へのアドレスの書き込みを行なう方法がとら
れることがある。この方法によれば、距離的に離れた子
局を設定のために巡回するという効率の悪さは回避でき
るが、設置する子局を誤らないという保証はない。
【0011】つまり、このようなシステムにおけるアド
レスの設定において最も恐れるべきはヒューマン・エラ
ーである。本発明は、かかる問題に対処して、親局から
統合的且つ自動的に子局にアドレスを設定することによ
って、効率がよく、且つ、ヒューマン・エラーが入り込
む余地がない子局アドレスの設定方法及び設定回路を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明する図で、子局にアドレスを設定する機能を実現す
る部分を中心にに図示している。又、子局は一局のみを
図示している。
【0013】図1において、1は親局、2は子局であ
る。又、親局は第一の送信部11、第一の送信制御部1
2、アドレス設定部13、第一の受信部14、第一の識
別部15を備え、子局は第二の送信部21、第二の送信
制御部22、計数部23、第二の受信部24、第二の識
別部25、アドレス格納・検定部26を備える。
【0014】
【作用】図1には図示していない、このシステムの運用
中にデータを伝送する部分の動作は、従来のシステムに
おけるデータ伝送時の動作と同じであるので、説明は省
略し、本発明の子局アドレスの設定方法に関してのみ説
明をする。
【0015】先ず、親局の第一の送信制御部が全ての子
局に対して発呼指示ビットを送出する。子局では発呼指
示ビットを受信して第二の識別部で発呼指示ビットを識
別すると、計数部を起動させる。計数部は所定の計数結
果に達した時に発呼ビットを第二の送信制御部に出力す
る。
【0016】ここで、各子局の計数部はまちまちの初期
値から計数を開始し、又、計数のためのクロック源の周
波数も各局で非同期にしてあるので、各子局の計数部が
所定の計数値に到達するのもまちまちである。つまり、
原理的には、或る子局が発呼ビットを出力する時に他の
子局は発呼せず、或る瞬間に親局に発呼ビットを送るこ
とができるのは単一の子局である。
【0017】この子局からの発呼ビットを親局が受信し
て、第一の識別部で識別した時にこの識別信号でアドレ
ス設定部に起動をかけて設定すべきアドレスを出力さ
せ、同時に発呼ビットを送信しなかった子局の発呼を停
止させるための発呼停止ビットを第一の送信制御部から
出力させる。発呼しなかった子局はこの発呼停止ビット
によって一時発呼を停止する。又、発呼した子局はアド
レスを取り込んでアドレス格納・検定部に設定する。こ
れまでの一連の動作によって、親局に発呼した子局のア
ドレスが設定され、この後、アドレスを設定された子局
は発呼ビットを停止する。
【0018】次いで、発呼停止ビットによって一旦発呼
を停止させられた子局に対して親局より再び発呼指示ビ
ットが出力され、子局はこの発呼ビットを検出すると再
び計数を開始する。やがて、所定の計数値に達した子局
が親局に対して発呼し、上記と同じ経過をたどってアド
レスが設定される。この動作を続けて、全ての子局にア
ドレスを設定することができる。
【0019】尚、確率的には極めて低いことであるが、
複数の子局がほぼ同時に所定の計数値に達して発呼して
も、伝送ビットレートに対して計数のためのクロック周
波数を十分低くしておけば二重設定される恐れは少な
く、又、二重設定の恐れがある時にはそれを回避するこ
とができる。この点については実施例の項で詳細に説明
する。
【0020】
【実施例】図2は、本発明の実施例で、子局アドレス設
定に関する部分を中心に図示している。又、子局は一局
のみを図示している。
【0021】図2において、1は親局、2は子局であ
る。又、親局は第一の送信部11、第一の送信制御部1
2、アドレス設定部13、第一の受信部14、第一の識
別部15を備え、子局は第二の送信部21、第二の送信
制御部22、計数部23、第二の受信部24、第二の識
別部25、アドレス格納・検定部26を備える。更に、
第一の送信制御部は第一のフレーム生成回路121、第
一の制御回路122、発呼指示回路123、発呼停止回
路124、再設定指示回路125、子局動作指示回路1
26を備え、アドレス設定部は子局番号設定回路13
1、子局番号再設定回路132を備え、第一の識別部は
子局発呼識別回路151、アドレス1検出回路152を
備え、第二の送信制御部は第二のフレーム生成回路22
1、第二の制御回路222を備え、第二の識別部は子局
番号変更ビット識別回路251、発呼停止ビット識別回
路252、発呼指示ビット識別回路253、子局動作指
示ビット識別回路254、アドレス格納・検定部はアド
レス1識別回路261、アドレス2識別回路262、ア
ドレス・メモリ263を備える。
【0022】図3は第一の送信部、第二の送信部の構成
例を詳細に図示したもので、符号は第一の送信部につい
て付してある。図3において111は送信回路、112
は加算回路、113は第一の帯域ろ波器、113aは第
二の帯域ろ波器、114は第一のFM変調器、114a
は第二のFM変調器である。従って、図2の第一の送信
制御回路の出力は図3の第一又は第二のFM変調器に入
力される。
【0023】図4は、第一の受信部、第二の受信部の構
成例を詳細に示したものである。図4では、符号は第一
の受信部について付してある。図4において、241は
受信回路、242は第一の帯域ろ波器、242aは第二
の帯域ろ波器、243は第一のFM復調回路、243a
は第二のFM復調回路、244は検定回路である。そし
て、第一のFM変調器と第一のFM復調器とが対向し、
第二のFM変調器と第二のFM復調器とが対向する。従
って、図2の第一の識別部には図3の検定回路を介して
第一又は第二のFM復調器の出力が供給される。
【0024】図5は、親局から子局に送信するフレーム
の構成例である。又、図6は、子局から親局に送信する
フレームの構成例である。以下、図2乃至6を用いて本
発明の実施例の動作の概要を総合的に説明する。
【0025】発呼指示回路123は、親局から子局に発
呼を指示する信号を出力する回路、発呼停止回路124
は一の子局が発呼してきた時に他の子局の発呼を停止す
る信号を発生する回路、子局番号設定回路131は一の
子局が発呼してきた時にアドレスを出力する回路、子局
番号再設定回路132は一旦設定し終わった子局の番号
を変更するための回路で、初期設定されたアドレス1、
変更したいアドレス2を出力する。これら発呼指示回
路、発呼停止回路、子局番号設定回路、子局番号再設定
回路の出力は第一のフレーム生成回路においてフレーム
に組み込まれて第一の送信部から送出される。
【0026】この親局から子局に送信するフレームは連
続的なフレームであり、フレームの頭にはフレームパタ
ーンが挿入されており、子局ではこのフレームパターン
を検出してフレーム同期を確立する。次に、発呼指示ビ
ット、発呼停止ビット、子局アドレス変更指示ビット、
子局動作指示ビットを挿入する領域がある。その次にア
ドレス1とアドレス2を挿入する領域があり、最後にフ
レーム内の誤り検定のためのCRC符号を付加する領域
がある。
【0027】子局では、図5のフレームを受信してフレ
ーム同期をとると共にCRCチェックを行なって受信デ
ータが正しいか否かを判定する。データが正しく受信さ
れた時には、第二の受信部は受信データを第二の識別部
とアドレス格納・検定部とに供給する。
【0028】第二の受信部における子局番号変更ビット
識別回路251は、子局アドレス変更指示ビットの領域
の信号を取り込んで識別する回路、発呼停止ビット識別
回路252は発呼停止ビットの領域の信号を取り込んで
識別する回路、発呼指示ビット識別回路は発呼指示ビッ
トの領域の信号を取り込んで識別する回路である。又、
アドレス1識別回路とアドレス2識別回路はアドレス1
及びアドレス2の領域の信号を取り込んで識別する回路
である。
【0029】発呼指示ビット識別回路が発呼指示ビット
を識別した時には第二の制御回路の出力によって計数部
を起動させ、発呼停止ビットを識別した時には第二の制
御回路の出力によって計数部を停止させる。又、子局ア
ドレスの初期設定時、自局が発呼している時に親局から
アドレス1を送ってきた時には、そのアドレス1をアド
レスメモリに格納し、子局番号変更ビットを識別した時
にはアドレス1識別回路で送ってきたアドレス1を識別
し、このアドレス1がアドレスメモリに格納されている
アドレス1と一致した時には送ってきたアドレス2をア
ドレスメモリに格納する。そして、受信したアドレス1
とアドレス2とを第二の送信部を介して親局に送信す
る。
【0030】従って、第二のフレーム生成回路では図6
に示すフレームを組んで送り出す。子局から親局に送る
時にはフレームはバースト状に送出される。従って、フ
レームの先頭にはプリアンブルパターンが必要な長さだ
け挿入され、親局ではこのプリアンブルパターンによっ
て位相同期をとる。次にフレームパターンを挿入し、親
局はこのフレームパターンによってフレーム同期をと
る。その次に発呼ビットを挿入する領域があり、更に、
アドレス1とアドレス2を挿入する領域があり、最後に
CRC符号を挿入する領域がある。親局では、受信デー
タをCRCチェックして、受信データが正しく受信でき
たか否かを検定する。
【0031】以上の、本発明の実施例の総合的な動作説
明を基に、子局アドレスの自動設定と子局アドレスの再
設定の方法について詳細に説明する。図7は、子局アド
レス自動設定のフローチャート(その1)で、実線で囲
まれたステップは親局の動作を示し、破線で囲まれたス
テップは子局の動作を示している。以下、親局の動作は
Aに番号を付した符号で、子局の動作はBに番号を付し
た符号で表現することにして、図7の符号に従って子局
アドレス自動設定の方法を説明する。 A1.親局が全ての子局に対して発呼指示ビットを送信
する。 B1.子局は、親局からのデータを受信する。 B2.受信データの中から発呼指示ビットを検出する。 B3.子局において、自局にアドレスが既に設定されて
いるか否かを判定する。既に設定されている(Yes)
子局では何もする必要がないので動作を終了する。 B4.アドレスが未だ設定されていない子局では発呼ビ
ット生成のためのカウンタを起動する。 B5.発呼パターン(カウンタのカウント値が所定の値
になった状態。所定のカウント値は任意に選択できる
が、all“1”が最も検出しやすい)を検出する。 B6.発呼パターンを検出した子局は、親局に発呼ビッ
トを送信する。 A2.親局では子局からのデータを受信する。 A4.子局からのデータから発呼ビットを検出する。 A5.現在発呼していない子局に発呼させないための発
呼停止ビットと、現在発呼している子局に設定するアド
レス1をセットする。 A6.子局に対してセットしたデータを送信する。 A7.子局から送られてくる発呼ビットの検出回数を計
数する。 A8.親局に格納されている子局数と、発呼ビットの検
出回数を比較して、全ての子局から発呼ビットを受信し
たか否かを判定する。全ての子局から発呼ビットを検出
した(Yes)時には親局の動作を終了する。全ての子
局から発呼ビットを受信していない(No)時にはA1
に戻って再度発呼指示ビットを送信する。 B7.一方、子局はA6で親局が送信したデータを受信
する。 B8.親局からのデータから発呼停止ビットとアドレス
1を検出する。 B9.発呼停止ビットとアドレス1が同時に検出された
か否かを判定するが、今の場合は親局が両方を送信して
いるので一義的にB10に移行する。 B10.自局が発呼したか否かを判定する。 B11.ステップB10において、自局が発呼していな
い(No)時には、自局の発呼ビット生成のためのカウ
ンタを停止させて、子局は動作を終了する。 B12.自局が発呼している(Yes)時には検出した
アドレス1を設定する。 B13.自局が出している発呼ビットをリセットして、
子局の動作を終了する。
【0032】図8は、子局アドレス初期設定のフローチ
ャート(その2)で、図7と同様に実線で囲まれたステ
ップは親局の動作を示し、破線で囲まれたステップは子
局の動作を示している。以下、図8の符号に従って子局
アドレス初期設定の動作を説明する。 A1.親局が全ての子局に対して発呼指示ビットを送信
する。 B1.子局は、親局からのデータを受信する。 B2.受信データの中から発呼指示ビットを検出する。 B3.子局において、自局にアドレスが既に設定されて
いるか否かを判定する。既に設定されている(Yes)
子局では何もする必要がないので動作を終了する。 B4.アドレスが未だ設定されていない子局では発呼ビ
ット生成のためのカウンタを起動する。 B5.発呼パターン(カウンタのカウント値が所定の値
になった状態。所定のカウント値は任意に選択できる
が、all“1”が最も検出しやすい)を検出する。 B6.発呼パターンを検出した子局は、親局に発呼ビッ
トを送信する。 A2.親局では子局からのデータを受信する。 A4.子局からのデータから発呼ビットを検出する。 A5.現在発呼していない子局に発呼させないための発
呼停止ビットと、現在発呼している子局に設定するアド
レス1をセットする。 A6.子局に対してセットしたデータを送信する。 A7.子局から送られてくる発呼ビットの検出回数を計
数する。 A8.親局に格納されている子局数と、発呼ビットの検
出回数を比較して、全ての子局から発呼ビットを受信し
たか否かを判定する。全ての子局から発呼ビットを受信
していない(No)時にはA1に戻って再度発呼指示ビ
ットを送信する。 B7.一方、子局はA6で親局が送信したデータを受信
する。 B8.親局からのデータから発呼停止ビットとアドレス
1を検出する。 B9.発呼停止ビットとアドレス1が同時に検出された
か否かを判定するが、今の場合は親局が両方を送信して
いるので一義的にB10に移行する。 B10.自局が発呼したか否かを判定する。 B11.ステップB10において、自局が発呼していな
い(No)時には、自局の発呼ビット生成のためのカウ
ンタを停止させて、子局は動作を終了する。 B12.ステップB10で自局が発呼している(Ye
s)時にはアドレス1を一時格納する。 B13.自局が出している発呼ビットをリセットして、
子局の動作を終了する。 A9.ステップA8で全ての子局から発呼ビットを受信
した(Yes)時には、全ての子局に対して子局動作指
示ビットを送信して、一時格納したアドレスを正式に設
定するように指示する。 B14.親局からのデータを受信する。 B15.子局動作指示ビットを検出する。 B16.一時格納していたアドレスを正式に設定して子
局の動作を終了する。
【0033】図8に示したフローチャートの特徴は、子
局で受信したアドレス1を直ちに自局のアドレスとして
設定せずに一時格納しておいて、親局の指示によって全
ての子局が一斉に設定する点にあり、ステップB12と
ステップA8における動作の内容が図7とは異なり、ス
テップA9とステップB14乃至B16が新たに設けら
れたステップである。
【0034】図9は、子局アドレス初期設定のフローチ
ャート(その3)で、図7と同様に実線で囲まれたステ
ップは親局の動作を示し、破線で囲まれたステップは子
局の動作を示している。以下、図9の符号に従って子局
アドレス初期設定の方法を説明する。 A1.親局が全ての子局に対して発呼指示ビットを送信
する。 B1.子局は、親局からのデータを受信する。 B2.受信データの中から発呼指示ビットを検出する。 B3.子局において、自局にアドレスが既に設定されて
いるか否かを判定する。既に設定されている(Yes)
子局では何もする必要がないので動作を終了する。 B4.アドレスが未だ設定されていない子局では発呼ビ
ット生成のためのカウンタを起動する。 B5.発呼パターン(カウンタのカウント値が所定の値
になった状態。所定のカウント値は任意に選択できる
が、all“1”が最も検出しやすい)を検出する。 B6.発呼パターンを検出した子局は、親局に発呼ビッ
トを送信する。 A2.親局では子局からのデータを受信する。 A4.子局からのデータから発呼ビットを検出する。 A5.現在発呼していない子局に発呼させないための発
呼停止ビットと、現在発呼している子局に設定するアド
レス1をセットする。 A6.子局に対してセットしたデータを送信する。 A7.子局から送られてくる発呼ビットの検出回数を計
数する。 A8.親局に格納されている子局数と、発呼ビットの検
出回数を比較して、全ての子局から発呼ビットを受信し
たか否かを判定する。全ての子局から発呼ビットを受信
していない(No)時にはA1に戻って再度発呼指示ビ
ットを送信する。 B7.一方、子局はA6で親局が送信したデータを受信
する。 B8.親局からのデータから発呼停止ビットとアドレス
1を検出する。 B9.発呼停止ビットとアドレス1が同時に検出された
か否かを判定するが、今の場合は親局が両方を送信して
いるので一義的にB10に移行する。 B10.自局が発呼したか否かを判定する。 B11.ステップB10において、自局が発呼していな
い(No)時には、自局の発呼ビット生成のためのカウ
ンタを停止させて、子局は動作を終了する。 B12.自局が発呼している(Yes)時には検出した
アドレス1を設定する。 B13.自局が出している発呼ビットをリセットして、
子局の動作を終了する。 A10.一方、ステップA8において全ての子局から発
呼ビットを受信していない(No)時には、初期設定に
要すると見られる所定の時間を経過したか否か判定す
る。所定の時間を超えていない(No)時にはA1に戻
って再び発呼指示ビットを送信する。所定の時間を超え
ている(Yes)時には、初期設定を一時停止する。
【0035】図9のフローチャートの特徴は、初期設定
にかかっている時間が所定の時間を超えたか否かを判定
し、超えた時には異常として初期設定を一時停止する点
にあり、ステップA8の動作内容が図7とは異なり、ス
テップA10が新たに付加されている。これにより、確
率的には極めて低いことではあるが、複数の子局が同一
アドレスに設定されてしまった場合には、ステップA8
において子局数と発呼ビットの検出回数が絶対に等しく
ならず、親局は永久に初期設定を試みるということにな
るのを防止することができる。
【0036】図10は、子局アドレス初期設定のフロー
チャート(その4)で、図7と同様に実線で囲まれたス
テップは親局の動作を示し、破線で囲まれたステップは
子局の動作を示している。
【0037】図10と、図7乃至図9とを比較して見れ
ばすぐわかるように、図10のフローチャートは図7の
フローチャートに、親局から全ての子局に対してアドレ
スを設定するよう指示を出して子局が一斉に設定するル
ーチンと、タイムオーバーを検出するステップの双方を
付加したものである。従って、図10のフローチャート
による動作は既に行なった説明で理解できるものである
から、詳細な説明は省略する。
【0038】図11は、子局アドレスの初期設定のフロ
ーチャート(その5)で、図7と同様に実線で囲まれた
ステップは親局の動作を示し、破線で囲まれたステップ
は子局の動作を示している。以下、図11の符号に従っ
て初期設定の動作を説明する A1.親局が全ての子局に対して発呼指示ビットを送信
する。 B1.子局は、親局からのデータを受信する。 B2.受信データの中から発呼指示ビットを検出する。 B3.子局において、自局にアドレスが既に設定されて
いるか否かを判定する。既に設定されている(Yes)
子局では何もする必要がないので動作を終了する。 B4.アドレスが未だ設定されていない子局では発呼ビ
ット生成のためのカウンタを起動する。 B5.発呼パターン(カウンタのカウント値が所定の値
になった状態。所定のカウント値は任意に選択できる
が、all“1”が最も検出しやすい)を検出する。 B6.発呼パターンを検出した子局は、親局に発呼ビッ
トを送信する。 A2.親局では子局からのデータを受信する。 A3.受信したデータに同期がとれ、且つCRC検定が
正しいか否かを判定する。同期がとれ、且つCRC検定
が正しい時(Yes)には次のステップA4に移行し、
何れかに異常があった(No)時にはステップA11に
移行する。 A4.ステップA3で正しく受信できた時には、子局か
らのデータから発呼ビットを検出する。 A5.現在発呼していない子局に発呼させないための発
呼停止ビットと、現在発呼している子局に設定するアド
レス1をセットする。 A6.子局に対してセットしたデータを送信する。 A7.子局から送られてくる発呼ビットの検出回数を計
数する。 A8.親局に格納されている子局数と、発呼ビットの検
出回数を比較して、全ての子局から発呼ビットを受信し
たか否かを判定する。全ての子局から発呼ビットを検出
した(Yes)時には親局の動作を終了する。全ての子
局から発呼ビットを受信していない(No)時にはA1
に戻って再度発呼指示ビットを送信する。 B7.一方、子局はA6で親局が送信したデータを受信
する。 B8.親局からのデータから発呼停止ビットとアドレス
1を検出する。 B9.発呼停止ビットとアドレス1が同時に検出された
か否かを判定するが、今の場合は親局が両方を送信して
いるので一義的にB10に移行する。 B10.自局が発呼したか否かを判定する。 B11.ステップB10において、自局が発呼していな
い(No)時には、自局の発呼ビット生成のためのカウ
ンタを停止させて、子局は動作を終了する。 B12.自局が発呼している(Yes)時には検出した
アドレス1を設定する。 B13.自局が出している発呼ビットをリセットして、
子局の動作を終了する。 A11.ステップA3で子局からのデータを正しく受信
できなかったときには、発呼停止ビットのみをセットす
る。 A12.子局で以下に説明する動作を行なうための時間
以上の遅延をもたせてステップA1に戻り、再び発呼指
示ビットを送信する。 A6.同時に、子局に対してセットしたデータを送信す
る。 B7.子局はA11で親局が送信したデータを受信す
る。 B8.親局からのデータから発呼停止ビットとアドレス
1を検出する。 B9.発呼停止ビットとアドレス1が同時に検出された
か否かを判定するが、今の場合は親局が発呼停止ビット
のみを送信しているので一義的にB11に移行する。 B11.子局は自局の発呼の有無にかかわりなく自局の
発呼ビット生成のためのカウンタを停止させ、且つ、す
でに格納しているアドレス1を消去して子局は動作を終
了する。
【0039】図11のフローチャートの特徴は、子局が
送信した発呼ビットを親局が正しく受信できなかった時
には、全ての子局に発呼ビット生成用のカウンタの動作
を停止させ、且つ、既に格納しているアドレス1を消去
させる点にある。これは、親局が子局の発呼ビットを受
信できないまま放置し、次に発呼した子局の発呼ビット
を検出して親局からアドレス1を送信すると、先に発呼
ビットを送信して親局に受信して貰えなかった子局と次
に発呼ビットを送信して親局に受信して貰えた子局の双
方にアドレス1が格納されてしまうのを防止する方法で
ある。
【0040】図12は、子局アドレス初期設定のフロー
チャート(その6)で、図7と同様に実線で囲まれたス
テップは親局の動作を示し、破線で囲まれたステップは
子局の動作を示している。
【0041】図12と図11とを比較してみれば、図1
2は図11のフローチャートに、親局から全ての子局に
格納しているアドレス1を設定する指示を出して子局が
一斉に設定するルーチンと、タイムオーバーを検出する
ステップを付加したものであることがわかる。これにつ
いては、図7のフローチャートに対して一つずつ付加す
る方法を図8乃至図9の説明において詳述したので、重
複をさけるためにここでは説明は省略する。
【0042】尚、図7から図12においては、子局が送
信する発呼ビットの受信回数によって全ての子局にアド
レスを送信したか否かを判定するようにしているが、親
局からアドレス1を送信した回数によって判定すること
もできることはいうまでもない。
【0043】尚、図示はしないが、図11、図12にお
いて下記のように一部ステップでの動作を変更すること
も可能で、それらにより更に複数子局に対する同一アド
レスの設定を防止する機能が高まる。
【0044】即ち、子局がステップB6において発呼ビ
ットと共に発呼するためのカウンタの初期値を親局に送
信するようにし、親局において発呼ビットと計数初期値
を検出する。こうすれば、確率が低いながら発呼ビット
を同時に受信しても計数初期値が同一である確率が低い
ので、同時に受信したデータについてCRC検定が誤り
になって、親局は子局からデータを受信したとは見なさ
なずに、発呼停止ビットを送信して全ての子局の発呼を
停止すると共に、一時格納したアドレス1をクリアする
ので、二重設定が防止される。但し、上記の機能を実現
するためには、図6のフレームに計数初期値を乗せる領
域を新たに確保しておく必要がある。
【0045】上記の子局アドレス初期設定の方法は、当
然システムが設置された後に適用されるが、システムを
運用中に新しい子局が増設された時にも適用できる。何
故なら、既にアドレスを設定されている子局は、親局が
送信してくる発呼指示ビットを受信しても、これに対応
して発呼ビットを送信することはなく、未設定の子局の
みが発呼ビットを送信して応答するので、未設定の子局
のみにアドレスが設定されるからである。
【0046】これまでは、子局にアドレスを初期設定す
る方法について詳述してきた。以降は、子局に一旦設定
したアドレスを変更する際の再設定の方法について説明
する。
【0047】図13は、子局アドレス再設定のフローチ
ャート(その1)で、実線で囲んだステップは親局の動
作を示し、破線で囲んだステップは子局の動作を示す。
また、親局の動作に関する符号にはAに3桁の数字を付
加し、子局の動作に関する符号にはBに3桁の数字を付
加して表現する。以下、図13の符号に従って再設定の
動作を説明する。 A101.親局でアドレス変更指示ビットをセットす
る。 A102.既に設定済のアドレス1の中から或るアドレ
ス1をセットする。 A103.セットされたアドレス1の変更先のアドレス
であるアドレス2をセットする。 A104.アドレス変更指示ビット、アドレス1、アド
レス2を子局に対して送信する。 B101.子局は親局からのデータを受信する。 B102.アドレス変更指示ビットとアドレス1とアド
レス2とを検出する。 B103.子局は自局に格納されているアドレス1と受
信したアドレス1とを比較する。アドレス1同士が等し
くない(No)と判断された子局は一旦動作を終了す
る。 B104.アドレス1同士が等しければ(Yes)検出
したアドレス2を検出する。 B105.検出したアドレスを自局のアドレスとして設
定する。 B106.アドレス2を設定した子局は、受信したアド
レス1とアドレス2とを親局に送信して子局の動作を終
了する。 A105.親局は子局からのデータを受信する。 A107.子局から送られてきたアドレス1とアドレス
2とを検出し、該検出回数を計数する。 A108.該検出回数と子局数とを比較して、全ての子
局に新アドレスを一時格納したか否かを判定する。全て
の子局には新アドレスを一時格納していない(No)時
にはステップA101に戻ってアドレス変更を指示する
と共に、ステップA102及びA103において異なる
アドレス1とアドレス2とをセットして、上記ルーチン
でアドレスを再設定した子局以外にアドレスを再設定す
る動作を継続する。全ての子局にアドレスを再設定した
(Yes)場合には、親局の動作を終了する。
【0048】図14は、子局アドレス再設定のフローチ
ャート(その2)で、実線で囲んだステップは親局の動
作を示し、破線で囲んだステップは子局の動作を示す。
また、親局の動作に関する符号にはAに3桁の数字を付
加し、子局の動作に関する符号にはBに3桁の数字を付
加して表現する。以下、図14の符号に従って再設定の
動作を説明する。 A101.親局でアドレス変更指示ビットをセットす
る。 A102.既に設定済のアドレス1の中から或るアドレ
ス1をセットする。 A103.セットされたアドレス1の変更先のアドレス
であるアドレス2をセットする。 A104.アドレス変更指示ビット、アドレス1、アド
レス2を子局に対して送信する。 B101.子局は親局からのデータを受信する。 B102.アドレス変更指示ビットとアドレス1とアド
レス2とを検出する。 B103.子局は自局に格納されているアドレス1と受
信したアドレス1とを比較する。アドレス1同士が等し
くない(No)と判断された子局は一旦動作を終了す
る。 B104.アドレス1同士が等しければ(Yes)検出
したアドレス2を検出する。 B105.検出したアドレスを自局のアドレスとして一
時格納する。 B106.アドレス2を一時格し納た子局は、受信した
アドレス1とアドレス2とを親局に送信して子局の動作
を終了する。 A105.親局は子局からのデータを受信する。 A107.子局から送られてきたアドレス1とアドレス
2とを検出し、該検出回数を計数する。 A108.該検出回数と子局数とを比較して、全ての子
局に新アドレスを一時格納したか否かを判定する。全て
の子局には新アドレスを一時格納していない(No)時
にはステップ109に移行し、全ての子局に新アドレス
を格納した時(Yes)にはステップ110に移行す
る。 A109.再設定に必要な所定の時間を超えたか否かを
判定する。所定の時間を超えた時(Yes)には再設定
の動作を一時停止する。この時には警報を発して人手の
嵌入を促すこともできる。所定の時間に達していない
(No)時にはステップA101に戻る。 A110.全ての子局にアドレスを新アドレスに変更す
るよう、子局動作指示ビットを送信する。 B107.子局は親局からのデータを受信する。 B108.子局は子局動作指示ビットを検出する。 B109.一時格納したアドレス2を正式に設定して、
子局の動作を終了する。
【0049】即ち、図14のフローチャートは、図13
のフローチャートにおいて子局のステップB105の動
作を変更し、親局のステップA110と子局のルーチン
B107乃至B109を追加したものになっている。こ
れらの変更と追加により再設定時にアドレス2を二重に
設定する可能性を一段と少なくしている。尚、タイムオ
ーバーを検出するステップと子局に一斉に新アドレスの
設定を行なわせるルーチンは独立であり、図13のフロ
ーチャートに個別に付加することも可能であることは、
子局アドレスの初期設定の説明において詳述したので、
図示及び説明は省略する。尚、図示はしないが、図13
及び図14において子局のステップB106において受
信したアドレス1及びアドレス2と共に、子局アドレス
の初期設定を行なった時のカウント初期値を親局に返送
するようにすれば、例えば一部子局の故障によってアド
レス2を複数の子局が受信したような場合にも、カウン
ト初期値が同一である確率が低いので、親局において重
複設定を検出でき、再設定動作をやりなおすことが可能
である。これは、子局アドレスの初期設定において子局
から受信したアドレス1とカウント初期値を送信して親
局において重複設定を検出して初期設定をやりなおすの
と同じ技術である。従って、この場合にも図6のフレー
ムに計数初期値を乗せる領域を確保しておく必要があ
る。
【0050】さて、上記の子局アドレス再設定方法は、
既に全ての子局にアドレスが設定された後にアドレスを
変更する際に適用されるが、子局アドレス初期設定の最
中に二重にアドレスが設定されてしまった時の救済方法
としても適用できる。即ち、子局アドレス初期設定がタ
イムオーバーになって親局が一時停止した時には、子局
アドレス再設定のモードに設定し、既に設定済のアドレ
ス1に付随して送信するアドレス2を全てall“0”
として、一旦設定されたアドレスをキャンセルする。こ
の再設定のモードにするには、管理者が介入してもよい
し、自動的な方法の適用もありうる。
【0051】ところで、子局のアドレスを再設定する時
には、全ての子局にどのようにアドレスが設定されてい
るかを予め知る必要があり、又、そのアドレスをどのよ
うに変更するのかを決定する必要がある。従って、子局
のアドレスを再設定する時には人的介入が必要になり、
ヒューマンエラーが入る恐れが出てくる。しかし、本発
明の技術によれば、再設定を親局からの指示と親局での
アドレス2の設定に従って統一的に行なうので、たとえ
エラーがあっても親局で修正すればよく、従来のように
エラーの修正のために子局に出向く必要はないので、再
設定作業の合理化と高信頼度化が推進される。
【0052】以上が本発明の子局アドレス初期設定と子
局アドレス再設定の方法の説明である。これまでの説明
で初期設定と再設定の時に親局と子局がどのように動作
するかについては詳細に説明した。以下においては、上
述の方法を実現するハードウェアについて、主要なブロ
ックに限って説明をする。
【0053】上記の説明でも明らかなように、親局から
種々の制御ビットとアドレス1、2を受け取って親局の
指示を実行するという意味で、本発明の技術に関して最
も重要な役割を果たすブロックは子局における第二の制
御回路である。そこで、先ず第二の制御回路の構成と動
作について説明をする。
【0054】図15は、制御回路の構成例である。図1
5において、201は第一のセット・リセット・フリッ
プ・フロップ(以下、RS−FFと略記する)、201
aは第二のRS−FF、201bは第三のRS−FF、
202は第一のメモリ、202aは第二のメモリ、20
2bは第三のメモリ、203は第一の論理積回路(以
下、ANDと略記する)、203aは第二のAND、2
03bは第三のAND、203cは第四のAND、20
3dは第五のAND、203eは第六のAND、203
fは第七のAND、203gは第八のAND、204は
論理反転回路(以下、NOTと略記する)、204aは
第二のNOT、205は第一の論理和回路(以下、OR
と略記する)、205aは第二のOR、205bは第三
のOR、205cは第四のOR、205dは第五のO
R、205eは第六のORである。
【0055】まず、子局アドレス初期設定時の動作を説
明する。発呼指示ビット識別回路が出力する発呼指示ビ
ットは第一のRS−FF201のセット端子に印加さ
れ、これによって第一のRS−FF201がセットされ
て、この時の第一のRS−FF201の出力が計数部に
計数制御信号として供給されて計数部の計数動作を起動
し、第二の送信部に送信制御信号として供給されて第二
の送信部を送信可能状態にセットする。
【0056】この状態で計数部が所定の計数を終了して
計数完了信号を出力すると、該計数完了信号が第二のR
S−FF201aをセットして、発呼ビットが出力され
る。アドレス1と発呼停止信号を受けた時は、自局が発
呼している時には発呼停止信号を無視し、自局が発呼し
ていない時には発呼停止信号によって自局における計数
を停止するという動作を必要とする。このために、第三
のRS−FF201b、第一のNOT204、第五のA
ND203dを設けて図15の如く接続し、発呼停止ビ
ットと、有意なアドレスはall“0”でないことを利
用してアドレス1を検出した第一のORの出力を第五の
AND203dの入力端子に印加する。ここで、第三の
RS−FF201bは自局の発呼ビットでセットされ、
パワー・オン・リセット、アドレス1を検出して第一の
メモリ202が出力する信号及び子局動作指示ビットに
よってリセットされる。
【0057】まず、自局が発呼していない時には第三の
RS−FF201bはリセットされているので、第一の
NOT204の出力は“H”である。この状態に発呼停
止ビットが入力されれば、発呼停止ビットは第一のRS
−FF201をリセットする。これによって、計数制御
信号と送信制御信号とは共に“L”になり、計数部の計
数を停止し、第二の送信部の送信可能状態をリセットす
る。
【0058】一方、自局が発呼している時には、第三の
RS−FF201bがセットされており、第一のNOT
204の出力が“L”になっているので、発呼停止ビッ
トは第一のRS−FF201をリセットできない。従っ
て、第二の送信部は送信可能状態を継続することができ
る。
【0059】尚、第二の送信部の送信可能状態をセッ
ト、リセットするには、送信制御信号を第二の送信部に
ANDを設けてその一方の入力端子に供給し、該AND
のもう一方の入力端子には第二のフレーム生成回路の出
力を供給すればよい。又、計数部の計数を起動、停止す
るには、同様に計数部に設けたANDの一方の入力端子
に計数制御信号を印加し、該ANDのもう一方の入力端
子には計数をするためのクロックを供給し、該ANDの
出力をカウンタのクロック端子に供給すればよいが、計
数部については後述する。
【0060】次に、自局が発呼ビットを出している時に
親局が送信してきたは下記のように格納する。アドレス
1識別回路が出力するアドレス1は第一のメモリ202
に書き込まれる。有意なアドレス1はall“0”では
ないので、第一のORの出力によって第二のRS−FF
201aがリセットされ、発呼ビットが停止される。同
時に、アドレス1が入力されていることを示す第一のO
R205の出力と、第一のメモリ202の出力との論理
積を第四のANDでとって、該第四のANDの出力を第
三のメモリ202bに書き込む。この状態で、親局が子
局動作指示ビットを送信してくると該子局動作指示ビッ
トによって上記第三のメモリの出力がアドレスメモリに
供給される。
【0061】又、親局が子局からのデータを正しく受信
できずに発呼停止ビットのみを送信してくる時には、下
記のように動作する。この時には、アドレス1を検出す
る第一のORの出力は“L”であるので、発呼停止ビッ
トと第二のNOT204aの出力の論理積で第八のAN
D203gの出力が“H”になり、これが第五のOR及
び第七のORを介して第一のRS−FF201と第二の
RS−FF201aとをリセットするので、発呼ビット
と送信制御信号は自局の発呼の有無にかかわらず停止さ
れる。同時に、第五のOR205dの出力が第三のメモ
リ202bの内容をクリアする。
【0062】次に、子局アドレス再設定の動作を説明す
る。この時には、子局番号変更ビットと、アドレス1及
びアドレス2とが親局から送られてくる。アドレス1識
別回路が出力するアドレス1は第一のメモリ202に格
納される。この時、第一のOR205と第二のOR20
5aとからはアドレス1、アドレス2が受信された旨の
信号が出力される。又、第一のメモリ202に格納され
たアドレス1と、アドレスメモリに既に設定されている
アドレス1との一致を一致検定回路206によって行な
う。
【0063】第一のOR205と第二のOR205aと
一致検定回路206の出力と、子局番号変更ビットとの
論理積を第一のAND203でとって、該第一のAND
の出力と第一のメモリ202の出力の論理積を第二のA
NDでとって親局に返送するアドレス1とし、該第一の
ANDの出力と第二のメモリ202aとの論理積を第三
のANDでとって親局に返送するアドレス2とする。も
し、一致検定回路で受信したアドレス1と既に設定され
ているアドレス1との一致がとれなければ、第一のAN
D203の出力は“L”となり、親局にはアドレス1及
びアドレス2は返送されない。
【0064】この時、子局番号変更ビットによって送信
制御信号が出力され、第二の送信部は送信可能状態にな
っている。又、第三のANDの出力を第三のORを介し
て第三のメモリに書き込む。該第三のメモリに書き込ま
れたアドレス2は、親局が子局動作指示ビットを送信し
てきた時にアドレスメモリに書き込まれる。
【0065】更に、再設定中に親局が子局からのデータ
を正しく受信できずに複数の制御ビットを送信してくる
場合には下記のように動作する。ここでは発呼停止ビッ
トと子局動作指示ビットを同時に送信してくる場合を例
に図示しているが、第八のAND203gで発呼停止ビ
ットと子局動作指示ビットとの論理積をとり、該第八の
AND203gの出力で第三のメモリ202bの内容を
クリアする。
【0066】尚、子局アドレスの初期設定時に、子局か
らカウント初期値を親局に返送する構成と、子局アドレ
スの再設定時に、子局からアドレス1、アドレス2と共
にカウント初期値を返送する構成は図19には示してい
ない。これは、以上において説明したのと同様な回路で
実現できることが容易に理解できるので省略したもので
ある。
【0067】又、親局の第一の制御回路は子局の第二の
制御回路と類似の技術によって構成できるので、やはり
説明を省略する。図16は、計数部の構成例である。
【0068】図16において、501は発振回路、50
2は第一のAND、503はカウンタ、504は第二の
AND、505はメモリ、506は微分回路である。図
16の発振回路501は100Hzオーダーの低周波信
号を出力する、例えばCR発振回路のように周波数安定
度が低い発振回路でもよく、該発振回路の出力をカウン
タに計数させる。該カウンタ503には、動作開始時に
パワー・オン・リセットなどによる強制的なリセットを
かけない。このカウンタに計数する条件を与えるのが制
御回路から供給される計数制御信号で、第一のAND5
02において、該計数制御信号が“H”の時に発振回路
の出力をカウンタ503に供給し、該計数制御信号が
“L”の時に発振回路の出力を停止する。そして、カウ
ンタ503が計数を進めて、所定の計数値、例えばal
l“1”に達すると、第二のAND504が計数完了信
号を発して、制御回路に供給する。又、メモリ505に
は計数制御信号を微分した信号を書き込みクロックとし
て供給しているので、計数制御信号が“H”になって該
カウンタが計数を開始する時に該カウンタの計数初期値
が該メモリに同時に供給される。これを、制御回路に供
給して、子局からアドレス1や、アドレス1とアドレス
2とを送信する時に一緒に送信する計数初期値とする。
【0069】ここで、発振回路の発振周波数を低周波に
することと、カウンタをリセットしないで動作させるこ
との目的を説明する。先ず、カウンタをリセットしない
で計数を開始させるのは、カウンタを構成する複数のフ
リップ・フロップが“H”、“L”の何れにセットされ
るかは確率的な事象であるために、子局毎に異なる計数
初期値から計数を開始するようにするためである。従っ
て、子局毎に所定の計数値に達する時間が異なって、各
々の子局が異なるタイミングに発呼ビットを送信するこ
とになる。
【0070】次に、発振回路の発振周波数を低周波にす
るのは、各局が所定の計数値に達する時刻差を、親局と
子局間の伝送時間と親局と子局での処理時間の和(実際
には親局と子局での処理時間は伝送時間に比べて無視し
うるオーダーであるので、伝送時間を考慮すればよい)
より十分長くするためである。例えば、発振周波数を1
00Hzとすれば、計数初期値が1異なる子局が発呼ビ
ットを送信する時間差は10msである。又、親局と子
局間の最短距離を5Km、最大距離を50Kmとする
と、親局と子局間の最短伝送時間は約50μs、最大伝
送時間は500μsである。従って、或る子局が発呼ビ
ットを送出し、親局からのアドレス1を受信するまでに
は、計数初期値が1異なる子局は発呼ビットを送信しな
い。従って、親局で発呼ビットが重複して受信される確
率は極めて低い。これを一般的に表現すると、発振回路
の基準周期を親局と子局間の最大伝送時間より十分大き
くとることが必要である。
【0071】ここで、最初の発呼の時に各子局から発呼
ビットを送信するフレームが重ならないために、発振回
路の発振周波数の確度に要求される条件を検討してお
く。子局間の距離を5Kmと仮定すると、隣あう二の子
局間の親局への伝送時間差は約50μsである。一方、
図6の子局から親局へのフレームは15バイト程度であ
り、伝送レイトを10Mb/sとすると、フレームの長
さは約12μsとなる。従って、隣あう二の子局が偶々
同じ計数初期値から計数を開始して、そのうち遠い方の
子局が(50−12)=38μs以上早く発呼ビットを
送信すると、親局において二の子局からのフレームが重
なることになる。これを防止するには、上の例では、発
振回路に許容される周波数偏差は(38μs/10m
s)/2以下でなければ鳴らないことが判る。ここで2
で割るのは、各子局の発振回路の周波数が基準周波数に
対して正と負の偏差をもつことを考慮したからである。
つまり、約1.9×10-2以下の周波数確度でなければ
ならない。これを一般的に表現すると、子局間の最短伝
送時間から子局から親局へのフレームの時間を引いた時
間と、発振回路の基準周期との比を1/2した値以下の
周波数確度をもたせる必要がある。
【0072】上記の結果は、子局間の最短伝送時間は発
振器の周期の最大偏差に子局から親局へのフレームの時
間を加えた時間より長く設定する必要があることをも要
求している。
【0073】上記のように設定すれば、子局アドレスの
初期設定は重複設定に対する様々なガードをしなくても
正確に行なわれるが、システム構成によっては上記の条
件を満足させられない場合や、子局を増設した時に改め
て初期設定を行なう必要がある時に上記の条件を満足で
きなくなる場合があるので、このような場合には既に説
明した様々なガードをする必要が生ずる。
【0074】第一、第二のフレーム生成回路は、基本的
には図17のように構成すればよい。図17において、
301はクロックを計数するカウンタ、302は第一の
カウンタの出力をデコードする第一のデコーダ、302
aは第二のカウンタの出力をデコードする第二のデコー
ダ、303はRS−FF、304はAND、305はO
Rである。そして、302、302a、303、304
によってアドレス又は制御ビットの挿入位置を決定する
回路が構成されている。又、何も描かれていない矩形も
挿入位置を決定する回路である。
【0075】第一のカウンタはクロックを計数して計数
値を出力する。第一のデコーダは、フレームにのせるデ
ータの、フレーム中における先頭位置に相当する計数値
をデコードしてパルスを出力する。該パルスによってR
S−FFがセットされ、第二のカウンタがイネーブルに
なって、第二のカウンタが計数を開始する。第二のカウ
ンタが、フレームにのせるデータの長さに相当する計数
値になったことを第二のデコーダがデコードしてRS−
FFをリセットする。このようにして生成されたRS−
FFの出力をANDの一方の入力端子に供給すれば、R
S−FFの出力が“H”の時のみフレームにのせたいデ
ータがANDから出力される。各々の挿入位置を決定す
る回路の出力をORに入力すれば、ORからはフレーム
が構成されて出力される。
【0076】発呼指示ビット識別回路など種々の制御ビ
ットを識別する回路や、アドレス1、2を識別する回路
は、フレームに乗せられた識別ビットやアドレスなどを
フレームから取り出す回路であり、フレーム生成回路と
は逆の動作をするものであるが、所定の位置からデータ
を取り出す技術は所定の位置にデータを乗せる技術と同
様であるので、重複説明はさける。
【0077】図18は、子局番号設定回路の構成例であ
る。図18において、401は子局発呼識別回路が出力
するパルスを計数するカウンタ、402は子局数を格納
してあるレジスタ、403はカウンタの計数値とレジス
タの値との一致を検定する一致検定回路、404はカウ
ンタの計数値が示す番地に格納してあるデータ(これが
アドレス1である)を読み出す読出し専用メモリ、40
5は一致検定回路の出力を反転するNOT、406は子
局発呼識別回路の出力とNOTの出力の論理積をとり、
出力端子をカウンタのクロック端子に接続されるAND
である。
【0078】今、レジスタに3が格納されているものと
して説明する。カウンタは最初に受けた子局発呼識別回
路の出力パルスを計数して、計数値の第一の計数値を出
力する。従って、この計数値に対応する番地に格納され
ているアドレス1が読み出されることになる。そして、
この時にはレジスタの値と計数値が異なるので、一致検
定回路は何も出力せず、NOTの出力は“H”のままで
ある。従って、次に子局発呼識別回路がパルスを出力す
ると、カウンタは2に歩進する。この計数値はレジスタ
の値とは異なり、又、ROMに与えられる番地も異なる
ので、異なる番地に格納されているアドレス1が読み出
される。この時にもレジスタの値と計数値とが異なり、
NOTの出力は“H”のままであるので、その次に子局
発呼識別回路がパルスを出力してきた時にも、ROMか
らは読出しが行なわれる。しかし、今回は一致検定回路
が“H”を出力するので、それがANDの一方の入力端
子を“L”に下げ、以降は子局発呼識別回路の出力はカ
ウンタには供給されなくなる。
【0079】子局番号再設定回路も子局番号設定回路と
同様な技術によって実現することができることは明白で
あるので、重複説明は避ける。ここでは、種々の動作を
ハードウェアで実現する例を説明したが、勿論、プログ
ラム制御によって実現することも可能である。両者は各
々長短を持つので、システム全体での要求条件を勘案し
て、設計の際に選択すればよい。
【0080】最後に、上記においては一貫してバス型伝
送路を有するシステムを例に説明してきたが、本発明の
技術を適用できる範囲はバス型に限定されるものではな
く、スター型又はループ型においても適用できることを
付言しておく。但し、ループ型の場合には、親局から送
信されたフレームを親局に戻さねばならないので、子局
から親局へのフレームも図6の構成になる点だけが異な
る。
【0081】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、複数
の子局と親局の間でデータを伝送するシステムにおいて
親局から統合的に子局にアドレスを初期設定でき、且
つ、親局から統合的に子局のアドレスを際設定できる方
法が提供される。
【0082】本発明の技術によって実現される子局アド
レス初期設定/再設定の方法は、元々ヒューマン・エラ
ーの入りにくい方法であるが、その上にシステムの故障
などに対しても十分なガードがかかっていることが特徴
である。しかも、ハードウェアの構成例の説明によって
明らかな如く、極めて簡単で安価な回路で構成しうるこ
とも特筆すべきことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明する図。
【図2】 本発明の実施例。
【図3】 第一の送信部、第二の送信部の構成例。
【図4】 第一の受信部、第二の受信部の構成例。
【図5】 親局から子局に送信するフレームの構成例。
【図6】 子局から親局に送信するフレームの構成例。
【図7】 子局アドレスの初期設定のフローチャート
(その1)。
【図8】 子局アドレスの初期設定のフローチャート
(その2)。
【図9】 子局アドレスの初期設定のフローチャート
(その3)。
【図10】 子局アドレスの初期設定のフローチャート
(その4)。
【図11】 子局アドレスの初期設定のフローチャート
(その5)。
【図12】 子局アドレスの初期設定のフローチャート
(その6)。
【図13】 子局アドレスの再設定のフローチャート
(その1)。
【図14】 子局アドレスの再設定のフローチャート
(その2)。
【図15】 第二の制御回路の構成例。
【図16】 計数部の構成例。
【図17】 第一のフレーム生成回路、第二のフレーム
生成回路の構成例。
【図18】 子局番号設定回路の構成例。
【図19】 従来のシステム構成。
【符号の説明】
1 親局 2 子局 11 第一の送信部 12 第一の送信制御部 13 アドレス設定部 14 第一の受信部 15 第一の識別部 21 第二の送信部 22 第二の送信制御部 23 計数部 24 第二の受信部 25 第二の識別部 26 アドレスメモリ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と複数の子局との間でデータを伝送
    するシステムにおける子局アドレスの初期設定方法であ
    って、 親局から発呼指示信号を送信し、 子局は、該発呼指示信号を受信して識別した時に、任意
    の計数初期値から計数を開始して、所定の計数値に達し
    た時にアドレス設定を要求する発呼信号を親局に送信
    し、 親局が該発呼信号を受信して識別した時に発呼信号を送
    信した子局に設定すべきアドレスと発呼停止信号とを送
    信し、 自局より発呼信号を送信した子局は、該発呼停止信号を
    無視すると共に、該アドレスを自局に格納し、且つ、該
    アドレスを受信したことを検出した信号によって自局の
    発呼信号を停止し、 自局より発呼信号を送信していない子局は、該発呼停止
    信号によって発呼信号を生成するための計数を停止し、 親局は、発呼信号の受信回数又はアドレス設定回数が子
    局の数に等しくなるまで上記動作を継続し、 アドレスが設定されていない子局は親局の動作に追随し
    て上記動作を継続することを特徴とする子局アドレスの
    初期設定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の子局アドレスの初期設定
    方法において、 子局は、親局が送信する前記発呼指示信号を受信して識
    別した時に、アドレス設定を要求する発呼信号を生成す
    るために任意の計数初期値から計数を開始して、所定の
    計数値に達した時に発呼信号を親局に送信すると共に、 該計数初期値を親局に送信することを特徴とする子局ア
    ドレスの初期設定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の子局アドレスの初期設定
    方法において、 親局が該発呼信号を受信する回数が子局の数に等しくな
    った時に、前記格納したアドレスを子局が正式に設定す
    るための指示信号を親局から送信し、 子局は該指示信号を受信した時に前記格納したアドレス
    を自局のアドレスとして固定的に設定することを特徴と
    する子局アドレスの初期設定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の子局アドレ
    ス初期設定方法において、 親局において子局が送信する発呼ビットを識別できなか
    った時には発呼停止ビットのみを子局に対して送信し、 発呼停止ビットのみを受信した子局は、自局からの発呼
    ビットの送信の有無には関係なく発呼信号又は発呼ビッ
    ト生成のための計数を停止し、且つ、既に設定又は一時
    格納しているアドレスを消去することを特徴とする子局
    アドレス初期設定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載の子局アドレ
    スの初期設定方法において、 親局において、所定の時間が経過したことを検出した時
    には子局アドレスの初期設定を中止することを特徴とす
    る子局アドレスの初期設定方法。
  6. 【請求項6】 親局と複数の子局との間でデータを伝送
    するシステムにおける子局アドレスの再設定方法であっ
    て、 親局から子局番号変更信号と、一の子局に現在設定済の
    アドレス1と、該子局に新たに設定すべきアドレス2と
    を送信し、 該子局番号変更信号、アドレス1、アドレス2を受信し
    た子局は、受信したアドレス1と自局に設定済のアドレ
    ス1とを比較し、両方のアドレス1が一致した時には受
    信したアドレス1及びアドレス2を親局に返送すると共
    に、該受信したアドレス2を自局に格納し、 親局は子局からアドレス1及びアドレス2が送信されて
    くる回数が子局の数に等しくなるまで上記動作を継続
    し、子局は親局の上記動作に対応して上記動作を継続す
    ることを特徴とする子局アドレスの再設定方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の子局アドレスの再設定方
    法において、 親局が前記子局からのアドレス1及びアドレス2の返送
    を受信する回数が子局の数に等しくなった時に、子局が
    前記格納したアドレス2を正式に設定するための指示信
    号を親局から送信し、 子局は該指示信号を受信した時に前記格納したアドレス
    2を自局のアドレスとして固定的に設定することを特徴
    とする子局アドレスの再設定方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の子局アドレ
    スの再設定方法において、 親局において、所定の時間が経過したことを検出した時
    には子局アドレスの再設定を中止することを特徴とする
    子局アドレスの初期設定方法。
  9. 【請求項9】 親局と複数の子局との間でデータを伝送
    するシステムにおける子局アドレスの初期設定回路であ
    って、 親局からの発呼指示信号に応答して発呼信号を生成する
    計数部は、 クロック源としての、データ伝送のクロックより十分に
    低い周波数の発振回路と、 動作初期において強制的なリセットをかけられずに該ク
    ロック源を計数するカウンタとを備えることを特徴とす
    る子局アドレスの初期設定回路。
JP27889094A 1994-11-14 1994-11-14 子局アドレスの初期設定方法、再設定方法及び初期設定回路 Withdrawn JPH08139744A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287680A (ja) * 2006-03-22 2007-11-01 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明制御装置
JP2009079945A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Kubota Corp 計量装置のアドレス設定方法

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