JPH08139480A - ヒートパイプ構造を有する放熱性セラミック基板 - Google Patents

ヒートパイプ構造を有する放熱性セラミック基板

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JPH08139480A
JPH08139480A JP27325694A JP27325694A JPH08139480A JP H08139480 A JPH08139480 A JP H08139480A JP 27325694 A JP27325694 A JP 27325694A JP 27325694 A JP27325694 A JP 27325694A JP H08139480 A JPH08139480 A JP H08139480A
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heat
ceramic
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heat pipe
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Toshiyuki Nagase
敏之 長瀬
Yoshio Kanda
義雄 神田
Akifumi Hatsuka
昌文 初鹿
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製作工数を増大させずにセラミック基板全体の
厚さを薄くでき、発熱及び冷却が繰返されても反りや割
れが発生しない。また放熱特性が比較的良好なセラミッ
ク基板を提供する。 【構成】互いに連通した複数の長孔を有する金属板14
が2枚の絶縁性セラミック層12,13により挟持され
た状態でこれらの2枚のセラミック層12,13に接着
され、複数の長孔と2枚のセラミック層12,13の対
向面とにより閉止通路16が形成される。この閉止通路
16に作動液が封入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内部に形成された閉止通
路に作動液を封入したヒートパイプ構造を有する放熱性
セラミック基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、両面が平面に形成された第1金属
板にヒートパイプ作動液の通路網のパターンに対応した
形状の透孔が設けられ、少なくとも互いに対向する面が
平面に形成された第2及び第3金属板が第1金属板と重
ねられ、更に第1金属板と気密かつ液密に接着されたと
き第2及び第3金属板により透孔に相当する空所が形成
されたヒートパイプを具える放熱体およびその製造方法
が開示されている(特開平3−186195)。この放
熱体の空所にはヒートパイプ作動液が封入され、第1〜
第3金属板はステンレス鋼により形成される。このよう
に構成されたヒートパイプを具える放熱体では、空所断
面が四角形であるため、作動液がその角に集まり毛細管
力によって長さ方向に分布し、空所の中央部が作動液の
蒸気の通路となって吸熱部の通路内で蒸発した作動液が
放熱部の通路へ移動することができる。この結果、全体
的或いは局部的に発熱密度の大きい高集積半導体素子或
いは基板を効果的に冷却できるようになっている。
【0003】一方、電子部品を実装したIC基板の片面
にウイック構造が設けられ、電子部品を実装した又は実
装しない対向基板の上記IC基板に対向する面にウイッ
ク構造が設けられ、更に窓枠状に形成されたスペーサが
IC基板と対向基板との間に介在されることにより作動
液が封入される閉止通路が形成されたヒートパイプ構造
IC基板が開示されている(特公昭62−3935
8)。このヒートパイプ構造IC基板では、IC基板に
実装されたIC素子がスペーサの中間枠の上方に位置す
るように設置され、IC素子に対向する中間枠に空洞が
形成され、更にこの部分に複数の小孔が設けられる。ま
たIC基板、対向基板及びスペーサはAl23により形
成される。このように構成されたヒートパイプ構造IC
基板では、IC基板と対向基板のウイックの形成面にス
ペーサの中間枠が密着することにより高い毛細管吸引力
が発揮され、放熱部で凝縮した作動液は近傍の中間枠と
で構成されているウイックへ吸い寄せられ、発熱するI
C素子部分へ急速に環流される。そしてIC素子部分で
蒸発した蒸気は小孔を通って空洞を経由し、閉止通路へ
入って放熱部へ移動する。このように作動液の毛細管吸
引力が大幅に向上するため、発熱部が放熱部より上方に
位置する場合でも十分な放熱性能を発揮できるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平3−1
86195号に開示されたヒートパイプを具える放熱体
では、第1〜第3金属板として比較的に熱伝導率の大き
いステンレス鋼を用いているので、放熱性に優れている
が、この放熱体の表面又は裏面に回路を形成しようとす
ると、絶縁性セラミック基板を介して回路を形成しなけ
ればならず、全体の厚さが増大する問題点があった。ま
た金属板とセラミック基板の熱膨張係数が異なるため、
発熱及び冷却の繰返しにより金属板に反りが発生したり
或いはセラミック基板に割れが発生したりする恐れがあ
った。また特公昭62−39358号公報に開示された
ヒートパイプ構造IC基板では、絶縁性を有するAl2
3により形成されたIC基板等に直接回路を形成でき
るので、全体の厚さを薄くできるが、IC基板、対向基
板及びスペーサが比較的熱伝導率の小さいAl23によ
り形成されているため、放熱特性が低下する問題点あっ
た。
【0005】本発明の目的は、製作工数を増大させずに
全体の厚さを薄くでき、発熱及び冷却が繰返されても反
りや割れが発生せず、更に比較的放熱特性の良好なヒー
トパイプ構造を有する放熱性セラミック基板を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図4を用
いて説明する。本発明の第1の放熱性セラミック基板
は、図1に示すように2枚の絶縁性セラミック層12,
13と、2枚のセラミック層12,13により挟持され
た状態でこれらのセラミック層12,13に接着され互
いに連通した又は連通しない複数の長孔14a,14b
を有する金属板14と、複数の長孔14a,14bと2
枚のセラミック層12,13の対向面とにより形成され
た閉止通路16と、閉止通路16に封入された作動液と
を備えたものである。また、本発明の第2の放熱性セラ
ミック基板は、図4に示すように金属板14が接着され
た面とは反対側の2枚の絶縁性セラミック層12,13
のいずれか一方又は双方の面に回路31,34を形成し
たものである。
【0007】以下、本発明を詳述する。本発明の絶縁性
セラミック層としては、Al23,AlN,SiC等が
挙げられる。金属板としてCu−W合金やアンビロイ
(登録商標)を用いた場合の接合性の点でAl23が、
また放熱性の点でAlNが、更に熱膨張係数の点でSi
Cが好ましい。本発明の金属板としては、Al,Cu−
W合金,アンビロイ(登録商標)等が挙げられる。放熱
性の点でAlが好ましい。ここでアンビロイ(登録商
標)とは、Cu−W−Niの各粉末を焼結することによ
り形成された合金をいう。絶縁性セラミック層をAl2
3により形成し、金属板をAlにより形成した場合に
は、セラミック層の厚さをTとし金属板の厚さをtとす
ると、次の式(1)及び式(2)の関係が成り立つこと
が好ましい。 0.3mm ≦ T < 3.0mm …… (1) 0.1mm < t < T …… (2) セラミック層の厚さTが3.0mm以上になるとセラミ
ック基板の熱抵抗が大きくなり放熱性に劣り、厚さTが
0.3mm未満では機械的強度に劣る。また金属板の厚
さtがセラミック層の厚さT以上になると温度変化によ
りセラミック層と金属板の接着面が剥離し易くなり、厚
さtが0.1mm以下ではヒートパイプ構造を形成しに
くい。
【0008】本発明の長孔は、図3に示すように互いに
連通する複数の長孔以外に、図示しないが互いに独立し
た、連通しない複数の長孔でもよい。長孔と2枚のセラ
ミック層の対向面により形成される閉止通路に封入され
る作動液としては、フロン系の流体が好ましい。放熱性
セラミック基板を構成する絶縁性セラミック層のいずれ
か一方又は双方の面に形成する回路としては、厚膜回路
又は薄膜回路が挙げられる。
【0009】
【作用】金属板14にエッチング等により複数の長孔1
4a,14bを形成できるので、セラミック基板11の
製作工数を増大させずに済む。また長孔14a,14b
が形成された金属板14を2枚のセラミック層12,1
3にて挟持することにより作動液が封入される閉止通路
16が形成されるので、セラミック基板11の全体の厚
さを薄くできる。セラミック層12,13を熱伝導度に
優れたAlNにすれば、より放熱性に優れる。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに図面に
基づいて詳しく説明する。 <実施例1>図1〜図3に示すように、放熱性セラミッ
ク基板10は2枚の絶縁性セラミック層12,13と、
これらのセラミック層12,13により挟持された状態
でこれらのセラミック層12,13に接着された金属板
14とを備える。金属板14には互いに連通した複数の
長孔14a,14bが形成され、これらの長孔14a,
14bと2枚のセラミック層12,13の対向面とによ
り閉止通路16が形成されて、ヒートパイプ構造が構成
される。閉止通路16には作動液が封入される。
【0011】このように構成されたセラミック基板の製
造方法を説明する。セラミック層12,13はこの例で
はAl23により形成され、金属板14はAlにより形
成される。先ず厚さ0.635mmの2枚のセラミック
層12,13と金属板となる厚さ0.2mmの2枚のア
ルミニウム板14c,14dを厚さ30μmのAl−
7.5%Si箔(重量%、以下同じ)を挟んでそれぞれ
重ね、これらに荷重2kgf/cm2を加えて真空炉中
で630℃、30分加熱して接着して、アルミニウム板
14c,14dがそれぞれ接着されたセラミック層1
2,13を得た。次いで接着されたアルミニウム板14
c,14dの表面にレジストパターン印刷した後、Fe
Cl2水溶液でエッチングすることにより蛇行溝状の長
孔14a,14bを形成した(図3)。長孔14a,1
4bはアルミニウム板14c,14dを互いに対向させ
たときに一致し、またアルミニウム板14c,14dを
互いに対向させて接着したときに作動液注入口及びエア
抜き口となる第1切欠き部14e及び第2切欠部14f
をそれぞれ有する。アルミニウム板14c,14dを互
いに対向させこれらの間に厚さ30μmのAl−7.5
%Si箔を挟んで重ね、これらに荷重80g/cm2
加えて真空炉中で630℃、30分加熱して接着した。
次に作動液注入口よりフロン系作動液(商品名:フロリ
ナート)を注入し、この注入口及びエア抜き口をAl用
はんだで封止して、放熱性セラミック基板11を得た
(図1及び図2)。
【0012】<実施例2及び比較例1〜4>図4及び図
5に示すように、実施例1の放熱性セラミック基板11
の両面に厚膜回路31,34が形成され、表面にコンデ
ンサ等のチップ部品40と抵抗体32とが実装され、裏
面に半導体素子38が実装される。またセラミック基板
11の厚膜回路31,34が形成されていない右部両面
にはコルゲートルーバフィン36,37が接着される。
図4及び図5において上記実施例1と同一符号は同一部
品を示す。
【0013】このように構成された放熱性セラミック基
板の製造方法を説明する。縦50mm、横120mm、
厚さ0.3mmの2枚のセラミック層12,13を5組
用意した。2枚のセラミック層12,13のうち上側と
なるセラミック層12の表面にAuペーストを印刷し、
乾燥後850℃で連続ベルト炉にて焼成して厚膜回路3
1を形成した。RuO2ペーストを用いて抵抗体32を
上記と同様に焼成した。このセラミック層12の表面の
うち厚膜回路31が形成されていない右部に縦横各40
mm、厚さ0.2mmのAl板33を載せ、裏面に金属
板14となる縦50mm、横120mmで、5種類の厚
さを有するアルミニウム板をセラミック層の組毎に厚さ
を変えて敷き、Al板33及びセラミック層12の間
と、セラミック層12及びアルミニウム板の間にそれぞ
れAl−7.5%Si箔を挟み、これらに荷重2kgf
/cm2を加えて真空炉中で630℃、30分加熱して
接着した。
【0014】2枚のセラミック層12,13のうち下側
となるセラミック層13の裏面にAuペーストを印刷
し、乾燥後850℃で連続ベルト炉にて焼成して厚膜回
路34を形成した。このセラミック層13の裏面のうち
厚膜回路34が形成されていない右部に縦横各40m
m、厚さ0.2mmのAl板35を敷き、表面に金属板
14となる縦50mm、横120mmで、5種類の厚さ
を有するアルミニウム板をセラミック層の組毎に厚さを
変えて載せ、Al板35及びセラミック層13の間と、
セラミック層13及びアルミニウム板の間にそれぞれA
l−7.5%Si箔を挟み、これらに荷重2kgf/c
2を加えて真空炉中で630℃、30分加熱して接着
した。
【0015】これらのセラミック層12,13に接着さ
れたアルミニウム板に実施例1と同様にレジストパター
ン印刷後FeCl2水溶液でエッチングすることにより
閉止通路16となる蛇行溝状の長孔を形成した後、アル
ミニウム板を互いに対向させて厚さ30μmのAl−
7.5%Si箔を挟み、これらに荷重80g/cm2
加えて真空炉中で630℃、30分加熱して接着した。
これによりセラミック層の組毎に厚さの異なる金属板1
4に閉止通路16が形成されたヒートパイプ構造を有す
る5種類のセラミック基板11を得た。このときセラミ
ック基板11の右部の両面のAl板には高さ8mmのA
l製のコルゲートルーバフィン36,37を30μmの
Al−7.5%Si箔を挟んで同時にそれぞれ接着し
た。ここで5種類の金属板14の厚さは0.2mm、
0.4mm、0.8mm、1.5mm及び3.0mmで
あった。
【0016】次に実施例1と同様に長孔の作動液注入口
からフロリナートを注入した後、この注入口とエア抜き
口とをAl用はんだにて封止した。セラミック基板11
の裏面の厚膜回路34の所定の位置に半導体素子38を
Agエポキシ樹脂によりダイボンディングした後、Al
ワイヤ39によりワイヤボンディングし、更にセラミッ
ク基板11の表面の厚膜回路31の所定の位置にコンデ
ンサ等のチップ部品40をAgエポキシ樹脂により接着
した。
【0017】<実施例3、実施例4及び比較例5〜7>
2枚のセラミック層12,13を厚さ0.635mmに
変えた以外は、実施例2及び比較例1〜4と同様にして
5種類のセラミック基板11を得た。
【0018】<実施例5〜7、比較例8及び比較例9>
2枚のセラミック層12,13を厚さ0.815mmに
変えた以外は、実施例2及び比較例1〜4と同様にして
5種類のセラミック基板11を得た。
【0019】<実施例8〜11及び比較例10>2枚の
セラミック層12,13を厚さ1.5mmに変えた以外
は、実施例2及び比較例1〜4と同様にして5種類のセ
ラミック基板11を得た。
【0020】<比較例11〜15>2枚のセラミック層
12,13を厚さ3.0mmに変えた以外は、実施例2
及び比較例1〜4と同様にして5種類のセラミック基板
11を得た。
【0021】<比較例16>図6に示すように縦50m
m、横120mm、全厚2mmのAl製の板状のヒート
パイプ4の表面にコンデンサ等のチップ部品40と抵抗
体32が厚膜回路31を介して実装されたセラミック層
2をAgエポキシ樹脂を用いて接着し、ヒートパイプ4
の裏面に半導体素子38が厚膜回路34を介して実装さ
れたセラミック層3をAgエポキシ樹脂を用いて接着す
ることにより形成されたセラミック基板1を比較例16
とした。上記ヒートパイプ4の閉止通路4aの形状は実
施例2と同一に形成され、このヒートパイプ4の右部の
両面には実施例2と同一形状のコルゲートルーバフィン
36,37がそれぞれ接着される。セラミック層2,3
の寸法は縦44mm、横64mm、厚さ0.635mm
である。
【0022】<比較例17>図示しないが実施例2のヒ
ートパイプ構造を有する金属板をヒートパイプ構造を有
しない厚さ0.4mmのAl板に置き換えたものを比較
例17とした。このセラミック基板のセラミック層は縦
50mm、横120mm、厚さ0.635mmであり、
セラミック基板には実施例2と同様に半導体素子、コン
デンサ等のチップ部品及び抵抗体が厚膜回路を介して実
装される。またセラミック基板の右部の両面には上記実
施例2と同一のコルゲートルーバフィンがそれぞれ接着
される。
【0023】<比較試験と評価>実施例2〜11及び比
較例1〜16のセラミック基板11及び1に−40℃〜
125℃の温度サイクルを200回繰返した後のセラミ
ック層12,13と金属板14との接着面、セラミック
2,3層とAl製ヒートパイプ4との接着面の状態を観
察した。また実施例2〜11及び比較例1〜17の半導
体素子38に10Wの電力を与えて発熱させ、かつコル
ゲートルーバフィン36,37に3m/秒の風を当てて
強制空冷したときの、半導体素子38及び空気間の熱抵
抗を測定した。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1中、○は接着面の状態が良好なもの、
△は一部に割れや剥離を生じたもの、×は全てに割れや
剥離を生じたものを表す。表1から明らかなように、比
較例11〜15においてセラミック層12,13の厚さ
が3mmになると、熱抵抗が通常のセラミック基板、即
ちヒートパイプ構造を有しない比較例17の熱抵抗より
増大した。また比較例1〜10のように金属板14の厚
さをセラミック層12,13の厚さより大きくすると、
温度サイクル後にセラミック層12,13が割れること
が判った。比較例16も温度サイクル後にセラミック層
2,3とヒートパイプ4を形成するAlとを接着するA
gエポキシ接着剤にて剥離した。これはセラミック層
2,3とヒートパイプ4を形成するAlの熱膨張係数が
異なるためである。更に実施例2の金属板14の厚さを
0.1mmにすると、接着時に閉止通路16がろう材で
あるAl−7.5%Si箔で埋まってしまい、ヒートパ
イプ構造が形成できなかった。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、互
いに連通した又は連通しない複数の長孔を有する金属板
を2枚のセラミック層により挟持した状態でこれらのセ
ラミック層に接着し、複数の長孔と2枚のセラミック層
の対向面とにより閉止通路を形成し、更に閉止通路に作
動液を封入したので、従来のヒートパイプを具える放熱
体と比較して、製作工数を増大させることなく、セラミ
ック基板全体の厚さを薄くすることができる。またセラ
ミック基板の表面又は裏面に回路を介して発熱体である
半導体素子等を実装しても、セラミック層の厚さTを
0.3mm≦T<3.0mmに限定しかつ金属板の厚さ
tを0.1mm<t<Tに限定すれば、発熱及び冷却の
繰返しによって反りや割れが発生することはない。放熱
特性が比較的良好である。更に閉止通路を有するスペー
サが比較的熱伝導率の小さいAl23により形成された
従来のヒートパイプ構造IC基板と比較して、本発明の
閉止通路を有する金属板をAl等の熱伝導率の大きい材
料により形成すれば、放熱特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のヒートパイプ構造を有する放
熱性セラミック基板を示す図2のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】2枚の絶縁性セラミック層により金属板を挟持
する直前の状態を示す斜視図。
【図4】本発明の実施例2を示す図2に対応する断面
図。
【図5】図4のC−C線断面図。
【図6】比較例16を示す図2に対応する断面図。
【図7】図6のD−D線断面図。
【符号の説明】
11 放熱性セラミック基板 12,13 絶縁性セラミック層 14 金属板 14a,14b 長孔 16 閉止通路 31,34 厚膜回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12 H05K 1/03 G 7511−4E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の絶縁性セラミック層(12,13)と、 前記2枚のセラミック層(12,13)により挟持された状態
    でこれらのセミラック層(12,13)に接着され互いに連通
    した又は連通しない複数の長孔(14a,14b)を有する金属
    板(14)と、 前記複数の長孔(14a,14b)と前記2枚のセラミック層(1
    2,13)の対向面とにより形成された閉止通路(16)と、 前記閉止通路(16)に封入された作動液とを備えたヒート
    パイプ構造を有する放熱性セラミック基板。
  2. 【請求項2】 金属板(14)が接着された面とは反対側の
    2枚の絶縁性セラミック層(12,13)のいずれか一方又は
    双方の面に回路(31,34)が形成された請求項1記載のヒ
    ートパイプ構造を有する放熱性セラミック基板。
  3. 【請求項3】 絶縁性セラミック層(12,13)がAl
    23、AlN又はSiCにより形成された請求項1記載
    のヒートパイプ構造を有する放熱性セラミック基板。
  4. 【請求項4】 金属板(14)がAl、Cu−W合金又はC
    u−W−Ni合金により形成された請求項1記載のヒー
    トパイプ構造を有する放熱性セラミック基板。
  5. 【請求項5】 絶縁性セラミック層(12,13)がAl23
    により形成され、金属板(14)がAlにより形成され、前
    記セラミック層(12,13)の厚さをTとするとき厚さTが
    0.3mm≦T<3.0mmであってかつ前記金属板(1
    4)の厚さをtとするとき厚さtが0.1mm<t<Tで
    ある請求項1記載のヒートパイプ構造を有する放熱性セ
    ラミック基板。
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