JPH08137490A - 波形生成装置 - Google Patents

波形生成装置

Info

Publication number
JPH08137490A
JPH08137490A JP30311994A JP30311994A JPH08137490A JP H08137490 A JPH08137490 A JP H08137490A JP 30311994 A JP30311994 A JP 30311994A JP 30311994 A JP30311994 A JP 30311994A JP H08137490 A JPH08137490 A JP H08137490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
aperiodic
component
periodic
spectrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30311994A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Terasawa
位好 寺澤
Hiroyuki Hoshino
博之 星野
Toshihiro Wakita
敏裕 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP30311994A priority Critical patent/JPH08137490A/ja
Publication of JPH08137490A publication Critical patent/JPH08137490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】周期性成分と非周期性成分とを含む波形の合成
を容易に行うこと。 【構成】運転機が任意の定運転状態にある時に発生され
る波形のうち周期成分の次数スペクトルを、運転機の周
期運動の周波数毎に記憶する。運転機が任意の定運転状
態にある時に発生される波形のうち非周期成分のスペク
トル包絡を、非周期成分に影響を与える運転状態を表す
1つの物理量である非周期運転状態毎に記憶する。波形
生成時に、運転機の周期運動の周波数を入力して、入力
された周波数に対応する次数スペクトルを生成し、その
次数スペクトルから時間軸上の周期成分を生成する。
又、運転機の非周期運転状態を入力して、入力された非
周期運転状態に対応するスペクトル包絡を生成し、その
スペクトル包絡と予め記憶されているホワイトノイズに
関する特徴量とから時間軸上の非周期成分を生成する。
周期成分と非周期成とを時間軸上で合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周期的運動を行う運転
機から発生される音波や弾性波等の波形を、時間軸上で
人為的に生成又は合成する装置に関する。たとえば、自
動車のエンジンによって発生される排気音等の波形を、
エンジンの回転数の変動に伴って、時間軸上で人為的に
生成又は合成する装置に応用できる。
【0002】
【従来技術】従来、車両の走行音の改良、減少を目的と
した研究のために、車両の各種の走行状態に対応した走
行音を人為的に生成することが必要となっている。通
常、走行音を人為的に生成する場合には、エンジンの点
火周期に対応した基本周波数の整数倍の複数の正弦波を
合成することが行われている。又、特開平3−4600
0号公報に見られるように、ロードノイズ等のエンジン
の回転数に依存しない非周期成分は、非周期性の矩形波
を低域通過フィルタを通過させて得られるホワイトノイ
ズとしている。そして、上記のように生成された周期成
分とホワイトノイズとを時間軸上で合成することで、車
両の走行音を生成している。
【0003】又、別の方法として、実際の走行音を録音
して、離散的フーリエ変換によりスペクトルを求め、再
生時に所望のエンジン回転数、走行速度等に基づいて、
そのスペクトルを修正した後、逆変換して、走行音を人
為的に生成する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、非周期成分を非周期性の矩形波から疑似的に得てい
ることから、実際の車両の走行時に発生するロードノイ
ズ、風切音等を正確に再現していない。又、実際に録音
した波形のスペクトルを用いた離散的フーリエ逆変換に
よる方法も、高周波成分を忠実に再現できないという問
題がある。いずれにしても、従来の音波生成方法も原音
に忠実な生成が困難であり、車両走行音の正確なシュミ
レートが困難である。
【0005】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、回転、往復運動等の周期
的運動を行う運転機の運転に伴って発生する音波、弾性
波等の波形を、運転機の運転速度に応じて時間軸上で生
成する場合に、より現実の波形に近い波形を生成できる
ようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、周期運動を含む運転機が発生し、周期
成分と非周期成分とを有する音波、弾性波等の波形を、
運転機の運転状態に応じて時間軸上で生成する波形生成
装置において、運転機が任意の定運転状態にある時に発
生される波形のうち周期成分を時間を変数とする直交関
数級数に展開した時の各項の係数の集合で定義される次
数スペクトルを、運転機の周期運動の周波数毎に記憶す
る次数スペクトル記憶手段と、運転機が任意の定運転状
態にある時に発生される波形のうち非周期成分のスペク
トル包絡を、非周期成分に影響を与える運転状態を表す
1つの物理量である非周期運転状態毎に記憶するスペク
トル包絡記憶手段と、波形生成時に、運転機の周期運動
の周波数を入力して、次数スペクトル記憶手段に記憶さ
れている定周波数毎のスペクトルから、入力された周波
数に対応する次数スペクトルを生成し、その次数スペク
トルから時間軸上の周期成分を生成する周期成分生成手
段と、波形生成時に、運転機の非周期運転状態を入力し
て、スペクトル包絡記憶手段に記憶されている定非周期
運転状態毎のスペクトル包絡から、入力された非周期運
転状態に対応するスペクトル包絡を生成し、そのスペク
トル包絡と予め記憶されているホワイトノイズに関する
特徴量とから時間軸上の非周期成分を生成する非周期成
分生成手段と、周期成分生成手段により生成された周期
成分と前記非周期成分生成手段により生成された非周期
成分とを時間軸上で合成する合成手段とを設けたことで
ある。
【0007】又、他の発明は、ホワイトノイズに関する
特徴量は時間軸上の波形とし、非周期成分生成手段をス
ペクトル包絡に対応する時間軸上のインパルス応答と時
間軸上のホワイトノイズ波形とを畳み込み積分にして、
非周期成分を生成するようにしたことである。
【0008】さらに、他の発明は、次数スペクトル記憶
手段に記憶されている定周波数毎の次数スペクトル、ス
ペクトル包絡記憶手段に記憶されている定非周期運転状
態毎のスペクトル包絡を、それぞれ、要求された特性に
応じて変更する変更手段を設けたことである。
【0009】さらに、他の発明は、周期成分、非周期成
分共に、時間軸上の波形として記憶することで、リアル
タイムの波形生成を可能としたものである。即ち、上記
の次数スペクトル記憶手段、スペクトル包絡記憶手段、
変更手段及び合成手段とを有し、変更手段により変更さ
れた定周波数毎の次数スペクトルと定非周期運転状態毎
のスペクトル包絡とを、それらに対応した時間軸上の第
1インパルス応答と第2インパルス応答として、それぞ
れ記憶する第1時間波形記憶手段と、第2時間波形記憶
手段と、波形生成時に、運転機の周期運動の周波数を入
力して、第1時間波形記憶手段に記憶されている定周波
数毎の第1インパルス応答から、入力された周波数に対
応する第1インパルス応答により周期成分を生成する周
期成分生成手段と、波形生成時に、運転機の非周期運転
状態を入力して、第2時間波形記憶手段に記憶されてい
る定非周期運転状態毎の第2インパルス応答から、入力
された非周期運転状態に対応する第2インパルス応答を
生成し、その第2インパルス応答と予め記憶されている
時間軸上のホワイトノイズ波形との畳込み積分により時
間軸上の非周期成分を生成する非周期成分生成手段とを
設けたことである。
【0010】
【作用及び発明の効果】予め、周期的運動を行う運転機
が任意の定速度運転状態にある時に発生される波形のう
ち周期成分に関しては、時間を変数とする直交関数級数
に展開した時の各項の係数の集合で定義される次数スペ
クトルが周波数毎に記憶され、非周期成分に関しては、
スペクトル包絡が非周期運転状態毎に記憶される。
【0011】波形生成時には、運転機の周期運動の周波
数と非周期成分を決定する非周期運転状態とを入力し
て、予め記憶されている定周波数毎の次数スペクトルか
ら入力された周波数に対応する次数スペクトルが生成さ
れ、予め記憶されている非周期運転状態毎のスペクトル
包絡から、入力された非周期運転状態に対応するスペク
トル包絡が生成される。その後、そのように生成された
次数スペクトルから時間軸上の周期成分が生成され、そ
のように生成されたスペクトル包絡と予め記憶されてい
るホワイトノイズに関する特徴量とから時間軸上の非周
期成分が生成される。そして、上記の時間軸上の周期成
分と非周期成分とが合成されて、所望のシュミレートす
べき波形が生成される。
【0012】このように、非周期成分は、原音の非周期
成分の連続したスペクトラム包絡と所定のホワイトノイ
ズとから生成されるので、原音の非周期成分を忠実に生
成することができる。
【0013】又、請求項2の発明では、ホワイトノイズ
に関する特徴量は、ホワイトノイズの時間軸上の波形と
して記憶されており、その時の非周期運転状態に対応し
たスペクトル包絡のインパルス応答と、ホワイトノイズ
の時間波形との畳み込み積分演算により時間軸上の非周
期成分が生成される。このように、時間軸上のホワイト
ノイズと非周期成分の周波数成分を決定するスペクトル
包絡のインパルス応答とが考慮されることから、原音の
非周期成分がより忠実に再生される。
【0014】又、請求項3の発明では、次数スペクトル
とスペクトル包絡とが、それぞれ、要求された特性に応
じて変更されることから、運転状態に応じた音色や所望
の音色等、周波数に関係する波形の諸量を容易に変更す
ることができる。
【0015】又、請求項4の発明では、特性変更後の周
波数毎の次数スペクトルに対応した第1インパルス応答
が周波数毎に記憶され、特性変更後の非周期運転状態の
スペクトル包絡に対応した第2インパルス応答が非周期
運転状態毎に記憶されている。そして、波形生成時に
は、入力された運転機の周期運動の周波数と非周期運動
を決定する非周期運転状態とから、それらの値に対応す
る第1インパルス応答と第2インパルス応答とが生成さ
れる。第1インパルス応答はそのまま周期成分となり、
第2インパルス応答と時間軸上のホワイトノイズ波形と
の畳み込み積分演算により非周期成分が生成される。そ
して、両者が合成されて所望の波形が生成される。この
ように、周期成分と非周期成分とを時間軸上のインパル
ス応答でそれぞれ記憶していることから、周期成分と非
周期成分の生成が短時間で行え、波形のリアルタイムの
再生を可能としているとともに、周期成分と非周期成分
とを独立に時間軸上で生成でき、運転状態に応じた音色
や所望の音色を自由に得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体的な一実施例に基づいて
説明する。本実施例装置は、本発明を自動車の走行時に
おける車室音を合成する装置に応用したものである。よ
って、本実施例では、特許請求の範囲の周期運動はエン
ジンの回転運動であり、非周期運動は自動車の走行であ
る。又、波形の周期成分はエンジン音であり、非周期成
分は自動車の走行に伴うロードノイズ、風切り音等であ
る。さらに、周期運動の周波数はエンジンの回転数(単
位時間当たり)であり、非周期成分を決定する非周期運
転状態は車速である。
【0017】次数スペクトルの作成 自動車を実際に走行させて、運転席窓側耳位置で騒音計
とDATデータレコーダとを用いて集音する。走行状態
としては変速機を2ndにしてアクセル全開で加速し、全
閉で減速した。この集音された波形をエンジンの回転数
に比例した周期でサンプリングする。即ち、エンジン1
回転当たりのサンプリング数を回転数にかかわらず一定
としている。この集音した波形を周波数分析(フーリエ
級数展開)して、図3に示すように、各項の係数(回転
次数成分)(以下、「次数スペクトル」という)を求め
る。この次数スペクトルは、エンジン回転数100rpm
毎に測定される。この次数スペクトルが回転数毎に次数
スペクトル記憶装置10に記憶される。
【0018】スペクトル包絡の作成 自動車を惰性運転で走行させ、上記のように車室内の音
を集音した。この惰性走行運転時の時間軸上の波形は、
図4の(a)に示すようになる。録音した波形を一定時
間間隔(サンプリング周波数10kHz)でサンプリングし
た。そして、サンプリングデータに対して周波数分析を
行い(図4の(b))、ケプストラム法を用いて図4の
(c)に示すようなスペクトル包絡を抽出した。このス
ペクトル包絡は車速5km/h毎に演算され、スペクトル包
絡記憶装置11に記憶される。
【0019】次数スペクトル及びスペクトル包絡の修正 図1に示す装置において、CPU20、キーボード2
1、CRT22によるコンピュータシステムにより特性
が修正される。図2のステップ100において、CRT
22に各種のフィルタ特性が表示され、作業者はそのフ
ィルタ特性を選択すると共にその特性をさらに修正する
等して、フィルタ特性を決定する。次に、ステップ10
2へ移行して、次数スペクトル記憶装置10に記憶され
ている各回転数毎の次数スペクトルの特性をそのフィル
タ特性に従って修正する。その修正された特性は、次数
スペクトル記憶装置10の変更領域に記憶される。
【0020】次に、ステップ104において、2種類の
スペクトルの変更が完了したか否か、即ち、次数スペク
トルとスペクトル包絡の2種類の特性が完了したか否か
が判定され、完了していない場合には、ステップ100
に戻り、次数スペクトルと同様にスペクトル包絡の変更
のためのフィルタ特性がCRT22を用いて生成され
る。そして、同様にスペクトル包絡の変更が行われ、修
正されたスペクトル包絡がスペクトル包絡記憶装置11
の変更領域に記憶される。
【0021】この特性変更により、エンジンの音色、ロ
ードノイズや風切り音等の音色の修正が行われる。
【0022】次に、ステップ106において、次数スペ
クトル記憶装置10に記憶されている変更後の次数スペ
クトルを用いて時間軸上の波形に逆変換、即ち、図5に
示すような第1インパルス応答を求めて、第1インパル
ス応答記憶装置30に記憶される。この第1インパルス
応答はエンジンの2回転分(周期成分の1周期分)だけ
生成される。又、この第1インパルス応答はエンジン回
転数100rpm 毎に演算され、第1インパルス応答記憶
装置30に記憶される。
【0023】同様に、ステップ108において、スペク
トル包絡記憶装置11に記憶されている変更後のスペク
トル包絡は、時間軸上の波形に逆変換、即ち、図6に示
すように第2インパルス応答に変換され、第2インパル
ス応答記憶装置31に記憶される。この第2インパルス
応答は所定時間分だけ、車速5km/h毎に生成される。こ
の第2インパルス応答は図6に示すように、第2インパ
ルス応答記憶装置31に記憶される。
【0024】周期成分の合成 周期成分の波形合成は、図1に示すように、第1インパ
ルス応答記憶装置30に記憶されたエンジン回転数毎の
第1インパルス応答波形と、スロットル開度検出器41
で検出されたスロットル開度、エンジン回転数検出器4
2で検出されたエンジン回転数とを用いて、CPU40
により実行される。その合成手順は図7に示されてい
る。
【0025】図7に示すCPU40による波形の生成処
理は、エンジンの2回転毎に同期して繰り返し実行され
る。ステップ200でスロットルバルブの開度を検出す
るスロット開度検出器41、エンジン回転数を検出する
エンジン回転数検出器42から、それぞれ検出信号が入
力さる。次に、ステップ202において、図6に示すよ
うに、第1インパルス応答記憶装置30から、検出され
たエンジン回転数に対応した第1インパルス応答波形が
抽出される。
【0026】次に、ステップ204において、スロット
ル開度に比例して、ステップ202で抽出された第1イ
ンパルス応答波形の振幅が調整される。次に、ステップ
206で、上記のように生成された周期成分波形がD/
A変換器45に出力される。周期成分はD/A変換器4
5によりアナログ波形に変換されて、制御装置46を介
して混合器47に出力される。尚、制御装置46はエン
ジン回転数を入力しており、D/A変換器45に変換タ
イミングのクロックを付与している。
【0027】非周期成分の合成 非周期成分の合成は、図1に示すように、第2インパル
ス応答記憶装置31に記憶された車速毎の第2インパル
ス応答波形と、ホワイトノイズ記憶装置32に記憶され
た図4の(d)に示すようなホワイトノイズ波形と、車
速検出器43で検出された車速とを用いて、CPU50
により実行される。非周期成分の合成は、図8に示す処
理手順により実行される。
【0028】図8に示す処理手順は、1秒毎に繰り返し
実行される。ステップ300において、車速検出器43
から検出された車速が入力される。次に、ステップ30
2において、図6に示すように、第2インパルス応答記
憶装置31から、検出された車速に対応した第2インパ
ルス応答波形が抽出される。次に、ステップ304にお
いて、図4の(d)に示すように、ステップ302で抽
出された第2インパルス応答波形とホワイトノイズ記憶
装置32に記憶されているホワイトノイズ波形との畳込
み積分(フィルタリング)が実行される。
【0029】さらに、図6に示すように、ステップ30
4で非周期成分の時間波形がフィルタリング処理された
後、ステップ306で検出された車速に応じてその波形
の振幅が調整される。そして、ステップ308でその振
幅の調整された非周期成分波形がD/A変換器44に出
力される。D/A変換器44の出力する非周期成分のア
ナログ信号は混合器47に出力される。
【0030】混合器47で周期成分と非周期成分とが混
合されて、増幅器48で増幅されて、その増幅信号はス
ピーカ49に入力して、スピーカ49からエンジン音等
の周期成分とロードノイズ等の非周期成分とが合成され
た可聴音が出力される。
【0031】上記の合成過程において、車速が変化する
場合の合成される非周期成分の波形を図9の(c)に示
す。図から明らかなようにスペクトル包絡を車速5Km/h
毎に準備しておき、1秒間隔で波形生成処理を実行する
ことで、滑らかに変化する非周期成分が得られる。
【0032】このように、周期成分と非周期成分が共に
時間軸上での波形として、それぞれ、エンジン回転数
毎、車速毎に記憶されているので、合成を短時間で行う
ことができ、エンジン回転数、車速の入力に対してリア
ルタイムで合成することができる。
【0033】又、音色等の特性変更は周波数空間での特
性について実行されることから、その音色等を精密に精
度良く変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る波形生成装置
の構成を示したブロック図。
【図2】CPUによる特性の変更方法を示したフローチ
ャート。
【図3】次数スペクトル、スペクトル包絡の生成及び周
期成分、非周期成分の合成方法を示した説明図。
【図4】スペクトル包絡の生成と非周期成分の合成を示
した説明図。
【図5】波形生成装置のうち周期成分の合成装置を示し
たブロック図。
【図6】非周期成分の合成を示したブロック図。
【図7】周期成分のCPUによる合成手順を示したフロ
ーチャート。
【図8】非周期成分のCPUによる合成手順を示したフ
ローチャート。
【図9】非周期成分の合成を示した波形図。
【符号の説明】 10…次数スペクトル記憶装置(次数スペクトル記憶手
段) 11…スペクトル包絡記憶装置(スペクトル包絡記憶手
段) 20…CPU(周期成分生成手段) 30…第1インパルス応答記憶装置(第1時間波形記憶
手段) 31…第2インパルス応答記憶装置(第2時間波形記憶
手段) 50…CPU(非周期成分生成手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期運動を含む運転機が発生し、周期成
    分と非周期成分とを有する音波、弾性波等の波形を、前
    記運転機の運転状態に応じて時間軸上で生成する波形生
    成装置において、 前記運転機が任意の定運転状態にある時に発生される前
    記波形のうち周期成分を時間を変数とする直交関数級数
    に展開した時の各項の係数の集合で定義される次数スペ
    クトルを、前記運転機の前記周期運動の周波数毎に記憶
    する次数スペクトル記憶手段と、 前記運転機が任意の定運転状態にある時に発生される前
    記波形のうち非周期成分のスペクトル包絡を、非周期成
    分に影響を与える運転状態を表す1つの物理量である非
    周期運転状態毎に記憶するスペクトル包絡記憶手段と、 波形生成時に、前記運転機の前記周期運動の周波数を入
    力して、前記次数スペクトル記憶手段に記憶されている
    前記定周波数毎のスペクトルから、入力された前記周波
    数に対応する次数スペクトルを生成し、その次数スペク
    トルから時間軸上の周期成分を生成する周期成分生成手
    段と、 波形生成時に、前記運転機の前記非周期運転状態を入力
    して、前記スペクトル包絡記憶手段に記憶されている前
    記定非周期運転状態毎のスペクトル包絡から、入力され
    た前記非周期運転状態に対応するスペクトル包絡を生成
    し、そのスペクトル包絡と予め記憶されているホワイト
    ノイズに関する特徴量とから時間軸上の非周期成分を生
    成する非周期成分生成手段と、 前記周期成分生成手段により生成された周期成分と前記
    非周期成分生成手段により生成された非周期成分とを時
    間軸上で合成する合成手段とを有することを特徴とする
    波形生成装置。
  2. 【請求項2】 前記ホワイトノイズに関する特徴量は時
    間軸上の波形であり、前記非周期成分生成手段は前記ス
    ペクトル包絡に対応する時間軸上のインパルス応答と前
    記時間軸上のホワイトノイズ波形とを畳み込み積分にし
    て、前記非周期成分を生成することを特徴とする請求項
    1に記載の波形生成装置。
  3. 【請求項3】 前記次数スペクトル記憶手段に記憶され
    ている前記定周波数毎の次数スペクトル、前記スペクト
    ル包絡記憶手段に記憶されている前記定非周期運転状態
    毎のスペクトル包絡を、それぞれ、要求された特性に応
    じて変更する変更手段をさらに有することを特徴とする
    請求項1に記載の波形生成装置。
  4. 【請求項4】 周期運動を含む運転機が発生し、周期成
    分と非周期成分とを有する音波、弾性波等の波形を、前
    記運転機の運転状態に応じて時間軸上で生成する波形生
    成装置において、 前記運転機が任意の定運転状態にある時に発生される前
    記波形のうち周期成分を時間を変数とする直交関数級数
    に展開した時の各項の係数の集合で定義される次数スペ
    クトルを、前記運転機の前記周期運動の周波数毎に記憶
    する次数スペクトル記憶手段と、 前記運転機が任意の定運転状態にある時に発生される前
    記波形のうち非周期成分のスペクトル包絡を、非周期成
    分に影響を与える運転状態を表す1つの物理量である非
    周期運転状態毎に記憶するスペクトル包絡記憶手段と、 前記次数スペクトル記憶手段に記憶されている前記定周
    波数毎の次数スペクトル、前記スペクトル包絡記憶手段
    に記憶されている前記定非周期運転状態毎のスペクトル
    包絡を、それぞれ、要求された特性に応じて変更する変
    更手段と、 前記変更手段により変更された定周波数毎の次数スペク
    トルと定非周期運転状態毎のスペクトル包絡とを、それ
    らに対応した時間軸上の第1インパルス応答と第2イン
    パルス応答として、それぞれ記憶する第1時間波形記憶
    手段と、第2時間波形記憶手段と、 波形生成時に、前記運転機の前記周期運動の周波数を入
    力して、前記第1時間波形記憶手段に記憶されている前
    記定周波数毎の第1インパルス応答から、入力された前
    記周波数に対応する第1インパルス応答により時間軸上
    の周期成分を生成する周期成分生成手段と、 波形生成時に、前記運転機の前記非周期運転状態を入力
    して、前記第2時間波形記憶手段に記憶されている前記
    定非周期運転状態毎の第2インパルス応答から、入力さ
    れた前記非周期運転状態に対応する第2インパルス応答
    を生成し、その第2インパルス応答と予め記憶されてい
    る時間軸上のホワイトノイズ波形との畳込み積分により
    時間軸上の非周期成分を生成する非周期成分生成手段
    と、 前記周期成分生成手段により生成された周期成分と前記
    非周期成分生成手段により生成された非周期成分とを時
    間軸上で合成する合成手段とを有することを特徴とする
    波形生成装置。
JP30311994A 1994-11-11 1994-11-11 波形生成装置 Pending JPH08137490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30311994A JPH08137490A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 波形生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30311994A JPH08137490A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 波形生成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08137490A true JPH08137490A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17917115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30311994A Pending JPH08137490A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 波形生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08137490A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030018943A (ko) * 2001-08-31 2003-03-06 현대자동차주식회사 배기가스 특이소음 마스킹 시스템
JP2007264332A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Namco Bandai Games Inc エンジン模擬音発生装置および方法
JP2011158765A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Denso Corp 擬似エンジン音発生装置
DE102013202890A1 (de) * 2013-02-22 2014-08-28 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Audiosignal für ein synthetisches Geräusch eines Kraftfahrzeuges sowie Verfahren zu dessen Erzeugung

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030018943A (ko) * 2001-08-31 2003-03-06 현대자동차주식회사 배기가스 특이소음 마스킹 시스템
JP2007264332A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Namco Bandai Games Inc エンジン模擬音発生装置および方法
JP2011158765A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Denso Corp 擬似エンジン音発生装置
DE102013202890A1 (de) * 2013-02-22 2014-08-28 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Audiosignal für ein synthetisches Geräusch eines Kraftfahrzeuges sowie Verfahren zu dessen Erzeugung
US9656604B2 (en) 2013-02-22 2017-05-23 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Audio signal for a synthetic noise of a motor vehicle as well as method for generating said audio signal
DE102013202890B4 (de) * 2013-02-22 2018-12-06 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zur Erzeugung eines Audiosignal für ein synthetisches Geräusch eines Kraftfahrzeuges

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1865494B1 (en) Engine sound processing device
EP2685448B1 (en) Engine sound synthesis
US5029509A (en) Musical synthesizer combining deterministic and stochastic waveforms
JP5040541B2 (ja) エンジン音合成装置
US20050094826A1 (en) Processing equipment of the sound of a car
US20010044721A1 (en) Converting apparatus of voice signal by modulation of frequencies and amplitudes of sinusoidal wave components
EP3121808B1 (en) System for modeling characteristics of an electronic musical instrument
JPH08137490A (ja) 波形生成装置
JPH04178698A (ja) 波形生成装置
JP6570787B2 (ja) エンジン音制御装置、エンジン音制御方法、及びエンジン音制御プログラム
JP3362577B2 (ja) 車両における車内音合成装置
JPH05118906A (ja) 音響測定方法およびその装置
JP2901990B2 (ja) 合成音発生装置
JP4002498B2 (ja) 車室内音シミュレート装置および次数成分除去フィルタ
Umemura et al. A method of synthesizing exhaust noises
JP3980379B2 (ja) 乗り心地シミュレータ入力波生成方法及びその装置
JPH06301383A (ja) デジタル音響波形の作成装置、デジタル音響波形の作成方法、楽音波形生成装置におけるデジタル音響波形均一化方法、及び楽音波形生成装置
JP3105721B2 (ja) 音響変換装置
JP2001159586A (ja) 音評価方法及び装置並びに音評価用プログラムを記憶した記憶媒体
US20220224313A1 (en) System and method for optimizing signal processing and storage using frequency-time domain conversion
Liu et al. A New Random Phases Correction Algorithm for Synthesizing Engine Noise
JPH0346000A (ja) 乗物用模擬音発生装置
JP4635931B2 (ja) 波形生成装置およびプログラム
US6235980B1 (en) Apparatus and method for generating waveform data for musical tone signal generating apparatus
JP2591920Y2 (ja) 音源装置