JPH08137427A - カラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路 - Google Patents
カラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路Info
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- JPH08137427A JPH08137427A JP27904294A JP27904294A JPH08137427A JP H08137427 A JPH08137427 A JP H08137427A JP 27904294 A JP27904294 A JP 27904294A JP 27904294 A JP27904294 A JP 27904294A JP H08137427 A JPH08137427 A JP H08137427A
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- circuit
- pulse width
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低輝度領域での輝度分解能を改善し、輝度む
らが少ないカラーフラットパネルを使用した表示装置の
映像出力回路を低コストにて実現する。 【構成】 クロック回路21,セレクタ22およびカウンタ
23からなるタイミング回路24は、パルス幅変調のための
基準クロック36を、パルス幅が狭い領域においては高速
に、幅が広くなる領域においては低速にと変化するよう
に、複数の周期のクロック31,32,33をセレクタ22で切
り替えて、パルス幅変調回路4へ出力し、信号電極5へ
の駆動パルス37のパルス幅を可変とする。
らが少ないカラーフラットパネルを使用した表示装置の
映像出力回路を低コストにて実現する。 【構成】 クロック回路21,セレクタ22およびカウンタ
23からなるタイミング回路24は、パルス幅変調のための
基準クロック36を、パルス幅が狭い領域においては高速
に、幅が広くなる領域においては低速にと変化するよう
に、複数の周期のクロック31,32,33をセレクタ22で切
り替えて、パルス幅変調回路4へ出力し、信号電極5へ
の駆動パルス37のパルス幅を可変とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフラットパネル
を使用した表示装置の映像出力回路に関するものであ
る。
を使用した表示装置の映像出力回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、松下電器産業(株)より発売された
カラーフラットパネルを使用した表示装置(商品名「フ
ラットビジョン」)は、従来のCRTと同様に、電子ビ
ームを照射して蛍光体を発光させる原理でありながら、
水平方向に並んだ複数の電子ビームを同時に用いること
により、薄型で完全に平坦な画像歪のない表示を可能に
した新しい表示装置として、各方面の注目を浴びてい
る。
カラーフラットパネルを使用した表示装置(商品名「フ
ラットビジョン」)は、従来のCRTと同様に、電子ビ
ームを照射して蛍光体を発光させる原理でありながら、
水平方向に並んだ複数の電子ビームを同時に用いること
により、薄型で完全に平坦な画像歪のない表示を可能に
した新しい表示装置として、各方面の注目を浴びてい
る。
【0003】カラーフラットパネルの映像は、画面に垂
直方向に並んだ短冊状の複数の信号電極(グリッド)に、
パルス幅変調を施した電圧を印加することにより、電子
ビームを時間的にオンオフ制御して明暗を制御してい
る。なお、信号電極の本数は水平画素数の整数倍となっ
ており、1つの信号電極で複数の画素を時分割で受け持
つ。また、1画素はRGB3原色の蛍光体を発光させる
ため、1つの信号電極により発光を制御される蛍光体
は、その3倍の数となる。
直方向に並んだ短冊状の複数の信号電極(グリッド)に、
パルス幅変調を施した電圧を印加することにより、電子
ビームを時間的にオンオフ制御して明暗を制御してい
る。なお、信号電極の本数は水平画素数の整数倍となっ
ており、1つの信号電極で複数の画素を時分割で受け持
つ。また、1画素はRGB3原色の蛍光体を発光させる
ため、1つの信号電極により発光を制御される蛍光体
は、その3倍の数となる。
【0004】図5は従来のカラーフラットパネルを使用
した表示装置の映像出力回路を示すブロック図である。
図5において、1はクロック回路、2はA/Dコンバー
タ、3はラインメモリ、4はパルス幅変調回路、5は信
号電極、6は電子ビーム、7は蛍光面である。
した表示装置の映像出力回路を示すブロック図である。
図5において、1はクロック回路、2はA/Dコンバー
タ、3はラインメモリ、4はパルス幅変調回路、5は信
号電極、6は電子ビーム、7は蛍光面である。
【0005】以上のように構成されたカラーフラットパ
ネルを使用した表示装置の映像出力回路の動作について
説明する。
ネルを使用した表示装置の映像出力回路の動作について
説明する。
【0006】まず、クロック回路1は、映像信号に含ま
れる水平同期信号11に基づいたタイミングで一定周期の
クロック12を発生する。この発生するクロック12はA/
Dコンバータ2へのサンプリングクロック13と、パルス
幅変調回路4への基準クロック14とに兼用されている。
A/Dコンバータ2はサンプリングクロック13により映
像信号15をディジタル化し映像データ16に変換する。こ
の映像データ16はラインメモリ3に送られ、信号電極5
の数に合わせ分割記憶される。この記憶内容は表示タイ
ミングに合わせてパルス幅変調回路4に送られ、このパ
ルス幅変調回路4は基準クロック14により値に応じた幅
の駆動パルス17を発生する。この駆動パルス17がカラー
フラットパネルの内部の複数の信号電極5に送られるこ
とにより、複数の電子ビーム6がオンオフ制御され、蛍
光面7に画像の濃淡が再現される。
れる水平同期信号11に基づいたタイミングで一定周期の
クロック12を発生する。この発生するクロック12はA/
Dコンバータ2へのサンプリングクロック13と、パルス
幅変調回路4への基準クロック14とに兼用されている。
A/Dコンバータ2はサンプリングクロック13により映
像信号15をディジタル化し映像データ16に変換する。こ
の映像データ16はラインメモリ3に送られ、信号電極5
の数に合わせ分割記憶される。この記憶内容は表示タイ
ミングに合わせてパルス幅変調回路4に送られ、このパ
ルス幅変調回路4は基準クロック14により値に応じた幅
の駆動パルス17を発生する。この駆動パルス17がカラー
フラットパネルの内部の複数の信号電極5に送られるこ
とにより、複数の電子ビーム6がオンオフ制御され、蛍
光面7に画像の濃淡が再現される。
【0007】図2は従来(ア)と本発明の実施例(イ)にお
ける映像データ16の大きさに応じた駆動パルス17,37の
模式波形図、図3は従来(ア)と本発明の実施例(イ)にお
ける駆動パルス17,37(映像データ16)の大きさ(横軸)と
輝度(縦軸)との関係を示すグラフであり、図2(ア)に示
す従来のカラーフラットパネルを使用した表示装置の映
像出力回路における駆動パルス17は、この駆動パルス17
(映像データ16)が大きくなるほどパルスの開始時刻(t1
A>t1B> …… >t1H)が早くなることを示してい
る。すなわち、図2(ア)に傍記した記号A,B,Cは、
図3(ア)におけるグラフの実線上の同一記号の駆動パル
ス17(映像データ16)の大きさと輝度の関係を示し、この
ように駆動パルス17の幅、すなわち電子ビーム6がオン
になる時間と蛍光面7の輝度との関係は、図3(ア)の実
線のように略直線的であり、したがって、例えば駆動パ
ルス17のパルス幅が映像データ16により256段階に直線
的に変化するならば、256段階の直線的な輝度変化を再
現することが可能である。
ける映像データ16の大きさに応じた駆動パルス17,37の
模式波形図、図3は従来(ア)と本発明の実施例(イ)にお
ける駆動パルス17,37(映像データ16)の大きさ(横軸)と
輝度(縦軸)との関係を示すグラフであり、図2(ア)に示
す従来のカラーフラットパネルを使用した表示装置の映
像出力回路における駆動パルス17は、この駆動パルス17
(映像データ16)が大きくなるほどパルスの開始時刻(t1
A>t1B> …… >t1H)が早くなることを示してい
る。すなわち、図2(ア)に傍記した記号A,B,Cは、
図3(ア)におけるグラフの実線上の同一記号の駆動パル
ス17(映像データ16)の大きさと輝度の関係を示し、この
ように駆動パルス17の幅、すなわち電子ビーム6がオン
になる時間と蛍光面7の輝度との関係は、図3(ア)の実
線のように略直線的であり、したがって、例えば駆動パ
ルス17のパルス幅が映像データ16により256段階に直線
的に変化するならば、256段階の直線的な輝度変化を再
現することが可能である。
【0008】ちなみに、1つの信号電極5が蛍光面7に
おいて2画素6蛍光体を担当するよう設計されており、
また映像の輝度を256階調で再現するものとすれば、A
/Dコンバータ2のビット数は8ビット、パルス幅変調
回路4から発生されるパルスの幅は256段階となり、1
水平期間に少なくとも6×256=1536周期の基準クロッ
ク14を必要とする。標準テレビ信号の水平周期63.5μs
について考えれば、基準クロック14の周期は約40nsとな
る。
おいて2画素6蛍光体を担当するよう設計されており、
また映像の輝度を256階調で再現するものとすれば、A
/Dコンバータ2のビット数は8ビット、パルス幅変調
回路4から発生されるパルスの幅は256段階となり、1
水平期間に少なくとも6×256=1536周期の基準クロッ
ク14を必要とする。標準テレビ信号の水平周期63.5μs
について考えれば、基準クロック14の周期は約40nsとな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、パルス幅変調回路4の動作は固定周期の基準ク
ロック14で制御するため、駆動パルス17の幅が狭い低輝
度領域での輝度分解能が相対的に粗くなる。例をあげる
と、パルス幅200の輝度に対しパルス幅201の輝度はわず
か0.5%の違いであるが、パルス幅10の輝度に対しパル
ス幅11の輝度は10%の違いになる。加えて人間の視覚は
対数的であるため、この低輝度領域での微妙な輝度の違
いを明確に認識してしまう。
成では、パルス幅変調回路4の動作は固定周期の基準ク
ロック14で制御するため、駆動パルス17の幅が狭い低輝
度領域での輝度分解能が相対的に粗くなる。例をあげる
と、パルス幅200の輝度に対しパルス幅201の輝度はわず
か0.5%の違いであるが、パルス幅10の輝度に対しパル
ス幅11の輝度は10%の違いになる。加えて人間の視覚は
対数的であるため、この低輝度領域での微妙な輝度の違
いを明確に認識してしまう。
【0010】この低輝度領域の輝度分解能の改善のため
には、映像データ16のビット数の増加、すなわちA/D
コンバータ2のビット数増加、それに伴うラインメモリ
3の容量増加、およびパルス幅変調回路4への基準クロ
ック14の高速化などが必要であるが、いずれも回路規模
の増大によりコストが上昇する原因となるという問題を
有していた。
には、映像データ16のビット数の増加、すなわちA/D
コンバータ2のビット数増加、それに伴うラインメモリ
3の容量増加、およびパルス幅変調回路4への基準クロ
ック14の高速化などが必要であるが、いずれも回路規模
の増大によりコストが上昇する原因となるという問題を
有していた。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、低輝度領域の輝度分解能を改善し、かつ回路コス
トの上昇を最小限に抑えたカラーフラットパネルを使用
した表示装置の映像出力回路を提供することを目的とす
る。
ので、低輝度領域の輝度分解能を改善し、かつ回路コス
トの上昇を最小限に抑えたカラーフラットパネルを使用
した表示装置の映像出力回路を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、映像信号に同期した周期的なタイミング
信号をパルス幅変調信号の幅が狭い領域においては高速
に、幅が広くなる領域においては低速にと変化する可変
周期のタイミング信号を発生するタイミング回路と、前
記タイミング信号を基に映像信号の明暗に応じたパルス
幅変調信号を発生するパルス幅変調回路と、前記パルス
幅変調信号により複数の電子ビームのオンオフ制御を行
う複数の信号電極を有することを特徴とする。
成するために、映像信号に同期した周期的なタイミング
信号をパルス幅変調信号の幅が狭い領域においては高速
に、幅が広くなる領域においては低速にと変化する可変
周期のタイミング信号を発生するタイミング回路と、前
記タイミング信号を基に映像信号の明暗に応じたパルス
幅変調信号を発生するパルス幅変調回路と、前記パルス
幅変調信号により複数の電子ビームのオンオフ制御を行
う複数の信号電極を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、映像信号に同期した周期的な
タイミング信号を、パルス幅変調信号の幅の狭い,広い
に応じて高速,低速に変化する可変周期としたことによ
り、映像データのビット数の増加なしに低輝度領域での
輝度分解能を改善することができるため、回路規模の大
幅な増大やそれに伴うコスト上昇なく、低輝度領域での
画質向上を実現することができる。
タイミング信号を、パルス幅変調信号の幅の狭い,広い
に応じて高速,低速に変化する可変周期としたことによ
り、映像データのビット数の増加なしに低輝度領域での
輝度分解能を改善することができるため、回路規模の大
幅な増大やそれに伴うコスト上昇なく、低輝度領域での
画質向上を実現することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例におけるカラーフラ
ットパネルを使用した表示装置の映像出力回路のブロッ
ク図である。図1において、A/Dコンバータ2,ライ
ンメモリ3,パルス幅変調回路4,信号電極5,電子ビ
ーム6および蛍光面7の部分は、既に図5で説明した従
来のカラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出
力回路と同一のものである。ここで、21は図4に示す複
数の周期のクロック31,32,33を発生するクロック回
路、22は前記クロックを選択するセレクタ、23はクロッ
クをカウントするカウンタである。
ットパネルを使用した表示装置の映像出力回路のブロッ
ク図である。図1において、A/Dコンバータ2,ライ
ンメモリ3,パルス幅変調回路4,信号電極5,電子ビ
ーム6および蛍光面7の部分は、既に図5で説明した従
来のカラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出
力回路と同一のものである。ここで、21は図4に示す複
数の周期のクロック31,32,33を発生するクロック回
路、22は前記クロックを選択するセレクタ、23はクロッ
クをカウントするカウンタである。
【0015】また、前記クロック回路21は、映像信号に
同期した一定周期のクロック信号を複数の分周比で分周
した複数のタイミング信号を発生する分周回路(図略)を
有する。このクロック回路21と前記複数のタイミング信
号のうちの1つをカウンタ23からの選択信号35で選択す
るセレクタ22とでタイミング回路24を構成し、タイミン
グ信号(基準クロック36)を出力する。
同期した一定周期のクロック信号を複数の分周比で分周
した複数のタイミング信号を発生する分周回路(図略)を
有する。このクロック回路21と前記複数のタイミング信
号のうちの1つをカウンタ23からの選択信号35で選択す
るセレクタ22とでタイミング回路24を構成し、タイミン
グ信号(基準クロック36)を出力する。
【0016】以上のように構成されたカラーフラットパ
ネルを使用した表示装置の映像出力回路の動作について
説明する。なお、基本的動作に関しては、既に図5で説
明した従来のカラーフラットパネルを使用した表示装置
の映像出力回路の動作と同一であるので、異なる点のみ
を説明する。
ネルを使用した表示装置の映像出力回路の動作について
説明する。なお、基本的動作に関しては、既に図5で説
明した従来のカラーフラットパネルを使用した表示装置
の映像出力回路の動作と同一であるので、異なる点のみ
を説明する。
【0017】まず、クロック回路21の分周回路では、水
平同期信号11に基づいたタイミングで一定周期の図4に
示すクロック31,32,33を発生する。ここで、クロック
32は従来のクロック12と同一のタイミングであり、クロ
ック31はクロック32の2分の1の周期、クロック33はク
ロック31の2倍の周期を有する。クロック32はA/Dコ
ンバータ2へのサンプリングクロック34として送られ
る。一方、クロック31,32,33はセレクタ22に送られ
る。またカウンタ23にはクロック33と水平同期信号11が
入力されており、クロック33を一定数カウントするごと
に選択信号35を発生する。セレクタ22は、選択信号35に
応じて、クロック31,32,33のいずれか1つをパルス幅
変調回路4の基準クロック36として送出する。
平同期信号11に基づいたタイミングで一定周期の図4に
示すクロック31,32,33を発生する。ここで、クロック
32は従来のクロック12と同一のタイミングであり、クロ
ック31はクロック32の2分の1の周期、クロック33はク
ロック31の2倍の周期を有する。クロック32はA/Dコ
ンバータ2へのサンプリングクロック34として送られ
る。一方、クロック31,32,33はセレクタ22に送られ
る。またカウンタ23にはクロック33と水平同期信号11が
入力されており、クロック33を一定数カウントするごと
に選択信号35を発生する。セレクタ22は、選択信号35に
応じて、クロック31,32,33のいずれか1つをパルス幅
変調回路4の基準クロック36として送出する。
【0018】セレクタ22およびカウンタ23の動作に関
し、さらに図4を用いて説明する。図4は水平同期信号
11、クロック31,32,33、選択信号35、基準クロック36
の関係を示すタイミング図である。
し、さらに図4を用いて説明する。図4は水平同期信号
11、クロック31,32,33、選択信号35、基準クロック36
の関係を示すタイミング図である。
【0019】カウンタ23は、水平同期信号11によりリセ
ットされ、セレクタ22に対し一番周期の長いクロック33
を出力するように選択信号35を送出する。その後、カウ
ンタ23はクロック33を一定数、例えば64カウントした
後、セレクタ22に対し中間の周期のクロック32を出力す
るように選択信号35を送出する。さらに32カウントした
後に、セレクタ22に対し一番周期の短いクロック31を出
力するように選択信号35を送出する。このように構成す
ることにより、同一の表示動作期間における従来例の基
準クロック14と、本発明の一実施例における基準クロッ
ク36の合計パルス数は、後述のごとく同一ながら、基準
クロック36を低輝度領域で高速、高輝度領域で低速のク
ロックとなるように制御することが可能になる。
ットされ、セレクタ22に対し一番周期の長いクロック33
を出力するように選択信号35を送出する。その後、カウ
ンタ23はクロック33を一定数、例えば64カウントした
後、セレクタ22に対し中間の周期のクロック32を出力す
るように選択信号35を送出する。さらに32カウントした
後に、セレクタ22に対し一番周期の短いクロック31を出
力するように選択信号35を送出する。このように構成す
ることにより、同一の表示動作期間における従来例の基
準クロック14と、本発明の一実施例における基準クロッ
ク36の合計パルス数は、後述のごとく同一ながら、基準
クロック36を低輝度領域で高速、高輝度領域で低速のク
ロックとなるように制御することが可能になる。
【0020】これにより、本発明の一実施例のパルス幅
変調回路4の発生する駆動パルス37の波形図を図2(イ)
に示す。これは図3に示すところの駆動パルス37(映像
データ16)が大きくなるほどパルスの開始時刻(t1a>
t1b> …… >t1h)が早くなることを示している。
既に図2(ア)に示した従来の例における駆動パルス17と
は、パルス幅の取り得る間隔が異なる。図2(イ)に傍記
した記号a,b,cは、図3(イ)におけるグラフの破線
上の同一記号の駆動パルス37(映像データ16)の大きさと
輝度の関係を示し、映像データ16の変化に対して駆動パ
ルス37の幅の間隔、すなわち電子ビーム6がオンになる
時間が折れ線状に変化するため、映像データ16と蛍光面
7の輝度との関係も、図3(イ)の破線に示すような折れ
線状になる。
変調回路4の発生する駆動パルス37の波形図を図2(イ)
に示す。これは図3に示すところの駆動パルス37(映像
データ16)が大きくなるほどパルスの開始時刻(t1a>
t1b> …… >t1h)が早くなることを示している。
既に図2(ア)に示した従来の例における駆動パルス17と
は、パルス幅の取り得る間隔が異なる。図2(イ)に傍記
した記号a,b,cは、図3(イ)におけるグラフの破線
上の同一記号の駆動パルス37(映像データ16)の大きさと
輝度の関係を示し、映像データ16の変化に対して駆動パ
ルス37の幅の間隔、すなわち電子ビーム6がオンになる
時間が折れ線状に変化するため、映像データ16と蛍光面
7の輝度との関係も、図3(イ)の破線に示すような折れ
線状になる。
【0021】ここで、従来例と同じく1つの信号電極5
が蛍光面7において2画素6蛍光体を担当するよう設計
されており、また映像の輝度を256階調で再現するもの
とする。標準テレビ信号の水平周期63.5μsに対し、ク
ロック32は従来例と同一で周期40ns、クロック31は周期
20ns、クロック33は周期80nsとすれば、基準クロック36
は周期20nsのクロックが128個、周期40nsのパルスが64
個、周期80nsのパルスが64個から構成され、合計期間は
20×128+40×64+80×64=10.24μsと同一である。
が蛍光面7において2画素6蛍光体を担当するよう設計
されており、また映像の輝度を256階調で再現するもの
とする。標準テレビ信号の水平周期63.5μsに対し、ク
ロック32は従来例と同一で周期40ns、クロック31は周期
20ns、クロック33は周期80nsとすれば、基準クロック36
は周期20nsのクロックが128個、周期40nsのパルスが64
個、周期80nsのパルスが64個から構成され、合計期間は
20×128+40×64+80×64=10.24μsと同一である。
【0022】この例によれば、パルス幅200の輝度に対
しパルス幅201の輝度は約1%の違いと従来例よりも粗
くなるが、パルス幅10の輝度に対しパルス幅11の輝度は
約5%の違いと大幅に改善され、従来例よりも低輝度に
おける微妙な輝度の違いを表現することが可能になり、
対数的である人間の視覚により合致したものとなる。
しパルス幅201の輝度は約1%の違いと従来例よりも粗
くなるが、パルス幅10の輝度に対しパルス幅11の輝度は
約5%の違いと大幅に改善され、従来例よりも低輝度に
おける微妙な輝度の違いを表現することが可能になり、
対数的である人間の視覚により合致したものとなる。
【0023】以上のように、本発明によれば、クロック
回路21から周期の異なる3種類のクロックを発生し、そ
れをセレクタ22およびカウンタ23を用い、低輝度領域に
おいて周期の短い、高輝度領域において周期の長い基準
クロック36を作成することにより、駆動パルス37のパル
ス幅を低輝度領域において細かく制御することが可能と
なり、低輝度における微妙な輝度の差を表現することが
できる。しかも映像データ16のビット数の増加、すなわ
ちA/Dコンバータ2の増加、それに伴うラインメモリ
3の容量増加などを必要としないので、回路規模の増大
がほとんどなく、低コストのカラーフラットパネルを使
用した表示装置の映像出力回路を実現することができ
る。
回路21から周期の異なる3種類のクロックを発生し、そ
れをセレクタ22およびカウンタ23を用い、低輝度領域に
おいて周期の短い、高輝度領域において周期の長い基準
クロック36を作成することにより、駆動パルス37のパル
ス幅を低輝度領域において細かく制御することが可能と
なり、低輝度における微妙な輝度の差を表現することが
できる。しかも映像データ16のビット数の増加、すなわ
ちA/Dコンバータ2の増加、それに伴うラインメモリ
3の容量増加などを必要としないので、回路規模の増大
がほとんどなく、低コストのカラーフラットパネルを使
用した表示装置の映像出力回路を実現することができ
る。
【0024】なお、以上の説明において具体的に示した
数値はあくまで一例であり、本発明の意図するところと
直接の関係はない。また、クロックの周期は3種類に限
るものではなく、また相互の関係は1対2に限定される
ものではない。
数値はあくまで一例であり、本発明の意図するところと
直接の関係はない。また、クロックの周期は3種類に限
るものではなく、また相互の関係は1対2に限定される
ものではない。
【0025】また、図2において、駆動パルス37の開始
時刻t1a,t1b,……のみが映像データ16により変化
し、終了時刻t2は一定であるように説明したが、これ
は回路の構成によっては逆に終了時間を変化させてもよ
い。その場合、セレクタ22の動作は上記の説明と逆に短
いクロック31が最初に選択されるように構成すれば、何
ら矛盾を生じることはない。
時刻t1a,t1b,……のみが映像データ16により変化
し、終了時刻t2は一定であるように説明したが、これ
は回路の構成によっては逆に終了時間を変化させてもよ
い。その場合、セレクタ22の動作は上記の説明と逆に短
いクロック31が最初に選択されるように構成すれば、何
ら矛盾を生じることはない。
【0026】パルス幅変調信号の幅が狭い領域において
高速に、幅が広くなる領域において低速にと変化する可
変周期のタイミング信号の具現化手段は他にもあり、例
えば位相比較器と電圧制御可変周波数発振器とを組み合
わせたPLL回路を用い、その制御電圧をパルス幅変調
信号のタイミングに合わせて動的に制御してもよい。
高速に、幅が広くなる領域において低速にと変化する可
変周期のタイミング信号の具現化手段は他にもあり、例
えば位相比較器と電圧制御可変周波数発振器とを組み合
わせたPLL回路を用い、その制御電圧をパルス幅変調
信号のタイミングに合わせて動的に制御してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーフ
ラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路は、タ
イミング回路が、パルス幅変調信号の幅が狭い領域にお
いては高速に、幅が広くなる領域においては低速にと変
化する可変周期のタイミング信号を発生することによ
り、映像データのビット数の増加なしに低輝度領域での
輝度分解能を改善することが可能であり、回路規模の大
幅な増大とそれに伴うコスト上昇を解消し、画質向上を
実現することができる。
ラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路は、タ
イミング回路が、パルス幅変調信号の幅が狭い領域にお
いては高速に、幅が広くなる領域においては低速にと変
化する可変周期のタイミング信号を発生することによ
り、映像データのビット数の増加なしに低輝度領域での
輝度分解能を改善することが可能であり、回路規模の大
幅な増大とそれに伴うコスト上昇を解消し、画質向上を
実現することができる。
【図1】本発明の一実施例におけるカラーフラットパネ
ルを使用した表示装置の映像出力回路を示すブロック図
である。
ルを使用した表示装置の映像出力回路を示すブロック図
である。
【図2】従来(ア)と本発明の実施例(イ)における駆動パ
ルスの模式波形図である。
ルスの模式波形図である。
【図3】従来(ア)と本発明の実施例(イ)における輝度と
駆動パルス(映像データ)の大きさとの関係を示すグラフ
である。
駆動パルス(映像データ)の大きさとの関係を示すグラフ
である。
【図4】本発明の一実施例における水平同期信号,クロ
ック,選択信号,基準クロックの関係を示すタイミング
図である。
ック,選択信号,基準クロックの関係を示すタイミング
図である。
【図5】従来のカラーフラットパネルを使用した表示装
置の映像出力回路を示すブロック図である。
置の映像出力回路を示すブロック図である。
2…A/Dコンバータ、 3…ラインメモリ、 4…パ
ルス幅変調回路、 5…信号電極、 6…電子ビーム、
7…蛍光面、 21…クロック回路、 22…セレクタ、
23…カウンタ、 24…タイミング回路。
ルス幅変調回路、 5…信号電極、 6…電子ビーム、
7…蛍光面、 21…クロック回路、 22…セレクタ、
23…カウンタ、 24…タイミング回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 映像信号に同期した周期的なタイミング
信号をパルス幅変調信号の幅が狭い領域においては高速
に、幅が広くなる領域においては低速にと変化する可変
周期のタイミング信号を発生するタイミング回路と、前
記タイミング信号を基に映像信号の明暗に応じたパルス
幅変調信号を発生するパルス幅変調回路と、前記パルス
幅変調信号により複数の電子ビームのオンオフ制御を行
う複数の信号電極を有することを特徴とするカラーフラ
ットパネルを使用した表示装置の映像出力回路。 - 【請求項2】 前記タイミング回路は、映像信号に同期
した一定周期のクロックを複数の分周比で分周して複数
のタイミング信号を発生する分周回路を有するクロック
回路と、前記複数のタイミング信号のうち1つを選択し
基準クロックを前記パルス幅変調回路へ出力するセレク
タと、前記クロック回路からのクロックをカウントし、
前記セレクタにクロックを選択する信号を出力するカウ
ンタとを有することを特徴とする請求項1記載のカラー
フラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路。 - 【請求項3】 前記タイミング回路は、位相比較器と、
電圧制御可変周波数発振器とを組み合わせたPLL回路
とからなり、前記電圧制御可変周波数発振器の制御電圧
をパルス幅変調信号のタイミングに合わせて動的に制御
することを特徴とする請求項1記載のカラーフラットパ
ネルを使用した表示装置の映像出力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27904294A JPH08137427A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | カラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27904294A JPH08137427A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | カラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08137427A true JPH08137427A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17605593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27904294A Pending JPH08137427A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | カラーフラットパネルを使用した表示装置の映像出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08137427A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6947060B2 (en) | 1998-02-16 | 2005-09-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, electron beam apparatus, modulation circuit, and image-forming apparatus driving method |
US7079129B2 (en) * | 1999-01-29 | 2006-07-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing device |
EP1717785A1 (en) * | 2005-04-27 | 2006-11-02 | Samsung SDI Co., Ltd. | Driving apparatus and driving method for electron emission device |
CN101794555A (zh) * | 2010-04-07 | 2010-08-04 | 友达光电股份有限公司 | 增加背光亮度分辨率的方法以及背光亮度调制方法 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27904294A patent/JPH08137427A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6947060B2 (en) | 1998-02-16 | 2005-09-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, electron beam apparatus, modulation circuit, and image-forming apparatus driving method |
US7079129B2 (en) * | 1999-01-29 | 2006-07-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing device |
EP1717785A1 (en) * | 2005-04-27 | 2006-11-02 | Samsung SDI Co., Ltd. | Driving apparatus and driving method for electron emission device |
CN101794555A (zh) * | 2010-04-07 | 2010-08-04 | 友达光电股份有限公司 | 增加背光亮度分辨率的方法以及背光亮度调制方法 |
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