JPH08137111A - 平版印刷版 - Google Patents

平版印刷版

Info

Publication number
JPH08137111A
JPH08137111A JP27806194A JP27806194A JPH08137111A JP H08137111 A JPH08137111 A JP H08137111A JP 27806194 A JP27806194 A JP 27806194A JP 27806194 A JP27806194 A JP 27806194A JP H08137111 A JPH08137111 A JP H08137111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
layer
lithographic printing
silver halide
silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27806194A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yoshida
章男 吉田
Genzo Yamano
元三 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP27806194A priority Critical patent/JPH08137111A/ja
Priority to US08/554,627 priority patent/US5641605A/en
Priority to EP95117512A priority patent/EP0710888B1/en
Priority to DE69500801T priority patent/DE69500801T2/de
Publication of JPH08137111A publication Critical patent/JPH08137111A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷画質が良く、保水性及び耐刷性に優れた、
銀錯塩拡散転写法を用いた平版印刷版を提供すること。 【構成】ポリオレフィンをラミネートした紙支持体上に
少なくとも一つの下塗層及びハロゲン化銀乳剤層及び物
理現像核を順次塗布されてなる平版印刷版に於て、 a)該ハロゲン化銀乳剤層を含む面側の塗布層中に平均粒
子サイズが2ミクロン以下であるマット化剤を含有し、 b)該平版印刷版の中心線平均粗さRaが0.6以下であ
る ことを特徴とする平版印刷版。 【効果】銀錯塩拡散転写法を用いた平版印刷版におい
て、印刷画質の向上、保水性の向上、及び、耐刷性の確
保が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀錯塩拡散転写法を応
用した、紙支持体を用いた平版印刷版に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版は、油脂性のインキを受理す
る親油性の画線部分と、インキを受理しない撥油性の非
画線部分とからなり、一般に該非画線部は水を受け付け
る親水性部分から構成されている。通常の平版印刷で
は、水とインキの両方を版面に供給し、画線部は着色性
のインキを、非画線部は水を選択的に受け入れ、該画線
上のインキを、例えば紙等の被印刷体に転写させること
によって印刷がなされている。
【0003】従って、良い印刷物を得るためには、画線
部と非画線部の親油性及び親水性の差が十分に大きく
て、水及びインキを版面に供給した時に、画線部は十分
量のインキを受け付け、非画線部は全くインキを受付け
ないことが必要である。
【0004】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平
版印刷版、特にハロゲン化銀乳剤層の上に物理現像核層
を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第3,72
8,114号、同第4,134,769号、同第4,1
60,670号、同第4,336,321号、同第4,
501,811号、同第4,510,228号、同第
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀結晶は、DTR現像により化学現像
を生起し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一
方、未露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤
により銀塩錯体となって表面の物理現像核層まで拡散
し、核の存在により物理現像を生起してインキ受容性の
物理現像銀を主体とする画線部を形成する。
【0005】このように、該平版印刷版ではゼラチン−
ハロゲン化銀乳剤層の上にある物理現像核層上に析出し
た銀像をインキ受容性の画線部として利用するため、一
般の平版印刷版(例えばPS版等)に比して、画線部の
機械的摩耗に対する抵抗性が不十分であり、画線部が欠
落したり、画線部のインキ受容性が徐々に失われ易いと
いう欠点を有している。
【0006】この欠点を克服するために、ゼラチンの硬
膜度を高くしたり、物理現像核の量を多くすれば、地汚
れが発生して該平版印刷版の耐刷力が著しく低下する。
さらに平版印刷版を製造してから製版するまで長期に亘
って保存することによって地汚れが発生したり、インキ
受容性が劣化したりする欠点があり、改良が望まれてい
る。
【0007】平版印刷版の表面凹凸が印刷性に与える影
響は、PS版の分野でも公知であるが、本発明の銀錯塩
拡散転写法を用いた平版印刷版でも、重要な因子である
ことが公知となっている。特に、銀錯塩拡散転写法を用
いた平版印刷版では、非画像部は主としてゼラチン皮膜
よりなっており、本来は親水性は高いものの、画像部の
耐刷性を向上させるために用いる、マット化剤により表
面のマット性が大きく(表面の凹凸が大きく)設計され
ることが一般的であった。特開平5−66564、同平
5−80517、同平5−80518、同平5−805
20、同平5−80519、同平5−100430、米
国特許第5,281,509号に於て、表面のマット性
と印刷汚れに相関性のあることが開示され、表面を平滑
化することにより、非画像部の印刷汚れを大幅に減少さ
せうることが開示された。また、表面を平滑化すれば、
印刷画質は良化するが、従来技術では、耐刷性の低下が
大きく、実現できなかった。
【0008】近年、非常に分散性に優れた微小シリカの
開発が飛躍的に進展した為、この様な微小シリカを用い
ての表面粗さの調整が可能になった。この点に着目し、
平均粒子径の小さいマット化剤を密に該平版印刷版の下
塗り層中に充填しかつ該平版印刷版の中心線平均粗さR
a値の低減を維持しておくことが耐汚れ性能の低下を招
く事なく高印刷画質及び耐傷性能の改良に効果的である
事が明確になった。
【0009】銀錯塩拡散転写法を応用した平版印刷版の
支持体には、ポリオレフィンをラミネートした紙ベース
や下引加工を施したポリエチレンテレフタレートフィル
ムが使用されることが多い。特公昭55−19756に
は、粗面のポリオレフィンをラミネートした紙ベースを
用いることが好ましいとの記載があり、市販の銀錯塩拡
散転写法を応用した平版印刷版にも用いられている。し
かしながら、印刷画質は十分なものでは無く、市場から
は印刷画質の改良の要望が多かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
画質が良く、保水性及び耐刷性に優れた、銀錯塩拡散転
写法を用いた平版印刷版を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ポ
リオレフィンをラミネートした紙支持体上に少なくとも
一つの下塗層及びハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核を
順次塗布されてなる平版印刷版に於て、 a)該ハロゲン化銀乳剤層を含む面側の塗布層中に平均粒
子サイズが2ミクロン以下であるマット化剤を含有し、 b)該平版印刷版の中心線平均粗さRaが0.6以下とす
ることにより達成された。
【0011】本発明の平版印刷版に用いられる支持体
は、ポリオレフィンをラミネートした紙ベースである。
本発明において用いられるポリオレフィンは、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等であり、低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、或は、それらの混合物が多く用い
られる。支持体の表面を塗布層との接着を良くする為に
表面処理することも可能である。本発明において用いら
れるポリオレフィンをラミネートした紙の中心線平均粗
さRaは0.5以下が好ましい。ポリオレフィンをラミ
ネートした紙ベースは、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと比較し、コスト面でも安価であり、又、廃棄物
の再利用等の環境問題の面で有利である。
【0012】本発明に用いられる平版印刷版は、該ハロ
ゲン化銀乳剤層を含む面側の塗布層中に平均粒子サイズ
が2ミクロン以下であるマット化剤を含有せしめたもの
である。本発明の平版印刷版の乳剤側の構成層に用いら
れるマット化剤は、平均粒径2ミクロン以下の固形粉末
であり、例えば、シリカ粒子、等がある。本発明におい
ては、平均粒径0.5〜2ミクロンのシリカ粒子が好ま
しい。特に、フッ化水素にて表面処理したシリカ粒子は
分散安定性に優れており好ましい。シリカ粒子の具体例
としては、富士ディヴィソン化学株式会社製サイロイ
ド、水澤化学株式会社製ミズカシル、塩野義製薬社製カ
ープレックス等がある。マット化剤の添加量は、種々の
条件により異なるが、1m2 当り0.1g〜5gの範囲
である。好ましくは、1m2当り2.0g〜5.0gの
範囲である。2.0g/m2未満では、耐刷性能の低下
が見られる。
【0013】米国特許第5,281,509号明細書に
は、中心線表面粗さが0.6以下の平版印刷版の記載が
あり、同じくマット化剤2.0g/m2 以上の記載もあ
るが、当時の技術からは、乳剤層側の総バインダー量が
8.0g/m2 以下にして、2.0g/m2 以上のマッ
ト化剤を用いれば、中心線表面粗さが0.6以下の平版
印刷版を得ることは不可能であった。本発明における微
粒子の分散性の良いシリカ粒子を用いることにより、乳
剤層側の総バインダー量が8.0g/m2 以下であって
も、2.0g/m2 以上のマット化剤を用いても、中心
線表面粗さが0.6以下の平版印刷版を得ることが容易
になった。
【0014】本発明の平版印刷版の中心線平均粗さRa
は0.6以下に調整されたものである。表面粗さの調整
は、支持体の表面粗さ、マット化剤の平均粒子サイズ、
その添加量、その分散状態、マット化剤の分散剤、等に
依存する。
【0015】本発明において、該平版印刷版の中心線平
均粗さRa値は、表面粗さ形状測定機、例えば、東京精
密社製サーフコム500Bを用いることにより測定する
ことができる。粗さ曲線からその中心線の方向に測定長
さlの部分を抜取り、この抜取り部分の中心線をX軸、
縦倍率の方向をY軸とし、粗さ曲線をy=f(x)で表
したとき、中心線平均粗さRa値は、マイクロメートル
単位で表し、数1の式によって計算することができる。
【0016】
【数1】
【0017】本発明において、該平版印刷版の中心線平
均粗さRa値が0.6以下であることが必要である。該
支持体の中心線平均粗さRa値が0.6より大きい場
合、平版印刷版の印刷画質の低下が大きく、印刷汚れが
発生し易い。
【0018】本発明の平版印刷版の乳剤側の構成層に用
いられるマット化剤に加えて、酸化チタンを用いること
もできる。酸化チタンは、アナターゼ型、ルチル型等、
任意のものを用いることができる。分散安定性等の目的
で表面処理されているものが好ましい。酸化チタンは通
常水に分散して、塗布の前のメイクアップ時に添加され
るが、必ずしも、これに限定されない。酸化チタンの添
加量は、種々の条件により異なるが、1m2当り1g〜
20gの範囲である。
【0019】本発明の平版印刷版においては、耐汚れ性
を向上させるために、該物理現像核層に親水性ポリマー
を含有せしめることが好ましい。
【0020】本発明の平版印刷版に用いられる親水性ポ
リマーはアクリルアマイド系ポリマーであることが好ま
しい。アクリルアマイド系ポリマーとしては、例えば、
特公昭56−24262に記載されたアクリルアマイド
とビニルイミダゾールの共重合体、特開平4−2777
48に記載されたアクリルアマイドとアクリル酸の共重
合体、同平4−296756に記載されたパーフルオロ
アルキルとアクリルアマイドとビニルイミダゾールの共
重合体、同平4−298752に記載されたアクリルア
マイド系ポリマー、同平6−59455に記載されたホ
スマー基を有するアクリルアマイド系ポリマー、同平6
−67434に記載されたメチロール化されたアクリル
アマイド系ポリマー、同平6−67435に記載された
アクリルアマイド系ポリマー、同平6−130671に
記載されたアクリルアマイド系ポリマー、同平6−16
1113に記載されたイミダソール基を有するアクリル
アマイド系ポリマー、同平6−230575に記載され
たメチロール化されたアクリルアマイド系ポリマーと多
糖類の併用、特願平5−124154に記載されたアク
リルアマイドとビニルアミノトリアジンの共重合体、等
が挙げられる。
【0021】本発明に用いられる別の親水性ポリマー
は、例えば、特開平4−277747に記載されたプル
ラン、同平6−230576に記載された多糖類、等が
挙げられる。この他に、澱粉、ジアルデヒド澱粉、カル
ボキシメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナ
トリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリスチレン
スルホン酸、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコ
ール等の親水性高分子又はそのオリゴマーがある。
【0022】本発明に用いられる親水性ポリマーの含有
量は0.5g/m2 以下であることが好ましい。
【0023】本発明に用いる平版印刷版はゼラチンを含
有しており、その含有層は下塗り層であり、乳剤層であ
り、また物理現像核層でもありうる。これらのゼラチン
含有層は、ゼラチン硬膜剤で硬化することができる。ゼ
ラチン硬膜剤としては、例えば、クロム明ばんのような
無機化合物、ホルマリン、グリオキサール、マレアルデ
ヒド、グルタルアルデヒドのようなアルデヒド類、尿素
やエチレン尿素等のN−メチロール化合物、ムコクロル
酸、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサンの様な
アルデヒド類、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S
−トリアジン塩や、2,4−ジヒドロキシ−6−クロロ
−S−トリアジン塩のような活性ハロゲンを有する化合
物、ジビニルスルホン、ジビニルケトンやN、N、N−
トリアクロイルヘキサヒドロトリアジン、活性な三員環
であるエチレンイミノ基やエポキシ基を分子中に二個以
上有する化合物類、高分子硬膜剤としてのジアルデヒド
澱粉等の種々の化合物の一種もしくは二種以上を用いる
ことができる。
【0024】硬膜剤はすべての層に添加することも出
来、幾つか又は一層にのみ添加することも可能である。
勿論、拡散性の硬膜剤は二層同時塗布の場合、何れか一
層にのみ添加することが可能である。添加方法は乳剤製
造時に添加したり、塗布時にインラインで添加すること
もできる。
【0025】本発明のゼラチン含有層におけるゼラチン
は、その一部を、水溶性ゼラチン、澱粉、デキストリ
ン、アルブミン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエ
チルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリアクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共
重合体等の親水性高分子の一種又は二種以上で置換する
ことも出来る。さらにビニル重合体水性分散物(ラテッ
クス)をゼラチン層に添加することも出来る。
【0026】下塗り層の高分子結合剤は、一般に0.5
〜10g/m2 より好ましくは1〜6g/m2 である。
下塗り層にはハレーション防止の目的でカーボンブラッ
ク等の顔料、染料等を含み得る。さらに現像主薬等の写
真用添加物も含むことが出来る。また下塗り層は特開昭
48−5503、同昭48−100203、同昭49−
16507に記載のようなものであってもよい。
【0027】ハロゲン化銀乳剤層は、例えば、塩化銀、
臭化銀、塩臭化銀、及びこれらにヨウ化銀を含むものか
らなる。ハロゲン化銀結晶は、ロジウム塩、イリジウム
塩、パラジウム塩、ルテニウム塩、ニッケル塩、白金塩
等の重金属塩を含んでいてもよく、添加量はハロゲン化
銀1モル当り10-8〜10-3モルである。ハロゲン化銀
の結晶形態に特に制限はなく、立方体ないし14面体粒
子、さらにはコアシェル型、平板状粒子でもよい。ハロ
ゲン化銀結晶は、単分散、多分散結晶であってもよく、
その平均粒径は0.2〜0.8μmの範囲である。好ま
しい例の一つとしては、ロジウム塩もしくはイリジウム
塩を含む、塩化銀が80モル%以上の単分散もしくは多
分散結晶がある。
【0028】ハロゲン化銀乳剤は、それが製造される時
又は塗布される時に種々な方法で増感することが出来
る。例えば、チオ硫酸ナトリウム、アルキルチオ尿素に
よって、又は金化合物、たとえばロダン金、塩化金によ
って、又はこれらの両者の併用など当該技術分野におい
て良く知られた方法で化学的に増感することが好まし
い。ハロゲン化銀乳剤は又、例えばシアニン、メロシア
ニン等の色素によってポジティブにもネガティブにも増
感又は減感され得る。その増感又は減感され得る波長域
に特に制限はない。従って、オルソ増感、パンクロ増
感、ヘリウム−ネオンレーザー用増感、アルゴンレーザ
ー用増感、LED用増感、半導体レーザー用増感もなし
得るし、明室用にUV増感、可視光減感もなし得る。
【0029】乳剤層の上部に存在する表面層には物理現
像核を含む。物理現像核としては銀、アンチモン、ビス
マス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウ
ム、ロジウム、金、白金等の金属コロイド微粒子や、こ
れらの金属の硫化物、多硫化物、セレン化物、又はそれ
らの混合物、混晶であっても良い。さらに物理現像核層
には、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、カテコ
ール等の現像主薬や、ホルマリン、ジクロロ−s−トリ
アジン等の公知の硬膜剤を含んでいてもよい。
【0030】下塗り層、ハロゲン化銀乳剤層、物理現像
核層等の各塗布層には、塗布助剤として、陰イオン、陽
イオンもしくは中性界面活性剤のいくつかを含んでいて
もよいし、カブリ防止剤、マット剤、増粘剤、帯電防止
剤等を含むことが出来る。
【0031】本発明で使用する現像処理液には、アルカ
リ性物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム等、保恒剤とし
ての亜硫酸塩、ハロゲン化銀溶剤、例えばチオ硫酸塩、
チオシアン酸塩、環状イミド、2−メルカプト安息香
酸、アミン等、粘稠剤、例えばヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース等、カブリ防止剤、
例えば臭化カリウム、特開昭47−26201に記載の
化合物等、現像剤、例えばハイドロキノン類、カテコー
ル、1−フェニル−3−ピラゾリドン等、現像変性剤、
例えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化合物等
を含むことが出来る。さらに現像処理液には、米国特許
第3,776,728号に記載の如き表面銀層のインキ
乗りを良くする化合物等を使用することが出来る。
【0032】本発明の平版印刷版の現像後の表面銀層
は、任意の公知の表面処理剤でインキ受容性に変換ない
しは受容性を増強せしめ得る。このような処理液として
は、例えば特公昭48−29723、米国特許第3,7
21,559号等に記載されている。印刷方法、あるい
は使用する不感脂化液、給湿液等は普通に良く知られた
方法によることが出来る。以下に本発明を実施例により
説明するが勿論本発明はこれだけに限定されるものでは
ない。
【0033】
【実施例】
【0034】実施例1 支持体として、中心線平均粗さRa0.4μのポリエチ
レンをラミネートした紙を用い、該支持体上に、ゼラチ
ン0.8g/m2 及びマット化剤を含む裏塗層を塗布
し、下記の如く下塗層を塗布する。
【0035】 <下塗塗液> ゼラチン 20g 水 300g 塩野義製薬製カープレックスFP−101 (平均粒子サイズ1.1ミクロン) 25g カーボンブラック分散液(固形分32%) 8g ホルムアルデヒド(30%水溶液) 4g 界面活性剤 6ml 水を加え全量を500gにする。
【0036】塗布量は湿分塗布量で50g/m2 であっ
た。上記下塗層上にオルソ増感された高コントラスト塩
化銀乳剤を硝酸銀に換算して1.0g/m2 塗布した。
乾燥後、50℃2日加温して、特開昭58−21602
の実施例2に記載の核塗布液(ポリマーとしてはNo.3の
アクリルアミドとイミダゾールとの共重合体を含み現像
主薬としてハイドロキノンを0.8g/m2 の割合で含
む)にポリアクリル酸ソーダ(平均分子量26000
0)を0.04g/m2 となるように加えた液を同様に
して調整し、塗布した。(試料1)。比較として、中心
線平均粗さRa1.1μのポリエチレンをラミネートし
た紙を用いることを除いては同様にして平版印刷版を作
成した。(比較a)。
【0037】上記各平版印刷版を、三菱製紙社製製版カ
メラプロセッサCP−550IIを用いて、画像露光を行
い、現像処理を行った。現像は下記の拡散転写現像液で
それぞれ30℃、20杪間現像した。安定化は、下記の
組成の安定化液でそれぞれ25℃、20杪間処理し、乾
燥させた。
【0038】 <拡散転写現像液> 水 700g 水酸化ナトリウム 18g 水酸化カリウム 7g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2−メルカプト安息香酸 1g ウラシル 10g 2−メチルアミノエタノール 30g 5−フェニル−2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール 0.1g 臭化カリウム 1g 水を加えて全量を1,000mlとする。
【0039】 <安定化液> 水 600g クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g コロイダルシリカ(20%) 5g エチレングリコール 5g 水を加えて全量を1,000mlとする。
【0040】製版後の平版印刷版の中心線平均粗さRa
を測定し表1に示した。印刷評価は、小森コーポレーシ
ョン社製リスロン40(小森コーポレーション社製印刷
機の商標)を使用した。各々の平版印刷版を下記の不感
脂化液で処理した後、三菱製紙社シルバーマスター給湿
液OD502%を用い、大日本インキ社製TRANS−G
墨Nを用いて印刷した。
【0041】 <不感脂化液> 水 600g イソプロピルアルコール 400g エチレングリコール 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n−ヘプチル− 1,2,4−トリアゾール 1g
【0042】次に、非画像部の保水性(地汚れ)を見る
ために、インキとして大日本インキ製Fグロス紫68N
を使用し、給湿液として三菱製紙社製給湿液OD502%
を用い、リスロン40で地汚れが発生し印刷に供せなく
なった時の印刷枚数で、次の評価基準により判定した。 (A) 3000枚以上 (B) 1000〜3000枚 (C) 500〜1000枚 (D) 100〜 500枚 (E) 100枚未満 印刷結果を表1に示す。
【0043】また、エー・ビー・ディック350CD
(A・B・Dick社製オフセット印刷機の商標)を使
用し、耐刷性を評価した。耐刷性については、各々の平
版印刷版を上記の不感脂化液で処理した後、下記の給湿
液を用い、大日本インキ社製ニューチャンピオン墨Nを
用いて印刷し刷機の商標)を使用し、インキとして大日
本インキ製Fグロス墨を使用し、銀画像部の欠落による
画像飛びが生じて印刷に供せなくなった時の印刷枚数
で、次の評価基準により判定した。 (A) 20,000枚以上 (B) 10,000〜20,000枚 (C) 5,000〜10,000枚 (D) 2,000〜 5,000枚 (E) 2,000枚未満 印刷結果を表1に示す。
【0044】 <給湿液> O−リン酸 10g 硝酸ニッケル 5g 亜硝酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%液) 28g 水を加えて2,000mlする。
【0045】
【表1】
【0046】表1より明かなように、本発明1は印刷画
質、耐汚れ性共優れているのに対し、比較aは印刷画
質、耐汚れ性共劣っており、本発明の平版印刷版によ
り、本発明の目的を達成することができた。
【0047】実施例2 支持体として、中心線平均粗さRa0.4μのポリエチ
レンをラミネートした紙を用い、該支持体上に、ゼラチ
ン0.8g/m2 及びマット化剤を含む裏塗層を塗布
し、下記の如く下塗層を塗布する。
【0048】 <下塗塗液> ゼラチン 25g 水 300g 富士ディヴィドソン社製サイリシア(グレード445 平均粒子サイズ3.5ミクロン) 6g カーボンブラック分散液(固形分32%) 8g ホルムアルデヒド(30%水溶液) 4g 界面活性剤 6ml 水を加え全量を500gにする。
【0049】塗布量は湿分塗布量で50g/m2 であっ
た。上記下塗層上にオルソ増感された高コントラスト塩
化銀乳剤を硝酸銀に換算して1.0g/m2 塗布した。
乾燥後、50℃2日加温して、特開平6−67434実
施例1の平版印刷版C記載の核塗液を塗布した。(比較
b)。次に、支持体として、中心線平均粗さRa1.1
μのポリエチレンをラミネートした紙を用いること以外
は同様にして、平版印刷版を作成した。(比較c)。更
に、支持体として、中心線平均粗さRa0.4μのポリ
エチレンをラミネートした紙を用い、該支持体上に、ゼ
ラチン0.8g/m2 及びマット化剤を含む裏塗層を塗
布し、下記の如く下塗層を塗布する。
【0050】 <下塗塗液> ゼラチン 25g 水 300g 塩野義製薬製カープレックスFP−101 (平均粒子サイズ1.1ミクロン) 25g カーボンブラック分散液(固形分32%) 8g ホルムアルデヒド(30%水溶液) 4g 界面活性剤 6ml 水を加え全量を500gにする。
【0051】塗布量は湿分塗布量で50g/m2 であっ
た。以下実施例1と同様にして平版印刷版を作成した。
(試料2)。以下、実施例1と同様に製版し、評価し
た。結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2より明かなように、本発明2は印刷画
質等優れているのに対し、比較b、及び、比較cは印刷
画質等劣っており、本発明の平版印刷版により、本発明
の目的を達成することができた。
【0054】
【発明の効果】本発明の実施態様の銀錯塩拡散転写法を
用いた平版印刷版を用いることにより、印刷画質の向
上、保水性の向上、及び、耐刷性の確保が可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンをラミネートした紙支持
    体上に少なくとも一つの下塗層及びハロゲン化銀乳剤層
    及び物理現像核を順次塗布されてなる平版印刷版に於
    て、 a)該ハロゲン化銀乳剤層を含む面側の塗布層中に平均粒
    子サイズが2ミクロン以下であるマット化剤を含有し、 b)該平版印刷版の中心線平均粗さRaが0.6以下であ
    る ことを特徴とする平版印刷版。
  2. 【請求項2】 該ハロゲン化銀乳剤層を含む面側の塗布
    層中のマット化剤の添加量が2.0〜5.0g/m2
    範囲にある特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版。
JP27806194A 1994-11-07 1994-11-11 平版印刷版 Pending JPH08137111A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27806194A JPH08137111A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 平版印刷版
US08/554,627 US5641605A (en) 1994-11-07 1995-11-06 Lithographic printing plate
EP95117512A EP0710888B1 (en) 1994-11-07 1995-11-07 Lithographic printing plate
DE69500801T DE69500801T2 (de) 1994-11-07 1995-11-07 Lithographische Druckplatte

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27806194A JPH08137111A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 平版印刷版

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08137111A true JPH08137111A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17592116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27806194A Pending JPH08137111A (ja) 1994-11-07 1994-11-11 平版印刷版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08137111A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2549777B2 (ja) 平版印刷版
JP2549780B2 (ja) 平版印刷版
JP2549782B2 (ja) 平版印刷版
JP2549781B2 (ja) 平版印刷版
JP2549784B2 (ja) 平版印刷版
JPH08137111A (ja) 平版印刷版
JP3394128B2 (ja) 平版印刷版
JP3237951B2 (ja) 平版印刷版
JP2907565B2 (ja) 平版印刷版
JP3433873B2 (ja) 平版印刷版の製版方法
JP3213672B2 (ja) 平版印刷版
JP3433876B2 (ja) 平版印刷版
JP2549779B2 (ja) 裏焼き用平版印刷版
JP3301854B2 (ja) 平版印刷版
JP2918348B2 (ja) 平版印刷版
JPH08267951A (ja) 平版印刷版
JPH07168360A (ja) 平版印刷版
JPH08184970A (ja) 平版印刷版及びその製造方法
JPH09160249A (ja) 平版印刷版
JPH06118654A (ja) 平版印刷版
JPH06308736A (ja) 平版印刷版
JPH09160251A (ja) 平版印刷版の製版方法
JPH08137110A (ja) 平版印刷版の印刷方法
JPH0588371A (ja) 平版印刷版
JPH0667435A (ja) 平版印刷版