JPH08136636A - Gps受信機の衛星信号追尾方法 - Google Patents

Gps受信機の衛星信号追尾方法

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JPH08136636A
JPH08136636A JP27912894A JP27912894A JPH08136636A JP H08136636 A JPH08136636 A JP H08136636A JP 27912894 A JP27912894 A JP 27912894A JP 27912894 A JP27912894 A JP 27912894A JP H08136636 A JPH08136636 A JP H08136636A
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JP
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frequency
satellite
oscillator
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JP27912894A
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English (en)
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Yoshifumi Tateda
良文 舘田
Akihisa Kawasaki
晃久 川崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛星信号により位置を測定するGPS受信機
の衛星信号追尾方法において、みかけのドップラーシフ
トが大きくならないように、高精度の基準発振器が必要
で、受信機が高価になるという問題点を解決し、安価な
基準発振器と安価なマイクロプロセッサを使って、消費
電力が少ない優れたGPS受信機を実現することを目的
とする。 【構成】 数値制御発振器34と39による複数段に分
割した周波数変換35及び40とを設けることにより、
安価な基準発振器27と安価なマイクロプロセッサを使
った制御部37を用いて、安価で高精度なGPS受信機
を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星の信号を受信し位
置を測定するGPS(Global PositioningSystem)受信
機に関し、受信した衛星信号を、簡単な処理回路と安価
なマイクロプロセッサにより、精度良く測定するための
衛星信号追尾方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、GPS受信機はカーナビゲーショ
ンシステムや、船舶の航法装置、航空機の航法装置の位
置センサーとして広く利用されている。
【0003】以下に特開昭58−88676号公報に開
示される従来のGPS受信機の衛星信号追尾方法につい
て説明する。図8は従来のGPS受信機における衛星信
号の追尾方法を示すものである。図8において、1はG
PS衛星、2はGPS衛星からの電波を受けるアンテ
ナ、3は受け取った衛星信号を増幅、濾波、周波数変換
する高周波部で、4は中間周波の衛星信号を追尾する事
により衛星時刻を測定する信号処理部である。5は測定
した衛星時刻により位置を決定する測位演算部で、6は
衛星信号に追尾する電圧制御発振器である・以上のよう
に構成されたGPS受信機について、以下その動作を説
明する。まず、GPS衛星1の電波をアンテナ2で受け
る。受けた信号は、高周波部3において増幅、濾波し、
中間周波信号に周波数変換して出力する。信号処理部4
では、衛星毎に定められた疑似雑音符号を発生し、受信
信号との相関を求める。受信信号と発生した符号の位相
が一致すると、50bpsのデータで位相変調された信
号が得られ、別に発生した搬送波と同期するように、測
位演算部5によって電圧制御発振器6を制御する。搬送
波の同期がとれると、疑似雑音符号の発生にも電圧制御
発振器6の信号を使って事によって、受信信号と受信機
で発生した疑似雑音符号の位相差が変化しない。従っ
て、疑似雑音符号の追尾が容易である。
【0004】次に、特開平5−52931号公報に示さ
れる第2の従来例であるGPS受信機の衛星信号追尾方
法について説明する。図9は従来のGPS受信機におけ
る衛星信号の追尾方法を示すものである。図において、
1はGPS衛星、2はアンテナ、3は高周波部であっ
て、図8の従来例と同じである。7は周波数精度の高い
基準発振器、8は中間周波のアナログ信号を2値化する
比較器、9は2値化した信号を直交周波数変換する周波
数変換、10は受信する衛星毎に固有の疑似雑音符号を
発生する符号発生器、11は周波数変換した信号と発生
した疑似雑音符号の相関を求める相関器、12は相関結
果を約30μ秒時間積分する積分器である。符号発生器
10と相関器11と積分器12を1つのチャンネルとし
て、10チャンネル備えている。13は10個の積分器
12の出力を時系列に順次送り出す並列直列変換、14
は約30μ秒で標本化した正弦波を出力する数値制御発
振器、15は順次送り出される並列直列変換13の出力
を直交周波数変換する周波数変換、16は周波数変換し
た信号を前記チャンネル毎に1m秒間積分する積分器、
17は符号発生器と数値制御発振器の制御により衛星信
号を測定して位置を求める制御部である。
【0005】以上のように構成されたGPS受信機につ
いて、以下その動作を説明する。GPS衛星1、アンテ
ナ2、高周波部3は第1の従来例と同様である。基準発
振器7は高周波部3に周波数変換の局部信号を出力す
る。局部信号は衛星信号の搬送波周波数と中間周波数
4.092MHzの和または差の一定した周波数であ
る。なお、中間周波数は疑似雑音符号のビットレート
1.023MHzをfとして4fである。次に、高周波
部3が出力する中間周波信号を比較器8によってロジッ
ク信号に変換すると共に、標本化周波数16fで標本化
する。この標本化した中間周波信号を、基準発振器7が
出力する4fの局部発振信号によって周波数変換9す
る。周波数変換9は直交したIとQの局部発振信号によ
り、IとQの受信信号に変換される。この受信信号の搬
送波は、衛星と受信機の相対運動によるドップラーシフ
トと、基準発振器7の周波数誤差を加えた周波数とな
る。この加えた周波数を以後みかけのドップラーシフト
と呼ぶ。受信する衛星毎に別のチャンネルにおいて、符
号発生器10が出力する衛星固有の疑似雑音符号と、こ
の受信信号の相関を相関器11によって求め、積分器1
2において約30μ秒周期で時間積分する。相関と時間
積分はチャンネル毎に、IとQの受信信号別々について
行う。積分器12は、相関器の出力が2値なので、9ビ
ットのカウンタで構成する。カウンタの初期値として積
分期間の標本数に対して−0.5倍の値を設定する。積
分器12の出力は各チャンネル並列に出力し、並列直列
変換13によって、時間順次信号に変換する。従って、
約3μ秒周期で出力することになる。数値制御発振器1
4は、約1Hzステップの精度で周波数を設定でき、前
記時間積分の周期で標本化した、直交する正弦波を7ビ
ットの量子化精度で出力する。さらに、受信チャンネル
毎に周波数が設定でき、並列直列変換13の出力タイミ
ングに合わせて順次出力する。周波数変換15は、並列
直列変換13の出力を数値制御発振器14の出力によっ
て周波数変換し、積分器16によって1m秒周期で時間
積分し、制御部17へ出力する。積分器16は、チャン
ネル毎にIとQに分けて積分しする。制御部17は受け
取った積分結果より、受信信号に対する符号発生器の位
相差と搬送波の位相差を測定する。符号発生器10の位
相と数値制御発振器14の周波数は、チャンネル毎に衛
星信号を追尾するように制御する。衛星信号に追尾でき
たとき、制御部17は衛星から位相変調で送られる、5
0bpsのデータを復調し、軌道要素などを受け取ると
共に、衛星が示す時刻を測定する。測位に必要な衛星が
同時に測定できると、衛星毎の軌道要素などと測定した
時刻より位置を測定し、外部に測定結果を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第1
の従来の構成では、電圧制御発振器の周波数を変更する
ので、受信チャンネル毎に別の発振器を設けることにな
り、高周波部3に含まれる最初の周波数変換以降の処理
を、チャンネル毎別々に処理しなければならないという
問題点を有していた。
【0007】また、上記第2の従来の構成では、精度良
く周波数変換15を行うには、入力信号の標本化周期を
短くする必要があるが、処理が重くなりチャンネル間で
周波数変換を共用できなくなる。そこで、みかけのドッ
プラーシフトが大きくならないように、基準発振器の精
度が高くなければならないという問題点を有していた。
さらに、搬送波の追尾によって測定した、みかけのドッ
プラーシフトを使うことによって、符号位相の追尾にお
いて、受信機の加速度運動による疑似雑音符号の位相差
変化が生じないようにするため、制御部の処理負荷が重
くなって、高性能のマイクロプロセッサが必要なだけで
なく、消費電力が増大するという問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、安価な基準発振器と安価なマイクロプロセッサを
使うことができ、消費電力を低減できるGPS受信機の
衛星信号追尾方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のGPS受信機の衛星信号追尾方法は、数値
制御発振器による周波数変換を複数段に分割する、また
は数値制御発振器において異なった周期に分けて位相を
累積加算する、または数値制御発振器が管理する搬送波
の位相変化を求め、演算回路によって符号の位相変化を
求める方法などを有している。
【0010】
【作用】この方法によって、標本化の周期が短い数値制
御発振では高速の演算可能であり、変換可能な周波数範
囲を広くでき、標本化の周期が長い数値制御発振では低
速の演算回路が使える。さらに、チャンネル間で演算回
路の共用が可能であり、消費電力が少ない上に、きめ細
かな周波数設定により、精度良く周波数変換できる。
【0011】また、数値制御発振器が管理する搬送波の
位相より、周期的に変化量を求め、この結果に衛星信号
の搬送波と符号の周波数比を掛けて、符号の位相を変更
する方法によって、簡単な回路で受信機の加速度運動に
よる疑似雑音符号の位相差変化が補正でき、この処理に
関する制御部の処理負荷を除くことができる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1において、21はGPS衛
星、22はアンテナ、23は高周波部であって、図9の
従来例と同じである。27は基準発振器、28は中間周
波のアナログ信号を2値化する比較器、29は2値化し
た信号を直交周波数変換する周波数変換、30は受信す
る衛星毎に固有な疑似雑音符号を発生する符号発生器、
31は周波数変換した受信信号と符号発生器で発生した
疑似雑音符号との相関を求める相関器、32は相関結果
を約3.79μ秒時間積分する積分器である。符号発生
器30と相関器31と積分器32を1つのチャンネルと
して、10チャンネル備えている。33は10個の積分
器32の出力を時系列に順次送り出す並列直列変換、3
4は約3.79μ秒で標本化した正弦波を出力する数値
制御発振器、35は順次送り出される並列直列変換33
の出力を直交周波数変換する周波数変換、36は周波数
変換した信号を前記チャンネル毎に約30μ秒間積分す
る積分器である。38は10個の積分器36の出力を時
系列で順次送り出す並列直列変換、39は約30μ秒で
標本化した正弦波を出力する数値制御発振器、40は順
次送り出される並列直列変換38の出力を直交周波数変
換する周波数変換、41は周波数変換した信号をチャン
ネル毎に1m秒間積分する積分器、37は符号発生器と
数値制御発振器を制御し、衛星信号を測定して位置を求
める制御部である。
【0013】以上のように構成されたGPS受信機につ
いて、その動作を説明する。まず、GPS衛星21の電
波をアンテナ22で受ける。受信する衛星信号の搬送波
周波数は1.57542GHzであって、衛星固有の疑
似雑音符号は1.023MHzのチップレートで、符号
長が1023である。なお、疑似雑音符号のチップレー
トである1.023MHzを以後fとする。受けた信号
は、高周波部23において増幅、濾波し、中間周波信号
に周波数変換し出力する。基準発振器27は高周波部2
3に周波数変換の局部信号を出力する。局部信号は衛星
信号の搬送波周波数と中間周波数4fの和または差の周
波数である。次に、高周波部23が出力する中間周波信
号を比較器28がロジック信号に変換すると共に、標本
化周波数16fで標本化する。この標本化した中間周波
信号を、基準発振器27が出力する4fの局部発振信号
によって周波数変換29する。周波数変換29は直交し
たIとQの局部信号により、受信信号をIとQの直交成
分に変換する。この受信信号の搬送波は、衛星の搬送波
周波数に基準発振器27の周波数誤差を掛けたものに、
衛星と受信機の相対運動によるドップラーシフトと加え
た、みかけのドップラーシフトの周波数となる。次に、
受信する衛星毎にそれぞれのチャンネルにおいて、符号
発生器30が出力する衛星固有の疑似雑音符号と、この
受信信号の相関を相関器31によって求め、積分器32
において約3.79μ秒周期で時間積分する。この時間
は、比較器28における標本化周期の62倍である。相
関と時間積分はチャンネル毎に、IとQの受信信号別々
について行う。積分器32は、相関器の出力が2値であ
って、6ビットのカウンタで構成する。カウンタの初期
値として積分期間の標本数の−0.5倍である−31を
設定する。積分器32の出力は各チャンネル並列に出力
し、並列直列変換33によって時間順次信号に変換す
る。従って、約0.379μ秒周期で出力することにな
る。数値制御発振器34は積分器32の標本化周波数2
64KHzの16分の1をステップとして周波数を設定
し、前記時間積分の周期で標本化し、直交した正弦波を
5ビットで出力する。数値制御発振器34の周波数は、
受信チャンネル毎に設定でき、並列直列変換33の出力
タイミングに合わせて順次出力する。周波数変換35
は、並列直列変換33の出力を数値制御発振器34の出
力によって直交周波数変換し、積分器36によって約3
0μ秒周期で時間積分する。この時間は、積分器32に
おける標本化周期の8倍である。時間積分はチャンネル
毎に、IとQの受信信号について別々に行う。積分器3
6は、周波数変換の出力が6ビットの量子化であって、
9ビットの累積加算器で構成する。積分の初期値は0を
設定する。積分器36はチャンネル毎に設けるが累積加
算の加算器部分を共用することができる。積分器36の
出力は各チャンネル並列に出力し、並列直列変換38に
よって、時間順次信号に変換する。従って、約3μ秒周
期で出力することになる。数値制御発振器39は、約1
Hzステップの量子化で周波数を設定でき、前記時間積
分の周期で標本化し、直交した正弦波を7ビットの量子
化精度で出力する。さらに、受信チャンネル毎に周波数
を設定し、並列直列変換38の出力タイミングに合わせ
て順次出力する。周波数変換39は、並列直列変換38
の出力を数値制御発振器39の出力によって直交周波数
変換し、積分器41によってIとQの成分それぞれ1m
秒周期で時間積分し、制御部37に出力する。
【0014】符号の位相は、符号の始まりに合わせて、
1m秒の周期で変更する。なお、積分器41による積分
は、符号の位相が変化する境界に掛かったデータは捨て
るようにし、積分する個数は常に一定となるように、入
力の内の31個を積分する。さらに、積分器41はチャ
ンネル毎にIとQを別々に積分する。制御部37は受け
取った積分結果より、受信信号に対する符号発生器の位
相差と搬送波の位相差を測定する。符号発生器30の位
相と数値制御発振器39及び34の周波数は、チャンネ
ル毎に衛星信号に追尾するように制御する。衛星信号に
追尾できたとき、制御部37は衛星から位相変調で送ら
れる50bpsのデータを復調し、軌道要素などを受け
取ると共に、衛星が示す時刻を測定する。測位に必要な
衛星が同時に測定できると、衛星毎の軌道要素や補正情
報と測定した時刻より位置を測定し、外部に測定結果を
出力する。
【0015】本実施例によるGPS受信機の衛星信号追
尾方法では、数値制御発振器34と39を使い、周波数
変換35と40において、二段階に分けて搬送波の追尾
を行っている。周波数変換35は信号の標本化周期が約
3.79μ秒と短く、100KHz程度までの信号を、
精度良く周波数変換できる。数値制御発振器34は、出
力周期が約0.379μ秒と短いが、3ビット以上の精
度があれば良く、簡単な回路で実現でき、高速動作も容
易である。本実施例の数値制御発振器34は、4ビット
の累積加算器と4ビット入力5ビット出力の三角表を用
いている。累積加算器はチャンネル毎に設けるが、三角
表は共用できる。周波数変換39は信号の標本化周期が
約30μ秒と長いので、10KHz程度までの信号を、
精度良く周波数変換できる。数値制御発振器39は、出
力周期が約3μ秒と長いので、約1Hzの量子化で周波
数設定するのは容易である。数値制御発振器39は、1
5ビットの累積加算器と7ビット入力7ビット出力の三
角表を用いている。累積加算器はチャンネル毎に設ける
が、三角表は共用できる。
【0016】このことから明らかなように、本実施例に
よるGPS受信機の衛星信号追尾方法によると、標本化
の周期が短い周波数変換は、荒い量子化とするので高速
の演算が可能であり、チャンネル間で演算回路の共用が
可能である、回路規模が小さい、消費電力も少ない、変
換できる周波数範囲が広いなどの特徴がある。また、標
本化の周期が長い周波数変換は、細かな量子化となる
が、演算周期が長いので低速の演算回路が使え、回路規
模が小さくでき、チャンネル間で演算回路の共用が可能
であり、消費電力も少ない上に、細かな周波数を設定に
よる周波数変換ができる。このように、二段階の数値制
御発振器による周波数変換によって、周波数設定精度が
高く、追尾できる周波数範囲が広いにもかかわらず、数
値制御発振器や周波数変換が、複数のチャンネルで共用
でき、基準発振器の要求精度、回路規模、消費電力の点
で優れた効果が得られる。さらに、積分器36の出力は
一個の数値制御発振器の出力によって周波数変換してい
るが、複数の発振出力について別々に積分器41を設け
て、別の周波数による積分結果を同時に求める場合、積
分器36の標本化周期が長いので、多数の積分器41を
設けた場合にも、順次処理が可能であって、回路規模を
小さくできる。
【0017】以上のように本実施例によれば、衛星信号
の搬送波周波数に追尾する周波数変換を、異なる標本化
周期の信号に対して、段階に分けて数値制御発振器の局
部信号によって周波数変換することで、安価な基準発振
器によって、小さな回路規模で、少ない消費電力で、測
定精度の高いGPS受信器を提供することができる。
【0018】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図2において、2
1はGPS衛星、22はアンテナ、23は高周波部、2
7は基準発振器、28は比較器、29は周波数変換、3
0は符号発生器、31は相関器、32は積分器、33は
並列直列変換、34は数値制御発振器、35は周波数変
換、36は積分器、37は制御部、38は並列直列変
換、39は数値制御発振器、40は周波数変換、41は
積分器で、以上は図1の構成と同様なものである。図1
の構成と異り、42はデータバス、43は数値制御発振
器の周波数を疑似雑音符号の位相変化に変換する作業用
メモリー、44はこの変換を制御する順序制御、45と
46は演算用レジスター、47は数値演算回路、48は
演算結果を蓄えるレジスター、49は乗算を行う時の乗
数を入れるレジスターである。
【0019】上記のように構成されたGPS受信機につ
いて、以下その動作を説明する。概略の動作は第1の実
施例と同様であって、違いについて説明する。まず、符
号発生器30に設定する符号位相をメモリー43に保存
する。次に、順序制御44の制御によって、追尾してい
る衛星毎に、数値制御発振器34と39がそれぞれ管理
している搬送波の位相をメモリーに読み取り加算する。
さらに、この位相和をメモリーに保存すると共に、前回
求めた和に対する変化を求め、求めた位相差の1540
分の1を、メモリーが保持している符号位相に加えて更
新する。制御部37がレジスター50に符号位相の修正
量を設定した時は、この補正量をメモリーが保持してい
る符号位相に加え更新する。そして、この更新している
符号位相を、1m秒に1回符号発生器に設定する。ただ
し、数値制御発振器の位相は1回りを1とし、符号の位
相は符号1ビットを1としている。
【0020】以上のように、符号位相をメモリーに保存
し、数値制御発振器の位相変化に応じて、メモリーが保
持している符号位相を更新するとにより、制御部におい
て頻繁に符号の位相を変更する必要がなくなり、制御部
のマイクロプロセッサの負荷を軽くするできる。従っ
て、安価なマイクロプロセッサを使うことができると共
に消費電力を低減することもできる。
【0021】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図3において、2
1はGPS衛星、22はアンテナ、23は高周波部、2
7は基準発振器、28は比較器、29は周波数変換、3
0は符号発生器、31は相関器、32は積分器、33は
並列直列変換、34は数値制御発振器、35は周波数変
換、36は積分器、37は制御部、38は並列直列変
換、39は数値制御発振器、40は周波数変換、41は
積分器、50はレジスターで、以上は図2の構成と同様
なものである。図2の構成と異り、51は数値制御発振
器34または39が出力する4分の1を単位とする位相
を入力しこれに応じた符号の変化量を出力する定数発
生、52はレジスター50の出力と定数発生51の出力
を切り替える切換器、53はチャンネル毎の符号位相を
保持するレジスター、54はレジスター53が保持する
位相を切換器52の出力により更新する加算器である。
【0022】上記のように構成されたGPS受信機につ
いて、以下その動作を説明する。概略の動作は第2の実
施例と同様であって、違いについて説明する。まず、符
号発生器30に設定する符号位相を、チャンネル毎にレ
ジスター53に設定する。これは、制御部37がレジス
ター53をクリアし、続いてレジスター50を介してレ
ジスター53に書き込むことで実行できる。その後は、
数値制御発振器34と39の出力する搬送波の位相変
化、または制御部37がレジスター50に設定する符号
位相の修正に応じて、レジスター53と加算器54で構
成する累積加算器が保持する符号の位相を更新する。そ
して、この更新している符号位相を、1m秒に1回符号
発生器30に設定する。チャンネル毎にレジスター53
が保持する符号の位相は、衛星が示す時刻を測定する精
度よりも細かな単位が必要である。また、衛星信号の符
号位相に対する追尾時定数の大きさに応じて保持する符
号位相の量子化精度を上げる必要がある。定数発生51
が出力する定数は位相が進む場合と遅れる場合では符号
が逆になる。数値制御発振器の位相は1回転を1とし、
符号の位相は1ビットを1として、数値制御発振器34
または39が出力する4分の1位相変化に相当する、符
号の位相変化は6160分の1ビットである。符号の位
相は積分器38の標本化周波数である33KHzで更新
するとして、基準発振器の精度を50ppmとすると、
数値制御発振器の位相変化は1回の更新で2.5以下に
なる。従って定数として10種類準備すれば良い。これ
をROMで持つと22×4ビットである。なお、定数発
生51が数値制御発振器34と39から位相を入力す
る。定数発生51は数値制御発振器から入力した位相を
加算し、前回の入力との差を求め、この差に基づいて定
数を発生する。また、加算した位相は次回までチャンネ
ル毎に保存する。
【0023】以上のように、数値制御発振器の位相を上
位ビットだけ比較し、比較結果に応じて選択的に定数を
出力して、符号位相の更新量を決定することにより、第
2の実施例に比べ回路構成が簡単になり、制御も単純に
することができる。数値制御発振器の位相の下位ビット
を参照しないが、精度の劣化は小さく、その誤差が時間
で累積しない。
【0024】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例では図1
と同様の構成であるが、図1の符号発生器30と相関器
31と積分器32を1つのチャンネルとしてしている部
分と並列直列変換33を、図4の構成に置き換える。図
4において、30は符号発生器、31と55は相関器、
32と56は積分器、57は符号発生器30が出力する
符号列の後の部分を蓄えるレジスタ、58は積分器32
と積分器56の出力を選択的に出力する並列直列変換で
ある。
【0025】上記のように構成されたGPS受信機につ
いて、以下その動作を説明する。概略の動作は第1の実
施例と同様であって、違いについて説明する。あらかじ
め、符号発生器30が発生する符号列の最後の4チップ
をレジスタ57に蓄える。通常の動作において、第1の
実施例と同様に相関器31によって相関を求め、積分器
32によって入力62個分に相当する期間を積分して出
力する。この積分器32による積分は、符号発生器30
が出力する符号の始まりから、263回の積分期間繰り
返す。符号周期の最後の積分期間は、相関器55によっ
て相関を求め、積分器56によって入力62個分の期間
積分して出力する。このとき、相関器に入力する符号は
レジスタ57に蓄えた4チップにより、符号発生器30
の符号に継続して発生する。そして、次回の1m秒の相
関測定では、再び符号発生器30と相関器31によって
相関を求め、積分器32によって入力62個分の期間積
分する。従って、1m秒の相関測定の最後部分と、次の
積分期間が重なっても支障なく測定できる。並列直列変
換58は積分器56の出力を優先して積分器32と共に
順次出力する。出力周期は積分器32と56の出力周期
をチャンネル数10で割った値より短くする。さらに、
並列直列変換58は出力の周期に応じてチャンネル毎に
1ないし2個、入力データを一時保存するバッファを設
ける。並列直列変換58以降の処理はこの出力タイミン
グに合わせて処理する。
【0026】以上のように、それぞれの受信チャンネル
について、符号発生器に加えて、符号列の後の部分を発
生する回路を設け、符号列の始めの部分と終わりの部分
を、別の相関器と積分器を使用することで、符号の位相
を変更した場合であっても、符号の周期に合わせた一定
期間の積分により、第1の実施例比べ精度良く相関を測
定できる。第1の実施例では、符号の位相を変更するタ
イミングのデータを、全体に対する割合が小さいとして
除いて評価している。
【0027】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例では図1
と同様の構成であるが、図1の符号発生器30と相関器
31と積分器32を1つのチャンネルとしてしている部
分と並列直列変換33を、図5の構成に置き換える。図
5において、30は符号発生器、31と55は相関器、
32と59は積分器、57は符号発生器30の出力する
符号列の後の部分を蓄えるレジスタ、60は10個の積
分器59の出力を時系列で順次送り出す並列直列変換で
ある。
【0028】上記のように構成されたGPS受信機につ
いて、以下その動作を説明する。概略の動作は第1の実
施例と同様であって、違いについて説明する。あらかじ
め、符号発生器30が発生する符号列の最後の4チップ
をレジスタ57に蓄える。通常の動作において、第1の
実施例と同様に相関器55によって相関を求め、積分器
59によって時間積分して出力する。レジスタ57は通
常、符号発生器30から入力する符号列をそのまま出力
するが、符号発生器30において符号列が一巡する前に
次の符号列が始まる場合、前の符号列が終了するまで、
残りの符号列を継続して出力する。図6は、積分器32
と59による積分期間を説明するタイミング図である。
図において(a)は並列直列変換60の出力タイミン
グ、(b)は期間nに対する符号の終わり、(c)は期
間n+1の符号の始まり、(d)は積分器59の積分期
間、(e)は積分器32の積分期間である。ただし、期
間nとn+1は符号一回りを1と数えてnとn+1番目
の期間を指すものとする。(a)の出力タイミングは相
関器31と55の入力62個分の一定した周期である。
以上は1つのチャンネルについて示しており、チャンネ
ル間は並列直列変換60の出力タイミングについて、相
関器31と55の入力6個分ずらしている。ただし10
チャンネルから1チャンネルの間は8個である。(d)
の積分器59の積分期間は(a)の並列直列変換60の
出力タイミングと一致しており、積分が終了すると同時
に並列直列変換60を介して積分結果を出力する。ただ
し、61は積分器59の積分期間であるが、積分の終了
は期間nの符号の終わりをもって積分を止めて、積分結
果を次の出力タイミングまで待って出力する。(e)の
積分器32による積分は、期間n+1の符号の始まりか
ら積分を開始し、次の並列直列変換60の出力タイミン
グで積分を終え、積分器59に転送する。積分器59は
積分期間61の結果を出力すると同時に、この積分結果
を受け取り、62の積分期間において継続して入力を積
分する。積分器59は並列直列変換60の出力タイミン
グで積分を開始し、次の出力タイミングまたは符号の終
わりの、早い方で積分を終える。積分器32は符号の始
まりにおいて、積分器59が積分中または積分結果を保
持している時に積分を開始し、次の並列直列変換60の
出力タイミングで積分器59に結果を引き継ぐ。また、
積分器59をカウンタで構成し、初期値を62の−0.
5倍とし、保持期間では入力によらず入力タイミングの
2分の1の割合でカウントする。積分器32もカウンタ
で構成し、積分開始前は同様に入力によらず入力タイミ
ングの2分の1の割合でカウントするが、初期値は−6
2とする。
【0029】以上のように、それぞれの受信チャンネル
について、符号発生器に加えて、符号列の後の部分を発
生する機能を設け、チャンネル毎に、符号の始まり部分
と終わりの部分を受け持つ、別の相関器と積分器を設け
ると共に、積分結果を出力する周期を一定とし、符号の
始まり部分から最初の出力タイミングまでの積分結果
を、次の積分期間に合算するようにしているので、積分
結果を転送するするためのバッファーを設ける必要がな
く、第2の実施例に比べ簡単な回路と簡単な制御で、符
号の周期に一致した相関を測定するので、第1の実施例
比べ精度良く相関を測定できる。
【0030】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図7において、2
1はGPS衛星、22はアンテナ、23は高周波部、2
7は基準発振器、28は比較器、29は周波数変換、3
0は符号発生器、31は相関器、32は積分器、33は
並列直列変換、40は周波数変換、41は積分器で、以
上は図1の構成と同様なものである。図1の構成と異
り、63は数値制御発振器、64は高い周波数成分の位
相を保持する5ビットのレジスター、65は発振周波数
の上位桁を保持する5ビットのレジスタ、66はレジス
ター64の位相を更新する5ビットの加算器、67は低
い周波数成分の位相を保持する15ビットのレジスタ
ー、68は発振周波数の下位桁を保持する14ビットの
レジスタ、69はレジスター67の位相の下位にレジス
タ68の14ビットを加える加算器、70はレジスター
64の位相を上位ビットとしてレジスター68の位相の
上位8ビットに加える加算器、71は加算した8ビット
の位相を発振器の直交したIとQの出力信号振幅に変換
する三角表、72は数値制御発振器63のタイミング回
路である。
【0031】上記のように構成されたGPS受信機につ
いて、以下その動作を説明する。概略の動作は第1の実
施例と同様であって、違いについて説明する。レジスタ
ー64、65、67、68は受信チャンネル毎に別の値
を保持し、処理のタイミングに合せ、チャンネル毎のデ
ータを順次入出力する。それぞれのチャンネルについて
まず、制御部37は数値制御発振器63に設定する周波
数を決める。周波数は受信している衛星の搬送波に追尾
するように制御する。レジスター65には積分器32の
標本化周波数264KHzの32分の1を量子化の単位
として周波数を設定し、前記標本化の周期でレジスター
64の位相に加算66する事で位相を更新する。レジス
ター68には積分器32の標本化周波数264KHzの
261,888分の1を量子化の単位として周波数を設
定し、前記標本化周期の8倍の周期でレジスター67の
位相に加算69する事で位相を更新する。レジスター6
8に設定する周波数は±8.25KHzであって、それ
以上はレジスター65に設定する。レジスター65及び
68の最上位ビットは周波数の負号である。
【0032】以上のように、数値制御発振器に二組の位
相を累積加算する累積加算器を設け、異なった周期で累
積加算する。従って、周期が遅い累積加算器で細かな量
子化による周波数の設定を行うので、演算のビット数が
多くても、遅い処理であるから回路規模を小さくでき、
加算器をチャンネル間で共用することもでき、消費電力
も少ない。さらに、周期が速い累積加算器で周波数の上
位部分のみを演算するので、演算のビット数が少なく、
高速の処理が可能であって、設定できる周波数範囲が広
く、加算器をチャンネル間で共用することができ、消費
電力も少ない。
【0033】なお、第1〜5実施例において符号長が1
023のC/Aコードと呼ばれる符号列としたが、Pコ
ードなど別の符号列としてもよく、標本化は、回路素子
の性能に合わせ、異なる周期としてもよく、中間周波数
は、使用する部品の特性や、アナログ回路の構成に応じ
て異なる周波数としてもよい。また、第2の実施例では
5個のレジスターと数値演算回路、データバス42を設
けたが、この構成に限定せず、制御部から独立して、搬
送波位相の変化から演算によって、符号位相の変化に換
算する回路があればよい。さらに、第2の実施例では積
分器36と並列直列変換を設けたが、これらに代えて数
値制御発振器の出力をチャンネル毎に保存する機能を設
け、積分器41までの処理を直列並列変換33の出力周
期に合わせて処理する事もできる。第3の実施例では、
搬送波の位相変化を4分の1位相単位で、符号位相に反
映させるものとしたが、これに限定せず目的の精度に応
じて、荒くしたり細かくしたりできる。第4、第5の実
施例において、レジスター57は符号列の後の部分を蓄
えるレジスターとしたがこれに限定せず、シフトレジス
ター、読みだし専用メモリーなどでもよい。第4の実施
例において、積分器32、56は6ビットのカウンタと
したが、積分期間と入力の量子化精度に応じて決定すれ
ば良い。第5の実施例では、第4の実施例に比べ、同じ
積分期間と入力であるとすると、積分器32は同じビッ
ト数であるが、積分器59以降積分器36まで1ビット
だけデータのビット数が増加する。さらに、第5の実施
例では積分器32と積分器59について、符号列の始め
と終わりで積分期間を調整したが、積分器36も同様な
方法を取ることもできる。また、チャンネル毎に積分器
を設けている所は累積加算器を使用でき、それぞれの累
積加算の加算器部分はチャンネル間で共用することもで
き、累積結果はアドレスにより選択的に読み書きするラ
ンダムアクセスメモリーを用いることもできる。第6実
施例においてレジスター67の出力と加算器69の入力
の間に、チャンネル間で共用するレジスターを設けるこ
とにより、加算器69はさらに処理時間に余裕ができ
る。以上の内容はGPS受信機のみに適用して説明した
が、これに限定せず疑似雑音符号を使って距離を測定す
る同様のシステムにも適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、数値制御発振器
による周波数変換を複数段設けるか、数値制御発振器に
異なった周期で累積加算する2個の累積加算器を設ける
ことにより、安価な基準発振器を使って、みかけのドッ
プラーシフトが大きくなった場合にも衛星信号を精度良
く測定することができ、そのために必要な回路規模が小
さく、消費電力が少ない優れたGPS受信機の衛星信号
追尾方法を実現できるものである。さらに、本発明は数
値制御発振器が管理する搬送波の位相変化から、簡単な
演算回路によって符号の位相変化を求めるので、基準発
振器の周波数を固定しても、マイクロプロセッサによっ
て複雑な演算を行う必要がなく、低い処理能力の安価な
マイクロプロセッサにより、消費電力が少ない優れたG
PS受信機の衛星信号追尾方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるGPS受信機の
構成図
【図2】本発明の第2の実施例におけるGPS受信機の
構成図
【図3】本発明の第3の実施例におけるGPS受信機の
構成図
【図4】本発明の第4の実施例における符号の相関を求
める部分の構成図
【図5】本発明の第5の実施例における符号の相関を求
める部分の構成図
【図6】第5の実施例における相関を求める部分の動作
説明のためのタイミング図
【図7】本発明の第6の実施例におけるGPS受信機の
構成図
【図8】従来のGPS受信機の構成図
【図9】従来のGPS受信機の構成図
【符号の説明】
22 アンテナ 23 高周波部 27 基準発振器 28 比較器 29、35、40 周波数変換 30 符号発生器 31、55 相関器 32、36、41、59 積分器 33、38、60 並列直列変換 34、39、63 数値制御発振器 37 制御部 47 数値演算回路 54、64、66、69、70 加算器 71 三角表

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星の電波を受けるアンテナと、前記ア
    ンテナからの信号を増幅、濾波、周波数変換する高周波
    部と、受信機の基準周波数とする発振器と、前記高周波
    部からの信号を量子化するアナログ・デジタル変換器ま
    たは比較器と、衛星固有の符号列を発生する符号発生器
    と、この発生した符号と衛星信号の相関を求める相関器
    と、複数の数値制御発振器と、この数値制御発振器に対
    応する複数の周波数変換器と、受信機を制御する制御部
    を備えるGPS受信機において、受信信号を標本化する
    周期が異なる複数の段階を設け、この異なる周期で標本
    化した信号をそれぞれ前記複数の周波数変換器により周
    波数変換し、これらに対応する数値制御発振器に、違っ
    た量子化精度で周波数設定して、衛星信号の搬送波に追
    尾するGPS受信機の衛星信号追尾方法。
  2. 【請求項2】 衛星固有の符号列を発生する符号発生器
    と、衛星信号の搬送波を追尾する数値制御発振器と、こ
    の数値制御発振器において累積加算している位相を周期
    的に保存するメモリーと、この保存した位相の変化を計
    算する演算回路を設け、この演算回路によって、周期的
    に求めた数値制御発振器の位相変化に対し、衛星信号の
    搬送波と符号の周波数比を乗じ、この値を符号位相の変
    化量として、前記符号発生器の符号の位相を補正するG
    PS受信機の衛星信号追尾方法。
  3. 【請求項3】 衛星固有の符号列を発生する符号発生器
    と、この符号発生器に設定する位相を保持するレジスタ
    ーと、衛星信号の搬送波を追尾する数値制御発振器と、
    この数値制御発振器において累積加算している位相の桁
    上げ信号に応じて定数を出力する定数発生と、この定数
    発生の出力を前記レジスターに保持する符号位相に累積
    加算する加算器を設け、数値制御発振器で累積加算して
    いる位相に桁上げが生じたとき、位相の桁上げ量に応じ
    て定数発生が出力する符号位相の補正量を符号位相に累
    積加算するGPS受信機の衛星信号追尾方法。
  4. 【請求項4】 受信機の基準周波数とする発振器と、中
    間周波数に変換した信号を量子化するアナログ・デジタ
    ル変換器または比較器と、衛星固有の符号列を発生する
    主たる符号発生器と、この符号発生器と同じ符号列の後
    の部分を発生する別の符号発生器と、符号発生器それぞ
    れに対応した相関器と、符号発生器それぞれに対応した
    積分器を設け、受信する衛星信号の符号位相の測定にお
    いて、主たる符号発生器は、基準とする前記発振器が決
    める一定の周期で符号列を出力し、この符号が一巡する
    周期に概略合わせて、次の符号が始まるタイミングを変
    更し、別の符号発生器は、主たる符号発生器の前の符号
    に同期して、続く符号列の後の部分を発生することによ
    り、符号の位相を変更したことによって、主たる符号発
    生器の符号が一巡しないときも、別の符号発生器を組み
    合わせることで、常に符号の巡りと一致した積分区間に
    ついて、衛星信号と受信機で発生する符号相関を求める
    GPS受信機の衛星信号追尾方法。
  5. 【請求項5】 衛星固有の符号列を発生する主たる符号
    発生器と、この符号発生器と同じ符号列の始めの部分を
    発生する別の符号発生器と、符号発生器それぞれれに対
    応した相関器と、符号発生器それぞれに対応した積分器
    を設け、受信する衛星信号の符号位相の測定において、
    測定する符号位相の始まりのタイミングに合わせて、前
    記別の符号発生器が符号の始めの部分を発生し、前記別
    の符号発生器の位相に同期して、前記主たる符号発生器
    が続く符号列を発生すると共に、一巡するまで継続して
    符号列を発生し、この主たる符号発生器と別の符号発生
    器を組み合わせて、常に符号の巡りと一致した積分区間
    について、衛星信号と受信機で発生する符号相関を求め
    る請求項4に記載のGPS受信機の衛星信号追尾方法。
  6. 【請求項6】 衛星信号に含まれる符号の位相測定にお
    いて、相関器の出力を積分し出力するタイミングが、基
    準とする発振器により定める一定の周期とし、符号発生
    器の符号が一巡する期間に合わせて、衛星信号と発生す
    る符号の相関を順次測定するにあたり、相関器の出力を
    積分する積分器が、前の符号の一巡期間に該当するデー
    タを、積分中であるかまたは出力を待っている時に、次
    の符号位相の測定を始める場合、もう一方の積分器によ
    って次の積分を開始し、前の積分器が出力を完了するま
    で積分を継続し、その結果を先の積分器に引き継ぐか、
    その結果を直接次の処理に引き渡すまで継続して積分す
    る請求項4または5に記載のGPS受信機の衛星信号追
    尾方法。
  7. 【請求項7】 複数の累積加算器と、この複数の累積加
    算結果を加える加算器と、加算結果を振幅に変える三角
    表で構成する数値制御発振器において、前記累積加算器
    が数値制御発振器の位相を周期的に更新し、この更新周
    期について、最も速いものと遅いものの比を二倍以上と
    し、この数値制御発振器に設定する周波数を量子化し、
    量子化の荒い部分を変更周期の速い累積加算器に設定
    し、量子化の細かい部分を変更周期の遅い累積加算器に
    設定するGPS受信機の衛星信号追尾方法。
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