JPH08136417A - ウルトラミクロトーム - Google Patents

ウルトラミクロトーム

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Publication number
JPH08136417A
JPH08136417A JP27198694A JP27198694A JPH08136417A JP H08136417 A JPH08136417 A JP H08136417A JP 27198694 A JP27198694 A JP 27198694A JP 27198694 A JP27198694 A JP 27198694A JP H08136417 A JPH08136417 A JP H08136417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
cut
ultramicrotome
cooling medium
container
Prior art date
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Pending
Application number
JP27198694A
Other languages
English (en)
Inventor
Genichi Mikochi
元一 三河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Publication of JPH08136417A publication Critical patent/JPH08136417A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟性を有する試料を容易に切断することが
できるウルトラミクロトームを提供する。 【構成】 試料を薄く切断するためのウルトラミクロト
ームにおいて、切断すべき試料を保持しうる試料アーム
(1)の端部に、冷却媒体を充填した冷却媒体容器
(5)を取付けると共に、その容器先端部に切断すべき
試料を保持する金属製試料支持台(2)を設けたことを
特徴とするウルトラミクロトーム。 【効果】 本発明によれば簡易な装置の改良で、柔軟性
を有する試料を容易に切断することができるという利点
がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡等による検
査に使用する試料を薄く切断するためのウルトラミクロ
トームであって、特に柔軟性を有する試料を容易に切断
することができるウルトラミクロトームに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来より、ウルトラミクロトー
ムを用いて電子顕微鏡等による検査に使用する試料を薄
く切断する場合、試料が柔軟性を有するものでは切断し
ずらく、試料を冷凍し硬化させて切断することがなされ
ている。このような試料を冷凍できる冷凍装置付のウル
トラミクロトームとしては、切断すべき試料を保持する
試料アームや駆動装置等ウルトラミクロトームの主要部
分を覆える低温室を形成し、その内に所定温度の冷媒を
充満させ、切断すべき試料を入れ試料を冷却した後、切
断用ナイフによって試料を所定厚みに切断する装置が知
られている。
【0003】しかしながら、このような従来の冷凍機能
付ウルトラミクロトームでは、低温室を形成する必要が
あり、装置自体が大型になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解消できるウルトラミクロトームを見出したものであっ
て、その要旨とするところは切断すべき試料を保持しう
る試料アーム1の端部に、冷却媒体を充填した冷却媒体
容器5を取付けると共に、その容器先端部に切断すべき
試料を保持する金属製試料支持台2を設けたことを特徴
とするウルトラミクロトームにある。
【0005】以下、本発明を図面により説明する。図1
は本発明ウルトラミクロトームの先端部付近を示す概略
斜視図、図2は従来のウルトラミクロトームの使用状態
を示す先端部付近の概略斜視図である。図2に示すよう
にウルトラミクロトームは、試料アーム1の端部に取付
けられた試料保持用の金属製試料支持台2を有し、試料
3はその試料支持台によって試料アームの端部に保持さ
れるようになっている。そして、駆動装置(図示してい
ない)により、試料を保持した試料支持台2は試料アー
ム1の移動とともに、切断用ナイフ4を通過するように
案内移動される。さらに、図示していない前送り装置が
予め設定してある前送り量で試料アーム1を切断ナイフ
4に向けて移動し、所定の厚さの薄い切片を切断ナイフ
4で切断するようになっている。
【0006】図1に示した本発明のウルトラミクロトー
ムは上記構成と略同一であるが、試料アーム1の端部に
は、冷却媒体を充填した冷却媒体容器5が取付けられて
いるると共に、その容器先端部には金属製試料支持台2
を設け、切断すべき試料が保持されるようになっている
点が相違している。
【0007】上記の冷却媒体容器5は、冷却媒体、例え
ば開放状態下の液体窒素(−196℃)に耐え得るもの
で、0.25J/m・s・k以下の熱伝導率を有するも
のが好ましく、具体的にはポリアミド樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂が使用でき
る。なお、この容器を金属製とすることもできるが、金
属の場合では、試料アームや駆動装置等により、熱を奪
われ冷却効率が低下しやすく、これを防止するために常
に冷却媒体を補充する必要があり好ましくない。
【0008】冷却媒体容器5は試料アーム1の端部に取
付軸6等により取り付ければよく、試料アーム側の断熱
性を高めるために例えば発泡ポリウレタン樹脂や発泡ポ
リエチレン樹脂等の断熱材7を介在させるのが好まし
い。また、この容器先端部には、金属製試料支持台2を
設ける。金属としては熱伝導性の良い、例えば真鍮や銅
材を使用するのが好ましい。以下、本発明を実施例によ
り説明する。
【0009】
【実施例】ウルトラミクロトーム(米国RMC Res
earch&Manufacturing Co.社
製)を使用し、図1に示した構成の装置を組立てた。試
料アームの端部に設ける冷却媒体容器5として熱伝導率
0.25J/m・s・kのポリアミド樹脂の丸棒をくり
抜いて厚さ3.0mmの容量20mlの中空状容器を作
成した。その試料アーム側には厚さ3.0mmの発泡ポ
リウレタン樹脂からなる断熱材を固着するとともにポリ
アミド樹脂製のアーム取付軸を装着し、試料アームの端
部に設けた。また、容器の反対側には厚さ3.0mmの
上記ポリアミド樹脂を介在して、金属製試料支持台2を
設けた。
【0010】試料としてはポリプロピレンを主成分とす
る樹脂製の厚さ4.0mmの板を用い、金属製試料支持
台に保持した。冷却媒体には液体窒素(−196℃)を
使用して上記容器に充填して冷却した。液体窒素の充填
開始後、12分程度経過後、試料の温度が約−75℃と
なり切断ナイフによって切断したところ容易に切断する
ことができた。このときの試料の弾性率は10,000
Kg/cm2 であった。
【0011】比較として室温(20℃)で上記試料の切
断を行ったが、切断面が引きちぎられたようになり良好
な切断試料が採取できなかった。このときの試料の弾性
率は1,000Kg/cm2 と低かった。
【0012】
【発明の効果】上述したように、本発明のウルトラミク
ロトームによれば、簡易な装置の改良で、柔軟性を有す
る試料を容易に切断することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウルトラミクロトームの先端部付近を
示す概略斜視図。
【図2】従来のウルトラミクロトームの使用状態を示す
先端部付近の概略斜視図。
【符号の説明】
1 試料アーム 2 金属製試料支持台 3 試料 4 切断ナイフ 5 冷却媒体容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を薄く切断するためのウルトラミク
    ロトームにおいて、切断すべき試料を保持しうる試料ア
    ーム(1)の端部に、冷却媒体を充填した冷却媒体容器
    (5)を取付けると共に、その容器先端部に切断すべき
    試料を保持する金属製試料支持台(2)を設けたことを
    特徴とするウルトラミクロトーム。
JP27198694A 1994-11-07 1994-11-07 ウルトラミクロトーム Pending JPH08136417A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27198694A JPH08136417A (ja) 1994-11-07 1994-11-07 ウルトラミクロトーム

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JP27198694A JPH08136417A (ja) 1994-11-07 1994-11-07 ウルトラミクロトーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08136417A true JPH08136417A (ja) 1996-05-31

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ID=17507562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27198694A Pending JPH08136417A (ja) 1994-11-07 1994-11-07 ウルトラミクロトーム

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JP (1) JPH08136417A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281629A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Toyota Motor Corp 超薄切片試料作製方法および超薄切片試料作製装置
JP2012501441A (ja) * 2008-08-27 2012-01-19 ザ ユニバーシティー オブ マイアミ 病理グロシングツール、カセットおよびボード

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012501441A (ja) * 2008-08-27 2012-01-19 ザ ユニバーシティー オブ マイアミ 病理グロシングツール、カセットおよびボード
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